JP3024090B2 - エステル部がシリコンを含有する遮蔽剤の新規誘導体、それを含有する光保護化粧品組成物、およびその用途 - Google Patents

エステル部がシリコンを含有する遮蔽剤の新規誘導体、それを含有する光保護化粧品組成物、およびその用途

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JP3024090B2 JP9326555A JP32655597A JP3024090B2 JP 3024090 B2 JP3024090 B2 JP 3024090B2 JP 9326555 A JP9326555 A JP 9326555A JP 32655597 A JP32655597 A JP 32655597A JP 3024090 B2 JP3024090 B2 JP 3024090B2
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    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/21Cyclic compounds having at least one ring containing silicon, but no carbon in the ring

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エステル部に短い
シリコーン鎖を有する、新規なシンナムアミド、ベンザ
ルマロンアミド、およびベンザルマロナート誘導体に関
する。本発明はまた、紫外線、特に太陽光線に対する皮
膚および/または髪の光保護用であってもよい、該新規
誘導体を含有する組成物、特に化粧品組成物にも関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】28
0nmから400nmまでの間の波長を有する光線によっ
て、ヒトの表皮は日焼けをするが、UV−B光線として知
られている280nmから320nmまでの間の波長を有す
る光線では、自然な日焼けが展じて害となりうる紅班お
よび火傷を起こすことが知られている。このため、並び
に美的な理由から、皮膚の色をコントロールするため
に、自然な日焼けをコントロールする手段が要求される
ことがふえてきている。したがって、このUV−B光線は
遮へいされなければならないものである。
【0003】また、皮膚に日焼けを起こす320nmから
400nmまでの間の波長を有するUV−A光線は、特に、
敏感肌または太陽光線に連続してさらされた皮膚の場合
には、皮膚に害を与える傾向にある。特に、UV−A光線
によって、皮膚の弾性が失われ、しわが発現して、老化
を早発させることになる。UV−A光線は、紅班反応の触
発を促進し、または、この反応をある主体において強調
し、光毒性または光アレルギー性反応の原因にもなりう
るものである。したがって、皮膚の自然な弾性を維持す
る等の美的なおよび美容的な理由から、多くの人々が皮
膚におけるUV−A光線の効果をコントロールすることを
望んでいる。したがって、UV−A光線も同様に遮へいす
ることが望まれる。
【0004】多くの皮膚の光保護(UV−Aおよび/また
はUV−B)用化粧品組成物がこれまで提案されている。
【0005】これらのほとんどは、280から315nm
の領域、または、315から400nmの領域、または、
双方の領域において、紫外線吸収を示す芳香族化合物で
ある。これらの化粧品組成物は通常、水中油形エマルシ
ョン形態(すなわち、連続分散水相と不連続分散油相と
からなる化粧品として許容されるビヒクルである)であ
り、種々の濃度で、有害なUV線を選択的に吸収可能な、
1以上の従来の親油性および/または親水性有機遮蔽剤
を含有するものである。該遮蔽剤(およびその量)は、
所望のサンプロテクションファクター(サンプロテクシ
ョンファクターは、UV遮へい剤なしでの紅班発生限界に
達するのに必要な照射期間に対する、UV遮へい剤を用い
た場合の紅班発生限界に達するのに必要な照射期間の比
率によって数学的に表わされる)の性質に応じて選択さ
れる。
【0006】これらのサンスクリーン力以外にも、抗紫
外線活性を有するこれらの化合物はまた、該化合物を含
有する組成物中で良好な化粧品特性、通常の溶媒中、特
にオイル及びグリースなどの脂肪物質中での良好な溶解
度、並びに良好な耐水性および耐汗性を有するものでな
ければならない。
【0007】該目的に推奨されている芳香族化合物とし
ては、特に、本出願人による欧州特許出願、EP−A−3
58,584およびEP−A−392,882に記載され
たシリコン含有のベンザルマロナート誘導体が挙げられ
る。明らかに、これらの化合物は良好な脂溶性を有す
