JP3025489B1 - 屋根用化粧材及び屋根構造 - Google Patents
屋根用化粧材及び屋根構造Info
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- JP3025489B1 JP3025489B1 JP10372301A JP37230198A JP3025489B1 JP 3025489 B1 JP3025489 B1 JP 3025489B1 JP 10372301 A JP10372301 A JP 10372301A JP 37230198 A JP37230198 A JP 37230198A JP 3025489 B1 JP3025489 B1 JP 3025489B1
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Abstract
【要約】
【課題】 軒側の屋根板と棟側の屋根板との間に段
差が形成されるように段葺きされた屋根面をもつ屋根構
造について、化粧仕上げ作業及び屋根全体の葺き作業の
作業性と、水仕舞い性と、に優れる屋根用化粧材と屋根
構造を提供する。 【解決手段】 屋根の化粧部位に沿わせる化粧板面2の
側端を屋根面と接する程度に曲げ下げてなる板状脚部3
の下端3aは、その長手方向で軒側の屋根板Y2と棟側
の屋根材Y3とこれらの間の段差とで形成される屋根面
に応じた相対形状となっている。この化粧材1を多段差
し接ぎする際には、板状脚部3の係止部3cを軒側の化
粧材1bの板状脚部3cの後端部3dにスライド係合さ
せるようにする。
差が形成されるように段葺きされた屋根面をもつ屋根構
造について、化粧仕上げ作業及び屋根全体の葺き作業の
作業性と、水仕舞い性と、に優れる屋根用化粧材と屋根
構造を提供する。 【解決手段】 屋根の化粧部位に沿わせる化粧板面2の
側端を屋根面と接する程度に曲げ下げてなる板状脚部3
の下端3aは、その長手方向で軒側の屋根板Y2と棟側
の屋根材Y3とこれらの間の段差とで形成される屋根面
に応じた相対形状となっている。この化粧材1を多段差
し接ぎする際には、板状脚部3の係止部3cを軒側の化
粧材1bの板状脚部3cの後端部3dにスライド係合さ
せるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物、構築物
の屋根構造と、降り棟、切り妻など屋根構造の化粧部位
に用いる屋根用化粧材に関する。
の屋根構造と、降り棟、切り妻など屋根構造の化粧部位
に用いる屋根用化粧材に関する。
【0002】
【従来の技術】木造家屋等の建築物に用いられる屋根材
としては、葺き上がりの美しさや耐候性・耐久性・強度
などの点で優れる金属製の屋根板が利用されつつある
が、葺き作業を行う際には、特に降り棟や切り妻などの
屋根板端部における化粧仕上げが重要である。
としては、葺き上がりの美しさや耐候性・耐久性・強度
などの点で優れる金属製の屋根板が利用されつつある
が、葺き作業を行う際には、特に降り棟や切り妻などの
屋根板端部における化粧仕上げが重要である。
【0003】図9と図10は、金属製の屋根板で葺きあ
げた屋根構造の降り棟を示す従来例である。この屋根構
造は、まず、野地板X1にアスファルトルーフィングX
2を敷設した屋根下地Xの上に、屋根板Y1,Y2,Y
3,Y4,Y5を軒側から棟方向へ一段ずつ順次葺き上
げてから、長尺で木質の棟板35を降り棟の両側に屋根
板Y1,Y2,Y3,Y4,Y5の上から釘止めする。
そして、この棟板35を被覆可能な屋根用化粧材として
の棟包み31を棟板35に釘止め固定するようにして化
粧仕上げを施すようにする。こうして施工された屋根構
造によれば、1本の棟包み31と2本の棟板35とで、
降り棟の長手方向における化粧仕上げを1回的に済ませ
ることができるため作業性という点では特に優れるもの
の、雨仕舞い性と耐久性という点では改善の余地があ
る。
げた屋根構造の降り棟を示す従来例である。この屋根構
造は、まず、野地板X1にアスファルトルーフィングX
2を敷設した屋根下地Xの上に、屋根板Y1,Y2,Y
3,Y4,Y5を軒側から棟方向へ一段ずつ順次葺き上
げてから、長尺で木質の棟板35を降り棟の両側に屋根
板Y1,Y2,Y3,Y4,Y5の上から釘止めする。
そして、この棟板35を被覆可能な屋根用化粧材として
の棟包み31を棟板35に釘止め固定するようにして化
粧仕上げを施すようにする。こうして施工された屋根構
造によれば、1本の棟包み31と2本の棟板35とで、
降り棟の長手方向における化粧仕上げを1回的に済ませ
ることができるため作業性という点では特に優れるもの
の、雨仕舞い性と耐久性という点では改善の余地があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、図10で示
すように、この屋根構造では、棟包み31の下端31a
と屋根板Y1,Y2,Y3,Y4,Y5の表面との間
に、軒側の屋根板と棟側の屋根板の組み合わせで生じる
段差によって隙間ができてしまう。したがって、雨水が
この隙間Sから棟包み31の内部に浸入すると、木材で
ある棟板35を腐らせてしまうことがあるため、棟包み
31の棟板35に対する固定力、棟板35の屋根板
Y1,Y2,Y3,Y4,Y5と屋根下地Xに対する固
定力に弛みが生じことがある。
すように、この屋根構造では、棟包み31の下端31a
と屋根板Y1,Y2,Y3,Y4,Y5の表面との間
に、軒側の屋根板と棟側の屋根板の組み合わせで生じる
段差によって隙間ができてしまう。したがって、雨水が
この隙間Sから棟包み31の内部に浸入すると、木材で
ある棟板35を腐らせてしまうことがあるため、棟包み
31の棟板35に対する固定力、棟板35の屋根板
Y1,Y2,Y3,Y4,Y5と屋根下地Xに対する固
定力に弛みが生じことがある。
【0005】こうした雨水の浸入口となる隙間を解消で
きる屋根構造としては、例えば図11と図12で示すも
のが知られている。この屋根構造は、軒側から棟方向へ
屋根板Y1,Y2,Y3を一段葺くごとに、降り棟の左
右に対向位置する屋根板Y1,Y2,Y3の折返し部R
に、屋根用化粧材となる棟包み45の係止曲部45aを
係入させ、棟包み45を屋根板Y1,Y2,Y3に固定
し化粧仕上げを施した屋根構造となっている。
きる屋根構造としては、例えば図11と図12で示すも
のが知られている。この屋根構造は、軒側から棟方向へ
屋根板Y1,Y2,Y3を一段葺くごとに、降り棟の左
右に対向位置する屋根板Y1,Y2,Y3の折返し部R
に、屋根用化粧材となる棟包み45の係止曲部45aを
係入させ、棟包み45を屋根板Y1,Y2,Y3に固定
し化粧仕上げを施した屋根構造となっている。
【0006】しかしながら、この屋根構造では、一段ご
とに屋根板の葺き作業と化粧仕上げ作業とを同時並行的
に行う必要があるため、屋根全体の葺き作業の作業性が
悪い。また、棟包み45と屋根板Y1,Y2,Y3との
固定は、係止曲部45aを折返し部Rと係合させて得て
いるため、図9のような隙間Sが生じることはないもの
の、葺き作業を行う際に、屋根板Y1,Y2,Y3の折
返し部Rの位置が降り棟の近接方向へずれてしまうと、
折返し部Rに対する係止曲部45aの係合に遊びができ
て棟包み45の固定力が弱くなったり、遊びのある係合
部分が新たな雨水の浸入口にもなりかねない。逆に離間
方向へ大きくずれた場合には、係合不能となってしま
う。したがって、この屋根構造では、棟包み45に適当
な固定力と水密性を与えるために屋根板Y1,Y2,Y
3の正確な位置決め作業が必須となるので、この位置決
め作業が葺き作業を遅らせるマイナス要素となってしま
う。
とに屋根板の葺き作業と化粧仕上げ作業とを同時並行的
に行う必要があるため、屋根全体の葺き作業の作業性が
悪い。また、棟包み45と屋根板Y1,Y2,Y3との
固定は、係止曲部45aを折返し部Rと係合させて得て
いるため、図9のような隙間Sが生じることはないもの
の、葺き作業を行う際に、屋根板Y1,Y2,Y3の折
返し部Rの位置が降り棟の近接方向へずれてしまうと、
折返し部Rに対する係止曲部45aの係合に遊びができ
て棟包み45の固定力が弱くなったり、遊びのある係合
部分が新たな雨水の浸入口にもなりかねない。逆に離間
方向へ大きくずれた場合には、係合不能となってしま
う。したがって、この屋根構造では、棟包み45に適当
な固定力と水密性を与えるために屋根板Y1,Y2,Y
3の正確な位置決め作業が必須となるので、この位置決
め作業が葺き作業を遅らせるマイナス要素となってしま
う。
【0007】上記のような従来の屋根構造を背景になさ
れたのが本発明であって、その目的は、化粧仕上げ作業
及び屋根全体の葺き作業の作業性と、雨仕舞い性と、に
優れる屋根用化粧材と屋根構造を提供することにある。
また、本発明は、強い固定力を持続的に発揮することの
できる屋根構造と屋根用化粧材を提供することも目的と
している。
れたのが本発明であって、その目的は、化粧仕上げ作業
及び屋根全体の葺き作業の作業性と、雨仕舞い性と、に
優れる屋根用化粧材と屋根構造を提供することにある。
また、本発明は、強い固定力を持続的に発揮することの
できる屋根構造と屋根用化粧材を提供することも目的と
している。
【0008】
【0009】この目的を達成するために、本発明は、相
前後する軒側の屋根材と棟側の屋根材との間に段差が形
成されるように段葺きされた屋根面をもつ屋根構造の化
粧部位を、該屋根面よりも高い高さ位置で覆う化粧板面
を備えると共に、化粧部位の長手方向に沿って多段に差
し接ぎ可能な屋根用化粧材であって、化粧部位の長手方
向に沿わせる化粧板面の側端を屋根面と接する程度に曲
げ下げてなる板状脚部を備え、この板状脚部の下端は、
内向き略J字状に曲折してなる係止部と、前記段差と同
程度の高さをもつ係止段部と、を有し、その長手方向で
軒側の屋根材と棟側の屋根材とこれらの間の段差とで形
成される屋根面に応じた相対形状となっている屋根用化
粧材を提供する。
前後する軒側の屋根材と棟側の屋根材との間に段差が形
成されるように段葺きされた屋根面をもつ屋根構造の化
粧部位を、該屋根面よりも高い高さ位置で覆う化粧板面
を備えると共に、化粧部位の長手方向に沿って多段に差
し接ぎ可能な屋根用化粧材であって、化粧部位の長手方
向に沿わせる化粧板面の側端を屋根面と接する程度に曲
げ下げてなる板状脚部を備え、この板状脚部の下端は、
内向き略J字状に曲折してなる係止部と、前記段差と同
程度の高さをもつ係止段部と、を有し、その長手方向で
軒側の屋根材と棟側の屋根材とこれらの間の段差とで形
成される屋根面に応じた相対形状となっている屋根用化
粧材を提供する。
【0010】この屋根用化粧材によれば、板状脚部が屋
根面と接する程度に化粧板面から曲げ下げて形成され、
その下端が屋根面に応じた相対形状となっているので、
屋根板表面と板状脚部との間に生じる隙間をなくすこと
ができる。つまり、化粧材内部への雨水の浸入を可及的
に抑止するから、優れた雨仕舞い性を発揮することがで
きる。また、化粧材同士は、軒側の包み材の板状脚部に
棟側の包み材の係止部を係止段部と当接するまでスライ
ドさせれば差し接がれるので、係止部と板状脚部との係
合が強固であり、しかも簡単なスライド作業の繰り返し
によって化粧仕上げを済ませることができるので、図8
で示すような従来の化粧仕上げ作業と同等の作業性を確
保することができる。
根面と接する程度に化粧板面から曲げ下げて形成され、
その下端が屋根面に応じた相対形状となっているので、
屋根板表面と板状脚部との間に生じる隙間をなくすこと
ができる。つまり、化粧材内部への雨水の浸入を可及的
に抑止するから、優れた雨仕舞い性を発揮することがで
きる。また、化粧材同士は、軒側の包み材の板状脚部に
棟側の包み材の係止部を係止段部と当接するまでスライ
ドさせれば差し接がれるので、係止部と板状脚部との係
合が強固であり、しかも簡単なスライド作業の繰り返し
によって化粧仕上げを済ませることができるので、図8
で示すような従来の化粧仕上げ作業と同等の作業性を確
保することができる。
【0011】また、上記屋根用化粧材については、軒側
に位置させる化粧板面の前端を下向きに曲折して板ばね
を形成してあると好ましい。
に位置させる化粧板面の前端を下向きに曲折して板ばね
を形成してあると好ましい。
【0012】すなわち、化粧材の後端側(棟側)に他の
化粧材を差し接ぐと、化粧板面の前端の板ばねが軒側の
化粧材の化粧板面に対して弾発的に接触する。そして、
差し接いだ化粧材は、この弾発力の作用によってJ字形
状の係止部の内底が軒側包み材の板状脚部の下端に対し
て強く摺動しながら係合する。したがって、化粧材同士
の強い差し接ぎ力を得ることができる。
化粧材を差し接ぐと、化粧板面の前端の板ばねが軒側の
化粧材の化粧板面に対して弾発的に接触する。そして、
差し接いだ化粧材は、この弾発力の作用によってJ字形
状の係止部の内底が軒側包み材の板状脚部の下端に対し
て強く摺動しながら係合する。したがって、化粧材同士
の強い差し接ぎ力を得ることができる。
【0013】また本発明は、屋根下地の化粧部位に固定
した長尺の構造材と、軒から棟方向へ段葺きした屋根材
と、を備える屋根構造について、上記した何れかの複数
の屋根用化粧材を該構造材に固定してなる屋根構造を提
供する。
した長尺の構造材と、軒から棟方向へ段葺きした屋根材
と、を備える屋根構造について、上記した何れかの複数
の屋根用化粧材を該構造材に固定してなる屋根構造を提
供する。
【0014】この屋根構造によれば、上記の屋根用化粧
材のメリットをもつ屋根構造とすることができる。
材のメリットをもつ屋根構造とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
屋根用化粧材と屋根構造について図面を参照しつつ説明
する。
屋根用化粧材と屋根構造について図面を参照しつつ説明
する。
【0016】図1は、“屋根用化粧材”としての棟包み
1を示す図で、金属製の屋根板を横一文字葺きで葺きあ
げた屋根構造における降り棟の化粧仕上げに用いるもの
である。棟包み1は、平板状の板金に切断、曲げなどの
加工を施して形成され、化粧板部2と板状脚部3を備え
ている。
1を示す図で、金属製の屋根板を横一文字葺きで葺きあ
げた屋根構造における降り棟の化粧仕上げに用いるもの
である。棟包み1は、平板状の板金に切断、曲げなどの
加工を施して形成され、化粧板部2と板状脚部3を備え
ている。
【0017】化粧板面2は、尖頭形状の端部を軒側に向
けて降り棟の長手方向に沿わせて取り付けられる。2b
は板ばねで、図2で示すように、化粧板面2の尖頭形状
の端部を下向きに曲折して形成したものである。この板
ばね2bは、図3で示すように、例えば軒側の棟包み1
aに棟側の棟包み1bを差し接ぐときに、軒側の棟包み
1aの化粧板面2と弾発的に接触し、この弾発力の作用
によって、図4で示すように棟側の棟包み1bの係止部
3cの内底が軒側の棟包み1aの板状脚部3の後端部3
d下端に摺動抵抗を受けながら係合する。こうして差し
接いだ棟側の棟包み1bは、軒側の棟包み1aと強固に
固定されるようになる。化粧板面2の後端にある2cは
把持片で、後述のように棟板に対する棟包み1の固定手
段となる。把持片2cに隣接する釘穴2dは、棟包み1
を棟板5に釘固定する際の打ち込み目印とするものであ
る。
けて降り棟の長手方向に沿わせて取り付けられる。2b
は板ばねで、図2で示すように、化粧板面2の尖頭形状
の端部を下向きに曲折して形成したものである。この板
ばね2bは、図3で示すように、例えば軒側の棟包み1
aに棟側の棟包み1bを差し接ぐときに、軒側の棟包み
1aの化粧板面2と弾発的に接触し、この弾発力の作用
によって、図4で示すように棟側の棟包み1bの係止部
3cの内底が軒側の棟包み1aの板状脚部3の後端部3
d下端に摺動抵抗を受けながら係合する。こうして差し
接いだ棟側の棟包み1bは、軒側の棟包み1aと強固に
固定されるようになる。化粧板面2の後端にある2cは
把持片で、後述のように棟板に対する棟包み1の固定手
段となる。把持片2cに隣接する釘穴2dは、棟包み1
を棟板5に釘固定する際の打ち込み目印とするものであ
る。
【0018】板状脚部3は、図1と図3で示すように、
化粧板面2の側端2aを曲げ下げてなり、その下端3a
が例えば軒側の屋根板Y2と棟側の屋根板Y3とこれら
の間の段差とで形成される屋根面に対して相対形状とな
っていて、屋根面との間に雨水の浸入口となる隙間がで
きないようにしてある。3cは板状脚部3を内向きJ字
状に曲げ上げてなる係止部で、図3と図4で示すよう
に、軒側の棟包み1a(1b)の板状脚部3の後端部3
dに対してスライド係合し、係止段部3bと当接すると
棟側の包み材1b(1c)が軒側の包み材1a(1b)
に対して差し接がれることになる。
化粧板面2の側端2aを曲げ下げてなり、その下端3a
が例えば軒側の屋根板Y2と棟側の屋根板Y3とこれら
の間の段差とで形成される屋根面に対して相対形状とな
っていて、屋根面との間に雨水の浸入口となる隙間がで
きないようにしてある。3cは板状脚部3を内向きJ字
状に曲げ上げてなる係止部で、図3と図4で示すよう
に、軒側の棟包み1a(1b)の板状脚部3の後端部3
dに対してスライド係合し、係止段部3bと当接すると
棟側の包み材1b(1c)が軒側の包み材1a(1b)
に対して差し接がれることになる。
【0019】次に、この棟包み1を用いる屋根構造の施
工例について、図3と図4を参照しつつ説明する。本例
の屋根構造は、葺き板として長尺の金属製の屋根板を横
一文字葺きした木造建築物の屋根構造である。
工例について、図3と図4を参照しつつ説明する。本例
の屋根構造は、葺き板として長尺の金属製の屋根板を横
一文字葺きした木造建築物の屋根構造である。
【0020】まず、野地板X1にルーフィングX2を敷
設した屋根下地Xの降り棟に、図4で示すような金属製
で固定板部5aと段差部5bと上面板部5cとが形成さ
れた断面ハット形の棟板5を釘止めする。この構造材と
しての棟板5の固定板部5aは、水切り用の捨て部分と
しても機能するようになっている。次に、金属製の屋根
板Y1,Y2,Y3,Y4を軒先から棟まで横一文字葺
きで一気に葺き上げる。このようにして化粧下地を形成
してから、図1の棟包み1を用いる化粧仕上げを行う。
まず、軒先に取り付ける棟包み1aについては、板ばね
2bを大きく下方に開き、軒先に固定した屋根板Y1の
先端部分に対してこれを包み込む状態で係合させ(図5
参照)、釘を使って棟板5に固定する。次に、棟包み1
aに対して次段の棟包み1bを上記の要領で差し接ぎ固
定する。これと同様に3段目以降の棟包み1cについて
も軒側の棟包みに差し接ぎ固定していく。上記のような
棟包み1を用いる屋根構造は、棟包み同士の簡単な差し
接ぎ作業を繰り返して降り棟の化粧仕上げを済ませるこ
とができるので、優れた雨仕舞い性と作業性をともに発
揮することができる。
設した屋根下地Xの降り棟に、図4で示すような金属製
で固定板部5aと段差部5bと上面板部5cとが形成さ
れた断面ハット形の棟板5を釘止めする。この構造材と
しての棟板5の固定板部5aは、水切り用の捨て部分と
しても機能するようになっている。次に、金属製の屋根
板Y1,Y2,Y3,Y4を軒先から棟まで横一文字葺
きで一気に葺き上げる。このようにして化粧下地を形成
してから、図1の棟包み1を用いる化粧仕上げを行う。
まず、軒先に取り付ける棟包み1aについては、板ばね
2bを大きく下方に開き、軒先に固定した屋根板Y1の
先端部分に対してこれを包み込む状態で係合させ(図5
参照)、釘を使って棟板5に固定する。次に、棟包み1
aに対して次段の棟包み1bを上記の要領で差し接ぎ固
定する。これと同様に3段目以降の棟包み1cについて
も軒側の棟包みに差し接ぎ固定していく。上記のような
棟包み1を用いる屋根構造は、棟包み同士の簡単な差し
接ぎ作業を繰り返して降り棟の化粧仕上げを済ませるこ
とができるので、優れた雨仕舞い性と作業性をともに発
揮することができる。
【0021】上記の屋根構造は、図1の棟包み1を構造
材としての棟板5に釘止め固定する例であるが、釘を使
わずに化粧板面2の把持片2cを使って棟包み1を棟板
に固定する例について、図5と図6を参照しつつ説明す
る。
材としての棟板5に釘止め固定する例であるが、釘を使
わずに化粧板面2の把持片2cを使って棟包み1を棟板
に固定する例について、図5と図6を参照しつつ説明す
る。
【0022】この例では、降り棟に固定した金属製の棟
板15の両サイドに、固定板部16aと、固定板部16
aから曲げ上げた段差部16bと、段差部16bから屋
根面とほぼ平行となるようになるように曲折して形成さ
れる上面板部16cが形成されている断面コ字状の捨て
板16を固定してある。この捨て板16の固定板部16
aは、水切り用の捨て部分としても機能するようになっ
ている。そして、この捨て板16に対して棟包み1を固
定させるが、これには次のような2つのタイプがある。
板15の両サイドに、固定板部16aと、固定板部16
aから曲げ上げた段差部16bと、段差部16bから屋
根面とほぼ平行となるようになるように曲折して形成さ
れる上面板部16cが形成されている断面コ字状の捨て
板16を固定してある。この捨て板16の固定板部16
aは、水切り用の捨て部分としても機能するようになっ
ている。そして、この捨て板16に対して棟包み1を固
定させるが、これには次のような2つのタイプがある。
【0023】その一つは、図5と図6において右側の捨
て板16で示すように、上面板部16cに斜めに切り込
みを入れて三角形状の係止片16dを形成し、曲げ起こ
した係止片16dを化粧板部2の縁部としての把持片2
cに対して折り倒して、棟包み1を捨て板16に固定す
るタイプである。このタイプでは、最も軒側に位置する
棟包み1aについては軒先方向へ抜けないようにする必
要があるので、係止片16dを棟方向へ折り倒して把持
片2cに係止させる。そして、2段目以降の棟包み1b
については棟方向へ抜けないようにする必要があるの
で、係止片16dを軒方向へ折り倒して把持片2cに係
止させる。
て板16で示すように、上面板部16cに斜めに切り込
みを入れて三角形状の係止片16dを形成し、曲げ起こ
した係止片16dを化粧板部2の縁部としての把持片2
cに対して折り倒して、棟包み1を捨て板16に固定す
るタイプである。このタイプでは、最も軒側に位置する
棟包み1aについては軒先方向へ抜けないようにする必
要があるので、係止片16dを棟方向へ折り倒して把持
片2cに係止させる。そして、2段目以降の棟包み1b
については棟方向へ抜けないようにする必要があるの
で、係止片16dを軒方向へ折り倒して把持片2cに係
止させる。
【0024】他の一つは、図5と図6において左側の捨
て板16で示すように、把持片2cを折り曲げて上面板
部16cの縁部を掴み込み係止させることで、棟包み1
を捨て板16に固定するタイプである。
て板16で示すように、把持片2cを折り曲げて上面板
部16cの縁部を掴み込み係止させることで、棟包み1
を捨て板16に固定するタイプである。
【0025】図5と図6の屋根構造では、棟板15とし
て金属製のものを示してあるが、この棟板15に替え
て、例えば長尺な木製の貫板を降り棟の左右に沿わせて
屋根下地Xに固定し、これに棟包み1が釘止め固定、係
止片の折り倒し係止による固定又は把持片の掴み込み係
止による固定の何れかにより固定される屋根構造とする
こともできる。これを具体的に示すと、図6の切断部端
面図と同じ切断部端面を表す図7で示すように、貫板1
8を屋根下地Xに釘止めするとともに、この貫板18の
両サイドに捨て板19を釘止めし、屋根板を軒から棟に
かけて段葺きしてから、棟包み1bを固定した屋根構造
となる。なお、図7では、右側の捨て板19の係止片1
9dを把持片2cに折り倒し係止させ、左側の捨て板1
9の上面板部19cに把持片2cを掴み込み係止させて
固定して棟包み1bを固定してあるが、これらによらな
くとも釘穴を介して釘止め固定してもよい。
て金属製のものを示してあるが、この棟板15に替え
て、例えば長尺な木製の貫板を降り棟の左右に沿わせて
屋根下地Xに固定し、これに棟包み1が釘止め固定、係
止片の折り倒し係止による固定又は把持片の掴み込み係
止による固定の何れかにより固定される屋根構造とする
こともできる。これを具体的に示すと、図6の切断部端
面図と同じ切断部端面を表す図7で示すように、貫板1
