JP3020980B2 - 光学活性なバレロラクトン誘導体 - Google Patents

光学活性なバレロラクトン誘導体

Info

Publication number
JP3020980B2
JP3020980B2 JP2039323A JP3932390A JP3020980B2 JP 3020980 B2 JP3020980 B2 JP 3020980B2 JP 2039323 A JP2039323 A JP 2039323A JP 3932390 A JP3932390 A JP 3932390A JP 3020980 B2 JP3020980 B2 JP 3020980B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
substituted
configuration
lower alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2039323A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03246289A (ja
Inventor
誠一 高野
國郎 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Denka Kogyo KK filed Critical Asahi Denka Kogyo KK
Priority to JP2039323A priority Critical patent/JP3020980B2/ja
Priority to US07/658,179 priority patent/US5262552A/en
Publication of JPH03246289A publication Critical patent/JPH03246289A/ja
Priority to US08/036,887 priority patent/US5352845A/en
Priority to US08/243,760 priority patent/US5504219A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3020980B2 publication Critical patent/JP3020980B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Pyrane Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規な光学活性化合物およびその中間体、
並びにそれらの製造方法に関する。
[従来の技術] メバロノラクトンは、各種の医薬、農薬、化粧品若し
くは食品添加物またはそれらの中間体の製造用原料とし
て有用な化合物である。メバロノラクトンには、光学活
性なR−体(天然型)およびS−体(非天然型)があ
り、例えば天然型のR−体は式(V) で表される。
光学活性な出発材料を用いて光学活性なメバロノラク
トンを合成する方法は、例えば、特開昭60−146840号公
報に記載されている。この特許公報に記載の方法は、光
学活性なオキソヒドロキシフラン誘導体を出発材料とし
て用い、その出発材料のキラリティーを維持したまま
で、光学活性なヘプテントリオール誘導体を調製し、こ
のヘプテントリオール誘導体から更に数工程を経て、目
的とする光学活性なメバロノラクトンを得るものであ
る。しかしながら、この方法を始めとする従来の方法
は、合成工程が長いだけでなく、キラル中心の導入率が
低く、合成工程における操作が簡単ではなく、しかも大
量合成が困難であった。
[発明が解決しようとする課題] 従って、本発明の目的は、光学活性なメバロノラクト
ンを合成するにあたり、合成工程が短くてしかも簡単で
あり、キラル中心の導入率が高く、更に大量合成が可能
な中間体を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記の目的は、本発明により、一般式(I) (式中、R1は水素原子、炭素数1〜4個の低級アルキル
基、炭素数1〜4個の低級アルコキシ基で置換されてい
る炭素数1〜4個の低級アルキル基、ベンジル基、炭素
数1〜4個の低級アルコキシ基で置換されているベンジ
ル基、炭素数1〜4個の低級アルコキシ基で置換されて
いるフェニル基、または炭素数1〜4個の低級アルキル
基で置換されているシリル基であり、R2は炭素数1〜4
個の低級アルキル基、炭素数1〜4個の低級アルケニル
基、炭素数1〜4個の低級アルキニル基またはフェニル
基であり、R3はヒドロキシ基であってR4は水素原子であ
るか、あるいはR3とR4とが一緒になってエポキシ基であ
るものとし、そして式中で※および*を付した環炭素原
子がキラル中心炭素原子である場合においてその各キラ
ル中心炭素原子における立体配置は、それぞれ独立に、
択一的にS−配置またはR−配置のいずれか一方の配置
のみをとるものとする) で表される光学活性なバレロラクトン化合物によって達
成することができる。
また、本発明は、前記の各化合物を製造する方法を提
供するものでもある。その製造方法は以下の各工程から
なる。
(a)一般式(VI) [式中、R1は水素原子、場合により炭素数1〜4個の低
級アルコキシ基で置換されていることのある炭素数1〜
4個の低級アルキル基(例えばメチル基、メトキシメチ
ル基、またはメトキシエトキシメチル基)、ベンジル
基、炭素数1〜4個の低級アルコキシ基で置換されてい
るベンジル基、炭素数1〜4個の低級アルコキシ基で置
換されているフェニル基(例えばp−メトキシフェニル
基)、または炭素数1〜4個の低級アルキル基で置換さ
れているシリル基(例えばt−ブチルジメチルシルル
基)であり、そして式中で*を付したキラル中心炭素原
子における立体配置は、択一的にS−配置またはR−配
置のいずれか一方の配置のみをとるものとする] で表される光学活性な(S)−または(R)−グリシド
ール化合物と式(VII) HC≡C−COOR5 (VII) [式中、R5は水素原子;アルキル基、特には炭素数1〜
4個の低級アルキル基(例えばメチル基またはエチル
基);フェニル置換アルキル基、特にはフェニル基で置
換された炭素数1〜4個の低級アルキル基(例えばベン
ジル基);アルケニル基、特には炭素数1〜4個の低級
アルケニル基(例えばアリル基);フェニル基;炭素数
1〜4個の低級アルキル基またはアルコキシ基で置換さ
れたフェニル基(例えばp−メトキシ基);またはトリ
アルキルシリル基、特にトリ低級アルキルシリル基(例
えば、トリメチルシリル基)である] で表されるプロパルギル酸またはその誘導体とを反応さ
せ、一般式(III) (式中、R1、R5および*は前記と同じ意味である) で表される相当する(即ち、キラル中心炭素原子*が有
していたS−立体配置またはR−立体配置をそのまま保
存して)光学活性な(S)−または(R)−ヘキシノエ
ート化合物を得る工程。
(b)前記一般式(III)で表されるヘキシノエート化
合物と一般式(VIII) MIMII(R2 (VIII) (式中、MIは1価の金属イオン、例えばリチウムまたは
銅であり、MIIは2価の金属イオン、例えば銅またはマ
グネシウムであり、R2は炭素数1〜4個の低級アルキル
基、好ましくはメチル基またはエチル基;炭素数1〜4
個の低級アルケニル基、好ましくはビニル基;炭素数1
〜4個の低級アルキニル基、好ましくはエチニル基;ま
たはフェニル基である) で表される求核剤とを反応させ、一般式(IV) (式中、R1、R2および*は前記と同じ意味である) で表される相当する(即ち、キラル中心炭素原子*が有
していたS−立体配置またはR−立体配置をそのまま保
存して)光学活性な(S)−または(R)−不飽和バレ
ロラクトン化合物を得る工程。
(c)前記一般式(IV)で表される不飽和バレロラクト
ン化合物を酸化して、一般式(I a) (式中、R1、R2、※および*は前記と同じ意味である) で表される相当する(即ち、キラル中心炭素原子*が有
していたS−立体配置またはR−立体配置をそのまま保
存して)光学活性な(S)−または(R)−エポキシバ
レロラクトン化合物を得る工程。なお、ここで得られる
一般式(I a)で表される化合物において、エポキシ基
が結合している各キラル中心炭素原子※および*におけ
る立体配置は、それぞれ独立に、択一的にS−配置また
はR−配置のいずれか一方の配置のみをとることができ
るものとする。
(d)前記一般式(I a)で表されるエポキシバレロラ
クトン化合物を還元して、一般式(I b) (式中、R1、R2※および*は前記と同じ意味である) で表される相当する(即ち、キラル中心炭素原子※およ
び*が有していたS−立体配置またはR−立体配置をそ
のまま保存して)光学活性な、保護された(S)−また
は(R)−ヒドロキシバレロラクトン化合物を得る工
程。
(e)前記一般式(I b)で表される保護されたヒドロ
キシバレロラクトン化合物から保護基R1を除去して、一
般式(I c) (式中、R2※および*は前記と同じ意味である) で表される相当する(即ち、キラル中心炭素原子※およ
び*が有していたS−立体配置またはR−立体配置をそ
のまま保存して)光学活性な遊離の(S)−または
(R)−ヒドロキシバレロラクトン化合物を得る工程。
(f)前記一般式(I c)で表される遊離のヒドロキシ
バレロラクトン化合物を同一容器中でアルカリ加水分解
してグリコール部を開裂し、更に形成されるアルデヒド
基を還元し、そして酸性にして、式(IX) で表される(S)−メバロノラクトンを得る工程。
(g)前記一般式(I b)で表される保護されたヒドロ
キシバレロラクトン化合物を還元して、一般式(II) (式中、R1、R2※および*は前記と同じ意味である) で表される相当する(即ち、キラル中心炭素原子※およ
び*が有していたS−立体配置またはR−立体配置をそ
のまま保存して)光学活性な(S)−または(R)−ヘ
キサン化合物を得る工程。
(h)前記一般式(II)で表される遊離のヒドロキシバ
レロラクトン化合物から保護基を除去した後、同一容器
中でアルカリ加水分解してグリコール部を開裂し、更に
形成されるアルデヒド基を還元し、そして酸性にして、
式(V) で表される(R)−メバロノラクトンを得る工程。
次に、工程(a)から工程(h)について説明する。
工程(a) 出発材料のグリシドール(VI)はキラル中心1個を有
し、S体およびR体が存在する。それらのS体およびR
体はそれぞれ公知の化合物である。
グリシドール(VI)とプロパルギル酸またはその誘導
体(VII)との反応は、不活性ガス(例えば、アルゴン
ガスまたは窒素ガス)雰囲気にて、低温下(例えば、0
〜−120℃、特には−10〜−100℃)で、非プロトン性溶
媒(例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、ヘキサン
またはエーテル)中で、強塩基(例えば、アルキルリチ
ウム)およびルイス酸触媒(例えば、三フッカホウ素、
特に三フッ化ホウ素・エーテル)の存在下にて実施す
る。この工程(a)の反応により、出発材料であるグリ
シドール(VI)由来のキラル中心炭素原子における立体
配置が、ヘキシノエート化合物(III)に導入される。
精製にはシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いる
ことができる。
工程(b) この工程は、不活性ガス(例えば、アルゴンガスまた
は窒素ガス)の雰囲気下で、低温下(例えば、0〜−10
0℃、特には−10〜−80℃)にて、非プロトン性溶媒
(例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、ヘキサンま
たはエーテル)中で、銅(I)化合物(例えば、CuI、C
uCN)の存在下で実施する。求核剤としては、例えば、
リチウムジアルキルキュープレート、リチウムジフェニ
ルキュープレート、またはアルキル若しくはフェニルマ
グネシウムハライドを用いることができる。
ヘキシノエート化合物(III)における5位キラル中
心炭素原子の立体配置は変化せずに、不飽和バレロラク
トン化合物(IV)の5位に導入される。得られた化合物
を必要により精製(例えば、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー処理)して、次の工程に用いる。
工程(c) 不飽和バレロラクトン化合物(IV)のエポキシ化は、
不活性ガス(例えば、アルゴンガスまたは窒素ガス)雰
囲気にて、極性有機溶媒(例えば、低級アルコール、ま
たはその含水物)中で、常温下にて、アルカリ水酸化物
(例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)の水溶液
の存在下で、ハイドロパーオキシド(例えば、過酸化水
素、t−ブチルハイドロパーオキシド)を用いて実施す
る。
このエポキシ化では、バレロラクトン環の5位キラル
中心炭素原子における立体配置が変化しないで保存され
るだけでなく、更に、2,3位に新たにキラル中心が導入
される。2位および3位に導入される立体配置の種類
は、後述する実施例3に示すとおり、不飽和バレロラク
トン化合物(IV)の5位キラル中心炭素原子における立
体配置に依存する。即ち、不飽和バレロラクトン化合物
(IV)の5位キラル中心炭素原子における立体配置がR
−形であれば、2位はS−形となり、そして3位はS−
形となる(実施例3参照)。従って、不飽和バレロラク
トン化合物(IV)の5位キラル中心炭素原子における立
体配置がS−形であれば、2位はR−形となり、そして
3位はR−形となる。
得られた化合物を必要により精製(例えば、シリカゲ
ルカラムクラマトグラフィー処理)して、次の工程に用
いる。
工程(d) エポキシ基の還元は、不活性ガス(例えば、アルゴン
ガスまたは窒素ガス)雰囲気にて、アルコール性溶媒
(例えば、低級アルコールまたはその含水物)中で、常
温下で、低級カルボン酸(例えば、酢酸)の存在下に
て、ジフェニルジセレニド、フェニルジセレニド、フェ
ニルセレニルハライド、水酸化ホウ素ナトリウム、また
は水素化ホウ素カリウムを用いて行う。
得られた化合物を必要により精製(例えば、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー処理)して、次の工程に用
いる。
この還元によって、バレロラクトン環の2位に存在し
たキラル中心は消滅するが、バレロラクトン環の3位お
よび5位に存在する2個のキラル中心炭素原子における
立体配置は変化せずに保存される。
この工程(d)で得られた、バレロラクトン環の3位
にキラリティーを有するバレロラクトン化合物(I b)
を用いると、S−メバロノラクトンおよびR−メバロノ
ラクトンのいずれをも自由に調製することができる。即
ち、工程(d)の後で、工程(e)および工程(f)を
選択すれば3S−メバロノラクトンを得ることができ、工
程(d)の後で、工程(g)および工程(h)を選択す
れば3R−メバロノラクトンを得ることができる。目的生
成物であるメバロノラクトンの立体構造は、選択する工
程にのみ依存し、使用する出発材料・バレロラクトン化
合物(I b)の立体構造には左右されない。
工程(e) 保護基R1の除去は、還元触媒(例えば、パラジウム炭
素、水酸化パラジウム)の存在下で、アルコール溶媒中
にて、常温下で、水素気流(1〜5気圧)を通すことに
よって行うことができる。
この還元処理により、バレロラクトン環の3位および
5位に存在する2個のキラル中心炭素原子における立体
配置は変化せずに保存される。
得られた化合物を必要により精製(例えば、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー処理)して、次の工程に用
いる。
工程(f) 前記工程(e)で得られた遊離のヒドロキシバレロラ
クトン化合物(I c)のアルカリ加水分解を、非プロト
ン性溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、ヘ
キサンまたはエーテル)中で、常温下に、水酸化アルカ
リ金属(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、)の稀水溶液を用いて行う。次に、弱酸(例えば、
二酸化炭素ガス)を低温下(例えば、0℃ないし室温)
で導入して弱アルカリ性(pH約8〜7)としてから、過
ヨウ素酸塩(例えば過ヨウ素酸ナトリウム)水溶液を加
えてグリコール部分を開裂する。続いて、直ちに、同一
容器内で還元剤(例えば水素化ホウ素ナトリウム)によ
って還元する。反応終了後、反応液を無機酸(例えば硫
酸)で酸性に調整する。
前記の工程(e)と工程(f)とを同じ容器中で実施
することができる。
得られた化合物を必要により精製(例えば、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー処理)することにより、純
粋な(S)−メバロノラクトンを得ることができる。
工程(g) 工程(d)で得られたヒドロキシバレロラクトン(I
b)の還元は、不活性ガス(例えばアルゴンガスまたは
窒素ガス)雰囲気にて、低温下(例えば、+10〜−10
℃)で、非プロトン性溶媒(例えば、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンまたはエーテル)中で、ヒドリド還元剤
(例えば、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジイソ
ブチルアルミニウム、または水素化ホウ素カリウム)の
存在下にて実施する。
この還元処理により、バレロラクトン環の3位および
5位に存在した2個のキラル中心炭素原子における立体
配置は変化せずに保存される。
得られた化合物を必要により精製(例えば、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー処理)して、次の工程に用
いる。
工程(h) 保護基R1の除去は、還元触媒(例えば、パラジウム炭
素、水酸化パラジウム)の存在下で、アルコール溶媒中
にて、常温下で、水素気流(1〜5気圧)を通すことに
よって行うことができる。続いて、1,2−グリコール部
を低温下(例えば、+10〜−10℃)で、過ヨウ素酸塩
(例えば、過ヨウ素酸ナトリウム)で酸化開裂する。原
料が完全に消失したことを確認し、更に酸化剤(例え
ば、酸化クロム、またはジョーンズ試薬)を加え、原料
が消失した後で、無機酸(例えば硫酸)で酸性に調整す
る。
前記の工程(g)と工程(h)とを同じ容器中で実施
することができる。
こうして(R)−メバロノラクトンを得ることができ
る。
得られた化合物を必要により精製(例えば、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー処理)する。
こうして得られた(S)−または(R)−メバロノラ
クトンは、例えばそのまま医薬品合成用の中間体として
用いることができ、あるいは、加水分解によって(S)
−または(R)−メバロン酸に変え、例えば動物、植物
または微生物の成長促進剤等の代謝調整剤として用いる
ことができる。
[実施例] 以下、実施例によって本発明を更に具体的に説明する
が、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
例1:(R)−メチル−6−ベンジルオキシ−5−ヒドロ
キシ−2−ヘキシノエートの調製 なお、前記の式中で、Bnはベンジル基である(以下同
様)。
テトラヒドロフラン70mlにプロパルギル酸メチル
(1)2.50ml(28.1ミリモル)を溶かした溶液中に、−
90℃の冷却下で、n−ブチルリチウム(n−ヘキサン中
の1.56モル溶液)18.0ml(28.0ミリモル)を40分間かけ
て滴下した。滴下終了後、更に20分間攪拌した。同じ温
度下で、テトラヒドロフラン20mlに(S)−O−ベンジ
ルグリシドール(2)3.55g(21.6ミリモル)を溶かし
た溶液をカニューレで更に加え、5分間攪拌した。得ら
れた黄褐色溶液に、三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル
3.50ml(28.0ミリモル)を10分間かけて滴下し、同じ温
度で1時間攪拌した。
得られた反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液20mlを
加え、室温まで昇温させた後、ジエチルエーテル200ml
で抽出した。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液20
mlおよび飽和塩化ナトリウム水溶液20mlで順に洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去さ
せた。
残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル200g
使用)で処理し、ジエチルエーテル/n−ヘキサン(1:
1)の流分から標記の2−ヘキシノエート体(3)4.50g
(収率:84%)を得た。
▲[α]29 D▼=−14.7゜(c=1.07、CHCl3) 沸点:160〜165℃(0.3mmHg)(Kugelrohl) 1H NMR(CDCl3、δ): 2.60(2H、d、J=6.0Hz) 2.60(1H、brs、D2Oで消失) 3.40−3.75(2H、m) 3.78(3H、s) 3.90−4.10(1H、m) 4.58(2H、s) 7.3(5H、s) IR ▲νneat max▼ cm-1:3330(br)、2260、1710 MS m/e:248(M+)、91(100%) 元素分析: 理論値(C14H16O4):C=67.71、H=6.50 測定値:C=67.66、H=6.76 例2:(R)−6−ベンジルオキシメチル−4−メチル−
5,6−ジヒドロ−2H−ピラン−2−オンの調製 アルゴン気流下で、テトラヒドロフラン150mlにヨウ
化銅8.5mg(42.27ミリモル)を懸濁させ、この懸濁液に
0℃下でメチルリチウム(1.06モルのエーテル溶液)7
9.8ml(84.54ミリモル)を加え、同じ温度で10分間攪拌
した。得られた反応液を−60℃に冷却し、前記例1で得
られたヘキシノエート体(3)4.5g(18.1ミリモル)を
テトラヒドロフラン10mlに溶解した溶液を加え、1時間
攪拌した。更に同じ温度で飽和塩化アンモニウム水溶液
20mlを徐々に加え、室温まで昇温させた後、ジエチルエ
ーテルを加え、有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を
留去させた。
残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)で
処理したところ、エーテル/ヘキサン(1:2)の流分か
らはトランスエステル体248mgが得られ、そして、エー
テル/ヘキサン(1:1)の流分からは、無色油状物質と
して標記のα,β−不飽和ラクトン体(4)3.82g(収
率:91%)が得られた。
▲[α]29 D▼=+120.9゜(c=1.12、CHCl31H NMR(CDCl3、δ): 1.98(3H、s) 2.35(1H、dd、J=18Hz、5.1Hz) 2.50(1H、dd、J=18Hz、12Hz) 3.69(2H、d、J=4.6Hz) 4.40−4.75(1H、m) 5.80(1H、brs) 7.34(5H、s) IR ▲νneat max▼ cm-1:1720、1255、1122 MS m/e:232(M+)、111(100%) 元素分析: 理論値(C14H16O3):C=72.38、H=6.95 測定値:C=72.52、H=7.14 例3:(2S,3S,5R)−5−ベンジルオキシメチル−2,3−
エポキシ−3−メチル−δ−バレロラクトンの調製 メチルアルコール5.0mlに前記例2のα,β−不飽和
ラクトン体(4)1.0g(4.31ミリモル)を溶解した溶液
に、水浴(20℃)中で、30%過酸化水素水溶液1.47ml
(12.9ミリモル)を滴下し、更に6N水酸化ナトリウム水
溶液1.0mlを滴下し、激しく攪拌した。この際、滴下と
同時に気体の激しい発生が認められた。攪拌を40分間続
けた後、反応液を氷冷し、この液に濃塩酸を注意深く加
え、pH1〜2に調整した後、酢酸エチル100mlを用いて抽
出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液20mlで洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留
去させた。
残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g
使用)で処理したところ、ジエチルエーテル/n−ヘキサ
ン(1:2)の流分から無色油状の標記α,β−エポキシ
ラクトン体(5)748mg(収率:70%)が得られた。
▲[α]29 D▼=−21.9゜(c=1.02、CHCl31H NMR(CDCl3、δ): 1.52(3H、s) 2.20(2H、d、J=7.8Hz) 3.48(1H、s) 3.60(2H、dd、J=3.9Hz、1.2Hz) 4.56(2H、s) 4.50−4.80(1H、m) 7.33(5H、s) IR ▲νneat max▼ cm-1:1740、1290、1270 MS m/e:248(M+)、91(100%) 例4:(3S,5R)−5−ベンジルオキシメチル−3−ヒド
ロキシ−3−メチル−δ−バレロラクトンの調製 エタノール6ml中にジフェニルジセレニド(C6H5SeSeC
6H5)1.98g(6.35ミリモル)を懸濁させた懸濁液に、室
温で、発泡および発熱に充分注意しながら水素化ホウ素
ナトリウム482mg(6.35ミリモル)を徐々に加え、更に
2時間攪拌した。得られた橙色溶液に、酢酸0.12ml(2.
11ミリモル)を加えて攪拌した後、前記例3のα,β−
エポキシラクトン体(5)のエチルアルコール溶液4ml
をカニューレで滴下し、室温で20分間攪拌した。
得られた溶液に酢酸エチル20mlを加えて希釈し、続い
て飽和塩化ナトリウム水溶液10mlを加え、同じ温度で30
分間攪拌した。次に、氷冷下で濃塩酸を滴下し、pH1〜
2に調整した後、酢酸エチルで抽出し、有機相を無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去させた。
残留物をトルエン20mlに溶解し、この溶液にピリジニ
ウムp−トルエンスルホネート54mgを加え、Dean−Star
k装置に取付けてから30分間還流加熱した。空冷後、ジ
エチルエーテル100mlで希釈し、有機相を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液(20ml×2)および飽和塩化ナトリウ
ム水溶液20mlで順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。
減圧下で溶媒を留去させた後、残留物をカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル50g使用)で処理したとこ
ろ、ジエチルエーテルの流分から無色油状の標記ヒドロ
キシラクトン体(6)952mg(収率:90%)が得られた。
▲[α]28 D▼=−3.28゜(c=1.02、CHCl31H NMR(CDCl3、δ): 1.37(3H、s) 1.87(2H、dd、J=6.8Hz、1.5Hz) 2.22(1H、brs) 2.30−2.80(2H、m) 3.65(2H、ddd、J=10.7Hz、3.9Hz、1.5Hz) 4.57(2H、s) 4.70−5.00(1H、7ライン) 7.33(5H、s) IR ▲νneat max▼ cm-1:3450、1720 MS m/e:250(M+)、91(100%) 例5:(3S,5R)−3−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチ
ル−3−メチル−δ−バレロラクトンの調製 前記例4のベンジルエーテル体(6)260mg(1.05ミ
リモル)をメチルアルコール5ml中に溶解した溶液に、
木炭上の20%水酸化パラジウム(II)15mlを加え、水素
気流(1気圧)下および室温下で18時間攪拌した。セラ
イトを用いて触媒を去した後、減圧下で溶媒を留去
し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル8g
使用)で処理したところ、酢酸エチルの流分から無色ガ
ム状の標記ジオール体(7)163mg(収率:97%)が得ら
れた。
▲[α]28 D▼=+3.54゜(c=1.13、メチルアルコ
ール) 1H NMR(CDCl3、δ): 1.48(3H、s) 1.60−1.95(3H、m) 2.55(2H、d、J=6.3Hz) 2.65(1H、brs) 3.40−3.70(2H、brm) 4.55−4.90(1H、brm) IR ▲νneat max▼ cm-1:3400、1730 MS m/e:161(M+)、87(100%) 例6:(3S,5R)−6−ベンジルオキシ−3,5−ジヒドロキ
シ−3−メチルヘキサノールの調製 前記例4のヒドロキシラクトン体(6)430mg(1.72
ミリモル)をテトラヒドロフラン8ml中に溶解した溶液
に、氷冷下で、水素化アルミニウムリチウム131mg(3.4
4ミリモル)を加え、室温下で5時間攪拌した。更に氷
冷下で、飽和アンモニウム水溶液を注意深く滴下し、攪
拌した後、セライトを用いて過した後、液を減圧下
で濃縮した。
残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル20g
使用)で処理したところ、5%メチルアルコール/ジエ
チルエーテルの流分から標記トリオール体(8)405mg
(収率:93%)が得られた。
▲[α]27 D▼=+8.44゜(c=1.09、メチルアルコ
ール) 1H NMR(CDCl3+D2O、δ): 1.30(3H、s) 1.45−2.00(4H、m) 3.37(2H、d、J=5.9Hz) 3.82(2H、t、J=5.6Hz) 4.10−4.40(1H、m) 4.54(2H、s) 7.32(5H、s) IR ▲νneat max▼ cm-1:3350、1120、860 MS m/e:255(M+)、91(100%) 参考例 (1):(S)−メバロノラクトンの調製 テトラヒドロフラン2ml中に前記例5のジオールラク
トン体(7)160mg(1.00ミリモル)を溶解した溶液
に、20%水酸化ナトリウム水溶液2mlを室温下で加え、2
0分間攪拌した。この溶液に、氷冷下で二酸化炭素ガス
を通気(ハブリング)し、pH8〜9になったことを確認
し、同じ温度で過ヨウ素酸ナトリウム235mg(1.1ミリモ
ル)を加え、30分間攪拌した。薄層クロマトグラフィで
原料の完全な消失を確認した後、水素化ホウ素ナトリウ
ムを徐々に加え攪拌した。続いて、同じ温度(氷冷下)
で濃塩酸を注意深く滴下し、pH1〜2に調整した。この
際、遊離してくるヨウ素(I2)を飽和チオ硫酸ナトリウ
ム水溶液で還元した。
トリクロロメタンで抽出した後、有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去させた。
残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル10g
使用)で処理したところ、ジエチルエーテルの流分から
標記の(S)−ラクトン体(9)120mgが得られた。
(2):(R)−メバロノラクトンの調製 メチルアルコール5ml中に前記例6のトリオール体
(8)400mg(1.57ミリモル)を溶解した溶液に、木炭
上の20%水酸化パラジウム(II)20mgを加え、水素気流
(1気圧)下および室温下で12時間攪拌した。セライト
を用いて触媒を去した後、減圧下で溶媒を留去し、粗
製のテトラオール体250mgを得た。
この粗製テトラオール体を水2mlに溶解し、この溶液
に、氷冷下で、過ヨウ素酸水溶液[HIO4・2H2O394mg
(1.73ミリモル)をH2O2mlに溶解して調製]を滴下し、
同じ温度で5分間攪拌した。反応が完全に終了したこ
と、即ち、ジオールアルデヒド体(11) がラクトール体(12) へ完全に変化したことを薄層クロマトグラフィによって
確認した後、反応溶液に濃硫酸5mlを加えた。更に、反
応溶液に無水酸化クロム(VI)1.05g(10.5ミリモル)
を加え、30分間攪拌した。次に、粉末状の炭酸水素ナト
リウムを加えて中和し、トリクロロメタンで抽出した。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒
を留去させた。残留物をカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル10g使用)で処理したところ、ジエチルエーテ
ルの流分から標記の(R)−ラクトン体(10)162mg
(収率:79%)が得られた。
(R)−および(S)−メバロノラクトンの物性デー
タ: 1H NMR(CDCl3、δ): 1.395(3H、s) 1.90(2H、dd、J=5.1Hz、4.4Hz) 2.47(1H、d、J=17.3Hz) 2.71(1H、d、、J=17.3Hz) 2.50(1H、brs) 3.20−3.80(2H、m) IR ▲νneat max▼ cm-1:3400、1710、1260 (S)−体(9): ▲[α]27 D▼=−22.3゜(c=1.07、エチルアルコ
ール) (R)−体(10): ▲[α]28 D▼=−21.5゜(c=1.10、エチルアルコ
ール)。
[発明の効果] 本発明によれば、入手が容易な出発材料を用いて、光
学活性なメバロノラクトンの2種の対掌体のいずれをも
任意に調製することができる。また、本発明は合成手順
が単純で、キラル中心の導入率が高く、大量生産にも適
している。更に、本発明で用いる製造方法によれば、キ
ラリティーを有する出発材料にラセミ化を起こすことな
く、キラリティーを維持したままで目的生成物を得るこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07C 43/178 C07C 43/178 D 69/734 69/734 Z C07D 309/32 C07D 309/32 493/04 106 493/04 106A (56)参考文献 特開 昭63−277669(JP,A) J.Chem.Soc.,Chem. Commun.,p82−83(1984) J.Chem.Soc.,Chem. Commun.,p268−269(1983) J.Chem.Soc.,Chem. Commun.,p480−482(1989) J.Org.Chem.,Vol. 40,No.11,p.1610−1616(1975) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 309/00 - 309/32 C07D 493/00 - 493/04 C07C 31/00 - 31/18 C07C 33/00 - 33/26 C07C 69/00 - 69/734 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) (式中、R1は水素原子、炭素数1〜4個の低級アルキル
    基、炭素数1〜4個の低級アルコキシ基で置換されてい
    る炭素数1〜4個の低級アルキル基、ベンジル基、炭素
    数1〜4個の低級アルコキシ基で置換されているベンジ
    ル基、炭素数1〜4個の低級アルコキシ基で置換されて
    いるフェニル基、または炭素数1〜4個の低級アルキル
    基で置換されているシリル基であり、R2は炭素数1〜4
    個の低級アルキル基、炭素数1〜4個の低級アルケニル
    基、炭素数1〜4個の低級アルキニル基またはフェニル
    基であり、R3はヒドロキシ基であってR4は水素原子であ
    るか、あるいはR3とR4とが一緒になってエポキシ基であ
    るものとし、そして式中で※を付したキラル中心炭素原
    子における立体配置は、択一的にS−配置またはR−配
    置のいずれか一方の配置のみをとるものとし、更に式中
    で*を付した環炭素原子がキラル中心炭素原子である場
    合においてその各キラル中心炭素原子における立体配置
    は、それぞれ独立に、択一的にS−配置またはR−配置
    のいずれか一方の配置のみをとるものとする) で表される光学活性なバレロラクトン化合物。
  2. 【請求項2】一般式(II) (式中、R1は炭素数1〜4個の低級アルキル基、炭素数
    1〜4個の低級アルコキシ基で置換されている炭素数1
    〜4個の低級アルキル基、ベンジル基、炭素数1〜4個
    の低級アルコキシ基で置換されているベンジル基、炭素
    数1〜4個の低級アルコキシ基で置換されているフェニ
    ル基、または炭素数1〜4個の低級アルキル基で置換さ
    れているシリル基であり、R2は炭素数1〜4個の低級ア
    ルキル基、炭素数1〜4個の低級アルケニル基、炭素数
    1〜4個の低級アルキニル基またはフェニル基であり、
    そして式中で※および*を付した各キラル中心炭素原子
    における立体配置は、それぞれ独立に、択一的にS−配
    置またはR−配置のいずれか一方の配置のみをとるもの
    とする) で表される光学活性なヘキサン化合物。
  3. 【請求項3】一般式(III) (式中、R1は水素原子、炭素数1〜4個の低級アルキル
    基、炭素数1〜4個の低級アルコキシ基で置換されてい
    る炭素数1〜4個の低級アルキル基、ベンジル基、炭素
    数1〜4個の低級アルコキシ基で置換されているベンジ
    ル基、炭素数1〜4個の低級アルコキシ基で置換されて
    いるフェニル基、または炭素数1〜4個の低級アルキル
    基で置換されているシリル基であり、R5はフェニル置換
    アルキル基、アルケニル基、フェニル基、炭素数1〜4
    個の低級アルキル基若しくは炭素数1〜4個の低級アル
    コキシ基で置換されているフェニル基、またはトリアル
    キルシリル基であり、そして式中で*を付したキラル中
    心炭素原子における立体配置は、択一的にS−配置また
    はR−配置のいずれか一方の配置のみをとるものとす
    る) で表される光学活性なヘキシノエート化合物。
  4. 【請求項4】一般式(IV) (式中、R1は水素原子、炭素数1〜4個の低級アルキル
    基、炭素数1〜4個の低級アルコキシ基で置換されてい
    る炭素数1〜4個の低級アルキル基、ベンジル基、炭素
    数1〜4個の低級アルコキシ基で置換されているベンジ
    ル基、炭素数1〜4個の低級アルコキシ基で置換されて
    いるフェニル基、または炭素数1〜4個の低級アルキル
    基で置換されているシリル基であり、R2は炭素数1〜4
    個の低級アルキル基、炭素数1〜4個の低級アルケニル
    基、炭素数1〜4個の低級アルキニル基またはフェニル
    基であり、そして式中で*を付したキラル中心炭素原子
    における立体配置は、択一的にS−配置またはR−配置
    のいずれか一方の配置のみをとるものとする) で表される光学活性な不飽和バレロラクトン化合物。
JP2039323A 1990-02-20 1990-02-20 光学活性なバレロラクトン誘導体 Expired - Fee Related JP3020980B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2039323A JP3020980B2 (ja) 1990-02-20 1990-02-20 光学活性なバレロラクトン誘導体
US07/658,179 US5262552A (en) 1990-02-20 1991-02-20 Optically active compounds and intermediates thereof, and process for manufacturing same
US08/036,887 US5352845A (en) 1990-02-20 1993-03-25 Process for manufacture of optically active saturated compounds
US08/243,760 US5504219A (en) 1990-02-20 1994-05-17 Optically active compounds and intermediates thereof, and process for manufacturing same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2039323A JP3020980B2 (ja) 1990-02-20 1990-02-20 光学活性なバレロラクトン誘導体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03246289A JPH03246289A (ja) 1991-11-01
JP3020980B2 true JP3020980B2 (ja) 2000-03-15

Family

ID=12549897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2039323A Expired - Fee Related JP3020980B2 (ja) 1990-02-20 1990-02-20 光学活性なバレロラクトン誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3020980B2 (ja)

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,p268−269(1983)
J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,p480−482(1989)
J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,p82−83(1984)
J.Org.Chem.,Vol.40,No.11,p.1610−1616(1975)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03246289A (ja) 1991-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
HU207288B (en) Process for enenthioselective producing phenyl-isoserine derivatives
JPH10507156A (ja) キラル第二級アルコールの不斉合成
JP3020980B2 (ja) 光学活性なバレロラクトン誘導体
JPH0592963A (ja) Paf拮抗剤として有用な2,5−ジアリールテトラヒドロフラン類及びその類縁体の製造方法
EP0585104B1 (en) A method of preparing a saturated monocyclic hydrocarbon compound and an intermediate therefor
JP2667135B2 (ja) ジイソピノカンフェイルクロロボランのインシトゥー製造
KR20160070457A (ko) 루비프로스톤의 제조방법 및 그를 위한 중간체
US5216177A (en) Method of preparing trans-3,4-disubstituted-γ-lactones
JP3129205B2 (ja) スフィンゴミエリン類縁体およびその光学活性体ならびにそれらの製法
JPH041148A (ja) 光学活性なアルケニル置換ヘプタン誘導体
JPH0374674B2 (ja)
JP2884084B1 (ja) 1,8−(ヒドロキシエチル)ナフタレン化合物及び1,8−(アシルオキシエチル)ナフタレン化合物並びにそれらの製造方法
JPH0449287A (ja) 光学活性なδ―ラクトン誘導体
JP2002513732A (ja) バンレイシ科のアセトゲニン用中間体
JP3317233B2 (ja) デオキシマンノジリマイシンの製造法
JPH06505009A (ja) ピロカルピン類及びその中間体の製造方法
JPH0364507B2 (ja)
JP4131075B2 (ja) 3−メルカプト−3−メチル−1−ブタノールの新規製造法及びその中間体
JPH0586020A (ja) α,β−ジヒドロキシ−γ,δ−不飽和カルボン酸チオールエステル誘導体およびその製造方法
JPH0977761A (ja) 光学活性N−スルフィニルイミンおよびそれを用いたβ−ラクタム誘導体の製法
JPH0649669B2 (ja) 光学活性アルコールの製法
JPH09241258A (ja) 2−オキサゾリジノン誘導体
JPH0651694B2 (ja) 光学活性化合物
JPH0825942B2 (ja) 光学活性化合物
JP2001240575A (ja) 光学活性エノンの製造方法および中間体

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080114

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090114

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100114

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees