JP2007223943A - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】セットした髪に塗布することにより、髪にぶつかり等の外力が加わっても、強い耐物理力によりセットが崩れにくく、ヘアスタイルを長時間キープでき、かつ毛髪にべたつきやごわつきがなく、優れた感触を付与する毛髪化粧料組成物を提供する。
【解決手段】(A)整髪用被膜形成高分子化合物、(B)グリセリン又はポリグリセリンの脂肪酸エステル及び(C)ポリエーテル変性シリコーンを配合してなり、(B)成分/((A)成分+(B)成分)で表される配合質量比が0.3〜0.8であって、組成物中の水分量が10質量%以下である毛髪化粧料組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、優れたセット保持力及び毛髪に対し優れた感触(べたつきのなさ、ごわつきのなさ)を付与する毛髪化粧料組成物に関する。
毛髪にセット力を付与する方法として、被膜形成高分子化合物を用いる方法が広く知られている。これらは、毛髪同士を接着することにより毛髪にセット力を付与するものである。しかしながら、これらの被膜形成ポリマーを用いたとしても、日常生活でおこりえるぶつかり等の外力によるセットのくずれにくさ(以下、耐物理力)が十分でない場合があり、セットした髪を手で触れたり、肩でこすれたり、髪が風にあおられたりし、一度セットが崩れてしまうと、被膜が壊れパラパラになり、再セットができなくなる場合がある。
また、整髪料の不具合点としては、バリっと固まってしまい不自然にゴワつくことである。そこで感触をよくするために、各種添加剤を入れ、滑らかさや若干の柔らかさを与え、ごわつき感の低減を図る方法が一般的である(特許文献1:特開平10−1425号公報)。しかしながら、ごわつき低減効果が十分なものはなく、特にセット力が強いものはごわつき感が伴うものである。
そこで、セットした髪にぶつかり等の外力が加わっても、強い耐物理力により崩れにくく、ヘアスタイルを長時間キープでき、かつ毛髪にべたつきやごわつきがなく、優れた感触を付与する毛髪化粧料組成物が望まれていた。なお、本発明に関連する先行技術文献としては下記が挙げられる。
特開平10−1425号公報 特開2001−178141号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、ヘアスタイリング時に塗布することにより、髪にぶつかり等の外力が加わっても、強い耐物理力によりセットが崩れにくく、ヘアスタイルを長時間キープでき、かつ毛髪にべたつきやごわつきがなく、優れた感触を付与する毛髪化粧料組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、(A)整髪用被膜形成高分子化合物、(B)グリセリン又はポリグリセリンの脂肪酸エステル及び(C)ポリエーテル変性シリコーンを配合し、(B)成分/((A)成分+(B)成分)で表される配合質量比が0.3〜0.8であり、組成物中の水分量が10質量%以下である毛髪化粧料組成物とすることで、被膜に接着性、弾力性を与えることができ、セットした髪にぶつかり等の外力が加わっても、強い耐物理性により崩れにくく、ヘアスタイルを長時間キープでき、かつ毛髪にべたつきやごわつきがないことを知見し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、
[1].(A)整髪用被膜形成高分子化合物、(B)グリセリン又はポリグリセリンの脂肪酸エステル及び(C)ポリエーテル変性シリコーンを配合してなり、(B)成分/((A)成分+(B)成分)で表される配合質量比が0.3〜0.8であって、組成物中の水分量が10質量%以下である毛髪化粧料組成物、
[2].さらに、(D)噴射剤を配合してなり、エアゾール型毛髪化粧料である[1]記載の毛髪化粧料組成物、
[3].(A)成分がアクリル酸系モノマー及びメタクリル酸系モノマーから選ばれる1種又は2種以上のモノマーと、アミンオキシド基を有するアクリル酸系モノマー及びアミンオキシド基を有するメタクリル酸系モノマーから選ばれる1種又は2種以上のモノマーとを共重合してなるポリマーである[1]又は[2]記載の毛髪化粧料組成物を提供する。
本発明によれば、強い耐物理力によりセット力を保持し、かつ毛髪にべたつきやごわつきがなく、優れた感触を毛髪に付与することができる毛髪化粧料を提供することができる。
本発明は、(A)整髪用被膜形成高分子化合物、(B)グリセリン又はポリグリセリンの脂肪酸エステル及び(C)ポリエーテル変性シリコーンを配合してなり、(B)成分/((A)成分+(B)成分)で表される配合質量比が0.3〜0.8であって、組成物中の水分量が10質量%以下である毛髪化粧料組成物であり、さらに(D)噴射剤を配合し、エアゾール型毛髪化粧料組成物としてもよい。
本発明の(A)成分は整髪用被膜形成高分子化合物であり、被膜形成能を有し、毛髪保持力あるいは整髪力を示すものであればいずれのものも使用でき、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。(A)整髪用被膜形成高分子化合物としては、例えば、アクリル酸・アクリル酸アミド・アクリル酸エチル共重合体(具体的な商品名としては、BASF社製:ウルトラホールドストロング等)、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体((メタ)アクリル酸は、アクリル酸及び/又はメタクリル酸を示す。)、アクリル酸アルキル・酢酸ビニル共重合体、アクリル酸オクチルアミド・アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸ブチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン液(具体的な商品名としては、互応化学工業(株)製:プラスサイズAR−1005、L−9700等、大阪有機化学工業(株)製:アニセットL−1000、HS−3000等)、酢酸ビニル・クロトン酸共重合体(具体的な商品名としては、日本NSC社製:RESYN28−1310等)、クロトン酸・酢酸ビニル・ネオデカン酸ビニル共重合体(具体的な商品名としては、日本NSC(株)製:RESYN28−2930等)、ビニルピロリドン・アクリル酸ブチル・メタクリル酸共重合体、ビニルメチルエーテル・マレイン酸共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸・シリコーン共重合体(具体的な商品名としては、BASF社製ルビフレックスシルク等)等の陰イオン性高分子化合物、アクリル酸オクチルアミド・アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体(具体的な商品名としては、日本NSC社製:アンフォーマーSH701等)、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体(具体的な商品名としては、三菱化学(株)製:ユカフォーマーR205S、204WL等)、(メタクロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)共重合体(具体的な商品名としては、ユカフォーマーSM)、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアミノエチル−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体(大阪有機化学工業(株)製:RAMレジン等)等の両性高分子化合物、N,N−ジメチル−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)アミン=N−オキシド・メタクリル酸アルキルエステル共重合体(具体的な商品名としては、三菱化学(株)製:ダイヤフォーマーZ−711、Z−712、Z−631、Z−632等)、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体(具体的な商品名としては、ISP社製:PVP/VA等、BASF社製:ルビスコールシリーズ等)等の非イオン性高分子化合物、ポリウレタン系被膜形成高分子化合物(三洋化成工業(株)製:ヘヤロールUC−4、日本NSC(株)製:DynamX、BASF社製:ルビセットPUR等)等が挙げられる。
これらの中でも、効果の発現性の点から、アクリル酸系モノマー及びメタクリル酸系モノマーから選ばれる1種又は2種以上のモノマーと、アミンオキシド基を有するアクリル酸系モノマー及びアミンオキシド基を有するメタクリル酸系モノマーから選ばれる1種又は2種以上のモノマーとを共重合してなるポリマーが好ましく、このようなポリマーとしては、メタクリル酸アルキルエステル・N,N−ジメチル−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)アミン=N−オキシド共重合体(具体的な商品名としては、三菱化学(株)製:ダイヤフォーマーZ−711、Z−712、Z−631、Z−632等)が挙げられる。この共重合体は、下記一般式(1)及び(2)で表される構造単位からなる共重合体であり、重合度はそれぞれ1〜5,000である。なお、一般式(1)及び(2)で表される単量体は、それぞれ1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、共重合体はブロック共重合体でもランダム共重合体でもよい。
