JP2005325041A - 整髪料組成物およびスプレー式整髪料 - Google Patents

整髪料組成物およびスプレー式整髪料 Download PDF

Info

Publication number
JP2005325041A
JP2005325041A JP2004143255A JP2004143255A JP2005325041A JP 2005325041 A JP2005325041 A JP 2005325041A JP 2004143255 A JP2004143255 A JP 2004143255A JP 2004143255 A JP2004143255 A JP 2004143255A JP 2005325041 A JP2005325041 A JP 2005325041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copolymer
acrylic acid
hair
hair styling
polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004143255A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4358028B2 (ja
Inventor
Masakazu Yagi
真和 八木
Shitetsu Horii
嗣哲 堀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Milbon Co Ltd
Original Assignee
Milbon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Milbon Co Ltd filed Critical Milbon Co Ltd
Priority to JP2004143255A priority Critical patent/JP4358028B2/ja
Publication of JP2005325041A publication Critical patent/JP2005325041A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4358028B2 publication Critical patent/JP4358028B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】 樹脂タイプの整髪料組成物であって、優れたセット効果を維持しつつ、優れたツヤ感や感触を毛髪に与え得る整髪料組成物と、該組成物を含有するスプレー式整髪料を提供する。
【解決手段】 アクリル酸類を必須成分として含有するモノマー成分を重合してなる特定の重合体と、水素添加ロジンを含有する整髪料組成物によって上記課題を解決する。

Description

本発明は、整髪料に関するものである。
従来から、一般的な整髪料として、特定の樹脂の皮膜形成能を利用して整髪するタイプ(以下、「樹脂タイプ」という)のものと、主として固形ワックスの整髪力を利用するタイプ(以下、「固形ワックスタイプ」という)のものが知られている。
樹脂タイプの整髪料は、毛髪のセット効果に優れており、比較的べたつきの少ない使用感を有している。その一方、毛髪の表面同士を接着してしまうため、手櫛が通らず、自然な動きや毛髪の流れに欠けるといった欠点も有している。他方、固形ワックスタイプの整髪料には、ナチュラルなセット力がある反面、毛髪のべたつきが大きいという欠点がある。
そこで、べたつき感の少ない樹脂タイプの整髪料において、優れた皮膜形成能を有し、毛髪の個々の表面に良好な皮膜を形成して、毛髪同士の接着を抑制可能な樹脂(例えば、アクリル系樹脂)などを用いることで、上記の欠点解決を図ったものも提供されているが、感触が硬くなるといった問題点もあった。また、上記のアクリル系樹脂などを用いた整髪料では、ツヤと感触の向上を目的としてエステル油などの油成分を配合すると、セット効果が損なわれるといった問題もある。
例えば、セット効果に優れると共に、ごわつき感などの手触りの悪さを抑え、しかも自然な光沢を付与できる頭髪用化粧料(すなわち、整髪料)として、被膜形成性物質(樹脂)とパントテニルアルコールを含有する頭髪用化粧料が提案されている(特許文献1)。この頭髪用化粧料では、パントテニルアルコールによって被膜形成性物質による皮膜を可塑化して、毛髪のごわつき感などの手触りの悪さを抑制している。
特許文献1の頭髪用化粧料で用いるパントテニルアルコールは、確かに樹脂皮膜を可塑化して、毛髪の手触り感を向上させ得るが、その結果、皮膜が軟化してセット効果も損なわれるという欠点がある。こうした欠点は、スプレー式の整髪料において、特に顕著である。
特開2001−354525号公報
本発明は、樹脂タイプの整髪料組成物であって、優れたセット効果を維持しつつ、優れたツヤ感や感触を毛髪に与え得る整髪料組成物と、該組成物を含有するスプレー式整髪料を提供することを目的とする。
本発明の整髪料組成物は、アクリル酸類を必須成分として含有するモノマー成分を重合してなる重合体と、水素添加ロジンを含有させたものであり、且つ上記重合体を、アクリル樹脂アルカノールアミン、アクリル酸・メタクリル酸・アクリル酸2−ヒドロキシプロピル・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸・メタクリル酸エチル・ジアセトンアクリルアミド・ビニルピロリドン共重合体およびその中和物、アクリル酸t−ブチル・アクリル酸エチル・メタクリル酸共重合体およびその中和物、アクリル酸・アクリルアミド・アクリル酸エチル共重合体およびその中和物、アクリル酸オクチルアミド・アクリル酸エステル共重合体およびその中和物、アクリル酸・メタクリル酸共重合体およびその中和物、並びにアクリル酸オクチルアミド・アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体およびその中和物よりなる群から選択される1種以上の重合体とすることで、上記課題を解決したものである。
本発明の整髪料組成物では、良好なセット効果、毛髪のツヤや感触の向上効果に優れる重合体(樹脂)を選択することに加えて、これら重合体のセット効果を損なうことなく、毛髪のツヤや感触を更に向上させ得る水素添加ロジンを併用したため、これらの各効果を高いレベルで共存させることができる。
上記整髪料組成物においては、上記重合体の含有量を0.1〜20質量%とし、水素添加ロジンの含有量を0.05〜10質量%とすることが好ましい。
また、上記本発明の整髪料組成物を含有するスプレー式整髪料も本発明に包含される。
本発明の整髪料組成物によれば、高いセット効果を確保しつつ、毛髪のツヤや感触も良好となる。また、本発明のスプレー式整髪料によれば、上記本発明の整髪料組成物をより均一に毛髪に塗布できるため、毛髪のツヤや感触の向上効果をより一層引き出すことができる。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の整髪料組成物で用いる重合体は、特定のアクリル酸類を必須成分として含有するモノマー成分を重合して得られるものである。具体的には、アクリル樹脂アルカノールアミン、アクリル酸・メタクリル酸・アクリル酸2−ヒドロキシプロピル・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸・メタクリル酸エチル・ジアセトンアクリルアミド・ビニルピロリドン共重合体およびその中和物、アクリル酸t−ブチル・アクリル酸エチル・メタクリル酸共重合体およびその中和物、アクリル酸・アクリルアミド・アクリル酸エチル共重合体およびその中和物、アクリル酸オクチルアミド・アクリル酸エステル共重合体およびその中和物、アクリル酸・メタクリル酸共重合体およびその中和物、およびアクリル酸オクチルアミド・アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体およびその中和物、が挙げられる。
アクリル樹脂アルカノールアミンとは、(メタ)アクリル酸を必須成分に含むモノマー成分を重合してなる重合体または共重合体のカルボキシル基を、アミノアルコール類[例えば、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)]で中和して得られる構造を有するものをいう。具体的には、互応化学工業社製の「プラスサイズ」(L−53P、L−9400、L−9480、L−9850、L−9909B、L−9700など)、大阪有機化学工業社製の「アニセット」(KB−1000、KB-100H、HS−3000、NF−1000、NF−2000、L−1000、AQ−2500など)などが挙げられる。
アクリル酸t−ブチル・アクリル酸エチル・メタクリル酸共重合体としては、例えば、BASF社製の「ルビマー100P」などが、アクリル酸・アクリルアミド・アクリル酸エチル共重合体としては、例えば、BASF社製の「ウルトラホールドストロング」などが挙げられる。アクリル酸オクチルアミド・アクリル酸エステル共重合体としては、日本エヌ・エス・シー社の「AMPHOMER V−42」などが、アクリル酸・メタクリル酸共重合体としては、三菱化学社製の「ダイヤホールド EX−55」などが、アクリル酸オクチルアミド・アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体としては、日本エヌ・エス・シー社の「AMPHOMER 28−4910」などが例示できる。
