JP3028743B2 - 端子用キャップおよび端子 - Google Patents
端子用キャップおよび端子Info
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Description
子に関し、詳しくは、電線接続部と電気接続部とが略L
型に屈折し、電気接続部に穿設したボルト穴に電源側等
と接続したボルトを通してナットを締め付ける端子に、
ゴム製のキャップを被せて取り付けておくものにおい
て、特に、端子を露出しない状態でキャップを予め取り
付けておくことが出来るようにする端子用キャップおよ
び端子に関するものである。
等のL型端子1では、導電性金属板をL型に屈折して電
線接続部1aと電気接続部1bを形成し、電線接続部1
aの先端側に形成した絶縁被覆バレル1cと芯線バレル
1dとを夫々電線Wの絶縁被覆Waと芯線Wbとに圧着
しており、また、電気接続部1bにボルト穴1eを穿設
している。上記電線Wと接続した端子1を、車両に取り
付けて電源側の端子等と接続する場合、図15に示すよ
うに、上記ボルト穴1eにボルト2を挿入し、ナット3
で締め付けて電源側と接続している。
源側と接続すると、常時電流が流れているため、車両整
備時等に端子に工具が接触するとショートが発生する問
題があるため、端子1を露出しないように、図13に示
すゴム製のキャップ4を、図14、図15に示すように
被せている。
り、端子1と同様な略L型筒形状であり、電線接続部1
aを被う縦型円筒部4aと、その下部から横方向へ延在
する半球殻部4bからなり、半球殻部4bでボルト2を
挿入しナット3で接続した電気接続部1bを被ってい
る。
組付前から予め端子1に被せており、端子1にボルト2
を挿入してナット3で締め付ける時に、図14に示すよ
うに、半球殻部4bを上向きにめくり上げて電気接続部
1bを露出させて上記締付を行い、締付後は半球殻部4
bを元に戻して端子にかぶせている。よって、上記半球
殻4bをめくり上げた状態で、電気接続部1bの上面よ
り突出したボルト2の上端にナット3を螺合することが
できるように、ボルト2の上端と電気接続部1bの上面
のキャップ4の半球殻部4bの上壁との間に隙間Xをあ
けておく必要がある。
よびナット3を取り付ける前で、端子1にキャップ4を
被せているだけの状態の時、図16に示すように、キャ
ップ4の半球殻部4bの上壁の最下端部4cが電気接続
部1bに接する位置まで、キャップ4が端子1に対して
垂れ下がりやすい。該状態になると、縦型筒状部4a側
で、その上端4dが端子1の上端(絶縁被覆バレル1
c)より下がり、絶縁被覆バレル1cが露出する。
子1の一部が外部に露出したままであると、上記したよ
うに、作業時に、端子と工具とが接触する問題が発生す
る。よって、端子1がキャップ4より露出していないか
を検査する工程が必要となり、作業工程が増える問題が
あった。
4の上端を端子1の上端より上方に位置させ、端子1が
露出しない状態として、テープ5を巻き付け、端子1に
対するキャップ4の取付位置を固定しておくことが行わ
れている。しかしながら、この場合は、検査工程の代わ
りに、テープ5を巻き付ける工程が増え、いずれにして
も作業工程が増える問題があった。
ない、例えば、略水平方向に直線状の場合においても、
キャップが電気接続部の先端側へズレて、電線接続側が
露出しやすい問題があり、これを解決するには、検査工
程を増やすか、キャップをテープで端子に固定する工程
が必要となる。
ので、端子にかぶせたキャップが、端子に対して正規位
置に位置決め保持され、端子が露出しない状態でキャッ
プが予めかぶせられる状態とする端子用キャップおよび
端子を提供することを目的としている。
め、本発明は、請求項1で、電線接続部と電気接続部と
を備え、上記電気接続部に穿設したボルト穴に、被接続
側部材に取り付けたボルトを通してナットを締め付ける
端子に被せるゴム製のキャップからなり、上記キャップ
は、電線接続部を囲む縦型筒部と、縦型筒部の一側下部
から横方向に延在して電気接続部を囲む半球殻部とから
なり、該キャップの内面の一部より、端子の一部と当接
係止して端子を正規位置に保持する位置決め保持部を一
体に突設し、該正規位置に保持された状態で、端子がキ
ャップより露出しない構成とし、かつ、半球殻部の先端
に下端よりスリットを切り込むと共に、該スリットと対
向する位置の半球殻部底面及び該底面に連続する縦型筒
部の底面にスリットを切り込んで、該スリットを半球殻
部めくり補助溝としている端子用キャップを提供するも
のである。
L型に屈折したL型端子の場合、該端子に被せるキャッ
プは、端子の断面形状より一回り大きい断面略L型筒形
状で、電線接続部を囲む縦型筒部と、縦型筒部の一側下
部から横方向に延在して電気接続部を囲む半球殻部とか
らなり、上記キャップに設ける位置決め保持部は、半球
殻部の内面より突出して、上記端子の電気接続部を位置
決め保持するものである(請求項2)。上記位置決め保
持部は半球殻部の上壁内面より突出した突き当て部から
なり、電気接続部の上面を押し下げて、端子に対してキ
ャップを正規位置に保持する構成としている(請求項
3)。上記突き当て部は半球殻部が縦型筒部と連続する
部分の下方突出部の上壁の内面より下方へ突出させるこ
とが好ましい。あるいは、上記位置決め保持部は半球殻
部の先端下部側より横向き内方へ突出する断面コ字形状
の係止突起として形成し、端子の電気接続部の先端に挟
むようにしてもよい。
部が半球殻部の内面より突出し、電気接続部の上面を押
し下げて、端子に対してキャップを正規位置に保持する
突き当て部からなり、該突き当て部にもスリットを切り
込み、上記半球殻部の先端に下端より切り込んだスリッ
トと、半球殻部底面及び該底面に連続する縦型筒部の底
面に切り込んだスリットと共に、スリットを半球殻部め
くり補助溝としている。
とが略L型に屈折し、上記電気接続部にボルト穴を有
し、被接続側部材に取り付けたボルトを通してナットを
締め付ける端子で、該端子にはゴム製のキャップが取り
付けられるものであり、上記端子の電気接続部に上向き
の突き当て部を突設し、該端子に被せる上記キャップを
押し上げて、キャップを端子に対して正規位置に位置決
め保持して、端子の一部がキャップより露出しない構成
としている端子を提供するものである。
断面形状より一回り大きい断面略L型筒形状で、電線接
続部を囲む縦型筒部と、縦型筒部の一側下部から横方向
に延在して電気接続部を囲む半球殻部とからなり、上記
端子に設ける突き当て部は、キャップの半球殻部の上壁
を押し上げるものであり、特に、端子の電気接続板の両
側より上方に突設させた一対の突き当て部から形成する
ことが好ましい。
た従来の端子にキャップを被せ、キャップの縦型筒部で
電線接続部を囲むと共にキャップの半球殻部で電気接続
部を囲む。電気接続部に対して半球殻部の容積が大きい
が、キャップの内面の一部より突出した位置決め保持部
が、端子の一部と当接係止して端子を正規位置に保持す
る。よって、端子はキャップを被せるだけで、端子がキ
ャップより露出する部分がない状態で収容される。ま
た、キャップの半球殻部の先端に下端よりスリットを切
り込むと共に、該スリットと対向する位置の半球殻部底
面及び該底面に連続する縦型筒部の底面にスリットを切
り込んで、該スリットを半球殻部めくり補助溝を設ける
と、端子にボルトを通し、該ボルトにナットを締め付け
る時に、半球殻部をスムーズに上向きにめくることがで
き、作業性を向上させることが出来る。
接続部とが略L型に屈折したL型端子で、該端子に被せ
るキャップが、端子の断面形状より一回り大きい断面略
L型筒形状で、電線接続部を囲む縦型筒部と、縦型筒部
の一側下部から横方向に延在して電気接続部を囲む半球
殻部とからなる場合には、上記キャップに設ける位置決
め保持部を半球殻部の内面より突出して、上記端子の電
気接続部と係止し、電気接続部を所要位置に位置決め保
持しすると、端子に被せたキャップがズリ下がって、端
子の上端の絶縁被覆の一部が外部に露出することを防止
できる。位置決め保持部を半球殻部の上壁内面より下向
きに突出した突き当て部とすると、該突き当て部は電気
接続部の上面を押し下げて端子を正規位置に保持し、よ
って、キャップがズリ下がってL型端子の上端の絶縁被
覆バレルが露出することはない(請求項3)。
込んだスリットと、該スリットと対向する位置の半球殻
部底面及び該底面に連続する縦型筒部の底面に切り込ん
だスリットに加え、半球殻部の内面より突出する突き当
て部にスリットを設けた場合には、ボルトにナットを締
め付ける際に、一層スムーズに半球殻部をスムーズに上
向きにめくることができ、作業性をより向上させること
が出来る。
良する代わりに、端子側を改良し、キャップを上向きに
押し上げる突き当て部を端子より突設すると、キャップ
