JP3020354B2 - 毛髪用化粧料 - Google Patents

毛髪用化粧料

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JP3020354B2 JP4198255A JP19825592A JP3020354B2 JP 3020354 B2 JP3020354 B2 JP 3020354B2 JP 4198255 A JP4198255 A JP 4198255A JP 19825592 A JP19825592 A JP 19825592A JP 3020354 B2 JP3020354 B2 JP 3020354B2
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明男 前川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛髪用化粧料、さらに詳
しくは、塗布時の髪への延び、滑りが良好なうえ、効率
のよいセット性を有する毛髪用化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】毛髪用化粧料にセット性を持たせるため
に、従来より高分子化合物が用いられており、そのよう
な高分子化合物にはそのイオン特性から種々のタイプ、
例えば、カチオン性、アニオン性などの高分子化合物が
存在する。とりわけ、カチオン性高分子は毛髪への塗布
時の延びや、仕上がり風合を良くする目的で主にコンデ
ィショニング化粧料によく使われている。しかし、良い
風合を付与する一方で強いセット性が得られないという
欠点がある。そこで、毛髪用化粧料に高いセット性を持
たせたい場合には、通常、主としてアニオン性高分子化
合物が用いられる。しかし、このようなタイプの高分子
化合物では高いセット性は得られるものの、塗布時の延
びや滑りが悪く、使用感を損ねるという欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの欠点を改善す
るために、延びや滑りの良いカチオン性高分子化合物を
高濃度で配合して高いセット性を得ようとしても、その
効果は充分でないばかりか、原液粘性が増加して化粧料
の外観を変化させたり、該高分子由来の悪臭が発生する
などの問題がある。また、高いセット性を有するアニオ
ン性高分子化合物を配合した処方に、延びや滑りを良く
する目的でカチオン性高分子化合物やその他のカチオン
性物質、オイル成分などを配合しても、イオン性の違い
から反応が起こり、沈澱が生じたり、高分子化合物が可
塑化されて塗布してから乾燥するまでの間に粘着性が出
たり、肝心のセット性が低下するなどの問題がある。さ
らに、これらの問題を防ぐため、カチオン性高分子化合
物等を少量だけ配合すると、延びや滑りの効果が得られ
ないなどの問題があった。
【0004】本発明者らは、このような事情に鑑み、で
きるだけ少量の高分子化合物で高いセット効果を有し、
塗布時の延びおよび滑りに優れた毛髪用化粧料を得るべ
く鋭意研究を行った結果、意外にも、特定の共重合体と
アニオン性重合体とを配合することでセット効率を損な
うことなく、毛髪への塗布時に髪への延び、滑りが良好
な毛髪用化粧料が得られることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ビニルピロリ
ドンとジアルキルアミノアルキルメタクリレートとの共
重合体と、アニオン性重合体とを配合した毛髪用化粧料
を提供するものである。
【0006】本発明の毛髪用化粧料に用いるビニルピロ
リドンとジアルキルアミノアルキルメタクリレートとの
共重合体は、常法に従って、ビニルピロリドンとジアル
キルアミノアルキルメタクリレートを共重合することに
より製造することができ、その重合形は、ランダム共重
合、ブロック共重合などいずれであってもよい。
【0007】ジアルキルアミノアルキルメタクリレート
としては、その2つのアルキル部が、例えば、炭素数1
〜4、好ましくは炭素数1〜2のものが挙げられる。例
えば、ジメチルアミノメチルメタクリレート、ジエチル
アミノプロピルメタクリレートまたはジメチルアミノエ
チルメタクリレートを用いることが好ましい。また、該
共重合体はその分子量が20万以上、好ましくは、50
万以上であることが望ましい。該分子量が20万未満で
は、塗布時の満足のいく延びおよび滑りの効果が得られ
ず、使用に適さない。該共重合体は、化粧料全量に基づ
いて0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜10重
量%程度の割合で配合する。
【0008】本発明で用いるアニオン性重合体は、特に
限定されるものではないが、好ましくは、 (1)アクリル酸およびメタクリル酸から選ばれる少な
くとも1種を基本とする単位で構成される重合体(例え
ば、互応化学(株)製の「プラスサイズ」、ダイヤホー
ルド 三菱油化(株)製の「ダイヤホールド」、大阪有
機化学工業(株)製の「アニセット」、グッドリッチ製
の「カーボポール」、和光純薬(株)製の「ハイビスワ
コー」) (2)酢酸ビニルおよびクロトン酸を基本とする単位で
構成される重合体(例えば、NSC製の「レジン28−
1310」) (3)アクリル酸およびアルキルアクリルアミドを基本
とする単位で構成される重合体(例えば、NSC製の
「バーサクリル」、BASF製の「ウルトラホール
ド」) (4)アクリル酸およびネオデカン酸ビニルを基本とす
る単位で構成される重合体(例えば、NSC製の「レジ
ン28−2930」) (5)メチルビニルエーテルマレイン酸を基本とする単
位で構成される重合体(例えば、ISP製の「ガントレ
ッツES」) (6)アクリル酸およびビニルピロリドンを基本とする
単位で構成される重合体(例えば、BASF製の「ルビ
フレックス」) から選ばれるものであり、その配合量は化粧料全量に基
づいて0.5〜6重量%、好ましくは0.5〜4重量%
である。ただし、アクリル酸を基本とする単位で構成さ
れるアニオン性ホモ重合体の場合(例えば、カーボポー
ル、ハイビスワコー等)、その配合量は化粧料全量に基
づいて0.1〜1重量%とすることが好ましい。
【0009】ビニルピロリドンとジアルキルアミノアル
キルメタクリレートとの共重合体配合重量はアニオン性
重合体の配合重量の少なくとも25重量%、好ましく
は、25〜500重量%である。アニオン性重合体に対
するビニルピロリドンとジアルキルアミノアルキルメタ
クリレートとの共重合体の割合が25重量%以下である
と、塗布時の良好な延びおよび滑りが得られず、使用に
適さない。
【0010】本発明の毛髪用化粧料は、常法により、所
望の成分と混合、撹拌することにより製造し、乳液、ヘ
アジェル、ヘアスプレイなどの形態とすることができ
る。他の配合成分は、特に限定するものではなく、例え
ば、各種界面活性剤、油剤、保湿剤、キレート剤、アル
コール類、中和剤、pH調整剤、香料、色素、エキス
類、液化石油ガス(LPG)やジメチルエーテル(DM
E)等の噴射剤等を適宜配合できる。
【0011】
【実施例】次に、実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに詳しく説明する。以下の実施例および比較例にお
いて、配合量はいずれも重量%を意味する。
【0012】実施例1〜5 ビニルピロリドンとジアルキルアミノアルキルメタクリ
レートとの共重合体、および種々のアニオン性重合体
[中和の必要なものは適宜アミノメチルプロパノール
(AMP)を用いて中和した]を、後記の表1に示す種
々の配合量で調製して試料とし、以下に示す方法で塗布
時の延び易さおよびセット性を評価した。結果を表1に
示す。
【0013】塗布時の延び易さの評価方法 専門パネルにより約2gの試料を頭髪に塗布し、下記の
基準で塗布時の延び易さを評価した。 評価基準; ○:延び易い △:やや延びにくい
×:延びにくい
【0014】セット性の評価方法 専門パネルにより約2gの試料を頭髪に塗布し、下記の
基準でセット性を評価した。 評価基準; ○:強い △:やや強い
×:弱い
【0015】比較例1〜5 実施例1〜5と同様にして後記の表1に示す各配合量で
調製して試料とし、同様の評価を行った。
【0016】
【表1】
【0017】表1から明らかなごとく、本発明のビニル
ピロリドンとジアルキルアミノアルキルメタクリレート
との共重合体と、アニオン性重合体とからなる毛髪用化
粧料では塗布時の延び易い、かつ高セット性の化粧料が
得られるのに対し、比較例1〜5では、塗布時の延び易
さと高いセット性を共に満足するものは得られなかっ
た。
【0018】実施例6〜17 ビニルピロリドンとジアルキルアミノアルキルメタクリ
レートとの共重合体、および種々のアニオン性重合体を
後記の表2に示す種々の配合量で調製(中和の必要なも
のは適宜AMPを用いて中和した)して試料とし、塗布
時の延び易さおよびセット性を評価した。結果を表2に
示す。
【0019】
【表2】
【0020】表2から明らかなごとく、本発明のビニル
ピロリドンとジアルキルアミノアルキルメタクリレート
との共重合体と、アニオン性重合体とからなる毛髪用化
粧料では、塗布時の延び易い、かつ高セット性の化粧料
が得られた。さらに、ビニルピロリドンとジアルキルア
ミノアルキルメタクリレートとの共重合体がアニオン性
重合体の配合重量の25重量%以上である処方において
は、塗布時の延び易さおよびセット性が特に優れている
ことがわかった。
【0021】比較例6〜8 ビニルピロリドンとジアルキルアミノアルキルメタクリ
レートとの共重合体、および種々のアニオン性重合体を
下記の表3に示す種々の配合量で調製(中和の必要なも
のは適宜AMPを用いて中和した)して試料とし、塗布
時の延び易さおよびセット性を評価した。結果を表3に
示す。
【0022】
【表3】
【0023】表3から明らかなごとく、アニオン性重合
体単独では高いセット性は得られるものの、塗布時の延
びが悪いことがわかった。
【0024】実施例18 ヘアジェル 成 分 配合量% カルボキシビニルポリマー 0.30 水 76.55 エタノール 20.00 トリエタノールアミン 0.20 エデト酸塩 0.20 1,3−ブチレングリコール 0.20 香料 0.05 ビニルピロリドンとジアルキルアミノアルキル メタクリレートとの共重合体 2.00 チオ硫酸ナトリウム 0.50 計 100.00
【0025】カルボキシビニルポリマー、エタノール、
エデト酸塩、1,3−ブチレングリコール、香料、ビニ
ルピロリドンとジアルキルアミノアルキルメタクリレー
トとの共重合体およびチオ硫酸ナトリウムを水に加え、
撹拌して均一化した後、混合物にトリエタノールアミン
を加え、撹拌してヘアジェルを製造した。
【0026】本発明によれば、ビニルピロリドンとジア
ルキルアミノアルキルメタクリレートとの共重合体と、
アニオン性重合体とを配合することで、高いセット性を
有し、塗布時の延びが良好なヘアジェルが得られた。
【0027】実施例19 ヘアスプレイ 成 分 配合量% プラスサイズL53 1.90 エタノール 97.35 香料 0.05 ジブチルヒドロキシトルエン 0.10 ポリオキシエチレン(10E.O.)ノニル フェニルエーテル 0.10 ビニルピロリドンとジアルキルアミノアルキル メタクリレートの共重合体 0.50 計 100.00
【0028】プラスサイズL53、香料、ジブチルヒド
ロキシトルエン、ポリオキシエチレン(10E.O.)ノ
ニルフェニルエーテルおよびビニルピロリドンとジアル
キルアミノアルキルメタクリレートとの共重合体をエタ
ノールに加えて撹拌し、均一化して原液とし、該原液6
0重量%にLPG40重量%を充填してヘアスプレイを
製造した。
【0029】本発明によれば、ビニルピロリドンおよび
ジアルキルアミノアルキルメタクリレートの共重合体
と、アニオン性重合体とを配合することで、高いセット
性を有し、塗布時の延びが良好なヘアスプレイが得られ
た。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、ビニルピロリドンとジ
アルキルアミノアルキルメタクリレートとの共重合体
と、アニオン性重合体とを配合することで、アニオン性
重合体の有する高セット効果を保持しつつ、塗布時の良
好な延びを付与する毛髪用化粧料が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニルピロリドンとジアルキルアミノア
    ルキルメタクリレートとの共重合体と、アニオン性重合
    体とを配合したことを特徴とする毛髪用化粧料。
  2. 【請求項2】 アニオン性重合体が、(1)アクリル酸
    およびメタクリル酸から選ばれる少なくとも1種を基本
    とする単位で構成される重合体、(2)酢酸ビニルおよ
    びクロトン酸を基本とする単位で構成される重合体、
    (3)アクリル酸およびアルキルアクリルアミドを基本
    とする単位で構成される重合体、(4)アクリル酸およ
    びネオデカン酸ビニルを基本とする単位で構成される重
    合体、(5)メチルビニルエーテルマレイン酸を基本と
    する単位で構成される重合体および(6)アクリル酸お
    よびビニルピロリドンを基本とする単位で構成される重
    合体からなる群より選ばれる請求項1記載の毛髪化粧
    料。
  3. 【請求項3】 ビニルピロリドンとジアルキルアミノア
    ルキルメタクリレートとの共重合体配合重量がアニオン
    性重合体の配合重量の少なくとも25重量%である請求
    項1記載の毛髪用化粧料。
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