JP2844072B2 - 整髪料 - Google Patents

整髪料

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豊明 石郷岡
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、毛髪に使用する化粧品としての整髪料に関
する。さらに詳しくは、C4オリゴマーの水素添加物と有
機シリコーン樹脂からなる整髪料に関するものである。
本発明の整髪料は、毛髪の水分や油分などを補い、切れ
毛や抜け毛などを防止し、毛髪に艶や潤いを与え、爽や
かに保つ効果を有し、かつ、髪型を整え、セットを保持
するなどの整髪機能を有する化粧品である。
[従来の技術と発明が解決する課題] ヘアスタイルを整え、かつセットを長持ちさせる化粧
品である整髪料としては、ポマード、チック、ヘアリキ
ッド、セットローション、ヘアースプレイなど種々のも
のががある。
ところで、最近は、ポマードのように油性が強くかつ
粘着性ではなく、またヘアクリームのようにウエットな
感じがなく、ドライでサラッとした仕上り感のあるセッ
ト用整髪料が多く使用されている。
これらの整髪料には、髪型を固定(セット)する役割
を果すガム質や樹脂質などの高分子化合物が配合されて
いる。すなわち、セット剤としては次のような高分子化
合物が使用されている。
天然ガム類としては、トラガントガムなど、また、合
成高分子樹脂としては、ポリビニルピロリドン、酢酸ビ
ニル共重合体、カルボキシビニルポリマー、アクリル樹
脂、アルカノールアミン液、メトキシエチレン無水マレ
イン酸共重合体、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウ
ム、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメ
タクリル酸共重合体硫酸塩(陽イオン性樹脂)、ポリメ
タクリル酸エステルエタノール溶液(両イオン性樹脂)
などである。
更に、セット剤の髪への親和性や毛髪上への皮膜形成
状態の改善のためにエトキシ化コレステロールやシリコ
ン誘導体などが添加されている。
また、毛髪に艶や潤いを与えるために、シリコーン
油、高級アルコール、流動パラフィン、エステル油など
の油分や各種界面活性剤などが使用されている。
しかしながら、上記のエトシキ化コレステロール、シ
リコン誘導体や、光沢や潤いを与える目的で添加された
油分などは、毛髪のセット保持力に対しては阻害要因と
して作用する。
この欠点を解消するものとして、特開昭61−158914号
公報には、有機シリコーン樹脂と揮発性炭化水素油との
組合せからなる整髪料が提案されている。
この技術によると、高いセット保持力を有しながら、
毛髪に対して優れた光沢や滑らかさを与えることが可能
とされている。しかしながら、上記公報の記載に従って
製造された整髪料は、長期間保存した場合に刺激臭を発
生する欠点がある。
この刺激臭は、香料などによりある程度はマスキング
することができるが、化粧品の分野では致命的な欠点に
なる可能性もある。さらに、化粧品は長期にわたって使
用されることもあり、その場合には刺激臭が発生する懸
念がある。従って、このような欠点を改善することが望
まれていた。
本発明者らは、このような刺激臭を発生するという欠
点を解消するために、その原因が前記特許公報に記載さ
れた組成物において使用されている炭化水素油にあるも
のと推定し、鋭意研究を重ねた結果、優れたセット保持
力を有しながら、かつ光沢や滑らかさについても満足で
き、しかも長期間良好な安定性を有する整髪料を完成す
るに至った。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は、平均式RnSiO(4-n)/2(Rは炭素
数1から6の炭化水素基またはフェニル基、nは1.0≦
n≦2.0)の単位からなる有機シリコーン樹脂0.1〜50重
量%、ならびにC4モノオレフィンの2量体、3量体およ
び4量体の少なくとも1つを主とするC4オリゴマーの水
素添加物0.1〜99重量%からなり、前記有機シリコーン
樹脂が前記水素添加物に溶解してなることを特徴とする
整髪料組成物に関するものである。
以下に本発明をさらに説明する。
有機シリコーン樹脂は各種の方法で製造し得る。一例
を挙げると、一般式R3SiX、R2SiX2、RSiX3およびSiX
4(Xは加水分解し得る基、例えば、塩素、臭素、弗
素、アルコキシ基、例えば、メトキシ基、エトキシ基な
ど、またはアシロキシ基などを表わす)で表わされる化
合物を、目的とする樹脂組成物に応じて、ベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどの適当な溶剤に添加し、次いでこ
の溶液を適宜の酸性溶媒中における所望の加水分解およ
び共縮合を行なうために十分な量の水中に加える。かく
して得られた二層系から水層を除去し、残留する樹脂状
物を重炭酸ナトリウムあるいはアルカリ性物質の十分量
を用いて中和し、溶剤を留去することにより目的とする
有機シリコーン樹脂が得られる。この有機シリコーン樹
脂の平均分子量は約1500〜10000までのものが望まし
い。これより低い分子量ではセット保持力が不足し、反
対にこれより高い分子量では毛髪に滑らかさなどを付与
することが困難となるので何れも好ましくない。
本発明の有機シリコーン樹脂は、整髪料全量中の0.1
〜50重量%である。有機シリコーン樹脂の量がこれより
少ないと、有機シリコーン樹脂を添加した効果が得られ
ず、一方、この範囲を越えて多量に添加すると、有機シ
リコーン樹脂が高分子であるために、セット保持力がむ
しろ高くなり過ぎるので好ましくない。
本発明の整髪料に添加すべき炭化水素油は、C4モノオ
レフィンの2量体から4量体であるC4オリゴマーの水素
添加物である。このC4オリゴマーは、イソブチレン単独
またはイソブチレンを主とし、一部ブテン−1やブテン
−2と共重合させたものであって、C4モノオレフィンの
2量体から4量体である。4量体を越える分子量のオリ
ゴマーは重質過ぎて、毛髪にべとつき感を与える傾向が
あるので好ましくない。
例えば、このC4オリゴマーは、石油、ナフサ、ブタン
などを熱分解することにより生成するC4留分中からブタ
ジエンを除いた残りのイソブチレンやブテンなどを含む
B−B留分を原料として、燐酸や塩化アルミニウムなど
のフリーデル・クラフツ触媒の存在下で重合することに
より製造される。
このC4オリゴマーは末端に二重結合を有し、これもま
た刺激臭の原因となり得るので、水素添加処理を施して
飽和炭化水素とする。水素添加処理は常法に従って行な
うことができ、例えば、パラジウムやニッケルなどの水
素添加用金属触媒の存在下に水素と反応させることによ
り容易に水素添加処理を行なうことができる。水素添加
処理の前あるいはその後に蒸留し、前記のような所望の
範囲のオリゴマーを分離すればよい。このような炭化水
素油で市販のものは、日本石油化学(株)製の商品名
「アイソゾール」(登録商標)200(C4モノオレフィン
の2量体を主とする留分)、同300(C4モノオレフィン
の3量体を主とする留分)および同400(C4モノオレフ
ィンの4量体を主とする留分)などが挙げられる。
前記の特許公報に記載された炭化水素油の商品名「ア
イソパー」(登録商標)、「ソルトロール」(登録商
標)などは、その重合単位としてプロピレンをかなり含
んでいるので、その炭素骨格中にいわゆる第三級炭素を
有する。これは熱や紫外線などのエネルギーに不安定で
あって、この炭素原子から分解や酸化などが起こり易
い。しかしながら、本発明のC4モノオレフィンからなる
C4オリゴマーは、このようなエネルギー的に不安定な炭
素は有しないので、長期間保存しても分解や酸化を起こ
すことがなく、その結果刺激臭を発生することがない。
本発明においては、前記水素添加C4オリゴマーを整髪
料全量中の0.1〜99重量%を配合する。これより少ない
と、前記水素添加C4オリゴマーの添加効果は得られず、
また、これより多くなると、整髪料中の有機シリコーン
樹脂の濃度が低下し、その添加効果が得られないので好
ましくない。
上記有機シリコーン樹脂および水素添加C4オリゴマー
に加えて、水性成分および適宜の界面活性剤を配合し乳
化させることによって、撥水性を失わない範囲で油中水
型あるいは水中油型の乳化組成物とすることもできる。
本発明の整髪料には、上記必須成分に加えて本発明の
効果を損なわない限り、適宜の種類または適宜の量の他
の成分、例えば、流動パラフィン、スクワラン、ラノリ
ン誘導体、高級アルコール、各種エステル油、シリコー
ン油、ポリアルキレングリコールポリエーテルまたはそ
のカルボン酸オリゴエステル化合物、テルペン系炭化水
素油などの油分、カチオン性、アニオン性あるいはノニ
オン性界面活性剤、薬剤、香料などをさらに配合するこ
とができる。これらの他の成分を適量配合しても、本発
明の整髪量は毛髪のセット保持力および長期安定性を阻
害されることは少ない。
[発明の効果] 本発明の整髪料において使用される炭化水素油は、熱
や紫外線などのエネルギーに不安定な第三級炭素原子を
その骨格中に実質的に含まないために安定であり、それ
故、長期間保存しても、分解や酸化をすることが少ない
ので刺激臭を発生することが少ない。
臭気は分析が困難な量の化合物の生成でも発生するこ
とがある。しかも、整髪料という化粧品の分野では臭気
の問題が重要であることは容易に理解され得よう。それ
故、臭気の問題を解決した本発明の整髪料の産業上の価
値は極めて大であるということができる。
また、有機シリコーン樹脂と炭化水素油を配合してい
るので、優れたセット保持力を有しながら、毛髪に与え
る光沢や滑らかさをも満足できるものである。従って、
本発明の組成物は整髪料に最適のものである。
[実施例] 以下、実施例により本発明を詳述する。なお、以下に
おいて%は全て重量%である。
実施例1 ヘアリキッド (1)日石アイソゾール200 35.0% (2)日石アイソゾール400 30.0% (3)約2000の分子量を有し、かつ (CH3)3SiO1/2単位:(C6H5)2SiO単位: (C6H5)SiO3/2単位:SiO2単位= 0.9:0.1:0.2:1からなる 平均式(CH3)1.23(C6H5)0.18SiO1.30 で表わされる有機シリコーン樹脂 30.0% (4)セチル−2−エチルヘキサノエート 5.0% 上記の(1)から(4)を攪伴溶解し、ヘアリキッド
を得た。
比較例1 ヘアリキッド (1)アイソパー(登録商標)A 30.0% (2)ソルトロール(登録商標)A 35.0% (3)約2000の分子量を有し、かつ (CH3)3SiO1/2単位:(C6H5)2SiO単位: (C6H5)SiO3/2:SiO2= 0.9:0.1:0.2:1からなる 平均式(CH3)1.23(C6H5)0.18SiO1.30 で表わされる有機シリコーン樹脂 30.0% (4)セチル−2−エチルヘキサノエート 5.0% 上記の(1)から(4)を攪伴溶解し、ヘアリキッド
を得た。なお、この比較例1は前記特開昭61−158914号
公報の実施例4に記載されたヘアリキッド組成物と同一
である。但し、臭気を比較するために調製したので香料
は添加していない。
実施例1および比較例1について毛髪に対してヘアリ
キッドとしての整髪効果を試験したところ、いずれも、
さっぱりとした使用感で、かつ光沢や滑らかさおよびセ
ット保持力において優れたヘアリキッドであった。
(暴露試験) 次に、実施例1と比較例1のヘアリキッドについて暴
露試験を行なった。
試験方法は、不透明ガラス(すりガラス)に密閉して
試料を入れ、15日および30日間屋外暴露を行ない、その
間の臭気の変化を測定した。
臭気の測定は、試料の刺激臭について、下記の0〜2
までの3段階の評価で、10名の官能試験測定者の平均値
により示した。
以上の暴露試験の結果から明らかなように、前記公報
に記載された組成物では、刺激臭の発生が認められるの
に対し、本発明の組成物では刺激臭の発生は殆ど認めら
れず、暴露30日後でも実用上差し支えないレベルであっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均式RnSiO(4-n)/2(Rは炭素数1から6
    までの炭化水素基またはフェニル基、nは1.0≦n≦2.
    0)の単位からなる有機シリコーン樹脂0.1〜50重量%、
    ならびにC4モノオレフィンの2量体、3量体および4量
    体の少なくとも1つを主とするC4オリゴマーの水素添加
    物0.1〜99重量%からなり、前記有機シリコーン樹脂が
    前記水素添加物に溶解してなることを特徴とする整髪料
    組成物。
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