JP3022376B2 - 通信速度を変更可能なファクシミリ装置と通信速度変更方法 - Google Patents

通信速度を変更可能なファクシミリ装置と通信速度変更方法

Info

Publication number
JP3022376B2
JP3022376B2 JP9046016A JP4601697A JP3022376B2 JP 3022376 B2 JP3022376 B2 JP 3022376B2 JP 9046016 A JP9046016 A JP 9046016A JP 4601697 A JP4601697 A JP 4601697A JP 3022376 B2 JP3022376 B2 JP 3022376B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
speed
ppr
communication speed
previous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9046016A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10243198A (ja
Inventor
弘一 向井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP9046016A priority Critical patent/JP3022376B2/ja
Publication of JPH10243198A publication Critical patent/JPH10243198A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3022376B2 publication Critical patent/JP3022376B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Transmission Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
に関し、特にITU−T勧告V.34に規定される半二
重モード通信を実行できるファクシミリ装置と通信速度
変更方法に関する。
【0001】
【従来の技術】従来、この種のファクシミリ装置におい
ては、画データの伝送エラーが発生した場合にエラーし
たフレームを再送を行うITU−T勧告エラーコレクシ
ョンモード(ECM)が知られている。
【0002】このECMにて通信を行い、画データの伝
送中にエラーフレームが発生した場合、受信機側はエラ
ーフレームの発生を再送要求信号(勧告ではPPR信号
と称す)によって送信側に通知する。送信側では、この
PPR信号を受信することで送出フレームのどこのフレ
ームにエラーが発生したか判断し、エラーしたフレーム
のみを再送する。送信側は、同一ブロック内にて4回目
のPPR信号を受信すると、訂正続行信号(以下、CT
Cと略す)を送出して伝送速度を1段落とす通知を行
う。受信側は、CTC信号を受信後、訂正続行応答信号
(以下CTRと略す)にて応答し、CTR信号を受けた
送信側は伝送速度を1段落として画データを再送する。
ここで、エラーフレームが発生しない場合は、受信側は
PPR信号ではなくMCF信号を送出し、送信側は次ブ
ロックの送信に移行する。
【0003】さて、このECM通信において、エラーフ
レームが発生した場合で、回線品質が非常に悪い場合に
は、3回の再送後、4回目のPPR信号受信で伝送速度
を1段落として送信が完了するということが考えられ
る。この場合、例えば、明らかに1段落とした伝送速度
で送信しなければエラーフレームが発生してしまう様な
回線品質であっても、現状の伝送速度で3回の再送を行
った後でなければ、伝送速度を落とすことが出来ず、伝
送時間が長くなってしまうという不具合があった。
【0004】ここで、ECM通信時に伝送速度を落とす
必要が発生した場合に通信時間を短縮して通信を行う為
の伝送方式として、特開平8−251377号公報に開
示されている技術がある。この方式では、送信したフレ
ーム数とPPR信号によって通知されるエラーフレーム
数とによって伝送データの誤り率を算出し、その算出結
果により、フォールバックを行なうか否かを判断するこ
とで、早い段階でフォールバックを行なえる為通信時間
が必要以上に長くなることを防止するものである。ま
た、他に開示されている技術として、特開平4−252
664号公報に記載のものがある。この方式では、PP
R信号で示されるエラーフレーム数とエラー発生の許容
フレーム数とを比較して、エラーフレーム数が許容フレ
ーム数を上回った場合、伝送速度をフォールバックする
ことで、適切な伝送速度で通信が出来、通信時間の不必
要な延長を回避することが出来るものである。
【0005】また、他に開示されている技術として、特
開平1−295564号公報に記載のものがある。この
方式では、送信したフレーム数とPPR信号により通知
されるエラーフレーム数との基づき回線品質の良否を判
定して、回線品質が悪いと判断した場合、伝送速度をフ
ォールバックするタイミングまでは、データフレーム上
に画情報をセットせずに送り、伝送速度がフォールバッ
クした後、画情報をセットして送出することで、通信時
間を短縮することが出来るものである。また、他の方法
として、送信したフレーム数とPPR信号によって通知
されるエラーフレーム数とによって送受信側両方で伝送
データの誤り率を算出し、上限値を越えた場合には、4
回目のPPR信号の送出を待たずにかつ、CTC信号を
用いないで伝送速度を落とす方式である。
【0006】しかし、これらの方式全てについて、IT
U−T勧告T.30で規定されたPPR信号の4回目で
フォールバックする規定から外れてしまう為、自社機対
向の通信または、独自モードにおける通信においてだけ
しか有効とならないといった問題がある。
【0007】また、特開平1−295564号公報に記
載のものでは、受信側からの4回目のPPR信号の送出
を待つことには変わらない為、3回の再送を行うだけの
時間が無駄に発生するという欠点がある。
【0008】また、ITU−T勧告V.34で規定され
る半二重モード通信(以下、V.34半二重モード通信
と称する)においては、伝送速度を落とすタイミングに
ついて、PPR信号送信の回数で判断する規程はされて
いないが、既存のITU−T勧告V.17/V.33/
V.29/V.27terでのモード通信における伝送
速度を落とすタイミングをそのまま適用するファクシミ
リ装置が一般的になることが考えられる。また、V.3
4半二重モード通信は、回線の状態を測定してその結果
に基づいて伝送速度を決定するが、回線特性時の回線状
態と画情報伝送時の回線状態が微妙に変化する可能性は
充分考えられることから、必ずしも、毎通信にて適切な
伝送速度を選択するとは限らない。その結果、ワンタッ
チダイヤル、短縮ダイヤル等の発呼での通信において
も、回線状態に不適切な伝送速度を選択してしまうこと
が考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】第1の問題点は、V.
34半二重モード通信おいて、伝送速度のダウンに関し
て、現在の伝送速度では明らかにエラーフレームが発生
し、伝送速度を落とさなければ通信が完了しない場合
に、4回目のPPR信号まで現在の速度にてエラーフレ
ーム再送を行う無駄の時間が発生してしまう。
【0010】その理由は、V.34半二重モード通信に
おける伝送速度ダウンのタイミングが規程されていない
ことで、既存のV.17/V.33/V.29/V.2
7terモード通信における伝送速度を落とすタイミン
グをそのまま適用するファクシミリ装置が一般的になる
ことが考えられる為、同じ様にPPR信号の回数で伝送
速度を落とす手順に移行する可能性が高い。
【0011】第2の問題点は、ワンタッチダイヤル、短
縮ダイヤル等の様な、同じ宛先に発呼、送信する通信で
は、通信が安定して行われる伝送速度がある程度決まっ
てくると考えられる。その為、V.34半二重モード通
信の場合、同じ宛先にも関らず、毎回不適切な伝送速度
を選択してしまう可能性がある。
【0012】同様な回線状態にあった伝送速度を選択す
る通信で、毎回適切な伝送速度が選択されれば良いが、
回線状態の測定時と実際の画情報伝送時とで、回線状態
が変わってしまった場合、不適切な伝送速度で通信を開
始してしまう。
【0013】その理由は、V.34半二重モード通信の
様な回線状態にあった伝送速度を選択する通信で、毎回
適切な伝送速度が選択されれば良いが、回線状態の測定
時と実際の画情報伝送時とで、回線状態が変わってしま
った場合、不適切な伝送速度で通信を開始してしまう可
能性が高い。
【0014】本発明の目的は、V.34半二重モード通
信において、回線の状態が悪い場合にに素早く伝送速度
を落とすことで、無駄な通信時間の発生を防ぎ、V.3
4半二重モード通信の高速化による通信費の節約を行う
ことである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によるファクシミ
リ装置は、ITU−T勧告エラーコレクションモード
(ECM)とITU−T勧告の特定のモード通信の通信
機能を有するものである。
【0016】そのファクシミリ装置は、宛先の前回の通
信速度(実施の形態では伝送速度と称す)を記憶する速
度記憶手段(図2の24または31)と、今回通信する
同じ宛先との通信が特定のモード通信であるかを判断す
るモード通信判断手段(図2の23)と、特定のモード
通信であると判断されたとき、通信速度が速度記憶手段
に記憶された前回の同じモード通信での通信速度と速い
か遅いか同一かを判断する速度判断手段(図2の25)
と、前回の通信速度と同一速度と判断されたら、第1の
PPR信号発生回数のPPR信号の発生で通信速度を変
更し、前回より速い通信速度と判断されたら、第1のP
PR信号発生回数より少ない第2のPPR信号発生回数
のPPR信号の発生で通信速度を変更し、前回より遅い
通信速度と判断されたら、第1のPPR信号発生回数よ
り多い第3のPPR信号発生回数のPPR信号の発生で
通信速度を変更する通信速度変更手段(図2の26、2
7、28および32)と含む。
【0017】また、本発明によれば、ITU−T勧告エ
ラーコレクションモード(ECM)とITU−T勧告の
特定のモード通信の通信機能によるファクシミリ装置の
通信速度変更方法であって、今回通信する宛先との通信
が特定のモード通信であるかを判断し、特定のモード通
信であるときの通信速度が同じ宛先との前回の同じモー
ド通信での通信速度と速いか遅いか同一かを判断し、前
回の通信速度と同一速度と判断したら、第1のPPR信
号発生回数のPPR信号の発生で通信速度を変更し、前
回より速い通信速度と判断したら、第1のPPR信号発
生回数より少ない第2のPPR信号発生回数のPPR信
号の発生で通信速度を変更し、前回より遅い通信速度と
判断したら、第1のPPR信号発生回数より多い第3の
PPR信号発生回数のPPR信号の発生で通信速度を変
更するファクシミリ装置の通信速度変更方法が得られ
る。
【0018】特定のモード通信は、たとえば、ITU−
T勧告V.34半二重モード通信である。
【0019】本発明では、回線の状態が悪く、再送を繰
り返し行ってしまうことが頻発してしまう様な伝送速度
を選択してしまう場合には、前回の伝送速度と今回の伝
送速度の比較による判断結果と、PPR信号の発生回数
の判断により、効率の良い伝送速度に早く移行して通信
を行なう。
【0020】この結果、ワンタッチダイヤル、短縮ダイ
ヤル等の様な、宛先が同一である通信で不適切な伝送速
度を選択して、伝送速度を下げなければならない状態で
あっても規定回数のPPR信号で同じ伝送速度で繰り返
し行われてから伝送速度を変化させるといった不必要な
動作を防げる為、無駄な通信時間の発生を防ぐことが出
来る上、通信費の節約が出来る。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0022】(図1の構成)図1を参照すると、本発明
の最良の実施形態は、ファクシミリ通信の制御を行なっ
ている通信制御部1と、ファクシンミリ装置全体の制御
を行なっているCPUを中心とした端末制御部2と、ワ
ンタッチダイヤル、短縮ダイヤル等の通信で必要な宛先
電話番号、前回伝送速度、前回通信モード、設定された
PPR回数を記憶する記憶部3と、変復調を行なうモデ
ム4と、回線とファクシンミリ装置のインターフェース
である網制御部5と、原稿の読取を行う読取部6と、受
信ファクシミリ情報の記録を行う記録部7と、ファクシ
ミリ通信のための符号・復号化を実行する符号復号部と
を含む。
【0023】通信制御部1は、モデム4、網制御部5の
制御を行を行なう。具体的には、モデム4の内部の切り
替え、モデム4からの各種通信プロトコル信号の送受
信、網制御部5の制御である。
【0024】端末制御部2は、ファクシンミリ装置全体
の動作制御を行なっており、具体的には、読取部6の読
取制御、記録部7の記録制御、符号復号部7の制御、通
信制御部1への指示および通信制御部7との通信プロト
コル情報の送受信、記憶部3へのデータライト/リード
処理である。
【0025】記憶部3は、ワンタッチダイヤル、短縮ダ
イヤル等の通信で必要となる宛先電話番号や、宛先毎の
伝送速度および通信モード等の通信情報を記憶する宛先
情報記憶手段31と、PPR設定回数記憶手段32とを
含む。宛先毎の通信情報は、その宛先への通信のたびに
端末制御部2によって更新される。PPR設定回数記憶
手段32には、ITU−T勧告のECM通信でのPPR
信号の受信回数であるPPR回数nが記憶され、またn
回より少ない回数n−a回と、n回より多い回数n+b
回も設定される。n−a回とn+b回は、任意に変更出
来る。変更操作は端末制御部2によって行われる。
【0026】モデム4は、ファクシミリ装置で備えてい
る全勧告の変復調機能とECM通信で必要なHDLCフ
レーミング/デフレーミング機能を備えている。モデム
4の切り替えは通信制御部1の制御によって行われる。
図3は、モデム4が持っているITU−T勧告名(通信
モード)とボーレイトと伝送速度を示す。例えば、勧告
V.34では28.8Kbpsを最高に複数のデータ速
度を設定できる。これら勧告の切り替え、データ速度の
切り替えは、通信制御部1によって実行され、その切り
替え制御は、端末制御部2の指示で実行される。
【0027】網制御部5は、回線を閉結する為のリレ
ー、ライントランス等を備えた、回線とファクシミリ装
置とのインターフェースである。網制御部5の制御は、
通信制御部1によって行われる。
【0028】(端末制御部2と記憶部3の構成)図2は
端末制御部2と記憶部3のの詳細ブロック図である。本
発明の特徴は、この端末制御部2と記憶部3の構成と動
作にある。
【0029】図2において、パネル21は、ワンタッチ
ダイヤル、短縮ダイヤルの入力部と記憶部3の各種記憶
のための入力部のほか、ファクシミリ通信のための入力
部を有する。
【0030】制御部22は、パネル21からの指示や通
信制御部1からの制御信号に応じてCPU(図示せず)
の制御の基に各部を制御する。もし、発呼による通信動
作がパネル1で行われる時、制御部22は、この動作が
ワンタッチダイヤル、短縮ダイヤル等の通信であるか判
断し、ワンタッチダイヤル、短縮ダイヤルによる宛先へ
の通信であった場合、制御部22は、記憶部3のI/O
インタフェース33を経由し宛先情報記憶手段32から
宛先情報を引き出して通信制御部1へ送信する。
【0031】モード判断部23は、制御部22と共同
し、ITU−T勧告V.34半二重モード通信で通信す
るかを判断する。このモード通信は、パネル21の発呼
操作によって読み出された記憶部3の宛先情報記憶部3
1の宛先情報から判断される。あるいは、パネル21で
通信のモードを指定したことによって判断しても良い。
【0032】前回伝送速度記憶部23は、前回の勧告
V.34半二重モード通信のとき伝送速度(データ速
度)V0を記憶する。この記憶内容は、宛先情報記憶手
段31の宛先情報から制御部22を経由して転送された
もので、勧告V.34による通信を終了すると、リセッ
トされるものである。
【0033】速度判断部25は、通信制御部1から通知
される今回の勧告V.34半二重モード通信での伝送速
度V1と前回伝送速度記憶部24に格納された前回の伝
送速度V0を比較し、今回の伝送速度V1が前回の伝送
速度V0より速いか、遅いか同じかを決定しその3種類
の判定結果を出力する。この判定結果は、記憶部3のP
PR設定回数記憶手段32の読み出しに利用される。
【0034】例えば、今回伝送速度V1が前回伝送速度
V0より速い速度である場合、速度判定部25の判定結
果によりPPR設定回数n回より小さいn−a回の値が
記憶部3のPPR設定回数記憶手段32より引き出され
る。前回伝送速度V0と同じ伝送速度である場合、PP
R設定回数n回が記憶部3のPPR設定回数記憶手段3
2より引き出される。前回伝送速度V0より遅い速度で
ある場合、PPR設定回数n回より大きいn+b回の値
が記憶部3のPPR設定回数記憶手段32より引き出さ
れる。引き出されたPPR設定回数の値n−a、nまた
はn−bは、PPR設定回数レジスタ27に記憶され
る。
【0035】記憶部3のPPR設定回数記憶手段31と
PPR発生回数カウンタ26とPPR設定回数レジスタ
27と比較部28とは、通信速度変更手段を構成する。
【0036】PPR発生回数カウンタ26は、今回の勧
告V.34半二重モード通信の通信によって実行される
画データの伝送中に、エラーフレームが発生することに
よる受信機側から受信されるPPR信号の受信回数を、
通信制御部1の出力から計数する。
【0037】比較部28は、PPR発生回数カウンタ2
6の出力をPPR設定回数レジスタ27の値と比較し、
レジスタ27に記憶された回数を越えると、より低い伝
送速度に設定するための伝送速度変更指令を発生し通信
制御部1に出力する。
【0038】したがって、勧告V.34による今回の伝
送速度V1が、前回の同じ勧告による伝送速度V0より
速いか遅いか同じかに応じて、伝送速度を変更するタイ
ミングを効果的に設定することができ、PPR信号が多
く発生(すなわち受信)する場合に伝送速度が速いほど
より短い時間で低い伝送速度に変更できる。
【0039】(速度変更動作)次に、本発明の実施の形
態において発呼から速度変更までの動作について、図4
から図6のフローチャートを併用して詳細に説明する。
【0040】発呼による通信動作が行われる時、端末制
御部2のパネル21の操作により、制御部22はワンタ
ッチダイヤル、短縮ダイヤル等による宛先への通信であ
るか判断する(ステップA1)。ワンタッチダイヤル、
短縮ダイヤルであった場合、制御部22は、記憶部3の
宛先情報記憶手段31からから宛先情報を引き出し、ダ
イヤル情報を通信制御部1に転送し、発呼させる。次
に、端末制御部2のモード判断部23は、宛先情報記憶
手段31の宛先情報から通信モードがV.34半二重モ
ード通信であるかを判断する(ステップA2)。V.3
4半二重モードであれば、制御部22は通信制御部1を
制御し、モデム4、網制御部5を介してのV.34半二
重モード通信での通信を開始する(ステップA3)。
【0041】V.34半二重モード通信を開始して、そ
の通信プロトコルの実行により画情報の伝送速度が決定
されたらそれを通信制御部1から制御部22に通知し、
制御部22は、宛先情報記憶手段31から発呼宛先の前
回伝送速度を読み出し前回伝送速度記憶部24に転送
し、速度判断部25は前回伝送速度記憶部24に記憶さ
れた前回伝送速度V0と今回決定された伝送速度V1を
比較する(ステップA4)。
【0042】今回の伝送速度V1が前回伝送速度V0よ
り速い速度である場合、速度判断部25の判定結果によ
りPPR設定回数n−a回の値が記憶部3のPPR設定
回数記憶手段32より引き出され、PPR設定回数レジ
スタ27に格納される。PPR発生回数カウンタ26お
よび比較部28は、PPR信号の発生を監視(図5のス
テップB1からB2)し、同一速度でPPR信号発生回
数がn−a回になったら(ステップB3)、速度変更を
行ない伝送速度を下げる(ステップB4)。
【0043】前回伝送速度V0と同じ伝送速度である場
合、速度判断部25の判定結果によりPPR設定回数n
回の値がPPR設定回数記憶手段32より引き出され、
PPR設定回数レジスタ27に格納される。PPR発生
回数カウンタ26および比較部28は、PPR信号の発
生を監視(図6のステップC1からC3)し、同一速度
でPPR信号発生回数がn回になったら(ステップC
4)、速度変更を行ない伝送速度を下げる(ステップB
4)。
【0044】前回伝送速度V0より遅い速度である場
合、PPR設定回数n+b回の値が記憶部3のPPR設
定回数記憶手段32より引き出され、PPR設定回数レ
ジスタ27に格納される。PPR発生回数カウンタ26
および比較部28は、PPR信号の発生を監視(ステッ
プC1、C5、C6)し、同一速度でPPR信号発生回
数がn+b回になったら(ステップC7)、速度変更を
行ない伝送速度を下げる(ステップC8)。
【0045】速度変更後の伝送速度の値は、宛先情報記
憶手段31に前回伝送速度として格納される。このと
き、前回伝送速度記憶部24とPPR発生回数カウンタ
26とPPR設定回数レジスタ27はリセットされ、ま
た、ステップA4に戻り、再度、前回伝送速度との照合
を行う(ステップB4、C8からA4へ)。
【0046】PPR信号が発生しないで通信を終了した
場合には、前回伝送速度記憶部24とPPR発生回数カ
ウンタ26とPPR設定回数レジスタ27はリセットさ
れ、本発明の動作から抜ける(ステップB1、C2、C
5)。また、通信中でPPR信号発生回数がそれぞれn
−a回、n回、n+b回に満たない場合(ステップB
3、C4、C7)、PPR発生回数カウンタ26とPP
R設定回数レジスタ27はリセットされず、そのまま通
信を終了すると、前回伝送速度記憶部24とPPR発生
回数カウンタ26とPPR設定回数レジスタ27はリセ
ットされ、本発明の動作から抜ける(ステップB1、C
2、C5)。
【0047】(速度変更動作の一例)いま、ワンタッチ
ダイヤル発呼にてV.34半二重モード通信を行なう場
合を考える。例えば、前回の通信モードはV.34半二
重モードで、端末制御部2の前回伝送速度記憶部24に
記憶されるV.34半二重モードでの前回伝送速度は2
6.4Kbpsとする。また、PPR設定回数記憶手段
32に記憶されている回数はn=3回とする。これに伴
い、n−a=1回、n+b=5回とし、n回に対して、
±2回の幅を持っているものとする。
【0048】この状態で、発呼を開始すると、まず、ワ
ンタッチダイヤル、短縮ダイヤル発呼であるかを判断し
(ステップA1)、ワンタッチダイヤル発呼にて行われ
る通信がV.34半二重モード通信であるか判断する
(ステップA2)。V.34半二重モード通信であるの
で、V.34半二重モードでの通信を開始する。V.3
4半二重モード通信が開始された後、画情報の伝送速度
が、28.8Kbpsに決定された場合、速度判断部2
5がこの今回の伝送速度と前回の伝送速度を比較する
(ステップA4)。
【0049】前回伝送速度は26.4Kbpsに対し
て、今回の決定された伝送速度は28.8Kbpsとな
り前回伝送速度より、速い伝送速度が選択されたことに
なる。前回伝送速度より、速い伝送速度が選択されたこ
とで、記憶部3の中のPPR設定回数記憶手段32から
n−b回=1回が引き出される。画情報の伝送時に、P
PR信号が1回発生すると、同一速度で1回発生と判断
し(ステップB2、B3)、速度変更を実施する(ステ
ップB4)。1段階速度ダウンを実施するものとする
と、28.8bpsから26.4Kbpsに速度ダウン
を実施して、画情報の伝送を行なう。
【0050】26.4Kbpsに速度ダウンした後、ま
だ、PPR信号が発生する場合は、再度前回伝送速度と
現在の伝送速度である26.4Kbpsが比較される。
この場合、前回と今回の伝送速度が同じである為、PP
R設定回数はn回が適用される。26.4Kbpsに
て、3回のPPR信号が発生すると、発生した時点で、
26.4Kbpsから24.0Kbpsに速度ダウンを
行なう。
【0051】(他の実施の形態)次に、本発明の他の実
施の形態について説明する。
【0052】実施の形態ではワンタッチダイヤル、短縮
ダイヤル発呼での通信を挙げているが、前回の伝送速
度、前回の通信モードが記憶出来るものであれば、ワン
タッチダイヤル、短縮ダイヤル発呼通信に限らず、実現
可能である。
【0053】また、特定の通信モードは、V.34半二
重モード通信に限定せず他の通信モードであっても良
い。
【0054】また、PPR設定回数はn回だけを設定し
て、n−a回、n+b回の幅を設定するとしているが、
n−a、n、n+b回をそれぞれ設定出来る構成をとれ
ることも容易に推測出来る。また、PPR設定回数が規
定の値に達した場合の速度変更を速度ダウンとしている
が、速度アップが行なえることも容易に推測出来る。速
度変更の段数も1段としているが、2段、3段、と段数
を増やしていくことも充分に可能である。
【0055】
【発明の効果】第1の効果は、V.34半二重モード通
信等の特定のモード通信おいて、伝送速度のダウンに関
して、現在の伝送速度では明らかにエラーフレームが発
生し、伝送速度を落とさなければ通信が完了しない場合
に、ある規定のPPR信号まで現在の速度にてエラーフ
レーム再送を行う様な無駄な時間の発生を防ぐことが出
来る。
【0056】その理由は、特定のモード通信において前
回の伝送速度と今回の伝送速度を比較した結果により、
伝送速度を変更するタイミングを変えることが出来る為
である。
【0057】第2の効果は、V.34半二重モード通信
等の特定のモード通信において、ある規定のPPR信号
を待たずに伝送速度を落とすことにより、伝送速度の高
速化による通信費の節約効果があるその理由は第1の効
果同様に、特定のモード通信において前回の伝送速度と
今回の伝送速度を比較した結果により、伝送速度を変更
するタイミングを変えることが出来る為である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のファクシミリ装置を示す
ブロック図である。
【図2】図1のファクシミリ装置の端末制御部と記憶部
の詳細ブロック図である。
【図3】図1のファクシミリ装置のモデムが持つITU
−T勧告を示す表図である。
【図4】図1のファクシミリ装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図5】図1のファクシミリ装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図6】図1のファクシミリ装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 通信制御部 2 端末制御部 3 記憶部 4 モデム 5 網制御部 6 読取部 7 記録部 8 符号復号部 31 宛先情報記憶手段 32 PPR設定回数記憶手段

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ITU−T勧告エラーコレクションモー
    ド(以下、ECMと略す)とITU−T勧告の特定のモ
    ード通信の通信機能を有するファクシミリ装置におい
    て、 宛先の前回の通信速度を記憶する速度記憶手段と、今回
    通信する前記宛先との通信が前記特定のモード通信であ
    るかを判断するモード通信判断手段と、前記特定のモー
    ド通信であると判断されたとき、通信速度が前記速度記
    憶手段に記憶された前回の同じモード通信での通信速度
    と速いか遅いか同一かを判断する速度判断手段と、前回
    の通信速度と同一速度と判断されたら、第1のPPR信
    号発生回数のPPR信号の発生で通信速度を変更し、前
    回より速い通信速度と判断されたら、前記第1のPPR
    信号発生回数より少ない第2のPPR信号発生回数のP
    PR信号の発生で通信速度を変更し、前回より遅い通信
    速度と判断されたら、前記第1のPPR信号発生回数よ
    り多い第3のPPR信号発生回数のPPR信号の発生で
    通信速度を変更する通信速度変更手段と含むファクシミ
    リ装置。
  2. 【請求項2】 ITU−T勧告エラーコレクションモー
    ド(以下、ECMと略す)とITU−T勧告の特定のモ
    ード通信の通信機能によるファクシミリ装置の通信速度
    変更方法において、 今回通信する宛先との通信が前記特定のモード通信であ
    るかを判断し、前記特定のモード通信であるときの通信
    速度が前記宛先との前回の同じモード通信での通信速度
    と速いか遅いか同一かを判断し、前回の通信速度と同一
    速度と判断したら、第1のPPR信号発生回数のPPR
    信号の発生で通信速度を変更し、前回より速い通信速度
    と判断したら、前記第1のPPR信号発生回数より少な
    い第2のPPR信号発生回数のPPR信号の発生で通信
    速度を変更し、前回より遅い通信速度と判断したら、前
    記第1のPPR信号発生回数より多い第3のPPR信号
    発生回数のPPR信号の発生で通信速度を変更するファ
    クシミリ装置の通信速度変更方法。
  3. 【請求項3】 前記特定のモード通信は、ITU−T勧
    告V.34半二重モード通信であることを特徴とする請
    求項1記載のファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 前記特定のモード通信は、ITU−T勧
    告V.34半二重モード通信であることを特徴とする請
    求項2記載のファクシミリ装置の通信速度変更方法。
  5. 【請求項5】 前記通信速度の変更後、前記速度記憶手
    段の記憶内容を変更した通信速度に変更する手段をさら
    に有することを特徴とする請求項1記載のファクシミリ
    装置。
  6. 【請求項6】 ECMを有し、V.34半二重モード通
    信を有し、ワンタッチダイヤル、短縮ダイヤル等の宛先
    を記憶する通信を有しているファクシミリ装置におい
    て、ワンタッチダイヤル、短縮ダイヤル等毎の番号を記
    憶する手段と、ワンタッチダイヤル、短縮ダイヤル等毎
    の前回の通信速度、通信モードを記憶する手段と、ワン
    タッチダイヤル、短縮ダイヤル等の発呼で行われた通信
    がV.34半二重モードであるかを判断する手段と、ワ
    ンタッチダイヤル、短縮ダイヤル等の発呼で行われた通
    信の通信速度が前回速度と速いか遅いか同一かを判断す
    る手段と、PPR信号の発生した回数を設定し、設定し
    た回数を含めて、設定値より少ない回数、設定値より多
    い回数を判定値とする手段と、V.34半二重モード通
    信にて前回と同一速度で通信したら、設定したPPR信
    号の発生で速度変更し、V.34半二重モード通信にて
    前回より速い速度で通信したら、設定した回数より少な
    いPPR信号の発生で速度を変更し、V.34半二重モ
    ード通信にて前回より遅い速度で通信したら、設定した
    回数より多いPPR信号の発生で速度を変更する通信速
    度変更手段とを含むファクシミリ装置。
JP9046016A 1997-02-28 1997-02-28 通信速度を変更可能なファクシミリ装置と通信速度変更方法 Expired - Fee Related JP3022376B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9046016A JP3022376B2 (ja) 1997-02-28 1997-02-28 通信速度を変更可能なファクシミリ装置と通信速度変更方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9046016A JP3022376B2 (ja) 1997-02-28 1997-02-28 通信速度を変更可能なファクシミリ装置と通信速度変更方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10243198A JPH10243198A (ja) 1998-09-11
JP3022376B2 true JP3022376B2 (ja) 2000-03-21

Family

ID=12735263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9046016A Expired - Fee Related JP3022376B2 (ja) 1997-02-28 1997-02-28 通信速度を変更可能なファクシミリ装置と通信速度変更方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3022376B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10243198A (ja) 1998-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2950209B2 (ja) ファクシミリ装置およびファクシミリ通信方法
JP3022376B2 (ja) 通信速度を変更可能なファクシミリ装置と通信速度変更方法
JP3584519B2 (ja) ファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置
KR100229519B1 (ko) 팩시밀리장치용 화상전송제어방법
JPH05199387A (ja) 通信開始速度制御方法
JP3138295B2 (ja) ファクシミリ装置
JP3138643B2 (ja) ファクシミリ装置
JP3389699B2 (ja) ファクシミリ装置
JP3282132B2 (ja) ファクシミリ装置
JPH11164117A (ja) ファクシミリ装置
JP3120791B2 (ja) 通信方法及び通信端末装置
JP2635013B2 (ja) ファクシミリ装置における画情報通信制御方式
JP3511432B2 (ja) ファクシミリ装置
JP4396800B2 (ja) ファクシミリ装置、及びファクシミリ通信方法
JPH11112752A (ja) 通信端末装置及び記録媒体
JP2000092302A (ja) 通信端末装置
JPH04294678A (ja) ファクシミリ装置用モデム装置
JPH04252664A (ja) Ecm機能を備えたデータ伝送装置
JPH10341325A (ja) ファクシミリ通信方式
JP2007043419A (ja) 通信端末装置
JP2002094757A (ja) 通信装置
JPH01251872A (ja) ファクシミリ装置
JPH10136185A (ja) データ通信装置
JPH10304009A (ja) 通信制御方法及び通信端末装置
JP2001148770A (ja) 画像読取り装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19991214

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080114

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090114

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100114

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110114

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110114

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120114

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130114

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130114

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees