JP3019696U - 壁面へのｌ字形金具の取付（形成）機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】必要に応じて簡単に壁面にねじ部などを備えた
ボスを設けることができ、しかも不要時には取り外して
壁面には何も突起物を残すことがない壁面へのＬ字形金
具の取付（形成）機構に関する。 【構成】壁面に対して平行な開口部を設けた壁面の当該
開口部に、Ｌ字形のボス金具の一端を差し込んだ上、Ｌ
字形のボス金具を上記開口部の一端を支点に回転させる
ことにより、Ｌ字形のボス金具のねじ部を備えた面を上
記壁面にほぼ直角に突出させることを可能としたことを
特徴とする。 【効果】必要に応じて簡単に壁面にねじ部などを備えた
ボスを設けることができ、しかも不要時には取り外して
壁面には何も突起物を残すことがない壁面へのＬ字形金
具の取付（形成）機構が提供できる。したがって、使用
者が実際に各種機器を設置する現場において取り付け取
り外すことができ、現場にふさわしい対応を迅速に行な
うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、必要に応じて簡単に壁面にねじ部などを備えたボスを設けること ができ、しかも不要時には取り外して壁面には何も突起物を残すことがない壁面 へのＬ字形金具の取付（形成）機構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

壁面から突出した位置に「ねじ部など」を設ける場合、 １）接着によるもの ２）溶接によるもの ３）くぎ打ちによるもの 等の手段がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、これらの手段により一度壁面から突出した位置に「ねじ部など 」を取り付けると、取り外すことは非常に困難であった。

【０００４】 この考案は従来例の上記欠点を解消したもので、通常突起の形成されていない 壁面に、必要に応じて簡単にねじ部などを備えたボスを設けることができ、しか も不要時には取り外して壁面には何も突起物を残すことがない、壁面から突出し た位置へねじ部などを形成するための壁面へのＬ字形金具の取付（形成）機構を 提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

すなわち、この考案の壁面へのＬ字形金具の取付（形成）機構は、壁面に対し て平行な開口部を設けた壁面の当該開口部に、Ｌ字形のボス金具の一端を差し込 んだ上、Ｌ字形のボス金具を上記開口部の一端を支点に回転させることにより、 Ｌ字形のボス金具のねじ部を備えた面を上記壁面にほぼ直角に突出させることを 可能としたことを特徴とするものである。

【０００６】 またこの考案の壁面へのＬ字形金具の取付（形成）機構は、上記においてＬ字 形のボス金具が、その屈曲部の外面にＳ字構造を形成してあり、壁面の開口部の 両側および底面の３箇所で支持されていることをも特徴としている。

【０００７】 さらにこの考案の壁面へのＬ字形金具の取付（形成）機構は、Ｌ字形のボス金 具が、その先端に折り畳み部を形成され、開口部へ設置後にこの折り畳み部を壁 面に向かって、先端を壁面に圧着するよう折り曲げ、壁面を内外から挟むように したことをも特徴としている。

【０００８】

【作用】

この考案の壁面へのＬ字形金具の取付（形成）機構は以上のように構成したの で、必要に応じて簡単に壁面にねじ部などを備えたボスを設けることができ、し かも不要時には取り外して壁面には何も突起物を残すことがない壁面へのＬ字形 金具の取付（形成）機構が提供できる。

【０００９】 したがって、使用者が実際に各種機器を設置する現場において取り付け取り外 すことができ、現場にふさわしい対応を迅速に行なうことができる。

【００１０】

【実施例】

以下図面に基いて、この考案の壁面へのＬ字形金具の取付（形成）機構の一実 施例につき詳細に説明する。

【００１１】 図１および図２において、１は壁面で、この壁面１の適所には、壁面１に平行 な開口部２が設けられている。この開口部２は壁面１の前面に開口し、壁面１に 平行な挿入口３を備えるとともに、壁面１の後面にも開口している。

【００１２】 一方、これとは別にＬ字形のボス金具４がプレス加工等の手段によって作成さ れている。このＬ字形のボス金具４は、ねじ部５を備えて壁面１から突出する水 平部６と、これから折り曲げられた垂直部７とを有している。そして屈曲部８の 外面にはさらに凹部９が、また凹部９の垂直部７側には折り返し部１０が形成さ れている。

【００１３】 上記Ｌ字形のボス金具４は垂直部７側から開口部２に斜めにはめ込んだ上、Ｌ 字形のボス金具４の水平部６を持ち上げるようにすれば、Ｌ字形のボス金具４は 上記開口部２の一端を支点にして回転する。そしてＬ字形のボス金具４のねじ部 ５を備えた水平部６は、上記壁面１にほぼ直角に突出した状態で保持される。

【００１４】 その際、屈曲部８外面の凹部９には開口部２の奥側の突端が接触し、また垂直 部７の折り返し部１０は開口部２の垂直面に接触し、垂直部７の端部は開口部２ の底面に接触して３点（図中の丸印）で開口部２の部位に保持できるようになっ ている。

【００１５】 この考案の壁面へのＬ字形金具の取付（形成）機構の使用に際しては、先ずＬ 字形のボス金具４を垂直部７側から開口部２の挿入口３にはめ込み、Ｌ字形のボ ス金具４を屈曲部８まで押し込む。

【００１６】 次にＬ字形のボス金具４の水平部６を持ち上げるようにすれば、Ｌ字形のボス 金具４は上記開口部２の挿入口３の一端を支点にして回転する。そしてＬ字形の ボス金具４のねじ部５を備えた水平部６は、上記壁面１にほぼ直角に突出した状 態で上述のように３点で保持される。

【００１７】 逆に、Ｌ字形のボス金具４はその不要時には、上記と逆の操作をして水平部６ を倒し、開口部２の底面に接触して保持されている垂直部７の端部を首振りさせ る。その後Ｌ字形のボス金具４の水平部６を持って垂直部７を開口部２から抜き 取ればよい。

【００１８】 図３はこの考案の壁面へのＬ字形金具の取付（形成）機構の他の実施例を示す ものである。この実施例では、Ｌ字形のボス金具４が、その先端に折り畳み部１ １を形成されており、折り畳み部１１の先端はさらに折り返されている。

【００１９】 そしてＬ字形のボス金具４を壁面１の開口部２へ設置した後に、この折り畳み 部１１を壁面１に向かって折り曲げ、先端を壁面１の外面に圧着するようにする 。したがってＬ字形のボス金具４は、垂直部７とこの折り畳み部１１とで壁面１ を内外から挟むような状態で壁面１に固定される。

【００２０】 この考案の壁面へのＬ字形金具の取付（形成）機構は、壁面にボス金具を突設 する構造物であればどのような箇所にも適用できることはもちろんである。

【００２１】

【考案の効果】

この考案の壁面へのＬ字形金具の取付（形成）機構は以上のように構成したの で、必要に応じて簡単に壁面にねじ部などを備えたボスを設けることができ、し かも不要時には取り外して壁面には何も突起物を残すことがない壁面へのＬ字形 金具の取付（形成）機構が提供できる。

【００２２】 したがって、使用者が実際に各種機器を設置する現場において取り付け取り外 すことができ、現場にふさわしい対応を迅速に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の壁面へのＬ字形金具の取付（形成）
機構の一実施例を示す概略断面図である。

【図２】その拡大断面図である。

【図３】この考案の壁面へのＬ字形金具の取付（形成）
機構の他の実施例を示す概略断面図である。

【符号の説明】

１ 壁面 ２ 開口部 ３ 挿入口 ４ Ｌ字形のボス金具 ５ ねじ部 ６ 水平部 ７ 垂直部 ８ 屈曲部 ９ 凹部 １０ 折り返し部 １１ 折り畳み部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 壁面に対して平行な開口部を設けた壁面
   の当該開口部に、Ｌ字形のボス金具の一端を差し込んだ
   上、Ｌ字形のボス金具を上記開口部の一端を支点に回転
   させることにより、Ｌ字形のボス金具のねじ部を備えた
   面を上記壁面にほぼ直角に突出させることを可能とした
   ことを特徴とする壁面へのＬ字形金具の取付（形成）機
   構。
2. 【請求項２】 Ｌ字形のボス金具が、その屈曲部の外面
   にＳ字構造を形成してあり、壁面の開口部の両側および
   底面の３箇所で支持されている請求項１に記載の壁面へ
   のＬ字形金具の取付（形成）機構。
3. 【請求項３】 Ｌ字形のボス金具が、その先端に折り畳
   み部を形成され、開口部へ設置後にこの折り畳み部を壁
   面に向かって、先端を壁面に圧着するよう折り曲げ、壁
   面を内外から挟むようにしてなる請求項１または２に記
   載の壁面へのＬ字形金具の取付（形成）機構。