JP6244189B2 - 霧状整髪剤 - Google Patents

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本発明は、霧状整髪剤に関する。
近年の整髪剤では、髪型のセット保持力を高めるために粘着性ポリマーや強固な皮膜を形成するセット用ポリマーの配合量を増加させ、ポリマーの粘着性や強固なポリマー皮膜によって髪型を固定するのが一般的である。
粘着性ポリマーを多く配合する整髪剤は、ポリマーの粘着性によって髪同士を接着して髪型を作り固定するとともに髪型の持続性を与えているが、反面でべたつきが強く発現し、髪を自然な感触に保つことが困難になってしまうことが多く、問題となっていた。これに対し、強固な皮膜を形成する整髪料は、べたつきは抑えられるものの、強固な皮膜によって髪型を維持させているため、ごわつきがあり、毛髪に自然な感触を与える点ではやはり不十分である。したがって、髪を望む形に固定させ維持させることに加えて、同時に髪をごわつかせず、べたつかせない自然な感触に保つことが求められている。
そこで、セット用ポリマーに特定の溶剤などを併用することにより、髪を固めないふんわりとした軽いまとまりの仕上がりと再整髪を可能にしたエアゾール化粧料が提案されている(例えば特許文献1)。しかし、特許文献1に記載のエアゾール化粧料も、十分なセット保持力を保持させようとするとべたつきの原因となる一方、べたつきを抑制しようとすると十分なセット保持力が得られず、これら両方の性能を両立させることは困難である。
また、毛髪化粧料のべたつき解消とセット性や再整髪性の向上とを両立させるため、セット用ポリマーとして、自らのポリマー同士は粘着するが、他の物に対する粘着性は低い(以下、「自己選択粘着性」という)ポリエーテルポリカーボネートとアニオン性ポリマーを配合した毛髪化粧料が提案されている(例えば特許文献2及び3)。具体的には、例えば特許文献2及び3の実施例ではポリエーテルポリカーボネートとプラスサイズL9540B(互応化学社のアミノメチルプロパノールによって中和されている酸性ポリマー)を組み合わせた毛髪化粧料が開示されている(特許文献2の実施例15及び16、特許文献3の実施例12)。しかしながら、これらの毛髪化粧料では、重めのまとまりのあるスタイルをつくることはできても、近年、消費者に求められているスタイルである、髪にふんわりとした軽さを付与したスタイルを作るのは困難であった。
特開2005-68134号公報 特開2010-168294号公報 特開2011-251918号公報
本発明者らは、霧状整髪料に、前記のポリエーテルポリカーボネートと共に、アニオン性ポリマーとして(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーを未中和の状態で配合することにより、当該霧状整髪料が、頭髪に塗布してから速やかに粘着性を発現し、その粘着力が強く、自己粘着性を有し、髪に塗布して握るとすぐに形付けられ、手がべたつかず整髪しやすく、髪にふんわりとした軽さを付与したスタイルを簡単に作ることができるものとなることを見出した。
しかしながら、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーは、通常のアルカノールアミン等のアルカリ剤で中和した状態とは異なり、未中和の状態ではポリマー中に残存しているモノマーに起因する生地臭の強いものである。このため、霧状整髪料に対し、当該未中和のポリマーを前記の効果を十分に発揮できる量まで含有させようとすると、整髪中や整髪後に強い生地臭が残ってしまうという問題が生じることが判明した。
従って、本発明は、髪に塗布した際に適度な粘着性発現速度を有するため、髪に塗布して握るとすぐに形付けられ、髪に軽さを付与することができ、乾燥後に自己選択粘着性を有するため、再整髪が可能で、べたつかず、さらにはセット力、保形性、柔軟性に優れ、かつ整髪中や整髪後の生地臭のない霧状整髪剤に関する。
本発明者らは、特許文献2及び3で使用しているポリエーテルポリカーボネートと共に、未中和の(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーに加え、更に別の特定のアニオン性ポリマーを未中和の状態で併用し、かつ、これらを極めて限定された比率とすることによって、前記要求を満たす霧状整髪剤が得られることを見出した。
すなわち本発明は、成分(A)、(B)及び(C)を含有し、成分(A)、(B)及び(C)の合計含有量に対する成分(A)の含有量の質量比(A)/〔(A)+(B)+(C)〕が0.40以上0.55以下であり、成分(B)及び(C)の合計含有量に対する成分(C)の含有量の質量比(C)/〔(B)+(C)〕が0.5以上0.8以下である霧状整髪剤を提供するものである。
(A) 一般式(1)で表される構成単位を有するポリエーテルポリカーボネート
Figure 0006244189
〔式中、Aは炭素数2〜6のアルキレン基を示し、nは平均値で5〜1000の数を示し、pは平均値で5〜100の数を示し、(n×p)個のAOは同一でも異なってもよい。〕
(B) 未中和型の(ビニルメチルエーテル/マレイン酸アルキル)コポリマー
(C) 未中和型の(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマー
本発明の霧状整髪剤は、べたつかず、髪に塗布して握るとすぐに形付けられ、髪に軽さを付与することができ、セット力が高く、再整髪も可能であり、かつ整髪中及び整髪後に生地臭のないものである。
〔(A) ポリエーテルポリカーボネート〕
本発明で使用するポリエーテルポリカーボネートは、前記一般式(1)で表される構成単位を有する。一般式(1)において、Aは炭素数2〜6のアルキレン基を示し、(n×p)個のAOは同一でも異なってもよいが、少なくとも2種以上のアルキレンオキシ基からなることが好ましい。また、Aは炭素数2〜4のアルキレン基が好ましく、炭素数2又は3のアルキレン基がより好ましく、(n×p)個のAOがエチレンオキシ基とプロピレンオキシ基の組み合わせからなることが更に好ましい。また、(AO)nが異なるアルキレンオキシ基からなる場合、これらはブロック構造でも、ランダム構造でもよいが、ランダム構造であるのがより好ましい。
一般式(1)において、nは、アルキレンオキシ基の平均付加モル数を示す5〜1000の数であり、10〜500の数が好ましい。pは[(AO)nCOO]基の平均繰り返し数を示す5〜100の数であり、5〜50の数が好ましい。
成分(A)のポリエーテルポリカーボネートは、前記一般式(1)で表される構成単位以外の構成単位を含んでも良いが、一般式(1)で表される構成単位に対するそれ以外の構成単位の単位数の比が30/70以下が好ましく、20/80以下がより好ましく、10/90以下が更に好ましく、5/95以下が更に好ましく、一般式(1)で表される構成単位以外の構成単位を全く含まないのが更に好ましい。
成分(A)のポリエーテルポリカーボネートは、公知の方法(例えば特許文献2及び3に記載の方法)により製造することができる。
ポリエーテルポリカーボネートの重量平均分子量は、良好な自己選択粘着性の観点から、5万以上が好ましく、7万以上がより好ましく、10万以上が更に好ましい。また、霧状整髪剤への配合のしやすさ、洗髪時の洗浄性等の観点から、100万以下が好ましく、70万以下がより好ましく、50万以下が更に好ましい。
なお、ポリエーテルポリカーボネートの重量平均分子量及び前述のポリエーテルジオールの数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定したポリスチレン換算値をいうものとする。
ポリエーテルポリカーボネートの自己選択粘着性を、以下に示す測定方法により求められる物性値として表した場合、同じ測定対象ポリマー同士の粘着性を示す物性値を「自着力」、測定対象ポリマーとこれ以外の他者との粘着性を示す物性値を「他着力」としたとき、他着力/自着力の相対比が0.7以下であることが望ましく、より好ましくは0.5以下、更に好ましくは0.3以下である。また、自着力が200gf以上の範囲にあることが望ましい。更に好ましくは自着力が200gf以上であって、他着力が140gf以下、より好ましくは120gf以下、更に好ましくは100gf以下である。
なお、自着力及び他着力は、測定対象ポリマーの乾燥皮膜を作製し、タッキングテスターを用いて測定することができる。具体的には、タッキングテスターのプローブにテストピースを取り付けて、プローブ押し付け荷重200gf、押し付け時間0.5秒でのテストピースと測定対象ポリマーの粘着力を測定し、得られた値を「他着力」とした。またタッキングテスターのプローブに測定対象ポリマーの皮膜を取り付けて、プローブ押し付け荷重200gf、押し付け時間0.5秒での測定対象ポリマー同士の粘着力を測定し、得られた値を「自着力」とした。
ポリエーテルポリカーボネートが、上記の自己選択粘着性を備える場合、他着力が弱いため、室温において、粘着力がほとんど無いか、又は低く、手で触ってべたつくことが無いにもかかわらず、自着力が強いため、粘着部位同士が接着し、非常に強い粘着及び再接着が可能となる。
本発明の霧状整髪剤における成分(A)のポリエーテルポリカーボネートの含有量(エアゾール式の場合は原液中の含有量。以下同じ。)は、べたつかず、良好なセット保持力、再整髪性を有するものとする観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは0.75質量%以上、更に好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは7質量%以下である。
〔(B) 未中和型の(ビニルメチルエーテル/マレイン酸アルキル)コポリマー〕
成分(B)のポリマーは、成分(C)の生地臭を抑制する機能を有する。また、成分(A),
(C)との相互作用によりセット力、べたつき感のなさ、髪にふんわりとした軽さや形付けやすさ、再整髪性を与える観点から未中和型で用いることが必要である。中和型の(ビニルメチルエーテル/マレイン酸アルキル)コポリマーでは、上記効果は得られない。成分(B)の重量平均分子量は、良好な整髪性の観点から、1万以上が好ましく、3万以上がより好ましく、7万以上が更に好ましい。また、霧状噴霧を可能とする観点から、重量平均分子量は、30万以下が好ましく、20万以下がより好ましく、15万以下が更に好ましい。
成分(B)の市販品としては、ガントレッツES-425、同ES-225、同SP-215、同A-425、同ES-435、同V-225、オムニレッツ2000(いずれもアシュランド社)が挙げられる。これらのうち、成分(B)としては、未中和型の(ビニルメチルエーテル/マレイン酸ブチル)コポリマー(本発明ではビニルメチルエーテルとマレイン酸のモノブチルエステルとのコポリマーを指す)である、ガントレッツES-425(アシュランド社)が好ましい。
本発明の霧状整髪剤における成分(B)の含有量は、成分(C)の生地臭を抑制すると共に、成分(A)と(C)によるセット力、再整髪性、べたつき感のなさ、髪のふんわりとした軽さや形付けやすさを損なわない観点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.20質量%以上、更に好ましくは0.50質量%以上であり、また、好ましくは7.5質量%以下、より好ましくは5.0質量%以下、更に好ましくは3.0質量%以下である。
〔(C) 未中和型の(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマー〕
成分(C)のポリマーは、化粧品の表示名称では(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマー(INCI名はACRYLATES/DIACETONEACRYLAMIDE COPOLYMER)であり、本発明では、アクリル酸アルキルエステル・メタクリル酸アルキルエステル・ジアセトンアクリルアミド・メタクリル酸共重合体を指すものとする。成分(C)のポリマーは、未中和の状態で成分(A)と組み合わせることにより、適度な速度で粘着性が発現し、かつ強いセット力を有し、髪に適用後、握るとすぐに形付けられ、ふんわりとした軽さを付与できるという効果を有する。一方、未中和では特有の生地臭を有するものである。成分(C)の市販品としては、プラスサイズL-53(互応化学社)が挙げられる。
本発明の霧状整髪剤における成分(C)の含有量は、髪に適用後、握るとすぐに形付けられ、ふんわりとした軽さを付与できるものとする一方で、生地臭を抑制する観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは0.75質量%以上、更に好ましくは1.0質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7.5質量%以下、更に好ましくは5.0質量%以下である。
〔成分(A)〜(C)の質量比〕
本発明の霧状整髪料中における成分(A)、(B)及び(C)の合計含有量に対する成分(A)の含有量の質量比(A)/〔(A)+(B)+(C)〕は、良好なセット力、再整髪性、握るとすぐに形付けられ、ふんわりとした軽さを付与できる観点から、0.40以上であり、好ましくは0.45以上、より好ましくは0.46以上、更に好ましくは0.47以上であり、また、0.55以下であり、好ましくは0.54以下、より好ましくは0.53以下、更に好ましくは0.52以下である。
また、本発明の霧状整髪料中における成分(B)及び(C)の合計含有量に対する成分(C)の含有量の質量比(C)/〔(B)+(C)〕は、生地臭を抑制しつつ、良好なセット力、再整髪性、握るとすぐに形付けられ、ふんわりとした軽さを付与できる観点から、0.5以上であり、好ましくは0.55以上、より好ましくは0.60以上、更に好ましくは0.65以上であり、また、0.8以下であり、好ましくは0.78以下、より好ましくは0.77以下、更に好ましくは0.75以下である。
〔(D) (ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー〕
本発明の霧状整髪料には、セット力、形付けしやすさの観点から、更に(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマーを含有させることが好ましい。成分(D)としては、例えばプラスサイズL-2700(互応化学社)等の市販品を使用することができる。
本発明の霧状整髪剤における成分(D)の含有量は、握ることですぐに形付けられ、良好なセット力を有するものとする観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.15質量%以上であり、また、好ましくは1.0質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.40質量%以下である。
〔媒体〕
溶媒(支持媒体)としては、水、低級アルコール(エタノール、イソプロパノール等)、ラクトン類等を使用することができ、これらは単独で又は混合して用いることができる。これらのうち、汎用性の観点から、水、エタノールが好ましく、特にエタノールが好ましい。
〔任意成分〕
本発明の霧状整髪剤中には、上記成分のほかに、本発明の効果を妨げない限度内(0.1〜10質量%)で、化粧料用油剤を添加することができる。このような化粧料用油剤としては、ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボカド油、オリーブ油等のグリセライド類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ等のロウ類;セチルアルコール、オレイルアルコール、ヘキサデシルアルコール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール等の高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、ラウリル酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル酸のエステル類;流動パラフィン、ワセリン、スクワラン、水添ポリイソブテン等の炭化水素油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル等のシリコーン誘導体;ポリプロピレングリコールなどが挙げられる。更にこれらの化粧料用油剤を乳化安定化するために乳化剤を添加することができる。乳化剤としてはアニオン性、両性、カチオン性、非イオン性のいずれの界面活性剤も使用することができる。
更に、本発明の霧状整髪剤には、商品価値を高めるために香料や色素、毛髪化粧料の経日的変質防止のために防腐剤や酸化防止剤を添加することができ、また、更に必要に応じて、グリセリン、プロピレングリコール等の調湿剤、硬化剤、帯電防止剤、界面活性剤、消泡剤、分散剤、増粘剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、有色染料、染料定着剤、噴射剤等を添加することもできる。
〔剤型〕
より高い整髪性や再整髪性を得たうえで、ふんわりとした自然な感じのヘアスタイルを作るため、粘着剤が毛髪との間で強く保持されることが好ましい。従って本願発明は霧状整髪剤に好適である。霧状整髪剤では、毛髪に塗布した際、ポリマーは溶剤によって可塑化された状態で毛髪上に付着し、細かい凹凸にも入り込むことができる。その後の溶剤が揮発する過程でポリマーが毛髪上に固定される。
従来の再整髪可能なエアゾール化粧料(例えば特許文献1)では、粘着力により毛髪を固定するので、毛髪に付着させる霧状の粒子1個1個の粒径が大きすぎるとべたつきの原因となる。これに対し本発明で使用する成分(A)のポリエーテルポリカーボネートは、良好な自己選択粘着性を有するため、粒子の大きさにかかわらずべたつきを生じない。このことから、本発明の霧状整髪剤においては、霧状に噴出させた際に、整髪剤が毛髪化粧料の分野で一般的に用いられる霧状の範囲の粒子にさえなればよく、粒子径については特に調整する必要が無い。
本発明の霧状整髪剤の吐出方式としては、エアゾール式、ノンエアゾール式のいずれでもよい。
エアゾール式霧状整髪剤は、以上の整髪剤を噴射剤と共に耐圧容器に充填することにより製造される。噴射剤としては、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、炭酸ガス、窒素ガス、これらの混合物等が挙げられる。また、HFC-152a等の代替フロンを使用することもできる。噴射剤の量は、良好な噴射特性と良好な粘着特性を得るために、原液と噴射剤の質量比で、原液/噴射剤=5/95〜99/1、特に20/80〜95/5の範囲が好ましい。また、耐圧容器内の圧力が良好な噴射特性と良好な粘着特性を得るためには、25℃の温度で0.12〜0.45MPaになるように調整するのが好ましい。
ノンエアゾール式霧状整髪剤は、以上の整髪剤をポンプスプレー容器やトリガー式スプレー容器に充填することにより製造される。
以下の例において、ポリエーテルポリカーボネートの重量平均分子量及び粘着性(他着力及び自着力)は、以下の方法で測定した。
<平均分子量の測定方法>
GPC装置として、商品名「HLC-8220GPC」(東ソー社)を用いて、ポリスチレン換算値により、次のGPCの測定条件で求めるものとする。
・サンプル濃度:0.25質量%(クロロホルム溶液)
・サンプル注入量:100μL
・溶離液:クロロホルム
・流速:1.0mL/min
・測定温度:40℃
・カラム:商品名「K-G」(1本)+商品名「K-804L」(2本)(以上、Shodex社)を接続して分析した。
・検出器:示差屈折計(GPC装置 商品名「HLC-8220GPC」(東ソー社)に付属)
・ポリスチレン標準サンプル:「TSKstandard POLYSTYRENE F-10」(分子量10.2万)、F-1(1.02万)、A-1000(870)(以上、東ソー社)、及び「POLYSTYRENE STANDARD」(分子量90万、3万;西尾工業社)
<粘着性(他着力及び自着力)の測定方法>
測定対象ポリマーの20質量%トルエン溶液を調製し、PET製シート上に、バーコーターで溶液の厚さ500μmにキャストし、60℃12時間加熱後、25℃50%RHで1日放置する。タッキングテスター(レスカ社,TACIIUC-2006)を用い、上記シートと、タッキングテスターのプローブに取り付けた各種材料との粘着力を測定する。
測定条件は、プローブ降下速度600mm/sec、プローブ押し付け荷重200gf、押し付け時間0.5secとした。プローブ先端に、圧子面積8mm2のポリプロピレン製円板(エンジニアリングテストサービス社のテストピース:三菱化学ノーブレンNH-8)を取り付けて粘着力を測定し、得られた値を「他着力」とした。一方、測定対象ポリマーを前述と同様に、溶液に溶かし、キャストして乾燥したものを、圧子面積8mm2のPET製円板とし、これをプローブ先端に取り付けて粘着力を測定し、得られた値を「自着力」とした。
合成例1
攪拌機、分留コンデンサー及び温度計を取り付けた反応容器に、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのランダムコポリマー(数平均分子量5000、水酸基価22.0mgKOH/g、株式会社ADEKA製、商品名アデカポリエーテルPR-5007)27.1g(0.005モル)、炭酸ジフェニル1.15g(0.005モル)及び炭酸セシウム4mg(0.01ミリモル)を入れた。
反応容器内を攪拌しながら160℃まで昇温し、そのまま2時間加熱し続けて、反応により生成するフェノールを系外へ排出した。更に真空ポンプを用いて減圧吸引を開始し、180℃まで徐々に温度を上げながら約4時間反応を行って、ポリエーテルポリカーボネートを得た(以下ポリエーテルポリカーボネート1という)。このポリエーテルポリカーボネート1の重量平均分子量は、180,000であった。
また、他着力は106gf、自着力は233gfであり、他着力/自着力は0.45であった。
合成例2
攪拌機、分留コンデンサー及び温度計を取り付けた反応容器に、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのランダムコポリマー(数平均分子量5000、水酸基価22.0mgKOH/g、株式会社ADEKA製、商品名アデカポリエーテルPR-5007)99g(0.02モル)、炭酸ジフェニル4.2g(0.02モル)及び炭酸カリウム16mg(0.1ミリモル)を入れた。
反応容器内を攪拌しながら120℃まで昇温し、真空ポンプを用いて減圧吸引を開始した。更に145℃まで昇温し、反応により生成するフェノールを系外へ排出した。そのまま4.5時間加熱し続けて、ポリエーテルポリカーボネートを得た(以下ポリエーテルポリカーボネート2という)。このポリエーテルポリカーボネート2の重量平均分子量は、210,000であった。
また、他着力は70gf、自着力は324gfであり、他着力/自着力は0.22であった。
実施例1〜3、比較例1〜8
常法に従って、表1に示す組成のヘアスプレー原液を調製し、噴射剤(DME/LPG(質量比)=70/30,0.20MPa)と共に、表に示す原液を噴射剤/原液=50/50(質量比)で、下記バルブ及びボタンを備えたエアゾール容器に充填して、エアゾール式整髪剤を製造した。得られた整髪剤について、髪を握ることによる形付きやすさ、仕上がりのセット力、整髪剤を髪に揉み込む際のべたつき感のなさ、髪の軽さについて、比較例1(特許文献2=特開2010-168294号公報の実施例1)を基準として7名のパネラーにより官能評価を行った。また、生地臭については、専門パネラーによる絶対評価で行った。
バルブ:ステム径φ0.4mm,ハウジング径φ0.6mm×ベーパータップ径φ0.4mm
ボタン:口径φ0.60mm(メカニカルブレークアップ付き)(三谷バルブ社)
1)髪を握ることによる形付きやすさ
各エアゾール式整髪剤を髪に塗布し、髪の毛を握りながら形をつくる際にかかる時間が、比較例1に比べ、短い/同じ/長い、のいずれかであるかについて、7名のパネラーに択一的に選択させた。短い/同じ/長いと答えたパネラーの人数を順に示す。
2)仕上がりのセット力
各エアゾール式整髪剤を用いて整髪を行い、仕上げ直後のセット力が、比較例1に比べ、優れている/同じ/劣る、のいずれかであるかについて、7名のパネラーに択一的に選択させた。優れている/同じ/劣っている、と答えたパネラーの人数を順に示す。
3)べたつき感のなさ
各エアゾール式整髪剤を髪に揉み込む際のべたつき感のなさが、比較例1に比べ、優れている/同じ/劣る、のいずれかであるかについて、7名のパネラーに択一的に選択させた。優れている/同じ/劣っている、と答えたパネラーの人数を順に示す。
4)仕上がりの髪の軽さ
各エアゾール式整髪剤を用いて整髪を行い、仕上げ直後における髪のふんわりとした軽さが、比較例1に比べ、優れている/同じ/劣る、のいずれかであるかについて、7名のパネラーに択一的に選択させた。優れている/同じ/劣っている、と答えたパネラーの人数を順に示す。
5)生地臭
各エアゾール式整髪剤をプラスチック製のカップへ1g噴射し、パネラーが噴霧直後と噴霧5分後の生地臭(アクリレート臭)の有無について以下の基準で評価した。なお、噴霧直後は整髪中の生地臭に、噴霧5分後は整髪後の生地臭に対応する。
○:噴霧直後、5分後ともに生地臭がない
×:噴霧直後、5分後の少なくとも一方に生地臭がある
Figure 0006244189
処方例1
以下に示す組成の原液を調製し、原液と噴射剤(LPG30質量%、DME70質量%)を原液/噴射剤=50/50の質量比で耐圧容器に充填し、霧状整髪剤(スプレー)を製造する。
(質量%)
ポリエーテルポリカーボネート1(合成例1) 2.8
(メチルビニルエーテル/マレイン酸アルキル)コポリマー(未中和型) 0.9
(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマー(未中和型) 2.1
ジメチルアクリルアミド/ヒドロキシエチルアクリレート/メトキシエチルアクリレートコポリマー 0.2
香料 適量
エタノール バランス
計 100.0
この霧状化粧料は、べたつかず、髪に塗布して握るとすぐに形付けられ、髪に軽さを付与することができ、セット力が高く、再整髪も可能であり、かつ整髪中及び整髪後に生地臭のないものである。
処方例2
以下に示す組成の原液を調製し、原液と噴射剤(LPG30質量%、DME70質量%)を原液/噴射剤=50/50の質量比で耐圧容器に充填し、霧状整髪剤(スプレー)を製造する。
(質量%)
ポリエーテルポリカーボネート1(合成例1) 4.2
(メチルビニルエーテル/マレイン酸アルキル)コポリマー(未中和型) 0.9
(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマー(未中和型) 3.5
ジメチルアクリルアミド/ヒドロキシエチルアクリレート/メトキシエチルアクリレートコポリマー 0.2
香料 適量
エタノール バランス
計 100.0
この霧状化粧料は、べたつかず、髪に塗布して握るとすぐに形付けられ、髪に軽さを付与することができ、セット力が高く、再整髪も可能であり、かつ整髪中及び整髪後に生地臭のないものである。
処方例3
以下に示す組成の原液を調製し、噴射剤(LPG30質量%、DME70質量%)と原液/噴射剤=50/50の質量比で耐圧容器に充填し、霧状整髪剤(スプレー)を製造する。
(質量%)
ポリエーテルポリカーボネート1(合成例1) 4.2
(メチルビニルエーテル/マレイン酸アルキル)コポリマー(未中和型) 0.9
(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマー(未中和型) 3.5
ポリシリコーン-9 0.2
香料 適量
エタノール バランス
計 100.0
この霧状化粧料は、べたつかず、髪に塗布して握るとすぐに形付けられ、髪に軽さを付与することができ、セット力が高く、再整髪も可能であり、かつ整髪中及び整髪後に生地臭のないものである。
処方例4
以下に示す組成の原液を調製し、噴射剤(LPG30質量%、DME70質量%)と原液/噴射剤=50/50の質量比で耐圧容器に充填し、霧状整髪剤(スプレー)を製造する。
(質量%)
ポリエーテルポリカーボネート1(合成例1) 2.8
(メチルビニルエーテル/マレイン酸アルキル)コポリマー(未中和型) 0.9
(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマー(未中和型) 2.1
ジメチルアクリルアミド/ヒドロキシエチルアクリレート/メトキシエチルアクリレートコポリマー 0.2
1,3-BG 0.05
香料 適量
エタノール バランス
計 100.0
この霧状化粧料は、べたつかず、髪に塗布して握るとすぐに形付けられ、髪に軽さを付与することができ、セット力が高く、再整髪も可能であり、かつ整髪中及び整髪後に生地臭のないものである。
処方例5
以下に示す組成の原液を調製し、噴射剤(LPG30質量%、DME70質量%)と原液/噴射剤=50/50の質量比で耐圧容器に充填し、霧状整髪剤(スプレー)を製造する。
(質量%)
ポリエーテルポリカーボネート2(合成例2) 3.5
(メチルビニルエーテル/マレイン酸アルキル)コポリマー 1.2
(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマー 2.5
ジメチルアクリルアミド/ヒドロキシエチルアクリレート/メトキシエチルアクリレートコポリマー 0.2
香料 適量
エタノール バランス
計 100.0
この霧状化粧料は、べたつかず、髪に塗布して握るとすぐに形付けられ、髪に軽さを付与することができ、セット力が高く、再整髪も可能であり、かつ整髪中及び整髪後に生地臭のないものである。

Claims (7)

  1. 成分(A)、(B)及び(C)を含有し
    成分(B)の含有量が、0.05質量%以上7.5質量%以下であり、
    成分(C)の含有量が、0.5質量%以上10質量%以下であり、
    成分(A)、(B)及び(C)の合計含有量に対する成分(A)の含有量の質量比(A)/〔(A)+(B)+(C)〕が0.40以上0.55以下であり、成分(B)及び(C)の合計含有量に対する成分(C)の含有量の質量比(C)/〔(B)+(C)〕が0.5以上0.8以下である霧状整髪剤。
    (A) 一般式(1)で表される構成単位を有するポリエーテルポリカーボネート
    Figure 0006244189
    〔式中、Aは炭素数2〜6のアルキレン基を示し、nは平均値で5〜1000の数を示し、pは平均値で5〜100の数を示し、(n×p)個のAOは同一でも異なってもよい。〕
    (B) 未中和型の(ビニルメチルエーテル/マレイン酸アルキル)コポリマー
    (C) 未中和型の(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマー
  2. 更に、成分(D)として(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマーを含有する請求項1に記載の霧状整髪剤。
  3. 成分(D)の含有量が、0.01質量%以上1質量%以下である請求項2に記載の霧状整髪
  4. 成分(A)の含有量が、0.5質量%以上15質量%以下である請求項1〜のいずれかに記載の霧状整髪
  5. 成分(A)の重量平均分子量が5万以上100万以下である請求項1〜のいずれかに記載の霧状整髪
  6. 一般式(1)中の(n×p)個のAOが、少なくとも2種以上のアルキレンオキシ基からなるものである請求項1〜のいずれかに記載の霧状整髪
  7. 一般式(1)中のAOが、エチレンオキシ基とプロピレンオキシ基との組み合わせである請求項1〜のいずれかに記載の霧状整髪剤
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