JP3021497U - 多層式構造の寝具用敷布団 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 この考案は，中芯材の両面を，それぞれ異
なった機能を有する素材で構成された被覆材で包んだ寝
具用敷布団に関する考案である。 【構 成】 細かい網目のフィラメントシート３と吸水
シート４と吸湿性中綿材５を重ね，布地６で包んで四縁
を縫合し，表部被覆材１を設ける。遠赤外線中綿材７を
布地６で包んで四縁を縫合し，裏部被覆材２を設け，表
部被覆材１と裏部被覆材２で中芯材３をサンドイッチ状
に挟み，四辺に縁布材９を巡らせて表部被覆材１と裏部
被覆材２を縫合する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は，中芯材の両面を，それぞれ異なった機能を有する素材で構成さ れた被覆材で包んだ寝具用敷布団に関する考案である。

【０００２】

【従来の技術】

従来の敷布団は，中芯材を包む被覆材には，表裏とも同じ材質特性を持った 素材が用いられているが，そのために季節の寒暖に応じて，敷布団の上に防寒 用や避暑用の寝具を別途に用いなければならい煩わしさがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題点】

そこで本案は，その欠点を除いて，寒暖に応じて防寒と避暑の両方の機能を それぞれ有した，一体型の敷布団を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

いま，その解決手段を図面に追いながら説明すれば， （イ） 細かい網目のフィラメントシート３と吸水シート４と吸湿性中綿材５ を重ね，布地６で包んで四縁を縫合し，表部被覆材１を設ける。 （ロ） 遠赤外線中綿材７を布地６で包んで四縁を縫合し，裏部被覆材２を設 ける。 （ハ） 表部被覆材１と裏部被覆材２で中芯材８をサンドイッチ状に挟み，四 辺に縁布材９を巡らせて表部被覆材１と裏部被覆材２を縫合する。 以上の如く構成された，多層式構造の寝具用敷布団。

【０００５】

【作用】

本案は以上のような構造であるから，これを暖暑期に使用するときは，表部 被覆材１の面を上面にして横臥すれば，人体と表部被覆材１との間に発生した 人体の余熱や汗は，表部被覆材１に内蔵されている細かい網目のフィラメント シート３と吸水シート４を通って吸湿性中綿材５に吸収されるので，避暑効果 が生じる。 また，これを寒冷期に使用するときは，裏部被覆材２の面を上面にして横臥 すれば，遠赤外線中綿材７より人体に遠赤外線が放射されるので，体温の保温 効果が生じる。

【０００６】

【実施例】

なお，本考案の実施に当たって，縁布材９に開閉自在のファスナー１０を設 ければ，中芯材８を自由に出し入れすることができ，被覆材の天日乾燥が容易 に行える。 また，中芯材８を弾力性ウレタンフォーム１１とポリエチレン樹脂板１２で 二層化すれば，疲弊が激しい中芯材の耐久性を向上させることができる。

【０００７】

【考案の効果】

したがって，暖暑期においても寒冷期においても，表裏いずれかの面を用い ることにより，避暑と防寒の使い分けが可能となり，機能的かつ利便性のある 寝具となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図

【図２】本考案の縦断面図

【図３】本考案の他の実施例を示す斜視図

【図４】本考案の他の実施例を示す縦断面図

【符号の説明】 １は表部被覆材 ２は裏部被覆材 ３はフィラメントシート ４は吸水シート ５は吸湿性中綿材 ６は布地 ７は遠赤外線中綿材 ８は中芯材 ９は縁布材 １０はファスナー １１はウレタンフォーム １２はポリエチレン樹脂板

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】縁布材９に開閉自在のファスナー１０を設
   けた，多層式構造の寝具用敷布団
2. 【請求項２】中芯材８を弾力性ウレタンフォーム１１と
   ポリエチレン樹脂板１２で二層化した請求項１の多層式
   構造の寝具用敷布団