JP3027716B2 - 大豆油ベース凹版インキ及びその製法 - Google Patents

大豆油ベース凹版インキ及びその製法

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JP3027716B2
JP3027716B2 JP8175352A JP17535296A JP3027716B2 JP 3027716 B2 JP3027716 B2 JP 3027716B2 JP 8175352 A JP8175352 A JP 8175352A JP 17535296 A JP17535296 A JP 17535296A JP 3027716 B2 JP3027716 B2 JP 3027716B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/08Polyesters modified with higher fatty oils or their acids, or with resins or resin acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • C09D11/10Printing inks based on artificial resins
    • C09D11/102Printing inks based on artificial resins containing macromolecular compounds obtained by reactions other than those only involving unsaturated carbon-to-carbon bonds
    • C09D11/104Polyesters
    • C09D11/105Alkyd resins

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石油ベースのオイ
ルより、むしろ植物(大豆)ベースの油から得られる新
規で独特のワニス組成に関する。インキ顔料及び他の成
分がワニスに添加されるが、このワニスは米国貨幣及び
他の債券や有価証券の製造に用いられる凹版インキのベ
ヒクルとして有用である。凹版インキはオフセットや平
版インキとは異なるものであって、極めて粘凋な高固形
分インキであり、そして他の印刷の方法に用いるには有
用ではない。
【0002】
【従来の技術】米国彫版印刷局(The United
States Bureau of Engravi
ng and Printing)は、他の債券や有価
証券と同様に米国貨幣の製造に対し、31 U.S.
C.§5114の下に責任の有る政府機関である。この
局は世界における最も最大の紙幣製造工場である。この
局は次に大きい7つの製造者を合わせたものより更に多
くの紙幣を製造している。
【0003】31 U.S.C.§5114は、彫刻さ
れた版の使用を含む、凹版印刷方法によって紙幣が作ら
れることを要求している。再生される画像は印刷版の表
面下に彫刻されているので、印刷版を完全にインキで覆
い、インキを彫刻中にむりやり押し込み、そしてその後
に印刷版の表面上に残っている過剰のインキを全て拭き
取ることが必要である。”特色のある”ボロ布(75%
の綿/25%の麻)の紙幣用紙はこの後、数トンの圧力
で彫刻中に無理に押し込まれ、インキの乗った画像を版
から取り上げる。この”特色有る”紙は、米国の独占的
な使用の為、18 U.S.C.§474aの規定の下
に、財務省長官によって承認されている。適当な許可な
しに、この紙を単に所有することは、刑法上罰せられ
る。
【0004】凹版インキはワニス、顔料、乳化剤、増量
剤、ワックス、溶剤、鉱物油、乾燥剤及び脱イオン化さ
れた水から構成されている。印刷版に適用された高固形
分凹版インキのほぼ80%は拭き取られ、そして回収さ
れ元に戻すことができる量を除いては、その製品はコス
ト的に無駄となってしまう。法によって要求されていな
いけれども、インキが有害な廃棄物かのように、化学的
ベースのワニス又は他の成分が有害化学物質のEPAの
リストに将来含まれることを警戒して、印刷局はこの過
剰のインキを安全な処理地に処分してきた。過剰のイン
キの浪費及び環境的に安全な処理コストから生ずるこの
印刷方法のコスト高にもかかわらず、この方法は3次元
印刷画像を結果として生ずるので貨幣の製造の必須の部
分として残されている。この画像は主として偽造を防止
することにある。これらの理由から、大量の凹版印刷イ
ンキの使用は主として紙幣工場に限られている。
【0005】1980年の始めまで、紙幣印刷には紙拭
き取りシステムを用いて、印刷版から紙幣インキを除去
していた。紙拭き取り方法のために彫版印刷局で用いら
れたこのインキは、大部分はその中で製造され、そして
任意の私的請負人又は印刷局に占有されていなかった。
しかしながら、印刷局のインキ処方は分類されていた。
【0006】貨幣製造に対する要求はその時点で着実に
増加しており、そして次の10年間には著しい増加が見
積もられた。事実、局は最後の10年間の初期における
年間約30億の紙幣の製造から、この10年間の当初に
おける紙幣の製造は90億以上に達している。1980
年の初期に、印刷局は旧式のそして使い古した紙幣印刷
機を新しいそして更に技術的に進歩した印刷装置に置き
換えることを開始した。新しい凹版印刷設備は紙拭き取
りシステムをもはや採用しておらず、新しい水−拭き取
り又はシリンダー拭き取りシステムを採用した。
【0007】新しい拭き取りシステムはゴム引きロール
(シリンダー)を用いて印刷版からインキを除去する。
シリンダーは苛性ソーダとひまし油から成る拭き取り溶
液が塗布され、スクレーパー(ドクターブレード)と共
にインキの除去を容易にする。新しい印刷機上のシリン
ダー拭き取りシステムは、新しい処方のインキの使用を
必要とすることが直ちに見出された。その結果として、
印刷局はそのインキ、インキ処方、そして特にインキの
ワニスを独占すべきであると考えている私的な会社から
取得することを開始した。
【0008】有価証券書類、特に貨幣を印刷する最近の
方法は、シート供給非−熱セット凹版である。シート供
給非−熱セットインキは、酸化しうる樹脂、及びアルキ
ッド、及び非常に遅い乾燥性をベースにしている。一般
的に、紙幣の1面が最初印刷され、そして24〜48時
間後に他の面が印刷される。このようなインキの代表的
な最大印刷速度は約75m/分である。米国特許第4,
966,628号は、有価証券の印刷に適する代表的な
非−熱セットシート供給の凹版インキを開示している。
【0009】”凹版印刷”の用語は、彫刻されたパター
ン、及び彫刻された凹みを有する印刷シリンダー又は印
刷プレートが、証書を作るため印刷支持体に転写される
印刷インキで満たされている印刷方法に関するものであ
る。このタイプの印刷においては、一般的に回転してい
る彫刻されたシリンダー(スチール、ニッケル又は銅及
びクローム鍍金したものから通常作成される)が、1つ
以上のテンプレート(template)インキングシ
リンダーによってインキが供給され、これによって色の
異なるインキの模様が印刷シリンダーに移される。シリ
ンダー表面上の任意の過剰のインキは、その後に過剰の
インキを拭き取る為の乳化メヂウムとして水酸化ナトリ
ウムとスルホン化ひまし油の希釈水溶液を用いて、プラ
スチゾルで覆われた回転拭き取りシリンダーによって拭
き取られる。その後に、印刷パターンは、105kg/
cm 迄の圧力の下で、支持体に転写される。
【0010】最近、熱セット凹版印刷インキが出願者の
実験室において開発された。このインキは、同一出願人
に許可された米国特許第5,100,934号に記載さ
れている。前記米国特許に記載されたインキは、有価証
券、特に紙幣を熱セット凹版で印刷することを可能に
し、これにより改善された製品及び印刷方法を結果とし
て生ずるものであって、面を印刷した直後に、印刷され
た証書の表面を印刷することを可能とするものである。
しかしながら、前記の米国特許に記載のインキは、比較
的高い熱セット温度を必要とする。このような高い温度
は非常に早い乾燥及び高いスループット(throug
hput)速度を保証すると同時に、高い熱セット温度
はまた紙支持体の望ましくない黄ばみ及び/又はしわを
生ずる傾向がある。
【0011】有価証券凹版印刷インキは次の要求を満足
する必要がある。 (a) 印刷シリンダーにインキが転移する、そして
シリンダーから支持体に転移する点における、正しいレ
オロジー的な性質; (b) 過剰のインキが、拭き取りシリンダーによっ
て、容易にそして定量的に彫版表面の非画像部から除去
される能力(拭き取り能力); (c) 約1%のNaOH及び0.5%のスルホン化
ひまし油又は他の活性剤を含む、希釈苛性ソーダ水溶液
のようなクレンザーを用いることによって、拭き取りシ
リンダーを容易に洗浄できること; (d) 印刷ロール上のインキの安定性; すなわ
ち、印刷工程の間、揮発物質の蒸発をコントロールし、
ロール上のインキの早すぎる乾燥を防止すること, (e) 印刷直後、200μ厚さ迄の印刷フィルムを
有する紙を処理することができるフィルム形成特性; (f) 200μ 厚さ迄の彫版を用い、200m/
分までの速度で印刷する時の適当な乾燥性; (g) 貨幣及び偽造品に関する1969年の第5回
国際会議における国際刑事警察機構(INTERPO
L)、及びBEP88−214(TN)§M5における
米国彫版印刷局によって確立された明細に従う、印刷証
券の顕著な化学的及び機械的抵抗性;
【0012】紙幣用凹版インキとして有用であるために
は、紙幣上のインキが次のような試験を通るかどうか決
めるため試験される: (a) 溶剤、酸、アルカリ、石鹸及び洗剤に対する
化学的抵抗性; (b) 摩擦試験によるインキフィルムの無傷性; (c) しわくちゃにする試験; (d) 洗濯試験; (e) 土壌試験; (f) 湿度及び温度安定性; (g) 屈曲試験; (h) 耐消色試験; 及び (h) 磁性特性試験
【0013】これらのインキの環境及び作業員に対する
安全性の要求が同様に非常に重要である。局で施行され
ている、適用される環境の法令及び規定の要求に従っ
て、紙幣インキ中の揮発性有機化合物(VOCs)のレ
ベルが特定の値に制限される。私的な契約者によって供
給されたインキサンプルの周期的な試験(印刷局作業許
可書によって要求される)は、インキが常にこれらの制
限内に入っていないことが立証された。更に、局の従業
員は幾つかのバッチから有害な臭いの苦情を述べたが、
他のインキには無かった。インキに添付の物質安全デー
ターシートがインキ中には有害物質又は他の危険物質が
含まれていない事を示している事実にも関わらず、作業
者は化学物質敏感性及び他の健康の問題を要求した。私
的契約者からの供給インキの処方を入手できない点が、
これらの問題の研究を非常に阻害した。
【0014】更に、経費計上に関する代表者委員会の米
国下院は、同様に米国農業製品の促進と石油依存の減少
を、彫版印刷局(BEP)における米国有価証券の製造
に大豆油ベースのインキを使用することを通じて要求し
た。加えるに、大豆油は最も大きい農業作物副産物の一
つであり、そして大豆の約20%が大豆油である。イン
キのような工業市場に対する探索は、やがて米国農場経
営者の生産物の市場の増大をもたらすものである。米国
は世界最大の大豆生産国であり、そして他の国への大き
い大豆輸出国である。大豆市場は石油の価格に比較して
大きく安定しており、大豆油が開発されたために大きく
低下又は上昇する価格変動は無かった。
【0015】紙幣のデザインや外観の変更は稀であるけ
れども、インキ処方の変更は比較的通常になされること
であった。上記に示す如く、インキ処方の変更は新しい
製造設備や方法によって必要とされた。環境品質と職業
安全分野の過去20年間の増大した焦点は、さらに増大
する数多くの物質に関する規制、要求を導いた。更に環
境的影響のない、或いは職業的に安全な成分を選んで、
あるインキ成分を除去することは、その結果としてイン
キの粘着力や印刷耐性の他の問題を生じた。
【0016】印刷局は私的工業市場からのインキの入手
を通して、上記問題を常に十分に表明することはできな
かった。凹版インキの特有の性質及び制限された使用に
よって、これらのインキは広く製造されず、そしてこの
インキの研究開発の技術は広く入手できるものではなか
った。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、大豆
油ベースの凹版インキを提供することにある。本発明の
他の目的は、紙幣の用途にかなう適当な耐久性と化学的
な耐性を有する大豆油ベースの凹版インキを提供するこ
とにある。本発明の他の目的は、大豆油ベースの凹版イ
ンキの製造方法を提供することに有る。これらの及び他
の目的は、以下に記載の本発明によって達成される。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも一
部に大豆油から合成されたアルキッドを含有する凹版イ
ンキを提供するものである。アルキッドはインキのワニ
ス部分の中にある。所望により、ワニスはまた熱硬化性
フェノール樹脂及び/又は溶剤を含む。
【0019】アルキッドは大豆油、及び所望により桐油
及び/又はあまに油、トリメリト酸無水物、ペンタエリ
スリトール、及び触媒の反応生成物をから成る。ワニス
は更にt−ブチルフェノール、ビスフェノール、ホルム
アルデヒド、及び酸例えばシュウ酸の混合物の反応生成
物から成る熱可塑性フェノール性樹脂を含有することが
できる。約5〜約50重量パーセントの大豆油を構成成
分とする混合物から作られたアルキッドが良好である。
好ましくは、ワニスは約5〜約30重量パーセントのワ
ニスを構成する。高レベルの大豆油は、インキに十分な
化学耐性を与えない。ワニスは同様に、溶剤及び/又は
アルキッド化されない乾性油を含むことができる。ワニ
スは、顔料、乳化剤、及び他の成分を添加して、シリン
ダータイプ拭き取り形の紙幣インキ用の、又は郵便切手
や有価証券用の凹版インキとして調合される。インキは
緑、黒、又は他の代表的な色に着色することができる。
【0020】本発明はまた、凹版インキの製造方法を提
供する。方法は、触媒例えばリチウムアセテート又は水
酸化ナトリウム、大豆油、所望により桐油及び/又はあ
まに油、及びペンタエリスリトールを、約180゜〜約
220℃の温度で約0.5〜約1.5時間混合して、ア
ルコリシスを起こさせることを含む。トリメリト酸無水
物が約165゜〜約180℃で混合物に加えられ、そし
て混合物をこの温度で約10〜約30分間保持してアル
キッドを作る。一般に、混合物はこの時間の間、還流さ
れる。所望により、フェノール樹脂、及び/又は溶剤、
及び/又は乾性油がアルキッド含有混合物と混合されて
ワニスを作る。しかる後に、ワニスと他の成分例えば顔
料や乳化剤が混合されて凹版インキを作る。乳化剤は室
温で水に不溶性で、紙幣に良好な操作性を与える。しか
しながら、乳化剤は60℃の水には可溶性であるべきで
ある。拭き取りロールは一般に60℃で紙幣の”白い”
部分の過剰のインキを洗い落とし、それで印刷機は紙幣
上に細い線を引き続いて印刷することができる。
【0021】本発明は次の利点を有している。紙幣の耐
久性と化学薬品耐性を増加させる。植物性ベースインキ
ワニスを使用することによって石油ベースのインキワニ
スよりも、局の操作上の環境インパクトを低減する。更
に、環境上の考慮は、公衆に触れそして廃棄物処理に許
容されねばならないインキ中に、食用に適する大豆油の
使用を促進する大きな原因となった。大気清浄化に関す
る法令は揮発性有機化合物(VOCs)の減少を、法令
の通過後最初の3年以内に15%まで、そしてその後5
年で米連邦政府標準が対処するまで50%に減少するこ
とを要求している。VOCsを含んでいるけれども、大
豆油ベースのインキは極微小の蒸気を生成するのみであ
る。大豆油ベースインキは、更に経済的に製造されたイ
ンキワニスの使用、及び廃棄物処理のコストの減少によ
って製造コストを減少する。
【0022】大豆油ベースインキは、私的契約者の専売
インキ成分及び処方に関する情報の欠如によって生ずる
彫版印刷局の職業安全性及び健康問題運営の紛糾及び/
又は問題を緩和する。
【0023】本発明の大豆油ベースインキは、紙幣イン
