JP3024502U - 伸縮式移動観覧席 - Google Patents

伸縮式移動観覧席

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JP3024502U
JP3024502U JP1995012829U JP1282995U JP3024502U JP 3024502 U JP3024502 U JP 3024502U JP 1995012829 U JP1995012829 U JP 1995012829U JP 1282995 U JP1282995 U JP 1282995U JP 3024502 U JP3024502 U JP 3024502U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸縮式移動観覧席の通路部に設けられる段差
を緩和させるステップが観覧席の収縮格納時に前面を被
う幕板の間に開口部を形成すること。 【解決の手段】 前位のデッキ1bを次位のデッキ1c
の下に引き入れ後退させることによって高さを違えた複
数のデッキ1a,1b,1c,…を順次収縮させ最後部
の最も高いデッキの下に格納する一方、最も低い最前部
のデッキ1aから順次前方に引き出すことによって階段
状に伸長させ使用可能にした伸縮式移動観覧席にあっ
て、前記次位のデッキ1cの下に収容される前位のデッ
キ1bの上面には前後に移動可能なステップ7を備え、
前位のデッキ1bの伸長時には該デッキと共に次位のデ
ッキ1cの下から前進させて前後のデッキ1b,1c間
に露出させる一方、前位のデッキ1bの収縮時には該デ
ッキと共に次位のデッキ1cの前縁に揃ったとき該ステ
ップ7を次位のデッキ1cに備えるストッパー10に当
接して後退を止め、前位のデッキ1bのみ後退を許して
その前縁を上記次位のデッキの前縁に揃え格納するよう
にした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、高さを違えた複数のデッキを使用時には最も低い最前位のデッキか ら引き出して階段状に伸長させ、不使用時には最前位のデッキから次々と後位の デッキの下に引き入れて収納し、最終的に最後部の最も高いデッキの下に全ての デッキを収納して棚状に格納するようにした伸縮式の移動観覧席に関するもので 、特にこの考案は上記前後のデッキ間の高い段差を解消し通路の上り下りを楽に するステップを備えてた移動観覧席の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
伸縮式の移動観覧席は体育館等の施設を多目的に利用するために設備されるが 、一般的な構造として高さを違えた複数のデッキを背の低いものから順に後方に 向けて階段状に配列し、前後に位置するもの同志を連結して使用時には背の低い 最前部のデッキを引き出すことによって次々と伸長させ階段状に並べ、これら各 デッキの上面に備える椅子を起立させて使用に供する一方、不使用時にはそれぞ れ起立させた椅子を倒したのち、伸長時とは逆の順序で最前部のデッキを後退さ せて次位のデッキの下に引き入れ収納したのちこの次位のデッキを更に次のデッ キの下に引き入れ収納するようにして次々と収納し、最終的に最後部のデッキの 下に全てのデッキを収めて棚状に格納するようにしてある。
【0003】 この移動観覧席は、連結されるデッキの上に椅子を設備し、不使用時にはこの 椅子をデッキ上に扁平に折り畳んだ状態で倒し、前後のデッキの高さの差によっ て出来る空間を利用して格納しているが、各デッキを収縮して棚状にしたときデ ッキの間から折りたゝんだ椅子が露出するのを避けるため、またボール等が飛び 込んだり、子供が入り込むのを防止するため各デッキの前縁部には次位のデッキ の前縁部との空隙を塞ぐ幕板を立ち上げている。
【0004】 この幕板は通常デッキの前縁部の全幅に亘って設けられているが、使用時にデ ッキ間を渡るため設けられる通路部分(一般にはデッキの側端縁に沿って設けら れる)には邪魔になることから幕板が除かれ、これに代わって上り下りが安全に 且つ便利になるようにステップが設けられデッキ間の段差を小さくしている。
【0005】 従来設けられているステップは前位のデッキの後部上面に一体に設備して使用 に際してこの前位のデッキを伸長させたとき、この伸長に伴って後位(次位)の デッキの下から引き出し、前後2つのデッキの中間に位置させて段差を半減させ 上り下りが楽に行えるようにしている。
