JP3028582U - 瓦 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 葺き上がりが安定して踏んでも傾きにくい瓦
を提供することである。 【解決手段】 瓦本体１の裏面の湾曲方向の中央部の桟
木ｂと対応する部分に桟木ｂにほぼ直角に当接する２本
の凸条４、４を湾曲方向に間隔をあけて突設した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は屋根の斜面に敷き並べる桟瓦、軒瓦、袖瓦および角瓦などの瓦に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

桟瓦などの屋根の斜面に敷き並べる瓦は屋根の傾斜方向と直角方向に湾曲して いるため、施工や修理の際に瓦を踏むと傾いて雨漏りの原因となり、また、地震 の際にずれるおそれがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、葺き上がりが安定していて地震の際にもず れることがなく、また、踏んでも傾きにくい瓦を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段、作用及び効果】

上記課題を解決するための手段として、請求項１の考案は湾曲した瓦本体の裏 面の湾曲方向の中央部の桟木と対応する部分に桟木にほぼ直角に当接する２本の 凸条または突起列を湾曲方向に間隔をあけて突設し、また、請求項２の考案は湾 曲した瓦本体の裏面の湾曲方向の中央部の桟木と対応する部分に桟木に密着する 平面を形成したものであって、瓦本体の裏面が一定幅をあけてまたは一定面積で 桟木に当接するから、敷き並べた瓦の中央部を踏めば傾くおそれがなく、葺き上 がりを安定させることができる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を桟瓦に適用した一実施の形態を、添付図面に基づいて説明する 。

【０００６】 図において、１は瓦本体であって、その裏面ａの中央部前縁に、図２に示すよ うに、桟木ｂに掛止する三角形の突起２、２が間隔をあけて形成されているとと もに、これらの突起２、２に続く裏面ａに凹面３が形成され、その両端の突起２ 、２に対応する位置に互いに平行な突条４、４が形成されている。

【０００７】 この桟瓦は屋根の斜面に打ち付けた桟木ｂに突起２、２を引っ掛けて敷き並べ ると突条４、４が桟木ｂに当たるため、曲面が当たる従来品に比べて安定性が良 く、施工や修理の際に瓦本体の中央部を踏めば傾くおそれがない。

【０００８】 なお、孔５は、瓦本体１を桟木ｂに止めるための釘ｃを通すためのものである 。

【０００９】 本考案は、上記形態において突条４、４を突起列に替え、また、これらの凸条 または突起列を除去し、この間を平面にして桟木ｂに当接するようにしてもよい 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を適用した桟瓦の一実施の形態の下側か
ら見た斜視図である。

【図２】要部の拡大下面図である。

【図３】横断面図である。

【符号の説明】

１：瓦本体 ２：突起 ３：凹面 ４：突条 ｂ：桟木

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 湾曲した瓦本体の裏面の湾曲方向の中央
   部の桟木と対応する部分に桟木にほぼ直角に当接する２
   本の凸条または突起列を湾曲方向に間隔をあけて突設し
   た瓦。
2. 【請求項２】 湾曲した瓦本体の裏面の湾曲方向の中央
   部の桟木と対応する部分に桟木に密着する平面を形成し
   た桟瓦。