JPH0957289A - 流動床式生物処理装置 - Google Patents
流動床式生物処理装置Info
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- JPH0957289A JPH0957289A JP7243838A JP24383895A JPH0957289A JP H0957289 A JPH0957289 A JP H0957289A JP 7243838 A JP7243838 A JP 7243838A JP 24383895 A JP24383895 A JP 24383895A JP H0957289 A JPH0957289 A JP H0957289A
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- Japan
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- fluidized bed
- sludge
- biological treatment
- bed type
- membrane
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 処理水中の汚泥を沈降分離する沈殿槽を不要
とすると共に、微生物濃度を高く保持して高負荷運転に
よる効率的な処理を可能とし、また浮遊汚泥濃度を下げ
濾過膜表面へ汚泥等が付着しにくくすると共に、濾過膜
の付着物剥離を濾過膜を傷付ける恐れもなく、スライム
やスケ−ルの生成を防止して長期間濾過膜の濾過性能を
維持でき、従来よりも大幅に濾過膜洗浄の頻度を削減し
た流動床式生物処理装置を提供する。 【構成】 有機性汚水中に微生物担体を混在させ、底部
に設けた散気手段から噴出する気体により、前記微生物
担体を流動化させて生物学的に汚水を処理する流動床式
生物処理槽において、前記生物処理槽内の有機性汚水中
に濾過膜モジュ−ルを浸漬配置したことを特徴とする流
動床式生物処理装置。
とすると共に、微生物濃度を高く保持して高負荷運転に
よる効率的な処理を可能とし、また浮遊汚泥濃度を下げ
濾過膜表面へ汚泥等が付着しにくくすると共に、濾過膜
の付着物剥離を濾過膜を傷付ける恐れもなく、スライム
やスケ−ルの生成を防止して長期間濾過膜の濾過性能を
維持でき、従来よりも大幅に濾過膜洗浄の頻度を削減し
た流動床式生物処理装置を提供する。 【構成】 有機性汚水中に微生物担体を混在させ、底部
に設けた散気手段から噴出する気体により、前記微生物
担体を流動化させて生物学的に汚水を処理する流動床式
生物処理槽において、前記生物処理槽内の有機性汚水中
に濾過膜モジュ−ルを浸漬配置したことを特徴とする流
動床式生物処理装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、し尿、下水及び食品排
水等の有機性汚水の処理に好適に用いられる流動床式生
物処理装置に関する。
水等の有機性汚水の処理に好適に用いられる流動床式生
物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有機性汚水を生物学的に処理する
装置として、合成樹脂粒、天然繊維粒、活性炭及び砂な
どを微生物保持担体として微生物濃度を高く保持し、担
体を散気手段から噴出する気体で流動化させて接触効率
を高め、高負荷運転を維持し、処理目的に合わせて好気
性または嫌気性の雰囲気で、生物学的に処理する流動床
式生物処理装置が用いられている。
装置として、合成樹脂粒、天然繊維粒、活性炭及び砂な
どを微生物保持担体として微生物濃度を高く保持し、担
体を散気手段から噴出する気体で流動化させて接触効率
を高め、高負荷運転を維持し、処理目的に合わせて好気
性または嫌気性の雰囲気で、生物学的に処理する流動床
式生物処理装置が用いられている。
【0003】また、活性汚泥処理装置や硝化・脱窒処理
装置等の生物処理槽内に、精密濾過膜や限外濾過膜を用
いた円筒、中空糸及び円板や矩形板状の平膜などで構成
された濾過膜モジュ−ルを浸漬配置し、処理槽内で汚泥
と透過水とに分離して処理槽内の微生物濃度を高く保持
し、高負荷運転を維持すると共に、汚泥を分離する沈殿
槽を不要とし、直ちに透過水を処理水として排出できる
生物処理装置等が用いられている。
装置等の生物処理槽内に、精密濾過膜や限外濾過膜を用
いた円筒、中空糸及び円板や矩形板状の平膜などで構成
された濾過膜モジュ−ルを浸漬配置し、処理槽内で汚泥
と透過水とに分離して処理槽内の微生物濃度を高く保持
し、高負荷運転を維持すると共に、汚泥を分離する沈殿
槽を不要とし、直ちに透過水を処理水として排出できる
生物処理装置等が用いられている。
【0004】上記濾過膜モジュ−ルを浸漬配置した生物
処理装置にあっては、濾過膜表面に汚泥等のスライムま
たはスケ−ル等が付着して濾過効率が低下するのを防止
するため、濾過膜の下方から噴出する気体により濾過膜
表面を洗浄したり、また濾過膜モジュ−ルを回転自在に
支承し、濾過膜を回転させながら濾過することによって
付着物を剥離する装置などがある。
処理装置にあっては、濾過膜表面に汚泥等のスライムま
たはスケ−ル等が付着して濾過効率が低下するのを防止
するため、濾過膜の下方から噴出する気体により濾過膜
表面を洗浄したり、また濾過膜モジュ−ルを回転自在に
支承し、濾過膜を回転させながら濾過することによって
付着物を剥離する装置などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の流動床式生
物処理装置においては、微生物保持担体を充填した処理
槽に担体と処理水を分離する設備を付設する必要があ
り、また後段には処理水から汚泥を沈降分離するための
沈殿槽を配置しなければならず、設備費が嵩む欠点があ
り、特に前記汚泥は、微細フロックとなりやすいため、
沈殿槽での沈降速度が遅いため、沈殿槽の設置面積が広
く必要となる欠点がある。
物処理装置においては、微生物保持担体を充填した処理
槽に担体と処理水を分離する設備を付設する必要があ
り、また後段には処理水から汚泥を沈降分離するための
沈殿槽を配置しなければならず、設備費が嵩む欠点があ
り、特に前記汚泥は、微細フロックとなりやすいため、
沈殿槽での沈降速度が遅いため、沈殿槽の設置面積が広
く必要となる欠点がある。
【0006】前記濾過膜モジュ−ルを浸漬配置した生物
処理装置にあって、散気や回転等によって、スライム等
の付着防止や付着物の剥離除去を行う装置においては、
気体の散気や回転によって乱流を起こし、せん断力によ
る付着物の剥離効果を期待しているが、生物処理液中の
汚泥やタンパク質等の高分子物質は極めて濾過膜表面に
付着しやすく、粘着性もあるため剥離しにくい問題があ
る。
処理装置にあって、散気や回転等によって、スライム等
の付着防止や付着物の剥離除去を行う装置においては、
気体の散気や回転によって乱流を起こし、せん断力によ
る付着物の剥離効果を期待しているが、生物処理液中の
汚泥やタンパク質等の高分子物質は極めて濾過膜表面に
付着しやすく、粘着性もあるため剥離しにくい問題があ
る。
【0007】また浮遊汚泥濃度も極めて高く維持される
ため、乱流効果のみでは期待した程の効果が得られず、
短期間にスケ−ルやスライムが形成され、膜透過液量が
減少し運転を停止して洗浄する回数が多くなっていると
共に、散気量も必要以上に多くなって手数や動力費が嵩
んでいるのが現状である。
ため、乱流効果のみでは期待した程の効果が得られず、
短期間にスケ−ルやスライムが形成され、膜透過液量が
減少し運転を停止して洗浄する回数が多くなっていると
共に、散気量も必要以上に多くなって手数や動力費が嵩
んでいるのが現状である。
【0008】従って本発明は、流動床式生物処理装置及
び濾過膜モジュ−ルを浸漬配置した生物処理装置を有機
的に一体化することにより、処理水中の汚泥を沈降分離
する沈殿槽を不要とすると共に、微生物濃度を高く保持
して高負荷運転による効率的な処理を可能とし、また浮
遊汚泥濃度を下げ濾過膜表面へ汚泥等が付着しにくくす
ると共に、濾過膜の付着物剥離を濾過膜を傷付ける恐れ
もなく、スライムやスケ−ルの生成を防止して長期間濾
過膜の濾過性能を維持でき、従来よりも大幅に濾過膜洗
浄の頻度を削減し、前記夫々の装置が持つ利点を有効に
活用できる流動床式生物処理装置を提供する目的で成さ
れたものである。
び濾過膜モジュ−ルを浸漬配置した生物処理装置を有機
的に一体化することにより、処理水中の汚泥を沈降分離
する沈殿槽を不要とすると共に、微生物濃度を高く保持
して高負荷運転による効率的な処理を可能とし、また浮
遊汚泥濃度を下げ濾過膜表面へ汚泥等が付着しにくくす
ると共に、濾過膜の付着物剥離を濾過膜を傷付ける恐れ
もなく、スライムやスケ−ルの生成を防止して長期間濾
過膜の濾過性能を維持でき、従来よりも大幅に濾過膜洗
浄の頻度を削減し、前記夫々の装置が持つ利点を有効に
活用できる流動床式生物処理装置を提供する目的で成さ
れたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の要旨は、有機性汚水中に微生物担体を混在さ
せ、底部に設けた散気手段から噴出する気体により、前
記微生物担体を流動化させて生物学的に汚水を処理する
流動床式生物処理槽において、前記生物処理槽内の有機
性汚水中に濾過膜モジュ−ルを浸漬配置したことを特徴
とする流動床式生物処理装置である。
の本発明の要旨は、有機性汚水中に微生物担体を混在さ
せ、底部に設けた散気手段から噴出する気体により、前
記微生物担体を流動化させて生物学的に汚水を処理する
流動床式生物処理槽において、前記生物処理槽内の有機
性汚水中に濾過膜モジュ−ルを浸漬配置したことを特徴
とする流動床式生物処理装置である。
【0010】
【作用】有機性汚水を、処理目的により嫌気性または好
気性の雰囲気に維持された流動床式生物処理槽に供給
し、散気手段から噴出された気体で流動化された微生物
担体に着生保持した微生物の生物学的作用により、有機
性汚水中の有機物が分解され、BOD、COD或いは窒
素化合物等が低減処理される。
気性の雰囲気に維持された流動床式生物処理槽に供給
し、散気手段から噴出された気体で流動化された微生物
担体に着生保持した微生物の生物学的作用により、有機
性汚水中の有機物が分解され、BOD、COD或いは窒
素化合物等が低減処理される。
【0011】前記処理における全汚泥濃度は高負荷運転
のために、10,000〜50,000mg/lが好ま
しく、更に好ましくは、20,000〜30,000m
g/lである。また浮遊汚泥濃度は従来の濾過膜モジュ
−ルを浸漬配置した装置のように、15,000〜3
0,000mg/lなどのように高いと濾過膜へのスラ
イムやスケ−ルの生成が速くなり、また微生物の保持は
微生物担体が主となるため、1,000〜5,000m
g/lが好ましく、更には2,000〜3,000mg
/lが好ましい。
のために、10,000〜50,000mg/lが好ま
しく、更に好ましくは、20,000〜30,000m
g/lである。また浮遊汚泥濃度は従来の濾過膜モジュ
−ルを浸漬配置した装置のように、15,000〜3
0,000mg/lなどのように高いと濾過膜へのスラ
イムやスケ−ルの生成が速くなり、また微生物の保持は
微生物担体が主となるため、1,000〜5,000m
g/lが好ましく、更には2,000〜3,000mg
/lが好ましい。
【0012】また生物処理された有機性汚水は、散気手
段から供給された気体により流動化して、濾過膜モジュ
−ルを構成する複数の濾過膜間を流通する間に、濾過膜
により浮遊汚泥及び微生物担体が濾過分離され、清澄な
透過液が処理液として得られる。
段から供給された気体により流動化して、濾過膜モジュ
−ルを構成する複数の濾過膜間を流通する間に、濾過膜
により浮遊汚泥及び微生物担体が濾過分離され、清澄な
透過液が処理液として得られる。
【0013】また濾過膜モジュ−ルで濾過処理する運転
を続けると、濾過膜の表面に汚泥やタンパク質等の高分
子物質が付着してスライムやスケ−ルが形成されるが、
本発明の装置では散気手段から供給される気体により微
生物担体が流動化され濾過膜表面に接触するため付着汚
泥を常に剥離すると共に、気体の乱流効果も加わるため
膜表面が洗浄されるためスケ−ルが極めて形成されにく
くなっている。
を続けると、濾過膜の表面に汚泥やタンパク質等の高分
子物質が付着してスライムやスケ−ルが形成されるが、
本発明の装置では散気手段から供給される気体により微
生物担体が流動化され濾過膜表面に接触するため付着汚
泥を常に剥離すると共に、気体の乱流効果も加わるため
膜表面が洗浄されるためスケ−ルが極めて形成されにく
くなっている。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施例の流動床式生物処理槽の系統図
であり、図2は平膜モジュ−ルを配置した一実施例の流
動床式生物処理槽の部分縦断面図である。尚、両図にお
いて相当する部材については、同一符番を用いている。
図1は本発明の一実施例の流動床式生物処理槽の系統図
であり、図2は平膜モジュ−ルを配置した一実施例の流
動床式生物処理槽の部分縦断面図である。尚、両図にお
いて相当する部材については、同一符番を用いている。
【0015】1は、上端面が開口され、上部に有機性汚
水の流入管6、下部に汚泥抜き出し管8、底部に気体を
噴出する散気手段5を配設し、内部汚水中に濾過膜モジ
ュ−ル2を浸漬配置し、また汚水中に微生物担体4を混
在させて生物学的に浄化処理する好気性雰囲気の流動床
式生物処理槽である。
水の流入管6、下部に汚泥抜き出し管8、底部に気体を
噴出する散気手段5を配設し、内部汚水中に濾過膜モジ
ュ−ル2を浸漬配置し、また汚水中に微生物担体4を混
在させて生物学的に浄化処理する好気性雰囲気の流動床
式生物処理槽である。
【0016】前記流動床式生物処理槽1は、好気性雰囲
気の活性汚泥処理装置や硝化処理装置でも、また嫌気性
雰囲気の脱窒処理装置等でもよく、更に、単一処理槽で
嫌気、好気を繰り返して処理する装置や、処理槽内を区
画または生物処理槽を複数別置して好気性及び嫌気性処
理を組み合わせて生物学的な脱窒・脱燐効果の向上を図
った装置等でもよい。
気の活性汚泥処理装置や硝化処理装置でも、また嫌気性
雰囲気の脱窒処理装置等でもよく、更に、単一処理槽で
嫌気、好気を繰り返して処理する装置や、処理槽内を区
画または生物処理槽を複数別置して好気性及び嫌気性処
理を組み合わせて生物学的な脱窒・脱燐効果の向上を図
った装置等でもよい。
【0017】また散気手段5で噴出する気体は、好気性
雰囲気では空気などの酸素含有気体が用いられ、また嫌
気性雰囲気では、生物処理で得られた発生ガスや窒素ガ
スなどの不活性気体が用いられ、その場合には流動床式
生物処理槽1の上端面が閉鎖された密閉構造となる。
雰囲気では空気などの酸素含有気体が用いられ、また嫌
気性雰囲気では、生物処理で得られた発生ガスや窒素ガ
スなどの不活性気体が用いられ、その場合には流動床式
生物処理槽1の上端面が閉鎖された密閉構造となる。
【0018】2の濾過膜モジュ−ルは、ポリエチレン
系、セルロ−スアセテ−ト系、芳香族ポリアミド系及び
ポリスフォン系等の有機膜で孔径が0.1〜1μmの精
密濾過膜や分画分子量数万〜数10万程度の限外濾過膜
等を用いた中空糸及び不織布成形体の表面に前記膜を貼
着した円筒状、円板状や矩形板状などの濾過膜、または
セラミックス膜等の無機材料の濾過膜を複数配設して成
り、汚水中に浸漬配置される。
系、セルロ−スアセテ−ト系、芳香族ポリアミド系及び
ポリスフォン系等の有機膜で孔径が0.1〜1μmの精
密濾過膜や分画分子量数万〜数10万程度の限外濾過膜
等を用いた中空糸及び不織布成形体の表面に前記膜を貼
着した円筒状、円板状や矩形板状などの濾過膜、または
セラミックス膜等の無機材料の濾過膜を複数配設して成
り、汚水中に浸漬配置される。
【0019】また濾過膜モジュ−ル2には、それぞれの
濾過膜3から排出される透過液をまとめて排出する透過
液流路に接続した透過液の排出管7が接続され、更に、
排出管7には減圧装置である透過液抜き出しポンプ11
が配置されて減圧吸引濾過されるが、透過液抜き出しポ
ンプ11による吸引圧は−1,000〜−3,000m
mAqが好ましい。
濾過膜3から排出される透過液をまとめて排出する透過
液流路に接続した透過液の排出管7が接続され、更に、
排出管7には減圧装置である透過液抜き出しポンプ11
が配置されて減圧吸引濾過されるが、透過液抜き出しポ
ンプ11による吸引圧は−1,000〜−3,000m
mAqが好ましい。
【0020】更に2aは上下端面が開口した筒状の矩形
ケ−シング内の水平方向に所定の間隔で併設された複数
の矩形板状の平膜から成る平膜モジュ−ルである。
ケ−シング内の水平方向に所定の間隔で併設された複数
の矩形板状の平膜から成る平膜モジュ−ルである。
【0021】5は流動床式生物処理槽1の底部に配置さ
れ、気体を噴出して汚水及び微生物担体の流動を惹起す
ると共に生物活性に必要な酸素を供給する散気手段であ
るが、本散気手段5とは別に濾過膜モジュ−ル2の下方
に散気手段を配置して濾過膜モジュ−ル2における微生
物担体4の流動化を促進するのも好ましい。
れ、気体を噴出して汚水及び微生物担体の流動を惹起す
ると共に生物活性に必要な酸素を供給する散気手段であ
るが、本散気手段5とは別に濾過膜モジュ−ル2の下方
に散気手段を配置して濾過膜モジュ−ル2における微生
物担体4の流動化を促進するのも好ましい。
【0022】4の微生物担体は、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンまたは塩化ビニルなどの球状、筒状またはスポ
ンジ状などの合成樹脂、天然繊維を不織粒状化した天然
繊維粒及び活性炭などを微生物着生担体としたものでも
よく、またポリエチレングリコ−ルやポリビニルアルコ
−ルなどに微生物を包括固定化したものでもよい。
ロピレンまたは塩化ビニルなどの球状、筒状またはスポ
ンジ状などの合成樹脂、天然繊維を不織粒状化した天然
繊維粒及び活性炭などを微生物着生担体としたものでも
よく、またポリエチレングリコ−ルやポリビニルアルコ
−ルなどに微生物を包括固定化したものでもよい。
【0023】更に、微生物担体4は、1〜5μmの細孔
径を持ち、その大きさは0.5〜30mm程度が好まし
く、流動床式生物処理槽1への充填量は有効容積の5〜
40%が好ましく、更に好ましくは10〜20%であ
る。
径を持ち、その大きさは0.5〜30mm程度が好まし
く、流動床式生物処理槽1への充填量は有効容積の5〜
40%が好ましく、更に好ましくは10〜20%であ
る。
【0024】以下に上記構成の流動床式生物処理装置の
作用について述べる。流動床式生物処理槽1に供給され
た有機性汚水は、気体供給ブロワ10で散気手段5から
噴出された空気で流動化された微生物担体4に着生保持
した微生物の生物学的作用により、有機性汚水中のBO
D、COD成分である有機物或いは窒素化合物等が酸化
分解処理される。
作用について述べる。流動床式生物処理槽1に供給され
た有機性汚水は、気体供給ブロワ10で散気手段5から
噴出された空気で流動化された微生物担体4に着生保持
した微生物の生物学的作用により、有機性汚水中のBO
D、COD成分である有機物或いは窒素化合物等が酸化
分解処理される。
【0025】前記処理における全汚泥濃度は10,00
0〜50,000mg/lが好ましく、更に好ましく
は、20,000〜30,000mg/lであり、また
浮遊汚泥濃度は1,000〜5,000mg/lが好ま
しく、更には2,000〜3,000mg/lが好まし
い。
0〜50,000mg/lが好ましく、更に好ましく
は、20,000〜30,000mg/lであり、また
浮遊汚泥濃度は1,000〜5,000mg/lが好ま
しく、更には2,000〜3,000mg/lが好まし
い。
【0026】また生物処理された有機性汚水は、散気手
段5から供給された気体により流動化され、濾過膜モジ
ュ−ル2を構成する複数の濾過膜3間を流通する間に、
濾過膜により浮遊汚泥及び微生物担体4が濾過分離さ
れ、清澄な透過液が処理液として透過液の排出管7から
ポンプ11により系外に排出される。
段5から供給された気体により流動化され、濾過膜モジ
ュ−ル2を構成する複数の濾過膜3間を流通する間に、
濾過膜により浮遊汚泥及び微生物担体4が濾過分離さ
れ、清澄な透過液が処理液として透過液の排出管7から
ポンプ11により系外に排出される。
【0027】前記処理で高負荷運転のための微生物は、
主に微生物担体4に着生保持されているため、浮遊汚泥
は余剰汚泥として汚泥抜き出し管8からポンプ12によ
り適宜に排出され、前記浮遊汚泥濃度に維持される。
主に微生物担体4に着生保持されているため、浮遊汚泥
は余剰汚泥として汚泥抜き出し管8からポンプ12によ
り適宜に排出され、前記浮遊汚泥濃度に維持される。
【0028】更に抜き出された汚泥中には微生物担体4
が混在しているため、図示しない分離装置で分離し、微
生物担体4は流動床式生物処理槽1に循環供給され、ま
た汚泥は汚泥処理装置で処理される。
が混在しているため、図示しない分離装置で分離し、微
生物担体4は流動床式生物処理槽1に循環供給され、ま
た汚泥は汚泥処理装置で処理される。
【0029】また濾過膜モジュ−ル2で濾過処理する運
転を続けると、濾過膜の表面に汚泥やタンパク質等の高
分子物質が付着してスライムやスケ−ルが形成される
が、散気手段5から噴出される気体により微生物担体4
が流動化され濾過膜表面に接触するため付着汚泥が常に
剥離されると共に、気体の乱流効果も加味されるため膜
表面が洗浄されスケ−ルが極めて形成されにくくなって
いる。
転を続けると、濾過膜の表面に汚泥やタンパク質等の高
分子物質が付着してスライムやスケ−ルが形成される
が、散気手段5から噴出される気体により微生物担体4
が流動化され濾過膜表面に接触するため付着汚泥が常に
剥離されると共に、気体の乱流効果も加味されるため膜
表面が洗浄されスケ−ルが極めて形成されにくくなって
いる。
【0030】上記濾過処理において、ポンプ11による
処理液の吸引圧は−1,000〜−3,000mmAq
が好ましく、また処理液を直接排出する場合、通常は消
毒した後河川等に放流されるが、処理水を更に清浄化す
る必要がある場合には、後段に凝集処理槽や活性炭吸着
槽等が任意に配置される。
処理液の吸引圧は−1,000〜−3,000mmAq
が好ましく、また処理液を直接排出する場合、通常は消
毒した後河川等に放流されるが、処理水を更に清浄化す
る必要がある場合には、後段に凝集処理槽や活性炭吸着
槽等が任意に配置される。
【0031】次に上記構成の流動床式生物処理装置で好
気性生物処理したテスト例について述べる。
気性生物処理したテスト例について述べる。
【0032】実施例1 被処理水として下水を使用し、濾過膜モジュ−ルとし
て、幅610mm、高さ1060mm、厚さ13mmの
平膜濾過膜を5枚併設した平膜モジュ−ルを浸漬配置
し、微生物担体として5mm角立方体で、孔径2μm、
比表面積3〜7×104 cm2 /g、密度1.06g/
cm3 のセルロ−ス繊維粒を用いた。
て、幅610mm、高さ1060mm、厚さ13mmの
平膜濾過膜を5枚併設した平膜モジュ−ルを浸漬配置
し、微生物担体として5mm角立方体で、孔径2μm、
比表面積3〜7×104 cm2 /g、密度1.06g/
cm3 のセルロ−ス繊維粒を用いた。
【0033】下水はCOD30mg/lで、全汚泥濃度
は20,000mg/l、浮遊汚泥濃度は1,000m
g/lで、また散気手段からの空気吹き込み量は6〜7
m3/hでテストした。
は20,000mg/l、浮遊汚泥濃度は1,000m
g/lで、また散気手段からの空気吹き込み量は6〜7
m3/hでテストした。
【0034】テストの結果、処理水性状はCOD3〜5
mg/lで安定し、濾過膜モジュ−ルの膜透過速度も3
0l/m2 ・hrの初期透過液量が約1ヶ月間殆ど低下
せず、その後も低下する様子は見られなかった。
mg/lで安定し、濾過膜モジュ−ルの膜透過速度も3
0l/m2 ・hrの初期透過液量が約1ヶ月間殆ど低下
せず、その後も低下する様子は見られなかった。
【0035】実施例2 前段に自己造粒汚泥粒子を用いた脱窒槽を配置し、後段
に本発明の流動床式生物処理装置の硝化槽を配置し、被
処理水としてゴム製造排水を使用し、濾過膜モジュ−
ル、微生物担体は実施例1に同じとして脱窒処理テスト
を行った。
に本発明の流動床式生物処理装置の硝化槽を配置し、被
処理水としてゴム製造排水を使用し、濾過膜モジュ−
ル、微生物担体は実施例1に同じとして脱窒処理テスト
を行った。
【0036】排水の性状はPH5.4、BOD1,80
0mg/l、T−N760mg/l、NH4 620mg
/lで、硝化槽での全汚泥濃度は15,000mg/
l、浮遊汚泥濃度は2,000mg/lで、また散気手
段からの空気吹き込み量は6〜7m3 /hでテストし
た。
0mg/l、T−N760mg/l、NH4 620mg
/lで、硝化槽での全汚泥濃度は15,000mg/
l、浮遊汚泥濃度は2,000mg/lで、また散気手
段からの空気吹き込み量は6〜7m3 /hでテストし
た。
【0037】テストの結果、処理水性状はBOD10m
g/l、T−N68mg/l、NH4 20mg/lとな
り、また濾過膜モジュ−ルの膜透過速度も30l/m2
・hrの初期透過液量が約1ヶ月間殆ど低下せず、その
後も低下する様子は見られなかった。
g/l、T−N68mg/l、NH4 20mg/lとな
り、また濾過膜モジュ−ルの膜透過速度も30l/m2
・hrの初期透過液量が約1ヶ月間殆ど低下せず、その
後も低下する様子は見られなかった。
【0038】
【発明の効果】本発明は、流動床式生物処理装置及び濾
過膜モジュ−ルを浸漬配置した生物処理装置を有機的に
一体化することにより、処理水中の汚泥を沈降分離する
沈殿槽を不要とすると共に、微生物濃度を高く保持して
高負荷運転による効率的な処理を可能とし、また浮遊汚
泥濃度を下げ濾過膜表面へ汚泥等が付着しにくくすると
共に、濾過膜の付着物剥離を濾過膜を傷付ける恐れもな
く、スライムやスケ−ルの生成を防止して長期間濾過膜
の濾過性能を維持でき、従来よりも大幅に濾過膜洗浄の
頻度を削減することができる流動床式生物処理装置であ
る。
過膜モジュ−ルを浸漬配置した生物処理装置を有機的に
一体化することにより、処理水中の汚泥を沈降分離する
沈殿槽を不要とすると共に、微生物濃度を高く保持して
高負荷運転による効率的な処理を可能とし、また浮遊汚
泥濃度を下げ濾過膜表面へ汚泥等が付着しにくくすると
共に、濾過膜の付着物剥離を濾過膜を傷付ける恐れもな
く、スライムやスケ−ルの生成を防止して長期間濾過膜
の濾過性能を維持でき、従来よりも大幅に濾過膜洗浄の
頻度を削減することができる流動床式生物処理装置であ
る。
【図1】本発明の一実施例の流動床式生物処理槽の系統
図
図
【図2】平膜モジュ−ルを配置した本発明の一実施例の
流動床式生物処理槽の部分縦断面図
流動床式生物処理槽の部分縦断面図
1:流動床式生物処理槽 2:濾過膜モジュ−ル 3:平膜 4:微生物担体 5:散気手段 6:有機性汚水の流入管 7:透過液の排出管 8:汚泥抜き出し管 10:気体供給ブロワ 11:透過液抜き出しポンプ 12:汚泥抜き出しポンプ
Claims (1)
- 【請求項1】有機性汚水中に微生物担体を混在させ、底
部に設けた散気手段から噴出する気体により、前記微生
物担体を流動化させて生物学的に汚水を処理する流動床
式生物処理槽において、前記生物処理槽内の有機性汚水
中に濾過膜モジュ−ルを浸漬配置したことを特徴とする
流動床式生物処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7243838A JPH0957289A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 流動床式生物処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7243838A JPH0957289A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 流動床式生物処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0957289A true JPH0957289A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=17109703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7243838A Pending JPH0957289A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 流動床式生物処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0957289A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19990064939A (ko) * | 1999-05-25 | 1999-08-05 | 장병규 | 오폐수처리용 활성탄 막분리 혼합처리 방법 |
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JP2018500165A (ja) * | 2015-09-01 | 2018-01-11 | ジエンシー ジェイディエル エンバイロメンタル プロテクション カンパニー リミテッド | 通性生物適合膜生物反応器を用いた下水処理方法及びシステム |
-
1995
- 1995-08-30 JP JP7243838A patent/JPH0957289A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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