JP3023765U - 弾球遊技機の入賞装置 - Google Patents

弾球遊技機の入賞装置

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JP3023765U
JP3023765U JP1995010862U JP1086295U JP3023765U JP 3023765 U JP3023765 U JP 3023765U JP 1995010862 U JP1995010862 U JP 1995010862U JP 1086295 U JP1086295 U JP 1086295U JP 3023765 U JP3023765 U JP 3023765U
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孝司 黒田
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有限会社甲陽樹脂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技球を入賞口へ振り分けるための回転部材
を、従来よりも長期間にわたってスムーズに回転駆動さ
せることができる入賞装置を提供すること。 【解決手段】 入賞装置10は、遊技球が侵入可能な入
賞室13の内部に、右回りに回転駆動される回転部材1
5を備えている。回転部材15の上面側には、それぞれ
遠心方向へと延びる第1〜第3誘導溝17〜19が形成
され、回転部材15の周囲に隣接して立設された壁面2
3には、第1誘導溝17に載った遊技球が転落する第1
入賞口25と、第2、第3誘導溝18、19に載った遊
技球が転落する第2入賞口(図示略)が形成されてい
る。遊技球は回転部材15上に載ったまま回転部材15
と共に旋回し、遊技球と壁面23との接触圧は十分に弱
くできるので、入賞装置各部の経時変化による摩耗が抑
制され、回転部材15を従来よりもスムーズに回転駆動
させることができる様になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、弾球遊技機の入賞装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機の入賞装置として、図柄表示装置で特定の図柄が表示された 時、又は特定のチャッカーに遊技球が入賞した時などに、常時は閉じている入賞 室への入口を所定の時間だけ開き、その時に入賞室の内部へと侵入した遊技球( 即ち、セーフ球)が、入賞室の内部に形成された複数の入賞口の内、予め決めら れている特定入賞口(通称Vゾーンなどと呼ばれる入賞口)へ入ると、その遊技 球を特別セーフ球と判定して、更に遊技客にとって有利となる様な特別な動作( 以下、大当たり動作ともいう)を行うものが知られている。
【0003】 この種の入賞装置の一つとして、従来、一定方向に定速で回転駆動される回転 部材を入賞室の内部に配置し、この回転部材によって複数の入賞口へ遊技球を振 り分けるものがあった。この従来の回転部材は、上面側から下面側へ貫通する複 数の貫通孔を有する円盤状体で、複数の入賞口が形成された底板上に、底板と平 行に回転する様に配置され、上記貫通孔のいずれかに遊技球が入ると、その遊技 球が回転部材の回転に伴って底板上を転がりながら入賞口へと誘導され、入賞口 と貫通孔とが重なった時点で、遊技球が入賞口内へと落下する構造になっていた 。そして特に、複数の入賞口及び貫通孔の内、特定入賞口及びそれに対応する特 定の貫通孔だけは、他の入賞口及び貫通孔とは、回転部材の回転中心からの距離 を変えて形成されており、その特定の貫通孔に入った遊技球だけが特定入賞口へ と誘導され、その遊技球を特別セーフ球と判定する様にしてあった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術によれば、以下に述べるような問題があった。 上述の通り、上記の入賞装置では、貫通孔に入った遊技球が、回転部材の回転 に伴って底板上を転がるため、経時変化によって底板が摩耗しやすく、特に、こ の摩耗により平滑であった底板に不規則な凹凸が形成されるため、貫通孔に入っ た遊技球が底板上を転がる際に、遊技球が小刻みに震動するようになり、その結 果、回転部材にも震動が伝わって回転部材の動きがスムーズでなくなり、見た目 が悪い上に、回転部材を回転駆動するためのモータに余計な負荷がかかる恐れも あった。また、この様な回転部材の震動が発生すると、回転部材の回転速度が不 安定になって回転に遅れが生じ、当初の設計通りの速度で回転させることができ なくなるという問題もあった。
【0005】 そこで、本考案は、遊技球を入賞口へ振り分けるための回転部材を、従来より も長期間にわたってスムーズに回転駆動させることができる入賞装置を提供する ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本考案は、請求項1記載の通り、 遊技球が侵入可能な入賞室の内部に、複数の入賞口を形成してなる弾球遊技機 の入賞装置において、 前記入賞室の内部に略水平に配置されると共に、一定方向に定速で回転駆動さ れる円盤状体で、その上面には、少なくとも2通り以上の異なる深さで、それぞ れ略遠心方向へと延びる複数の誘導溝が形成された回転部材を備え、 前記複数の入賞口は、前記回転部材の周囲に隣接して立設された壁面に形成さ れ、ある誘導溝に載った遊技球が当該誘導溝に対応する入賞口に誘導されるよう に、各入賞口の高さ位置を前記誘導溝の深さに応じて変えてある ことを特徴とする。
【0007】 また、請求項2記載の入賞装置は、 前記入賞口の形成された壁面が、前記回転部材の回転方向上流側から下流側に 向かって各入賞口の位置まで、当該壁面と回転部材との間に遊技球が脱落しない 寸法の範囲内で、前記回転部材との間の距離が徐々に広がる形状とされている ことを特徴とする。
【0008】 更に、請求項3記載の入賞装置は、 前記入賞口の形成された壁面の内、前記回転部材との間の距離が徐々に広がる 形状とされている箇所の高さ方向の範囲が、各入賞口の高さ方向の幅の範囲内と されている ことを特徴とする。
【0009】 また、請求項4記載の入賞装置は、 前記誘導溝の底面が、遠心方向へ向かって下る傾斜面となっている ことを特徴とする。 また更に、請求項5記載の入賞装置は、 前記回転部材は、上面側が中心ほど僅かに高くなる形状で、第1の深さとされ た第1誘導溝と、前記第1の深さよりも浅い第2の深さとされた第2、第3誘導 溝とが形成され、更に、前記第1誘導溝を囲む位置には上方へ突出する突起が形 成されている ことを特徴とする。
【0010】
【考案の実施の形態】
上記請求項1記載の弾球遊技機の入賞装置では、入賞装置内へ入った遊技球は 、回転部材上で複数の誘導溝の内のいずれかに載る。この誘導溝に載った遊技球 には、回転部材の回転に伴う遠心力が作用するため、遊技球は誘導溝に沿って回 転部材の遠心方向へと転がり、回転部材の周囲に立設された壁面(以下、単に壁 面ともいう)に軽く当接しながら回転部材と共に旋回する。そして、その壁面上 で、遊技球の載った誘導溝の深さに対応する位置に入賞口が現れると、遊技球は 遠心力により誘導溝から脱して入賞口内へと転落する。なお、遊技球を載せた誘 導溝は、回転部材の回転に伴って、高さ位置が合わない入賞口の前を通過する場 合もあるが、この場合は、遊技球が入賞口の開口周縁に接触するため、遊技球が 入賞口内へ侵入することは防止される。
【0011】 この様な入賞装置によれば、遊技球は回転部材上に載ったまま回転部材と共に 旋回するので、回転部材の下面側には、従来技術の如き底板等を配置する必要は なく、当然ながら底板の摩耗を招くといった問題も起きない。また、遊技球は壁 面と接触しつつ旋回することになるが、遊技球の重量の大半は誘導溝の底にかか っており、回転部材の回転速度を過度に速くしない限り、遊技球と壁面との接触 圧は十分に弱くできるので、壁面の摩耗を防止することも容易である。したがっ て、遊技球の接触箇所には凹凸が形成されなくなり、その分、遊技球が従来より も震動しにくくなり、その結果、回転部材を従来よりもスムーズに回転駆動させ ることができる様になる。また、回転部材の震動を招かないので、回転部材の回 転速度が安定し、回転部材を設計通りの速度で回転させることができる。
【0012】 なお、上記構成において、略水平に配置されるとは、水平に配置するのはもち ろん、遊技球を誘導溝に一時的に保持できて且つ遠心方向に転落させることがで きる範囲内であれば、厳密な意味での水平に対して多少傾いた状態に配置されて もよいことを意味する。また、略遠心方向へと延びるとは、同様に、遠心方向は もちろん、遊技球に遠心力が作用した時に遊技球が転がり得る様な方向であれば 、厳密な意味での遠心方向に対して多少傾いた方向へと延びていてもよいことを 意味する。
【0013】 また、誘導溝の深さと入賞口の高さ位置との関係は、必ずしも1対1に対応す る関係でなくてもよい。例えば、複数の誘導溝の内、1つだけが第1の入賞口に 対応し、残りが全て第2の入賞口に対応する様にしてもよい。こうすれば、入賞 口が2つでも、各入賞口に遊技球が入る確率を、誘導溝の数によって調整できる 。
【0014】 ところで、本考案の入賞装置において、壁面の摩耗を抑制するには、上述の通 り、遊技球の壁面に対する接触圧を弱くする方が望ましいが、遊技球が入賞口内 へ転落する時の移動速度は、上記接触圧が弱くなるほど遅くなる傾向がある。そ のため、過度に接触圧を弱めようとすると、誘導溝が入賞口と重なっている間に 、遊技球が完全に転落しなくなり、壁面と回転部材との間に遊技球を噛み込んだ りする可能性も考えられる。
【0015】 その点、請求項2記載の通り、入賞口の形成された壁面が、回転部材の回転方 向上流側から下流側に向かって各入賞口の位置まで、当該壁面と回転部材との間 に遊技球が脱落しない寸法の範囲内で、回転部材との間の距離が徐々に広がる形 状とされていると、遊技球が各入賞口の位置に到達するまでに、徐々に遊技球が 回転部材から壁面側へはみ出すので、入賞口の位置に到達した時点では、遊技球 が僅かに移動するだけで回転部材から転落する。したがって、遊技球の壁面に対 する接触圧をかなり弱めても、速やかに遊技球が転落する様になり、壁面と回転 部材との間に遊技球を噛み込む心配もなくなる。
【0016】 なお、上記構成において、壁面は、入賞口の位置で最も回転部材との間の距離 が広がる形状とされるが、広がり始める位置は特に限定されない。但し、広がり 始める位置から入賞口の位置までの距離が長いほど、遊技球の移動はより滑らか なものとなる。
【0017】 また、壁面と回転部材との間に遊技球が脱落しない寸法とは、望ましくは遊技 球の半径以下である。即ち、上記寸法を遊技球の半径以下とした場合は、遊技球 は壁面と誘導溝の底に当接した状態で旋回するので、壁面と回転部材との間の隙 間の有無は何ら問題とならない。但し、上記寸法は、僅かであれば遊技球の半径 を超えていても実質的な問題はない。上記寸法が遊技球の半径を超えると、壁面 と回転部材との間の隙間に遊技球が入り込み始めるため、壁面にかかる重量の比 率が大きくなり、壁面の摩耗を抑制するには多少不利になるが、上記寸法が遊技 球の半径を僅かに超えただけで、直ちに壁面に過大な重量がかかる訳ではなく、 また、実際に遊技球の半径を超えるのは、通常、上記寸法が徐々に広がる箇所の 最終的な範囲だけとなるので、僅かであれば遊技球の半径を超えていても実質的 な問題はないのである。
【0018】 更に、この様に壁面を回転部材との間の距離が徐々に広がる形状とするに当た っては、請求項3記載の通り、入賞口の形成された壁面の内、回転部材との間の 距離が徐々に広がる形状とされている箇所の高さ方向の範囲が、各入賞口の高さ 方向の幅の範囲内とされているとよい。
【0019】 こうすれば、遊技球が高さ位置の一致しない入賞口に近づく時には、遊技球が 回転部材から壁面側へはみ出すことはなく、一方、遊技球が高さ位置の一致する 入賞口(即ち、転落すべき入賞口)に近づく時には、徐々に遊技球が回転部材か ら壁面側へはみ出し、遊技球が入賞口内へ速やかに転落する。
【0020】 なお、請求項3記載の如く構成しなくても、例えば、遊技球が高さ位置の一致 しない入賞口に近づく時にも、遊技球が回転部材から壁面側へはみ出す動作をし 、入賞口の前を通過する時に再び遊技球が回転中心方向へ戻る動作をするといっ た構成も考え得る。但し、この場合は、遊技球が無意味に移動するだけであり、 回転部材が震動する要因となる可能性をも考慮すれば、請求項3記載の如く構成 する方が望ましい。
【0021】 また更に、請求項4記載の入賞装置によれば、遊技球には回転部材の回転に伴 って遠心力が作用する他、遊技球が自重によって誘導溝を転落する様になるので 、遊技球がよりスムーズに転落する様になり、例えば、回転部材の回転速度をよ り遅くすることも可能となる。
【0022】 次に、請求項5記載の入賞装置によれば、回転部材は、上面側が中心ほど僅か に高くなる形状なので、遊技球が回転部材の回転中心に載ってしまって誘導溝に 載らないといったことが起きない。 また、第1誘導溝は、第2、第3誘導溝よりも深く、しかも、第1誘導溝を囲 む位置に上方へ突出する突起が形成されているので、第1誘導溝は、突起の高さ 分も含めて、他の誘導溝に比べて十分に深く、一旦、第1誘導溝に載った遊技球 は、例えば、別の遊技球が衝突するといったことが起こっても、容易には第1誘 導溝から脱しない。したがって、例えば、第1入賞口を大当たり動作のきっかけ となる特定入賞口として設定すれば、少なくとも第2、第3誘導溝に載った遊技 球に比べ、何らかの外的要因によって予期した入賞口への入賞が阻害される可能 性は低くなり、遊技客の期待を裏切るようなことがない。
【0023】 なお、以上説明した本考案の入賞装置は、代表的にはパチンコ機で使用できる が、この他にも、アレンジボール等、遊技球が遊技盤面に沿って落下する弾球遊 技機であれば使うことができる。 以上、本考案の実施の形態について説明したが、本考案はこれに限定されず、 本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる変形が可能である。
【0024】
【実施例】
次に、本考案の実施の形態をより一層明確にするため、本考案を適用した入賞 装置の一実施例について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施 例は、本考案の実施の形態の一例に過ぎず、本考案の実施の形態を、以下に例示 する具体的な形状等に制限するものではない。
【0025】 まず、本考案の入賞装置を備えるパチンコ機の概要について説明する。 本実施例のパチンコ機1は、第3種特別電動役物付遊技機に分類されるもので あり、図1に示す様に、天チャッカー3の下方に配置された天下チャッカー5と 、常時は閉状態にある一方、天下チャッカー5に遊技球が入賞すると所定時間だ け開状態となり、その時に内部の特定入賞口に遊技球が入賞することによって大 当たり権利が発生する第1入賞装置10と、常時は閉状態にある一方、上記大当 たり権利が発生している場合に、回転チャッカー7に入賞すると開状態となる第 2入賞装置9とを備えている。これらの構成の内、第1入賞装置10が、本考案 の入賞装置に相当する。
【0026】 次に、第1入賞装置10について詳しく説明する。 第1入賞装置10は、図2に示す通り、天下チャッカー5(図1参照)への入 賞によって開閉動作する左右一対の羽根部材11を有し、この羽根部材11の間 に、羽根部材11が開動作をした時にだけ、遊技球が侵入可能となる入賞室13 が形成されている。そして、この入賞室13の内部に、右回りに定速で回転駆動 される回転部材15が水平に配置されている。なお、羽根部材11は、ソレノイ ド及びリンク機構により開閉駆動され、回転部材15はモータにより回転駆動さ れるが、こうした機構はこの種の入賞装置において周知の構造なので、ここでの 詳細な説明は省略する。
【0027】 さて、上記回転部材15は、上面側が中心ほど僅かに高くなる円盤状体で、上 面に第1誘導溝17と、第1誘導溝17よりも浅い第2誘導溝18と、第2誘導 溝18と同じ深さの第3誘導溝19とを有し、更に、第1誘導溝17を囲む位置 には、上方へ突出する突起21が形成されている。各誘導溝は、いずれも遊技球 が侵入可能な幅で形成され、それぞれ遠心方向へと延び、各誘導溝の底面が遠心 方向へ向かって下る傾斜面となっている。
【0028】 また、回転部材15の周囲には、回転部材15に隣接して壁面23が立設され ている。この壁面23は、入賞室13の奥側で高くなっているが、回転部材15 の手前側でも僅かな高さをもって立設されており、回転部材15の周囲を全周に わたって取り囲んでいる。また、この壁面23には、図3(a)に示す通り、入 賞室13の奥側に、第1入賞口25、第2入賞口27が形成されている。この内 、第1入賞口25は、高さ位置が第1誘導溝17の深さに応じて設定してあり、 一方、第2入賞口27は、高さ位置が第2誘導溝18、第3誘導溝19の深さに 応じて設定してある。そのため、図3(b)に示す様に、第1誘導溝17に載っ た遊技球Bは、第1入賞口25内へと転落するが、図3(c)に示す様に、第2 誘導溝18に載った遊技球Bが、第1入賞口25内へと転落することはない。そ して、この第2誘導溝18に載った遊技球Bは、回転部材15の回転に伴って第 2入賞口27へと運ばれ、図3(d)に示す様に、第2入賞口27内へと転落す ることになる。
【0029】 本実施例では、第2入賞口27は、開口下部が第1入賞口25と同じ高さ位置 まで広がっており、寸法的には、第1誘導溝17に載った遊技球Bの通過をも許 容するが、回転部材15が右回りに回転しているので、第1誘導溝17に載った 遊技球Bは、必ず先に第1入賞口25の前を通り、その時、第1入賞口25内へ と転落してしまうので、実際には、第1誘導溝17に載った遊技球Bが、第2入 賞口27内へと転落することはない。なお、本実施例では、第1入賞口25が、 通称Vゾーンと呼ばれる特定入賞口とされており、ここに遊技球が入賞すると大 当たり権利が発生する様に設定されている。
【0030】 更に、上記壁面23は、図4(a)〜同図(c)に示す通り、回転部材15の 回転方向上流側から下流側に向かって各入賞口の位置まで、壁面23と回転部材 15との間の距離が徐々に広がる形状とされている。壁面23と回転部材15と の間の距離は、最も広がる箇所でも遊技球Bの半径以下であり、壁面23と回転 部材15との間に遊技球が脱落することはない。
【0031】 ここで、例えば第1誘導溝17に載った遊技球Bは、図4(a)に示す様に、 壁面23と接触しつつ旋回するが、壁面23と回転部材15との間の距離が徐々 に広がると、図4(b)に示す様に、遊技球Bが第1入賞口25の位置に到達す るまでに、徐々に遊技球Bが回転部材15から壁面23側へはみ出す。ちなみに 、壁面23と回転部材15との間の距離が広がらない場合には、図示点線の位置 が壁面となる。そのため、第1入賞口25の位置に到達した時点では、遊技球B が僅かに遠心方向へ移動するだけで、図4(c)に示す様に、直ちに回転部材1 5から転落する。
【0032】 ところで、上記壁面23の内、図4で説明した回転部材15との間の距離が徐 々に広がる形状とされている箇所は、高さ方向の範囲が第1入賞口25の高さ方 向の幅の範囲内とされている。そのため、例えば第3誘導溝19に載った遊技球 Bは、図5(a)に示す様に、図示点線で示す位置で壁面23に当接し、第1入 賞口25へ転落しないのはもちろん、第1誘導溝17に載った遊技球Bが回転部 材15から壁面23側へはみ出す位置では、第3誘導溝19に載った遊技球Bが 回転部材15から壁面23側へはみ出すこともない。
【0033】 その一方、更に回転部材15が回転すると、第2入賞口27の上流側では、第 3誘導溝19に合致する高さ範囲でも、壁面23と回転部材15との間の距離が 徐々に広がっているため、図5(b)に示す様に、第3誘導溝19に載った遊技 球Bも、第2入賞口27の位置に到達するまでに徐々に回転部材15から壁面2 3側へはみ出す。そのため、第2入賞口27の位置に到達した時点では、遊技球 Bが僅かに遠心方向へ移動するだけで、図5(c)に示す様に、直ちに回転部材 15から転落する。
【0034】 以上説明したように、本実施例の第1入賞装置10によれば、遊技球は回転部 材15上に載ったまま回転部材15と共に旋回するので、遊技球の重量の大半は 各誘導溝の底にかかり、遊技球が壁面23と接触するものの、遊技球と壁面23 との接触圧は十分に弱くできる。したがって、入賞装置各部の経時変化による摩 耗が抑制され、遊技球が従来よりも震動しにくくなり、その結果、回転部材15 を従来よりもスムーズに回転駆動させることができる様になる。
【0035】 また、上記壁面23は、回転部材15の回転方向上流側から下流側に向かって 各入賞口の位置まで、回転部材15との間の距離が徐々に広がる形状とされてい るので、速やかに遊技球が転落する様になり、遊技球の遠心方向への動きが比較 的緩慢でも、壁面23と回転部材15との間に遊技球を噛み込む心配がない。
【0036】 特に、上記壁面23の内、回転部材15との間の距離が徐々に広がる形状とさ れている箇所の高さ方向の範囲が、第1入賞口25と第2入賞口27とで変えて あるので、遊技球が高さ位置の一致しない入賞口に近づく時には、遊技球が回転 部材15から壁面23側へはみ出すことはなく、逆に、遊技球が高さ位置の一致 する入賞口に近づく時には、徐々に遊技球が回転部材15から壁面側へはみ出し 、遊技球が入賞口内へ速やかに転落する。
【0037】 更に、各誘導溝は、底面が遠心方向へ下る傾斜面になっているので、遊技球が 自重によってよりスムーズに転落する様になる。 加えて、第1誘導溝17は、他の誘導溝よりも深く、しかも、第1誘導溝17 を囲む位置に上方へ突出する突起21が形成されているので、第1誘導溝17は 、突起21の高さ分も含めて、他の誘導溝に比べて十分に深く、一旦、第1誘導 溝17に載った遊技球は、容易には第1誘導溝17から脱しない。したがって、 何らかの外的要因によって特定入賞口への入賞が阻害される可能性は低くなり、 遊技客の期待を裏切るようなことがない。
【0038】 以上、本考案の一実施例について説明したが、本考案の具体的な構成について は、上記実施例以外にも、本考案の要旨を逸脱しない範囲内の種々なる態様を採 用することができる。 例えば、実施例では、本入賞装置を第3種特別電動役物付遊技機に装着する例 を示したが、これ以外のパチンコ機、アレンジボール、あるいはその他の弾球遊 技機に装着可能である。
【0039】
【考案の効果】
以上の如く、本考案の入賞装置によれば、入賞装置各部の経時変化による摩耗 が抑制され、遊技球が従来よりも震動しにくくなり、その結果、回転部材を従来 よりもスムーズに回転駆動させることができる様になる。また、回転部材を設計 通りの速度で安定して回転させることができる。
【0040】 また、請求項2又は請求項3記載の入賞装置によれば、上記効果の他、速やか に遊技球が転落する様になり、遊技球の遠心方向への動きが比較的緩慢でも、壁 面と回転部材との間に遊技球を噛み込む心配がない。特に、請求項3記載の入賞 装置では、遊技球が無意味に回転部材から壁面側へはみ出すことがない。
【0041】 更に、請求項4記載の入賞装置によれば、上記効果の他、遊技球が自重によっ てよりスムーズに転落する様になる。 加えて、請求項5記載の入賞装置によれば、上記効果の他、第1誘導溝に載っ た遊技球が容易には第1誘導溝から脱しないので、何らかの外的要因によって入 賞が阻害される可能性は低くなり、遊技客の期待を裏切るようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の入賞装置を備えたパチンコ機の正面
図である。
【図2】 実施例の入賞装置を示す斜視図である。
【図3】 実施例の入賞装置を示し、(a)はその概略
正面図、(b)〜(d)は、誘導溝と入賞口との高さ位
置関係を示す縦断面図である。
【図4】 第1誘導溝に載った遊技球の動きを示す横断
面図である。
【図5】 第3誘導溝に載った遊技球の動きを示す横断
面図である。
【符号の説明】
1・・・パチンコ機、3・・・天チャッカー、5・・・
天下チャッカー、7・・・回転チャッカー、9・・・第
2入賞装置、10・・・第1入賞装置、11・・・羽根
部材、13・・・入賞室、15・・・回転部材、17・
・・第1誘導溝、18・・・第2誘導溝、19・・・第
3誘導溝、21・・・突起、23・・・壁面、25・・
・第1入賞口、27・・・第2入賞口。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球が侵入可能な入賞室の内部に、複
    数の入賞口を形成してなる弾球遊技機の入賞装置におい
    て、 前記入賞室の内部に略水平に配置されると共に、一定方
    向に定速で回転駆動される円盤状体で、その上面には、
    少なくとも2通り以上の異なる深さで、それぞれ略遠心
    方向へと延びる複数の誘導溝が形成された回転部材を備
    え、 前記複数の入賞口は、前記回転部材の周囲に隣接して立
    設された壁面に形成され、ある誘導溝に載った遊技球が
    当該誘導溝に対応する入賞口に誘導されるように、各入
    賞口の高さ位置を前記誘導溝の深さに応じて変えてある
    ことを特徴とする弾球遊技機の入賞装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の弾球遊技機の入賞装置に
    おいて、 前記入賞口の形成された壁面が、前記回転部材の回転方
    向上流側から下流側に向かって各入賞口の位置まで、当
    該壁面と回転部材との間に遊技球が脱落しない寸法の範
    囲内で、前記回転部材との間の距離が徐々に広がる形状
    とされていることを特徴とする弾球遊技機の入賞装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の弾球遊技機の入賞装置に
    おいて、 前記入賞口の形成された壁面の内、前記回転部材との間
    の距離が徐々に広がる形状とされている箇所の高さ方向
    の範囲が、各入賞口の高さ方向の幅の範囲内とされてい
    ることを特徴とする弾球遊技機の入賞装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    弾球遊技機の入賞装置において、 前記誘導溝の底面が、遠心方向へ向かって下る傾斜面と
    なっていることを特徴とする弾球遊技機の入賞装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    弾球遊技機の入賞装置において、 前記回転部材は、上面側が中心ほど僅かに高くなる形状
    で、第1の深さとされた第1誘導溝と、前記第1の深さ
    よりも浅い第2の深さとされた第2、第3誘導溝とが形
    成され、更に、前記第1誘導溝を囲む位置には上方へ突
    出する突起が形成されていることを特徴とする弾球遊技
    機の入賞装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009125090A (ja) * 2007-11-19 2009-06-11 Newgin Corp 遊技機の振分装置
JP2010094140A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Sammy Corp 弾球遊技機

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