キのような廃棄インキ処理及び環境要求に関して同一の
問題を有している、郵便切手や有価証券のインキにも利
点を有している。
【0024】本発明は少なくとも一部に大豆油から合成
されたアルキッドを含有する凹版インキを提供する。イ
ンキは約5〜約30重量%のワニス、約15〜約50重
量%の顔料、約0.5〜約10重量%の乳化剤(即ち活
性剤)、約10〜約50重量%の増量剤、約1〜約10
重量%のワックス、約0〜約12重量%の鉱物油、約
0.5〜約10重量%のグリコール及び/又はグリコー
ルエーテル、約0.1〜約5重量%の乾燥剤、約0〜約
20重量%の水、約0〜約25重量%の粗桐油又は他の
乾性油、約0〜約25重量%のアルキッド(ワニス中の
もの以外)、約0〜約25重量%のフェノール樹脂(ワ
ニス中のもの以外)、及び凹版インキ組成物に通常用い
られる他の添加剤を含有する。
【0025】ワニス ワニスは約30〜約100(好ましくは約50〜約9
0)重量%のアルキッド、0〜約70(好ましくは約5
〜約30)重量%の熱可塑性フェノール樹脂、及び約0
〜約20重量%の溶剤を含有する。ワニスのアルキッド
部分は、約5〜約50(好ましくは約10〜約30)重
量%の大豆油、0〜約70(好ましくは約20〜約7
0)重量%の桐油又はあまに油、約5〜約30(好まし
くは約10〜約20)重量%のトリメリト酸無水物、約
0.05〜約2(好ましくは約0.05〜約0.5)重
量%の触媒、及び約2〜約10(好ましくは約2〜約
5)重量%のペンタエリスリトールの混合物の反応生成
物を含有する。約0〜約25重量%の溶剤をまた、反応
混合物に含ませることができる。代表的な触媒として、
金属酸化物、金属水酸化物例えば水酸化ナトリウム、リ
チウムアセテート二水和物、又は他のアセテートが含ま
れる。好ましい触媒はリチウムアセテート二水和物であ
る。代表的な溶剤は、マギー ブラザース オイル社、
フランクリンパーク、イリノイ(Magie Brot
hers Oil Company,Franklin
Park,Illinois)によって製造されたマ
ギー ゾル 44(MAGIESOL 44)オイルで
ある。溶剤は、アルキッドが以下に示すフェノール樹脂
と混合されている場合、粘度を減少させるために特に有
用である。アルキッドは溶剤を添加する前では約60〜
約75の酸価を有しており、そして溶剤とアルキッドの
混合物は約50〜約60の酸価を有していることが好ま
しい。
【0026】アルキッドは、大豆油、及び任意の桐油及
び/又はあまに油をペンタエリスリトール及び触媒と混
合し、そして混合物を加熱することによって作られる。
白色ペンタエリスリトールの固体が溶解した時、混合物
を十分に加熱する。一般的に、これは混合物を約180
゜〜220℃で約1/2〜約11/2時間保持すること
によって起こる。これは混合物のアルコリシスを達成さ
せる。しかる後、混合物を約165゜〜約180℃の温
度に保持して、トリメリト酸無水物を混合物に加えそし
て混合物をこの温度で約10〜約30分間保つ。一般的
に、これらの成分は還流下で混合される。この工程でア
ルキッドが作られる。
【0027】熱可塑性フェノール樹脂はノボラック樹脂
であり、これは油溶性で約140゜〜約200℃、好ま
しくは約140゜〜約180℃の融点を有している。代
表的な適当なフェノール樹脂は、約30〜約90重量%
のアルキル−変性フェノール、約5〜約25重量%の未
置換又は部分置換されたビスフェノール、及びホルムア
ルデヒド源の混合物を、酸の存在下で結合させた反応生
成物である。アルキル変性フェノールは好ましくは、ノ
ニルフェノール又はtert−ブチルフェノールを、最
も好ましくはtert−ブチルフェノールを含む。ビス
フェノールは好ましくはビスフェノールAである。ホル
ムアルデヒド源は、好ましくはホルマリン(水と30%
ホルムアルデヒドの溶液)、トリオキサン(ホルムアル
デヒドの三量体)又は最も好ましくはパラホルムアルデ
ヒドである。酸はシュウ酸、マレイン酸、リン酸、又は
有機一又は二塩基酸である。好ましくはシュウ酸が用い
られる。
【0028】一般的に、フェノール樹脂は、約130゜
から約3〜4時間かけて約300℃に徐々に上昇させる
温度で成分を混合することによって作られる。その後混
合物を冷却し、固形化する。固体のフェノール樹脂はそ
の後フレーク状にされる。自分自身でフェノール樹脂を
作る代わりに、ロウター インターナショナル社、ノー
ス ブルック、イリノイ(Lawter Intern
ational,Inc.,Northbrook,I
llinois)で作られているK1111のような適
当なフェノール樹脂を用いることができる。
【0029】樹脂フレークとワニス(溶剤含有アルキッ
ド)が樹脂フレークを溶解するに十分な温度と時間で混
合される。代表的な混合条件としては、175℃、10
分間が適当である。
【0030】若し望むなら、乾性油、炭化水素油、又は
グリコールのような溶剤を、アルキッドとフェノール樹
脂の混合物に加えてワニスの粘度を減少させることがで
きる。溶剤として適当な代表的な炭化水素の油として
は、マギーゾル 52 オイル、及び44 オイル が
含まれる。これらはマギー ブラザース オイル社、フ
ランクリン パーク、イリノイ(Magie Brot
hers Oil Company,Franklin
Park,Illinois)で作られている水素処
理された炭化水素油である。代表的な溶剤として同様
に、ヘキシレングリコールのような1種以上のグリコー
ル、グリコールのエーテル、470オイル(マギー ブ
ラザース オイル社)、桐油、アマニ油、トール油、サ
フラワー油、サンフラワー油、カノラ油、脱水キャスタ
ー油、ペリラ油、ヘンプシード油、ウオルナット油、又
はこれらの混合物が含まれる。希釈されたワニスベース
(アルキッド、フェノール樹脂、及び溶剤を含有する)
は一般的に、ゲル浸透クロマトグラフィーで測定した、
約1000〜約2000の平均分子量重量を持ってい
る。アルキッドと樹脂は結合し巨大分子を形成している
と信じられる。
【0031】インキの調製 インキを調製するためにワニスは、顔料、乳化剤(活性
剤)、増量剤、ワックス、鉱物油のような溶剤、グリコ
ール類及び/又はグリコールエーテル、乾燥剤、乾性
油、樹脂、他のアルキッド、水、及び当業者らに知られ
ている通常の他の成分と混合される。
【0032】ワニスと他の成分は一般的にミキサー中で
約15分間混合される。その後混合物は、3ロールミル
のような他のミキサーに2回通して、更に各成分を混合
する。任意の、上記リストアップした”他の混合成分”
を含む希釈剤を添加して、粘度又は色調のようなインキ
のパラメーターを適当に調節する。
【0033】例えば、緑のインキを作るためには、ワニ
スと他の成分は一般的に1工程で混合される。黒のイン
キを作るためには、ワニスと黒色酸化鉄(顔料)、及び
溶剤を混合してインキベースを作る。その後に、他の成
分が加えられる。その代わりの方法として、ワニスと全
ての他のインキ成分を、1工程で混合することもでき
る。
【0034】顔料としてはシート供給凹版印刷用の任意
の代表的な顔料を含む。これは酸化鉄、酸化カルシウ
ム、酸化亜鉛、酸化アンチモン、クロム酸亜鉛、カーボ
ンブラック、及びこれらの混合物を含む。
【0035】有価証券、特に紙幣の印刷に対して好まし
い顔料は、CI ピグメント イエロー 12、CIピ
グメント イエロー 42、 CI ピグメント ブラ
ック 7 、CI ピグメント ブラック 11、CI
ピグメント レッド9、CI ピグメント レッド2
3、CI ピグメント レッド 146、CIピグメン
ト レッド 224、 CIピグメント グリーン 7
、CI ピグメント グリーン 36、CI ピグメ
ント ブルー 153、CI ピグメント バイオレッ
ト 23、及びCI ピグメント バイオレット 32
である。
【0036】乳化剤は好ましくは、室温においては水に
不溶性であるが、約50〜約75℃では水に溶解する。
乳化剤すなわち活性剤はアニオン性、非−イオン性、及
びカチオン性活性剤、巨大分子化合物、両性化合物、又
はこれらの混合物を含む。アニオン性活性剤としては、
アルキルアリールスルホネートのアミン塩、キャスター
オイルスルホネートのナトリウム、リチウム、又はカリ
ウム塩、またはステパン社(Stepan Compa
ny)で作られているアトラスG−3300(Atla
s−G3300)が含まれる。アトラスG−3300が
好ましく、これは室温で水に不溶性であるが60℃では
可溶性であり、この60℃の温度で凹版印刷の拭き取り
ロールが紙幣の”白色”部分の過剰のインキを洗い落と
し、それでその場所に引き続いて細い線を印刷すること
ができるためである。非−イオン性活性剤としては、ス
テパン ケミカル社(Stepan Chemical
Company)で作られている マコン8(MAKO
N 8)、アルキルフェノキシ ポリエチレン エタノ
ールが含まれる。カチオン性活性剤としては、3級又は
2級アミノ基を持つエポキシ樹脂、又は変性エポキシ樹
脂の塩、又はエクソン ケミカル社(Exxon Ch
emical Co.)の部門のトマープロダクト 社
(Tomah Products Inc.)で作られ
た第4級アンモニウムクロライドが含まれる。巨大分子
活性剤としては、ポリアミン、ポリエーテル、又はビニ
ルポリマーが含まれる。両性の化合物は酸性及び塩基性
基を含むもので、例えばゴールドシュミット ケミカ
ル 社(Goldshmidt Chemical C
o.)で作られた テゴ−ベタインS(Tego−Be
tain S)が含まれる。
【0037】増量剤は、チャイナクレー、硫酸バリウ
ム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、カオリン、タル
ク、シリカ、コーン澱粉、二酸化チタン、又はこれらの
混合物が含まれる。
【0038】ワックスとしては、ポリテトラフルオロエ
チレンワックス、ポリエチレンワクス、フィシャー−ト
ロプシワックス、シリコン流体、又はこれらの混合物を
含む。
【0039】溶剤としては、鉱物油、グリコールエーテ
ル、ベンゼントルエン、キシレン、ナフサ、ミネラルス
ピリット、ヘキサン、イソーオクタン、石油エーテル、
又はこれらの混合物を含む。適当なグリコールとしては
エチレングリコールモノメチルエーテル、ヂエチレング
リコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメ
チルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、及びこれらの混合物が含まれる。好ましいエーテル
は、インレンレイデイ社、バルチモア、メリーランド
(Inlenleidy Co., Baltimor
e, Maryland)で作られているカルビトール
(CARBITOL)、ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテルである。
【0040】乾燥剤としては、脂肪酸錯体の重金属塩で
ある金属塩乾燥剤が含まれる。これらは、ナフチオニッ
ク酸、ネオデカノイック酸、リノレイック酸、オクタノ
イック酸、ノナノイック酸、及びトール油酸の、鉛、コ
バルト、マンガン、セリウム カルシウム、ジルコニウ
ム、又は亜鉛の塩が含まれる。
【0041】乾性油としては、粗桐油、及び他の乾性油
が含まれる。桐油は約200℃に加熱することによって
その粘度を上昇させる。
【0042】樹脂としては、炭化水素樹脂と組み合わせ
たフェノール樹脂又はアルキッド、熱可塑性フェノール
樹脂(ワニス中のそれ以外)、桐油/フェノール樹脂付
加体樹脂、ロジン付加体樹脂(好ましくはマレイン酸無
水物との付加体)マレイック樹脂又はこれらの混合物を
含む。
【0043】アルキッド(ワニス中のそれ以外)として
は、ロータ インターナショナル、ノースブルック、イ
リノイ(Lawter International,
Inc.,Northbrook,Illinois)
で製造されているソルバー(SOLVAR)、又はロー
ターインターナショナル社、ノースブルック、イリノイ
で製造している 100S、又は炭化水素と組み合わせ
たアルキッドを含む。
【0044】本発明のインキの長所は、低レベルの揮発
性有機化合物(VOC)を含んでいる点にある。揮発性
の合計は、ASTM 2369によって測定される。そ
の後、ASTM D 3792によって、水の分を差し
引いてVOC% を決定する。好ましくは、VOCは約
3〜約10の範囲である。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明は限定することのない次の
実施例によって更に説明される。
【0046】
【実施例】実施例1〜4 実施例の工程は次の通り:アルキッド−変性大豆油含有
物質を、表1に示した、リチウムアセテート、桐油、大
豆油、ペンタエリスリトール、トリメリト酸無水物(以
降TMA)を、大豆油、桐油、及びTMAがアルキド含
有ワニスを形成するのに適当な条件で結合させて作っ
た。一般に、アルキッド−変性乾性油は、桐油、大豆
油、ペンタエリスリトール、及びリチウムアセテートを
220℃で約45〜約60分間混合することによって作
られた。ペンタエリスリトールは最初白色固体として加
えたが、これは45分間混合する間に溶解した。この溶
解は、大豆油と桐油とでアルコリシスの反応が進んだこ
とを示している。温度を約175℃に下げ、そしてトリ
メリト酸無水物を加え、そして混合物を約165℃〜1
80℃の間の温度に約10〜約30分間保持した。得ら
れたアルキッド−含有ワニスをその後周囲の温度に冷却
した。ワニスをその後、表2 に示した溶剤で希釈し
た。
【0047】実施例5〜9 実施例1〜4の希釈したワニスを、顔料及び表3 に示
す他の成分と混合し、緑、又は黒のシリンダー拭き取り
紙幣インキを作った。インキは、表4〜表7にリストア
ップした性質を評価した。表4〜表7に示すように、紙
幣は薬品に24時間さらされ、薬品の存在下で擦って、
そして物理的な抵抗性を試験した。紙幣は印刷後、7日
間標準品質管理試験を行った。
【0048】ワニスは5ガロン試験量で彫版印刷局にて
作られたアルキッドをベースにしたもので、ワニス中の
乾性油の含有量は大豆油51%(実施例1及び2)か
ら、大豆油25%(実施例3)、及び大豆油5%(実施
例4)に各々変化させ、油の残りは桐油である。51%
大豆油ワニスは、製造において試みた2つの緑のインキ
ではアルカリの抵抗性が十分ではなかったが、他の薬品
及び物理的抵抗性試験には全て通過した。インキに組み
込まれた時、25%大豆油ワニスは5%大豆油ワニスが
示したと同様に十分な抵抗性を示した。
【0049】最も大きな結果は、セット−オフ(set
−off)以外は既に彫版印刷局で使用している商業ベ
ースのインキと同等であることであった。セット−オフ
はインキ処方の1つの要因である。セット−オフの現象
は大豆油を使用していることに関係しているとは考えら
れず、そして現在この処方の使用を妨げられない。
【0050】これらのインキは非常に容易に拭き取ら
れ、これは拭き取りロールの摩耗を潜在的に減少させる
徴候を示すものである。2種のインキ、即ち実施例7及
び8は、経費計上に関する米国下院議員委員会から提出
された問題点を、調査報告101−589において明確
に次の通り満足させ処理している。 1.大豆油を基礎としたインキは、現在の紙幣インキの
コストと同等である。 2.印刷試験は設備適合性に異常な問題がないことを示
し、そして大豆油インキのためより少ないトータル印刷
電流量で走行性能に改良を示し、このことは拭き取りロ
ール交換の減少に帰する印刷機の作業休止時間の減少、
及び製造コストの低減にあると解釈される。 3.再生産品質は優れている。 4.模造に対する保証は何の問題も呈しなかったし、何
もないことが期待される。
【0051】この報告書は紙幣印刷分野のみに提出して
いるが、この結果は郵便切手及び有価証券更にその他の
進展に応用することができる。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】
【表5】
【表6】
【0057】
【表7】
【表8】
【0058】
【表9】
【表10】
【0059】
【表11】
【表12】
【0060】実施例9 アルキッド、フェノール樹脂、及び溶剤から成るワニス
を次のように作った。46.33重量部の桐油、15.
47重量部の大豆油、及び3.71重量部のペンタエリ
スリトールを、0.09重量部のリチウムアセテート二
水加物の存在下、約220℃で約45分間混合すること
によってアルキッドを作った。その後8.84重量部の
トリメリト酸無水物を加え、そして混合物を約175℃
で約10分間混合した。
【0061】ワニス用のフェノール樹脂は、8.707
重量部のt−ブチルフェノール(沸点224℃)、1.
628重量部のビスフェノールA、0.035重量部の
シュウ酸、及び2.190重量部のパラホルムアルデヒ
ド(融点120〜170℃)の混合物を混合して作っ
た。混合物を130℃の温度に、30分間以上加熱し
た。混合物その後35分間以上約195゜Cの温度に加
熱した。この加熱は還流の下で行った。この点で混合物
は、ガードナー/ホルト、(Gardner/Hold
t)の粘度で”D”を有していた。混合物をその後冷却
し、キシレン中不揮発分(NV)60%、室温で”D”
のガードナー/ホルトの粘度を有するフェノール樹脂を
得た。引き続いて、混合物を還流せずに(コンデンサー
を取り外し水を除去する)室温から約260℃に、約4
5分間以上かけて再加熱し、しかる後混合物を約260
℃に約1時間保持しその後冷却した。この結果、キシレ
ン中60%不揮発分(NV)で、ガードナー/ホルト粘
度が約”H 1/4”のフェノール樹脂含有混合物を得
た。
【0062】最後の工程として、樹脂含有混合物を約3
0分間以上の間、約300℃に加熱した。混合物を約3
00℃で約20分間保持した。得られたフェノール樹脂
含有物質は、60%NV/キシレンで”V+1/2”の
ガードナー/ホルト粘度、及びエタノール中35.1N
Vの溶解度を有していた。更に、得られた物質は固状で
あり、その後フレーク状にした。
【0063】しかる後にアルキッド含有ワニスは、7
4.44部のアルキッド、12.56部のフェノール樹
脂、及び13.00部のマギーソル44鉱物油(沸点4
40°F)を約175℃の温度で混合し、そして約10
分間樹脂フレークが溶解するまで混合することによって
作った。
【0064】実施例10 グリーンのインキを作るため、実施例9に記載の方法と
本質的に同一の方法で作ったワニスを、顔料及び表8に
記載の他の成分と混合した。ワニスと他の構成成分を良
く混合し、そして3ロールミルで2回粉砕した。
【表13】
【0065】実施例10のインキを100ドル札に印刷
し試験した。インキは、標準紙幣耐久性試験によって、
表9に示す結果を得た。
【表14】
【0066】実施例11 ブラックインキを作るため、ブラックベースを表10に
リストアップした組成物と混合し2回細かく粉砕して作
った。その後、ブラックベースを実施例10のワニス、
顔料、及び表11に記載の他の成分(これは同様に良く
混合しその後2回粉砕した)と混合した。
【0067】
【表15】
【0068】
【表16】
【0069】実施例12 実施例10のワニスと表12の他の成分を完全に混合
し、そして混合物を二回粉砕することによって、ブラッ
クインキが同様に作られる。
【表17】
【0070】実施例13 実施例12と類似のインキを、1$紙幣に印刷し試験し
た。インキは標準紙幣耐久性試験において、表13に記
載の結果を示した。
【表18】
【0071】本発明の特定の態様を示し記載したが、多
くの修正を本発明の意図及び範囲から外れることなく行
うことができることは明らかである。従って、本発明は
先の記載によって何ら限定されることなく、ここに添付
の請求の範囲によってのみ限定されるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−339352(JP,A) 特開 平4−279629(JP,A) 特開 平1−313577(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワニス約5〜約30重量%を含有する凹
    版インキ組成物であって、 ワニスは、アルキッド約30〜約100重量熱可
    塑性ノボラック樹脂約0〜約70重量%及溶剤約0〜
    約25重量を含有し アルキッドは、触媒約0.05〜約2重量の存在
    下、大豆油約5〜約50重量桐油又はアマニ油約0
    〜約70重量トリメリト酸無水物約5〜約30重量
    %及ペンタエリスリトール約2〜約10重量から成
    る混合物を反応させた反応生成物を含有する 上記 凹版インキ組成物。
  2. 【請求項2】 触媒はリチウムアセテートを含有し、
    つ、該触媒の量はアルキッドの約0.05〜約0.5重
    である、請求項1記載の凹版インキ組成物
  3. 【請求項3】 アルキッド触媒約0.05〜約0.
    5重量の存在下、昇温して反応した、大豆油約10〜
    約30重量桐油約20〜約70重量トリメリト
    酸無水物約10〜約20重量ペンタエリスリトール
    約2〜約5重量の混合物の反応生成物である、請求項
    1記載の凹版インキ組成物
  4. 【請求項4】 溶剤の量はワニスの0〜約25重量
    ある、請求項1記載の凹版インキ組成物
  5. 【請求項5】 アルキッド約50〜約90重量%、ノボ
    ラック樹脂約5〜約30重量及び溶剤約10〜約20
    重量を含有する、請求項1記載の凹版インキ組成物
  6. 【請求項6】 フェノール性ノボラック樹脂約140
    o〜約200oCの融点を有する、請求項1記載の凹版イ
    ンキ組成物
  7. 【請求項7】 フェノール性ノボラック樹脂は、アルキ
    ル変性フェノール約30〜約90重量%と未置換又は
    部分的に置換されたビスフェノール約5〜約25重量
    と、ホルムアルデヒドの混合物の、酸の存在下で結合
    された反応生成物である、請求項1記載の凹版インキ
    成物
  8. 【請求項8】 アルキル変性フェノールがtert-ブチル
    フェノール、ノニルフェノール及びこれらの混合物から
    選ばれビスフェノールがビスフェノールAであり
    ルムアルデヒドがホルマリン、トリオキサン、パラホル
    ムアルデヒド及びこれらの混合物から成る群から選ばれ
    た種類のものであり酸がシュウ酸、マレイン酸、リン
    酸、有機一塩基酸、有機二塩基酸及びこれらの混合物か
    ら成る群から選ばれる請求項7記載の凹版インキ組成
  9. 【請求項9】 顔料約15〜約50重量%;乳化剤
    0.5〜約10重量%;増量剤約10〜約50重量%;
    ワックス約1〜約10重量%;鉱物油約0〜約12重量
    %;グリコール、グリコールエーテル、又はこれらの混
    合物約0.5〜約10重量%;乾燥剤約0.1〜約5重
    %;水約0〜約20重量%;乾性油約0〜約25重量
    %;ワニス中のアルキッドの他にアルキッド約0〜約2
    5重量%;及びワニス中のフェノール樹脂の他にフェ
    ノール樹脂約0〜約25重量%を更に含有する、請求
    項1記載の凹版インキ組成物
  10. 【請求項10】 乳化剤が、室温で水に不溶性であり、
    且つ約40〜80℃で水に可溶性である、請求項8記載
    の凹版インキ組成物
  11. 【請求項11】 凹版インキ組成物の製造方法であっ
    て:ワニス 約5〜約30重量を含有する混合物を形成する
    工程であって、ワニスがアルキッド約30〜約100
    重量熱可塑性ノボラック樹脂約0〜約70重量
    及び溶剤約0〜約25重量%を含有する上記工程;並び
    大豆油約5〜約50重量%、桐油又はアマニ油約0〜
    約70重量トリメリト酸無水物約5〜約30重量
    、及びペンタエリスリトール約2〜約10重量から
    成る混合物を、触媒約0.05〜約2重量の存在下
    昇温して、反応させることによりアルキッドを形成する
    工程;を含む、上記 製造方法。
  12. 【請求項12】 触媒がリチウムアセテートを含有し、
    且つ、触媒の量はアルキッドの約0.05〜約0.5重
    である、請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 アルキッドが、大豆油約10〜約30
    重量桐油約20〜約70重量トリメリト酸無水
    約10〜約20重量ペンタエリスリトールの混合
    約2〜約5重量%を、触媒約0.05〜約0.5重量
    の存在下昇温して結合した反応生成物である、請求
    項11記載の方法。
  14. 【請求項14】 溶剤の量はワニスの0〜約25重量
    である、請求項11記載の方法。
  15. 【請求項15】 インキは、アルキッド約50〜約90
    重量ノボラック樹脂約5〜約30重量%、及び溶剤
    約10〜約20重量%を含有する、請求項11記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 フェノール性ノボラック樹脂が、約1
    40°〜約200℃の融点を有する、請求項11記載の
    方法。
  17. 【請求項17】 フェノール性ノボラック樹脂アル
    キル変性フェノール約30〜約90重量%と未置換又
    は部分的に置換されたビスフェノール約5〜約25重量
    %と、ホルムアルデヒドの混合物を、酸触媒の存在下
    で結合させた反応生成物である、請求項11記載の方
    法。
  18. 【請求項18】 アルキル変性フェノールが、tert-ブ
    チルフェノール、ノニルフェノール及びこれらの混合物
    から選ばれビスフェノールがビスフェノールAであ
    ホルムアルデヒドがホルマリン、トリオキサン、パ
    ラホルムアルデヒド及びこれらの混合物から成る群から
    選ばれた種類のものであり酸がシュウ酸、マレイン
    酸、リン酸、有機一塩基酸、有機二塩基酸及びこれらの
    混合物から成る群から選ばれる請求項17記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 顔料約15〜約50重量乳化剤
    0.5〜約10重量増量剤約10〜約50重量
    ワックス約1〜約10重量鉱物油約0〜約12重量
    %、グリコール、グリコールエーテル又はこれらの混合
    約0.5〜約10重量乾燥剤約0.1〜約5重量
    約0〜約20重量乾性油約0〜約25重量
    %、ワニス中のアルキッドの他にアルキッド約0〜約2
    5重量、及びワニス中のフェノール樹脂の他にフェノ
    ール樹脂約0〜約25重量を更に含有する、請求項1
    1記載の方法。
  20. 【請求項20】 乳化剤が室温で水に不溶性であり、
    約40〜80℃で水に可溶性である、請求項19記載
    の方法。
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