なお、上記重合体のうち、アクリル樹脂アルカノールアミンを除く各重合体では、アルカリ剤を用いて中和したものを用いることも好ましい。中和の程度(中和度:重合体中のカルボキシル基のうち、中和されているものの比率)としては、例えば60%以上100%以下が好ましく、通常は中和度を100%とすればよいが、他方、整髪料組成物によって毛髪表面に形成される皮膜の耐湿性やセット効果の持続性を高める場合には、上記範囲の中でも、より低中和度とすることが望ましい。より好ましい重合体の中和度は、80%以上である。
上記重合体を所定の中和度で中和するのに必要なアルカリ剤量は、下記式(1)により求めることができる。
M = [(W×A×B)/(1000×28)]×[C/100] (1)
ここで、式(1)中、Mは必要なアルカリ剤量(g)、Wは重合体量(g)、Aは重合体の酸価(KOHmg/g)、Bはアルカリ剤のグラム等量(g/eq.)、Cは中和度(%)であり、アルカリ剤のグラム等量(B)とは、1価の酸を1モル中和するのに必要な該アルカリ剤のg数を意味している。
例えば、アクリル酸・メタクリル酸・アクリル酸2−ヒドロキシプロピル・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸・メタクリル酸エチル・ジアセトンアクリルアミド・ビニルピロリドン共重合体のカルボキシル基をAMPで中和して得られる構造を有する重合体(アクリル酸・メタクリル酸・アクリル酸2−ヒドロキシプロピル・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸・メタクリル酸エチル・ジアセトンアクリルアミド・ビニルピロリドン共重合体アルカノールアミン)としては、大阪有機化学工業社製の「ナチュレジン」(508、LNなど)、「APポリマー560」などが挙げられる。
上記の重合体の中でも、アクリル樹脂アルカノールアミン、およびアクリル酸・メタクリル酸・アクリル酸2−ヒドロキシプロピル・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸・メタクリル酸エチル・ジアセトンアクリルアミド・ビニルピロリドン共重合体アルカノールアミンが特に好適である。
上記重合体の中和に用い得るアルカリ剤としては、例えば、アミノアルコール類(AMPなど)などの有機アミン;水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどの無機アルカリ化合物の水溶液;などが挙げられる。
水素添加ロジンとは、ロジン中のアビエチン酸およびその異性体が含有する二重結合に水素付加したものであり、例えば、荒川化学工業社製の「パインクリスタルKR−85」などを用いることができる。
本発明の整髪料組成物では、上記の重合体および水素添加ロジンは、溶媒に溶解または分散している。溶媒としては、通常、エタノールやイソプロパノールなどのアルコール類が用いられ、特にエタノールが好適である。
さらに、本発明の整髪料組成物では、非イオン性界面活性剤を含有していることが望ましい。この非イオン性界面活性剤は、上記重合体により毛髪表面に形成される皮膜の洗浄性を高め、フレーキングなどの発生を抑制する目的で用いることができる。非イオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などが好適である。
本発明の整髪料組成物は、上記の通り、溶液または分散液の形態を有する。この溶液または分散液中の上記重合体含量は、0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上であって、20質量%以下、より好ましくは10質量%以下であることが望ましい。整髪料組成物中の上記重合体含量が少なすぎると、整髪料組成物の整髪性(セット効果)が不十分となることがある。他方、整髪料組成物中の上記重合体含量が多すぎると、毛髪のべたつきやごわつきが生じやすくなる他、該重合体が毛髪に蓄積され白い鱗状に剥離するフレーキングの原因となることがある。
整髪料組成物溶液または分散液中の水素添加ロジン含量は、0.05質量%以上、より好ましくは0.25質量%以上であって、10質量%以下、より好ましくは5質量%以下であることが望ましい。整髪料組成物中の水素添加ロジン含量が少なすぎると、毛髪にツヤや良好な感触を付与する効果が低下することがあり、反対に多すぎると、毛髪がごわついたり、毛髪への指通りが悪くなったりすることがある。
なお、整髪料組成物溶液または分散液中の非イオン性界面活性剤含量は、例えば、0.01〜0.5質量%とすることが好ましい。非イオン界面活性剤含量が少なすぎると、非イオン界面活性剤の添加効果を十分に確保できないことがあり、反対に多すぎると、毛髪のべたつき感が強くなり、セット効果の保持力が低下することがある。
この他、本発明の整髪料組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、各種添加剤を含有させてもよい。このような添加剤としては、例えば、炭化水素化合物(流動パラフィン、スクワランなど)、カチオン性界面活性剤(塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモウム)、アニオン性界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム、α−オレフィン酸ナトリウムなど)、両性界面活性剤(ベタインなど)、油類(ミリスチン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニルなどのエステル類;ホホパ油、アボカド油などの植物油類;など)、湿潤剤(グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、マルチトール、ピロリドンカルボン酸など)、防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノールなど)、キレート剤(エチレンジアミン四酢酸またはその塩、ジエチレントリアミン五酢酸またはその塩、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸またはその塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸またはその塩など)、香料、着色剤などが挙げられる。
本発明の整髪料組成物は、その製品形態に関し特に制限はないが、例えばスプレー式整髪料の形態が好ましい。スプレー式整髪料とは、本発明の整髪料組成物を原液とし、さらに噴射剤などを添加して得られる基材をエアゾール若しくはディスペンサー容器に充填してなるものである。このようにスプレー式整髪料の形態とすることで、整髪料組成物をより均一に毛髪に塗布できるため、毛髪のツヤや感触の向上効果をより一層引き出すことができる。スプレー式整髪料とする場合の噴射剤は、一般にエアゾール製品に用い得るものであれば特に限定されず、例えば、各種の液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル、イソペンタンなど、またはこれらの混合物などの液化ガス;窒素ガス、炭酸ガスなどの圧縮ガス;などが適用できる。スプレー式整髪料とする場合の噴射剤の使用量は、例えば、原液(整髪料組成物)/噴射剤=20/80〜80/20(質量比)とすることが一般的である。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施をすることは、全て本発明の技術的範囲に包含される。なお、以下の実施例などにおいては、整髪料組成物全体で100%となるように各成分の配合量を%で示すが、その%はいずれも質量%であり、また、後記の各表中ではその%の表示を省略し、配合量を表す数値のみで表示する。
実施例1〜11
表1に示す組成の整髪料組成物を調製した。
Figure 2005325041
なお、表1中、
1) 互応化学工業社製「プラスサイズ L−9540B」(アクリル樹脂アルカノールアミン);
2) 大阪有機化学工業社製「ナチュレジン 508」(アクリル酸・メタクリル酸・アクリル酸2−ヒドロキシプロピル・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸・メタクリル酸エチル・ジアセトンアクリルアミド・ビニルピロリドン共重合体アルカノールアミン);
3) ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(7)ブチルエーテル(括弧内の数字は、オキシエチレンおよびオキシプロピレンの付加モル数を意味する)
である(後記の表3、表5、表7においても、同じ)。また、表1のエタノールの欄の「計100とする」とは、整髪料組成物を構成するエタノール以外の各成分の合計量に、エタノールの量を加えて100質量%となるようにしたことを意味している(後記の表3、表5、表7においても、同じ)。なお、表1の水素添加ロジンは、荒川化学工業社製「パインクリスタルKR−85」である(後記の表3、表5、表7においても、同じ)。
得られた整髪料組成物を使用した場合のセット効果、ツヤ感、および感触の良さについて、専門のパネラーによる官能評価を行った。官能評価は、上記パネラー(20名)が、損傷を受けた毛髪に対して各整髪料組成物の使用テストを行い、セット効果、ツヤ感、感触の良さのそれぞれについて、5段階で評価する手法を採用した。評価基準は、5点:非常に良い、4点:良い、3点:普通、2点:悪い、1点:非常に悪い、とした。セット効果、ツヤ感、感触の良さのそれぞれについて、各パネラーがつけた点数を合計し、この合計点から、下記基準に従って各整髪料組成物の評価をした。評価基準は、◎:合計点が80点以上、○:合計点が60点以上80点未満、△:合計点が40点以上60点未満、×:合計点が40点未満、とし、◎および○の評価を合格とした。結果を表2に示す。
Figure 2005325041
表2から分かるように、実施例1〜11の整髪料組成物では、セット効果、ツヤ感、感触の良さのいずれもが良好であった。
比較例1〜9
表3に示す組成の整髪料組成物を調製し、実施例1〜11と同様の官能評価を行った。結果を表4に示す。
Figure 2005325041
Figure 2005325041
表4から分かるように、比較例1〜9の整髪料組成物は、以下の不具合を有している。比較例1の整髪料組成物は、アクリル酸類を必須成分に含有するモノマー成分を重合してなる重合体、および水素添加ロジンを含有しておらず、セット効果、ツヤ感、感触のいずれもが劣っている。比較例2〜6の整髪料組成物は、水素添加ロジンを含有しておらず、特に感触が劣っており、ツヤ感も比較的低下傾向である。また、比較例5の整髪料組成物では、重合体含量が非常に少ないため、セット効果も劣っている。比較例7〜9の整髪料組成物は、重合体を含有しておらず、セット効果、ツヤ感、感触のいずれもが劣っている。
実施例12、13
表5に示す組成の整髪料組成物を原液とし、これを表5に示す組成で噴射剤(ジメチルエーテル)と混合した。これを容量:200mLのエアゾール容器に充填し、スプレー式整髪料とした。このスプレー式整髪料について、実施例1〜11と同様の官能評価を行った。結果を表6に示す。
Figure 2005325041
Figure 2005325041
表6から分かるように、実施例12および13のスプレー式整髪料では、セット効果、ツヤ感、感触の良さのいずれもが良好であった。
実施例14〜18
表7に示す組成で整髪料組成物を調製し、実施例1〜11と同様の官能評価を行った。結果を表8に示す。
Figure 2005325041
なお、表7中、
4) BASF社製「ルビマー100P」(アクリル酸t−ブチル・アクリル酸エチル・メタクリル酸共重合体);
5) BASF社製「ウルトラホールドストロング」(アクリル酸・アクリルアミド・アクリル酸エチル共重合体);
6) 日本エヌ・エス・シー社製「AMPHOMER V−42」(アクリル酸オクチルアミド・アクリル酸エステル共重合体);
7) 三菱化学社製「ダイヤホールド EX−55」(アクリル酸・メタクリル酸共重合体)
8) 日本エヌ・エス・シー社製「AMPHOMER 28−4910」(アクリル酸オクチルアミド・アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体);
であり、AMP(2−アミノ−2−メチルプロパノール)は重合体を中和するためのアルカリ剤である。
Figure 2005325041
表8から分かるように、実施例14〜18の各整髪料組成物では、セット効果、ツヤ感、感触の良さのいずれもが良好であった。

Claims (3)

  1. 整髪料組成物であって、
    アクリル酸類を必須成分として含有するモノマー成分を重合してなる重合体と、水素添加ロジンを含有し、
    上記重合体が、アクリル樹脂アルカノールアミン、アクリル酸・メタクリル酸・アクリル酸2−ヒドロキシプロピル・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸・メタクリル酸エチル・ジアセトンアクリルアミド・ビニルピロリドン共重合体およびその中和物、アクリル酸t−ブチル・アクリル酸エチル・メタクリル酸共重合体およびその中和物およびその中和物、アクリル酸・アクリルアミド・アクリル酸エチル共重合体およびその中和物、アクリル酸オクチルアミド・アクリル酸エステル共重合体およびその中和物、アクリル酸・メタクリル酸共重合体およびその中和物、並びにおよびアクリル酸オクチルアミド・アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体およびその中和物よりなる群から選択される1種以上の重合体であることを特徴とする整髪料組成物。
  2. 上記重合体を0.1〜20質量%、水素添加ロジンを0.05〜10質量%含有するものである請求項1に記載の整髪料組成物。
  3. 請求項1または2に記載の整髪料組成物を含有するものであることを特徴とするスプレー式整髪料。
JP2004143255A 2004-05-13 2004-05-13 整髪料組成物およびスプレー式整髪料 Expired - Fee Related JP4358028B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004143255A JP4358028B2 (ja) 2004-05-13 2004-05-13 整髪料組成物およびスプレー式整髪料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004143255A JP4358028B2 (ja) 2004-05-13 2004-05-13 整髪料組成物およびスプレー式整髪料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005325041A true JP2005325041A (ja) 2005-11-24
JP4358028B2 JP4358028B2 (ja) 2009-11-04

Family

ID=35471683

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004143255A Expired - Fee Related JP4358028B2 (ja) 2004-05-13 2004-05-13 整髪料組成物およびスプレー式整髪料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4358028B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010083816A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Mandom Corp 毛髪化粧料
JP2011168508A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Mandom Corp 整髪用乳化組成物
JP2014162728A (ja) * 2013-02-21 2014-09-08 Nakano Seiyaku Kk スタイリング化粧料およびヘアスプレー用組成物
JP2014214143A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 株式会社 資生堂 整髪用化粧料
JP2015096480A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 花王株式会社 毛髪化粧料
US20170027845A1 (en) * 2013-12-20 2017-02-02 L'oreal Composition comprising a specific acrylic copolymer, a solvent and a specific propellant
JP2018027905A (ja) * 2016-08-17 2018-02-22 サンスター株式会社 スプレー用毛髪組成物
JP2021138631A (ja) * 2020-03-03 2021-09-16 株式会社ファンケル 光沢剤

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010083816A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Mandom Corp 毛髪化粧料
JP2011168508A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Mandom Corp 整髪用乳化組成物
JP2014162728A (ja) * 2013-02-21 2014-09-08 Nakano Seiyaku Kk スタイリング化粧料およびヘアスプレー用組成物
JP2014214143A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 株式会社 資生堂 整髪用化粧料
JP2015096480A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 花王株式会社 毛髪化粧料
US20170027845A1 (en) * 2013-12-20 2017-02-02 L'oreal Composition comprising a specific acrylic copolymer, a solvent and a specific propellant
JP2018027905A (ja) * 2016-08-17 2018-02-22 サンスター株式会社 スプレー用毛髪組成物
JP2021138631A (ja) * 2020-03-03 2021-09-16 株式会社ファンケル 光沢剤
JP7463660B2 (ja) 2020-03-03 2024-04-09 株式会社ファンケル 光沢剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP4358028B2 (ja) 2009-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3942622B2 (ja) 水性ヘアースタイリング組成物
JP6530237B2 (ja) 整髪剤組成物
JP5208837B2 (ja) ヘアスタイリング組成物
JP4358028B2 (ja) 整髪料組成物およびスプレー式整髪料
WO2008012938A1 (fr) Préparations capillaires cosmétiques de type aérosol
JP4930683B2 (ja) 毛髪化粧料組成物
JP2005314365A (ja) スプレー式ヘアワックス
JP3782335B2 (ja) スプレー式毛髪化粧料
JP2003171244A (ja) 整髪剤組成物
JP5840576B2 (ja) 二重瞼形成化粧料
KR20120089870A (ko) 신규 왁스폴리머를 함유하는 스타일링제 조성물
JP2010053083A (ja) エアゾールスプレー型整髪剤用組成物
JP3472651B2 (ja) 後ゲル化性のフォーム状整髪料組成物
JPH0640853A (ja) 毛髪用化粧料
JP4711457B2 (ja) 毛髪化粧料用基剤及びそれを用いた毛髪化粧料
JPH0892044A (ja) 毛髪化粧料
JPH06199639A (ja) 霧状整髪剤組成物
JP2001039835A (ja) 毛髪化粧料用基剤及びそれを用いた毛髪化粧料
JP2007063186A (ja) 整髪料組成物
JP6032725B2 (ja) 毛髪化粧料
JP5980008B2 (ja) 毛髪化粧料
JP5346535B2 (ja) 毛髪化粧料
JP3933835B2 (ja) 毛髪化粧料
JP2020055758A (ja) 整髪剤組成物
JP2005082576A (ja) 水性整髪料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090703

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090804

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090805

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4358028

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150814

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees