JP3605492B2 - 管状コンクリート構造物成型用鋼製型枠 - Google Patents

管状コンクリート構造物成型用鋼製型枠 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート二次製品であるボックスカルバート、コンクリート管等の管状コンクリート構造物を成型するに必要な鋼製型枠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コンクリート二次製品であるボックスカルバートは、当該ボックスカルバートの形状に対応する成形用空間を形成すべく設けられる内型枠と、外型枠と、上型枠と、下型枠とからなる鋼製型枠内にコンクリートを充填することにより製造される。
【0003】
すなわち、図36と図37に示すボックスカルバート1の製造用型枠は、従来図38に示すように前記ボックスカルバート1の4つの外側面を形成する4枚の外型枠パネル2と、4つの内側面を形成する4枚の内型枠パネル3と、矩形の1枚の下面型枠パネル4と、矩形の1枚の上面型枠パネル5とから構成され、型枠はこの合計10個の型枠パネル部品からなる。そして、ボックスカルバート1を1個製作する毎に、この10個の型枠パネル部品の組立,解体作業を行なうもので、例えば、合計6枚の型枠パネル部品からなる内側型枠パネル3と外側型枠パネル2の型枠パネル部品の解体は、図38の矢印方向に移動させることで行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
製造されるボックスカルバートは、その大きさ、形状,たて,よこ,厚み等の寸法関係が種々であるが、従来のボックスカルバート成形用の型枠パネル部品は、同一種類のみ可能な構造であるため、コンクリート製品であるボックスカルバートの大きさが変わる度に、前の型枠の転用ができず、その大きさに対応した型枠が必要とされていた。そのため、多種類の形状,寸法の型枠を準備する必要があり、無駄なコストがかった。さらに、従来の型枠では、コンクリート製品を一回製造するごとに当該型枠を組立,解体するに際し、型枠全部を毎回組立て、解体する必要があるので、その作業に時間と手間がかるという問題があった。
【0005】
本発明は、型枠を含む構成部品の部品化とモジュールを図ることで前記の課題を解決したボックスカルバート,コンクリート管など、管状コンクリート製品の鋼製型枠を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、台座と、内型枠と、外型枠とを具備する管状コンクリート構造物成型用鋼製型枠において、前記外型枠は、各辺同士が相互に連結,分離可能で、それぞれ複数の型枠パネル板を横方向に着脱自在に連結してなる外型枠パネルとから構成され、この外型枠パネルは、前記台座に設けられたガイドレールに沿って移動する可動ブラケットにより、台座の各辺と平行に、かつ台座の各辺から離れる方向に可動的に設けられている構成を特徴とする。
本発明において、前記ガイドレールは、断面略箱形の鋼材で構成され、それぞれ複数本平行に設けられる上段と下段の前記ガイドレールが直角に配置されていて、レール開口両端は台座の各辺に開放されており、走行車輪を介して前記ガイドレールの開口両端から出入できる前記可動ブラケットに前記外型枠パネルが着脱自在に設けられており、外型枠のコーナー部において、前記各辺の外型枠パネルの端部同士が着脱式の固着金具で連結分離可能に設けられている。
本発明において、前記外型枠パネルは、それぞれ幅寸法が、同一又は大小相違するものの中から選択された複数の型枠パネル板を、その両側縁に設けられた縦補強リブの当接面においてボルト,ナットの固着手段で着脱自在に連結することで構成される。
【0007】
本発明は、台座と、内型枠と、外型枠とを具備する管状コンクリート構造物成型用鋼製型枠において、前記内型枠は、その一つの辺の中間部とその両側部とが分割されていて、この一つの辺における前記中間部によって構成され、かつハンドル操作可能な分割パネル脱型用クランク機構に連係されて内方に移動可能に設けられた脱型用分割型枠パネルと、前記一つの辺の対向辺に位置する分割型枠パネルの両端部に蝶着手段で枢支されており、かつ前記脱型用クランク機構により前記蝶着手段の枢軸を支点として回動し、その回動先端部が前記脱型用分割型枠パネルと圧接可能な回動分割型枠パネルとから構成を特徴とする。
本発明において、前記一つの辺の対向辺に位置する分割型枠パネル及び、この型枠パネルと蝶着手段で枢着されている回動分割型枠パネルのうち、前記蝶着手段は、左右の分割パネル部材が連結軸で回動可能に連結されてなるコーナー部分割型枠パネルで構成され、前記分割型枠パネルと前記回動分割型枠パネルは、いずれもそれぞれ幅寸法が同一又は大小相違するものの中から選択された複数の型枠パネル板を、その両側縁に設けられた縦補強リブの当接面において、ボルト,ナットによる固着手段で着脱自在に連結構成され、各型枠パネルは前記コーナー部分割型枠に対してもそれぞれの縦補強リブの当接面においてボルト,ナットによる固着手段で着脱自在に連結構成される。
また本発明において、前記脱型用クランク機構は、脱型用分割型枠パネルに内外側屈折リンクの外端部が枢支され、内端が水平支持フレームに枢支された上下それぞれ2組設けた関節リンクと、前記内外側屈折リンクを枢支する上下部におけるそれぞれのナット部材に逆ねじ部が螺合する操作軸と、前記外側屈折リンクと前記回動分割型枠パネルとの間を枢結する第1リンクと、前記水平支持フレームと前記回動分割型枠パネルとから構成するとよい。
【0008】
本発明は、台座と、内型枠と、外型枠と、上部架構とを具備する管状コンクリート構造物成型用鋼製型枠において、前記内型枠は、その一つの辺の中間部とその両側部とが分割されていて、この一つの辺における前記中間部によって構成され、かつハンドル操作可能な分割パネル脱型用クランク機構に連係されて内方に移動可能に設けられた脱型用分割型枠パネルと、前記一つの辺の対向辺に位置する分割内型枠パネルの両端部に蝶着手段で枢支されており、かつ前記脱型用クランク機構により前記蝶着手段の枢軸を支点として回動し、その回動先端部が前記脱型用分割型枠パネルと圧接可能な回動分割型枠パネルとから構成され、前記外型枠は、各辺同士が相互に連結,分離可能で、それぞれ複数の型枠パネル板を横方向に着脱自在に連結してなる外型枠パネルとから構成され、この外型枠パネルは、前記台座に設けられたガイドレールに沿って移動する可動ブラケットにより、台座の各辺と平行に、かつ台座の各辺から離間し、かつ近接する方向に可動的に設けられている構成を特徴とする。
【0009】
本発明によると、外型枠のコンクリート製品からの離型解体及び、組立が容易な構成とされており、かつ各外型枠を構成する型枠パネルは連結,分離可能な型枠パネル板で構成されているので、成型するコンクリート製品の大小寸法に対応して、外型枠パネルの寸法を変えて容易に対応させることができ、型枠のモジュール化,共通化により少ない型枠部材で多数種類のコンクリート製品の成型に対応できる。
【0010】
本発明によると、内型枠のコンクリート製品からの離型解体及び、組立が容易な構成とされており、かつ各内型枠を構成する型枠パネルは連結,分離可能な型枠パネル板で構成されているので、成型するコンクリート製品の大小寸法に対応して、内型枠パネルの寸法を変えて容易に対応させることができ、型枠のモジュール化,共通化により少ない型枠部材で多数種類のコンクリート製品の成型に対応できる。
【0011】
さらに、本発明によると、内外両型枠のコンクリート製品からの離型解体及び、組立が容易な構成し、かつ各内外型枠を構成する型枠パネルを連結,分割可能な型枠パネル板で構成することにより、成型するコンクリート製品の大小寸法に対応して、内外両型枠パネルの寸法を変えて一層容易に対応させることができ、型枠のモジュール化,共通化により一層少ない型枠部材で多数種類のコンクリート製品の成型に対応できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
図1は発明の実施の形態に係るボックスカルバート成型用鋼製型枠7を示す概略斜視図である。図1において、鋼製型枠7は、台座14上に外型枠12と内型枠13を組立て、上部に上部架構15を配設して構成されるべく分解図で示されている。図2には、コンクリート製品(ボックスカルバート11)に対し、外型枠12と内型枠13を外方と内方に移動して解体させる方向が2点鎖線で示されている。
【0013】
図3には、鋼製型枠7の前記各型枠部品の概略図が平面図と正面図で示されている。すなわち、鋼製型枠7は、同図(A),(B)に平面図と正面図で示す台座14と、同図(C),(D)に平面図と正面図で示す外型枠12と、同図(E),(F)に平面図と正面図で示す内型枠13と、同図(G),(H)に平面図と正面図で示す上部架構(雄リング)15の各部品とから構成されている。
【0014】
図3(A),(B)に示すように台座14は、平面からみて外側縁角部が直角で、内側縁角部が斜面の矩形枠からなる台座本体16と、この台座本体16の内側に高さ及び、配設方向を90°変えて、それぞれ2本ずつ平行で断面箱形(角パイプ)の外型枠用ガイドレール17,18が設けられている。この上下段に分けて直角配置に設けられた角形パイプからなる外型枠用ガイドレール17,18内には、走行車輪(後述する)を介して可動フレーム19が各ガイドレール17,18の両端からそれぞれ進入,退出自在に設けられていて、各可動フレーム19の外端部にはそれぞれ着脱式固定金具(後述する)を介して、各辺に位置する外型枠12の下端が着脱自在に固着される。
【0015】
図3(C),(D)に示すように外型枠12は、平面形状が台座本体16の平面形状と略同つまり、矩形であって、その各辺を構成する外型枠パネル22の下部が台座本体16の各辺の上面外寄り部位に配置されるよう、この外型枠パネル22の下端は、ガイドレール17,18に沿って水平方向に進退移動する可動フレーム19に着脱自在に固着される。また、外型枠12の角部において、直角方向に隣合って位置する各外型枠パネル22の間は、上下方向に設けられる複数のクランプ用金具(詳細は後述)で着脱自在に連結される。さらに、各4辺を構成する各外型枠パネル22は、図(C),(D)に示されるように複数枚の縦方向に分割した分割パネル板24をボルト,ナットを用いて横方向に着脱自在に連結して構成されている。
【0016】
したがって、前記構成において、平面矩形状の外型枠12の各辺の外型枠パネル22は、コンクリート製品(ボックスカルバート)の脱型時、ガイドレール17,18に沿って進退移動する可動フレーム19と一体に台座14の各辺と平行を保って、この各辺から離れる方向に移動させることができ、それによりコンクリート製品を脱型させることができる。また、製品の寸法がより小さいもの又は、より大きいものを製造するときは、外型枠12の各辺の外型枠パネル22を構成する相互に連結,分割可能な分割パネル板24の数を増減することで、外型枠パネル22の幅方向の寸法を変える。このようにして大小に変化した各辺の外型枠パネル22同士を矩形になるように結合して、大小に変化した外型枠12を容易に構成できる(なお、詳細は後述する)。
【0017】
次に、図3(E),(F)に示すように内型枠13は、平面形状が台座本体16の平面形状と同一、つまり略矩形であって、その各辺を構成する各内型枠パネル23の下部が台座本体16の各辺の上面内寄り部位に配置される。また、略矩形の4辺を構成する内型枠パネル23は、図(E),(F)に示されるように複数枚の縦方向に分割した複数の分割パネル板をボルト,ナットを用いて横方向に着脱自在に連結して構成されるもので、具体的には、略矩形の4辺のうち3辺の中間に位置する3つの中間分割型枠パネル26と、4隅部に位置する2つの第1コーナ部分割型枠パネル25と、2つの第2コーナ部分割型枠パネル27とを着脱自在に連結し、さらに、次に述べる脱型用クランク機構31を介して可動する脱型分割型枠パネル28を有して構成される。
【0018】
前記構成の内型枠13は、外型枠12の内側に所定の間隙、つまり、コンクリート充填用空間を形成して配設される。そして、内型枠13の各辺の分割型枠パネルは、コンクリート製品(ボックスカルバート)の脱型時、この内型枠13の内側、つまり縮径方向に移動させて脱型するためパネル相互がぶつからないようにしてこの内型枠13の矩形を崩す必要がある。しかし、同時に各辺のすべての分割型枠パネルを各辺と平行に縮径方向に移動させたのでは、前述のとおり各辺の分割型枠パネル間でぶつかって脱型できない。そこで、本発明では、図(E),(F)に示される分割パネル脱型用クランク機構31の操作軸109をハンドル操作することで、矩形の一辺の中間に位置する脱型分割型枠パネル28をまず内側に移動させ、それに連動し、かつ若干のタイミング遅れてその両側に形成される回動分割内型枠パネル29を、第1コーナ部分割型枠パネル25の連結軸30を中心に内側に強制的に回動させることで、容易に内型枠13をコンクリート製品から離型させることができる構成としている。(図2参照)
【0019】
図3(G),(H)に示すように、上部架構(雄リング)15は、ボックスカルバートの雄側の一端を形成する型枠で、平面形状が台座本体16の平面形状と同一形状であって、その各辺を構成する架構パネルの各辺が前記矩形の外型枠12の上端に載置され、かつ上部架構15の内側面には下部拡径の傾斜面が形成されていて、この傾斜面の上縁と内型枠13の上端縁の間にはコンクリート投入用間隙が形成される。(詳細は後述する)
【0020】
本発明に係る鋼製型枠7の概要は前記の通りで、台座14と、外型枠12と、内型枠13と、上部架構15とを相互に組立,解体することで所定形状のボックスカルバートを製造できる。そして、内型枠13と外型枠12を構成する分割型枠パネルを分離又は連結して増減することで、この内外型枠の大きさを簡単に変えることができ、それで、大小各種のボックスカルバートなどの管状コンクリート製品を容易,確実に製造できる。なお、このとき、台座14と、上部架構15だけはボックスカルバートの大きさが変わる毎に、それに対応した大きさのものに取替えるものである。
【0021】
次に、図4以下によって台座14と、内型枠13と、外型枠12と、上部架構15の各構成を順に説明する。
【0022】
図4〜図11には台座14に関連する構造が示されている。この台座14における台座本体16の下端には、H形鋼をウエブが垂直になるように配置して、それを4角に組むことで下段矩形フレーム32が組まれている。下段矩形フレーム32の上面には、みぞ形鋼をその開口を横向きにして2本平行に配置し、かつ矩形に組んでなる中段内側矩形フレーム33と、同じくみぞ形鋼をその開口を横向きにして矩形に組んでなる中段外側矩形フレーム33aとが設けられている。
【0023】
中段外側矩形フレーム33aの上面には所定の間隔をあけて、長寸垂直板内側矩形フレーム34と、短寸垂直板外側矩形フレーム35とが設けられ、かつ溶接にて固着されている。前記内側と外側の矩形フレーム34,35の上部には、内側上部水平面36と外側下部水平面37とが傾斜面38で接続されてなる雌部形成用上段矩形フレーム39が設けられている。
【0024】
また、それぞれ2本づつ平行にかつ、相互に直角配設された角パイプからなる外枠用上段ガイドレール17と外枠用下段ガイドレール18は、上下段に分けて設けられているが、これは直角配置の各ガイドレール17,18が相互にぶつからないようにするためである。また上下段の各ガイドレール17,18の両端部はみぞ形鋼からなる中段内側矩形フレーム33と中段外側矩形フレーム33aの各々の垂直配置のウエブ部分の上寄り部分と下寄り部分を貫通しており、かつガイドレール17,18の開口端部はウエブ外側面と揃った位置に設けられている。
【0025】
そして、図9〜図11に示すように各ガイドレール17,18の両端部からその内部に向けて、先端部に複数の走行車輪40を有する、所定長さの帯板状の可動フレーム19が引出自在に挿入されており、その外端部にはL形連結金具41の下端部がボルト結合で固着されて可動ブラケットが構成されている。また、ガイドレール17,18の開口端部の両側において、中段外側矩形フレーム33aの垂直ウエブ外面には平行支持板42が固着されていて、これにガイドローラ43が設けられており、このガイドローラ43に可動フレーム19の下面は支持されて、ガイドローラ43と前記走行車輪40との相互作用で上段ガイドレール17の開口端部から円滑に引出し、または挿入することができる。
【0026】
上段ガイドレール17と直角配置の下段ガイドレール18に挿入,引出しされる可動フレーム19の挿入,引出し構造も図9〜図11に示した支持構造と同じであるので、これについての説明は省略する。
【0027】
また、外型枠パネル22を構成する分割パネル板24(後述する)には、その両側縁に沿って上下方向に伸長し、かつ外方に突出する縦補強リブ44と、その下端部において外側に向かって突出し、かつ横方向で、しかも上下平行に伸長する下部平行横補強リブ45が設けられていて、間隔をおいて2枚平行に設けられた前記L形連結金具41の上端部折曲げ部41aは前記分割パネル板24の縦補強リブ44を挾んだ配置で、かつ下部平行横補強リブ45の間の溝部に挿入されている。そして、縦補強リブ44のピン穴46と、L形連結金具41のピン穴46に連結ピン47を挿入することで、外型枠パネル22がL形連結金具41に連結され、このL形連結金具41を介して可動フレーム19に結合され、可動フレーム19を介して外型枠パネル22を型枠の縮径方向と拡径方向つまり、台座14の各辺から平行に近づけたり遠ざける方向に移動させることができる。また、外型枠パネル22の下端内側面は台座14の上段矩形フレーム39の外側縁48に密に接合しており、後述の充填コンクリートが接合部から漏出しない構造とされている。
【0028】
次に、外型枠12の詳細構造は図12〜図15に示すとおりである。矩形の外型枠12の各辺を構成する4つの外型枠パネル22は、それぞれ複数枚の縦方向に分割した分割パネル板24を複数枚横方向に着脱自在に連結して構成されるもので、各分割パネル板24の両側縁には、外方に突出する縦補強リブ44が設けられるとともに、上端には上部横補強リブ49が外側に突出して設けられ、下端には前述の下部平行横補強リブ45が設けられている。また、各分割パネル板24の下端において、下部平行横補強リブ45の間には、後述する内型枠13と外型枠12を所定間隔に保って結合する金具(後述する)を挿通するための横長孔50が設けられている。
【0029】
外型枠パネル22は、前述のとおり、複数枚の分割パネル板24を横に接合一体化して構成されるもので、その接合手段は、隣合う分割パネル板24の縦補強リブ44のボルト挿入孔51にボルト52を挿入し、ボルト52にナットを螺合することで一体的にかつ着脱可能に接合される。また、各分割パネル板24における対向して配置接合する縦補強リブ44の接合面には、図15に示されるように、縦方向にパッキン53の嵌合凹部54が設けられ、さらに、その隣りには係合凹部55と、これに係合する係合突条56が設けられている。したがって、対向する縦補強リブ44間をボルト52とナットで締結するとき、前記係合凹部55と係合突条56が係合することで両補強リブ44,44は確実に位置決めされて内外方向にずれ動かない。またパッキン53の圧縮変形で両補強リブ44,44間の隙間が密閉されて充填コンクリートがパネル接合部から漏出しない。
【0030】
外型枠パネル22の複数の分割パネル板24の横幅は、例えば図13に示すように中間に配置のパネル板の横幅が、その両側に配置のパネル板の横幅よりも大であり、このように大小幅の異なる分割パネル板24の組合わせを変え、または分割パネル板の使用枚数を変えることで、外型枠パネル22の幅寸法を任意に変えることができ、このようにして、外型枠パネル22で構成される外型枠12の大きさや、矩形の各辺の寸法関係を任意かつ容易に変更できる。
【0031】
さらに、図14に示すように外型枠パネル22を矩形に組立てる場合、そのコーナ部には縦方向に伸びるL形コーナ金具57が設けられ、このL形コーナ金具57に設けられたコーナ部締結金具58で、外型枠パネル22の角部同士が緊締される。つまり、直角に交わる外型枠パネル22の各分割パネル板24の一端縁の縦補強リブ44には、図14に横断面図で示すように平面略L形のコーナ金具57の一方の折曲げ部57aが当てがわれ、相互間がボルト,ナットで固着されている。前記L形コーナ金具57の一方の折曲げ部57aの側面に支持板59が溶接で固着され、この支持板59にコーナ部締結金具58のコ字形金具60の一端が支軸61で枢支される。
【0032】
したがって、外型枠12のコーナ部において、直角に交わる各外型枠パネル22の同じく直角に位置する各縦補強リブ44の間にL形コーナ金具57が配置され、コ字形金具60を図14の位置に回動させ、その先端の雌ねじ穴62に螺合した締付けボルト63の先端を、他方の外型枠パネル22の縦補強リブ44の側面係合部64に押付けることで、外型枠12のコーナ部において、直角方向から交わる外型枠パネル22間を強固に結合し、かつ製品脱型時には分離することができる。
【0033】
次に、内型枠13の詳細構造は図16〜図29に示される。すなわち、コーナ部が面取り(斜面)とされた矩形の内型枠13の各辺を構成する内型枠パネルは、図16,図17に示されるように略矩形の4辺のうちの3辺の中間に位置する3つの縦方向分割の中間分割型枠パネル26と、2つのコーナ部に配置される2つの第1コーナ部分割型枠パネル25と、他の2つのコーナ部に配置される2つの第2のコーナ部分割型枠パネル27と、2つの可動分割パネル65と、1つの脱型分割型枠パネル28とから構成される。また、前記2つの可動分割型枠パネル65と、前記2つの第2コーナ部分割型枠パネル27は、いずれも分割パネル脱型用クランク機構31に連動連結される。
【0034】
第1コーナ部分割型枠パネル25の連結軸30から可動分割パネル65の間が、回動分割型枠パネル29とされていて、前記連結軸30を支点として前記クランク機構31により回動することができる。
【0035】
さらに説明すると、図16、図19〜図21に示すように、中間分割型枠パネル26は、その両端縁に沿って内側に向って突出し、かつ上下方向に伸長する縦補強リブ66と、この両側縁の縦補強リブ66間に平行に伸長する中間の縦補強リブ67と、同じく、パネルの上下端において内側に向って突出し、かつ横方向に伸長する上下部の横補強リブ68,69が設けられている。
【0036】
また、3つの中間分割型枠パネル26の間に位置する2つの第1コーナ部分割型枠パネル25は、図16,図27〜図29に示すように上下方向に伸長する連結軸30で左右の分割パネル部材25aを蝶番式に回動自在に連結して構成されている。すなわち、左右の各分割パネル部材25aは、平面からみてその中間より少し外端寄りの部位イがそれぞれ内側に向けて45°に折り曲げてあり、かつ各分割パネル部材25aの外端縁には、内側に向けて突出し、かつ上下方向に伸長する縦補強リブ66aが設けられ、同じくパネルの上下端において、内側に突出し、かつ水平配置の横補強リブ70,71が設けられている。
【0037】
上下の横補強リブ70,71の内端縁72は、型枠解体時に連結軸30を中心に左右の分割パネル部材25aを内側に回動しても相互にぶつからないようにするため、連結軸30よりも内側位置を相互に拡げるよう斜面に切落してある。また、前記連結軸30は、各分割パネル部材25aの内側面に上下方向に伸長する縦補強リブ73に設けられた左右の各軸支持板74aの軸孔を重ね合わせ、この軸孔に連結軸30を挿通させ、係止具で係止してあり、これで左右の分割パネル部材25aは連結軸30により回動自在に、かつ型枠組立て時、コーナ部において両側縁が斜面ロを介して90°の角度をなすように連結構成されている。
【0038】
前記第1コーナ部分割型枠パネル25と、中間分割型枠パネル26とは必要に応じて着脱自在に連結されるもので、その接合手段は、各パネル板の側縁に位置する縦補強リブ69,66をそれぞれの接合面に上下方向に沿って設けた凹条部74と凸条部75を係合させることで相互の位置ずれを阻止したうえ、前記縦補強リブ66,66aに開設されているボルト挿入孔にボルト76を挿入し、そのボルトにナット77を締結することで前記各パネル間を着脱自在に、かつ一体的に接合されるようになっている。また、前記のボルト,ナットによる締結に加え、図27に示すように、U字部材78の両端の雌ねじ穴80にボルト79を螺合してなるクランプ金具81を使用し、このクランプ金具81の一対のボルト79の先端で縦補強リブ66,66aの上下方向の挾持必要個所における両側面を押さえ、型枠組立時の仮固定及び、コンクリート充填時における接合面の開きを確実に阻止するように構成されている。
【0039】
次に、図16,図17等において、脱型用分割型枠パネル28の両側に位置する可動分割型枠パネル65は、その一側縁に沿って内側に突出し、かつ上下方向に伸長する縦補強リブ82と、パネルの上下端縁において、内側に向って突出し、かつ水平に配設され、かつ平面からみて斜面を有する上下部の横補強リブ83とを有している。
【0040】
前記可動用分割型枠パネル65と第2コーナ部型枠パネル27とは、必要に応じて着脱自在に連結されるもので、その接合手段は、各パネル板の側縁に位置する縦補強リブ82,84をそれぞれの接合面に上下方向に沿って設けた凹条部85と凸条部86を係合させることで相互の位置ずれを阻止したうえ、前記縦補強リブ82,84に開設されているボルト挿入孔にボルト87を挿入し、そのボルトにナットを締結することで前記各パネル間を着脱自在に、かつ一体的に接合されている。
【0041】
次に、脱型分割型枠パネル28を内型枠内方に強制移動させ、かつ回動分割内型枠パネル29を連結軸30を支点として回動させる分割パネル脱型用クランク機構31を図16,図17、図22〜図27によって説明する。
【0042】
脱型分割型枠パネル28は、矩形の内型枠13の一辺において前述のように両側の可動分割型枠パネル65との中間に位置して、かつこれと傾斜接触面88で接している。この脱型分割型枠パネル28の上下端縁において、内向きにかつ水平に支持板89,90が固着されていて、この上下の支持板89,90の間に所定間隔をおいて上下方向に伸長する垂直支持板91が平行に設けられ、この垂直支持板91に貫通させた支持ピン92に上下でダブルとなっており、それが上部と下部に2組設けられた関節リンク93のそれぞれの外側屈折リンク93aの端部が枢支されている。また、この上下部の枢着部の近傍において、前記垂直支持板91の上下部に設けられた前記水平支持アーム167にはまた第1リンク94の一端が連結ピン95で枢着されている。第1リンク94の他端は、第2コーナ部分割型枠パネル27の内面に固着した水平補強リブ96にボルト97で連結されている連結板98に連結ピン99で枢着されている。
【0043】
前記の連結ピン99には、平面からみて略ハの字を形成する配置の第2リンク100の外端が枢支されている。第2リンク100の内端は水平支持枠101の両端部に連結ピン102で枢支されている。前記上下部に配置されている各水平支持枠101は、垂直支持フレーム103の上下端に固着されている。また、各水平支持枠101の外側面に設けられた垂直平行支持板104に支軸105が支持され、この支軸105に前述の上部と下部に2組設けられた関節リンク93のそれぞれの内側屈折リンク93bの端部が枢支されている。
【0044】
また、前記関節リンク93の外側屈折リンク93aと内側屈折リンク93bの他端部同士は、上側ナット部材106と下側ナット部材107のそれぞれの側部から突出した突出軸108に枢支されている。前記上下対をなすナット部材106,107の各ねじ穴部には操作軸109の上下部にそれぞれ設けられた逆ねじ作用部110が螺合している。操作軸109の上端は角軸部111とされていて、この角軸部111に操作ハンドル(図示せず)が着脱自在に設けられている。
【0045】
コンクリート製品の成形時において、内型枠13を矩形に組立てた状態は図16に示すとおりである。この状態でコンクリート製品が成形された後、脱型するには、前記操作軸109をその上端の角軸部111に操作ハンドルを装着して所定方向に回動する。それにより、上下部において、それぞれ上下対をなしているナット部材106,107が相互に離れる方向に移動し、関節リンク93が屈折する。さらに操作軸109を回動すると、それに伴って第1リンク94と第2リンク100が図24から図25に概略図で示すように変形し、まず脱型分割型枠パネル28が矩形内型枠の中心方向に移動すると共に、それに連動し、かつ若干のタイミング遅れて両側に位置する可動分割型枠パネル65と第2コーナ部分割型枠パネル27と中間分割型枠パネル26と第1コーナ部分割型枠パネル25の一方の分割パネル部材25aとが一体となって(これらを総称して回動分割型枠パネル29という)、図16において、2つの第1コーナ部型枠パネル25の連結軸30を中心に矩形の内型枠13の内寄りに回動し、成形されたコンクリート製品の内側において内型枠13を強制的に脱型させる。また、次に異なる大きさのコンクリート製品を成形するときは、必要に応じて各型枠パネル板の接続用ボルトとナットを螺脱して、各型枠パネル板の間を分離し、組合せを変えて再び連結するとよい。
【0046】
内型枠13を組立てるには、この内型枠13を構成する各分割型枠パネルを前記と逆の順序で組立てる。つまり、操作軸109を脱型時と逆に回転操作し、分割パネル脱型用クランク機構31を動作させ、第2コーナ部分割型枠パネル27の連結軸30を支点として回動分割型枠パネル29を図16の組立時の位置に回動して移動させ、最後にもう一度操作軸109を回転操作して関節リンク93を最大限伸長させ、脱型分割型枠パネル28を最大限前進させて、両側の可動分割型枠パネル65の傾斜接触面88と圧接させて内型枠13の矩形状が完成する。
【0047】
また、外型枠12と内型枠13の下端部において、両型枠の間隔を保持する間隔保持具の構造が図7,図8に示されている。各図において、所定の間隔をあけて、かつ、台座14の内外側縁に側面を当接して平行に配設されている内型枠13と外型枠12の下部において、両型枠に横長孔112,113が設けられ、また、台座14の上段の内外側矩形フレーム34,35の各垂直部に同じく開孔114,115が設けられており、前記横長孔112,113と開孔114,115に長尺ボルト116が挿入されていて、この長尺ボルト116で内型枠13と外型枠12が所定間隔に締結保持されている。
【0048】
さらに説明すると、外型枠パネル22の下端外側の平行横リブ45の外端に、止めねじ117を用いてボルト挿入孔118を有する外側支持板119が固着されている。このボルト挿入孔118に長尺ボルト116を挿入し、この長尺ボルト116をボルト挿入孔118に挿入したうえ、当該ボルトに固着した鍔120が前記支持板119に当接せられる。内型枠パネル23の下端内側の平行横リブ121の内端にもボルト挿入孔122を有する内側支持板123が設けられていて、かつ内側支持板123の内側面において、ボルト挿入孔122を囲む位置にボルト挿通孔124を有する側面コ字形のナット回転止め金具125の両端が固着されている。
【0049】
したがって、図7に示すように内外側支持板119,123の各ボルト挿入孔118,122に跨って長尺ボルト116を挿入したうえ、ナット回転止め金具125の内側に配設したナット126に長尺ボルト116の先端のねじ部を螺合して締結し、さらに、図8に示すようにナット126の平行面に当てがうようにして割りピン127をナット回転止め金具125の上下平行部125aのピン挿入孔125bに挿入係止させることで、前記ナット126を回り止めさせる。それにより、内型枠13と外型枠12の下端部を台座14の内外側面に当てがったうえ、所定間隔に確実に固定保持でき、解体も容易である。
【0050】
次に、ボックスカルバートの雄側の端部を形成する上部架構15の詳細構造は、図30〜図33に示すとおりである。すなわち、上部架構15は外型枠13の平面形状と同じ矩形であり、また、その断面形状は、上方が内側に傾斜した傾斜内側板128と、上下の水平板129,130と外側板131とが略箱形に組まれた形状であって、その接合部を溶接して構成されている。この上部架構15は図32,図33に示すT字形金具132と連結金具138により外型枠12の上端縁12aに固定される。
【0051】
すなわち、上部架構15の下部水平板130の外端下面が外型枠12の上端面に当てがわれており、また、外型枠12の上端外側縁に設けられた上部横補強リブ49の上面に平面T字形金具132が載置されている。このT字形金具132の当接板133が上部架構15の外側板131の外側面に当接され、外側板131と当接板133に設けられたボルト孔にボルト134を挿入し、そのボルト134にナット135を締結することで、前記外側板131と当接板133とが一体的に固着されている。
【0052】
さらに、T字形金具132の連結板136には軸孔が設けられていて、この軸孔と、外型枠12の上部横補強リブ49に載置した連結金具138の平行2股部139に開設の軸孔とに支軸137を挿通することで、この連結金具138とT字形金具132とが前記支軸137を介して連結されている。
【0053】
上部横補強リブ49の外端には側面コ字状の挾持金具140が配設されていて、この挾持金具140の両端の雌ねじ部にそれぞれ締結ボルト141が螺合されており、上側の締結ボルト141を締結し、その先端で上部横補強リブ49の上面に載置の連結金具138の基端部上面138aを押付け固定している。また、下側の締結ボルト141を締付けて、その先端で当て板142を上部横補強リブ49の下面に押付け固定している。
【0054】
したがって、前記構成の連結金具138を用い、挾持金具140の上下の締結ボルト141を締付けることで、図32,図33のように上部架構15を外型枠12の上端縁に固定でき、この状態で、図に示すように内型枠13と外型枠12と、上部架構15の傾斜内側板128及び、下部水平板130とで囲まれる成型用空間において、コンクリート充填によりボックスカルバートの雄側端部を成型できる。
【0055】
また、脱型時、挾持金具140の上下の締結ボルト141を緩めることにより、この挾持金具140と連結金具138が付属した状態で上部架構15を外型枠12の上端から取外し、解体することができる。
【0056】
外型枠12と内型枠13の上端部において、両型枠の間隔を保持する上部間隔保持具の構造は図34,図35に示されている。各図において、所定の間隔をあけて平行に配設されている内型枠13と外型枠12の上方において、両型枠に跨って連結杆143が配設されており、連結杆143の外端部144に設けられた横軸孔145に横軸146が挿入されている。この横軸146はまた平行起立板147の上部に設けられた横軸孔145に挿入されていて、この横軸146を介して平行起立板147と連結杆143とは回動可能に連結されている。
【0057】
平行起立板147の下端は水平連結板148で連結されており、この水平連結板148の下面が外型枠パネル22の上部横補強リブ49の上面に載置され、その上面の凹溝149に水平連結板148の下面の凸部150が係合しており、かつこの水平連結板148を上部横補強リブ49の上面に固定するための挾持金具151が配設されている。つまり、挾持金具151の両端の雌ねじ部にそれぞれ締結ボルト152が螺合されており、上側の締結ボルト152を締結してその先端で上部横補強リブ49の上面に載置した水平連結板148の上面を押付け固定している。また、下側の締結ボルト152を締付けて、その先端で当て板153を上部横補強リブ49の下面に押付けて着脱自在に固定している。
【0058】
連結杆143の他端156の下面には、凹部154を下面に有する係合部材155が固着されており、かつ、連結杆143と係合部材155とを貫通してボルト挿入孔157が開設されており、このボルト挿入孔157に固定ボルト158が挿入されている。また、内型枠13の上端内側に設けられた上部横補強リブ66の上面に水平係合板159が載置されており、この水平係合板159の先端部159aの上面に設けられた山形凸部160が前記係合部材155の凹部154に下から係合しており、かつボルト挿入孔157に挿入した固定ボルト158が前記山形凸部160を上下方向に貫いて設けられた雌ねじ穴161に螺合している。さらに、水平係合板159の基端部159bの下面の突起162が上部横補強リブ66の上面の凹溝163に係合しており、かつ前記水平係合板159を上部横補強リブ66の上面に固定するための挾持金具164が配設されている。
【0059】
つまり、挾持金具164の両端の雌ねじ部にそれぞれ締結ボルト165が螺合されており、上側の締結ボルト165を締結することでその先端で上部横補強リブ66の上面に載置した水平係合板159の基端部上面を固定している。また、下側の締結ボルト165を締付けて、その先端で当て板166を上部横補強リブ66の下面に押付けて着脱自在に固定している。
【0060】
したがって、コンクリート製品の型枠脱型時は、前記内型枠13と外型枠12のそれぞれの挾持金具164,151の上下の締結ボルト165,152を緩めることで、連結杆143の両端を内,外型枠13,12の上端から離脱させ、内型枠13と外型枠12をそれぞれ内側と外側に移動させて型枠をコンクリート製品から離型させることができる。
【0061】
以上、本発明の実施の形態を図1〜図35を参照して説明したが、本発明は実施の形態に限定されず、各部の構成を当業者が設計変更して実施することも本発明の範疇に入るものである。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る管状コンクリート構造物成型用鋼製型枠によると、内型枠と外型枠の一方又は両型枠のコンクリート製品からの離型及び組立が容易な構成とされており、かつ各内型枠や外型枠を構成する分割型枠パネルは連結,分割可能な型枠パネル板で構成されているので、成型する管状コンクリート製品の大小寸法に対応して型枠パネルの寸法を変えて容易に対応させることができ、型枠のモジュール化,共通化により部品加工生産性の向上と軽量化が図れると共に、少ない型枠部材で多数種類のコンクリート製品の成型に容易に対応でき、管状コンクリート製品の作業性の効率化と製作コストの低減化を図れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るボックスカルバート成型用型枠の概念図の分解斜視図である。
【図2】前記型枠における内外型枠の離型方向を概念的に示す斜視図である。
【図3】A〜B,C〜D,E〜F,G〜Hは、それぞれ型枠を構成する台座と、外枠と、内枠と、上部架構の平面図と正面図である。
【図4】台座の平面図である。
【図5】図4の中央部断面図である。
【図6】図4における図5と直角の方向の断面図である。
【図7】台座の上部において、内外型枠の下端部の固定構造を示す断面図である。
【図8】図7におけるナットの廻り止め構造を示す拡大斜視図である。
【図9】台座に対し外型枠を内外方向に水平移動可能に支持する支持構造を示す断面図である。
【図10】図9の右側面図である。
【図11】ガイドレール内において、左右から伸びる可動フレームの先端部の筋違いを示す平面説明図である。
【図12】外型枠の平面図である。
【図13】図12の正面図である。
【図14】外型枠パネルの型枠角部の連結構造を示す横断面説明図である。
【図15】隣合う外型枠パネルの接合部の拡大横断面図である。
【図16】内型枠の平面図である。
【図17】図16における回動分割内型枠パネルの一部を示す部分図である。
【図18】図16におけるAーA線に沿う断面図である。
【図19】中間内型枠パネルの内側面図である。
【図20】図19の型枠パネルの平面図である。
【図21】図19の型枠パネルの側面図である。
【図22】分割パネル脱型用クランク機構の平面説明図である。
【図23】図21の側面説明図である。
【図24】内型枠の分割パネル脱型用クランク機構の原理図であり、型枠組立時を示す。
【図25】内型枠の分割パネル脱型用クランク機構の原理図であり、型枠解体初期を示す。
【図26】第2コーナ部分割型枠パネルの連結部平面図である。
【図27】図26の斜め上方からの内側斜視図である。
【図28】第1コーナ部分割型枠パネルの内側面図である。
【図29】図28の平面図である。
【図30】上部架構の平面図である。
【図31】図30のBーB断面図である。
【図32】上部架構の外型枠パネル上端への固定構造を示す平面図である。
【図33】図32の断面図である。
【図34】内外型枠の上端部の間隔保持構造を示す平面図である。
【図35】図34のCーC線断面図である。
【図36】ボックスカルバートの斜視図である。
【図37】ボックスカルバートの断面図である。
【図38】従来のボックスカルバート成形用型枠の概要分離斜視図である。
【符号の説明】
1 ボックスカルバート
2 外型枠パネル
3 内型枠パネル
4 下面型枠パネル
5 上面型枠パネル
7 鋼製型枠
11 ボックスカルバート
12 外型枠
13 内型枠
14 台座
15 上部架構
16 台座本体
17 外枠用上段ガイドレール
18 外枠用下段ガイドレール
19 可動フレーム
22 外型枠パネル
23 内型枠パネル
24 分割パネル板
25 第1コーナ部分割型枠パネル
25a 分割パネル部材
26 中間分割型枠パネル
27 第2コーナ部分割型枠パネル
28 脱型分割型枠パネル
29 回動分割内型枠パネル
30 連結軸
31 分割パネル脱型用クランク機構
32 下段矩形フレーム
33 中段内側矩形フレーム
33a 中段外側矩形フレーム
34 長寸垂直板内側矩形フレーム
35 短寸垂直板内外側矩形フレーム
36 内側上部水平面
37 外側下部水平面
38 傾斜面
39 雌部形成用上段矩形フレーム
40 走行車輪
41 L形連結金具
42 平行支持板
43 ガイドローラ
44 縦補強リブ
45 横補強リブ
46 ピン穴
47 連結ピン
48 外側縁
49 上部横補強リブ
50 横長孔
51 ボルト挿入孔
52 ボルト
53 パッキン
54 嵌合凹部
55 係合凹部
56 係合突条
57 L形コーナ金具
58 コーナ部締結金具
59 支持板
60 コ字形金具
61 支軸
62 雌ねじ穴
63 締付ボルト
64 側面係合部
65 可動分割型枠パネル
66 縦補強リブ
67 縦補強リブ
68 上部横補強リブ
69 下部横補強リブ
70 横補強リブ
71 横補強リブ
72 内端縁
73 縦補強リブ
74 凹条部
75 凸条部
76 ボルト
77 ナット
78 U字部材
79 ボルト
80 雌ねじ穴
81 クランプ金具
82 縦補強リブ
83 横補強リブ
84 縦補強リブ
85 凹条部
86 凸条部
87 ボルト
88 傾斜接触面
89 支持板
90 支持板
91 垂直支持板
92 支持ピン
93 関節リンク
94 第1リンク
95 連結ピン
96 水平補強リブ
97 ボルト
98 連結板
99 連結ピン
100 第2リンク
101 水平支持枠
102 連結ピン
103 垂直支持フレーム
104 垂直平行支持板
105 支軸
106 上側ナット部材
107 下側ナット部材
108 突出軸
109 操作軸
110 逆ねじ作用部
111 角軸部
112 横長孔
113 横長孔
114 開孔
115 開孔
116 長尺ボルト
117 止めねじ
118 ボルト挿入孔
119 外側支持板
120 鍔
121 平行横リブ
122 ボルト挿入孔
123 内側支持板
124 ボルト挿入孔
125 ナット回転止め金具
126 ナット
127 割りピン
128 傾斜内側板
129 水平板
130 水平板
131 外側板
132 T字形金具
133 当接板
134 ボルト
135 ナット
136 連結板
137 支軸
138 連結金具
139 平行2股部
140 挾持金具
141 締結ボルト
142 当て板
143 連結杆
144 外端部
145 横軸孔
146 横軸
147 平行起立板
148 水平連結板
149 凹溝
150 凸部
151 挾持金具
152 締結ボルト
153 当て板
154 凹部
155 係合部材
156 他端
157 ボルト挿入孔
158 固定ボルト
159 水平係合板
160 山形凸部
161 雌ねじ穴
162 突起
163 凹溝
164 挾持金具
165 締結ボルト
166 当て板
167 水平支持アーム

Claims (2)

  1. 下段矩形フレーム(32)の上面に、中段内側矩形フレーム(33)と中段外側矩形フレーム(33a)を内外側に位置するように配置し固定すると共に、前記中段内側と外側矩形フレーム(33a)の上部に内側上部水平面(36)と外側下部水平面(37)とが傾斜面(38)で接続されてなる雌部形成用上段矩形フレーム(39)を具備した台座本体(16)を設け、前記中段内側と外側矩形フレーム(33)(33a)の平行な各辺を貫通してかつ、高さと配設方向を90°変えて設けた中空断面の外型枠用の上段、下段ガイドレール(17)、(18)を設け、各ガイドレール(17)、(18)内に、横方向に位置が異なる一対の帯板状の可動フレーム(19)を、それぞれの側面が相互に当接して移動可能で、かつ各ガイドレール(17)、(18)に走行車輪(40)を介して前記レール端部から進入、退出自在に設けることにより、前記可動フレーム(19)を、台座本体(16)の矩形の各4辺に対し外側から近接・離間自在に設け、この各4辺に位置する可動フレーム(19)に、縦方向に複数分割した分割パネル板(24)を着脱自在に連結して構成する各辺の外型枠パネル(22)の下端を着脱自在に連結し、雌部形成用上段矩形フレーム(39)の内側縁に沿って矩形の各4辺を構成する内型枠パネル(23)を配設支持し、該内型枠パネル(23)は、3辺に位置し互いに着脱自在な中間分割型枠パネル(26)であって、その2つの隅部の連結軸(30)を支点として両側の中間分割型枠パネル(26)を内側に回動できる3つの中間分割型枠パネル(26)と、両側の中間分割型枠パネル(26)に着脱自在の第2コーナ部分割型枠パネル(27)を介して他の1辺の型枠パネルを構成するように配置され、かつ分割パネル脱型用クランク機構(31)により内側に移動可能な脱型分割型枠パネル(28)とから構成したことを特徴とする管状コンクリート構造物成型用鋼製型枠。
  2. 前記分割パネル脱型用クランク機構(31)は、垂直支持フレーム(103)に固着した水平支持枠(101)及び第2コーナ部分割型枠パネル(27)に両端をピン結合した2つの第2リンク(100)と、第2リンク(100)及び脱型分割型枠パネル(28)に両端をピン結合した2つの第1リンク(94)と、両端を水平支持枠(101)及び脱型分割型枠パネル(28)に連結し逆ねじ作用部(110)を有する操作軸にて進退方向に屈折自在な関節リンク(93)とから構成した請求項1記載の管状コンクリート構造物成型用鋼製型枠。
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