JP3020918B2 - 遊技装置 - Google Patents

遊技装置

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JP3020918B2
JP3020918B2 JP10227617A JP22761798A JP3020918B2 JP 3020918 B2 JP3020918 B2 JP 3020918B2 JP 10227617 A JP10227617 A JP 10227617A JP 22761798 A JP22761798 A JP 22761798A JP 3020918 B2 JP3020918 B2 JP 3020918B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示されるシンボ
ルの組み合わせにより入賞の成否が判定されるスロット
マシン等の遊技装置、特に、通常の有効位置以外の位置
のシンボルを一定条件下で有効とするスロットマシン等
の遊技装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】表示さ
れるシンボルの組み合わせにより入賞の成否が判定され
る遊技装置の代表例であるスロットマシンは、従来、横
方向に並列する3つのリールがそれぞれたてに3個のシ
ンボルを表示することにより、たて3列×よこ3行の行
列状に表示される9個のシンボルのうち横線3本及び対
角線2本の5通りの直線上の各3個のシンボルの組み合
わせのみを入賞条件達成の判定上有効とする。この場
合、判定ラインが全て直線なので遊技者は入賞の成否を
判断し易いが、マンネリ化しているきらいがある。
【0003】実公平6−5824号公報には、従来のス
ロットマシンと同様にたて3列×よこ3行の行列状に表
示される9個のシンボルのうち、横線3本及び対角線2
本の5通りの直線上の各3個のシンボルの組み合わせに
加え、同じ行の左右のシンボルとその1つ上又は1つ下
の行の中央のシンボルからなる4通りの各3個のシンボ
ルの組合せを入賞条件達成の判定上有効とし、入賞の期
待感を増大させ得るものが開示されている。しかしなが
ら、このような組み合わせの規則は遊技者にとって飲み
込み難く、その点において却ってゲームの興趣を削ぎか
ねないというおそれがあった。
【0004】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、 遊技者に新しさを感じさせると共に入賞の期
待感を増大させ、入賞の成否判断が容易な遊技装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の遊技装置は、複
数種のシンボルを順次連続的に表示するための2以上の
表示手段と、その表示手段における前記連続的表示を停
止させてシンボルを固定表示させるための表示固定手段
とを有し、前記表示固定手段を遊技者が操作して前記表
示手段にシンボルを固定的に表示させることができ、前
記表示手段が固定的に表示したシンボルの種類と位置が
所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲー
ムを実行する遊技機であって、各表示手段について、表
示手段の総数nと同じ個数のシンボルを一列に表示する
n個の基本表示位置を有し、全表示手段の基本表示位置
は、各表示手段毎のn個の基本表示位置が表示手段数で
あるn列並んだn行×n列の行列状をなし、固定的に表
示されたシンボルについての入賞条件達成の判定は、基
本表示位置に固定的に表示された水平方向及び対角線方
向の(n+2)通りのn個のシンボルの並びのうち全て
又は一部について行われ、一列に並んだn個の基本表示
位置の一方の端部の延長上に隣接して1個の付加表示位
置を有する表示手段を1乃至(n−1)有すると共に、
一列に並んだn個の基本表示位置の他方の端部の延長上
に隣接して1個の付加表示位置を有する表示手段を0乃
(n−1)有し、付加表示位置に固定的に表示された
シンボルがその列の隣接基本表示位置に位置したとした
場合に入賞条件を達成するときには入賞条件達成と判定
され得るものであることを特徴とする(請求項1)。
【0006】上記の複数種のシンボルを順次連続的に表
示するための2以上の表示手段と、その表示手段におけ
る前記連続的表示を停止させてシンボルを固定表示させ
るための表示固定手段とを有し、前記表示固定手段を遊
技者が操作して前記表示手段にシンボルを固定的に表示
させることができ、前記表示手段が固定的に表示したシ
ンボルの種類と位置が所定の入賞条件を達成することと
入賞とが対応するゲームを実行する遊技機の好適な例と
して、外周面に複数のシンボルが表示され、回転停止状
態において前記シンボルの1又は2以上を遊技者が視認
し得る、回転自在に支持された回転体、及びその回転体
を回転駆動するための回転駆動装置からなる1又は2以
上の表示装置(表示手段)と、回転駆動されている前記
回転体を停止させてシンボルを固定表示させるための表
示固定装置(表示固定手段)とを有し、前記表示固定装
置を遊技者が操作して前記表示装置に前記シンボルを停
止表示させることができ、その表示固定装置によって停
止した回転体における前記シンボルの種類とその停止位
置が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応する
スロットマシンを挙げることができる(請求項2)。 (1) 前記シンボルとは、図形、絵、文字、記号等を意
味するものであり、その例としては、プラム、スイカ、
チェリー、ベル等の絵、「7」の文字、「BAR」の文
字、「RP」の文字等を挙げることができる。
【0007】前記の複数種のシンボルを順次連続的に表
示するための表示手段は、前記好適な例におけるよう
な、ステッピングモータ等の回転駆動装置により回転駆
動される回転体のほか、例えば、CRTや液晶パネル等
のビデオディスプレイ装置を利用したものであってもよ
い。前記遊技機は、このような表示手段を2以上有し、
各表示手段が1組のシンボル群を互いに独立的に表示す
るものとすることができる。前記回転体の場合、2以上
(例えば3)の回転体が互いに独立的に回転することに
より、それぞれの回転体に表示されたシンボル群を互い
に独立的に表示するものとすることができる。ビデオデ
ィスプレイ装置を利用したものの場合、例えば1台のビ
デオディスプレイ装置に3組以上のシンボル群を互いに
独立的に表示することにより3以上の表示手段とするこ
ともできる。
【0008】前記回転体の一般的な例としては、多種の
シンボルが外周面の周方向に順に1つずつ表示されたリ
ールを挙げることができる。
【0009】前記表示固定手段は、例えば、遊技者が操
作する停止ボタンによる停止信号に応答して、前記のよ
うな回転体を回転駆動するステッピングモータ等の回転
駆動装置を適宜のタイミングで停止させ得るものとする
ことができる。なお、前記表示固定手段は、遊技者が不
操作状態で所定時間経過することにより発生する停止信
号に応答して、前記ステッピングモータ等の回転駆動装
置を適宜のタイミングで停止させ得るようにすることも
できる。又は、ビデオディスプレイ装置によるシンボル
の表示を適宜のタイミングで固定表示させるものとする
ことができる。或いは、例えば遊技機内部の制御装置に
よって、特定条件下で前記のような回転体を特定のシン
ボルが特定位置に位置するように停止させ得るもの、又
は、特定条件下でビデオディスプレイ装置によるシンボ
ルが特定位置に位置するように固定表示させ得るものと
することもできる。
【0010】表示手段による表示内容の表示は、例えば
少なくとも遊技者が視認し得る程度の時間、表示内容を
固定状態で表示するものであれば、固定的表示というこ
とができる。 (2) 各表示手段についての基本表示位置の個数は、表
示手段の総数n(nは2又は3以上の整数)と同じであ
り、全表示手段の基本表示位置は、n個の基本表示位置
が表示手段数であるn列並んだn行×n列の行列状をな
す。
【0011】上記回転体等の表示手段の総数nは3であ
ることが好ましい(請求項3)。その場合、各表示手段
(回転体等)についての基本表示位置の個数は3であ
り、全表示手段(回転体等)の基本表示位置は、3個の
基本表示位置が表示手段数である3列並んだ3行×3列
の行列状をなす。現在の一般的なスロットマシンはこれ
に該当する。
【0012】なお、全表示手段についての基本表示位置
が構成するn行×n列の行列の形状は、必ずしも正方形
状であることを要しない。長方形状や菱形状等であって
もよい。 (3) 一列に並んだn個の基本表示位置の一方の端部の
延長上に隣接して1個の付加表示位置を有する表示手段
を1乃至n有すると共に、一列に並んだn個の基本表示
位置の他方の端部の延長上に隣接して1個の付加表示位
置を有する表示手段を0乃至n有する。
【0013】一方の端部というのは、ある表示手段につ
いての一列に並んだn個の基本表示位置の両端部のうち
何れか一方を意味し、他の表示手段についても同じ側の
端部を意味する。他方の端部というのは、何れの表示手
段についても、前記一方以外の端部(反対側の端部)を
意味する。例えば、各表示手段についてのn個の基本表
示位置が上下方向に一列に並び、n列のn個の基本表示
位置が横方向に並列してn行×n列の行列を構成してい
る場合、一方の端部というのは、各列におけるそれぞれ
下端部の基本表示位置を意味するか、各列におけるそれ
ぞれ上端部の基本表示位置を意味する。前者の場合、他
方の端部は各列におけるそれぞれ上端部の基本表示位置
を意味し、後者の場合、各列におけるそれぞれ下端部の
基本表示位置を意味する。
【0014】各表示手段は、付加表示位置を一方の端部
の延長上に隣接した位置と他方の端部の延長上に隣接し
た位置の両方に有するものであってもよく、一方にのみ
有するものであってもよく、何れにも有していないもの
であってもよい。
【0015】表示手段の総数nが3の場合、3個のリー
ル(回転体)の各3つのシンボルをシンボル表示窓に表
示する従来のスロットマシンをほぼそのまま使用し得
る。すなわち、正面パネルのシンボル表示窓付近を変え
るだけで、従来のスロットマシンを利用し得、スロット
マシンの通常の機種変更と同様の軽微な負担で済む。 (4) 固定的に表示されたシンボルについての入賞条件
達成の判定は、基本表示位置に固定的に表示された水平
方向及び対角線方向の(n+2)通りのn個のシンボル
の並びのうち全て又は一部について行われ、付加表示位
置に固定的に表示されたシンボルがその列の隣接基本表
示位置に位置したとした場合に入賞条件を達成するとき
には入賞条件達成と判定され得る。
【0016】すなわち、基本表示位置においてn行×n
列の行列状に固定的に表示されたシンボルのうち、水平
方向のn行(すなわちn通り)のn個のシンボルの並び
と、対角線方向2通りのn個のシンボルの並びの、合計
(n+2)通りのシンボルの並びのうち全て又は一部に
ついて入賞条件達成の判定が行われる。(n+2)通り
のシンボルの並びのうちどれを有効とするかは、例え
ば、ゲームに賭けるメダル数(価値手段の一例)等の条
件に応じて変化するものとすることができる。より具体
的には、例えば、メダル1枚の場合水平方向の1行を、
メダル2枚の場合水平方向のn行を、メダル3枚の場合
全ての並びを、それぞれ有効とすることができる。な
お、入賞条件は、各並びにおけるn個のシンボル全てに
よって判定されるもの(例えばn個のシンボル全てが特
定の同一シンボルであることを入賞条件とするもの)で
あることを必ずしも要しない。n個のうち任意位置又は
特定位置(例えば左端の1個のシンボル又は左から2個
のシンボル等)の1乃至(n−1)個のシンボルによっ
て判定されるものであってもよい。
【0017】有効な並びのシンボルに同じ列で隣接する
付加表示位置がある場合、その付加表示位置に固定的に
表示されたシンボルがもし同列の隣接する基本表示位置
に位置したとしたときに入賞条件を達成するならば入賞
条件達成と判定され得る。例えば、水平方向n行×上下
方向n列基本表示位置のうち上端位置の第1行のn個
(第1列乃至第n列のn個)のシンボルの並びが有効で
あって、第1列における第1行の基本表示位置の上に隣
接して付加表示位置がある場合、その付加表示位置に固
定的に表示された1個のシンボルと第1行の第2列乃至
第n列に固定的に表示された(n−1)個のシンボルが
第1行に並んだとしたときに入賞条件を達成するならば
入賞条件達成と判定され得る。従って、1つの表示手段
においてシンボルの固定的表示位置が1つずれていて本
来入賞し得ない場合が、言わばおまけとして入賞となり
得る。
【0018】付加表示位置に固定的に表示されたシンボ
ルがその列の隣接基本表示位置に位置したとした場合に
入賞条件を達成するときに、常に入賞条件達成と判定さ
れる(すなわち付加表示位置が常に有効である)ものと
することができる他、抽選やその他の条件により入賞条
件達成と判定される場合(付加表示位置が有効)と判定
されない場合(付加表示位置が無効)があるものとする
こともできる。抽選等の条件に従って、各付加表示位置
が有効であるか否かをLED(発光ダイオード)やラン
プ等の有効位置表示装置により遊技者に示すようにする
こともできる。
【0019】なお、本発明の遊技装置が2以上の付加表
示位置を有する場合、何れか1つの付加表示位置に固定
的に表示されたシンボルがその列の隣接基本表示位置に
位置したとした場合に入賞条件を達成するときに入賞条
件達成と判定され得ると共に、2以上の付加表示位置に
固定的に表示されたそれぞれのシンボルがそれぞれの列
の隣接基本表示位置に位置したとした場合に入賞条件を
達成するときに入賞条件達成と判定され得るものとする
ことができる。
【0020】また、一列に並んだn個の基本表示位置の
一方の端部の延長上に隣接して1個の付加表示位置を有
する表示手段をn有する場合、及び、一列に並んだn個
の基本表示位置の他方の端部の延長上に隣接して1個の
付加表示位置を有する表示手段をn有する場合、一方の
端部の付加表示位置に固定的に表示されたn個のシンボ
ル又は他方の端部の付加表示位置に固定的に表示された
n個のシンボルによっても入賞条件が判定されるものと
することもできる。 (5) 本発明の遊技装置により実行されるゲームにおい
ては、表示固定手段によって表示手段が固定的に表示し
た有効シンボルの位置と種類が所定の入賞条件を達成す
ることとゲームの入賞とが対応し、入賞の有無及び賞の
種類は、表示手段が固定的に表示したシンボルの種類と
位置によって遊技者に示される。
【0021】入賞の有無及びその賞の種類は、入賞条件
達成の有無を判定する入賞判定手段を設けることにより
判定することができる。
【0022】入賞条件達成というのは、例えば、遊技
者が操作する停止ボタンによる停止信号又は不操作状態
で所定時間放置することにより発生する停止信号に応答
して適宜のタイミングで固定表示されたシンボルの停止
位置とその種類についての条件を達成することとするこ
とができる。
【0023】或いは、入賞条件達成を、例えば、適宜
タイミングで乱数サンプリングを実行し、得られたサン
プリング値により判断する抽選手段、又はその他の抽選
手段の実行により判断するものとすることができる。
【0024】また或いは、入賞条件達成を、例えば、
所定の内部当り条件の達成によって、その内部当り条件
に対応する賞についての内部当り状態が内部当り設定手
段により設定された上で、遊技者が操作する停止ボタン
による停止信号又は遊技者が表示手段を固定表示させず
に不操作状態で所定時間放置することにより発生する停
止信号を受けた時点から前記条件によって特定されるシ
ンボルが特定位置に表示されるまでのずれが所定範囲内
であることとすることもできる。なお、入賞の条件は、
常に一定であることを必ずしも要しない。入賞の条件や
賞の内容を適宜変更することもできる。
【0025】上記の場合について更に説明する。
【0026】内部当り条件は、任意に定めることができ
る。例えば、各ゲームにおいて乱数サンプリングを実行
し、得られたサンプリング値が特定範囲の値であること
により内部当り条件が達成されるもの(すなわち抽選)
としたり、内部当り条件達成をその他の抽選手段により
判定したり、ゲーム中に表示手段が固定的に表示する表
示内容によって内部当り条件達成を判定することもでき
る。内部当り条件達成の確率は、例えば前記のようなサ
ンプリング値が内部当りに該当することとなる幅を大小
様々とすることにより、各内部当り対象賞毎に様々に設
定することができる。
【0027】内部当り設定手段は、内部当り条件を達成
したか否かを判定し、内部当り条件を達成した場合は、
例えばその内部当り条件に該当するフラグをセットする
ことにより内部当り状態を設定するものとすることがで
きる。
【0028】内部当り状態が設定されている場合、例え
ば、その賞に入賞する率が上がるものとすること又は入
賞がほぼ確実となるものとすること、すなわち高入賞率
化するものとすることができる。内部当り状態は、例え
ば1回のゲームが終われば解除されるものとすることも
でき、内部当りとなった賞に入賞するまで継続するもの
とすることもでき、回数や時間やその他の条件によって
定まる所定期間内のみ継続するものとすることもでき
る。
【0029】本明細書中、ほぼ確実というのは、例えば
7割以上、好ましくは8割以上、より好ましくは9割以
上の確実性を言い、確実である場合を含む。
【0030】高入賞率化は、前記内部当り条件が達成さ
れた場合に、例えば、遊技者が操作する停止ボタンによ
る停止信号を受けた時点から前記内部当り条件によって
特定される賞に対応するシンボルが特定位置に表示され
るまでのずれが所定範囲内であることを条件にそのシン
ボルを入賞に必要な位置(基本表示位置又は付加表示位
置)に停止させること(所謂引き込み)による高入賞率
化を実現するものとすることができる。回転体等の表示
手段において該当するシンボルの出現率が高ければ、よ
り高率で入賞可能となり、該当するシンボルが、所謂引
き込みにおけるずれの許容範囲内毎に万遍なく配されて
いれば、確実に又はほぼ確実に入賞し得ることとなる。
【0031】なお、高入賞率というのは、回転体等の表
示手段が回転等により順次連続的に表示するシンボルを
見ながら遊技者が停止ボタン等を操作して所要のシンボ
ルが所要位置に停止するように回転体を停止させる場合
に、遊技者の技量の如何により一層確実性高く、内部当
りとなった賞に入賞可能な状態となるものを含むもので
あり、単に数学的な確率が上がることのみを言うもので
はない。 (6) 次に、入賞によって遊技者に与えられる賞として
は、例えば、メダルやコイン等の遊技媒体の払い出し、
遊技媒体保留情報(クレジット)の加算、再遊技(リプ
レイ)可能回数等の価値情報の加算、遊技者にとってよ
り有利な条件の特別ゲームの開始等、又はそれらのうち
2以上のものの組み合わせ等を挙げることができる。特
別ゲームが開始される賞は、1種であってもよく2種以
上であってもよい。また特別ゲームの内容は、1種であ
ってもよく2種以上であってもよい。特別ゲームから更
に同種又は異種の特別ゲームに移行し得るものとするこ
ともできる。
【0032】特別ゲームは、一般ゲームよりも入賞確率
が高いというような、一般に、遊技者にとって有利な条
件のゲームである。一般ゲームというのは、特別な条件
を要することなく通常行われるゲームを言う。特別ゲー
ムとしては、例えば、所定枚数のメダル(遊技媒体の一
例)を払い出す賞に高率で入賞し得るSB(シングルボ
ーナス)、SBを所定回数繰り返すことができるRB
(レギュラーボーナス)、RBを所定回数繰り返すこと
ができるBB(ビッグボーナス)等の他、特別ゲーム開
始以外の賞を遊技者の技量次第で狙って当てることが一
定期間可能になるCT(チャレンジタイム)、SBの当
選確率が所定期間中10倍程度になる10倍役物、全部
又は一部の付加表示位置が有効となって入賞率が高まる
ゲーム等を挙げることができる。 (7) 本発明の遊技装置は、n行×n列の行列状の基本
表示位置に加えて付加表示位置を有する。たて3列×よ
こ3行の基本表示位置における横線3本及び対角線2本
の5通りの直線上の各3個のシンボルのみが有効な従来
のスロットマシンとは異なり、基本表示位置におけるシ
ンボルのみならず付加表示位置に固定的に表示されたシ
ンボルによっても入賞し得るので、マンネリ化が防がれ
遊技者に新しさを感じさせると共に入賞の期待感を増大
させる。
【0033】然も、付加表示位置に固定的に表示された
シンボルによって入賞すると、たて3列×よこ3行の基
本表示位置に停止表示される9個のシンボルのうち横線
3本及び対角線2本の5通りの直線上の各3個のシンボ
ルの組み合わせのみを入賞条件達成の判定上有効とする
従来のスロットマシンに比し、遊技者に得をした気分を
起こさせ、一層興味を惹くことができる。
【0034】また、付加表示位置に固定的に表示された
シンボルによって入賞するのは、付加表示位置に固定的
に表示されたシンボルがその列の隣接基本表示位置に位
置したとした場合に入賞条件を達成するときに入賞条件
達成と判定される場合であるから、遊技者にとって入賞
の成否の判断が容易である。
【0035】入賞条件達成上有効なn個のシンボルの並
びは、n行×n列の行列状の基本表示位置における(n
+2)通りに加えて、付加表示位置の数及び位置によっ
て例えば次のように増加する。なお、[]内は、図1に
示すように基本表示位置(1、2、3、4、5、6、
7、8、及び9の各位置)が3行×3列の行列状である
場合の具体例を示す。 基本表示位置における有効な並び:(n+2)通り[1
−2−3、4−5−6、7−8−9、1−5−9、及び
7−5−3の5通り 基本表示位置の角部[1]に隣接して1つの付加表示位
置[a]:2通り増加[a−2−3、a−5−9] 基本表示位置の角部以外の位置[2]に隣接して1つの
付加表示位置[b]:1通り増加[1−b−3] 基本表示位置の同じ端部における角部[9]及び角部以
外[8]にそれぞれ隣接して2つの付加表示位置[f、
e]:4通り増加[1−5−f、7−8−f、7−e−
9、7−e−f] 基本表示位置の同じ端部における2箇所の角部[1、
3]にそれぞれ隣接して2つの付加表示位置[a、
c]:5通り増加[a−2−3、a−5−9、1−2−
c、7−5−c,a−2−c] 基本表示位置の異なる端部における角部[7]及び角部
以外[2]にそれぞれ隣接して2つの付加表示位置
[d、b]:3通り増加[d−5−3、d−8−9、1
−b−3] 基本表示位置の1つの対角線の両端の2箇所の角部
[1、9]にそれぞれ隣接して2つの付加表示位置
[a、f]:5通り増加[a−2−3、a−5−9、1
−5−f、7−8−f、a−5−f] 基本表示位置の異なる端部における2つの対角線の一端
の2箇所の角部[1、7]にそれぞれ隣接して2つの付
加表示位置[a、d]:4通り増加[a−2−3、a−
5−9、d−5−3、d−8−9] 入賞条件達成上有効なシンボルの並びの数が多くなりす
ぎることを避けて、BB(ビッグボーナス)等の遊技者
にとって有利な特別ゲームを開始する賞やその他の賞の
入賞率(全ての組み合わせの数における当該入賞の組み
合わせの数の割合。内部当りの抽選の確率もこれに合せ
たものとすることが多い。)が高くなりすぎるという不
都合が生じることを防ぎ得る。
【0036】また、付加表示位置の有効・無効を、1ゲ
ーム又は複数ゲーム毎に、抽選を行なった結果又は他の
条件により行なうものとすれば、その変更自体も遊技者
の興味を引き付け、更に興趣を高めることができる。
(8) 本発明の遊技装置は、一列に並んだn個の基本表
示位置の一方の端部の延長上に隣接して1個の付加表示
位置を有する表示手段を1乃至(n−1)有すると共
に、一列に並んだn個の基本表示位置の他方の端部の延
長上に隣接して1個の付加表示位置を有する表示手段を
0乃至(n−1)有するものとすることが好ましい。
【0037】一方の端部の付加表示位置にn個のシンボ
ルが固定的に表示される場合、及び、他方の端部の付加
表示位置にn個のシンボルが固定的に表示される場合、
すなわち、基本表示位置のn行(各n個のシンボル)に
加えて付加表示位置に1行又は2行(各n個のシンボ
ル)が追加される場合がない。そのため、基本表示位置
を1又は2行増したに過ぎないと誤解されることが防が
れ、付加表示位置に固定的に表示されたシンボルがその
列の隣接基本表示位置に位置したとした場合に入賞条件
を達成するときに入賞条件達成と判定されて言わば得を
したことになり得るものであることが遊技者に理解され
易く、遊技者により新しさを感じさせると共に入賞の期
待感をより増大させる。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照しつつ説明する。
【0039】図2乃至図5は、本発明の実施の形態の例
としてのスロットマシンについてのものであって、図2
は、スロットマシンの構成の概要を示すブロック図、図
3は、スロットマシンの外観の正面図、図4は、払込み
メダル数に対応する有効な組合せを示す説明図、図5
は、内部当りフラグセットまでの処理動作の概略を示す
フローチャートである。 (1) 遊技者が対面するスロットマシンの正面につい
て、図3を参照しつつ説明する。
【0040】上端部の3箇所(左右及び中央)にヒット
ランプ10が設けられている。
【0041】上下方向中央部のやや上方には、左シンボ
ル表示窓12a、中央シンボル表示窓12b及び右シン
ボル表示窓12cが水平方向等間隔に並列に設けられて
いる。
【0042】このスロットマシンは、3行×3列の行列
状の基本表示位置([1]、[2]、[3]、[4]、
[5]、[6]、[7]、[8]、[9]の各位置)及
び基本表示位置[1]の上側に隣接する付加表示位置
[a]を有する。左シンボル表示窓12aにおいては、
上から下に付加表示位置[a]及び基本表示位置[1]
・[4]・[7]が一列に並ぶ。中央シンボル表示窓1
2bにおいては、上から下に基本表示位置[2]・
[5]・[8]が一列に並び、右シンボル表示窓12c
においては、上から下に基本表示位置[3]・[6]・
[9]が一列に並ぶ。
【0043】スロットマシン内部における左シンボル表
示窓12a、中央シンボル表示窓12b及び右シンボル
表示窓12cにそれぞれ対応する位置に、左リール14
a、中央リール14b及び右リール14cが水平方向回
転軸線を中心として互いに独立的に回転自在に支持され
ている。各リール14a・14b・14cの外周面に
は、多種のシンボル(オレンジ、プラム、ベル、チェリ
ー等の絵、「7」の文字、「BAR」の文字、「RP」
の文字等。図示せず。)が周方向における一定距離毎に
順に表示されている。
【0044】左リール14a停止時には、周方向に連続
する任意の4つのシンボルが左シンボル表示窓12aの
付加表示位置[a]及び基本表示位置[1]・[4]・
[7]に表示される。また、中央リール14b停止時に
は、周方向に連続する任意の3つのシンボルが中央シン
ボル表示窓12bの基本表示位置[2]・[5]・
[8]に表示され、右リール14c停止時には、周方向
に連続する任意の3つのシンボルが右シンボル表示窓1
2cの基本表示位置[3]・[6]・[9]に表示され
る。遊技者はこれらのシンボルを視認することができ
る。各リール14a・14b・14cは、それぞれ別々
のステッピングモータ(回転駆動装置の一例。図示せ
ず。)によって、回転駆動され、また停止保持される。
【0045】シンボル表示窓12a・12b・12cに
は、左リール14a、中央リール14b及び右リール1
4cが停止状態でそれぞれ3つずつ基本表示位置
([1]、[2]、[3]、[4]、[5]、[6]、
[7]、[8]、[9])に表示するシンボルに関し、
入賞判定において、払い込まれたメダルの枚数(1乃至
3枚)に応じて有効とされる整列位置を示すライン16
(線)が5本描かれている。各ライン16の左端部に
は、払い込まれたメダルの枚数に応じてどのライン16
が有効であるかを示す有効ランプ18が配設されてい
る。この例においては、払い込まれたメダルが1枚の場
合、「1MEDAL」の有効ランプ18の点灯によって
中央の水平ライン16が有効であることが示され[図4
(a) における黒丸3個のラインに相当]、メダルが2枚
の場合、「1MEDAL」及び2つの「2MEDAL
S」の有効ランプ18の点灯によって3本の水平ライン
16が全て有効であることが示され[図4(b) における
黒丸3個の3通りのライン相当]、メダルが3枚の場
合、「3MEDALS」の有効ランプ18を含む全ての
有効ランプ18の点灯によって、両対角ライン16を含
む5本のライン16が有効であることが示される[図4
(c-1) における黒丸3個の5通りのライン相当]。
【0046】更に、ライン17は、払込まれたメダルが
3枚の場合(「3MEDALS」の有効ランプ18が点
灯する)に、入賞判定において付加表示位置[a]が有
効となることを示す。この場合、付加表示位置[a]に
停止表示されたシンボルがその列の隣接基本表示位置で
ある[1]に位置したとした場合に入賞条件を達成する
ときに入賞条件達成と判定される。換言すれば、図4(c
-1) の5通りのラインに加えて、図4(c-2) における黒
丸3個の2通りのラインが有効となる。
【0047】このような構成の場合、3個のリールの各
3つのシンボルをシンボル表示窓に表示する従来のスロ
ットマシンをほぼそのまま使用し得る。すなわち、正面
パネルのシンボル表示窓12付近を変えるだけで、従来
のスロットマシンを利用し得、スロットマシンの通常の
機種変更と同様の軽微な負担で済む。
【0048】遊技者は、有効ランプ18によって示され
た有効ライン16上及び付加表示位置[a]に、各リー
ル14a・14b・14cにおけるどのようなシンボル
が位置しているかを見てゲームの結果(入賞か否か、及
び入賞した賞の種類)を知ることができる。
【0049】従来のスロットマシンと同様のたて3列×
よこ3行の行列状の基本表示位置([1]、[2]、
[3]、[4]、[5]、[6]、[7]、[8]、
[9])におけるシンボルのみならず付加表示位置
[a]に停止表示されたシンボルによっても入賞し得る
ので、マンネリ化が防がれ遊技者に新しさを感じさせる
と共に入賞の期待感を増大させる。然も、付加表示位置
[a]に停止表示されたシンボルによって入賞[図4(c
-2) における2通りのライン]すると、たて3列×よこ
3行の基本表示位置に停止表示される9個のシンボルの
うち横線3本及び対角線2本の5通りの直線上の各3個
のシンボルの組み合わせのみを入賞条件達成の判定上有
効とする従来のスロットマシンに比し、遊技者に得をし
た気分を起こさせ、一層興味を惹くことができる。
【0050】また、付加表示位置[a]に停止表示され
たシンボルによって入賞するのは、そのシンボルが同列
の隣接基本表示位置である[1]に位置したとした場合
に入賞条件を達成するときであるから、遊技者にとって
入賞の成否判断が容易である。更に、入賞条件達成上有
効なシンボルの並びの数は最大で7通りであるから、B
B(ビッグボーナス)等の遊技者にとって有利な特別ゲ
ームを開始する賞やその他の賞の入賞率が高くなりすぎ
るという不都合が生じることを防ぎ得る。
【0051】メダルを払い込むには、上下中央部の右方
部に設けられたメダル投入口22からメダルを投入する
か、スロットマシンに保留されているメダルがある場合
は、BETボタン24を押して必要枚数を払い込む。B
ETボタン24はメダル投入口22の左方に設けられて
いる。
【0052】有効ランプ18の下方に、リール14a・
14b・14cの回転開始が可能であることを示すため
に点灯するスタートランプ26(START)が設けら
れ、BETボタン24の下方に、3つのリール14a・
14b・14cの回転を一斉に開始させるためのスター
トレバー28が設けられている。
【0053】各リール14a・14b・14cの下方に
は、それぞれのリールが回転中であり、その回転をスト
ップボタン30の押圧により停止させることが可能であ
ることを示すために点灯する3つのストップランプ32
(STOP)が設けられている。ストップボタン30
は、ストップランプ32の下方に、各リール14a・1
4b・14cに対応して3つ設けられている。
【0054】メダル投入口22の上側には、メダルの投
入が可能なことを示すために点滅するメダル投入ランプ
34(INSERT MEDALS)が設けられてい
る。その上方には、上から順に、保留枚数表示器38
(CREDIT)及び払出枚数表示器40(PAYOU
T)が設けられている。
【0055】下端部にはメダル受皿部42が設けられ、
その中央部の上側にメダル払出口44が設けられ、その
右側にスピーカ20が設けられている。 (2) 次に、主に図2のブロック図を参照してスロット
マシンの構成の概要を説明する。
【0056】制御部50は、ゲームの実行や周辺機器等
の制御及び各種データの読み書きなどの処理を行うCP
U(中央処理装置)、RAM、ゲームの実行や周辺機器
等の制御などのためのプログラム及び各種データが書き
込まれたROM、並びに周辺機器等との接続のための入
出力インターフェイスなど(図示せず。)からなり、必
要に応じ周辺機器等と連携して、上記表示手段、表示固
定手段、内部当り設定手段、入賞判定手段等の機能を実
現する。
【0057】メダル投入ランプ部34aは、メダルの投
入が可能な場合に制御部50から与えられる点滅指示信
号により、メダル投入ランプ34を点滅させる。
【0058】メダル検出部51は、メダル投入口22か
ら投入されたメダルを検出して検出信号を制御部50に
出力する。
【0059】BETボタン24は、スロットマシンに保
留されているメダルを賭ける場合にメダル1枚毎に1度
押すものであり、1度押す毎にその信号を制御部50に
出力する。
【0060】スタートランプ部26aは、リール14a
・14b・14cの回転開始が可能な状態である場合に
制御部50から与えられる点灯指示信号により、スター
トランプ26を点灯させる。
【0061】スタートレバー28は、リールの回転開始
が可能な状態において3つのリール14a・14b・1
4cの回転を一斉に開始させる場合に、押下することに
より回転開始信号を制御部50に出力する。
【0062】ストップランプ部32aは、リール14a
・14b・14cが回転中であってその回転をストップ
ボタン30の押圧により停止させることが可能である場
合に各リール14a・14b・14c毎に制御部50か
ら与えられる点灯指示信号により、各ストップランプ3
2を点灯させる。
【0063】ストップボタン30(停止ボタン)は、回
転中のリールを停止させる場合に各リール14a・14
b・14c毎に押圧するものであり、各ストップボタン
30の押圧により、対応するリール14を停止させるた
めの停止信号を制御部50に出力する。
【0064】有効ランプ部18aは、賭けられたメダル
の枚数に応じて制御部50から与えられる点灯指示信号
により、対応する有効ランプ18を点灯させる。
【0065】リール部14dは、3つのリール14a・
14b・14cと、各リール14a・14b・14cを
回転駆動又は停止保持するための3つのステッピングモ
ータと、制御部50からのステッピングモータ駆動信号
に応じてそれらのステッピングモータを駆動するための
駆動回路と、一定回転位置において制御部50に対しリ
セット信号を出力するためのリセット信号出力部を有し
てなる(図示せず。)。制御部50は、各リール14a
・14b・14cの1回転毎に、リセット信号を受けた
時点からステッピングモータ駆動信号の例えばパルス数
をカウントすることにより、各リール14a・14b・
14cの回転角度、すなわち各シンボルの位置を把握す
ること(すなわち表示手段による表示内容を検知するこ
と)ができる。
【0066】ヒットランプ部10aは、制御部50から
与えられる点灯指示信号又は点滅指示信号により、ヒッ
トランプ10を点灯し又は点滅する。
【0067】音声出力部52は、制御部50から出力さ
れる音声出力信号に応じ、スピーカ20から音声を出力
する。
【0068】保留枚数表示部38aは、スロットマシン
に保留されているメダル枚数として制御部50に記憶さ
れている枚数に応じて制御部50から出力される表示信
号に従って、その枚数に応じた数字を保留枚数表示器3
8に表示する。
【0069】メダル払出部44aは、ゲームの結果に応
じ制御部50において計算されたメダル払出数に応じて
制御部50から出力される払出信号に従って、その枚数
に応じたメダルをメダル払出口44から払い出す。
【0070】払出枚数表示部40aは、ゲームの結果に
応じ制御部50において算出されたメダル払出数に応じ
て制御部50から出力される表示信号に従って、その枚
数に応じた数字を払出枚数表示器40に表示する。(3)
次に、ゲーム実行処理動作の概略を説明する。
【0071】先ず、ステップS1において、制御部50
がメダル払込みの有無を判定する。メダルの投入が可能
でメダル投入ランプ34が点滅状態にある場合にメダル
投入口22から1乃至3枚のメダルを投入するか、保留
されているメダルがあって保留枚数表示器38に1以上
が表示されている場合にBETボタン24押圧により1
枚以上のメダルが払い込まれることにより、ステップS
1の判定はY(YES)となる。それにより、スタート
ランプ26が点灯する(S2)と共に、投入されたメダ
ル枚数に応じて有効ランプ18が点灯し、ステップS3
に進む。
【0072】スタートレバー28を押下すると、ステッ
プS3はYとなり、制御部50は、次のステップS4で
スタートランプ26を消灯し、ステップS5で3つのリ
ール14a・14b・14cを一斉に回転させる。更に
ステップS6でBB(ビッグボーナス)、RB(レギュ
ラーボーナス)、及びSB(シングルボーナス);並び
にその他の遊技者にとって比較的利益の小さい賞(小
物)であるオレンジ、プラム、ベル、チェリー等又は再
遊技について、制御部50において、内部当りか否かの
抽選を行う。この例においては、全ての賞が内部当り対
象賞である。抽選は、乱数サンプリングを実行し、得ら
れたサンプリング値をROMに書き込まれているデータ
に照らして、当選か否か及びその賞の種類等を判定する
ことにより行う。他の方法による抽選も可能である。抽
選により何れかの賞の内部当りとなった場合(S7−
Y)、その賞に対応する内部当りフラグ(S8)がセッ
トされる。
【0073】次いで、制御部50が全てのストップラン
プ32を点灯させる。その後、遊技者が適宜のタイミン
グで各ストップボタン30を押圧することにより(或い
は所定時間ストップボタン30を押圧せずに不操作状態
が継続することにより)出力される停止信号を制御部5
0が検知すると、制御部50は、リール停止操作時に発
する停止音の出力信号を音声出力部52に対し出力し、
音声出力部52はそれに応じてスピーカ20から停止音
を出力する。次いで制御部50はリール14a・14b
・14cのうち対応するものについてのステッピングモ
ータを停止させる。
【0074】制御部50が対応するリールのステッピン
グモータを停止させる際、BB、RB、SB、再遊技等
の何れかの賞の内部当り状態となっていることを示すフ
ラグが何れもセットされていなければ、制御部50はス
トップボタン30押圧(或いは所定時間放置)による停
止信号を受けた後一定のタイミングでリールを停止させ
る。但し、リールが前記一定のタイミングで停止する際
に、投入されたメダル枚数に応じて有効ランプ18で示
される有効組み合わせ位置において何れかの賞の入賞条
件を達成することとなる場合は、そのリールを1コマ送
る(シンボル1つ分余分に回転させる)。それでも何れ
かの賞について入賞することとなる場合は、入賞となら
ないようになるまでリールのコマ送りを繰り返す。
【0075】この場合は、3つのリール14a・14b
・14cが停止した状態で入賞に係るシンボルの組み合
わせが有効ランプ18で示される有効組み合わせ位置に
表示されないため、その後ステップS1に戻る。
【0076】何れかの賞に内部当り状態となっているこ
とを示すフラグがセットされている場合、制御部50
は、ストップボタン30の押圧等による停止信号を受け
た時点から内部当り状態となっている賞への入賞に必要
なシンボルが入賞に必要な位置に達するまでの差が規定
停止時間内であるときは、そのシンボルが必要位置に表
示されるようにリールを停止させる。すなわち、そのシ
ンボルをシンボル表示窓12の必要位置に引き込む。こ
のようにして、内部当り状態が設定されている場合に、
その賞に入賞する率を上げるか又は入賞がほぼ確実とな
るようにして高入賞率化する。前記規定停止時間内にな
いときは、他の賞について入賞とならないように必要に
応じリールを1コマずつ送って停止させる。
【0077】第3のリールが停止すると、制御部50
は、有効ランプ18によって示される有効な基本表示位
置及び有効な付加表示位置に表示されたシンボルの種類
及び並び方を把握し、入賞か否か、及び入賞した賞の種
類を判定する。その際遊技者も、同様に入賞か否か、及
び入賞した賞の種類を知ることとなる。
【0078】入賞と判定された場合、制御部50は、賞
の内容に応じ、例えば所定枚数のメダルの払出しをメダ
ル払出部44aに指示すると共に、その枚数に応じた数
字を払出枚数表示器40に表示するよう払出枚数表示部
40aに指示し、更に、その賞の内部当りを示すフラグ
をクリアする。次いで、その賞が特別ゲームを開始する
ものでない場合はステップS1に戻り、その賞がBB、
RB等の特別ゲームを開始するものであるときは、ヒッ
トランプ10の点滅及びスピーカ20からの効果音出力
により各特別ゲーム開始の賞に入賞したことが報知さ
れ、その特別ゲームへ移行し、特別ゲーム終了後、ステ
ップS1に戻る。
【0079】BBフラグ又はRBフラグがセットされて
いない場合において入賞なしと判定されたときは、BB
フラグ及びRBフラグを除く全ての賞についての内部当
りフラグをクリアする。次いでステップS1に戻り、ゲ
ームが繰り返される。
【0080】BB及びRBの内部当りフラグは、BB及
びRBに入賞するまでセットされた状態を継続させる。
但し、BBフラグ又はRBフラグがある場合にそれぞれ
BB又はRBに入賞せずにステップS1に戻って繰り返
されるゲームにおいては、ステップS6の抽選は行われ
ない。或いは、例えば、ステップS6の抽選を、小物の
全部又は一部についてのみ行うようにすることもでき
る。
【0081】なお、本発明の実施は、電気回路若しくは
電子回路による手段又は機械的な手段に代えてソフトウ
ェアを用いて行ってもよく、ソフトウェアを用いる手段
に代えて電気回路若しくは電子回路による又は機械的な
手段により行ってもよい。
【0082】
【発明の効果】本発明の遊技装置においては、たて3列
×よこ3行の基本表示位置における横線3本及び対角線
2本の5通りの直線上の各3個のシンボルのみが有効な
従来のスロットマシンとは異なり、基本表示位置におけ
るシンボルのみならず付加表示位置に固定的に表示され
たシンボルによっても入賞し得るので、マンネリ化が防
がれ遊技者に新しさを感じさせると共に入賞の期待感を
増大させる。然も、付加表示位置に固定的に表示された
シンボルによって入賞すると従来のスロットマシン等に
比し遊技者に得をした気分を起こさせ、一層興味を惹く
ことができる。その入賞の成否の判断も容易である。
【0083】また、入賞条件達成上有効なシンボルの並
びの数が多くなりすぎることを避けて、BB(ビッグボ
ーナス)等の遊技者にとって有利な特別ゲームを開始す
る賞やその他の賞の入賞率が高くなりすぎるという不都
合が生じることを防ぎ得る。
【0084】更に、付加表示位置の有効・無効を、1ゲ
ーム又は複数ゲーム毎に、抽選を行なった結果又は他の
条件により行なうものとすれば、その変更自体も遊技者
の興味を引き付け、より一層興趣を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】3行×3列の基本表示位置及び付加表示位置の
例を示す説明図である。
【図2】スロットマシンの構成の概要を示すブロック図
である。
【図3】スロットマシンの外観の正面図である。
【図4】払込みメダル数に対応する有効な組合せを示す
説明図である。
【図5】内部当りフラグセットまでの処理動作の概略を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1乃至9 基本表示位置 a 付加表示位置 16 有効ライン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数種のシンボルを順次連続的に表示する
    ための2以上の表示手段と、 その表示手段における前記連続的表示を停止させてシン
    ボルを固定表示させるための表示固定手段とを有し、 前記表示固定手段を遊技者が操作して前記表示手段にシ
    ンボルを固定的に表示させることができ、前記表示手段
    が固定的に表示したシンボルの種類と位置が所定の入賞
    条件を達成することと入賞とが対応するゲームを実行す
    る遊技機であって、 各表示手段について、表示手段の総数nと同じ個数のシ
    ンボルを一列に表示するn個の基本表示位置を有し、 全表示手段の基本表示位置は、各表示手段毎のn個の基
    本表示位置が表示手段数であるn列並んだn行×n列の
    行列状をなし、固定的に表示されたシンボルについての
    入賞条件達成の判定は、基本表示位置に固定的に表示さ
    れた水平方向及び対角線方向の(n+2)通りのn個の
    シンボルの並びのうち全て又は一部について行われ、 一列に並んだn個の基本表示位置の一方の端部の延長上
    に隣接して1個の付加表示位置を有する表示手段を1乃
    (n−1)有すると共に、一列に並んだn個の基本表
    示位置の他方の端部の延長上に隣接して1個の付加表示
    位置を有する表示手段を0乃至(n−1)有し、 付加表示位置に固定的に表示されたシンボルがその列の
    隣接基本表示位置に位置したとした場合に入賞条件を達
    成するときには入賞条件達成と判定され得るものである
    ことを特徴とする遊技装置。
  2. 【請求項2】上記遊技機が、 外周面に複数のシンボルが表示され、回転停止状態にお
    いて前記シンボルの1又は2以上を遊技者が視認し得
    る、回転自在に支持された回転体、及びその回転体を回
    転駆動するための回転駆動装置からなる1又は2以上の
    表示装置と、 回転駆動されている前記回転体を停止させてシンボルを
    固定表示させるための表示固定装置とを有し、 前記表示固定装置を遊技者が操作して前記表示装置に前
    記シンボルを停止表示させることができ、 その表示固定装置によって停止した回転体における前記
    シンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条件を達成
    することと入賞とが対応するスロットマシンである請求
    項1記載の遊技装置。
  3. 【請求項3】表示手段の総数nが3である請求項1又は
    2記載の遊技装置。
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