JP3028021B2 - 車両シートのリクライニング装置 - Google Patents
車両シートのリクライニング装置Info
- Publication number
- JP3028021B2 JP3028021B2 JP6015770A JP1577094A JP3028021B2 JP 3028021 B2 JP3028021 B2 JP 3028021B2 JP 6015770 A JP6015770 A JP 6015770A JP 1577094 A JP1577094 A JP 1577094A JP 3028021 B2 JP3028021 B2 JP 3028021B2
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- Japan
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- cam
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両シートのリクライニ
ング装置に関し、特に構造簡易でコンパクトなリクライ
ニング装置に関する。
ング装置に関し、特に構造簡易でコンパクトなリクライ
ニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両シートのシートバックを所定の後倒
位置で位置決めするリクライニング装置は、その多く
が、シートバック側のアッパアームとシートクッション
側のロアアームとの回転結合部に互いに噛合可能な歯形
を設け、レリーズハンドルの操作により上記歯形の噛合
ないしその解消を行って、シートバックを所定の角度位
置へ後倒し固定している。このうち、歯形の噛合操作に
カム部材を使用してコンパクト化を図ったものがあり
(例えば実開昭62−75734号公報)、これを図4
に示す。
位置で位置決めするリクライニング装置は、その多く
が、シートバック側のアッパアームとシートクッション
側のロアアームとの回転結合部に互いに噛合可能な歯形
を設け、レリーズハンドルの操作により上記歯形の噛合
ないしその解消を行って、シートバックを所定の角度位
置へ後倒し固定している。このうち、歯形の噛合操作に
カム部材を使用してコンパクト化を図ったものがあり
(例えば実開昭62−75734号公報)、これを図4
に示す。
【0003】図において、中心の支軸3は図略のロアア
ームに立設されており、該支軸3回りにこれと同心の円
形ガイド板81が固定されている。そして、このガイド
板81の外周に一端の円形開口を回転自在に嵌装してア
ッパアーム2´が設けてあり、上記開口の内周には全周
に歯形2aが形成してある。上記ガイド板81には径方
向の対称位置に外周より中心方向へ延びる矩形のガイド
用切欠き811が形成され、これら切欠き811に両側
面を接して径方向の内外へ移動自在に板状ポール部材6
A´,6B´が設けてある。各ポール部材6A´,6B
´には外周端面に歯形6aが形成してある。ポール部材
6A´,6B´を挟んで上記ガイド板81と対向する他
のガイド板82には、上記切欠き811と同方向へ延び
る狭幅の切欠き821が形成され、各ポール部材6A
´,6B´は板面に設けたピン62が、上記切欠き82
1内に位置してガイドされている。上記支軸3回りに回
動自在に略楕円形のカム部材5´が設けられ、該カム部
材5´はレリーズアーム4´によりこれと一体に回転操
作される。しかして、カム部材5´の短径側がポール部
材6A´,6B´に当接している図示の状態では各ポー
ル部材6A´,6B´は内方位置にあり、その歯形6a
はアッパアーム2´の開口内周に形成した歯形2aとの
噛合を解消して、アッパアーム2´の自由な回転が可能
である。レリーズアーム4´を回転せしめてカム部材5
´の長径側を各ポール部材6A´,6B´に当接せしめ
ると、ポール部材6A´,6B´はそれぞれ外方へ押し
出し移動せしめられてその歯形6aがアッパアーム2´
の歯形2aに噛合し、アッパアーム2´の回転が規制さ
れる。
ームに立設されており、該支軸3回りにこれと同心の円
形ガイド板81が固定されている。そして、このガイド
板81の外周に一端の円形開口を回転自在に嵌装してア
ッパアーム2´が設けてあり、上記開口の内周には全周
に歯形2aが形成してある。上記ガイド板81には径方
向の対称位置に外周より中心方向へ延びる矩形のガイド
用切欠き811が形成され、これら切欠き811に両側
面を接して径方向の内外へ移動自在に板状ポール部材6
A´,6B´が設けてある。各ポール部材6A´,6B
´には外周端面に歯形6aが形成してある。ポール部材
6A´,6B´を挟んで上記ガイド板81と対向する他
のガイド板82には、上記切欠き811と同方向へ延び
る狭幅の切欠き821が形成され、各ポール部材6A
´,6B´は板面に設けたピン62が、上記切欠き82
1内に位置してガイドされている。上記支軸3回りに回
動自在に略楕円形のカム部材5´が設けられ、該カム部
材5´はレリーズアーム4´によりこれと一体に回転操
作される。しかして、カム部材5´の短径側がポール部
材6A´,6B´に当接している図示の状態では各ポー
ル部材6A´,6B´は内方位置にあり、その歯形6a
はアッパアーム2´の開口内周に形成した歯形2aとの
噛合を解消して、アッパアーム2´の自由な回転が可能
である。レリーズアーム4´を回転せしめてカム部材5
´の長径側を各ポール部材6A´,6B´に当接せしめ
ると、ポール部材6A´,6B´はそれぞれ外方へ押し
出し移動せしめられてその歯形6aがアッパアーム2´
の歯形2aに噛合し、アッパアーム2´の回転が規制さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
リクライニング装置は、カム部材5´を挟んで両側にそ
れぞれポール部材6A´,6B´が位置する構造である
ため、これらポール部材6A´,6B´の設置スぺース
を必要とし、未だコンパクト化は十分でない。また、ポ
ール部材6A´,6B´の外方への進出作動はカム部材
5´の押し出しで可能であるが、内方への戻り作動はカ
ム部材5´とは別の戻し機構を設ける必要があり、構造
の簡素化は未だ十分ではない。さらにポール部材6A
´,6B´を挟んで前後にガイド板81,82を設け
て、それぞれにガイド用の切欠き811,821を形成
する等、ガイド構造も複雑である。
リクライニング装置は、カム部材5´を挟んで両側にそ
れぞれポール部材6A´,6B´が位置する構造である
ため、これらポール部材6A´,6B´の設置スぺース
を必要とし、未だコンパクト化は十分でない。また、ポ
ール部材6A´,6B´の外方への進出作動はカム部材
5´の押し出しで可能であるが、内方への戻り作動はカ
ム部材5´とは別の戻し機構を設ける必要があり、構造
の簡素化は未だ十分ではない。さらにポール部材6A
´,6B´を挟んで前後にガイド板81,82を設け
て、それぞれにガイド用の切欠き811,821を形成
する等、ガイド構造も複雑である。
【0005】本発明はかかる課題を解決するもので、構
造の簡素化とコンパクト化をいずれも十分に達成できる
車両シートのリクライニング装置を提供することを目的
とする。
造の簡素化とコンパクト化をいずれも十分に達成できる
車両シートのリクライニング装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の一の構成を説明
すると、シートクッション側に設けられ、支軸3が立設
されるとともに、該支軸3を中心とする円弧面上に歯形
1aが形成されたロアアーム1と、一端が上記支軸3に
回動自在に支持されたシートバック側のアッパアーム2
と、レリーズハンドル4により上記支軸3回りに回動操
作されるカム部材5と、直線動自在に上記アッパアーム
2に保持され、環状に成形されてその内空間に上記カム
部材5を位置せしめるとともに、その内周面を上記カム
部材5に係合するカム面6bとなしたポール部材6とを
具備する。ポール部材6は、そのカム面6bのうち上記
直線動方向で互いに対向する面の一方の面を、上記カム
部材5の正転に伴いカム部材5により押されるカム面に
形成するとともに他方の面を、上記カム部材5の逆転に
伴いカム部材5により押されるカム面に形成し、かつそ
の外周面の、上記直線動方向の一方の端面に歯形6を形
成し、上記カム部材5の正転ないし逆転に伴なう上記ポ
ール部材6の前進ないし後退直線動により上記ポール部
材6の歯形6aが上記ロアアーム1の歯形1aに噛合
し、ないし噛合を解消するようになしたものである。本
発明の他の構成では、上記カム部材5の左右の側面の一
部を、カム部材5の回動中心を中心とする円弧面5a,
5bに形成してポール部材6の内周面の左右のカム面に
当接せしめるとともに、アッパアーム2の板面に上記ポ
ール部材6の左右の外周面に当接するガイド突起21を
形成して、上記カム部材5の円弧面5a,5bとガイド
突起21によりポール部材6の直線動を内外よりガイド
するようにしてある。
すると、シートクッション側に設けられ、支軸3が立設
されるとともに、該支軸3を中心とする円弧面上に歯形
1aが形成されたロアアーム1と、一端が上記支軸3に
回動自在に支持されたシートバック側のアッパアーム2
と、レリーズハンドル4により上記支軸3回りに回動操
作されるカム部材5と、直線動自在に上記アッパアーム
2に保持され、環状に成形されてその内空間に上記カム
部材5を位置せしめるとともに、その内周面を上記カム
部材5に係合するカム面6bとなしたポール部材6とを
具備する。ポール部材6は、そのカム面6bのうち上記
直線動方向で互いに対向する面の一方の面を、上記カム
部材5の正転に伴いカム部材5により押されるカム面に
形成するとともに他方の面を、上記カム部材5の逆転に
伴いカム部材5により押されるカム面に形成し、かつそ
の外周面の、上記直線動方向の一方の端面に歯形6を形
成し、上記カム部材5の正転ないし逆転に伴なう上記ポ
ール部材6の前進ないし後退直線動により上記ポール部
材6の歯形6aが上記ロアアーム1の歯形1aに噛合
し、ないし噛合を解消するようになしたものである。本
発明の他の構成では、上記カム部材5の左右の側面の一
部を、カム部材5の回動中心を中心とする円弧面5a,
5bに形成してポール部材6の内周面の左右のカム面に
当接せしめるとともに、アッパアーム2の板面に上記ポ
ール部材6の左右の外周面に当接するガイド突起21を
形成して、上記カム部材5の円弧面5a,5bとガイド
突起21によりポール部材6の直線動を内外よりガイド
するようにしてある。
【0007】
【作用】本発明の一の構成において、レリーズハンドル
4によってカム部材5を回動操作すると、内周カム面6
bによりカム部材5と係合するポール部材6が前進ない
し後退せしめられて、ポール部材6の歯形6aとロアア
ーム1の歯形1aの噛合ないしその解消がなされ、アッ
パアーム2の自由な回動が許され、ないし回動が規制さ
れる。カム部材5がポール部材6の内空間に収納されて
いるから設置スペースに無駄を生じず、装置のコンパク
ト化が実現される。また、カム部材5の正逆回動操作に
よりポール部材6は前進および後退の両作動を行うか
ら、従来の如く内方への後退作動を別機構で行う必要は
なく、構造の簡素化が図られる。
4によってカム部材5を回動操作すると、内周カム面6
bによりカム部材5と係合するポール部材6が前進ない
し後退せしめられて、ポール部材6の歯形6aとロアア
ーム1の歯形1aの噛合ないしその解消がなされ、アッ
パアーム2の自由な回動が許され、ないし回動が規制さ
れる。カム部材5がポール部材6の内空間に収納されて
いるから設置スペースに無駄を生じず、装置のコンパク
ト化が実現される。また、カム部材5の正逆回動操作に
よりポール部材6は前進および後退の両作動を行うか
ら、従来の如く内方への後退作動を別機構で行う必要は
なく、構造の簡素化が図られる。
【0008】本発明の他の構成においては、ポール部材
6の移動時のガイドを、カム部材5に形成した円弧面5
a,5bを利用して行っているから、ガイド機構が簡易
となり、さらなる構造の簡素化が実現される。
6の移動時のガイドを、カム部材5に形成した円弧面5
a,5bを利用して行っているから、ガイド機構が簡易
となり、さらなる構造の簡素化が実現される。
【0009】
【実施例】図1、図2において、ロアアーム1は図略の
シートクッション側フレームに固定される。このロアア
ーム1は略円形の平板面を有し、その中心開口11に支
軸3が挿入固定されるとともに、下半の周縁はハーフプ
レスにより段付きのフランジ部12として突出し(図
3)、上記支軸3を中心とする円弧面をなす段付き面に
は多数の歯形1aが形成されている。
シートクッション側フレームに固定される。このロアア
ーム1は略円形の平板面を有し、その中心開口11に支
軸3が挿入固定されるとともに、下半の周縁はハーフプ
レスにより段付きのフランジ部12として突出し(図
3)、上記支軸3を中心とする円弧面をなす段付き面に
は多数の歯形1aが形成されている。
【0010】ロアアーム1の平板面上には環状に形成さ
れたポール部材6が設けられ、その内空間には板状カム
部材5が配設されて、その中心開口51に上記支軸3が
挿通されている。上記ポール部材6は平行な左右の側面
を有する長板を打ち抜き、開口61の内周面をカム面6
bとしたもので、そのカム面6bは図1に示す如く、下
辺が右上がりの曲面をなし、上辺は右下がりの曲面をな
している。カム面6bの左右の辺はポール部材6の外周
の左右の側縁と略平行な直線部を有している。上記カム
部材5は上下方向へ突出する略菱形をなし、その上下両
端はカム面6bの上記上辺および下辺に接し、その左右
の側面中間部は支軸3を中心とする円弧面5a,5bと
なって、この左右の円弧面5a,5bがポール部材6の
左右の内周カム面6bに接している。
れたポール部材6が設けられ、その内空間には板状カム
部材5が配設されて、その中心開口51に上記支軸3が
挿通されている。上記ポール部材6は平行な左右の側面
を有する長板を打ち抜き、開口61の内周面をカム面6
bとしたもので、そのカム面6bは図1に示す如く、下
辺が右上がりの曲面をなし、上辺は右下がりの曲面をな
している。カム面6bの左右の辺はポール部材6の外周
の左右の側縁と略平行な直線部を有している。上記カム
部材5は上下方向へ突出する略菱形をなし、その上下両
端はカム面6bの上記上辺および下辺に接し、その左右
の側面中間部は支軸3を中心とする円弧面5a,5bと
なって、この左右の円弧面5a,5bがポール部材6の
左右の内周カム面6bに接している。
【0011】上方へ延びて図略のシートバックフレーム
に固定される板状アッパアーム2が設けられ、該アッパ
アーム2はその下端部板面中心の貫通孔22により上記
支軸3に回転自在に嵌装されて、下端部板面と上記ロア
アーム1の平板面との間に上記ポール部材6とカム部材
5が位置しているる(図3)。そして、上記アッパアー
ム2の円弧状をなす下端外周縁がロアアーム1の段付き
面に近接して位置している。アッパアーム2の下端部板
面には上部の左右位置に、ロアアーム1の平板面に向け
てガイド突起21が形成してあり、上記ポール部材6は
左右の外周側縁がガイド突起21に接して、これら突起
21と内側カム面6bに接するカム部材5の円弧面5
a,5bとにより上下方向へ直線動自在にガイドされて
いる。なお、ポール部材6には円弧状の下端外周縁に歯
形6aが形成してあり、図1に示す下降前進状態ではそ
の歯形6aがロアアーム1の段付き面に形成した歯形1
aに噛合する。
に固定される板状アッパアーム2が設けられ、該アッパ
アーム2はその下端部板面中心の貫通孔22により上記
支軸3に回転自在に嵌装されて、下端部板面と上記ロア
アーム1の平板面との間に上記ポール部材6とカム部材
5が位置しているる(図3)。そして、上記アッパアー
ム2の円弧状をなす下端外周縁がロアアーム1の段付き
面に近接して位置している。アッパアーム2の下端部板
面には上部の左右位置に、ロアアーム1の平板面に向け
てガイド突起21が形成してあり、上記ポール部材6は
左右の外周側縁がガイド突起21に接して、これら突起
21と内側カム面6bに接するカム部材5の円弧面5
a,5bとにより上下方向へ直線動自在にガイドされて
いる。なお、ポール部材6には円弧状の下端外周縁に歯
形6aが形成してあり、図1に示す下降前進状態ではそ
の歯形6aがロアアーム1の段付き面に形成した歯形1
aに噛合する。
【0012】アッパアーム2の下端部板面に重ねて(図
3)レリーズアーム4が設けられ、該アーム4は上記支
軸3に回動自在に装着されるとともに、その先端板面に
設けた貫通孔41に、アッパアーム2板面の長孔23に
挿通したカム部材5のピン52先端が嵌着してある。か
くして、レリーズアーム4基端に装着された把手42に
よりアーム4を回動操作すると、ポール部材6の内空間
に設けたカム部材5が回動せしめられる。なお、レリー
ズアーム4はその先端とアッパアーム2の下端外周縁と
の間に配したコイルスプリング24により、図1の反時
計方向へ回転付勢されている。
3)レリーズアーム4が設けられ、該アーム4は上記支
軸3に回動自在に装着されるとともに、その先端板面に
設けた貫通孔41に、アッパアーム2板面の長孔23に
挿通したカム部材5のピン52先端が嵌着してある。か
くして、レリーズアーム4基端に装着された把手42に
よりアーム4を回動操作すると、ポール部材6の内空間
に設けたカム部材5が回動せしめられる。なお、レリー
ズアーム4はその先端とアッパアーム2の下端外周縁と
の間に配したコイルスプリング24により、図1の反時
計方向へ回転付勢されている。
【0013】レリーズアーム4との間にリング71を介
してスパイラルスプリング7が設けてあり(図2)、該
スプリング7はプレート72により支軸3からの脱落が
防止されて、その一端が支軸3に、他端がアッパアーム
2下端外周縁のフランジ端面にそれぞれ係止され、アッ
パアーム2を図1の反時計方向へ回転付勢している。な
お、アッパアーム2の回動は、その下端に形成したガイ
ト突起25がロアアーム1のガイトピン13頭部とロア
アーム1板面との間に位置している(図3)ことによ
り、ブレ等を生じることなくなされる。
してスパイラルスプリング7が設けてあり(図2)、該
スプリング7はプレート72により支軸3からの脱落が
防止されて、その一端が支軸3に、他端がアッパアーム
2下端外周縁のフランジ端面にそれぞれ係止され、アッ
パアーム2を図1の反時計方向へ回転付勢している。な
お、アッパアーム2の回動は、その下端に形成したガイ
ト突起25がロアアーム1のガイトピン13頭部とロア
アーム1板面との間に位置している(図3)ことによ
り、ブレ等を生じることなくなされる。
【0014】シートバックを傾倒する場合には、レリー
ズアーム4を図1の時計方向へ回動操作する。この操作
に伴いカム部材5も同方向へ回動し、その上端がポール
部材6の右下がりのカム面6b上辺に当接して移動する
結果、ポール部材6は上方へ後退直線移動せしめられ
る。この後退直線移動により、ポール部材6の歯形6a
がロアアーム1の歯形1aから離間して、その噛合を解
消し、アッパアーム2の回動が可能となる。シートバッ
クを所定角度で位置決めする場合には、レリーズアーム
4を離すと、これはスプリング24の付勢力により反時
計方向へ回動せしめられ、カム部材5の下端がポール部
材6の右上がりのカム面6b下辺に当接して移動する。
この結果、ポール部材6は下方へ前進直線移動せしめら
れて、その歯形6aがロアアーム1の歯形1aに噛合
し、アッパアーム2の回動が規制される。
ズアーム4を図1の時計方向へ回動操作する。この操作
に伴いカム部材5も同方向へ回動し、その上端がポール
部材6の右下がりのカム面6b上辺に当接して移動する
結果、ポール部材6は上方へ後退直線移動せしめられ
る。この後退直線移動により、ポール部材6の歯形6a
がロアアーム1の歯形1aから離間して、その噛合を解
消し、アッパアーム2の回動が可能となる。シートバッ
クを所定角度で位置決めする場合には、レリーズアーム
4を離すと、これはスプリング24の付勢力により反時
計方向へ回動せしめられ、カム部材5の下端がポール部
材6の右上がりのカム面6b下辺に当接して移動する。
この結果、ポール部材6は下方へ前進直線移動せしめら
れて、その歯形6aがロアアーム1の歯形1aに噛合
し、アッパアーム2の回動が規制される。
【0015】本実施例によれば、カム部材5がポール部
材6の内空間に収納されているから設置スペースに無駄
を生じず、装置はコンパクトなものとなる。また、カム
部材5の正逆回動操作によりポール部材6は前進および
後退の両作動を行うから、従来の如くポール部材の一方
の作動を別機構で行う必要はなく、構造の簡素化も図ら
れる。さらに本実施例においては、ポール部材6の移動
時の内方からのガイドを、カム部材5に形成した円弧面
5a,5bを利用して行っているから、ガイド機構が簡
易となる。
材6の内空間に収納されているから設置スペースに無駄
を生じず、装置はコンパクトなものとなる。また、カム
部材5の正逆回動操作によりポール部材6は前進および
後退の両作動を行うから、従来の如くポール部材の一方
の作動を別機構で行う必要はなく、構造の簡素化も図ら
れる。さらに本実施例においては、ポール部材6の移動
時の内方からのガイドを、カム部材5に形成した円弧面
5a,5bを利用して行っているから、ガイド機構が簡
易となる。
【0016】
【発明の効果】以上の如く、本発明のリクライニング装
置によれば、構造のさらなる簡易化と、コンパクト化が
実現される。
置によれば、構造のさらなる簡易化と、コンパクト化が
実現される。
【図1】本発明の一実施例を示すリクライニング装置の
全体正面図である。
全体正面図である。
【図2】リクライニング装置の全体分解斜視図である。
【図3】図1のIII −III 線に沿う断面図である。
【図4】従来のリクライニング装置の要部概略正面図で
ある。
ある。
1 ロアアーム 1a 歯形 2 アッパアーム 21 ガイド突起 3 支軸 4 レリーズアーム 5 カム部材 5a,5b 円弧面 6 ポール部材 6a 歯形 6b カム面(ポール部材内周面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 1/025 B60N 2/10
Claims (2)
- 【請求項1】 シートクッション側に設けられ、支軸が
立設されるとともに、該支軸を中心とする円弧面上に歯
形が形成されたロアアームと、一端が上記支軸に回動自
在に支持されたシートバック側のアッパアームと、レリ
ーズハンドルにより上記支軸回りに回動操作されるカム
部材と、直線動自在に上記アッパアームに保持され、環
状に成形されてその内空間に上記カム部材を位置せしめ
たポール部材とを具備し、該ポール部材は、その内周面
の上記直線動方向で互いに対向する面の一方の面を上記
カム部材の正転に伴い該カム部材により押されるカム面
に形成するとともに、他方の面を上記カム部材の逆転に
伴い該カム部材により押されるカム面に形成し、かつ、
その外周面の上記直線動方向の一方の端面に歯形を形成
し、上記カム部材の正逆転に伴い、上記ポール部材が前
進ないし後退直線動せしめられて上記ポール部材の歯形
が上記ロアアームの歯形に噛合し、ないし噛合を解消す
るようになした車両シートのリクライニング装置。 - 【請求項2】 上記カム部材の左右の側面の一部を、カ
ム部材の回動中心を中心とする円弧面に形成してポール
部材の内周面の左右のカム面に当接せしめるとともに、
アッパアームの板面に上記ポール部材の外周面に当接す
るガイド突起を形成して、上記カム部材の円弧面とガイ
ド突起によりポール部材の直線動を内外よりガイドする
ようになした請求項1記載の車両シートのリクライニン
グ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6015770A JP3028021B2 (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | 車両シートのリクライニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6015770A JP3028021B2 (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | 車両シートのリクライニング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07204047A JPH07204047A (ja) | 1995-08-08 |
JP3028021B2 true JP3028021B2 (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=11898043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6015770A Expired - Fee Related JP3028021B2 (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | 車両シートのリクライニング装置 |
Country Status (1)
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