JP3023244U - 汚水処理装置等の濾過槽 - Google Patents

汚水処理装置等の濾過槽

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JP3023244U
JP3023244U JP1995006815U JP681595U JP3023244U JP 3023244 U JP3023244 U JP 3023244U JP 1995006815 U JP1995006815 U JP 1995006815U JP 681595 U JP681595 U JP 681595U JP 3023244 U JP3023244 U JP 3023244U
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tank
water
supply pipe
liquid supply
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JP1995006815U
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Inventor
博文 堤
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株式会社イーシーテクノ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タンクに供給される被処理水を上から下に向
かう一様の流れにする機能を有する濾過槽を提供する。 【構成】 給液管72からタンク71に供給される被処理水
の流れの経路上の、給液管72の開口端より数十mm乃至数
百mm程度離れた位置に、給液管72の3倍乃至10倍程度の
直径の円盤状又は皿状で、直径5〜10mm程度の多数の小
孔を有する緩衝板94を設け、更に、この緩衝板94を、ほ
ゞ全面に直径5〜10mm程度の小孔を穿けた深皿状の通水
板93で覆う構成とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、汚水処理装置等の、浮遊物を含有する汚水を濾過する竪形の濾過槽 に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食品の製造や汚水の処理には、微生物を利用する方法がある。 例えば、生物処理法による汚水処理法は、被処理水中に好気性の微生物を増殖 させることにより、液中の汚水成分(溶解性の有機物)を微生物に取り込ませた のち、増殖してフロックになった微生物を、このフロックに付着、或いは匍匐す る微小動物と共に凝集沈澱させて取り除くものである。 図1は、1時間当たりの処理能力が2〜50m3程度の、生物処理法による汚水 処理の一例として、活性汚泥法よる汚水処理装置のフローを示している。 この汚水処理装置は、原水調製槽1とpH調製槽2、曝気槽3、沈澱槽4、消毒槽 5、汚泥貯留槽6、濾過槽7、及び貯溜槽8等からなり、被処理水(汚水)を原 水調製槽1から順に移し替えながら所定の浄化処理を加えて清浄にし、この水を 一旦貯溜槽8に貯えてから放流するようになっている。 被処理水を浄化処理するときは、先ずこれを図示しない沈砂槽に導入して沈降 性の固形物を取り除き、次にスクリーン槽に移し入れて浮遊性の固形物を取り除 いて原水調製槽1に貯える。 次いで、この被処理水を送水ポンプで汲み上げてpH調製槽2に定量的に送り込み 、これに必要に応じてアルカリ性水溶液、或いは酸性水溶液を添加して、被処理 水を所定のpHに調製したのち曝気槽3に流れ込ませ、必要に応じてこれに適当量 の微生物(フロック)を加えて、その中に泡状の空気を送り込み、この空気によ り槽3内の被処理水を攪拌すると共に水中に酸素を溶解させることにより、微生 物を活性化して増殖を活発にし、汚水成分中の有機物の分解を促進させる。 微生物が充分に増殖して、フロックが生成した被処理水を沈澱槽4に流れ込ま せ、これを鎮静させながらフロックを沈降させる。 そして、殆んど清浄になった被処理水を消毒槽5に移し、これに消毒剤水溶液を 添加して消毒した後、濾過槽8に送り込んで液中に残留する微細な浮遊性固形物 を濾別して浄化処理を終え、清浄になった水を一旦貯溜槽8に貯えてから系外に 放流する。 又、沈澱槽4で沈降したフロックは、一部を曝気槽3に戻してこの中に流れ込む 被処理水に加え、他のフロックは汚泥として取り出して処分する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記した汚水処理装置に於いて濾過槽7は、竪形のタンク71の上位に給液管72 、下位に排液管73が接続されており、胴内には濾過層74が形成されていて、消毒 槽5より送り出される被処理水が給液管72を通ってタンク71に供給され、濾過層 74を通過し、液中に残留する微細な浮遊性固形物を濾別されて、排液管73を通っ て貯溜槽8に送り込まれるようになっている。 ところで、この濾過槽7では、被処理水中に残留する微細な浮遊性固形物が含 まれていて、これが濾材に付着するので、濾材は直径数mm以下の粒状物により構 成されていて、一定時間が経過するごとに逆洗をするようになっている。 そのためタンク71に供給された被処理水中は、上から下に向かう一様の流れとな って濾過層74を通過することが肝要であって、その流れに乱流が生じて、それが 濾過層74に当たると、上部の濾材が浮き上がって濾過層74のその部分が抉れた状 態になる。その結果、濾過層74はその部分が薄くなり、被処理水の通過抵抗が小 さくなって、被処理水がその部分を優先的に通過するため、濾過層74は濾過効果 が減殺される。 勿論従来は、このような不具合の発生を防ぐために、給液管72の開口端の下に邪 魔板75をセットして、タンク71に入り込む被処理水がこれに当たるようにしたり 、給液管72の開口端を上向きに形成するなどして、被処理水の流れが濾過層74に 直接達しないようにしてある。 ところがこのような従来の構造では、タンク71内には、図3に示すようにタンク の内壁に沿って下降する被処理水の流れAが生じ、中央部には被処理水の下向き の流れが生じない。 しかもタンクの中央部分では被処理水が上向きに流れる傾向が生じるので、被処 理水の流れにムラか生じるばかりでなく、被処理水の流れAにより濾過層74の周 囲部が抉られることゝなるのである。 本考案は、タンクに供給される被処理水を上から下に向かう一様の流れにする 機能を有する濾過槽を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、給液管72からタンク71に供給される被処理水の流れの経路上の、給 液管72の開口端より数十mm乃至数百mm程度離れた位置に、給液管72の3倍乃至10 倍程度の直径の円盤状又は皿状で、直径5〜10mm程度の多数の小孔を有する緩衝 板94を設け、更に、この緩衝板94を、ほゞ全面に直径5〜10mm程度の小孔を穿け た深皿状の通水板93で覆う構成とした手段により、上記した目的を達成している 。
【0005】
【作用】
本考案は、給液管からタンクに供給される被処理水の流れの経路上に緩衝板を 設けたことにより、被処理水の流れがこれに当たって、その流れが緩められ、流 れの方向が変えられて、被処理水が分散される。 そして、その被処理水が通水板の小孔を通過することにより、被処理水は通水板 のほゞ全面から一様に溢れ出る状態となり、下方に向かう一様の流れとなる。
【0006】
【実施例】
以下、本考案に係る汚水処理装置における濾過槽を図示の実施例に基づいて具 体的に説明する。 尚、この図では、従来の濾過槽と同一の構成部分には、同一の符号を付してあ る。 この実施例では、濾過槽は、直径200 〜2000mm程度の竪形円胴状のタンク71の 上位に給液管72、下位に排液管73が接続されており、胴内には濾過層74が形成さ れていて、給液管72を消毒槽5に接続すると共に、排液管73を貯溜槽8に接続す ることにより、消毒槽5より送り出される被処理水が給液管72を通ってタンク71 に入り、濾過層74を上から下に向かって通過した後、排液管73から排出されて貯 溜槽8に送り込まれるようになっている。 濾過層74は、直径5mm以下、比重1.2 〜3.5 程度の粒状の合成樹脂やセラミッ ク、川砂等により構成されており、その上面とタンク71の天井面との間には被処 理水の流れ方向を調整する調整エリア91が形成されている。 又、濾過層74の下面の下には筒状のストレーナ92が備えられており、これが排液 管73に接続されていて、濾過層74を通過した被処理水はストレーナ92を経てから 槽外に排出されるようになっている。 調整エリア91には、給液管72の開口端から数十mm乃至数百mm程度の間隔を開け て、直径が給液管72の数倍以上の深皿状の通水板93が設けられている。 この通水板93は、周縁がタンク71の天井面に近接し、或いは接触して、給液管72 の開口端を包んだ状態になっていると共に、直径5〜10mm程度の多数の小孔がほ ゞ全面に穿けられていて、給液管72から供給される処理水が先ずこの中に入り、 しかる後小孔を通過してタンクに入り込むようになっている。 殊に小孔は、面積の総和が開口端の面積の5〜10倍程度であり、通水板93のほゞ 全面に均一的に分布して穿けられていて、タンク71に供給される被処理水が殆ん ど全ての小孔を通過して、見掛け上、通水板93のほゞ全面を一様に通過してタン クに入り込むようになっている。 更に、この実施例では、通水板93の内側の、給液管72の開口端の直下の、給液 管72の開口端より若干離れた位置に、給液管72の3倍乃至10倍程度の直径の円盤 状又は皿状で、直径5〜10mm程度の多数の小孔を有する緩衝板94を設けて、給液 管72からそのまゝ下方に向かって流れ降がって、通水板93の、給液管72の直下に 位置する部分に当たろうとする被処理水をこれに受けて、その流れを下方だけで なく、横方にも分散させて緩やかにして、通水板93のほゞ全面に均等に当たるよ うにしてある。
【0007】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案は、タンクの給液管の開口端から数十mm乃至数百mm 程度の間隔を開けた位置に深皿状の通水板を設けて、給液管から供給される処理 水が先ずこの中に入り、しかる後通水板に穿けられた小孔を通過してタンクに入 り込むようにしたものであり、殊に適当な数量の小孔を通水板のほゞ全面に均一 的に分布させて穿けて、タンクに供給される被処理水が殆んど全ての小孔を通過 するようにしたので、被処理水が通水板のほゞ全面を一様に通過してタンクに入 り込む。 そのためタンク内には、被処理水による特定の方向の、特定の流れが無くなり、 被処理水は濾過層の全ての箇所において、上から下に向かって一様に通過するの で、濾過層による被処理水の濾過能力が最大限に発揮されることゝなる。 更に、通水板の内側の、給液管の開口端の直下の、給液管の開口端より若干離 れた位置に円盤状又は皿状の緩衝板を設けることにより、給液管からタンクに入 り込んだ被処理水が、通水板の、給液管の直下に位置する部分に直接当たること が無くなり、流れが緩やかになった被処理水が通水板の全面にほゞ均一に当たる ので、通水板からは被処理水が一層均一的に通過して、上から下に向かう被処理 水の流れにムラが無くなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】活性汚泥法よる汚水処理装置のフローの一例を
示す説明図である。
【図2】従来の濾過槽の一例を示す説明図である。
【図3】本考案に係る濾過槽の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 原水調製槽 2 pH調製槽 3 曝気槽 4 沈澱槽 5 消毒槽 6 汚泥貯留槽 7 濾過槽 8 貯溜槽 71 タンク 72 給液管 73 排液管 74 濾過層 91 調整エリア 92 ストレーナ 93 通水板 94 緩衝板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 24/00 B01D 29/08 530 D 540 A

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクの給液管の開口端から数十mm乃至
    数百mm程度の間隔を開けた位置に深皿状の通水板が設け
    られており、通水板には多数の小孔が穿けられていて、
    給液管から供給される処理水が先ず通水板の中に入り、
    しかる後、これに穿けられた小孔を通過してタンクに入
    り込むように構成したことを特徴とする汚水処理装置等
    の濾過槽。
  2. 【請求項2】 通水板の内側の、給液管の開口端の直下
    の、給液管の開口端より若干離れた位置に円盤状又は皿
    状の緩衝板が設けられていることを特徴とする請求項1
    記載の汚水処理装置等の濾過槽。
JP1995006815U 1995-06-13 1995-06-13 汚水処理装置等の濾過槽 Expired - Lifetime JP3023244U (ja)

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