JP3020108U - 排水ドレン用防塵網 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 屋上等の排水ドレン、又は樋用の排水ドレン
に取付けられて小さな異物やごみ類を除去し、侵入を防
止するための排水ドレン用防塵網の提供。 【構成】 ドレン１０の上端の開口部を覆うように上方
へ膨出した金属網からなる防塵用体１と、この防塵網体
の下端周縁に取付けられた補強リング２と、防塵網体を
内面側から支持するように補強リングの周方向数箇所よ
り延出した金属製の補強骨杆３と、この骨杆の下端を補
強リングの位置する部位より内方上向きＵ字形に延出し
て下端連成部４ａを介して立上がり垂直部４ｂを形成
し、さらにその上端連成部４ｃに続く部分を下向きＵ字
形に延出してその下端延出部４ｄをドレン内へ押入させ
るべく下向きに延出させ且つドレン内周壁面に弾力的に
係合させるようにした取付用支持脚杆４とよりなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、屋上等の排水ドレン、又は樋用の排水ドレンに取付けられて小さな 異物やごみ類を除去し、侵入を防止するための排水ドレン用防塵網に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の排水ドレン用防塵網において、ドレンの上端の開口部を覆うようにごみ 除け部が金属網（ネット）により帽上に形成され、その下端周縁の補強リングに 排水ドレンの内周壁面に係合されるように金属製の支持脚を設けてなるものは、 実開昭６３−１７３４２４号公報及び実開平６−３７４２６号公報等に開示され ているように従来から一般に知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記した従来のドレン用防塵網では、図４に示すように、防塵網体４１と補強 リング４２及び補強リングに取付けられた支持脚４４とよりなるものであるが、 防塵網体は金網を帽状に彎曲形成したものであるため、押圧力に対して変形し易 く、又支持脚は補強リングからダイレクトに垂設されているためにドレンの内周 面に対する係合力が弱く、そのため遊動したり外れ易いといった問題点を有して いた。さらに、ドレンの排出口上部には図３に示すようにプラスチック製でドレ ン上部のフランジ１２と一体に防塵フレーム４５が取付けてある場合があり、而 もこの防塵フレームは図３のような円錐型又は図１に示すような円筒型等異なる タイプがあるために、図４に示すような従来タイプの防塵網では防塵フレームの 脚４５ａ又は上部フレーム４５ｂ等が邪魔になって取付けができない場合があり 、また仮りに取付けが可能な場合でもフレーム上に単に防塵網が遊嵌合している だけであるため、遊動又は外れ易いという問題点を有していた。

【０００４】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、防塵網体の押圧変形に対する強度を高めるとともに 、ドレン内周面に対する支持脚の係合力を高め而もドレン上端の開口部にドレン と一体型の防塵フレームを具有する場合においても容易且つ確実に対応し得て何 等支障なく強固に取付けを可能にした排水ドレン用防塵網を提供しようとするも のである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案における排水口ドレンに装着される排水ドレ ン用防塵網であって、ドレン１０の上端の開口部１１を覆うように上方へ膨出し た金属網からなる防塵網体１と、この防塵網体の下端周縁に取付けられた補強リ ング２と、防塵網体１を内面側から支持するように補強リングの周方向数箇所よ り延出した金属製の補強骨杆３と、この骨杆３の下端を補強リング２の位置する 部位より内方上向きＵ字形に延出して下端連成部４ａを介して立上がり垂直部４ ｂを形成し、さらにその上端連成部４ｃに続く部分を下向きＵ字形に延出してそ の下端延出部４ｄをドレン内へ挿入させるべく下向きに延出させ且つドレン内周 壁面に弾力的に係合させるようにした取付用支持脚杆４とよりなるものである。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。

【０００７】 防塵網体１は、ドレン１０の上端の開口部１１を覆うように金属網を帽状に形 成する。金属網としては亀甲編みにより亀甲形に形成するか、又は平織りにして 格子形とする他、菱形等とすることができる。

【０００８】 防塵網体１の下端周縁に補強リング２を一体的に取付ける。この補強リング２ は丸線或いは平線を輪状にして溶接又はかしめにより固着するものである。

【０００９】 防塵網体１の内面に添接支持するように取付けられる補強骨杆３と支持脚杆４ とは一本の針金を折曲形成することにより一体的に形成される。即ち骨杆３の下 端を長く延出したものとして、骨杆下端の補強リングに位置する部位より内方上 向きにＵ字形に折曲げて下端連成部４ａを介して立上がり垂直部４ｂをつくり、 さらに垂直部４ｂの上端連成部４ｃに続く部分を下向きにＵ字形に形成し、その 下端延出部４ｄを支持脚杆４となす。ドレン１０内へ挿入される脚杆４の一部分 をく字形に形成して曲成部４ｅをドレン１０内の周壁面と保有弾力により圧接さ せるようになす。このような補強骨杆３と支持脚杆４とは防塵網体１の内面にお いて円周等間隔に、例えば図１〜２に示す如く、４本設けるが、左右対称に形成 するため、左右一対のものは一連一体的に形成される。

【００１０】

【作用】

支持脚杆４は、下端連成部４ａと上端の連成部４ｃの２ケ所においてＵ字形に 折曲されて謂ゆる優弧を形成しているために保有弾力を有効に利かせることがで きる。このため、防塵網体１をドレン１０上部の排出口１１に嵌合させると支持 脚杆４の下端延出部４ｄが内方へ押しすぼめられた状態にドレン内壁に係止され て不動状に固定される。

【００１１】 排出口１１の内径が大きいが多少小さい場合でも上下２つの優弧部の作用で適 正な弾力でセットできる。

【００１２】 排出口１１の上部に図３に示すようなドレンと一体に円錐形の防塵フレーム４ ５を固有する場合は、その脚部４５ａと脚杆４の垂直部４ｂ、下端延出部４ｄと が交互に咬合した形となって防塵網体１を遊動しないで適正にセットできる。円 筒形の防塵フレームの場合は、図１に示すように上部フレーム４５ｂに脚杆４の 上端の下向きＵ字形の連成部４ｃが懸架する形になって防塵網と防塵フレームと を強固に結合することができる。

【００１３】 ごみ類は防塵網体１の網目に引っ掛かり、流入が阻止される。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は上記の如く構成されているので、ドレン排出口内壁に対する脚杆の支 持を、脚杆自身に形成した上下２つのＵ字形連成部によって強力な弾力を利かせ て不動状にセットできるものであって、排出口の内径に変化があってもそれに対 応して正確にセットできる。而も排出口上部にドレンと一体に防塵フレームを固 有する場合においては、その上からでも何等支障なくセットできるとともに、防 塵フレームに懸架し又は脚杆の咬合によって強固に取付けができ、遊動を防ぐこ とができる。又本考案においては、防塵網体１に脚杆４と一体形成された補強骨 杆３によって網体１を内側から支持して外圧に対する強度を高めているため、大 きな水圧、或いは強大な異物による衝撃に対しても安全性が高く、耐久性を高め ることができる。又構成が簡単でコスト的にも有利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案排水ドレン用防塵網の実施例を示す正面
図で、左半部は断面で示されている。

【図２】本考案防塵網の全体斜視図である。

【図３】排水ドレンと、その排出口上部に設けたカゴ枠
の斜視図である。

【図４】従来の排水ドレン用防塵網の正面図である。

【符号の説明】

１ 防塵網体 ２ 補強リング ３ 補強骨杆 ４ 支持脚杆 ４ａ．４ｃ 連成部 ４ｂ 垂直部 ４ｄ 下端延出部 ４ｅ 曲成部 １０ ドレン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 排水口ドレンに装着される排水ドレン用
   防塵網であって、ドレン１０の上端の開口部１１を覆う
   ように上方へ膨出した金属網からなる防塵網体１と、こ
   の防塵網体の下端周縁に取付けられた補強リング２と、
   防塵網体１を内面側から支持するように補強リングの周
   方向数箇所より延出した金属製の補強骨杆３と、この骨
   杆３の下端を補強リング２の位置する部位より内方上向
   きＵ字形に延出して下端連成部４ａを介して立上がり垂
   直部４ｂを形成し、さらにその上端連成部４ｃに続く部
   分を下向きＵ字形に延出してその下端延出部４ｄをドレ
   ン内へ挿入させるべく下向きに延出させ且つドレン内周
   壁面に弾力的に係合させるようにした取付用支持脚杆４
   とよりなることを特徴とする排水ドレン用防塵網。