JP3027720U - 回転機構付光ファイバー接続機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】光ファイバーへの入射光ビーム先端に対する位
置決めを容易にし、その位置決めを精度よく行い、また
側射ファイバー等のように回転対称でない光ファイバー
を回転させることができるようにし、光ファイバーの出
射部において、光出射パターンに対応して光ファイバー
の長軸に対して精度よく入射させることができるように
する。 【解決手段】光源からの光を光ファイバーに入射させる
光ファイバー接続機構であって、光ファイバーにおける
光の入射端部にその光軸を回転中心とした回転可能な機
構を具備してなることを特徴とする光ファイバーへの光
入射機構。その光源の好ましい例としてはレーザー発振
器を挙げることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、光ファイバー接続機構すなわち光源からの光を光ファイバーへ入射 させる機構に関し、より具体的にはレーザー発振器その他の光源からの光ビーム をその伝送線路としての光ファイバーに容易且つ精度よく入射させるための光フ ァイバーへの光入射機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

光ファイバーによって光エネルギーを伝送する場合、光源からの光ビームを例 えば１個又は複数個の光学レンズを使用して集光し、光ファイバー端部における 開口角よりも小さい角度で、且つファイバーコアの断面直径よりも細く絞り、ま た光ビームの方向を光ファイバーコアの光軸に合わせる必要がある。このため光 ファイバーのビーム入射端部にはファイバー固定具が設けられ、この固定具は通 常脱着可能とされているが、光ファイバーにおけるコアの直径は通常数１００μ ｍ程度であるため、その脱着機構には数１０μｍの位置決め精度が要求される。 そのため光ファイバーのビーム入射端部は光ファイバー固定具に対して装着され た後に固く固定され、回転不可能とされている。

【０００３】 図１は、例えばレーザー光について、従来におけるそのビームの集光及び光フ ァイバーへの入射機構の一例を示すものである。図１中、１はレーザー発振器、 ２はレーザー光ビーム、３は１個又は複数個の集光レンズである。また４は光フ ァイバー固定具、５は光ファイバーであり、光ファイバー固定具４は光ファイバ ー５の端部外周部に着脱自在に固定される。使用に際してはレーザー発振器１で 形成したレーザー光ビーム２を集光レンズ３により集光し、このレーザー光が光 ファイバー固定具４の開口部に臨む光ファイバーの端部に入射される。なお、図 示してはいないが、ここで入射された光ビームは光ファイバーの他端部から入射 パターンに応じて出射される。

【０００４】 しかし従来におけるこの入射機構の場合、上記のとおり光ファイバー５のコア 直径は数１００μｍ程度しかなく、きわめて小さいため、光ファイバー固定具４ の着脱機構には数１０μｍというきわめて厳しい位置決め精度が要求される。そ のため光ファイバー固定具４は光ファイバー５のビーム光入射端部に固く固定さ れ、回転不可能であり、それ故にレーザー光等のビーム先端に対する位置決めが はなはだ困難であった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、光ファイバーへのレーザー光その他の光の入射機構について、従来 技術における上記欠点を解決するためになされたものであり、入射光ビームの先 端に対する光ファイバーの位置決めを容易に、しかも精度よく行うことができ、 また例えば側射ファイバー等のように回転対称でない光ファイバーを回転させる ことができるようにし、これにより出射パターンを回転させることを可能とした 回転機構付光ファイバー接続機構を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

すなわち本考案は、光源からの光を光ファイバーに入射させる光ファイバー接 続機構であって、光ファイバーにおける光の入射端部にその光軸を回転中心とし た回転可能な機構を具備してなることを特徴とする光ファイバーへの光入射機構 を提供するものである。この場合、その光源の好ましい一例としてはレーザー発 振器を挙げることができる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図２は、本考案に係る構成をレーザー光について適用した場合の態様を示すも のである。図２中、図１と共通する部分については同一の符号を使用している。 本考案においては、図１に示すような従来における光ファイバー固定具４に替え て、回転機構付きの光ファイバー固定具６を設けられる。図２中、７は内輪、９ は外輪、８はその両者間に介在させた転動体（ころ、ベアリング）である。

【０００８】 図２のとおり、内輪７に対して光ファイバーの端部が挿入、固定され、光ファ イバーが外輪９に対して回転自在とされる。図２中矢印はその回転態様を示して いるが、図２中矢印の方向とは限らず逆方向にも回転自在である。なお、図２で はそのようにラジアル軸受形式の光ファイバー固定具６を示しているが、この固 定具としては光ファイバーが回転自在となるような固定具であれば、そのような ラジアル軸受形式とは限らず使用することができる。

【０００９】 本機構の使用に際しては、レーザー発振器１で形成したレーザー光ビーム２を 集光レンズ３により集光し、このレーザー光を光ファイバー固定具６の開口部に 臨む光ファイバーの端部に入射させる。固定具６は図２中矢印又はその逆方向に も回転自在であり、これによりレーザー発振器１から光ファイバー５への出射部 において、光出射パターンを光ファイバーの長軸に対して容易に、しかも精度よ く入射させることができる。また上記構成によれば、例えば側射ファイバーなど のように非対称すなわち回転対称でない光ファイバーを回転させることができる こととなり、これにより出射パターンを回転させることができるものである。

【００１０】

【考案の効果】

本考案の回転機構付光ファイバー接続機構によれば、レーザー光ビームその他 の光の入射先端に対する光ファイバーの位置決めを容易且つ精度よく行うことが できる。また本考案によれば側射ファイバー等のように回転対称でない光ファイ バーを回転させることができることとなり、これにより光ファイバーの出射部に おいて、出射パターンを回転させることを可能とし、また光出射パターンを光フ ァイバーの長軸に対して精度よく出射させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来における例えばレーザー光についての集光
及び光ファイバーへの入射機構の一例を示す図。

【図２】本考案の構成をレーザー光について適用した場
合の一態様を示す図。

【符号の説明】

１ レーザー発振器 ２ レーザー光ビーム ３ 集光レンズ ４ 光ファイバー固定具 ５ 光ファイバー ６ 回転機構付き光ファイバー固定具 ７ 内輪 ８ 転動体（ころ、ベアリング） ９ 外輪

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】光源からの光を光ファイバーに入射させる
   光ファイバー接続機構であって、光ファイバーにおける
   光の入射端部にその光軸を回転中心とした回転可能な機
   構を具備してなることを特徴とする光ファイバーへの光
   入射機構。
2. 【請求項２】光源がレーザー発振器である請求項１記載
   の光ファイバーへの光入射機構。