JP3024149U - 型枠パネル - Google Patents

型枠パネル

Info

Publication number
JP3024149U
JP3024149U JP1995011428U JP1142895U JP3024149U JP 3024149 U JP3024149 U JP 3024149U JP 1995011428 U JP1995011428 U JP 1995011428U JP 1142895 U JP1142895 U JP 1142895U JP 3024149 U JP3024149 U JP 3024149U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
web
beams
panel sets
sides
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1995011428U
Other languages
English (en)
Inventor
國安 李
Original Assignee
國安 李
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 國安 李 filed Critical 國安 李
Priority to JP1995011428U priority Critical patent/JP3024149U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3024149U publication Critical patent/JP3024149U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形後のコンクリート体から型枠パネルを容
易に剥離して取り外す。 【解決手段】 少なくとも2つの上記パネルセット2,
2を隙間20をあけて並設すると共に、隙間に詰め部材
3を取り付け、詰め部材と該詰め部材の両側のパネルセ
ットとを、パネルセットの外側面26側からかんぬき手
段により係合固定する。パネルセットの外側面には、ウ
ェブ4aとウェブの両側から一体に突出する1対の側板
4bとからなるチャンネルスチールからなるはり41,4
2,51,52を、それぞれ水平方向に延在させて設け、
これらはりの少なくとも一部を互いのウェブが当接する
ように上下に重ね合わせ、かつ、これらはりの外方の側
板に、ボルト93,93'により継合わせる少なくとも一
対の突合わせ板部911,921を設けている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はコンクリート打込み成形用の型枠を構成するための型枠パネルに関し 、詳しくは、成形後のコンクリート体から剥離し易くするための剥取り装置を具 備する型枠パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、現場でのコンクリート打込み成形における量産化を図るために、金属製 のモジューラ型枠パネルからなる型枠が広く使用されている。例えば、モジュー ラ型枠により建物の周壁を形成する場合、まず、図8に示すように、それぞれ複 数のパネルユニットを組み立ててなる内外の型枠パネル10,11を所定空間を あけて並設する。そして、両型枠パネル10,11の間の空間内に、コンクリー トを打込み、養生してコンクリート体の壁12がある程度まで凝固した後に、型 枠パネル10,11を剥ぎ取るようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、打込んだコンクリートは凝固すると収縮してしまうため、施工 後に、内型枠パネル10を剥いで取り外すことが困難となる問題がある。また、 外型枠パネル11では、柱13と柱13の間に挟まれている型枠パネル111が 、コンクリート壁121の凝縮により柱13,13に押圧されて挟まれた状態と なるため、型枠パネル111の外側面から、パネルユニットを少なくとも一つを 完全に取り外すまで分解する必要があり、剥取作業性が悪いという問題がある。