のズリ下がりを防止して、端子の露出を防止することが
できる。
に説明する。図1から図3は第1実施例を示し、該第1
実施例では端子の形状は前記従来例と同一形状であり、
電線接続部1aと電気接続部1bとがL型に屈折し、電
線接続部1aの上側に絶縁被覆バレル1cと芯線バレル
1dを備え、かつ、電気接続部1bにボルト穴1eを備
えている。
しており、ゴム製のキャップ10は、従来と同様に、縦
型筒部10aと、該縦型筒部10aの一側下部に連続す
る半球殻部10bとを備え、縦型筒部10aの底面は閉
鎖部10cとすると共に、半球殻部10bの下端周縁に
沿ってフランジ部10dを設けている。上記縦型筒部1
0aは、端子1の縦方向の電線接続部1aを囲み、上向
きにやや縮径すると共に、上端に内外径方向に突出する
係止部10eを設けている。該係止部10eは電線Wの
外周面に密着すると共に、端子1の絶縁被覆バレル1c
の上端面に係止してキャップ10のズリ下がりをある程
度抑止している。
周壁より上向きに湾曲した後に先端が下端点となる、言
わば、球殻の上半側部からなる形状としている。キャッ
プ10には、図2(C)に示すように、上記縦型筒部1
0aとの連続点内面から下向きに突出した突き当て部1
0fを位置決め保持部として一体に成形している。上記
突き当て部10fは、端子1をキャップ10でカバーし
た時、端子1の電気接続部1bの上面と当接して押し下
げ、キャップ10内で、端子1が図2(C)に示す位置
から上方に移動しないように位置決め保持するようにし
ている。この図2(C)に示す位置では、端子1の上端
(絶縁被覆バレル1cの上端)がキャップ10の縦型筒
部10aの上端係止部10eから突出せず、端子1の全
体がキャップ10内に収容され、外部に露出しないよう
にしている。
(D)に示すように、縦型筒部10aの底面閉鎖部10
cの中心から、連続した半球殻部10bのフランジ部1
0dにかけて、スリット10gを切り込んでいる。さら
に、該スリット10gと対向する半球殻部10bの先端
側に縦方向のスリット10hを下端まで切り込んで形成
している。上記一対のスリット10g、10hは、ボル
トにナットを締め付ける時に、半球殻部10bをめくり
やすくする補助溝となるものである。
示すように、縦型筒部10aに端子1の電線接続部1a
が、半球殻部10bに電気接続部1bが囲まれるように
被せる。其の際、図1および図2(C)に示すように、
キャップ10内で下向きに突出した突き当て部10fが
端子1の電気接続部1bを押し下げ、端子1に対して被
せたキャップ10がズリ下がって端子1の電線接続部1
aが露出することを防止する。
た端子1を、車両取付時に、例えば、電源側部材に取り
付ける時、まず、図3(A)に示すように、半球殻部1
0bをスリット10g、10hを起点として上向きにめ
くり、電気接続部1のボルト穴1eを露出させる。この
ボルト穴1eに被接続側部材に固定したボルト2を挿入
し、上方からナット3を締め付ける。上記ボルト・ナッ
ト締作業終了後に、半球殻部10bを元に戻し、端子1
の電気接続部1bおよび該電気接続部1bに取り付けた
ボルト2およびナット3に被せ、外部に露出させない。
おいて、キャップ10の突き当て部10fが端子の電気
接続部1bに当接して押し下げているため、車両への取
付前および取付後を含めて常時、端子1はキャップ10
内で正規位置に位置決め保持され、外部に露出されな
い。よって、作業時に露出した端子に工具が接触し、シ
ョートが発生する等の不具合を防止することができる。
キャップ4に半球殻部めくり補助溝が設けられていない
場合、半球殻部4bが非常にめくりにくく、無理にする
と半球殻部に亀裂が生じる問題があるが、本実施例では
半球殻部めくり補助溝を設けているため、半球殻部10
bをスムーズにめくれると共に、簡単に元に戻すことも
できる。
プ10’を示している。この第2実施例では、上記位置
決め突起部を構成する突き当て部10fに、スリット1
0iを設けている点が、第1実施例と異なる。すなわ
ち、第2実施例における突き当て部10fは、縦型筒部
10aとの連続点から下向きに突設しており、この係止
部10fに、縦型筒部10aに形成したスリット10g
及び半球殻部10bに形成したスリット10hと対向す
るように、下端側から上端側に向けて、直線状部10j
の先端に半円状部10kを連続して設けたスリット10
iを切り込んで形成している。これらのスリット10
g,10h,10iは、キャップ10を下方側から見る
と、ほぼ一直線に配置されており、ボルトをナットを締
め付ける時に、半球殻部10bをめくりやすくする補助
溝となる。なお、図4には、図示していないが、端子、
ボルト及びナット等の第2実施例のその他の構造は、上
記第1実施例と同一である。
被せた端子を車体に取り付ける場合には、半球殻部10
bを上向きにめくりあげて、電気接続部を露出させる
が、この際、上記のように縦型筒部10aに形成したス
リット10g及び半球殻部10bに形成したスリット1
0hのみでなく、突き当て部10fにもスリット10i
を設けているため、図5に示すように、突き当て部10
fがスリット10iの部分で矢印Aで示すように左右に
別れるため、半球殻部10bを一層スムーズにめくるこ
とができると共に、簡単に元の形状に戻すことができ
る。
実施例において、係止突起部に設けたスリットの形状を
相違させたものである。図6(A)に示す第3実施例で
は、突き当て部10fに設けたスリット10iは下端側
から切り込んだ直線状部10lの先端に円状部10mと
している。図6(B)に示す第4実施例では、突き当て
部10fに設けたスリット10iは、直線状の切り込み
であって、係止突起部10fの下端から半球殻部10b
の上側内面まで延在している。図6(C)に示す第5実
施例では、突き当て部10fに設けたスリット10iは
直線状の切り込みであり、半球殻部側の幅D1を縦型筒
状部の幅D2よりも大きく設定しており、半球殻部のめ
くり上げ作業を一層容易に行うことができるようにして
いる。
実施例において、突き当て部の形状を相違させたもので
ある。図7(A)に示す第6実施例では、突き当て部1
0fは、半球殻部10bの図中左右方向の内側面を連結
するように、半球殻部10b一体に形成した断面四角形
状の棒状体からなり、長さ方向の中央部分に一定幅のス
リット10iを設けている。この突き当て部10fは、
端子を車体側に取り付けた時、下端側の面10n,10
nが端子の電気接続部の上面を当接して押し下げ、キャ
ップ10内で端子が上方に移動しないように位置決め保
持する。また、この第6実施例でも、突き当て部10f
にスリット10iを設けているため、半球殻部10bを
容易にめくり上げることができる。
実施例において、スリット10iの下端側の幅D3を広
く設定する一方、上端側の幅D4を狭く設定してスリッ
ト10iの幅が下端側から上端側に向けて徐々に狭くな
るようにしている。図7(C)に示す第8実施例は、ス
リット10iの半球殻部10b側の幅D5を広く設定す
る一方、縦型筒部10c側の幅D5を狭く設定し、半球
殻部10b側から縦型筒部10c側に向けてスリット1
0iの幅が徐々に狭くなるようにしている。
9実施例では、位置決め保持部として、半球殻部10b
の先端側の内面より水平方向へ突出した断面コ字型の係
止突起10fを設け、該係止突起10fの溝10f−1
に端子1の電気接続部1bの先端を挿入するようにして
いる。さらに、位置決め保持部として、キャップ10の
縦型筒部10aの内面より水平方向へ突出する係止突起
10fを突設し、端子1の絶縁被覆バレル1cの下端エ
ッジに係止するようにしている。
り、キャップ10内に収容した端子1は正規位置に位置
決め保持され、端子1に対してキャップ10がずれて、
端子1の上端が露出することはない。
違し、それに応じてキャップの形状を相違させたもので
ある。図9(A)に示す第10実施例では、端子1の電
線接続部1aは電気接続部1bに対して直角ではなく鈍
角に屈折している。該端子1に被せるキャップ10は端
子1に対応して、縦型筒部10aは垂直方向ではなく、
半球殻部10bの水平底面に対して鈍角方向に傾斜して
いる。該キャップ10においても、縦型筒部10aと半
球殻部10bとの間の内面より位置決め保持用の突き当
て部10fを下方傾斜して突出し、該突き当て部10f
で端子1の電気接続部1bの上面を押し下げている。
よびキャップ10は第10実施例と同様であるが、キャ
ップ10より突設する突き当て部10fは下向きに傾斜
させると共に、下側部にナット締付側へ延在する突部1
0f−1を設けている。よって、ナット3をボルト2に
締め付けた状態で、突部10f−1がナット3と当接し
て位置決め保持され、キャップ10が図中右方向へズレ
るのを、下側へのズレと共に防止している。
はL型ではなく、電線接続部20aと電気接続部20b
とが略直線状の平板形状であり、該端子20に被せるキ
ャップ10も縦型筒部10aが半球殻部10bの底面と
略直線状となっている。上記キャップ10の縦型筒部1
0aと半球殻部10bとの間の上壁内面より下向きに突
き当て部10fを突設している。一方、上記端子20に
も、電線接続部20aと電気接続部20bとの間に両側
より一対の上向きの突き当て部20fを突設している。
ように、キャップ10の突き当て部10fを端子20の
電気接続部20bの上面に突き当てると共に、該突き当
て部10f側端面に端子20より上向きに突出した突き
当て部20fの側端面を当接して、キャップ10が図中
右方向へズレないように設定している。よって、キャッ
プ10は端子20に対して横方向にずれて、端子20の
一端の絶縁被覆バレル20cが外部に露出することを防
止できる。
施例では端子20は第1実施例と同様なL型形状で、電
気接続部20bに対して電線接続部20aが直角方向に
屈折している。該端子20には電気接続部20bの両側
より一対の上向きの突き当て部20fを突設している。
これに対して、キャップは従来と同一形状としており、
縦型筒部4aと半球殻部4bとからなる。
プ4の形状は改良せず、端子20の形状を改良してお
り、端子20に突設した上向きの突き当て部20fが、
図6(B)に示すようにキャップ4の半球殻部4bの上
面を突き上げるため、キャップ4が端子20'に対して
ズリ下がることを防止できる。よって、端子20の上端
の絶縁被覆バレル20cがキャップ4から露出すること
を防止できる。
施例では上記第13実施例に示す端子20を用いてお
り、キャップ25には縦型筒部25aと半球殻部25b
との連続点内面から、位置決め保持部として下向きに突
出する倒凹形状の係止突起25fを設け、該係止突起2
5fの溝25f−1に上記突き当て部20fを挿入する
ようにしている。
プ25の係止突起25fの溝25f−1に端子20の突
き当て部20fを挿入することにより、図11(B)に
示すように、該突き当て部20f’が係止突起25fの
両側部25f−2,25f−2に挟持されて、キャップ
25が図中左右方向にズレることを防止すると共に、半
球殻部20b'の上面を確実に突き上げて、キャップ2
5がズリ下がることを防止している。
に係わる端子用キャップおよび端子によれば下記に列挙
する効果が得られる。まず、請求項1の端子用キャップ
では、キャップの内面の一部より突出した位置決め保持
部が、端子の一部と当接係止して端子を正規位置に保持
する。よって、端子はキャップを被せるだけで、端子が
キャップより露出する部分がなくなり、従来必要とされ
た検査工程を無くすことができる一方、キャップと端子
とを固定するテープ巻きを不要とできる。また、上記キ
ャップには、その半球殻部の先端に下端よりスリットを
切り込むと共に、該スリットと対向する位置の半球殻部
底面及び該底面に連続する縦型筒部の底面にスリットを
切り込んで、該スリットを半球殻部めくり補助溝を設け
ると、端子にボルトを通し、該ボルトにナットを締め付
ける時に、半球殻部をスムーズに上向きにめくることが
でき、作業性が向上する。
略L型に屈折したL型端子で、該端子に被せるキャップ
が、端子の断面形状より一回り大きい断面略L型筒形状
で、電線接続部を囲む縦型筒部と、縦型筒部の一側下部
から横方向に延在して電気接続部を囲む半球殻部とから
なる場合には、上記キャップに設ける位置決め保持部を
半球殻部の内面より突出して、上記端子の電気接続部と
係止し、電気接続部を所要位置に位置決め保持しする
と、端子に被せたキャップがズリ下がって、端子の上端
の絶縁被覆の一部が外部に露出することを確実に防止で
きる(請求項2)。
より下向きに突出した突き当て部とし、該突き当て部に
より電気接続部の上面を押し下げると、キャップを簡単
に改良するだけで、キャップのズレを防止できる(請求
項3)。
込んだスリットと、該スリットと対向する位置の半球殻
部底面及び該底面に連続する縦型筒部の底面に切り込ん
だスリットに加え、半球殻部の内面より突出する突き当
て部にスリットを設けた場合には、ボルトにナットを締
め付ける際に、一層スムーズに半球殻部をスムーズに上
向きにめくることができ、作業性をより向上させること
が出来る(請求項4)。
子側を改良し、キャップを上向きに押し上げる突き当て
部を端子より突設すると、キャップのズリ下がりを防止
して、端子の露出を防止することができる(請求項
5)。
を取り付けた状態の断面図である。
図、(B)は正面図、(C)は(A)のC−C線断面
図、(D)は底面図である。
めくる状態を示す斜視図、(B)は従来のキャップの半
球殻部をめくる状態を示す斜視図である。
状態を示す斜視図である。
のキャップを示す部分断面図である。
例のキャップを示す部分断面図である。
態の断面図である。
2実施例のキャップを端子に取り付けた状態の断面図で
ある。
図、(B)はキャップに端子を取り付けた状態の断面図
である。
図、(B)はキャップに端子を取り付けた状態の断面図
である。
視図、(B)は断面図である。
で連結する工程を示す概略図である。
断面図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 電線接続部と電気接続部とを備え、上記
電気接続部に穿設したボルト穴に、被接続側部材に取り
付けたボルトを通してナットを締め付ける端子に被せる
ゴム製のキャップからなり、 上記キャップは、電線接続部を囲む縦型筒部と、縦型筒
部の一側下部から横方向に延在して電気接続部を囲む半
球殻部とからなり、該キャップの内面の一部より、端子
の一部と当接係止して端子を正規位置に保持する位置決
め保持部を一体に突設し、該正規位置に保持された状態
で、端子がキャップより露出しない構成とし、かつ、半
球殻部の先端に下端よりスリットを切り込むと共に、該
スリットと対向する位置の半球殻部底面及び該底面に連
続する縦型筒部の底面にスリットを切り込んで、該スリ
ットを半球殻部めくり補助溝としている端子用キャッ
プ。 - 【請求項2】 上記端子は電線接続部と電気接続部とが
略L型に屈折したL型端子で、該端子に被せるキャップ
は、端子の断面形状より一回り大きい断面略L型筒形状
で、上記電線接続部を囲む縦型筒部と縦型筒部の一側下
部から横方向に延在して電気接続部を囲む半球殻部とか
らなり、 上記キャップに設ける位置決め保持部は、半球殻部の内
面より突出して、上記端子の電気接続部を位置決め保持
しているものである請求項1に記載の端子用キャップ。 - 【請求項3】 上記位置決め保持部は半球殻部の内面よ
り突出し、電気接続部の上面を押し下げて、端子に対し
てキャップを正規位置に保持する突き当て部からなる請
求項2に記載の端子用キャップ。 - 【請求項4】 上記位置決め保持部が半球殻部の内面よ
り突出し、電気接続部の上面を押し下げて、端子に対し
てキャップを正規位置に保持する突き当て部からなり、
該突き当て部にもスリットを切り込み、半球殻部めくり
補助溝としている請求項2に記載の端子用キャップ。 - 【請求項5】 電線接続部と電気接続部とが略L型に屈
折し、上記電気接続部にボルト穴を有し、被接続側部材
に取り付けたボルトを通してナットを締め付ける端子
で、該端子にはゴム製のキャップが取り付けられるもの
であり、 上記端子の電気接続部に上向きの突き当て部を突設し、
該端子に被せる上記キ ャップを押し上げて、キャップを
端子に対して正規位置に位置決め保持する構成としてい
る端子。
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JP6-88550 | 1994-04-26 | ||
JP7054653A JP3028743B2 (ja) | 1994-04-26 | 1995-03-14 | 端子用キャップおよび端子 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102544786A (zh) * | 2010-12-30 | 2012-07-04 | 海洋王照明科技股份有限公司 | 接线端子 |
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JP6308798B2 (ja) * | 2014-02-21 | 2018-04-11 | 日本防蝕工業株式会社 | 不溶性電極に絶縁被覆電線を接続するための接続金具および不溶性電極 |
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1995
- 1995-03-14 JP JP7054653A patent/JP3028743B2/ja not_active Expired - Lifetime
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