【0006】 このステップは前位のデッキの後部上面に設けることによって、このデッキを 略半分程引き出したとき次位のデッキの下から現れ、更に半分を引き出したとき 全体を現すようにしてあり、これによって使用時にはデッキ上面の長さとステッ プ上面の長さが揃うようにして段差を平均化し安全性を狙っているが、不使用時 の格納状態では前位のデッキが次位のデッキに半分引き込まれたときステップの 全体が次位のデッキの下に入り、更に引きこまれて前位のデッキが格納された状 態では完全に次位のデッキの後部に入り込んで上下に揃う前後のデッキの前縁部 間から大きく後退してしまうためステップを備えた部分、つまり通路部のデッキ 間に大きな空間が現れることになる。
【0007】
【考案が解決しようとする問題点】
本考案は上述した如く、デッキ間の段差を小さくするため設けられるステップ によって収縮格納時に出来る前後のデッキの前縁部間の空隙を塞ぐため考案され たもので、その目的とするところはデッキの伸長時にはこのデッキと共にステッ プを引き出し、前後のデッキ間の段差を小さくする一方、不使用時には前位のデ ッキの引き込みに伴ってステップが後退することによって前後のデッキの前縁部 間の空間を自動的に塞いで外観を保持すると共に、ボール等の飛び込みを防止す るようにした伸縮式移動観覧席を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】 即ち、本考案は伸縮式の移動観覧席において、つまり前位のデッキを次位のデ ッキの下に引き入れ後退させることによって高さを違えた複数のデッキを順次収 縮させ最後部の最も高いデッキの下に格納し、その一方最も低い最前部のデッキ から順次前方に引き出すことによって階段状に伸長させ使用可能にしてなる伸縮 式移動観覧席にあって、次位のデッキの下に収容される前位のデッキの上面に前 後に移動可能なステップを備え、前位のデッキの伸長時に該デッキと共に次位の デッキの下から前進させて前後のデッキ間に露出させる一方、前位のデッキの収 縮時には該デッキと共に次位のデッキの下に引き込みステップの前縁が次位のデ ッキの前縁に揃ったとき該ステップを次位のデッキに備えるストッパーに当接し て後退を止め、前位のデッキのみ後退を許してその前縁を上記次位のデッキの前 縁に揃えて格納するようにした伸縮式移動観覧席を提供することにある。
【0009】 本考案は、前述従来の移動観覧席において、デッキの後部上面に一体に固定さ れたステップを前後方向に移動自由に備えて前位のデッキが引き出しによって前 進し伸長したときこれに伴って次位のデッキから伸び出させ前後両デッキの間に 介在させて両デッキ間の段差を吸収し、その一方不使用時のデッキの収縮時には 前位のデッキの後退に伴って次位のデッキの下に引き込むと共に、このステップ の前縁部が次位のデッキの前縁部に揃ったところで当該次位のデッキに備えるス トッパーに衝合させてステップの後退を止め、前位のデッキのみ引き込みを続け させてその前縁部を次位のデッキの前縁部に揃えさせ、これによって前記ステッ プが奥深く後退することにより生ずるデッキ間の空隙の発生を防止するようにし たことにある。
【0010】 また、本考案は上記移動観覧席を更に有効なものとするため前記ステップを台 座に支持させ、台座に設けるローラーを介して前位のデッキ上を前後自由に移動 できるようにしてなる伸縮式移動観覧席を提供することにある。
【0011】 また本考案は前記前位のデッキの後部上面に位置規制枠を立設し、前位のデッ キの伸長時にステップの後端を当該規制枠に衝合させて該ステップを次位のデッ キの下から前進引き出すようにした伸縮式移動観覧席を提供することにある。
【0012】 また本考案は前記前位のデッキと当該デッキの上面に備えられるステップとの 間にバネを縮設し、前位のデッキの後退の途中でステップがストッパーにより後 退を阻止されたとき上記バネを伸長させて常時後方に牽引せしめ、任意の前進移 動を阻止するようにした伸縮式移動観覧席を提供することにあり、更に本考案は 上記バネを板状巻バネにして前位デッキの後部上面に立設する位置規制枠に一端 を巻付け、他端をステップ後部に固定して常時ステップを上記位置規制枠側に引 き寄せるように付勢してなる伸縮式移動観覧席を提供することにある。
【0013】 また本考案は前記板状巻バネを左右一対とし、各一端をステップ後部の左右に それぞれ固定する一方、各他端を位置規制枠に巻付けて左右並行をなすように縮 設してなる伸縮式移動観覧席を提供することにある。
【0014】 更にまた本考案は前記前位のデッキの後部上面に沿って横方向に座席を起倒作 動せしめる回転軸を横設し、該回転軸に自由端に係止ストッパーを備える回動腕 を軸着し、その一方ステップには上記回動腕に対応させて係止部を備え、前記前 位のデッキの伸長に伴ってステップが次位デッキから引き出されたとき、前記座 席の起立操作による回転軸の回動により前記回動腕の係止ストッパーを前記係止 部に係合させ、ステップの前後移動を拘束するようにした伸縮式移動観覧席を提 供することにある。 次に本考案の特徴とするところを図示する実施例につき詳述する。
【0015】
【実施の形態】
図面は本考案に係る移動観覧席の一実施例を表したものである。図1は高さを 違えた複数のデッキをそれぞれ前進させ各後位のデッキの下から引き出し階段状 に伸長させると共に各デッキの上面に備える折りたゝみ椅子を起立させ、着席可 能な状態にした観覧席部分の側面図で、図2は各デッキの椅子を折りたゝみ前倒 させると共に、各デッキを後位のデッキの下に引き入れ最終的に最後部のデッキ の下に格納した状態を説明する側面図である。
【0016】 移動観覧席を構成する各デッキ1a,1b,1c……は各後端部に支柱2a, 2b,2c……を垂設し、この支柱の下端に上記デッキに並行して下面の前後に 移動用ローラを備える図示しない台車を一体に備えて、前後方向に自由に移動で きるように支持してあり、更に前位のデッキ1aとその後位のデッキ1bを、ま たこの次位のデッキ1bとその後位のデッキ1cを接続するように次々と連結し て背の高さを違えた複数のデッキを順次後方に向けて高くなるように配列し移動 観覧席を構成している。
【0017】 この移動観覧席は図示するように前位のデッキを次位、つまり後位のデッキの 下から引き出すことによって階段状に伸長し、次にこのデッキの上面が露出した ところで折りたゝみ伏せた椅子3を起こして座4及び肘5を水平に倒すことによ って図1に示した如く使用可能な状態となり、その一方上記座4及び肘5をたゝ んで椅子3を扁平にしたのち前方に倒し、その後前位のデッキを次位のデッキの 下に引き入れ収容すると図2に示した如く棚状に格納することができるものとな っている。
【0018】 この観覧席は各デッキ1a,1b,1c……の前縁部に沿って幅方向に前後の デッキの上下の間隔に合せた幕板6を立ち上がり状に付設し、デッキの前縁部を 劃すと共に前記棚状に格納したとき平面状に揃えて前縁部間の隙間を隠し上下の デッキ間に収容される椅子を被うようにしてある。
【0019】 上述の様に構成してなる移動観覧席において、図面に示す符号7はデッキ1a ,1b,1c……の上面一側縁に沿って設けられる通路部(椅子3の設置を除い て前後のデッキ間を渡るため解放した通路部分)に配置されるステップであり、 8はこのステップの台座、9は各デッキの後部上面に立設した位置規制枠であり 、10はステップ7の後方移動を制限するストッパーである。
【0020】 ステップは前後のデッキ1a,1b間の段差を半減させるためのもので、箱形 に形成して上面の高さを上記デッキ間の段差の略半分とし、前後の長さをデッキ の前後の長さの略半分に、また横幅を前記通路部の幅に合せて形成してある。
【0021】 台座8はこのステップ7を支持するための枠体で、チャンネル形の鋼材をコ字 形に形成し、その上にステップ7を載置し固定するようにしてあり、左右の枠部 分8aの前後両端部にはデッキの上面を前後に移動させるためのローラ11が取 付けてある。このローラ11は枠部分8a内に渡す軸12に回転自由に軸承させ てあり、デッキ上を転ることによってステップ7を前後に移動させられるように してある。
【0022】 図中13は上記前後に移動するステップを常時後方に引き寄せるバネで、この 実施例では板状の巻バネを左右一対使用し、その各一端を枠部分8aに設ける取 付片14に固着し、他端を前記位置規制枠9の前面に設けるリール15に巻付け 固定してこの両者間に縮設し、左右の巻バネ13のリール15に対する巻込み力 を利用してステップ7が常時後方に引き付けられるようにしてある。
【0023】 ストッパー10は伸縮する前位のデッキに対してその後位にあるデッキの下面 に取付けられるもので、ここではL字形に形成した取付金具10aにボルト10 bを前後に向けて螺装し、このボルトの前端側にナット10cを螺着したものに してある。 このストッパー10は後位のデッキの下面の前後長さ方向の略中間に取付き、 このデッキの下に引き込まれるステップがその前縁部7aをデッキの前縁部に揃 えたとき、ステップ7の後部に設ける当板16に当接して後方への移動を阻止す る。
【0024】 図4乃至図7はデッキの伸縮に伴って通路部に設けたステップ7の移動を説明 する側面図である。ここに示すデッキは多数連結配置されるデッキの中間部に前 後して組込まれる2つのデッキ1bと1cを例に示し、ステップ7らついては前 位のデッキとなるデッキ1bについてのみ表し、後位(次位)のデッキ1cにつ いてはこれを省略している。
【0025】 図4は後位のデッキ1cの下から前位のデッキ1bを完全に引き出し伸長を完 了している状態を示している。このときデッキ上には図示していないが、通路部 を避けたところに設備する椅子3が図1に示したように起立し、座4,肘5を水 平に倒して着席可能な状態におかれる。
【0026】 このデッキ1bが伸長されたときその上面に設置されるステップ7は後部の位 置規制枠9に押圧されてデッキと共に後位のデッキ1cの下から引き出され、そ の略全体を露出させて前後のデッキ1b,1cの中間に1つの階段を形成するこ とになる。尚、図面にはステップ7を二点鎖線で示し、他の部分の図示を優先さ せてある。
【0027】 図5は上記使用状態からデッキの収縮の途中を示したものである。この収縮作 業に入る前に各デッキ上に起立する椅子3は座4、肘5を跳ね上げ扁平に折りた ゝまれ、その後デッキ上に倒され格納さることになる。 デッキの収縮は最前部のデッキを後方にワイヤー等で牽引することによって始 められ、次々と後位のデッキをその次位のデッキの下に引き入れることによって 行われるが、この収縮に当たってデッキ1b上のステップ7は後方移動に伴って 後位のデッキ1cの下に引き入れられることになる。
【0028】 尚、この前位のデッキ1bの後退に伴って自動的にステップ7は後位のデッキ 1cの下に引き入れられるが、この実施例では位置規制枠9に縮設するバネ13 を介して連結されていることからデッキ1bの後退と共に確実に後退するものと なっている。
【0029】 図6はこのデッキ1bの後退によりステップ7の前縁部7aが次位のデッキ1 cの前縁部に揃ったところでステップ後端に設けた当板16にストッパー10が 衝合した状態を示している。 ステップ7はストッパー10との衝合によって後方移動が阻止される。その一 方、前位のデッキ1bは引続き後退を続け、リール15に巻き込んだバネを解き ながら前縁部が後位のデッキ1c及びステップ7の各前縁部と揃う位置まで後退 することになる。
【0030】 図7は後位のデッキ1cの下に前位のデッキ1bが完全に収容された姿を示し ている。板バネ13は引き延ばされてステップ7の当板16をストッパー10に 押圧した状態に保持することになる。 バネ13は格納時ステップ7が任意に飛び出さないよう牽引し、またストッパ ー10は前縁部7aを各デッキの前縁部に揃えたところに固定することになる。 このときステップ7の停止位置に狂いを生じたときナット10cの調整により修 正することができ常に揃った状態に保持することができる。
【0031】 この前位のデッキ1bの収縮は図7に示したように次位のデッキ1cの下に収 まったところで終了し、次に次位のデッキ1cの収縮へと移行し、同様にしてそ の上面に備えるステップ(図示しない)をその次のデッキの下に引き入れ、これ を順次繰り返すことによって図2に示した如く棚状に格納されることになる。
【0032】 使用に伴う移動観覧席の伸長は前述したように最前部のデッキを前進させるこ とによって始められ、次々とデッキを次位のデッキの下から引き出すことによっ て伸長するが、図7において格納されたステップ7は前位のデッキ1bの前進に 伴って前進することになる。 前位のデッキ1bの前進開始時点ではステップ7はバネ13により牽引されて ストッパー10に当接し、図6におけるようにデッキ1bだけが前進することに なる。そして、この間バネ13はリール15に順次巻き込まれることになる。
【0033】 デッキ1bの前進が進行して位置規制枠9がステップ7の後端に衝合すると、 これに伴ってステップは前進を開始し(図5)、デッキ1bと共に次位のデッキ 1cの下から引き出され使用可能な状態となる。
【0034】 図中、17はこのデッキの上に設備される椅子3の起倒用の駆動回転軸で、1 8はこの回転軸の途中に軸着固定した回動腕であり、19はこの腕の自由端に設 けた係止ストッパーである。そして、20は台座8の左右の枠部分8aに上向き に設けた係止部である。
【0035】 図8,9に示したように回転軸17はデッキ1bの後部に設ける軸受枠21に 回動自由に軸承横設され、その長さの途中を通路部の後方に横切らせてこの部分 に回動腕18を軸着している。そして、軸受枠21を渡る長さの途中には回動板 22を軸着し、この回動板22の自由端と椅子3の支柱23の下端との間にリン ク24をそれぞれ連結軸25,26を介して渡し連結させてある。
【0036】 椅子3の支柱23は下端より僅かに上の長さの途中を軸受枠21に設ける支軸 27に軸着して、この支軸を支点に起伏可能に支持し、格納時には図9に示した 如く回転軸17を時計方向に回転させて回動板22を後方に回動させ、これによ ってリンク24を介して支柱23の下端を後方に引き支軸27を支点に椅子を前 向きに転倒させ折りたゝめるようにしてある。
【0037】 一方、使用に際して起立させる際には回転軸17を反時計方向に回転させて回 動板22の自由端を前方に向け、これによってリンク24を前方に押し出し支柱 23の下端を支軸27の下方において時計方向に回動させることにより起立させ ることになる。 図8は椅子を起立させ使用可能にした状態を示している。椅子3は回転軸17 の回転をロックすることによって回動板22,リンク24が支えとなって椅子の 支柱23が起立した状態に拘束され着席可能になる。
【0038】 この椅子の起立姿勢にあるとき前記回転軸17に軸着した回動腕18は前方に 転倒し、この自由端に設ける係止ストッパー19を前記ステップの台座8に設け た係止部20の溝に係合させることになる。 つまり、この実施例ではデッキの引き出しを完了して複数のデッキを階段状に 伸長させると共に、この伸長に伴わせてそれぞれのデッキの後部上面に備えるス テップ7を規制枠9によって押し出し前後のデッキ間にセットし使用可能にした とき、次に操作される椅子3の起立に関連付けてその駆動用の回転軸17に備え る係止ストッパー19をステップ7の係止部20に係合させてこのステップの前 後移動をロックするようにしてある。
【0039】 図5の起立した状態にある回動腕18は図4においては前方に倒れ、その係止 ストッパー19が係合部20に係合して上記ステップ7の移動がロックされる姿 を示している。観覧席の使用時はこの状態が保持され、ステップは各デッキ上に おいて前後の移動が拘束され安全な踏台となる。
【0040】 ところで、実施例ではデッキ上のステップ7の前後移動を誘導するためレール 等適宜の誘導手段を付設していないが、デッキ上にこの種の手段を設けることを 妨げるものではない。特に、当該実施例ではステップ7を牽引するバネ13に板 状の巻バネを左右一対使用してステップの移動時に左右を均衡させると共にこの バネの伸縮を常に真直に行わせて誘導せしめ、これによってレール等の手段の組 み込みを省略しており、構造の簡素化を図っている。
【0041】
【考案の効果】
本考案は上述説明の如く構成し使用されるもので、デッキの引伸しによって階 段状にセットした場合には引き出されるデッキと共にステップが引き出され、前 後のデッキ間の段差を半減させ急な階段を緩和して安全な上り下りを可能にする 一方、収縮し棚状に格納した場合には引き入れられるデッキと共に後方深く引き 入れられることなくステップの前縁部をデッキの前縁部に揃えた時点で後退が止 められ前面を平面的に揃えることから従来の観覧席のように通路部においてステ ップがデッキ間に潜り込んで空間を形成することがなく、従ってボールの飛び込 みや手を入れて怪我をするようなことがなく、また格納時の前面がデッキ前縁部 の幕板とステップの前縁部が共同して平面的に被うことから美観を損ねることが なく施設利用の上で有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】前位のデッキを次位のデッキの下から引き出し
階段状に伸長したのち各デッキ上に設備する椅子を起立
させ着席可能にした使用時を説明する側面図。
【図2】各デッキをそれぞれ次位のデッキの下に引き入
れて最終的に最も高いデッキの下に収め棚状に格納した
状態を説明する側面図。
【図3】ステップの台座とストッパー、及び台座とデッ
キを繋ぐバネとの関係そして台座と椅子の駆動回転軸に
設ける係止ストッパーの関係を説明する分解斜視図。
【図4】前位のデッキを引き出し、これに伴わせて当該
デッキ上に備えたステップを引き出した状態を説明する
要部の側面図。
【図5】前位のデッキの引き出し状態から次位のデッキ
の下に引き入れる状態に移行する途中であり、また前位
のデッキの引き出し途中を示す要部の側面図。
【図6】前位のデッキの前半部が後位のデッキの下から
引き出され、その上面のステップが後位のデッキに備え
るストッパーに衝合し後退をロックされている状態を説
明する要部の側面図。
【図7】前位のデッキが後位のデッキの下に収容され、
両デッキの前縁部同志とステップの前縁部とが面一に揃
った状態を説明する要部の側面図。
【図8】回転軸の回転によってデッキ上に備えられる椅
子が起立する状態を説明する拡大側面図。
【図9】回転軸の回転によって椅子が前倒しにデッキ上
に倒れ格納される状態を説明する拡大側面図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c…… デッキ 3 椅子 6 幕板 7 ステップ 7a ステップの前縁部 8 台座 8a 台座の枠部分 9 位置規制枠 10 ストッパー 11 ローラ 13 バネ 15 バネの巻取りリール 16 当板 17 回転軸 18 回動腕 19 係止ストッパー 20 係合部

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前位のデッキを次位のデッキの下に引き
    入れ後退させることによって高さを違えた複数のデッキ
    を順次収縮させ最後部の最も高いデッキの下に格納する
    一方、最も低い最前部のデッキから順次前方に引き出す
    ことによって階段状に伸長させ使用可能にしてなる伸縮
    式移動観覧席において、次位のデッキの下に収容される
    前位のデッキの上面には前後に移動可能なステップを備
    え、前位のデッキの伸長時に該デッキと共に次位のデッ
    キの下から前進させて前後のデッキ間に露出させる一
    方、前位のデッキの収縮時には該デッキと共に次位のデ
    ッキの下に引き込みステップの前縁が次位のデッキの前
    縁に揃ったとき該ステップを次位のデッキに備えるスト
    ッパーに当接して後退を止め、前位のデッキのみ後退を
    許してその前縁を上記次位のデッキの前縁に揃え格納す
    るようにした伸縮式移動観覧席。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、ステップは台
    座に支持させ、台座に設けるローラーを介して前位のデ
    ッキ上を前後に移動できるようにしてなる伸縮式移動観
    覧席。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、前位のデッキ
    の後部上面には位置規制枠を立設し、前位のデッキの伸
    長時にステップの後端を衝合させて該ステップを次位の
    デッキの下から前進引き出すようにした伸縮式移動観覧
    席。
  4. 【請求項4】 請求項1の記載において、前位のデッキ
    と当該デッキの上面に備えられるステップとの間にバネ
    を縮設し、前位のデッキの後退の途中でステップがスト
    ッパーにより後退を阻止されたとき上記バネを伸長させ
    て常時後方に牽引し、任意の前進移動を阻止するように
    した伸縮式移動観覧席。
  5. 【請求項5】 請求項4の記載において、バネは板状巻
    バネにして前位のデッキの後部上面に立設する位置規制
    枠に一端を巻付け、他端をステップ後部に固定して常時
    ステップを上記位置規制枠側に引き寄せるように付勢し
    てなる伸縮式移動観覧席。
  6. 【請求項6】 請求項5の記載において、板状巻バネは
    左右一対とし、各一端をステップ後部の左右にそれぞれ
    固定する一方、各他端を位置規制枠に巻付けて左右並行
    をなすように縮設してなる伸縮式移動観覧席。
  7. 【請求項7】 請求項1の記載において、前位のデッキ
    の後部上面に沿って横方向に座席を起倒作動せしめる回
    転軸を横設し、該回転軸に自由端に係止ストッパーを備
    える回動腕を軸着する一方、ステップには上記回動腕に
    対応させて係止部を備え、前記前位のデッキの伸長に伴
    ってステップを次位のデッキから引き出し、次に前記座
    席の起立操作により回転軸を回動したとき前記回動腕の
    係止ストッパーを前記係止部に係合させてステップの前
    後移動を拘束するようにした伸縮式移動観覧席。
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