JP3024393U - 操作が簡単で手早く交換のできる病院用シーツ - Google Patents
操作が簡単で手早く交換のできる病院用シーツInfo
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- JP3024393U JP3024393U JP1995012702U JP1270295U JP3024393U JP 3024393 U JP3024393 U JP 3024393U JP 1995012702 U JP1995012702 U JP 1995012702U JP 1270295 U JP1270295 U JP 1270295U JP 3024393 U JP3024393 U JP 3024393U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シーツを交換するに際し、合理的にして簡単
に省力化された病院用シーツ。 【解決手段】 シーツ外面部1Aは、マットレスの外面
と同一寸法に形成され、上部縁2、下部縁3より該マッ
トレスの厚さの3倍の長さより成る折り返し部Dを設
け、その端部は開口部10に成形され、左右は繋ぎ布9
に縫製された適巾より成る調整折り返し部Fを設け、そ
の上下左右4箇所に筒状折り曲げ部6を成形し、裏面の
開口部10にマットレスとパットを重ね上下を覆い被せ
る。
に省力化された病院用シーツ。 【解決手段】 シーツ外面部1Aは、マットレスの外面
と同一寸法に形成され、上部縁2、下部縁3より該マッ
トレスの厚さの3倍の長さより成る折り返し部Dを設
け、その端部は開口部10に成形され、左右は繋ぎ布9
に縫製された適巾より成る調整折り返し部Fを設け、そ
の上下左右4箇所に筒状折り曲げ部6を成形し、裏面の
開口部10にマットレスとパットを重ね上下を覆い被せ
る。
Description
【0001】
本考案は、医療施設として病院に設置されているベッドのマットレスに用いる シーツに係るものであり、詳しくは、ベッドの上に置いたマットレスと其の上に 敷いたパットを同一に覆い包むシーツにして、該シーツの交換に際して看護人の 操作が簡単にして手早くできる病院用シーツに関する。
【0002】
従来はマットレスとベッドパットの上にフラットシーツ(平坦にして一枚物) を使用していたが、この場合一人の作業では時間がかかるので、二人で交換して いた。又、病院でのシーツ交換は一週間に1回なのでシーツが皺になり、看護人 が直すため手間がかかった。以上の対策として、病院ではボックス型シーツ(女 性がシャワーをする時使用するビニールキャップと同形)を使用している。
【0003】 使用法はマットレスにパットを重ね、ボックス型シーツを上から被せ、下の部 分にゴムが付いているので包み込めるのと、フラットシーツに比べて簡単にして 一人で手早く可能であるが、問題は洗濯後にアイロン(シーツローラー業務用) は蒸気を熱板に通し、シーツをローラーで巻き上げながら皺を延ばす。ところが 該ボックス型シーツにおいては、ローラーとローラーの間にシーツを入れるので ゴムが付いているために皺が延びない。更に、集配に際して10枚〜15枚を折 り畳むには手間と時間を要し、病院用シーツとしては不適当である。
【0004】
近年、病院内においてメチシリン抵抗黄色ブドウ球菌による院内感染が発生さ れている。メチシリンはペニシリンの効かない細菌を滅菌するため開発された薬 であるが、この抗生物質によっても滅菌されない菌も発生し、これ以来、また新 しい抗生物質の開発と耐菌性の繰り返しが続き、今や抗生物質の効かない多剤耐 の黄色ブドウ球菌であり、健康な人達でも鼻の穴から検出される。この人達には 問題ないが、抵抗力が弱い病院の患者、更に重症患者に感染すると、肺炎や敗血 症など重い感染症を引き起こすので、防止策として消毒と検査が重要な条件にさ れている。
【0005】 上記したような事態のため、清潔を要求され、マットレス及びパット類は丸洗 いし、消毒が必要となり、そのため操作の容易なコンパクトで軽量なる構成のシ ーツが望まれている。
【0006】
上述した事情に鑑み、これを解決すべく成されたものであり、従来の入院ベッ ドのシーツ交換に二人がかりで時間と手間を要したものを、一人で簡単に手早く セットでき、然も洗濯、集配も従来のフラットシーツやボックス型シーツと比較 して手間が半分で済むので、省力化と作業時間の短縮化となる経済的な病院用シ ーツを提供し、本課題を解決せんとするものである。
【0007】
次に作用を記述すると、マットレスBにパットCを重ねたものを上下縫って無 い折り返し部Dの開口部10に入れて、左右にピーンと引っ張っても筒状折り曲 げ部6のミシン縫い目7に施した固定縫い目8、8Aが引き裂きを防ぐので、心 配無く左右の調整折り返し部をマットレスの下に折り込む。
【0008】
考案の実施の形態について図面を参照して説明する。図1〜図6において、例 えば生地には綿とポリエステルの混合したものを用いて、マットレスBの表面に 重ねたパットCを覆い包むシーツ布地体1は、織機によって縦糸と横糸を1本ず つ交差させて織る平織加工の布をシーツの表面に当たるシーツ外面部1Aに設定 し、該シーツ体の上方にシーツ上部縁2と下方のシーツ下部縁3はマットレスB の裏側までの長さ、マットレスの厚さの3倍の長さの折り返し部Dが連結されて いる。マットレスの挿入が可能なように状差し状にして、端を三ツ折10Aが縫 製されてある開口部10を設けてある。
【0009】 上記の開口部は操作を繰り返し行なっていると引き裂ける場合も有るので、本 考案ではシーツ外面部1Aの左右には適巾より成る綾織生地を用いた繋ぎ布9を 用い、これにジャガード織の調整折り返し部Fが組み合わされ縫製されており、 更に引き裂けを防ぐ固定縫い目8、8Aを施してある。
【0010】 次に実施の一例を記述すると、病院用のシーツは洗濯の際に乾燥と消毒を兼ね るのが通常である為、使用するアイロンの温度は160℃以上で操作している。
【0011】 したがって、シーツ外面部の糸に縮みが発生するので、調整のため筒状折り曲 げ部6と調整折り返し部Fの構成にしたのである。
【0012】 図1は図2の病院用ベッドAのマットレスBにパットCを重ねた状態の全体を 覆い包むシーツ布地体1の平面図である。図示のシーツ布地体は一般の病院や医 療施設に使用している一般的なマットレスと縦横が同一に形成されている。シー ツ布地体の平面視にシーツ外面部1Aを設定し、その上方にシーツ上部縁2、下 方にシーツ下部縁3とし、外方向にマットレスの厚さの3倍の長さを有する折り 返し部Dを設け、マットレスの裏面に折り曲げて開口部10を設け、布端は三ツ 折にしてミシン縫いした三ツ折10Aが施されている。
【0013】 図2にいては、病院や医療施設などのベッドの状態を示した斜視図である。マ ットレスBは普通の布団を3等分した状態に成形され、折り畳み可能でカセット カバーに包まれ、ウレタンフォームより成る芯材が挿入されており、該マットレ スの上に適厚より成るパットCが敷かれている。
【0014】 また、シーツ右側縁4、シーツ左側縁5は使用するマットレスの厚さの2分の 1位まで伸ばして、次は20mm位の巾は綾織を施した繋ぎ布9と縫製を施し、 更にマットレスの厚さと同一寸法の長さのジャガード織の調整折り返し部Fの3 種類を接続した構成とする上記の調整折り返し部の上下左右4箇所に筒状折り曲 げ部6を形成してミシン縫い目7を施し、更にジャガード織の調整折り返し部と 繋ぎ布を固着する固定縫い目8、8Aを施してある。
【0015】 図3に示される実施例はシーツ布地体1の全体の略図的斜視図にして、本考案 の特徴とする引き裂きを防ぐために用いたジャガード織部分のイ部と、また、シ ーツ外面部1Aに多少縮みが出来ても、左右の筒状折り曲げ部6が固定していれ ば使用するのに効果が変わらない、その部ア部を示した図である。
【0016】 図4は筒状折り曲げ部6の側面からミシン縫い目7を示したものであるが、折 り返し部Dと同じ長さの生地が折り曲げられてあるが、異なる点は該折り返し部 の端部は図5に図示の如く三ツ折に畳み、左右の端部より10mm位空けた点か ら繋ぎ布9の生地までミシン縫い目7を施す。10mm位空けたのは図11に図 示の如くマットレスにシーツを挿入に際し、調整に効果がある。
【0017】 更に、ミシン縫い目7の中心に繋ぎ布9の生地の面に対しては垂直、調整折り 返し部Fに対しては直線にして、T字状に繋れた固定縫い目8、8Aが固く縫製 されているので、シーツ取り替えをし、マットレスを折り返し部Dの開口部10 に挿入する作業を続けても生地の引き裂けの発生するのを完全に防ぐものである 。
【0018】 図6はジャガード織の生地の表面の一部を示したもので、本考案では調整折り 返し部Fのの部分図であり、俗には紋織物とも称し、表面の部分に対し緯糸を4 本、又は5本毎に経糸を交差することにより、経に縮みを防ぐものである。
【0019】 図7に示す実施例はマットレスBにパットCを重ね、シーツ体を覆い被せて包 んだ斜視図であるが、この使用には手間がかからず、一人で早く簡単に可能であ る。筒状折り曲げ部6を手に持ってパットCを重ねたマットレスBの頭部に当た る角に被せる。次は足部に当たる角に被せてからシーツ外面体1Aを良く撫ぜ押 さえるようにして、三ツ折になっているマットレスの一部を持ち上げて折り返し 部Dの裏面の開口部10に良く接着させて押し込む。次にマットレスの足部を持 ち上げ同じ動作を繰り返し終わって、左右方向の調整折り返し部Fをマットレス の下に折り込む作業が一人で手早くシーツ交換を完了する。
【0020】 図8に示される実施例ではシーツ外面部1Aをシーツ上部縁2とシーツ下部縁 3より曲げ、シーツ右側縁4とシーツ左側縁5の上下左右に筒状折り曲げ部6を 設けた状態を示した表面図であり、固定縫い目の部分ウ部を示したものである。
【0021】 図9は図8のミシン縫い目の部分ウ部を拡大した詳細図である。病院用シーツ は洗濯の際に乾燥と消毒を兼ねるが、アイロン温度が高温のため生地に縮みが出 来る。その際に筒状折り曲げ部6とミシン縫い目7の方が折り返し部Dは固定す ることにより、シーツ体を正常にするため自然に引上がるのである。
【0022】 筒状折り曲げ部6の部分とミシン縫い目7、調整折り返し部Fは表面の部分に 対し、緯糸を4〜5本毎に経糸を交差されているので、経の縮みを防ぐものであ る。繋ぎ布9も交差されているので経に縮みを防ぐが、折り返し部Dの開口部1 0にマットレスを入れ替えに引き裂けるので、固定縫い目8、8Aを設け固着し てある。
【0023】 図10に示された実施例ではシーツ布地体1のシーツ上部縁2と下部縁3の外 側に折り返し部Dを設けて、これを筒状にマットレスを挿入出来るよう裏側に折 曲げた状態を背面より見た図である。図示の如く、筒状折り曲げ部6の下方の端 部は調整折り返し部Fの巾の端より10mm位を残した部分から繋ぎ布9迄を合 わせたミシン縫い目7を施され、更に該繋ぎ布には15mm宛に振り分けて30 mm位を垂直に固定縫い目8と直線状に固定縫い目8Aが施されている。
【0024】 折り返し部Dの端部は三ツ折状の縫い合わせを施した三ツ折10Aに形成し、 シーツ外面部1Aとは縫製されて無く、間隙を有する開口部10となっており、 マットレスBにパットCを重ねて差し込み使用する。
【0025】 図11は筒状折り返し部を利用してサイズを調整する状態の一部断面の斜視図 である。病院用シーツは洗濯に際し乾燥と消毒を兼ねる為アイロン温度は160 ℃以上にして用いる。したがって、多少の経糸に縮みが発生するので、この調整 には上記した如く調整折り返し部Fの左右の巾の端部より10mm位空けた点か ら繋ぎ布9迄ミシン縫い目7を施してあるので、シーツ体の縮みの調整に効果的 に操作ができる。
本考案は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を 奏する。 イ.シーツ全体は要尺が少ないので、重量は380g位である。フラットシーツ 及びボックス型シーツは700g〜900gあるので、集配数量と洗濯数量
に おいて倍近くの差があり、作業効率が良い。 ロ.ベッドのシーツを交換するには病院の看護婦二人が必要であったが、本考案 のシーツは一人の作業で手早く簡単に交換が出来る。 ハ.従来の病院用のシーツ交換は皺になるので、基本的に一週間1回施していた が、本考案のシーツは倍以上日数が保全される。 ニ.本シーツは緊急事態の発生、地震、火災などにより患者を避難する時にシー ツの儘を用いて左右の筒状折り曲げ部に手を入れ、速成の担架として利用が可 能である。
に おいて倍近くの差があり、作業効率が良い。 ロ.ベッドのシーツを交換するには病院の看護婦二人が必要であったが、本考案 のシーツは一人の作業で手早く簡単に交換が出来る。 ハ.従来の病院用のシーツ交換は皺になるので、基本的に一週間1回施していた が、本考案のシーツは倍以上日数が保全される。 ニ.本シーツは緊急事態の発生、地震、火災などにより患者を避難する時にシー ツの儘を用いて左右の筒状折り曲げ部に手を入れ、速成の担架として利用が可 能である。
【図1】シーツ布地全体の平面図である。
【図2】病院のベッド全体の略図的斜視図である。
【図3】シーツ布地全体の略図的斜視図である。
【図4】図3のア部拡大、部分斜視図である。
【図5】図4のH〜H’矢の断面図である。
【図6】図3のイ部拡大、部分平面図である。
【図7】マットレスにシーツをセットした斜視図であ
る。
る。
【図8】シーツ全体の表面図である。
【図9】図8のウ部拡大、部分正面図である。
【図10】シーツ体の裏面図である。
【図11】筒状折り返し部でサイズ調整の斜視図であ
る。
る。
A 病院用ベッド B マットレス C パット D 折り返し部 F 調整折り返し部 1 シーツ布地体 1A シーツ外面部 2 シーツ上部縁 3 シーツ下部縁 4 シーツ右側縁 5 シーツ左側縁 6 筒状折り曲げ部 7 ミシン縫い目 8、8A 固定縫い目 9 繋ぎ布 10 開口部 10A 三ツ折
Claims (1)
- 【請求項1】 所定寸法のシーツ布地体(1)のシーツ
外面部(1A)は使用するマットレスとほぼ同一寸法に
して、長方形に成形され、その上方にはシーツ上部縁
(2)と下方には下部縁(3)が上記マットレスの厚さ
の3倍の長さより成る折り返し部(D)がそれぞれ設け
られ、また、上記シーツ外面部の右側面にシーツ右側縁
(4)と、左側面には左側面縁(5)が繋ぎ布(9)に
垂直状に縫製され、該繋ぎ布の左右にはジャガード織の
生地より成る適切なる巾の調整折り返し部(F)が縫製
され、その上下左右4箇所には筒状折り曲げ部(6)を
設け、該筒状折り曲げ部の下方に施した並列状のミシン
縫い目(7)の中心と繋ぎ布(9)とをT字状に固定し
た固定縫い目(8)、(8A)が縫製され、開口部(1
0)に挿入されたマットレスよりシーツの取替に入口付
近の生地の引き裂きを防ぐ、以上の構成より成ることを
特徴とする操作が簡単で手早く交換のできる病院用シー
ツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995012702U JP3024393U (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 操作が簡単で手早く交換のできる病院用シーツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995012702U JP3024393U (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 操作が簡単で手早く交換のできる病院用シーツ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3024393U true JP3024393U (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=43159630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995012702U Expired - Lifetime JP3024393U (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 操作が簡単で手早く交換のできる病院用シーツ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3024393U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0553784U (ja) * | 1991-12-19 | 1993-07-20 | 新日本製鐵株式会社 | レール自動溶接用銅当金 |
-
1995
- 1995-11-07 JP JP1995012702U patent/JP3024393U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0553784U (ja) * | 1991-12-19 | 1993-07-20 | 新日本製鐵株式会社 | レール自動溶接用銅当金 |
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