8を屋根下地Xに釘止めするとともに、この貫板18の
両サイドに捨て板19を釘止めし、屋根板を軒から棟に
かけて段葺きしてから、棟包み1bを固定した屋根構造
となる。なお、図7では、右側の捨て板19の係止片1
9dを把持片2cに折り倒し係止させ、左側の捨て板1
9の上面板部19cに把持片2cを掴み込み係止させて
固定して棟包み1bを固定してあるが、これらによらな
くとも釘穴を介して釘止め固定してもよい。
【0026】以上のような係止片16dや把持片2cを
利用する棟包み1a,1bや屋根構造によれば、釘その
他の固定手段を使わなくても、係止片16dを折り倒し
係止させたり、把持片2cを掴み込み係止させるだけの
簡単な作業で捨て板16に対する浮きと抜けを防止でき
る棟包み1a,1bの強固な固定を得ることができると
とともに、作業性も向上される。また、こうした棟包み
1a,1bの固定を得るために釘を使わなくてもよいの
で、釘を伝って雨水が内部に浸入することもない。さら
に、鉄骨建築物であったり、屋根下地Xがスレート系や
コンクリート系などの硬い材質で釘固定になじまない場
合であっても固定できて便利である。
利用する棟包み1a,1bや屋根構造によれば、釘その
他の固定手段を使わなくても、係止片16dを折り倒し
係止させたり、把持片2cを掴み込み係止させるだけの
簡単な作業で捨て板16に対する浮きと抜けを防止でき
る棟包み1a,1bの強固な固定を得ることができると
とともに、作業性も向上される。また、こうした棟包み
1a,1bの固定を得るために釘を使わなくてもよいの
で、釘を伝って雨水が内部に浸入することもない。さら
に、鉄骨建築物であったり、屋根下地Xがスレート系や
コンクリート系などの硬い材質で釘固定になじまない場
合であっても固定できて便利である。
【0027】以上は、屋根用化粧材として、降り棟に使
用する棟包み1の例を示したが、上記屋根構造の切り妻
に使用する化粧ケラバについても、棟包み1と同様の構
造を適用することができる。図8に示すのは、屋根用化
粧材としての化粧ケラバ21と、この化粧ケラバ21を
用いて化粧仕上げを施した屋根構造である。
用する棟包み1の例を示したが、上記屋根構造の切り妻
に使用する化粧ケラバについても、棟包み1と同様の構
造を適用することができる。図8に示すのは、屋根用化
粧材としての化粧ケラバ21と、この化粧ケラバ21を
用いて化粧仕上げを施した屋根構造である。
【0028】化粧ケラバ21は、平板状の板金に切断、
曲げなどの加工を施して形成されたもので、平板状の化
粧板部22と2つの板状脚部23を備えている。
曲げなどの加工を施して形成されたもので、平板状の化
粧板部22と2つの板状脚部23を備えている。
【0029】化粧板面22は、一枚の屋根板Y1,
Y2,Y3の幅よりも若干長目となっていて、前端に板
ばね22bが、後端には把持片22cと釘穴22dが形
成されている。また、板状脚部23は、左側の下端23
aが、例えば軒側の屋根板Y1と棟側の屋根板Y2とこ
れらの間の段差とで形成される屋根面に応じた相対形状
にしてあり、屋根面との間に雨水の浸入口となる間隙が
できないようになっている。23cは板状脚部23を内
向きに略J字状に曲げ上げてなる係止部で、軒側の化粧
ケラバ21bの板状脚部23の後端部23dに対してス
ライド係合して係止団部23bに当接すると、化粧ケラ
バ21が軒側の化粧ケラバ21bに対して差し接がれる
ようになっている。
Y2,Y3の幅よりも若干長目となっていて、前端に板
ばね22bが、後端には把持片22cと釘穴22dが形
成されている。また、板状脚部23は、左側の下端23
aが、例えば軒側の屋根板Y1と棟側の屋根板Y2とこ
れらの間の段差とで形成される屋根面に応じた相対形状
にしてあり、屋根面との間に雨水の浸入口となる間隙が
できないようになっている。23cは板状脚部23を内
向きに略J字状に曲げ上げてなる係止部で、軒側の化粧
ケラバ21bの板状脚部23の後端部23dに対してス
ライド係合して係止団部23bに当接すると、化粧ケラ
バ21が軒側の化粧ケラバ21bに対して差し接がれる
ようになっている。
【0030】また、図8で示す化粧ケラバ21を使う化
粧仕上げは、切り妻に固定した登り淀25の片脇に、固
定板部26aと段差部26bと上面板部26cとが形成
された断面コ字状の捨て板26を固定し、この捨て板2
6に対して化粧ケラバ21,21a,21bを固定して
行う。図8では、捨て板26の上面板部26cを切り起
こした係止片26dの折り倒し係止による固定例を示し
てあるが、釘穴22dを使う固定や上面板部26cの縁
部に対する把持片22cの掴み込み係止による固定の何
れによっても強固に化粧ケラバ21,21a,21bを
固定することができる。なお、捨て板26の固定板部2
6aは、水切り用の捨て部分としても機能するようにな
っている。
粧仕上げは、切り妻に固定した登り淀25の片脇に、固
定板部26aと段差部26bと上面板部26cとが形成
された断面コ字状の捨て板26を固定し、この捨て板2
6に対して化粧ケラバ21,21a,21bを固定して
行う。図8では、捨て板26の上面板部26cを切り起
こした係止片26dの折り倒し係止による固定例を示し
てあるが、釘穴22dを使う固定や上面板部26cの縁
部に対する把持片22cの掴み込み係止による固定の何
れによっても強固に化粧ケラバ21,21a,21bを
固定することができる。なお、捨て板26の固定板部2
6aは、水切り用の捨て部分としても機能するようにな
っている。
【0031】以上の実施形態で示す棟包み1や化粧ケラ
バ21は、化粧板面2,22に把持片2c,22cを形
成してある例を説明したが、棟包み1や化粧ケラバ21
の捨て板16,26に対する固定方法として釘止めや捨
て板の係止片を利用する場合には、把持片2c,22c
がない屋根用化粧材であってもよい。
バ21は、化粧板面2,22に把持片2c,22cを形
成してある例を説明したが、棟包み1や化粧ケラバ21
の捨て板16,26に対する固定方法として釘止めや捨
て板の係止片を利用する場合には、把持片2c,22c
がない屋根用化粧材であってもよい。
【0032】また、上記実施形態では、捨て板16,2
6として、把持片2c,22cによる係止が容易となる
ように断面コ字状のものを例示したが、例えば図3や図
4で示す断面ハット形の棟板5の上面板部5cと段差部
5bとの境目部分に、把持片2cを棟板5の上面板部5
cの裏側へ入り込ませることができるような係入開口を
切り欠き形成し、この係入開口に把持片2cを曲げ入れ
ることで棟包み1を棟板に固定することも可能である。
あるいは該上面板部5cを切り立ち上げて係止片を形成
し、これを棟包み1に係止させることで固定を与えるよ
うにしてもよい。
6として、把持片2c,22cによる係止が容易となる
ように断面コ字状のものを例示したが、例えば図3や図
4で示す断面ハット形の棟板5の上面板部5cと段差部
5bとの境目部分に、把持片2cを棟板5の上面板部5
cの裏側へ入り込ませることができるような係入開口を
切り欠き形成し、この係入開口に把持片2cを曲げ入れ
ることで棟包み1を棟板に固定することも可能である。
あるいは該上面板部5cを切り立ち上げて係止片を形成
し、これを棟包み1に係止させることで固定を与えるよ
うにしてもよい。
【0033】上記実施形態では、屋根下地Xとして木造
建築物の野地板X1の上にルーフィングX2を敷設した
例を示したが、例えばスレート平瓦葺きの既存の屋根を
改修するために既存の屋根の上にアスファルトルーフィ
ングを敷設してこれを上記実施形態における屋根下地と
し、その上に上記の要領で横一文字葺きの金属製屋根板
を葺いたような屋根構造とすることも可能である。
建築物の野地板X1の上にルーフィングX2を敷設した
例を示したが、例えばスレート平瓦葺きの既存の屋根を
改修するために既存の屋根の上にアスファルトルーフィ
ングを敷設してこれを上記実施形態における屋根下地と
し、その上に上記の要領で横一文字葺きの金属製屋根板
を葺いたような屋根構造とすることも可能である。
【0034】また、上記実施形態では、金属製屋根板の
横一文字葺きの屋根構造を例示したが、軒側の屋根板と
棟側の屋根板との間に段差を伴うように段葺きされた金
属製又は非金属製の屋根材を用いる屋根構造、例えば着
色平瓦等を用いるような屋根構造にも適用できることは
勿論である。
横一文字葺きの屋根構造を例示したが、軒側の屋根板と
棟側の屋根板との間に段差を伴うように段葺きされた金
属製又は非金属製の屋根材を用いる屋根構造、例えば着
色平瓦等を用いるような屋根構造にも適用できることは
勿論である。
【0035】
【発明の効果】本発明の屋根用化粧材と屋根構造によれ
ば、化粧仕上げを含む屋根全体の葺き作業の作業性と雨
仕舞い性とをともに向上することができる。また、屋根
用化粧材の固定力を強固且つ持続的に発揮することがで
きるから、台風などの強い外力の作用に対しても耐久性
に優れる屋根構造とすることができる。
ば、化粧仕上げを含む屋根全体の葺き作業の作業性と雨
仕舞い性とをともに向上することができる。また、屋根
用化粧材の固定力を強固且つ持続的に発揮することがで
きるから、台風などの強い外力の作用に対しても耐久性
に優れる屋根構造とすることができる。
【図1】本発明による降り棟化粧用の棟包み(屋根用化
粧材)の外観斜視図。
粧材)の外観斜視図。
【図2】図1のA−A’線断面部端面図。
【図3】図1の棟包みを用いる屋根構造を示す図。
【図4】図3のB−B’線断面部端面図。
【図5】図1の棟包みを用いる他の屋根構造を示す図。
【図6】図5のC−C’線断面部端面図。
【図7】図1の棟包みを用いる他の屋根構造を示す図。
【図8】本発明による切り妻化粧用の化粧ケラバ(屋根
用化粧材)と、これを用いる屋根構造を示す図。
用化粧材)と、これを用いる屋根構造を示す図。
【図9】化粧仕上げ用の棟包みと屋根構造の一従来例を
示す図。
示す図。
【図10】図9のD−D’線断面図。
【図11】化粧仕上げ用の棟包みと屋根構造の他の従来
例を示す図。
例を示す図。
【図12】図11のE−E’線断面図。
1,1a,1b,1c 棟包み(屋根用化粧材) 2 化粧板面 2a 化粧板面の側端 2b 板ばね 2c 把持片 2d 釘穴 3 板状脚部 3a 板状脚部の下端 3b 板状脚部の係止段部 3c 板状脚部の係止部 3d 板状脚部の係止受け用の後端部 5 棟板(構造材) 5a 固定板部 5b 段差部 5c 上面板部 15 棟板 16 捨て板(構造材) 16a 固定板部 16b 段差部 16c 上面板部 16d 係止片 18 貫板 19 捨て板(構造材) 19c 上面板部 19d 係止片 21,21a,21b 化粧ケラバ(屋根用化粧材) 22 化粧板面 22a 化粧板面の側端 22b 板ばね 22c 把持片 22d 釘穴 23 板状脚部 25 登り淀 26 捨て板(構造材) 26a 固定板部 26b 段差部 26c 上面板部 26d 係止片 X 屋根下地 X1 野地板 X2 ルーフィング Y1,Y2,Y3,Y4 屋根板
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/00 - 3/40 E04D 1/30 601 E04F 13/08
Claims (3)
- 【請求項1】 相前後する軒側の屋根材と棟側の屋根材
との間に段差が形成されるように段葺きされた屋根面を
もつ屋根構造の化粧部位を、屋根面よりも高い高さ位置
で覆う化粧板面を備えると共に、化粧部位の長手方向に
沿って多段に差し接ぎ可能な屋根用化粧材であって、 化粧部位の長手方向に沿わせる化粧板面の側端を屋根面
と接する程度に曲げ下げてなる板状脚部を備え、この板
状脚部の下端は、内向きJ字状に曲折してなる係止部
と、前記段差と同程度の高さをもつ係止段部と、を有
し、その長手方向で軒側の屋根材と棟側の屋根材とこれ
らの間の段差とで形成される屋根面に応じた相対形状と
なっている屋根用化粧材。 - 【請求項2】 軒側に位置させる化粧板面の前端を下向
きに曲折して板ばねを形成してある請求項1に記載の屋
根用化粧材。 - 【請求項3】 屋根下地の化粧部位に固定した長尺の構
造材と、軒から棟方向へ段葺きした屋根材と、を備える
屋根構造において、 請求項1又は請求項2に記載の複数の屋根用化粧材を該
構造材に固定してなる屋根構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10372301A JP3025489B1 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 屋根用化粧材及び屋根構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10372301A JP3025489B1 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 屋根用化粧材及び屋根構造 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32476999A Division JP2000199305A (ja) | 1999-01-01 | 1999-11-15 | 屋根構造及び屋根用化粧材の固定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3025489B1 true JP3025489B1 (ja) | 2000-03-27 |
JP2000192615A JP2000192615A (ja) | 2000-07-11 |
Family
ID=18500214
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10372301A Expired - Fee Related JP3025489B1 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 屋根用化粧材及び屋根構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3025489B1 (ja) |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP10372301A patent/JP3025489B1/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000192615A (ja) | 2000-07-11 |
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