JP3024991B2 - 建築用板状材 - Google Patents

建築用板状材

Info

Publication number
JP3024991B2
JP3024991B2 JP24684990A JP24684990A JP3024991B2 JP 3024991 B2 JP3024991 B2 JP 3024991B2 JP 24684990 A JP24684990 A JP 24684990A JP 24684990 A JP24684990 A JP 24684990A JP 3024991 B2 JP3024991 B2 JP 3024991B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cement
solidified
plate
roving
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24684990A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04126237A (ja
Inventor
公夫 福沢
洋三郎 大沢
一臣 橘田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiheiyo Cement Corp filed Critical Taiheiyo Cement Corp
Priority to JP24684990A priority Critical patent/JP3024991B2/ja
Publication of JPH04126237A publication Critical patent/JPH04126237A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3024991B2 publication Critical patent/JP3024991B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は建築用板状材、特に内部に繊維を入れて補強
した建築用板状材に関する。
(従来の技術) コンクリート製板状体は、建築用材として従来から使
用されている。しかし、一般的にコンクリート製品はそ
の特性として圧縮には強いが引張りには弱い特徴があ
り、一般的には脆くてひび割れができ易いことが知られ
ている。
これらの特性を改善する方策として、板状材等の内部
にロービングを並設することが行なわれており、例えば
アラミド繊維又は炭素繊維等が用いられている。また、
これらの繊維には予め樹脂を塗布するとともに、塗布し
た樹脂の硬化前にセメントモルタルを充填して固化させ
るようにして、引張強度の強い板状材を製造していた。
第3図は従来方式によるモルタル打設の時期と含浸す
る樹脂の種類との関係図であり、縦軸には引張強度を、
また横軸には樹脂の種類を示した。なお、樹脂の種類と
しては粘性の大なるものをAとし、小なるものをBとす
るとともに、樹脂の硬化前にセメントモルタルを充填し
て固化させたものを(硬化前)とし、樹脂の硬化後にセ
メントモルタルを充填して固化させたものを(硬化後)
とした。
図から明らかなように、ロービングには粘性の小さな
樹脂を含浸させ、かつ樹脂の硬化前にセメントモルタル
を充填して固化させれば引張強度が格段と大となること
がわかった。
(発明が解決しようとする課題) 上記した従来方式では、ロービングに対して樹脂を塗
布しなければならず、しかもそれが硬化する前にセメン
トモルタルを充填する必要があり、その結果工程が増え
ること、及び時間的な制約を受ける欠点がある。また、
繊維の配置方向と直角の方向には、補強材がないので使
用時に繊維の配置方向にひび割れが生じるという欠点も
ある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、引張
強度が強く、かつ製造容易な建築用板状材を提供するこ
とを目的としている。
[発明の構成] (課題を解決するための手段及び作用) 上記目的を達成するため、本発明は複数のロービング
を並設して固化材を充填して形成した建築用板状材にお
いて、ロービング材をアラミド繊維またはポリアリレー
ト繊維とし、前記ロービング材を板状材本体の長手方向
に沿って相互に所定間隔毎に配列したものを複数段設け
て立体構成とし、前記固化材を短繊維を混合したセメン
ト系固化材とすると共に、前記セメント系固化材として
はセメントに適量の強化材,砂,減水剤,分離防止剤及
び消泡剤を加えたセメント系主剤100重量部に対して、
短繊維0.08〜2.0重量部を加えて混合したセルフレベリ
ング性を有する固化材とした。
このようにすることにより引張強度は従来方式のもの
の数倍となった。
(実施例) 以下図面を参照して実施例を説明する。
第1図は本発明による建築用板状材の一実施例の構成
図である。そして板状材本体は縦l1=600mm,横l2=60
mm,高さl3=15mmの外形寸法を有し、横面に沿ってl4=5
mm毎,高さl5=5mm毎にアラミド繊維のロービング2
(デュポン社製,東レ社販売の“100%KEVLAR49")を張
り、これに固化材として短繊維を混合するセメント系の
セルフレベリング材3を充填して固化したものである。
そしてロービングの比較対象としてポリアリレート繊
維(クラレ社販売“Vectran HT−1500/300−T101")を
使用したもの、及び炭素繊維(東レ社製“PAN系T300−3
000−40A")を使用したものについても検討した。
なお、固化材を充填させるに際し、アラミド繊維に樹
脂を塗布したものと、塗布しないものとをつくり、更に
樹脂による処理をしたものは樹脂の硬化前に固化材を充
填したものと硬化後に充填したものとに分けて夫々対比
した。また、固化材は、セメントに適量の強化材,砂,
減水剤,分離防止剤及び消泡剤の合計100重量部に対し
て短繊維を0.08〜2.0重量部を加えたセルフレベリング
性を有するものを使用した。
なお、短繊維としてはガラス強化繊維,ビニロン,ポ
リエステル炭素,アラミド,ポリアリレートが適してお
り、繊維長としては1〜20mm、好ましくは2〜5mm、ま
た添加量としては、セメント系主材100重量部に対し
て、0.05〜2.0重量部、好ましくは0.1〜0.5重量部が適
している。
第2図は前記した各種ロービングに対する処理と引張
強度との関係図であり、縦軸に引張強度を示し、横軸に
ロービングに対する処理の種類を示した。
そして、アラミド繊維及びポリアリレート繊維につい
ては、無処理のロービングの場合が樹脂処理(硬化前,
硬化後のいずれの場合よりも)のものと同等以上の引張
強度を有することがわかった。また引張そのものが従来
方式のものより数倍増大していることもわかった。
なお、炭素繊維については従来例と同様にロービング
に樹脂処理し、アラミド繊維と同等の強度となるよう硬
化前に固化材を充填して固化した場合が、最も引張強度
が大となることがわかった。
この場合、固化材中に化学繊維を混入したことによ
り、クラックの発生が抑制され、その結果、引張強度が
上昇したものと考えられる。更に固化材中にある分離防
止剤として用いているメチルセルロースあるいはアクリ
ル系増粘剤が化学糊として作用するのではないかと想像
される。
なお、第2図の各測定結果位置に近接してひび割れの
状態を示してあり、無処理のアラミド繊維及びポリアリ
レート繊維の場合が、硬化前,硬化後の同繊維に比して
ひび割れが最も細かく、無処理の炭素繊維の場合が最も
あらいことがわかる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によればアラミド繊維ま
たはポリアリレート繊維のロービングを並設した状態
で、短繊維を混合したセメント系の固化材を充填して固
化する構成としたので、ロービングに対する樹脂処理を
不要とし、かつ従来方式のものに比して数倍の引張強度
のある建築用板状材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による建築用板状材の一実施例の全体斜
視図、第2図は上記実施例のものの引張強度とロービン
グの処理の種類との関係及びひび割れ図、第3図は従来
方式のものの引張強度と樹脂の種類を示す図である。 ……板状材本体、2……ロービング 3……固化材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−147608(JP,A) 特開 昭63−128905(JP,A) 特開 平2−133347(JP,A) 特開 昭58−155913(JP,A) 特開 昭55−162487(JP,A) 特開 昭48−40819(JP,A) 国際公開88/10345(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 23/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のロービングを並設して固化材を充填
    して形成した建築用板状材において、ロービング材をア
    ラミド繊維またはポリアリレート繊維とし、前記ロービ
    ング材を板状材本体の長手方向に沿って相互に所定間隔
    毎に配列したものを複数段設けて立体構成とし、前記固
    化材を短繊維を混合したセメント系固化材とすると共
    に、前記セメント系固化材としてはセメントに適量の強
    化材,砂,減水剤,分離防止剤及び消泡剤を加えたセメ
    ント系主剤100重量部に対して、短繊維0.08〜2.0重量部
    を加えて混合したセルフレベリング性を有する固化材で
    あることを特徴とする建築用板状材。
JP24684990A 1990-09-17 1990-09-17 建築用板状材 Expired - Fee Related JP3024991B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24684990A JP3024991B2 (ja) 1990-09-17 1990-09-17 建築用板状材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24684990A JP3024991B2 (ja) 1990-09-17 1990-09-17 建築用板状材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04126237A JPH04126237A (ja) 1992-04-27
JP3024991B2 true JP3024991B2 (ja) 2000-03-27

