JP3165251B2 - 毛髪用化粧料 - Google Patents

毛髪用化粧料

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛髪用化粧料、さらに詳
しくは、塗布時の髪への延び、滑りが良好なうえ、効率
のよいセット性を有する毛髪用化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】毛髪用化粧料にセット性を持たせるため
に、従来より高分子化合物が用いられており、そのよう
な高分子化合物にはそのイオン特性から種々のタイプ、
例えば、カチオン性、アニオン性などの高分子化合物が
存在する。とりわけ、カチオン性高分子は毛髪への塗布
時の延びや、仕上がり風合を良くする目的で主にコンデ
ィショニング化粧料によく使われている。しかし、良い
風合を付与する一方で強いセット性が得られないという
欠点がある。そこで、毛髪用化粧料に高いセット性を持
たせたい場合には、通常、主としてアニオン性高分子化
合物や、両イオン性高分子化合物が用いられる。しか
し、このようなタイプの高分子化合物では高いセット性
は得られるものの、塗布時の延びや滑りが悪く、使用感
を損ねるという欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの欠点を改善す
るために、延びや滑りの良いカチオン性高分子化合物を
高濃度で配合して高いセット性を得ようとしても、その
効果は充分でないばかりか、原液粘性が増加して化粧料
の外観を変化させたり、該高分子由来の悪臭が発生する
などの問題がある。また、高いセット性を有するアニオ
ン性高分子化合物や両イオン性高分子化合物を配合した
処方に、延びや滑りを良くする目的でカチオン性高分子
化合物やその他のカチオン性物質、オイル成分を配合し
ても、イオン性の違いから反応が起こり、沈澱が生じた
り、高分子化合物が可塑化されて塗布してから乾燥する
までの間に粘着性が出たり、肝心のセット性が低下する
などの問題がある。さらに、これらの問題を防ぐため、
カチオン性高分子化合物等を少量だけ配合すると延びや
滑りの効果が得られないなどの問題があった。
【0004】本発明者らは、このような事情に鑑み、で
きるだけ少量の高分子化合物で、高いセット効果を有
し、塗布時の延びおよび滑りに優れた毛髪用化粧品を得
るべく鋭意研究を行った結果、意外にも、特定の共重合
体と両イオン性重合体とを配合することでセット効率を
損なうことなく、毛髪への塗布時に髪への延び、滑りが
良好な毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ビニルピロリ
ドンとジアルキルアミノアルキルメタクリレートとの共
重合体および両イオン性重合体を配合した毛髪用化粧料
を提供するものである。
【0006】本発明の毛髪用化粧料に用いるビニルピロ
リドンとジアルキルアミノアルキルメタクリレートとの
共重合体は、常法に従って、ビニルピロリドンとジアル
キルアミノアルキルメタクリレートとを共重合すること
により製造することができ、その重合形は、ランダム共
重合、ブロック共重合などいずれであってもよい。
【0007】ジアルキルアミノアルキルメタクリレート
としては、その2つのアルキル部が、例えば、炭素数1
〜4、好ましくは炭素数1〜2のものが挙げられる。例
えば、ジメチルアミノメチルメタクリレート、ジエチル
アミノプロピルメタクリレートまたはジメチルアミノエ
チルメタクリレートを用いることが好ましい。また、該
共重合体はその分子量が20万以上、好ましくは、50
万以上である。該分子量が20万未満では塗布時の満足
のいく延びおよび滑りの効果が得られず、使用に適さな
い。該共重合体は、化粧料全量に対して0.01〜20
重量%、好ましくは、0.1〜10重量%程度の割合で
配合する。
【0008】本発明で用いる両イオン性重合体は、特に
限定するものではないが、好ましくは、(1)式
[I]:
【化6】 [式中、R1およびR2は水素原子または炭素数1〜4の
アルキル基を意味する]で示される単位と、式[I
I]:
【化7】 [式中、Rは炭素数1〜22のアルキル基を意味する]
で示される単位とから形成される重合体(例えば、三菱
油化(株)製の「ユカフォーマーAM75」)、および
(2)式[I]:
【化8】 [式中、R1、R2は前記と同じ]で示される単位と、式
[III]:
【化9】 [式中、R3は水素原子または炭素数1〜4のアルキル
基、およびR4は炭素数1〜22のアルキル基を意味す
る]で示される単位と、式[IV]:
【化10】 [式中、R5、R6は水素原子または炭素数1〜4のアル
キル基、R7は炭素数2〜22のアルキル基を意味す
る]で示される単位とから形成される重合体(例えば、
NSC製の「アンフォマー」)から選ばれるものであ
り、その配合量は化粧料全量に基づいて0.5〜6重量
%、好ましくは、0.5〜4重量%である。
【0009】本発明においては、ビニルピロリドンとジ
アルキルアミノアルキルメタクリレートとの共重合体は
両イオン性重合体の配合重量の少なくとも25重量%、
好ましくは、40重量%以上とする。該両イオン性重合
体に対する該共重合体の量が少なすぎると、塗布時の良
好な延びや滑りが得られず、使用に適さなくなる。
【0010】本発明の毛髪用化粧料は、常法により、所
望の成分を混合、撹拌することにより製造でき、乳液、
ヘアジェル、ヘアスプレイなどの形態とすることができ
る。他の配合成分は、特に限定するものではなく、例え
ば、各種界面活性剤、油剤、保湿剤、キレート剤、アル
コール類、中和剤、pH調整剤、香料、色素、各種動植
物エキス類、液化石油ガス(LPG)やジメチルエーテ
ル(DME)等の噴射剤等を適宜配合できる。
【0011】
【実施例】次に、実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに詳しく説明する。以下の実施例および比較例にお
いて、配合量はいずれも重量%を意味する。
【0012】実施例1〜5 ビニルピロリドンとジアルキルアミノアルキルメタクリ
レートとの共重合体、および種々の両イオン性重合体
[中和の必要なものは適宜アミノメチルプロパノール
(AMP)を用いて中和した]を、後記の表1に示す種
々の配合量で調製して試料とし、以下に示す方法で塗布
時の延び易さおよびセット性を評価した。結果を表1に
示す。
【0013】塗布時の延び易さの評価方法 専門パネルにより約2gの試料を頭髪に塗布し、下記の
基準で塗布時の延び易さを評価した。 評価基準: ○:延び易い △:やや延びにくい
×:延びにくい
【0014】セット性の評価方法 専門パネルにより約2gの試料を頭髪に塗布し、下記の
基準でセット性を評価した。 評価基準: ○:強い △:やや強い
×:弱い
【0015】比較例1〜5 実施例1〜5と同様にして後記の表1に示す各配合量で
調製して試料とし、同様の評価を行った。
【0016】
【表1】
【0017】表1から明らかなごとく、本発明のビニル
ピロリドンとジアルキルアミノアルキルメタクリレート
との共重合体および両イオン性重合体からなる毛髪用化
粧料では塗布時の延び易い、かつ高セット性の化粧料が
得られるのに対し、比較例1〜5では、塗布時の延び易
さと高いセット性を共に満足するものは得られなかっ
た。
【0018】実施例6〜17 ビニルピロリドンとジアルキルアミノアルキルメタクリ
レートとの共重合体、および種々の両イオン性重合体を
後記の表2に示す種々の配合量で調製(中和の必要なも
のは適宜AMPを用いて中和した)して試料とし、塗布
時の延び易さおよびセット性を評価した。結果を表2に
示す。
【0019】
【表2】
【0020】表2から明らかなごとく、本発明のビニル
ピロリドンとジアルキルアミノアルキルメタクリレート
との共重合体および両イオン性重合体からなる毛髪用化
粧料では、塗布時の延び易い、かつ高セット性の化粧料
が得られた。さらに、両イオン性重合体に対するビニル
ピロリドンとジアルキルアミノアルキルメタクリレート
との共重合体の配合量が両イオン性重合体の25重量%
以上である処方においては、塗布時の延び易さおよびセ
ット性が特に優れていることがわかった。
【0021】比較例6〜8 ビニルピロリドンとジアルキルアミノアルキルメタクリ
レートとの共重合体、および種々の両イオン性重合体を
下記の表3に示す種々の配合量で調製(中和の必要なも
のは適宜AMPを用いて中和した)して試料とし、塗布
時の延び易さおよびセット性を評価した。結果を表3に
示す。
【0022】
【表3】
【0023】表3から明らかなごとく、両イオン性重合
体単独では高いセット性は得られるものの、塗布時の延
び易さは悪いことがわかった。
【0024】実施例18 ヘアジェル 成 分 配合量% カルボキシビニルポリマー 0.60 水 72.05 エタノール 20.00 トリエタノールアミン 0.40 エデト酸塩 0.20 1,3−ブチレングリコール 0.20 香料 0.05 ビニルピロリドンとジアルキルアミノ 6.00 アルキルメタクリレートの共重合体 ユカフォーマーR205 0.50 計 100.00
【0025】カルボキシビニルポリマー、エタノール、
エデト酸塩、1,3−ブチレングリコール、香料、ビニ
ルピロリドンとジアルキルアミノアルキルメタクリレー
トとの共重合体およびユカフォーマーR205を水に加
え、撹拌して均一化した後、混合物にトリエタノールア
ミンを加え、撹拌してヘアジェルを製造した。
【0026】本発明によれば、ビニルピロリドンとジア
ルキルアミノアルキルメタクリレートとの共重合体およ
び両イオン性重合体とを配合することで、高いセット性
を有し、かつ塗布時の延びが良好なヘアジェルが得られ
た。
【0027】実施例19 ヘアスプレイ 成 分 配合量% ユカフォーマーR205 3.90 エタノール 65.35 香料 0.05 ジブチルヒドロキシトルエン 0.10 ポリオキシエチレン(10E.0.)ノニル 0.10 フェニルエーテル 水 30.00 ビニルピロリドンとジアルキルアミノアルキル メタクリレートの共重合体 0.50 計 100.00
【0028】ユカフォーマーR205、香料、ジブチル
ヒドロキシトルエン、ポリオキシエチレン(10E.
O.)ノニルフェニルエーテル、水およびビニルピロリ
ジンとジアルキルアミノアルキルメタクリレートとの共
重合体をエタノールに加えて撹拌し、均一化して原液と
し、該原液70重量%にDME30重量%を充填してヘ
アスプレイを製造した。
【0029】本発明によれば、ビニルピロリドンとジア
ルキルアミノアルキルメタクリレートとの共重合体およ
び両イオン性重合体を配合することで、高いセット性を
有し、かつ塗布時の延びが良好なヘアスプレイが得られ
た。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、ビニルピロリドンとジ
アルキルアミノアルキルメタクリレートとの共重合体お
よび両イオン性重合体を配合することで、両イオン性重
合体の有する高セット効果を保持しつつ、塗布時の延び
が良好な毛髪用化粧料が得られる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニルピロリドンとジアルキルアミノア
    ルキルメタクリレートとの共重合体および両イオン性重
    合体を配合したことを特徴とする毛髪用化粧料。
  2. 【請求項2】 両イオン性重合体が、(1)式[I]: 【化1】 [式中、R1およびR2は水素原子または炭素数1〜4の
    アルキル基を意味する]で示される単位と、式[I
    I]: 【化2】 [式中、Rは炭素数1〜22のアルキル基を意味する]
    で示される単位とから形成される重合体、および(2)
    式[I]: 【化3】 [式中、R1およびR2は前記と同じ]で示される単位
    と、式[III]: 【化4】 [式中、R3は水素原子または炭素数1〜4のアルキル
    基、R4は炭素数1〜22のアルキル基を意味する]で
    示される単位と、式[IV]: 【化5】 [式中、R5、R6は水素原子または炭素数1〜4のアル
    キル基、R7は炭素数2〜22のアルキル基を意味す
    る]で示される単位とから形成される重合体から選ばれ
    る請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 ビニルピロリドンとジアルキルアミノア
    ルキルメタクリレートとの共重合体の配合重量が両イオ
    ン性重合体の配合重量の少なくとも25重量%である請
    求項1記載の毛髪用化粧料。
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