JPS588247Y2 - 防水シ−ツ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は布団、マツトレス等を汚水から保護できるよう
にした防水シーツに関するものである。

本考案の目的は布団、マツトレス等が排尿その他の汚水
により汚損されるのを防止するとともにこれを使用する
人に最適な着用感を与えることのできる防水シーツを提
供しようとするものである。

病臥者その他活動の自由を拘束された人達は布団、マツ
トレス等の上で排尿その他の用を足さなければならない
ため誤って寝具類を汚損するということが多かった。

又失禁者の場合にも排尿具等を身体に装着していても身
体の動きによって排泄物が漏出して布団を汚損するとい
うことが指摘された。

これらの問題点を解決するために実公昭５３−３０４１
８号公報に記載されているような防水シーツが開発され
たがこの場合にもシーツの防水性に留意しすぎたために
生地の通気という点で完全でないうえ、保温性、着用感
という点でももう一つという欠点があった。

本考案はこれらの欠点を除去しようとするものであり、
以下に記載する考案の完成によりその目的を達成するこ
とができたものである。

以下本考案の実施例を図面を参照して説明する。

本考案の防水シーツは基布１と当て布２との組合せによ
って構成している。

基布１は綿、化学繊維その他の繊維により織成した布帛
を用いており表面には防水コート３を一体化せしめると
ともに表面各隅部近くには結束用の長縁４・・・・・・
４を取りつけ又裏面の片側には同じく短かい紐５，５を
取りつけている。

６・・・・・・６はベルベット式ファスナーであり当て
布２の裏面に取りつけたベルベット式ファスナー７・・
・・・・７と対応する位置に縫着している。

当て布２はウール素材を用いるものであり、基布１と同
大若しくはこれよりもやや小さいサイズとしその裏面各
隅部近くに前記したベルベット式ファスナー７・・・・
・・７を縫着している。

なお当て布２はウール素材をそのまま用いる場合のほか
生地の風合を損わない範囲で適宜撥水加工を施してもよ
い。

図中８は布団、９は病臥者である。

本考案は叙上のように構成したので当て布２を装着した
基布１を布団８上に敷いた後、長縁４・・・・・・４相
互を布団８に巻きつけるようにして結束すれば第３図例
示のように簡単に布団８に固定することができ、防水効
果を発揮せしめることができる。

又基布１の裏面片側にも結束用の短かい紐５，５を取り
つけたので病臥者９の動きが大きい場合には第４図例示
のように当て布２を含む基布１を病臥者９に巻きつけた
後前配縁５，５と、これと反対側にある長縁４，４とを
結束すれば患者は少くとも腰部を完全に巻かれて防水効
果を奏せしめることができる。

又本考案は特に当て布２にウール素材を用いたので病臥
者に与える感触及び通気性にすぐれており、例えば病臥
者が膚に直接に当て布２に当接してもこれによりかぶれ
等を生せしめることがないという特徴を有している４

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すものであり、第１図は分解斜
視図、第２図は一部を、拡大して示す断面図、第３図は
布団に固定する使用例を示す正面図、第４図は病臥者に
巻きつけて使用する例を示す正面図である。 １・・・・・・基布、２・・・・・・当て布、３・・・
・・・防水コート、４・・・・・・長縁、５・・・・・
・短かい紐、６，７・・・・・・ベルベット式ファスナ
ー、８・・・・・・布団、９・・・・・・病臥者。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 片面若しくは両面に適宜の防水処理を施した基布１の表
   面四隅部近くに結束用の長縁４・・・・・・４を縫着し
   、裏面の片側隅角部近くには短かい紐５，５を縫着する
   とともに表面の適宜位置にベルベット式ファスナー６．
   ６を縫着してなる基布１と、この基布１と同大若しくは
   これよりもやや小さい形状とし裏面にはベルベット式フ
   ァスナー７．７を縫着したウール製の当て布２との組合
   せからなり当て布２を基布１に着脱を自在とするよう当
   接してなる防水シーツ。