る。これらの物質はしかしながら、非常に長いシリコー
ン鎖を有しており、その嵩高さ、合成性、並びに化粧品
組成物への組み入れ性を考慮すると、簡単なものではな
い。また、これらの化粧品特性は常に満足のいくもので
はない。
【0008】本発明は、エステル部に短いシリコーン鎖
を有する、新規なシンナムアミド、ベンザルマロンアミ
ド、およびベンザルマロナート誘導体、脂肪物質中で良
好な溶解度と改善された化粧品特性を有するこれらの新
規な誘導体を提供することによって、上記問題点を解消
するものである。
【0009】特に、本発明によれば、少なくとも1つの
シンナムアミド、ベンザルマロンアミド、またはベンザ
ルマロナート基を、短いシリコーン鎖、特に6以下のSi
原子を有する直鎖シリコーン鎖にグラフト化することに
よって、従来技術の遮蔽剤の欠点を除去する新規な化合
物を得ることが可能であることが見い出された。これら
の新規な化合物は、非常に高い遮蔽特性のみならず、通
常の有機溶媒、特にオイル等の脂肪物質中でも良好な溶
解度を有し、並びに、紫外線に対して、皮膚および/ま
たは髪を保護するための化粧品組成物においてサンスク
リーン剤として、またはその調製用への用途に適するよ
うな化粧品特性を有している。これらは比較的小さいサ
イズであるため、これらの新規化合物は合成が容易であ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
本発明の第1の主題は、記の式(1)または(2):
【0011】
【化11】
【0012】[式中、 − Rは、同一でも異なっていてもよく、飽和または不
飽和で、直鎖または分岐のC1−C10アルキル基、フェ
ニル基、および3,3,3−トリフルオロプロピル基か
ら選択され、R基の統計的に少なくとも80%がメチル
基であり、 − Bは、同一でも異なっていてもよく、R基およびA基
から選択され、 − rは、0から3までから選択される整数であり、 − sは、0または1であり、sが0である場合、2つの
Bのうちの少なくとも1つがAであり、 − uは、1または2であり、 − tは、2から5までの整数であり、 − t+uは、3以上であり、 − Aは、式(3):
【0013】
【化12】
【0014】(式中、 − R1は、直鎖または分岐のC1−C10アルコキシ基、
直鎖または分岐のC1 −C10アルキル基、直鎖または分岐のC2−C8アルケニ
ル基、または−OSi(CH3)3基であり、隣接する2
つのR1が、共になって、アルキリデンジオキシ基(こ
こで、アルキルデン基は1から2の炭素原子を含有す
る)を形成し、 − nが0、1、2、または3であり、 − Zは、水素、C1−C4アルキル基、または、−(C
=O)XR2基であり、 − Xは、同一でも異なっていてもよく、独立に、酸素
または−NR3−基であり、 − Wは、任意にヒドロキシル基で置換されてもよい、
飽和または不飽和で、直鎖または分岐のC1−C6アルカ
ンジイル基、または、飽和または不飽和で、直鎖または
分岐のC2−C8アルキル基であり、 − R2は独立に、C1−C12アルキル基であり、 − R3は独立に、水素またはC1−C8アルキル基であ
り、 − R2とR3は共になって、ヘテロ環を形成可能であ
り、 Z=Hである場合、Xは−NR3−基である)]で表わさ
る新規化合物である。
【0015】「ヘテロ環」とは、好ましくは、任意に4
位がC1−C6アルキル基で置換された、ピペリジノ、モ
ルホリノ、ピロリジノ、またはピペラジノ基を意味する
と理解される。
【0016】本発明による化合物は、欧州特許出願、EP
−A−392,882に記載の化合物とは、一方で、シ
リコーン鎖がシンナムアミド、ベンザルマロンアミド、
またはベンザルマロナート基のエステル部にグラフト化
している点で、また他方で、シリコーン鎖が、直鎖の場
合、6以下のSi原子を有し、環状の場合、7以下のSi原
子を有する点で相違する。このように、これらの化合物
は短いシリコーン鎖を有するが、優れた脂溶性を有し、
したがって、高い濃度で使用可能である。このため、最
終組成物は非常に高い保護ファクターを示し;さらに、
少なくとも1つの脂肪相を含有する従来の化粧品担体ま
たは化粧品として許容される有機溶媒中に均一に分布さ
れ、したがって、効果的な保護フィルムを形成するため
に、皮膚または髪に適用可能である。さらに、これらの
化粧品特性は非常に良好であり、すなわち、特にこれら
の製品はべたつかず、従来の遮蔽シリコーンよりもより
柔軟性を与えるものである。
【0017】さらに、本発明の化合物はUV−AおよびUV
−Bの双方に関して、本来、優れた遮蔽力を有するもの
である。
【0018】これらの新規なシリコン−含有シンナムア
ミド、ベンザルマロンアミド、およびベンザルマロナー
ト誘導体は、したがって、ヒトの皮膚および髪用サンス
