JP3025950U - 2サイクルエンジンの吸気時期制御装置 - Google Patents

2サイクルエンジンの吸気時期制御装置

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JP3025950U
JP3025950U JP1995014505U JP1450595U JP3025950U JP 3025950 U JP3025950 U JP 3025950U JP 1995014505 U JP1995014505 U JP 1995014505U JP 1450595 U JP1450595 U JP 1450595U JP 3025950 U JP3025950 U JP 3025950U
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JP
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engine
rotary disc
cycle engine
valve
intake passage
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Application number
JP1995014505U
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Inventor
久夫 阿部
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Daytona Corp
Original Assignee
Daytona Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロータリディスクバルブ装置を有する2サイク
ルエンジンの低速時における吸気効率を向上し、低速で
の充分な安定した高出力を得ると共に、高速でも、より
一層の高出力を得ることである。 【解決手段】2サイクルエンジンにおいて、ロータリデ
ィスクバルブ8と平行して吸気通路3内に出没する補助
バルブ10を設ける。また当該補助バルブ10をエンジ
ン回転数を検知することによって、任意の時期に自動的
に出没作動させる制御ユニット18を設けることであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ロータリディスクバルブ装置を有する2サイクルエンジンの吸気時 期制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、2サイクルエンジンの吸気通路を連通、遮断するロータリディスクバル ブ装置はクランク軸の一端に取り付けられていて、その隣接する外側に気化器を 設けていた。 そして高速での高出力を得るために吸気通路を短く、且つ広い断面とすると共 にロータリディスクバルブの切り欠きを大きくして吸気行程を閉じる時期を遅く していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが低速の場合は吸気通路が広いと、混合気の流速が遅くなり、また吸気 行程を閉じる時期が遅いと、一度クランク室に吸入された混合気が吐き戻されて 充分な出力が出ないばかりでなく、出力の谷間を生ずることがあるという問題が あった。即ち低速での出力は高速での出力を得るため犠性にされていた。これを 補うために複雑な多段の変速機を用いることを余儀なくされていた。 本考案は、これらの問題を解決すると共に、低速での出力を得た結果、高速に 於ては、より一層の出力を向上を図るためになされたものである。
【0004】
【課題を解決する為の手段】
エンジンの吸気通路にロータリディスクバルブを備えた2サイクルエンジンに おいて、ロータリディスクバルブ8と平行して吸気通路3内に出没する補助バル ブ10を設け、当該補助バルブ10をエンジン回転数を検知することによって、 予め定めた任意の時期に自動的に出没作動させる制御ユニット18を設ける。 このような構成とすれば、エンジンの低速時には自動的に吸気通路が絞られる と共に、吸気行程を閉じる時期が早くなるので混合気の吸入効率が上がり、低速 での出力を向上することができる。
【0005】
【考案の実施の形態】
以下、図面に従って本考案の一実施例について説明する。 図1は、本考案の一実施例を示す2サイクルエンジンの横断正面図、図2は図 1のA矢視側面図、図3は補助バルブの正面図、そして図4は補助バルブの作動 機構の側面図である。 図1および図2に於いて、符号1はシリンダブロック、2は該シリンダブロッ クに対応するクランクケース、3は吸気通路、4は不図示のピストンに連結され たコネクティングロッドでクランクピン5によってクランクシャフト6に一体化 して組立られている。クランクシャフト6はベアリング7によって軸支され、回 転される。 また、クランクシャフト6の左先端にはロータリディスクバルブ8が締着され 、当該ロータリディスクバルブ8の吸気通路3にかかる一定の角度部分が切り欠 かれることによって混合気の吸気時期を規制している。 前記ロータリディスクバルブ8には吸気通路3を有するバルブカバー9が被設 されクランクケース2と締着することによってロータリディスクバルブ8の周囲 およびクランク室の気密を保持している。 当該バルブカバー9の上側から本考案の主構成品である補助バルブ10を設け 、バルブカバー9と同様に吸気通路3を有する補助バルブカバー11が被設され ている。更にクランクシャフト6と同位置にして外側の補助バルブシャフト12 に固着され、補助バルブ10が吸気通路3の内壁に出没できるように回動するア ーム13がワッシャ14と皿ビス15で締着されている。補助バルブシャフト1 2とクランクシャフト6はオイルシール16によって気密保持をしている。 図3で示すように形成された補助バルブ10は、一点鎖線の位置での高速にお いて作動しない時は吸気通路内壁に接して没入するように作られている。
【0006】 次に図4に従って補助バルブ10の作動を説明すると、まずイグニッションコ イル17の一次側端子からエンジンの回転数を検出して制御ユニット18内でカ ウントする。そこでカウント数が設定値になった時にモータ19に信号を送る。 信号に応じてモータ19を駆動させてドライブプーリ20を予め設定しておいた 角度まで回動させる。次にドライブプーリ20に繋がれたワイヤ21を作動させ てドリブンプーリ22を駆動する。当該ドリブンプーリ22に連結されたロッド 23を介して先に述べたアーム13と共に補助バルブ10が回動する。 モータ19の作動角度の設定は制御ユニット18内にあるボリュームにて所定 の範囲内で任意に設定することができる。また作動回転数の設定は制御ユニット 18内にあるジャンパスイッチにて1分間に300回転毎の段階で変化させて設 定することが可能である。これらの作動電源はニッカドのバッテリ24による。
【0007】 図5は、各種のエンジン出力線図である。 Sは従来のロータリディスクバルブの標準的エンジン出力線図で、高速での出 力が今一つ充分ではないが、低速でも使用に耐えうる出力を維持しているので一 般的に多く用いられている。Hは同様の高速主体型エンジン出力線図で、ロータ リディスクバルブの開閉タイミング等を極めて高速志向としたものであるが、反 面、低速に於ては急激な出力低下を招くのでこの状態では実際に使用することが 困難である。そしてLは吸気系統を絞った低速主体型エンジン出力線図で、これ では高速での出力が不十分となってしまう。Zは本考案による理想的なエンジン 出力線図である。即ち低速に於ては、補助バルブで吸気通路を絞ることによって 低速主体型エンジン出力線図となり、高速では補助バルブが埋没して無くなるの で極めて高速志向としたものの高速主体型エンジン出力線図が連結して得られる ことになる。 従ってこれらの線図で示すように、本考案の吸気時期制御装置を設けたエンジ ンは低速での充分な安定した高出力を得ると共に、高速でも、より一層の高出力 を得ることができ、全体的に高性能な優れたエンジンとなる。
【0008】
【考案の効果】
本考案によれば、以下のような優れた効果が得られる。 (1)低速での混合気の吸入効率を高め、エンジンの出力を向上することができ る。 (2)低速での安定した出力が得られるので車両の操縦性を向上することができ る。 (3)低速での充分な安定した高出力を得ると共に、高速でも、より一層の高出 力を得ることができ、全体的に高性能な優れたエンジンとなる。 (4)制御ユニットによって、予め任意の作動角と作動時期を選択できるので、 各種のエンジンに最適な状態での設定が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本考案の実施例を示す2サイクルエンジン
の横断正面図である。
【図2】は、図1のA矢視側面図である。
【図3】は、補助バルブの正面図である。
【図4】は、補助バルブの作動機構の側面図である。
【図5】は、各種のエンジン出力線図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 2 クランクケース 3 吸気通路 4 コネクティングロッド 5 クランクピン 6 クランクシャフト 7 ベアリング 8 ロータリディスクバルブ 9 ロータリバルブカバー 10 補助バルブ 11 補助バルブカバー 12 補助バルブシャフト 13 アーム 14 ワッシャ 15 皿ビス 16 オイルシール 17 イグニッションコイル 18 制御ユニット 19 モータ 20 ドライブプーリ 21 ワイヤ 22 ドリブンプーリ 23 ロッド 24 バッテリ S 従来のロータリディスクバルブの標準的エンジン出
力線図 H 高速主体型エンジン出力線図 L 吸気系統を絞った低速主体型エンジン出力線図 Z 本考案による理想的なエンジン出力線図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02B 25/20 D

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの吸気通路にロータリディスク
    バルブを備えた2サイクルエンジンにおいて、ロータリ
    ディスクバルブ8と平行して吸気通路3内に出没する補
    助バルブ10を設け、当該補助バルブ10をエンジン回
    転数を検知することによって、予め定めた任意の時期に
    自動的に出没作動させる制御ユニット18を設けたこと
    を特徴とする2サイクルエンジンの吸気時期制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの吸気通路にロータリディスク
    バルブを備えた2サイクルエンジンにおいて、ロータリ
    ディスクバルブ8と平行して吸気通路3内に出没する補
    助バルブ10を設けたことを特徴とする2サイクルエン
    ジンの吸気時期制御装置。
JP1995014505U 1995-12-15 1995-12-15 2サイクルエンジンの吸気時期制御装置 Expired - Lifetime JP3025950U (ja)

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JP1995014505U JP3025950U (ja) 1995-12-15 1995-12-15 2サイクルエンジンの吸気時期制御装置

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ID=43161131

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4318881Y1 (ja) * 1965-06-07 1968-08-06
JPS4714003U (ja) * 1971-03-18 1972-10-19
JPS6022008A (ja) * 1983-07-19 1985-02-04 Honda Motor Co Ltd 2サイクルエンジンの吸気用ロ−タリバルブ装置
JPH06317120A (ja) * 1993-02-01 1994-11-15 David F Coffin 内燃機関用調整可能ロータリバルブ組立体

Patent Citations (4)

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