JPH0139296Y2 - - Google Patents

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JPH0139296Y2
JPH0139296Y2 JP1983161091U JP16109183U JPH0139296Y2 JP H0139296 Y2 JPH0139296 Y2 JP H0139296Y2 JP 1983161091 U JP1983161091 U JP 1983161091U JP 16109183 U JP16109183 U JP 16109183U JP H0139296 Y2 JPH0139296 Y2 JP H0139296Y2
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JP
Japan
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tile
pedestal
protrusion
crosspiece
butt
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JP1983161091U
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JPS6068220U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は桟瓦の製造に際し、2段の水返しを設
ける個所での乾燥、焼成時等の歪みによる亀裂等
の不具合を無くしめると共に、雨水の逆流を防止
せしめる桟瓦に関するものである。
従来、桟瓦は尻側の突壁にて雨水の逆流を防止
せしめていたが、かかる突壁だけでは充分なる逆
流防止効果が得られず、実開昭58−35520に見受
けられるように、屋根瓦本体表面の尻側に形成し
た突壁の前方近接位置の谷部に突壁に平行して突
堤を形成せしめ、又屋根瓦本体裏面には重合時他
の屋根瓦本体の突壁に対応する位置に凹溝部を形
成し、且つ小口側に形成した突縁部の後方近接位
置に突縁部より若干低い突条を突縁部と平行して
突設せしめているも、突壁と突堤による2段の水
返しと突縁部による屈曲経路にて雨水の尻側への
雨水の浸入を防止することはできるも、かかる個
所が屋根瓦本体の肉厚に対して厚くなるため、乾
燥、焼成時等の歪みによる亀裂等の不具合が発生
して製造の歩留りが悪い欠点を有していた。
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。
第1図a,bの本発明の一実施例に示すように
桟瓦1の表面の尻部2には二段の段差すなわち縁
部にほぼ谷幅に渉つて中央部を平坦状と成す様に
突条部3と段部4からなる尻部水返し5を設けて
いる。また、頭部6の裏面には突部7及び突部7
の前方に凹部8を設け、この突部7を尻部2端部
に設けた突条部3に掛止して順次葺設するよう構
成している。この場合、凹部8は設けなくとも突
部7を高くすることによつて突部7のみでも充分
実施することができるが、尻部水返し5としての
機能を有する突条部3の高さとの関係から前後方
向の重なり部の〓間が大きくなるので実質上凹部
8を設ける方が好ましい。
また、本実施例において突部7は中央部を切り
欠いた形状のものを示しているが、勿論、一体に
形成したものでもよく、本考案をなんら限定する
ものではない。要は突条部3に掛止することがで
きるものであればよい。
さらに桟瓦1の尻部2裏面の前記段部4に対応
する位置には段部4の高さと同じ寸法分の深さを
有する桟掛部10を設けているので、必要に応じ
て野地板11上に打ち付けられた瓦桟9に掛止す
ることができる。また、尻部2裏面端部に台座1
2を設け、桟瓦1を野地板11上に安定よく設置
できるようにしている。つまり、この台座12は
単に瓦桟9に引つ掛けるだけのものではなく、必
ず野地板11に接触するように設けたもので、野
地板11に接当する面積を大きくするべく直線状
に構成している。このようにすれば、葺設後横方
向の重なる部分を押さえてもガタツキが生じるこ
とがないため空葺きする場合でもよく、台風や地
震等に対しても安定した強固なものとなる。もつ
とも台座12は2つ若しくはそれ以上小さく分割
して設けてもよいが、葺設した桟瓦1の上を歩く
場合等設置面積が小さくなると野地板11を傷め
やすくなりあまり好ましいものではない。
また、瓦桟9に掛止する場合でも瓦桟9の厚み
を完全に吸収するように桟掛部10を深くしてい
るので、瓦桟9に掛止するものとしないものとに
よる桟瓦1葺設面の凹凸をなくすことができる。
つまり本考案に係る桟瓦1は、瓦桟9に掛止す
るべき引掛部の高さが12mm程度しかなかつた従来
の桟瓦に桟掛部10すなわち凹所を設けることに
よつて引掛部の高さを高く(約15mm)し、引掛部
底面すなわち台座12が常に野地板11上に安定
よく設置できるようになり、葺設時の瓦桟9の有
無に全く影響されることがない。また、前述した
二段の尻部水返し5の内の段部4は桟掛部10を
設けることによつて桟瓦1本体が薄肉となるのを
解消しているが、もつとも段部4の幅を大きくし
て、桟瓦1本体との肉厚の差を少なくして肉厚を
一定とした方が強度的にも効果的である。
尚、桟瓦1本体側部表面縁部に突条部3と一連
に設けた側部水返し13とその内方に突条状水返
し14を設けて雨水等の浸入を防いでいるが、こ
れらの形状及び設置については本考案を限定する
ものではない。
また、本実施例では台座12と桟掛部10を一
体として設けたものすなわち台座12を瓦桟9に
掛止するようにしたものを示しているが、これを
別体として台座12は野地板11上に設置するだ
けのもので、桟掛部10は文字通り瓦桟9に掛止
するものであつて、台座12が野地板11に設置
するべく瓦桟9の厚みを吸収する深さを有してい
るものとしてもよい(第3図)。
第2図は本考案に係る桟瓦1の使用状態を示す
側面図である。瓦桟9は桟瓦1が5列若しくは10
列位の割合に一ヶ所野地板11に打ち付ければよ
く、屋根の傾斜角度に応じて増減するようにすれ
ばよい。
本実施例に示すように瓦桟9に掛止した桟瓦1
とそれ以外の桟瓦1とは何等差異なく、葺設後の
桟瓦1の流れの面に凹凸が生じることなく、非常
に奇麗に仕上げることが可能となる。従つて、瓦
桟9を全く使用しなくとも実施できる他、既存す
る家屋等の屋根瓦を葺き直しする場合等既に瓦桟
9を有しているときでも従来の瓦と同様に実施す
ることができる。この場合、瓦桟9の間隔に多少
のバラツキが生じていても、突部7の突条部3接
触面から頭部水垂れ15手前までの長さXが突条
部3端面から段部4前端までの長さYより長くす
ることによつて、瓦桟9のバラツキを吸収し葺設
した後は全く従来のものと変わらないものとする
ことができる。このとき、桟瓦1は瓦桟9に掛止
されるものと桟瓦1の突条部3に掛止されるもの
が混在しても前述したように葺設面に凹凸が生じ
ることがなく何等不都合も生じない。
要するに本考案は、本体尻部2表面の縁部にほ
ぼ谷幅に渉つて中央部を平坦状と成す様に突条部
3を設け、該突条部3の前方位置に所定幅の段部
4を形成して2段の尻部水返し5を設け、又尻部
2裏面端部に台座12を設けると共に、該台座1
2より連続形成した桟掛部10の深さを段部4の
高さと同じ寸法分設け、又台座12の高さを加え
た深さを瓦桟を包含すべき深さと成したので、本
体の肉厚に比し、肉厚を厚くすること無しに2段
の尻部水返し5を形成出来ることにより、従来の
様に部分的に他の個所より肉厚が厚い個所にて発
生していた乾燥時(水分の抜けが遅れる)及び焼
成時(加熱及び冷却時の内厚差から生じる膨張に
よる歪み)による亀裂等の不具合を防止して歩留
りを向上することが出来、又従来では亀裂等の問
題から肉厚の厚い部分を極力小さくするため、突
壁から突堤までの距離を短くすると共に、横方向
の寸法を短くせしめている関係上、瓦桟に対して
釘孔の位置がズレた場合にあつては、瓦桟に対し
て充分なる固定を成すことが出来ないと共に、釘
穴より雨水が侵入しても雨もりの原因ともなる
が、本考案のように段部4に対応する裏面に桟掛
部10をもうけていることにより、段部4の幅を
大成らしめることが出来、瓦桟に対しても釘孔等
の位置ズレが発生しても瓦桟に対して充分なる固
定が出来ると共に、雨水の侵入経路を長くとれる
ことにより、逆流防止に対してより有効的に作用
するのである。
又、突条部3を谷部の幅に渉つて平坦条に形成
し、その谷部における雨水を溜めることの出来る
量を大成らしめることにより、雨水の逆流に対し
ても充分なる逆流防止効果を奏することが出来る
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本考案の一実施例を示す斜視図、第
1図bはaのものを裏面よりみた斜視図、第2図
は第1図のものの使用状態を示す端面図で、第3
図は本考案の他の実施例を示す端面図である。 1……桟瓦、2……尻部、3……突条部、4…
…段部、5……尻部水返し、6……頭部、7……
突部、8……凹部、9……瓦桟、10……桟掛
部、11……野地板、12……台座、13……側
部水返し、14……突条状水返し、15……頭部
水垂れ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 本体尻部表面の縁部にほぼ谷幅に渉つて中央部
    を平坦状と成す様に突条部を設け、該突条部の前
    方位置に所定幅の段部を形成して2段の尻部水返
    しを設け、又尻部裏面端部に台座を設けると共
    に、該台座より連続形成した桟掛部の深さを段部
    の高さと同じ寸法分設け、又台座の高さを加えた
    深さを瓦桟を包含すべき深さと成したことを特徴
    とする桟瓦。
JP16109183U 1983-10-18 1983-10-18 桟瓦 Granted JPS6068220U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16109183U JPS6068220U (ja) 1983-10-18 1983-10-18 桟瓦

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16109183U JPS6068220U (ja) 1983-10-18 1983-10-18 桟瓦

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6068220U JPS6068220U (ja) 1985-05-15
JPH0139296Y2 true JPH0139296Y2 (ja) 1989-11-24

Family

ID=30354133

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JP16109183U Granted JPS6068220U (ja) 1983-10-18 1983-10-18 桟瓦

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JPS6068220U (ja) 1985-05-15

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