クリーン剤として使用可能である。これらはまた、プラ
スチック産業における光保護剤としても使用可能であ
る。
【0019】式(1)または(2)のシンナムアミド、
ベンザルマロンアミド、またはベンザルマロナート誘導
体は、以下の特徴: − Rはメチル基であり、 − Bはメチル基であり、 − rは0または1であり、 − sは1であり、 − t+uは、3から5であり、 − nは0または1であり、 − R1はメトキシ基であり、 − R2はメチルまたはエチル基であり、 − R3はHであるのうちの少なくとも1つを有すること
が好ましい。
【0020】本発明による化合物はまた、以下の特徴: − Rはメチル基であり、 − Bはメチル基であり、 − r=0、 − s=1、 − R1はメトキシ基であるの全てを有する式(1)ま
たは(2)の化合物であることが好ましい。
【0021】式(1)または(2)の誘導体を調製する
ために、相当するシロキサン誘導体、たとえば全てのA
基が水素原子であるシロキサン誘導体を出発原料とし
て、ヒドロシリル化反応を行う(ルートA)ことによ
り、従来のアプローチをすることが可能である。この誘
導体は、SiH誘導体として以下に示される。
【0022】SiH基は、鎖中に、および/または鎖の末
端に存在可能である。これらのSiH誘導体はシリコーン
産業において良く知られており、一般的には、商業的に
入手可能である。これらはたとえば、米国特許、US−A
−3,220,972、US−A−3,697,473、
およびUS−A−4,340,709に開示されている。
【0023】式(1)および(2)の化合物に相当する
SiH誘導体は、以下の式(4)および(5):
【0024】
【化13】
【0025】(式中、 − R、r、s、t、およびuは、式(1)および(2)に
おける定義と同様の意味を有し、 − B’は、同一でも異なっていてもよく、R基および水
素原子から選択される。)
【0026】ヒドロシリル化反応は、式(4)または
(5)のSiH誘導体に対して、触媒として有効量の白金
触媒の存在下、式(6):
【0027】
【化14】
【0028】(式中、R1、X、Z、およびnは上記式
(3)に於ける定義と同様の意味を有し、W’は、上記
式(3)におけるWと同様の意味を有するが、末端が二
重結合か三重結合かのいずれかである)の誘導体から選
択される有機誘導体と反応させて行われる。
【0029】ヒドロシリル化反応は、以下の2つの反応
のうちの1つによって行われる。
【0030】
【化15】
【0031】式(6)の化合物はしたがって、以下の化
合物である。 − 1)式:
【0032】
【化16】
【0033】(式中、R1、R2、W’、およびnは、上記
式(3)における意味と同様の意味を有する)で表わさ
れるベンザルマロナート誘導体、 − 2)以下の式:
【0034】
【化17】
【0035】(式中、R1、R2、R3、W’、およびn
は、上記式(3)における意味と同様の意味を有する)
で表わされるベンザルマロンアミド誘導体、 − 3)以下の式:
【0036】
【化18】
【0037】(式中、R1、R3、W’、およびnは、上記
式(3)における意味と同様の意味を有する)で表わさ
れるシンナムアミド誘導体。
【0038】本発明による化合物の調製に特に適したベ
ンザルマロナート誘導体としては、仏国特許、FR−2,
483,401に記載された、ジアリル=4−メトキシ
ベンジリデンマロナート、または、文献:Liebigs An
n.Chem.1483(1978)に記載されたジアリル
=ベンジリデンマロナートが挙げられる。
【0039】本発明による化合物の調製に特に適したシ
ンナムアミド誘導体としては、文献:J.Med.Chem.,
7,319(1964)または特許JP04 13402
8に記載されたN−アリル−3,4−ジメトキシシンナ
ムアミド、または、文献:Acta Pharm.Hung.,3
9,66(1969)に記載されたN−アリル−3−メ
トキシ−4−オクチルオキシシンナムアミドが挙げられ
る。
【0040】式(1)または(2)の誘導体の調製する
ための他のルート(ルートB)は、式(4)または
(5)のSiH誘導体に対して、触媒として有効量の白金
触媒の存在下、式(7):
【0041】
【化19】
【0042】(式中、Z、X、およびW’は上記式(6)
に於ける定義と同様の意味を有する)の誘導体から選択
される有機誘導体と反応させてヒドロシリル化が行われ
る。式(7’)および(7’’):
【0043】
【化20】
【0044】のシリコーン誘導体は次いで、式(8):
【0045】
【化21】
【0046】(式(7)、(7’)、および(8)中、
X、W’、Z、R1、およびnは、上記と意味と同様の意味
を有する)のベンズアルデヒドと反応させる。
【0047】X=Oである場合の式(7)の化合物は、以
下の反応式:
【0048】
【化22】
【0049】にしたがって、塩基の存在下、不飽和誘導
体のハライド(Hal)を用いて相当する酸のアルキル化
によって得られる。
【0050】X=NR3である場合の式(7)の化合物
は、以下の反応式:
【0051】
【化23】
【0052】にしたがって、不飽和アミンを用いて相当
する酸クロリドの反応によって得られる。
【0053】Xが−NH−基である場合の式(1)および
(2)の誘導体を調製するための他のルート(ルート
C)は、式(9):
【0054】
【化24】
【0055】の誘導体を出発原料にして、式(10)ま
たは(11):
【0056】
【化25】
【0057】(式中、R、r、s、t、およびuは式(1)
および(2)に於ける定義と同様の意味を有し、B’は
同一でも異なっていてもよく、R基および−NH2から選
択される)のアミノシロキサンと反応させることからな
る。
【0058】4−メトキシシンナミルクロリドなどの式
(9)の化合物の調製は特に、文献:Farmacia,9,P
P.345−350(1961)に記載されている。
【0059】アミノシロキサンの調製は、たとえばGB2
185984に記載されている。本発明による化合物の
調製に特に適したアミノシロキサンとしては、アミノプ
ロピルヘプタメチルトリシロキサン、アミノイソブチル
ヘプタメチルトリシロキサン、またはトリメチルシリル
アモジメチコーン、たとえば、アミンインデックスが
2.8meq/gであるダウコーニング社から”X2−82
60”の商品名で販売されている製品;アミンインデッ
クスが0.47meq/gであるワッカー社から”SLM 5
5051/3”の商品名で販売されている製品;C12ジ
メチルアルキルPDMS、たとえば、アミンインデックスが
1.2meq/gであるワッカー社から”SLM23046/
1”の商品名で販売されている製品;α,ω−トリメチ
ル化ポリメチルアルキル(脂肪)アリールアルキルシロ
キサン、たとえばアミンインデックスが1.3meq/gで
あるワッカー社から”SLM 23056/2”の商品名
で販売されている製品;アルキルにおけるαおよびω位
にNH2があるPDMS、たとえばアミンインデックスが
1.95meq/gであるゴールドシュミッド社から”Tego
mer A−SI 2120”の商品名で販売されている製品
およびアミンインデックスが0.86meq/gであるゴー
ルドシュミッド社から”Tegomer A−SI 2320”の
商品名で販売されている製品が挙げられる。
【0060】環状アミノシロキサンの調製は、たとえ
ば、文献:A.Kopylov,Zh.Obshch.Khim.,54
(2),367−71(1984)に記載されている。
【0061】本発明の主題はまた、本発明による式
(1)または(2)の化合物を適当な担体中に含有する
組成物である。担体はたとえば、プラスチック組成物で
あってもよい。また、該組成物は局所適用用であっても
よく、この場合には、該組成物は化粧品として許容され
る担体を含有する化粧品組成物である。
【0062】好ましくは、本発明による組成物は、紫外
線、特に太陽光線に対して感受性のある材料を保護する
目的の組成物であって、本発明による少なくとも1つの
化合物を有効量含有する。本発明の好ましい実施態様に
おいて、該組成物は、皮膚および/または髪を保護する
目的のものである。
【0063】式(1)または(2)の化合物は一般的に
は、組成物中に、組成物の全重量に対して0.1から2
0重量%、好ましくは0.5から10重量%存在する。
【0064】本発明による組成物は無論、本発明による
化合物以外の、1以上のUVAおよび/またはUVB領域にお
いて活性である親水性または親油性遮蔽剤(吸収剤)を
含有可能である。これらの補足遮蔽剤は、特に、ケイ皮
酸誘導体(cinnamic derivatives)、サリチル酸誘導
体(salicylic derivatives)、カンファー誘導体、ト
リアジン誘導体、ベンゾフェノン誘導体、ジベンゾイル
メタン誘導体、β,β−ジフェニルアクリラート誘導
体、p−アミノ安息香酸誘導体、およびWO−93/04
665に記載されたサンスクリーンポリマー、およびサ
ンスクリーンシリコーンから選択可能である。有機サン
スクリーン剤の他の例は、EP−A−0487404に記
載されている。
【0065】本発明による組成物はまた、皮膚の人工日
焼けおよび/またはブラウン化(自己日焼け剤)、たと
えば、ジヒドロキシアセトン(DHA)を含有可能であ
る。
【0066】本発明による化粧品組成物はまた、被覆ま
たは非被覆の金属酸化物のピグメントまたはナノピグメ
ント(主要粒子の平均粒子径:一般的には5nmから10
0nmまでの間、好ましくは10nmから50nmまでの
間)、たとえば、酸化チタン(ルチルおよび/またはア
ナターゼ形態に結晶化したものまたはアモルファスのも
の)、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、または酸
化セリウムのナノピグメントを更に含有可能である。該
ナノピグメントは、それ自体良く知られている紫外線保
護剤である。さらに、アルミナおよび/またはステアリ
ン酸アルミニウムが、通常の被覆剤である。被覆または
非被覆の金属酸化物ナノピグメントは、特に、特許出願
EP−A−0,518,772およびEP−A−0,518,
773に開示されている。
【0067】本発明の組成物は、脂肪物質、有機溶媒、
増粘剤、柔軟剤、補足的サンスクリーン剤、シリコー
ン、消泡剤、水和剤、香料、防腐剤、界面活性剤、充填
剤、金属イオン封止剤、アニオン、カチオン、非イオ
ン、または両性ポリマー、またはこれらの混合物、推進
剤、塩基性化または酸性化剤、染料、ピグメントまたは
ナノピグメント等の化粧品分野で使用される標準化粧品
添加物、特に耐太陽光線組成物用の化粧品製造において
使用される他の成分、または物理的に紫外線を遮蔽する
ことにより補足的な光保護効果を示すための添加物等を
更に含有可能である。
【0068】有機溶媒としては、低級アルコールおよび
ポリオール、たとえばエタノール、イソプロパノール、
プロピレングリコール、グリセロール、およびソルビト
ールが挙げられる。
【0069】脂肪物質は、オイルまたはワックスまたは
これらの混合物、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪酸エス
テル、ワセリン、パラフィン、ラノリン、水素化ラノリ
ン、またはアセチル化ラノリンからなるものであっても
よい。オイルは、動物油、植物油、鉱油または合成油、
特に、水素化ヤシ油、水素化ヒマシ油、流動ワセリン、
流動パラフィン、プルセリン油、揮発性または非揮発性
シリコーン油、およびイソパラフィンから選択される。
【0070】いうまでもなく、当業者ならば、本発明に
よる化合物に伴う本質的な優位特性を、これらの添加剤
によって損なうまたは実質的に損なうことのないよう
に、これら任意の補足化合物および/またはその量を選
択可能であろう。
【0071】本発明の化粧品組成物は、ヒトの表皮また
は髪を紫外線から保護するための組成物として、耐太陽
光線組成物として、またはメークアップ製品用組成物と
して使用可能である。
【0072】該組成物は、ローション、増粘化ローショ
ン、クリーム、乳液、ゲル、パウダー、または固形ステ
ィック等の形態であってもよく、また、任意にエーロゾ
ルとして容器に収容されたり、フォームまたはスプレー
の形態としても提供可能である。
【0073】本発明による化粧品組成物がヒトの表皮を
紫外線から保護するための組成物として、または、耐太
陽光線組成物として使用される場合には、溶媒または脂
肪物質中における懸濁液または分散液の形態で、また
は、エマルション(特にO/WまたはW/Oタイプのエマル
ション、好ましくはO/Wタイプのエマルション)の形態
で、たとえば、クリームまたは乳液、または、小胞体分
散物、または、軟膏、ゲル、固形スティック、エーロゾ
ルフォームの形態で提供可能である。エマルションはま
た、アニオン、非イオン、カチオン、または両性界面活
性剤を含有してもよい。
【0074】本発明による化粧品組成物が、髪を保護す
るために使用される場合には、シャンプー、ローショ
ン、ゲル、シャンプーの前後、染色または脱色の前後、
またはパーマネントウエーブまたはストレートパーマ処
理の前、処理中、または処理後に適用される、洗い流さ
れる組成物、スタイリングまたはトリートメントローシ
ョンまたはゲル、ブローまたはヘアーセット用ローショ
ンまたはゲル、パーマネントウエーブまたはストレート
パーマ処理、染色または脱色用組成物を構成するもので
あってもよい。
【0075】本発明による化粧品組成物が、皮膚トリー
トメントクリーム、ファンデーション、リップスティッ
ク、アイシャドウ、ブラッシャー、マスカラ、またはア
イライナー等の まつげ、眉毛、または皮膚用メークア
ップ製品として使用される場合には、無水または水性、
固形またはペースト状形態、たとえば、水中油形または
油中水形エマルション、懸濁液またはゲルとして存在可
能である。
【0076】
【0077】本発明の主題はまた、皮膚の色をコントロ
ールするための薬剤、または、紫外線を遮蔽するための
薬剤としての、本発明による式(1)または(2)の化
合物の用途である。
【0078】最後に、本発明の主題は、上記化粧品組成
物または上記式(1)または(2)の化合物を有効量、
皮膚または髪に適用することからなる、紫外線から皮膚
および/または髪を保護するための治療を除く方法であ
る。
【0079】また本発明の主題は、上記化粧品組成物ま
たは上記式(1)または(2)の化合物を有効量、皮膚
に適用することからなる、紫外線による皮膚の色の変化
をコントロールするための治療を除く方法である。
【0080】以下、本発明を例解する実施例を記載する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0081】
【実施例】
実施例1 ルートCによる4−メトキシ−N−[3−[1,3,3,
3−テトラメチル−1−[(トリメチルシリル)オキ
シ]ジシロキサニル]プロピル]シンナムアミドの調製
【0082】
【化26】
【0083】3−[1,3,3,3−テトラメチル−1
−[(トリメチルシリル)オキシ]ジシロキサニル]プ
ロピルアミン(27.96g、0.1モル)およびトリ
エチルアミン(7.08g、0.07モル)のジクロロ
メタン(20ml)中の混合物に、塩化p−メトキシシン
ナミル(9.68g、0.05モル)を30分かけて滴
下する。温度を35℃まで上げ、該混合物を3時間還流
する。反応混合物を40mlの水に注ぎ、ジクロロメタン
で抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥して、溶媒を留去する。シリカ(溶出液:70/30
=ヘプタン/酢酸エチル)のカラムを通して精製する
と、以下の特徴を有する誘導体が19.9g(収率:9
3%)得られる。
【0084】− 白色パウダー − 融点:80−81℃ − UV(エタノール)λmax=307nm、εmax=248
25 − C20H37NO4Si3の元素分析: 理論値: C:54.62 H:8.48 N :3.18 実測値: C:54.50 H:8.45 Si:3.10
【0085】実施例2 ルートBによるジ[2−メチル−3−[1,3,3,3
−テトラメチル−1−[(トリメチルシリル)オキシ]
ジシロキサニル]プロピル]=4−メトキシベンザルマ
ロナートの調製
【0086】
【化27】
【0087】a)第1工程:ジ[2−メチル−3−
[1,3,3,3−テトラメチル−1−[(トリメチル
シリル)オキシ]ジシロキサニル]プロピル]=マロナ
ートの調製 ジメタリル=マロナート(10g、0.0
47モル)および触媒(シクロビニルメチルシロキサン
中に3−3.5重量%のPtを含有するコンプレック
ス、”Huls Petrarch”社から販売されている”PC08
5”、200μl)の30mlのトルエン中の溶液を80
℃に加熱する。23g(0.104モル)のヘプタメチ
ルトリシロキサンを20分かけて滴下する。該混合物を
80℃で16時間加熱する。溶媒および過剰のヘプタメ
チルトリシロキサンを真空下で留去する。ジ[2−メチ
ル−3−[1,3,3,3−テトラメチル−1−[(ト
リメチルシリル)オキシ]ジシロキサニル]プロピル]
=マロナートがオイルの形態で得られ、次ぎの工程にそ
のまま使用する。
【0088】b)第2工程:ジ[2−メチル−3−
[1,3,3,3−テトラメチル−1−[(トリメチル
シリル)オキシ]ジシロキサニル]プロピル]=4−メ
トキシベンザルマロナートの調製 上記誘導体(10g、0.0234モル)およびアニス
アルデヒド(2.72g、0.02モル)の20mlのト
ルエン中の混合物を、0.2mlのピペリジンおよび0.
12mlの酢酸の存在下、12時間還流する。反応混合物
を濃縮し、シリカ(溶出液:50/50=ヘプタン/ジ
クロロメタン)のクロマトグラフィーにかけると、無色
のオイル形態で、実施例2の誘導体が4.6g(収率:
30%)得られる。そのNMRおよび質量スペクトルは、
以下に特徴づけられる。
【0089】−質量スペクトル:m/z=775.3(M
H)+ −プロトンNMR:[2−メチル−3−[1,3,3,3
−テトラメチル−1−[(トリメチルシリル)オキシ]
ジシロキサニル]プロピル]=4−メトキシシンナマー
トの不純物(4%)の存在:m/z=455.2(MH)+
【0090】− UV(エタノール)λmax=310nm、
εmax=21040
【0091】実施例3 メチル=3−(4−メトキシフェニル)−2−(3−
[1,3,3,3−テトラメチル−1−[(トリメチル
シリル)オキシ]ジシロキサニル]プロピルカルバモイ
ル)アクリラートの調製
【0092】
【化28】
【0093】a)第1工程:メチル=N−[3−[1,
3,3,3−テトラメチル−1−[(トリメチルシリ
ル)オキシ]ジシロキサニル]プロピル]マロナマート
の調製 3−[1,3,3,3−テトラメチル−1−[(トリメ
チルシリル)オキシ]ジシロキサニル]プロピルアミン
(6.99g、0.025モル)およびトリエチルアミ
ン(20g、0.2モル)の20mlのジクロロメタン中
の混合物に、塩化モノメチルマロニル(3.4g、0.
025モル)を10℃で30分かけて滴下する。反応混
合物を室温まで昇温し、2時間還流する。反応混合物を
40mlの水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出する。有機相
を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去す
る。シリカのカラム(溶出液:95/5=ジクロロメタ
ン/メタノール)を通すと、2.2gの無色オイルが得
られ、該生成物は次ぎの工程にそのまま使用する。
【0094】b)第2工程:メチル=3−(4−メトキ
シフェニル)−2−(3−[1,3,3,3−テトラメ
チル−1−[(トリメチルシリル)オキシ]ジシロキサ
ニル]プロピルカルバモイル)アクリラートの調製 上記誘導体(1g、0.003モル)およびアニスアル
デヒド(0.45g、0.0033モル)の1mlのトル
エン中の混合物を、0.03gのピペリジンおよび0.
018gの酢酸の存在下、12時間80℃に保持する。
反応混合物を濃縮し、シリカ(溶出液:80/20=ヘ
プタン/酢酸エチル)のクロマトグラフィーにかける
と、無色のオイル形態で、実施例3の誘導体が1g得ら
れる。そのNMRおよび質量スペクトルは、以下に特徴づ
けられる。
【0095】− 質量スペクトル:m/z=498(MH)
+ − UV(エタノール)λmax=312nm、εmax=214
70
【0096】実施例4 以下の組成を有する耐太陽光線エマルションの具体例を
以下に示す。なお、量は、組成物の全重量に対する重量
%で示される。 − テンシア社から”Dehsconet 390”の商品名で販売されている、セチ ルステアリルアルコールおよびオキシエチレン化セチルステアリルアルコール( 33EO)の80/20混合物 7% − ISP社から”Cerasynth SD”の商品名で販売されている、グリセリル=モ ノ−およびジステアラートの混合物 2% − セチルアルコール 1.5% − ダウコーニング社から”DC200 Fluid”の商品名で販売されている、 ポリジメチルシロキサン 1.5% − ファインテックス社から”Finsolv TN”の商品名で販売されている、炭 素数が12から15のアルキル=ベンゾアート 15% − 実施例2の化合物 5% − グリセロール 20% − 防腐剤 適量 − 脱イオン水 合計 100%
【0097】該抗太陽光線O/Wエマルションは、乳化剤
を含有する脂肪相中に遮蔽剤を溶解し、約70−80℃
に該脂肪相を加熱し、激しく攪拌しながら同温に加熱し
た水を添加することによって、エマルションの調製用の
標準技術にしたがって調製される。攪拌を10から15
分間続けて、該混合物をゆっくり攪拌しながら冷却し、
約40℃まで冷却してから、防腐剤を添加する。特に紫
外線に対して有効な耐太陽光線クリームが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B01J 23/42 B01J 23/42 X C07F 7/21 C07F 7/21 C09K 3/00 104 C09K 3/00 104Z // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (56)参考文献 特開 昭60−108431(JP,A) 特開 平2−117613(JP,A) 特開 昭63−39847(JP,A) 特開 平9−221407(JP,A) 特表 平6−501490(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)または(2): 【化1】 [式中、 − Rは、同一でも異なっていてもよく、飽和または不
    飽和で、直鎖または分岐のC1−C10アルキル基、フェ
    ニル基、および3,3,3−トリフルオロプロピル基か
    ら選択され、R基の統計的に少なくとも80%がメチル
    基であり、 − Bは、同一でも異なっていてもよく、R基およびA基
    から選択され、 − rは、0から3までから選択される整数であり、 − sは、0または1であり、sが0である場合、2つの
    Bのうちの少なくとも1つがAであり、 − uは、1または2であり、 − tは、2から5までの整数であり、 − t+uは、3以上であり、 − Aは、式(3): 【化2】 (式中、 − R1は、直鎖または分岐のC1−C10アルコキシ基、
    直鎖または分岐のC1−C10アルキル基、直鎖または分
    岐のC2−C8アルケニル基、または−OSi( CH3)3基であり、隣接する2つのR1が、共になっ
    て、アルキリデンジオキシ基(ここで、アルキルデン基
    は1から2の炭素原子を含有する)を形成し、 − nが0、1、2、または3であり、 − Zは、水素、C1−C4アルキル基、または、−(C
    =O)XR2基であり、 − Xは、同一でも異なっていてもよく、独立に、酸素
    または−NR3−基であり、 − Wは、任意にヒドロキシル基で置換されてもよい、
    飽和または不飽和で、直鎖または分岐のC1−C6アルカ
    ンジイル基、または、飽和または不飽和で、直鎖または
    分岐のC2−C8アルキル基であり、 − R2は独立に、C1−C12アルキル基であり、 − R3は独立に、水素またはC1−C8アルキル基であ
    り、 − R2とR3は共になって、ヘテロ環を形成可能であ
    り、 Z=Hである場合、Xは−NR3−基である)]で表わさ
    れる化合
  2. 【請求項2】 以下の特徴: − Rはメチル基であり、 − Bはメチル基であり、 − rは0または1であり、 − sは1であり、 − t+uは、3から5であり、 − nは0または1であり、 − R1はメトキシ基であり、 − R2はメチルまたはエチル基であり、 − R3はHであるのうちの少なくとも1つを有すること
    を特徴とする、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 以下の特徴: − Rはメチル基であり、 − Bはメチル基であり、 − r=0、 − s=1、 − R1はメトキシ基であるの全てを有することを特徴
    とする、請求項1または2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 − 4−メトキシ−N−[3−[1,
    3,3,3−テトラメチル−1−[(トリメチルシリ
    ル)オキシ]ジシロキサニル]プロピル]シンナムアミ
    − メチル=3−(4−メトキシフェニル)−2−(3
    −[1,3,3,3−テトラメチル−1−[(トリメチ
    ルシリル)オキシ]ジシロキサニル]プロピルカルバモ
    イル)−アクリラートから選択されることを特徴とす
    る、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 − 式(6): 【化3】 (式中、R1、X、Z、およびnは請求項1の式(3)に
    於ける定義と同様の意味を有し、W’は、請求項1の式
    (3)におけるWと同様の意味を有するが、末端が二重
    結合か三重結合かのいずれかである)の化合物のヒドロ
    シリル化を、式(4)または(5): 【化4】 (式中、 − R、r、s、t、およびuは、請求項1の式(1)およ
    び(2)における定義と同様の意味を有し、 − B’は、同一でも異なっていてもよく、R基および水
    素原子から選択される)の誘導体を用いて、触媒として
    有効量の白金触媒の存在下、行う工程を含有する、請求
    項1ないし4のいずれか1項に記載の化合物の調製方
    法。
  6. 【請求項6】 i) 式: 【化5】 (式中、Z、XおよびW’は、請求項5の式(6)と同様
    の意味を有する)の化合物を、式(4)または(5): 【化6】 (式中、 − R、r、s、t、およびuは、請求項1の式(1)およ
    び(2)における定義と同様の意味を有し、 − B’は、同一でも異なっていてもよく、R基および水
    素原子から選択される)と反応させる工程と、 ii) 工程i)で得られた式(7’)および
    (7’’): 【化7】 の化合物を、式(8): 【化8】 (式中、R1およびnは請求項5の式(6)に於ける定義
    と同様の意味を有する)のベンズアルデヒドと反応させ
    る工程を含有する、請求項1ないし4のいずれか1項に
    記載の化合物の調製方法。
  7. 【請求項7】 − 式(9): 【化9】 (式中、R1、Z、およびnは請求項5の式(6)に於け
    る定義と同様の意味を有する)の誘導体を、式(10)
    または(11): 【化10】 (式中、 − R、r、s、t、およびuは、請求項1の式(1)およ
    び(2)における定義と同様の意味を有し、 − B’は、同一でも異なっていてもよく、R基および−
    NH2基から選択される)のアミノシロキサンと反応さ
    せる工程を含有する、Xが−NH−基である請求項1ない
    し4のいずれか1項に記載の化合物の調製方法。
  8. 【請求項8】 化粧品として許容される担体中に請求項
    1ないし4のいずれか1項に記載の化合物を含有する、
    皮膚および/または髪を紫外線から保護するための化粧
    品組成物。
  9. 【請求項9】 適当な担体中に請求項1ないし4のいず
    れか1項に記載の化合物を含有するプラスチック組成
    物。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし4のいずれか1項に記
    載の化合物が組成物中に、組成物の全重量に対して0.
    1から20重量%存在することを特徴とする、請求項8
    または9に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし4のいずれか1項に記
    載の化合物が組成物中に、組成物の全重量に対して0.
    5から10重量%存在することを特徴とする、請求項9
    に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 請求項8、10、および11のいずれ
    か1項に記載の化粧品組成物または請求項1ないし4の
    いずれか1項に記載の化合物を有効量、皮膚または髪に
    適用することからなる、紫外線から皮膚および/または
    髪を保護するための治療を除く方法。
  13. 【請求項13】 請求項8、10、および11のいずれ
    か1項に記載の化粧品組成物または請求項1ないし4の
    いずれか1項に記載の化合物を有効量、皮膚に適用する
    ことからなる、紫外線による皮膚の色の変化をコントロ
    ールするための治療を除く方法。
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