JP3019349U - シールド掘進機のカッタヘッド及び被推進管の発進縦坑の止水装置 - Google Patents

シールド掘進機のカッタヘッド及び被推進管の発進縦坑の止水装置

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JP3019349U
JP3019349U JP1995006784U JP678495U JP3019349U JP 3019349 U JP3019349 U JP 3019349U JP 1995006784 U JP1995006784 U JP 1995006784U JP 678495 U JP678495 U JP 678495U JP 3019349 U JP3019349 U JP 3019349U
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bent
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JP1995006784U
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邦良 増田
清徳 寒川
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長野油機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発進縦坑のスペースを可及的に有効に利用す
ること。 【構成】 水平断面において径方向の外方へ向けて凸と
なるように曲げられた曲げ部分(28)を有する壁(2
6)を備え、曲げ部分に開けた穴(32)からシールド
掘進機のカッタヘッド及び被推進管を発進させる発進縦
坑(22)の止水装置である。止水装置(20)は、発
進縦坑の壁(26)の穴(32)の周囲に取り付けられ
る筒状のケーシング(36)と、発進縦坑の径方向の内
方となるケーシングの端部に取り付けられるシール手段
(38)とを備える。シール手段は、水平断面において
発進縦坑の壁の曲げ部分(28)に沿うように曲げられ
た内周面(40)有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、シールド掘進機のカッタヘッド及び被推進管の発進縦坑の止水装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
シールド掘進機による管埋設工法では、発進縦坑に元押しジャッキを設置し、 この元押しジャッキによってまずカッタヘッドを押し出し、引き続いて被推進管 を押し出し、被推進管を順次延長して所定の工事を完了する。前記管埋設工法の 施工の間、カッタヘッドや被推進管が貫通する発進縦坑の壁の部分の止水を目的 として止水装置が前記壁に取り付けられる。
【0003】 図5に示すように、発進縦坑10では、発進縦坑10を地山11から画定する 壁12の強度的な要件を満たし、さらに、発進縦坑10のスペースを有効に利用 するため、水平断面において径方向の外方へ向けて凸となるように曲げられた曲 げ部分13を壁12に設けることがある。この場合、曲げ部分13に開けた穴か らカッタヘッド14や被推進管を発進させる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記穴からの水の浸入を防止するための止水装置15は、前記穴の周囲の壁1 2に取り付けられるケーシング16と、ケーシング16の端部に設けられるゴム 板17とからなるが、ゴム板17が弦状を呈しているため、止水装置15の周縁 部における壁からの距離H1 に比べて、中央部における壁からの距離H2 が大き くなり、その差(H2 −H1 )に相当するスペースは無駄となっている。
【0005】 本考案の目的は、発進縦坑のスペースを可及的に有効に利用でき、それによっ て発進縦坑の水平断面における面積を小さくし、または壁の周囲長さを短くする のを可能にする、シールド掘進機のカッタヘッド及び被推進管の発進縦坑の止水 装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
本考案は、水平断面において径方向の外方へ向けて凸となるように曲げられた 曲げ部分を有する壁を備え、前記曲げ部分に開けた穴からシールド掘進機のカッ タヘッド及び被推進管を発進させる発進縦坑の止水装置であって、発進縦坑の壁 の前記穴の周囲に取り付けられる筒状のケーシングと、前記発進縦坑の径方向の 内方となる前記ケーシングの端部に取り付けられるシール手段とを備える。シー ル手段は、水平断面において発進縦坑の壁の前記曲げ部分に沿うように曲げられ た内周面を有する。
【0007】 止水装置のシール手段の内周面が水平断面において発進縦坑の壁の曲げ部分に 沿うように曲げられているため、止水装置の周縁部における壁からの距離と、中 央部における壁からの距離とは実質的に等しく、発進縦坑に生じていた無駄なス ペースをなくすことができる。その結果、発進縦坑の水平断面における面積を従 来の発進縦坑の面積より小さくすることができ、また壁の周囲長さを従来のもの より短くすることができる。換言すると、発進縦坑の面積が従来のものと同じで あれば、カッタヘッドや被推進管を発進縦坑に配置したとき、止水装置との間に より大きなすきまが生ずることとなり、作業性を向上できる。
【0008】 好ましい態様では、発進縦坑の壁の前記曲げ部分は円弧状に曲げられ、前記シ ール手段の前記内周面は、前記曲げ部分の円弧に対して実質的に同心円の関係と なる円弧状に曲げられている。
【0009】 この態様によれば、発進縦坑の壁の所定の曲率半径の円弧に対応する止水装置 を前もって製作することが容易である。そして、壁とシール手段とが同心円の関 係であるから、止水装置のシール手段の全体を発進縦坑の壁から必要最短距離に 位置させることができる。
【0010】 別の好ましい態様では、前記シール手段はゴム板と、該ゴム板の外周縁を固定 する環状のフランジとを有する。
【0011】 ケーシングにゴム板を当て、ゴム板にフランジを当てて固定することによって 止水装置が得られる。ゴム板はそのままシール材となる。
【0012】 特殊な態様では、発進縦坑の前記壁は、波形成形した鋼板を波形が上下方向へ 連続するように配置して形成される。この場合、止水装置の前記ケーシングは、 上下方向へ連続する前記複数の波形に適合する複数の波形を有する側板を備える 。
【0013】 波形成形した鋼板を波形が上下方向へ連続するように配置して発進縦坑の壁を 形成する場合、壁は十分な剛性と強度とを持つため、壁を自立させるための柱そ の他の特殊な部材が不要となり、壁の構築が容易である。一方、止水装置のケー シングが壁の複数の波形に適合する複数の波形を有する側板を備えるため、側板 を壁に当てて溶接し、直ちにケーシングを作ることができる。このように、管埋 設工事のいわば準備作業が容易となるため、管埋設工事のコストを低減すること ができる。
【0014】
【実施例】
止水装置20は、図1ないし図3に示すように、発進縦坑22内に配置される 。発進縦坑22は発進縦坑22を地山24から画定する壁26を備え、壁26は 、水平断面において径方向の外方へ向けて凸となるように曲げられた曲げ部分2 8を有する。壁26は、鋼板、コンクリートなどによって、水平断面において円 形、馬蹄形または小判形を呈するように形成することができる。
【0015】 図3に示す実施例では、発進縦坑22は、水平断面において円形を呈する壁2 6によって地山24から画定されている。したがって、曲げ部分28は円形の一 部、すなわち円弧である。元押しジャッキ30が発進縦坑22内に設置される。 元押しジャッキ30は、曲げ部分28に開けた穴32(図1)からシールド掘進 機のそれ自体公知のカッタヘッド34(図3)及び被推進管35(図2)を地山 24に押し出す。これによって、カッタヘッド34および被推進管35が発進縦 坑22から発進する。元押しジャッキ30は、たとえば特公平5-29758 号公報に 記載されたものを使用することができる。
【0016】 止水装置20は、発進縦坑22の壁26の穴32の周囲に取り付けられる筒状 のケーシング36と、発進縦坑22の径方向の内方となるケーシング36の端部 、すなわち壁26から離れて位置するケーシング36の端部に取り付けられるシ ール手段38とを備える。シール手段38はカッタヘッド及び被推進管に接して 地山からの水の浸入を防ぐもので、水平断面において発進縦坑22の壁26の曲 げ部分28に沿うように曲げられた内周面40を有する。
【0017】 図1に詳細に示す実施例では、ケーシング36は四角筒である。そして、壁2 6の曲げ部分28は円弧であり、シール手段38の内周面40は、曲げ部分38 の円弧に対して実質的に同心円の関係となる円弧状に曲げられ、曲げ部分28に 沿っている。したがって、シール手段38の内周面40の全ての部分は、曲げ部 分28から等しい距離に位置する。この場合、ケーシング36の軸線方向の距離 は、ケーシング36を壁26に取り付けるのに必要な最短の距離に定めることが できるため、結局、図示の形態のとき、シール手段38を壁26から最短距離に 位置させることができる。
【0018】 シール手段38の内周面40を曲げ部分28に沿わせる別の態様として、曲げ 部分28を楕円形の一部の形状に形成し、内周面40を曲げ部分28に沿うよう に曲げることができる。
【0019】 シール手段38はゴム板42と、ゴム板42の外周縁を固定する環状のフラン ジ44とによって形成することが便宜である。図示の実施例では、ケーシング3 6の端部にフランジ部37を設けてあり、フランジ44は円環状である。フラン ジ部37は、円環状のフランジ44の内径と同じ大きさの穴を有する。フランジ 部37と円環状のフランジ44との間に、直径の大きさがフランジ44の外径と 同じである円形のゴム板42をはさみ、フランジ部37およびフランジ44の円 周方向にそれぞれ開けた複数のボルト穴46にボルトを通し、ナットをねじ込ん で、ゴム板42をケーシング36に取り付ける。ゴム板42には、カッタヘッド 及び被推進管に密接するような大きさの穴を開ける。
【0020】 止水装置20は、ケーシング36にシール手段38を取り付けた形態として工 場で製作しておく。これを発進縦坑22に運び、ケーシング36と壁26とを、 両者が鋼板であるときには溶接して、ケーシング36が鋼板であるときにはボル ト止めして、止水装置20を壁26に取り付ける。その後、カッタヘッドおよび 被推進管が貫通する大きさの穴43をゴム板42に開け、さらに、壁26に穴3 2を開ける。このような手順によれば、止水装置20の中心および壁26に開け るべき穴32の中心を元押しジャッキ30の押し枠31の中心と合せ易い。
【0021】 発進縦坑22の壁26を、図4の(a)に示すように、波形成形した鋼板を波 形50が上下方向へ連続するように配置して形成することがある。この場合、同 図の(d)に示すように、止水装置のケーシングの側部52を長方形状に形成し ておき、これを波形50の山51に突き当てて溶接し、両者のすきまに止水モル タル54を詰め込んで、すきまを埋めるようにする。
【0022】 好ましい態様では、同図の(b)に示すように、ケーシングは、壁26の上下 方向へ連続する複数の波形50に適合する複数の波形56を有する側板58を備 える。この場合のケーシング60は、同図の(c)に示すように、側部の一部6 1を残して切り欠いた形態で形成する。そして、同図の(a)に示すように、側 板58の波形56を壁26の波形50に合せて波形に沿って溶接し、その後、側 板58をケーシング60の一部61に溶接する。
【0023】 図示の態様によれば、止水モルタルを使用することなく、溶接によって止水で きる。また、壁26にフランジ62の突き合せがあり、止水装置のケーシングの 上下方向の長さLが一枚の側板58の長さより大きく、しかもフランジ62をは さんで止水装置を取り付ける必要が生じたとき、二枚の側板58を使用する。図 示の実施例では、一方の側板58はそのまま使用し、他方の側板58は適当に切 断して使用することにより対処している。逆に、止水装置の上下方向の長さは一 枚の側板58の長さより小さいが、フランジ62をはさんで止水装置を取り付け る必要が生じたとき、二枚の側板58をそれぞれ切断して使用することにより対 処できる。フランジ62の突き合せ部分に生ずるすきま63は、パッチを当てて 埋める。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る、シールド掘進機のカッタヘッド
及び被推進管の発進縦坑の止水装置の実施例の平面図で
ある。
【図2】図1に示した止水装置の右側面図である。
【図3】シールド掘進機のカッタヘッド及び被推進管の
発進縦坑に止水装置と元押しジャッキとを配置した平面
図である。
【図4】波形成形した鋼板を波形が上下方向へ連続する
ように配置して発進縦坑の壁を形成する場合の各部品を
示すもので、(a)は側板を所定位置に配置した壁の断
面図、(b)は側板の正面図、(c)はケーシングの一
部を示す斜視図、(d)は止水モルタルを所定位置に配
置した壁の断面図である。
【図5】図5は従来の止水装置によって生じていた問題
を示す模式図である。
【符号の説明】
20 止水装置 22 発進縦坑 24 地山 26 壁 28 曲げ部分 32 穴 34 カッタヘッド 35 被推進管 36、60 ケーシング 38 シール手段 40 内周面 42 ゴム板 44 フランジ 50、56 波形 58 側板

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平断面において径方向の外方へ向けて
    凸となるように曲げられた曲げ部分を有する壁を備え、
    前記曲げ部分に開けた穴からシールド掘進機のカッタヘ
    ッド及び被推進管を発進させる発進縦坑の止水装置であ
    って、発進縦坑の壁の前記穴の周囲に取り付けられる筒
    状のケーシングと、前記発進縦坑の径方向の内方となる
    前記ケーシングの端部に取り付けられるシール手段とを
    備え、該シール手段は、水平断面において発進縦坑の壁
    の前記曲げ部分に沿うように曲げられた内周面を有す
    る、シールド掘進機のカッタヘッド及び被推進管の発進
    縦坑の止水装置。
  2. 【請求項2】 発進縦坑の壁の前記曲げ部分は円弧状に
    曲げられ、シール手段の前記内周面は、前記曲げ部分の
    円弧に対して実質的に同心円の関係となる円弧状に曲げ
    られている、請求項1に記載の止水装置。
  3. 【請求項3】 前記シール手段はゴム板と、該ゴム板の
    外周縁を固定する環状のフランジとを有する、請求項1
    または2に記載の止水装置。
  4. 【請求項4】 発進縦坑の前記壁は、波形成形した鋼板
    を波形が上下方向へ連続するように配置して形成され、
    止水装置の前記ケーシングは、上下方向へ連続する前記
    複数の波形に適合する複数の波形を有する側板を備え
    る、請求項1または2に記載の止水装置。
JP1995006784U 1995-06-13 1995-06-13 シールド掘進機のカッタヘッド及び被推進管の発進縦坑の止水装置 Expired - Lifetime JP3019349U (ja)

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