Figure 2007223943
(式中、R1は水素原子、又は炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を示す。)
具体的には、(アクリレーツ/アクリル酸ラウリル/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)共重合体、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)共重合体が挙げられる。なお、アクリレーツはアクリル酸及びメタクリル酸を示す。
(A)整髪用被膜形成高分子化合物の重量平均分子量は10,000〜1,000,000が好ましい。この重量平均分子量の範囲でセット力がより向上し、1,000,000を超えるとシャンプーでの洗い落ちが悪くなる場合がある。
なお、重量平均分子量は、適当な市販のGPC(ゲル浸透クロマトグラフィ用)カラムを用い、移動相は水を使用して、検出器としてRIを備えた一般的な液体クロマトグラフィ装置で測定することができる。高分子化合物約10mgを5mLの水に溶解して測定することができるが、装置の検出感度によって感度は上下させてよい。もし、高分子化合物が水に溶解せずに試料溶液を調製することができなければ、適当量のエタノールと水とを混合した溶媒に溶解する。なお、重量平均分子量は、得られたクロマトグラフィのピークトップとなる分子量である。
(A)整髪用被膜形成高分子化合物の毛髪化粧料組成物中における配合量は、特に限定されないが、任意整髪力を得るため、通常、0.5〜10質量%であり、好ましくは1〜5質量%の範囲である。この範囲で特にごわつきがなく、セット力がより良好となる。
本発明の(B)成分はグリセリン又はポリグリセリンの脂肪酸エステルであり、グリセリンン又はポリグリセリンと、脂肪酸とのエステル化合物である。グリセリン又はポリグリセリンの脂肪酸エステルとしては特に限定されず、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。具体的には、ミリスチン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、ジオレイン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル、モノラウリン酸ジグリセリル、モノラウリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸テトラグリセリル、モノイソステアリン酸ヘキサグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、ジオレイン酸ヘキサグリセリル、トリステアリン酸テトラグリセリル、デカイソステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。
これらの中でも、炭素数8〜12の脂肪酸と、重合度が4〜14のポリグリセリンのポリグリセリン脂肪酸エステルが好ましく、より好ましいポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル等が挙げられる。
(B)グリセリン又はポリグリセリンの脂肪酸エステルの毛髪化粧料組成物中の配合量は、特に限定されないが、通常、0.1〜10質量%であり、好ましくは2〜7質量%の範囲である。この範囲で特にごわつきがなく、セット力がより良好となり、0.1質量%未満だと(A)整髪用被膜形成高分子化合物のごわつき感低減効果が不十分となる場合がある。
本発明においては、(B)成分/((A)成分+(B)成分)で表される配合質量比が0.3〜0.8であり、好ましくは0.4〜0.7の範囲である。この質量比が0.3未満だと、被膜が硬くもろくなるため、ごわつき感が出て、耐物理性も悪くなる。また、0.8を超えるとべたつき感が出すぎてしまう。
本発明の(C)成分はポリエーテル変性シリコーンであり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。ポリエーテル変性シリコーンを配合することにより、使用時又は乾燥後のべたつき感低減を図ることができる。
ポリエーテル変性シリコーンとしては、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、下記一般式(3)〜(7)で表されるもの、下記構造式(8)を有するもの等が挙げられる。
Figure 2007223943
[式中、R2はそれぞれ独立に−(CH2c−O−(C24O)d−(C36O)e−A(Aは水素原子又は炭素数1〜12のアルキル基を示す。)を示し、aは1〜2,000の数、bは1〜1,000の数、cは1〜5の数、d及びeは0〜50の数を示し、d+e≧1である。]
Figure 2007223943
[式中、R3及びR4は、それぞれ独立に炭素数2〜4の2価の炭化水素基を示し、fは1〜1,000の数を示し、g,hはそれぞれ0〜1,000の数を示し、g+h≧1である。iは1〜100の数を示す。]
中でも、一般式(3)で示されるポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体(式中、d≧1、e≧1)が好ましい。
(C)ポリエーテル変性シリコーンの毛髪化粧料組成物中の配合量は、特に限定されないが、通常、0.01〜10質量%であり、好ましくは0.05〜5質量%の範囲である。この範囲でべたつき防止効果をより得ることができ、10質量%を超えるとポリエーテル変性シリコーン自身によるべたつきやごわつきが生じる場合がある。
毛髪化粧料組成物中の水分量は10質量%以下であり、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは非水系である。毛髪化粧料組成物中の水分量が10質量%を超えると乾きが悪くなるため、セット力、スタイリング性が落ち、またべたつき感が強くなる。
本発明の毛髪化粧料組成物には、前述の必須成分以外に、本発明の目的を損なわない範囲で、化粧品として使用可能な、界面活性剤、ジメチルシリコーン、アミノ変性シリコーン等の(C)成分以外のシリコーン類、シリコーン類を予め水性基剤等に乳化したシリコーンエマルジョン、ジグルコシル没食子酸(DGA)、ミリスチン酸イソプロピル(IPM)、テトラオレイン酸POE(40)ソルビット(PST)、パンテノール、濃グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール(1,3−BG)、高重合ポリエチレングリコール(PEG300〜1500)、ジプロピレングリコール(DPG)、ヘキシレングリコール、プロピレングリコール(PG)、イソプレングリコール等の多価アルコール類、高級アルコール類、増粘剤、植物エキス、蛋白加水分解物及びその誘導体、可溶化剤、色素、金属封鎖剤、有機酸類、油剤、紫外線吸収剤、トリエタノールアミン等のpH調整剤、BHTやα−トコフェロール等の酸化防止剤、酸化剤、還元剤、アルカリ剤、抗菌剤、殺菌剤、ピロクトンオラミン、ジンクピリチオン等のフケ防止剤、グリチルリチン酸ジカリウム等の抗炎症剤、安息香酸及びその塩、パラベン類、ケーソンCG等の防腐剤、ビタミン類、揮発性油分、疎水性溶媒、希釈性溶媒等、残部としてエタノール等を配合することも可能である。
本発明の毛髪化粧料組成物に香料を配合する場合、使用される香料は、特開2003−95895号公報に記載した香料、香料組成物に準じ、香料組成物を配合する場合、毛髪化粧料組成物中の香料組成物が0.00001〜50質量%となるように配合すると好適であり、より好ましくは0.0001〜30質量%配合される。
本発明の毛髪化粧料組成物は、各種毛髪化粧料、整髪剤等に適用できるが、ヘアウォーター、ヘアオイル、ヘアクリーム、ヘアワックス、ヘアジェル、ヘアフォーム、ヘアスプレー、ヘアミスト等の整髪剤に適用することが好ましい。本発明の毛髪化粧料組成物は、例えば液状、クリーム状、ワックス状、ジェル状、泡状、霧状等の各種形状に調製して利用でき、各剤系の常法に準じて調製することができる。
本発明の毛髪化粧料組成物はノンエアゾール型、エアゾール型のいずれも採用し得るが、さらに、(D)噴射剤を配合し、(A)整髪用被膜形成性高分子化合物、(B)グリセリン又はポリグリセリンの脂肪酸エステル、(C)ポリエーテル変性シリコーン及び(D)噴射剤を配合してなり、(B)成分/((A)成分+(B)成分)で表される配合質量比が0.3〜0.8であり、組成物中の水分量が10質量%以下であるエアゾール型毛髪化粧料組成物とする場合、(D)噴射剤としては、一般的にエアゾールに使用できるものであればいずれのものでもよい。例えば、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、イソペンタン、圧縮ガスである窒素ガス(N2)、二酸化炭素(CO2)等が挙げられる。中でも、液化石油ガス(LPG)とジメチルエーテル(DME)が好ましく、LPG/DME質量比は0/100〜100/0の範囲で選ばれる。
毛髪化粧料組成物中における噴射剤以外の成分の配合量と、(D)噴射剤配合量の質量比(噴射剤以外の成分/(D)噴射剤)は、5/95〜80/20の範囲が好ましく、より好ましくは40/60〜70/30である。エアゾール缶内の内圧は0.1〜0.8MPa・25℃の範囲が好ましく、0.2〜0.5がより好ましい。0.1MPa未満だと最後まで組成物が噴霧できず液残りが多くなる場合があり、0.8MPaより高いと噴射圧が強すぎ集中して組成物が毛髪に付きすぎる場合がある。なお、内圧は、通常用いられるエアゾール圧力計を用いて測定することができる。エアゾールを所定の恒温水槽に浸漬し、時々上下に振とうしながら一定温度にした後、エアゾール圧力計のアタッチメントをバルブに直接押し当て、表示の停止を確認し、内圧とする。
本発明の毛髪化粧料組成物の容器としては、例えば、スプレー容器又はフォーマー容器等が挙げられる。これら容器には、ノンエアゾール型のノンガスタイプの常圧容器を使用したものと、噴射剤と耐圧容器を使用したエアゾール容器を使用したものが挙げられ、内容物に合わせ、適宜選択して使用することができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%、比率は質量比を示す。
[実施例1〜7、比較例1〜5]
表1,2に示す組成のヘアスプレーを常法に従って調製し、エアゾール容器に充填した。得られたヘアスプレーを下記の方法で評価した。結果を表1,2に併記する。
〈耐物理力〉
1.長さ22cm、1.2gの毛束に水をつけながら、毛束をガラスロッド(直径2cm)に巻きつけ乾燥させた。
2.毛束をロッドごとローターで(120rpm)回転させなから、15cmの距離から試料を毛束に10秒間噴霧し、25℃・40%RH下で2時間乾燥後、ロッドから毛束をやさしく取りはずして被試験毛束を得た。
3.被試験毛束の上端と下端に円板状の固定具をそれぞれ取り付け、下端に取り付けた固定具(以下、下端固定具)を平面に置き、下端固定具と上端に取り付けた固定具(以下、上端固定具)とで被試験毛束をカールした状態で挟み、上端固定具の上面に1kgの荷重をかけた。荷重を外した後、下端固定具を固定して上端固定具を上方に引き、被試験毛束の上端から下端までの距離を18cmまで伸ばし、上端固定具を周方向に右180度回転させた状態で、下端固定具と上端固定具とで被試験毛束を挟み、上端固定具の上面に1kgの荷重をかけた。荷重を外した後、上端固定具を周方向に左180度回転させて回転前の位置に戻した。同様に、被試験毛束の上端から下端までの距離を18cmまで伸ばし、
周方向に左180度回転させて荷重をかけ、荷重を外し周方向に右180度回転させて回転前の位置に戻した。上記3の操作を2回繰り返した。
4.被試験毛束の崩れ度合いを下記5段階で評価した。各試料につき2本の毛束を使用し、結果を2本の平均値で示す。
(評価基準)
5点:ほとんど崩れない
4点:やや崩れる
3点:崩れる(半分程度)
2点:かなり崩れる
1点:全体的に崩れる
〈べたつきのなさ〉
長さ30cm、10gの毛束に試料1.0gを噴霧した。室温で1時間放置後、下記評価基準でベタつきを官能評価した。結果をパネラー2名の平均値で示す。
(評価基準)
5点:まったくベタつかない
4点:ほとんどベタつかない
3点:ややべたつく
2点:かなりべたつく
1点:非常にべたつく
〈ごわつきのなさ〉
女性パネラー10名が、試料を各パネラーの毛髪がしっとり濡れる程度まで噴霧した。塗布・乾燥後の「ごわつきのなさ」について評価し、結果を良好と回答した人数により下記評価で示した。
◎:良好と回答したものが10名中9〜10名
○:良好と回答したものが10名中7〜8名
△:良好と回答したものが10名中4〜6名
×:良好と回答したものが10名中0〜3名
Figure 2007223943
Figure 2007223943
[実施例8]
下記組成からなるエアゾール型ヘアスプレーを調製した。
組成 %
N,N−ジメチル−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)アミン=N−オキシド・メタクリル酸アルキルエステル共重合体 3.0
(三菱化学(株)製:ダイヤフォーマーZ−711)
モノイソステアリン酸デカグリセリル 5.0
(阪本薬品工業(株)製:SフェイスIS−1001P)
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5
(信越化学工業(株)製:KF−6015)
エタノール 残部
LPG 40.0
合計 100.0
[実施例9]
下記組成からなるエアゾール型ヘアスプレーを調製した。
組成 %
N,N−ジメチル−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)アミン=N−オキシド・メタクリル酸アルキルエステル共重合体 2.5
(三菱化学(株)製:ダイヤフォーマーZ−712)
モノイソステアリン酸テトラグリセリル 2
(阪本薬品工業(株)製:SフェイスIS−401P)
モノミリスチン酸デカグリセリル
(阪本薬品工業(株)製:SフェイスM−1001) 3
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.1
(信越化学工業(株)製:KF−6017)
アミノ変性シリコーン 0.1
(東レ・ダウコーニング(株)製:SM8704C)
香料A 0.3
テトラオレイン酸(POE)ソルビット 0.01
(日光ケミカルズ(株)製:ニッコールGO−440V)
精製水 5
エタノール 残部
DME 35
合計 100.0
[実施例10]
下記組成からなるヘアスプレーを調製した。
組成 %
アクリル酸アルカノールアミン 1
(互応化学工業(株)製:プラスサイズL−9700)
アクリル酸アルキル・メタクリル酸・シリコーン共重合体 2.5
(BASF社製:ルビフレックスシリク)
イソステアリン酸グリセリル 2
(日本エマルジョン(株)製:GWIS−100EX)
イソステアリン酸ジグリセリル 5
(高級アルコール工業(株)製:リソレックスPGIS21)
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.05
(信越化学工業(株)製:KF−6011)
1,3−ブチレングリコール 0.5
香料B 0.3
ジグルコシル没食子酸(三井化学(株)製) 0.01
精製水 8
エタノール 残部
合計 100.0
以上組成物をPET製ディスペンサーボトルに充填した。
[実施例11]
下記組成からなるエアゾール型ヘアスプレーを調製した。
組成 %
N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアミノエチル−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体 2.5
(三菱化学(株)製:ユカフォーマー205S)
モノイソステアリン酸テトラグリセリル 4
(阪本薬品工業(株):SフェイスIS−401P)
モノミリスチン酸デカグリセリル
(太陽化学(株)製:サンソフトQ−14S 2
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.3
(東レ・ダウコーニング(株)製:SH3771)
香料C 0.3
ポリエチレングリコール400 0.2
エタノール 残部
LPG 20
DME 20
合計 100.0
実施例8〜11のヘアスプレーについて上記と同様にして評価したところ、いずれも耐物理力、べたつきのなさ、ごわつきのなさに優れたものであった。
上記実施例で使用した原料を下記に示す。なお、例中の各成分の量は純分換算した量(AI)である。
Figure 2007223943

Claims (3)

  1. (A)整髪用被膜形成高分子化合物、(B)グリセリン又はポリグリセリンの脂肪酸エステル及び(C)ポリエーテル変性シリコーンを配合してなり、(B)成分/((A)成分+(B)成分)で表される配合質量比が0.3〜0.8であって、組成物中の水分量が10質量%以下である毛髪化粧料組成物。
  2. さらに、(D)噴射剤を配合してなり、エアゾール型毛髪化粧料である請求項1記載の毛髪化粧料組成物。
  3. (A)成分がアクリル酸系モノマー及びメタクリル酸系モノマーから選ばれる1種又は2種以上のモノマーと、アミンオキシド基を有するアクリル酸系モノマー及びアミンオキシド基を有するメタクリル酸系モノマーから選ばれる1種又は2種以上のモノマーとを共重合してなるポリマーである請求項1又は2記載の毛髪化粧料組成物。
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