【0004】 本考案は上記問題に鑑みてなされたもので、成形後のコンクリート体から剥離 し易くするための剥取り装置を具備する型枠パネルを提供することを目的として いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案は、請求項1で、コンクリート打込み成形 時においてコンクリートに当接する平滑な内側面を備えた複数のパネルセットを 組み合わせてなる型枠パネルであって、 少なくとも2つの上記パネルセットを隙間をあけて並設すると共に、該隙間に 詰め部材を取り付け、該詰め部材と詰め部材の両側のパネルセットとを、上記パ ネルセットの外側面側でかんぬき手段により係合固定していることを特徴とする 型枠パネルを提供するものである。
【0006】 上記請求項1に記載の型枠パネルでは、隣接するパネルセットの間に詰め部材 を取り付けて構成しているため、上記かんぬき手段によるロックを解除すること により、詰め部材を取り外して両パネルセットの間に隙間を形成し、該隙間を縮 めるように両側のパネルセットを型枠パネルの長手方向に移動可能な状態とする ことができる。
【0007】 上記かんぬき手段は、型枠パネルの外側面より直交方向に一体に突出すると共 に上記詰め部材と該詰め部材の両側のパネルセットとの継目を跨いで水平方向に 一直線状に並設する略鈎状の複数の止め座と、これら止め座に係合させて詰め部 材と該詰め部材の両側のパネルセットとを固定するロッキングバーとを備え、 上記止め座には、上面開口の横長の長方形溝を凹設すると共に、該長方形溝の 上端にあご部を設けて上記長方形溝の開口部を縮小する一方、 上記ロッキングバーは、上記長方形溝内に略密嵌する断面略楕円形状で、その 短径側の幅を上記開口部の幅より小さくした主杆を備え、該主杆の略中央部に主 杆の長径側に対して垂直に突出する操作杆を一体に設けている。(請求項2)
【0008】 上記請求項2に記載の型枠パネルでは、ロッキングバーの主杆の長径側を垂直 方向とした状態で、該主杆を止め座の開口部より長方形溝内に挿入した後に、操 作杆を回動させて主杆の長径側を水平方向とすることにより、断面略楕円形状と した主杆を長方形溝内に嵌込んで、詰め部材と両パネルセットとを確実に固定で きる。一方、このロック状態より、ロッキングバーを回動させて主杆の長径側を 垂直方向とすることにより、ロッキングバーを止め座より簡単に取り外し、上記 詰め部材を取外可能な状態とすることができる。
【0009】 上記2つのパネルセットの対向する端部に、それぞれ内側面から外側面に向け て傾斜する傾斜面を設けると共に、これら傾斜面と互いに当接する傾斜面を上記 詰め部材の両側に設け、該詰め部材の断面形状を内側面から外側面に向けて広が る台形状に形成している。(請求項3) 上記請求項3に記載の型枠パネルでは、隙間及び該隙間に取り付ける詰め部材 を内側面より外側面に向けて広がる台形状とすることにより、詰め部材をコンク リート体から剥ぎ取り易くなる。
【0010】 上記2つのパネルセットにそれぞれ水平方向に延在するはりを設け、これらは りの少なくとも一部を上下に重ね合わせ、該重合部分に、それぞれのはりを互い に摺動可能に嵌合押圧する手段を設けている。(請求項4)
【0011】 上記はりは、ウェブと該ウェブの両側から長さ方向にかけて互いに対向して一 体に突出する1対の側板とを備えたチャンネルスチールからなり、上記はりの重 合部分では互いのウェブを当接させ、且つ、上記嵌合押圧手段として、下側のは りのウェブの上面に押え部材を設け、該押え部材の押え板部を上側のはりのみぞ 内に延伸させ、該押え板部と下側のはりのウェブとの間に上側のはりのウェブを 挟持している。(請求項5)
【0012】 上記請求項4及び請求項5に記載の型枠パネルでは、パネルセットにそれぞれ はりを設けると共に、これらはりに互いに摺動可能に嵌合押圧手段を設けている ため、両パネルセットを長手方向に沿って確実に移動させることができる。
【0013】 上記2つのパネルセットの外側面に、ウェブと該ウェブの両側から長さ方向に かけて互いに対向して一体に突出する1対の側板とからなるチャンネルスチール からなるはりを、それぞれ水平方向に延在させて設け、これらはりの少なくとも 一部を互いのウェブが当接するように上下に重ね合わせ、かつ、これらはりの外 方の側板に、ボルトにより継合わせる少なくとも一対の突合わせ板部を設けてい る。(請求項6)
【0014】 上記請求項6に記載の型枠パネルでは、上記詰め部材を取り外した状態で、ボ ルトを回転させて調節することにより、両パネルセットを隙間が縮むように近接 移動させることができ、コンクリートが凝縮することによるコンクリート体によ る挟持力を解消する。よって、型枠パネル全体を容易にコンクリート体より剥離 して取り外すことができる。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。 図1及び図2に示すように、本考案の型枠パネルは、コンクリート体からの剥 取り装置を具備しており、複数のパネルセット2,2,…,2、詰め部材3、かん ぬき手段、はり41,42,43,51,52,53、嵌合押圧手段8、及び、移動 手段9を備えている。これらの部材は金属材により形成している。これらの部材 からなる型枠パネルを、形成するコンクリート壁の形状に沿って、それぞれ内側 と外側に所要間隔をあけて垂直方向に立設して型枠を形成している。
【0016】 上記型枠パネルは、前記図8に示す従来例と同様に、コンクリート打込み成形 時において、コンクリートに当接する内部側Aに平滑な内側面25を備えている 。また、型枠パネルは、複数の上記パネルセット2,2,…,2を並設して形成し ており、所要箇所の隣接する2つのパネルセット2,2の間には、図3に示すよ うに隙間20をあけて並設している。外型枠パネルは、前記図8に示す柱13, 13の間に位置する2つのパネルセット2,2の間に隙間20を設ける。
【0017】 各パネルセット2は、必要長さに応じて所要数のパネルユニット2a,2a,…を 継合わせて組み立てている。また、上記隙間20を形成する両パネルセット2, 2の対向する端部には縁端部材23,24を設けている。
【0018】 上記パネルユニット2aは、上記内側面25を構成する長尺条形のパネル板2 1を備え、該パネル板21の外部側Bに、長手方向に沿って両側縁部よりそれぞ れコ字形状のリブ22,22を対向させて延在するように溶接固定している。図 4に示すように、隣接するパネルユニット2a,2aは、一端側から順次、対向す るリブ22,22を当接させてボルト・ナットで締め付けて連結固定している。
【0019】 上記縁端部材23,24には、図4に示すように、それぞれの先端部に台形状 の詰め部材取付用枠部231,241を、外側面26側に突出させて設けている 。これら枠部231,241の対向する面は、内側面25から外側面26に向け て外広がりに傾斜する傾斜面230,240としている。
【0020】 上記傾斜面230,240により、上記縁端部材23,24の間に形成される隙 間20は、横断面が型枠パネルの内側面25から外側面26へ広がる台形状をな し、この隙間20に上記詰め部材3を着脱自在に取り付けている。また、該詰め 部材3と詰め部材3の両側の型枠パネル2,2とは、パネルセット2の外側面2 6側で上記かんぬき手段により固定している。
【0021】 上記詰め部材3は、台形状の隙間20に密嵌して取り付ける断面台形状の長尺 条材で、その両側には上記縁端部材23,24の傾斜面230,240と対応して 当接する傾斜面31,32が形成されている。また、該詰め部材3は、パネルセ ット2,2への取付状態で、コンクリートに当接する平坦な内側面33を備え、 該内側面33を両パネルセット2,2の内側面25,25と面一になるようにして いる。本実施形態では、詰め部材3の外側面34も平坦面とし、端縁部材23, 24の枠部231,241の外側面232,242と面一になようにしている。
【0022】 上記かんぬき手段は、複数の止め座6,6,…,6と、これら止め座6,6,…,6 に嵌合固定して上記詰め部材3と両側のパネルセット2,2を係止固定するロッ キングバー7とを備えている。
【0023】 上記止め座6,6,…,6は鉤状で、パネルセット2,2を立設した状態で、水平 方向に貫通する上面開口の横長の長方形溝60を凹設している。該長方形溝60 の上端にはあご部62を設け、該あご部62により長方形溝60の開口部61を 縮小している。該止め座6,6,…,6は、各パネルセット2,2,…,2を立設した 状態で、詰め部材3と該詰め部材3の両側のパネルセット2,2との継目を跨い で水平方向に一直線状に配列すると共に、上下方向に並列させている。また、止 め座6,6,…,6は、上記縁端部材23,24の外側面232,242、及び、詰 め部材3の外側面34より直交方向に突出するように溶接固定している。
【0024】 上記ロッキングバー7は、図5及び図6に示すように、上記止め座6の長方形 溝60の内部に密嵌する断面略楕円形状の主杆70を備え、該主杆70の略中央 部に主杆70の長径側に対して垂直に突出する操作杆71を一体に設けている。 上記主杆70は、その短径側の幅を上記止め座6の開口部61の幅より小さくし ている。
【0025】 上記構成のかんぬき手段では、図5に1点鎖線で示すように、主杆70の長径 側が垂直方向に向くように操作杆71を水平に維持したまま、主杆70を上方か ら止め座6の開口部61を通して、主杆70を長方形溝60の内部に挿入する。 そして、図中、実線で示すように操作杆71を下向きに90°回動させて楕円形 状とした主杆70を長方形溝60の内部に嵌込んで、詰め部材3と該詰め部材3 の両側のパネルセット2,2とをロックして押圧する。これにより、ロッキング バー7が止め座6,6,6,6の上記長方形溝60,60,60,60に同時に係合し て、2つのパネルセット2,2と詰め部材3とを確実に固定することができる。
【0026】 一方、上記ロック状態より、ロッキングバー7の操作杆71を水平方向に回動 してロックを解除した場合、このロッキングバー7は止め座6,6,6,6の列か ら容易に取り出せる状態となる。そして、一旦、ロッキングバー7が止め座6, 6,6,6の列から取り外されると、上記詰め部材3を隙間20から容易に剥がせ る状態となる。
【0027】 図1及び図2に示すように、上記はり41,42,43,51,52,53は、立 設状態の上記パネルセット2,2,…,2に対して、上下両側に水平方向に取り付 けている。各はり41,42,43,51,52,53は、ウェブ4aと、該ウェブ4 aの両側から長さ方向にかけて互いに対向して一体に突出する1対の側板4b、4 bとからなる断面凹字形状としたみぞ型のチャンネルスチールからなる。
【0028】 上記ウェブ4a及び側板4b,4bには、それぞれネジ締め固定するためのネジ孔 40,40..、50,50..を穿設している。各はり41,42,43,51,5 2,53は、一方の側板4bをパネルセット2,2,…,2のリブ22にネジ締めし て取り付けている。
【0029】 上記はり41,42及び51,52は、互いのウェブ4aを当接させ、全体がH 字となるように上下部分的に重ね合わせて、2つの型枠パネル2,2に1つずつ 水平方向に取り付けている。これらはり41と42,51と52の重合部分は上 記隙間20と対応させた位置としている。これらの重合部分のうち、上側のはり 41と42の重合部分には、上記嵌合押圧手段8を設けると共に、隙間20の両 側のパネルセット2,2を移動させる移動手段9を設けている
【0030】 図7に示すように、本実施形態では、上記嵌合押圧手段8として、下側に位置 するはり42のウェブ4aの上面に押え部材80を設けている。該押え部材80 には、下面より所要間隔をあけて延伸する押え板部82を設け、該押え板部82 を上側に位置するはり41の溝内に延伸させている。該押え板部82は、上側の はり41のみぞ幅(両側板4b,4bの間隔)より僅かに小さくしている。 これにより、押え部材80は、押え板部82で、下側のはり42のウェブ4a との間に上側のはり41のウェブ4aを挟持し、はり41と42とを互いに摺動 可能として、型枠パネルがある範囲内でその全長を伸縮できる。
【0031】 図1及び図2に示すように、上記移動手段9は、孔列付きの駒部材91,92 からなり、これら駒部材91,92の一端に直交方向に突出する突合わせ板部9 11,921を溶接固定している。また、駒部材91,92は、ボルト910,9 20により、はり41,42の重合部分における両側外方の側板4bのボルト孔4 0,40に締め付けて固定している。上記突合わせ板部911,921には、それ ぞれボルト孔を対向させて穿設し、これらボルト孔にボルト93,93'を締め付 けて、はり41と42を係着している。
【0032】 次に、上記構成の型枠パネルを用いてコンクリート壁を形成する作業を説明す る。 まず、形成するコンクリート壁の形状に沿って、内側および外側に間隔をあけ て型枠パネルを組み立てて、型枠を形成する。 ついで、内型枠パネルと外型枠パネルとの間にコンクリートを打込んで、該コ ンクリートをある程度まで凝固させた状態で内型枠パネルおよび外型枠パネルを 剥ぎ取る。
【0033】 型枠パネルを剥ぎ取る際には、まず、上記ロッキングバー7の操作杆71を図 5に示すように水平位置に回動させてロックを解除する。 ついで、パネルセット2,2の間の隙間20に取り付けた詰め部材3を、コン クリート体より外側に引き剥がした後に、該詰め部材3を型枠パネルの上方から 抜き出す。この時、詰め部材30は、外広がりの断面台形状に形成しているため 、容易に外側に移動させてコンクリート体より剥ぎ取ることができる。 なお、詰め部材3は型枠パネルの上方から抜き出さずに、コンクリート体から 引き剥がした状態のままとしておいても良い。
【0034】 このように、パネルセット2,2の間から詰め部材3を剥ぎ取ることにより、 これらパネルセット2,2の間に隙間20が形成され、両パネルセット2,2を型 枠パネルの長手方向に移動可能な状態とすることができる。
【0035】 上記のように、詰め部材3をコンクリート体から剥ぎ取った状態で、図1中右 側に位置するボルト93'を緩めた後に、左側に位置するボルト93を締め付け る。これにより、下側にあるはり42の押え部材80の押え板部82が、上側に あるはり41のウェブ4aの上面を摺動し、図中矢印Xで示すように、両方のパ ネルセット2,2が型枠パネルの全長が縮むように互いに近接移動する。
【0036】 このように、両方のパネルセット2,2を近接する方向に移動させることによ り、コンクリートが凝縮することによるコンクリート体からの挟持力を解消する ことができ、よって、型枠パネル全体を容易に剥離することができる。
【0037】 一方、詰め部材3をコンクリート体より剥ぎ取った状態で、左側のボルト93 を緩めた後に、右側のボルト93'を締め付けることにより、図中矢印Yで示す ように、型枠パネルの全長が伸びるように、両方のパネルセット2,2を互いに 離反する方向に移動させることができる。
【0038】 このように、本考案の型枠パネルによると、2つのパネルセット2,2の間に 取り付けた詰め部材3を剥ぎ取ることにより、両パネルセット2,2の間に隙間 20を形成した後に、ボルト93,93'を回転調節することにより、パネルセッ ト2,2の間の隙間20が縮むように近接方向に移動させ、コンクリート体によ る挟持力を解消することができる。よって、コンクリート体よりパネルセット2 ,2を容易に剥ぎ取ることができ、型枠パネル全体の剥取作業性の向上を図るこ とができる。
【0039】 尚、本考案の型枠パネルは上記構成に限定るものではない。例えば、上記突合 わせ板部911,921及びボルト93,93'の代わりに、はり41,42の外方 の側板4b,4bに、それぞれ長手方向に位相させてボルト411,421を締付固 定しておいても良い。この場合、図1中一点鎖線で示すように、てこ44を側板 4b,4bより外側に突出するボルト頭部の間に挿入し、てこ44を図中矢印Zに 示すように回動させることにより、ボルト頭部を押圧して、両パネルセット2, 2を互いに近接あるいは離反する方向に移動させることができる。
【0040】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案の型枠パネルでは、コンクリートの打 込み後に、かんぬき手段によるロックを解除することにより、2つのパネルセッ トの間の隙間に取り付けた詰め部材を取り外し、両パネルセットの間に隙間を形 成して、両パネルセットを移動可能な状態とすることができる。また、上記隙間 及び詰め部材をそれぞれ内側面より外側面に向けて広がる台形状に形成すること により、上記詰め部材の剥取作業性を向上することができる。
【0041】 上記型枠パネルでは、パネルセットにそれぞれはりを設けると共に、これらは りに互いに摺動可能に押え部材を設けているため、両パネルセットを長手方向に 沿って確実に移動させることができる。 かつ、本考案の型枠パネルでは、上記詰め部材を取り外した状態で、ボルトを 回転させて調節し、両パネルセットを隙間が縮むように近接移動させることによ り、コンクリートが凝縮することによるコンクリート体の挟持力を解消すること ができる。よって、コンクリート体よりパネルセットを容易に剥ぎ取ることがで き、型枠パネル全体の剥取作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の型枠パネルの外側面側を示す正面図
である。
【図2】 図1の要部を示す拡大平面図である。
【図3】 2つのパネルセットを並設した状態を示す斜
視図である。
【図4】 図2の要部拡大断面図である。
【図5】 本考案のかんぬき手段の構造を示す側面図で
ある。
【図6】 かんぬき手段を構成するロッキングバーを示
す平面図である。
【図7】 本考案の押え部材の構造を示す部分断面図で
ある。
【図8】 従来のコンクリート打込み成形を説明するた
めの概略図である。
【符号の説明】
2 パネルセット 20 隙間 230,240 傾斜面 3 詰め部材 31,32 傾斜面 41,42,51,52 はり 6 止め座 60 長方形溝 61 開口部 62 あご部 7 ロッキングバー 70 主杆 71 操作杆 80 押え部材 82 押え板 911,921 突合わせ板部 93,93' ボルト

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート打込み成形時においてコン
    クリートに当接する平滑な内側面を備えた複数のパネル
    セットを組み合わせてなる型枠パネルであって、 少なくとも2つの上記パネルセットを隙間をあけて並設
    すると共に、該隙間に詰め部材を取り付け、該詰め部材
    と詰め部材の両側のパネルセットとを、上記パネルセッ
    トの外側面側でかんぬき手段により係合固定しているこ
    とを特徴とする型枠パネル。
  2. 【請求項2】 上記かんぬき手段は、型枠パネルの外側
    面より直交方向に一体に突出すると共に上記詰め部材と
    該詰め部材の両側のパネルセットとの継目を跨いで水平
    方向に一直線状に並設する略鈎状の複数の止め座と、こ
    れら止め座に係合させて詰め部材と該詰め部材の両側の
    パネルセットとを固定するロッキングバーとを備え、 上記止め座には、上面開口の横長の長方形溝を凹設する
    と共に、該長方形溝の上端にあご部を設けて上記長方形
    溝の開口部を縮小する一方、 上記ロッキングバーは、上記長方形溝内に略密嵌する断
    面略楕円形状で、その短径側の幅を上記開口部の幅より
    小さくした主杆を備え、該主杆の略中央部に主杆の長径
    側に対して垂直に突出する操作杆を一体に設けているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の型枠パネル。
  3. 【請求項3】 上記2つのパネルセットの対向する端部
    に、それぞれ内側面から外側面に向けて傾斜する傾斜面
    を設けると共に、これら傾斜面と互いに当接する傾斜面
    を上記詰め部材の両側に設け、該詰め部材の断面形状を
    内側面から外側面に向けて広がる台形状に形成している
    ことを特徴とする請求項1に記載の型枠パネル。
  4. 【請求項4】 上記2つのパネルセットにそれぞれ水平
    方向に延在するはりを設け、これらはりの少なくとも一
    部を上下に重ね合わせ、該重合部分に、それぞれのはり
    を互いに摺動可能に嵌合押圧する手段を設けていること
    を特徴とする請求項1に記載の型枠パネル。
  5. 【請求項5】 上記はりは、ウェブと該ウェブの両側か
    ら長さ方向にかけて互いに対向して一体に突出する1対
    の側板とを備えたチャンネルスチールからなり、上記は
    りの重合部分では互いのウェブを当接させ、且つ、上記
    嵌合押圧手段として、下側のはりのウェブの上面に押え
    部材を設け、該押え部材の押え板部を上側のはりのみぞ
    内に延伸させ、該押え板部と下側のはりのウェブとの間
    に上側のはりのウェブを挟持していることを特徴とする
    請求項4に記載の型枠パネル。
  6. 【請求項6】 上記2つのパネルセットの外側面に、ウ
    ェブと該ウェブの両側から長さ方向にかけて互いに対向
    して一体に突出する1対の側板とからなるチャンネルス
    チールからなるはりを、それぞれ水平方向に延在させて
    設け、これらはりの少なくとも一部を互いのウェブが当
    接するように上下に重ね合わせ、かつ、これらはりの外
    方の側板に、ボルトにより継合わせる少なくとも一対の
    突合わせ板部を設けていることを特徴とする請求項1に
    記載の型枠パネル。
JP1995011428U 1995-10-27 1995-10-27 型枠パネル Expired - Lifetime JP3024149U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995011428U JP3024149U (ja) 1995-10-27 1995-10-27 型枠パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995011428U JP3024149U (ja) 1995-10-27 1995-10-27 型枠パネル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3024149U true JP3024149U (ja) 1996-05-17

Family

ID=43159395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1995011428U Expired - Lifetime JP3024149U (ja) 1995-10-27 1995-10-27 型枠パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3024149U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0593963U (ja) * 1992-06-01 1993-12-21 朝日金属精工株式会社 墜落防止装置付昇降梯子
JPH0737214U (ja) * 1993-12-24 1995-07-11 朝日金属精工株式会社 墜落防止装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0593963U (ja) * 1992-06-01 1993-12-21 朝日金属精工株式会社 墜落防止装置付昇降梯子
JPH0737214U (ja) * 1993-12-24 1995-07-11 朝日金属精工株式会社 墜落防止装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1991010028A1 (en) Prefabricated assembly for poured concrete forming structures
CN110409795A (zh) 一种铝模板结构
JP3024149U (ja) 型枠パネル
CN111877752B (zh) 一种建筑模板的加固系统及其施工方法
GB1585700A (en) Concrete form system
JPH078722Y2 (ja) 型枠固定具
KR100249661B1 (ko) 콘크리트 벽구조체의 코오너부 구축용 거푸집 시스템
JPH06136946A (ja) 型枠組立方法および型枠パネルの連接部材
JPH1088798A (ja) コンクリート型枠及びその構築方法
US5709809A (en) Modular wall form assembly
KR20020018401A (ko) 비계클램프 및 이를 이용한 강교 가설방법
JP3546819B2 (ja) 複合梁と柱の接合構造
KR200277910Y1 (ko) 콘크리트 벽체 시공용 유로폼 조립구조
JP3605492B2 (ja) 管状コンクリート構造物成型用鋼製型枠
JPH08189185A (ja) メッシュ枠板、コンクリート型枠材およびコンクリート打設型枠構築法
CN214575707U (zh) 模板连接装置
KR100249660B1 (ko) 거푸집에서의 벽체 단부측 폼 지지용 클램프장치
JPH0647084Y2 (ja) 型 枠
JP2004116135A (ja) コンクリート打設用型枠、その組立方法および脱型方法
JP2507157Y2 (ja) コンクリ―ト製の側溝を構築する型枠
EP0860564A2 (en) Clamp for connecting formwork panels together
JPH076353Y2 (ja) 金属製型枠パネルの接続構造
JP2000328782A (ja) 型枠固定具ならびに型枠施工方法
RU2601356C2 (ru) Подвижная головка для правильно-растяжной машины
KR200151123Y1 (ko) 박리장치붙이 형틀패널