Family

ID=17154630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24684990A Expired - Fee Related JP3024991B2 (ja) 1990-09-17 1990-09-17 建築用板状材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3024991B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04126237A (ja) 1992-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6629392B1 (en) Structure for manufacture of prefabricated buildings
US4640648A (en) Industrial floor and construction method
JP6802219B2 (ja) プレキャストコンクリート部材の施工方法及びプレキャストコンクリート部材の接合構造
JP2007084363A (ja) 複合繊維補強セメント系材料
JP3024991B2 (ja) 建築用板状材
JP2558100B2 (ja) ハイブリツド型繊維補強軽量コンクリ−ト構造物
JPH0639826B2 (ja) 繊維補強コンクリ−ト構造物
DE3921779A1 (de) Vorgefertigte, transportierbare, selbsttragende platte, wand oder formteil und verfahren zur herstellung
JP2002146904A (ja) コンクリート構造物の補強方法および補強コンクリート構造物
CA3015511A1 (en) Fibers for reinforcing concrete
JP2867845B2 (ja) 繊維補強セメント系複合材料の製造方法
JPH063040B2 (ja) コンクリ−ト構造物
JPH10249844A (ja) 繊維補強ポリマーセメント組成物とその形成方法
JPH0323249A (ja) 繊維強化セメント製品の製造方法
JP2002029807A (ja) 耐火材、トンネル、トンネル用耐火覆工体及びトンネル用耐火覆工体の成形方法
JPS61275149A (ja) コンクリ−ト補強用フアイバ
JPH1162267A (ja) セメント系構造物の補強方法
JPH03120013A (ja) 無機質軽量パネルの製造方法
JPH08144404A (ja) 軽量気泡コンクリートパネルの突き合わせ構造
JP2566170Y2 (ja) 炭素繊維補強コンクリート外壁パネル
JPH0337303Y2 (ja)
JPH03191152A (ja) 軽量気泡コンクリートパネルの床構造
JPH0788833A (ja) モルタル又はコンクリートの混練方法
Fattuhi et al. Effect of beam dimensions and concrete filling sequence on the flexural strength of steel fibre reinforced concrete beams
TR2021022176A2 (tr) Depreme karşi betonarme kolonlari güçlendi̇rmek i̇çi̇n geli̇şti̇ri̇lmi̇ş bi̇r hi̇bri̇t profi̇l ve üreti̇m yöntemi̇

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees