JP3019343B2 - 楽曲パート生成装置 - Google Patents

楽曲パート生成装置

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JP3019343B2
JP3019343B2 JP1341502A JP34150289A JP3019343B2 JP 3019343 B2 JP3019343 B2 JP 3019343B2 JP 1341502 A JP1341502 A JP 1341502A JP 34150289 A JP34150289 A JP 34150289A JP 3019343 B2 JP3019343 B2 JP 3019343B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] この発明は音楽装置に関し、特に、楽曲の副旋律を自
動生成する楽曲パート生成装置に関する。
[従来技術とその問題点] カウンタメロディ、オブリガード、ベースライン、ア
ルペジオ等の伴奏ラインないし副旋律を自動的に生成す
る自動伴奏装置は既知である。この種の自動伴奏装置は
電子楽器に一機能として組み込まれてきており、代表的
にはメロディ鍵盤からメロディ(主旋律)を演奏入力
し、伴奏鍵盤からコード進行を指定入力すると、内部で
副旋律が生成され、音源を通して主旋律の楽音とともに
副旋律の楽音が出力されるようになっている。
副旋律の生成に関して、従来技術は装置内部に、副旋
律の基礎となるパターン(伴奏パターンと呼ばれてい
る)を有している。基本的に、伴奏パターンは時間(水
平、リズム、音長)の成分、即ちリズムパターンと、音
高(垂直)の成分、即ちピッチパターンとから構成され
る。多くの場合、自動伴奏装置の入力装置から指定され
るリズム別に、伴奏パターンが用意されており、したが
って、いったんリズムが指定されると、伴奏のリズムパ
ターン(音長列)は固定され、主旋律の如何によって自
動的に変化せず、自動伴奏について機械的な印象を与え
る要因となっている。
しかしながら、生成可能な副旋律は一般に単旋律であ
り、変化に富む副旋律を生成することはできなかった。
[発明の目的] したがって、この発明の主な目的は主旋律とコード進
行とに基づいて、多様な副旋律を生成可能な楽曲パート
生成装置を提供することである。
[発明の構成、作用] この発明によれば、楽曲の主旋律パートの情報を付与
する主旋律付与手段と、上記楽曲のコード進行の情報を
付与するコード進行付与手段と、上記主旋律パートに付
加すべき複数の副旋律パートの各々に対する制御パラメ
ータを副旋律パート別に生成する制御パラメータ生成手
段と、上記主旋律パートの情報と上記コード進行の情報
と上記制御パラメータとに基づいて上記複数の副旋律パ
ートを生成する副旋律パート生成手段と、を備え、上記
制御パラメータ生成手段は、上記複数の副旋律パートの
各々に対し、上記制御パラメータの1つとして、上記主
旋律パートの部分を指すポインタパラメータを、上記副
旋律パートごとに指す部分が異なるようにして生成する
ポインタパラメータ生成手段を有し、上記副旋律パート
生成手段は、各副旋律パート用の上記ポインタパラメー
タが指す上記主旋律パートの部分を参照し、当該参照部
分と上記コード進行の現コード情報とに基づいて各副旋
律パートの現在の内容を決定する決定手段を有すること
を特徴とする楽曲パート生成装置が提供される。
この構成によれば、副旋律パート別に生成される制御
パラメータによって、各副旋律パートの生成が制御され
るので、変化に富む複数の副旋律パートを得ることがで
きる。特に、この構成の場合、副旋律パートに影響を与
える主旋律パートの部分が副旋律パートごとに異なるの
で、それに対応した違いを副旋律パート間にもたせるこ
とができる。例えば、参照する主旋律の部分に含まれる
リズム(主旋律リズム)を副旋律パートの現在のリズム
とすることで、副旋律パートごとにリズムや発音タイミ
ングが異なる変化に富んだ副旋律が得られる。この場
合、各ポインタパラメータは各副旋律パートの発音タイ
ミングを制御するパラメータとして機能する。
一構成例では、上記制御パラメータ生成手段は、上記
複数の副旋律パートの各々に対し、上記制御パラメータ
の1つとして、副旋律パートごとに異なる音高が決定さ
れるように制御する音高制御パラメータを生成する音高
制御パラメータ生成手段を更に有し、上記決定手段は、
各副旋律パート用の音高制御パラメータと上記参照部分
と上記コード進行の現コード情報とに基づいて各副旋律
パートの現在の音高を決定する。
この構成の場合、副旋律パート別に音高が制御される
ことになり、それによって複数の副旋律パートが、より
確実に変化に富むものになる。
また、例えば、上記制御パラメータ生成手段が、上記
複数の副旋律パートの各々に対し、上記制御パラメータ
の1つとして、上記ポインタパラメータが指す上記主旋
律パートの参照部分の音高を基準音高としたときの当該
基準音高からの音高差を、上記コード進行の現コード情
報の何番目のコード構成音かで表現した音高制御パラメ
ータを生成する音高制御パラメータ生成手段を更に有
し、上記決定手段が、各副旋律パート用の音高制御パラ
メータと上記参照部分の音高と上記コード進行の現コー
ド情報とに基づいて各副旋律パートの現在の音高を決定
する構成である場合には、変化に富む複数の副旋律パー
トを得ることができると共に、主旋律パート及びコード
進行の音高と、より音楽的に相性の良い音高からなる副
旋律パートを得ることができる。
[実施例] 以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
概要を述べると、本実施例は鍵盤タイプの電子楽器に
組み込まれており、メロディ鍵盤から主旋律(メロデ
ィ)の演奏情報が入力され、音源を通してその楽音が演
奏出力される。更に、メロディ鍵盤からの主旋律パート
の情報と、伴奏鍵盤からのコード進行の情報と副旋律パ
ート別に生成された制御パラメータとに基づいて、副旋
律パートのデータが予め指定したパート数の分生成さ
れ、出力される。制御パラメータとして、主旋律パート
から参照する部分を指定するポインタパラメータと、ポ
インタパラメータの指す主旋律バートの参照部分の音高
からの(コード構成音で評価した)音高距離を示す音域
パラメータとがあり、各制御パラメータは副旋律パート
ごとに固有の値をとり得る。各ポインタパラメータの指
す主旋律パートの参照部分のリズムによって各副旋律パ
ートのリズム(音長列)が形成され、コード進行におけ
る対応するコードの構成音によって、基準音高(ポイン
タパラメータの指す主旋律パートの参照部分の音高)か
らの音高距離を示す音域パラメータとによって各副旋律
パートの各音高が決定される。
第1図に本実施例に係る電子楽器1の全体構成を示
す。鍵盤2はこの実施例のために、主旋律(メロディ)
を入力するためのメロディ鍵盤と逐次コードを指定して
コード進行を入力するための伴奏鍵盤とに分割されてい
る。これは一段の鍵盤を鍵域によって分割するか、2段
の鍵盤のそれぞれをメロディ鍵盤と伴奏鍵盤とに割り当
てることで実現される。RAM3はCPU4の作業領域として使
用され、各種の変数が一時記憶される。ROM5にはプログ
ラムやコード構成音テーブル等が置かれる。音源6はCP
U4からの制御の下に楽音を発生し、その出力はサウンド
システム7を通して放音される。入力/表示装置8はパ
ネルスイッチを含む入力装置とLCD等の表示装置を有し
ており、パネルスイッチを介して生成する副旋律のライ
ン数(バート数)等が指定される。後述するように、こ
の実施例の動作において、音源6を通してメロディ鍵盤
からのメロディ演奏に係る楽音とともにこの実施例に従
って自動生成された副旋律演奏に係る楽音が生成され、
出力される。
第2図に実施例の動作においてCPU4により参照され、
使用される主な変数のリストを示してい一る。Tは現在
時刻を表わす変数である。Tmは副旋律生成において参照
する主旋律の部分を指すポインタ(主旋律参照時刻)を
示す。FはTmの指す主旋律の音高に対して副旋律の現音
高を高くするか低くするかを示すフラグ、Lは副旋律の
音高とTmの指す主旋律の音高との音高距離を隣り合うコ
ード構成音の差を単位として表わす変数であり、このF
とLによって副旋律の音域ポインタ(音高制御パラメー
タ)が構成される。例えば、F=−1、L=2のとき
は、Tmの指す主旋律の音高から、下方向2番目に位置す
る現コードの構成音が、副旋律の現音高として定められ
る。CRは現在コードの根音を表現する変数であり、CTは
現在コードのタイプを表現する変数であり、この両変数
CRとCTにより、現コードが表わされる。この現在コード
の情報(CR、CT)は伴奏鍵盤から新しいコードが指定さ
れる都度、更新されるようになっている。EL[ ]は各
副旋律ラインの現在の音高を表わす変数である。MD
[ ]はメロディ音データを格納する配列である。CKT
[ ]はコード構成音テーブルであり、その具体例が第
4図に示される。CLKは1小節の分解能を示す変数であ
る。LINEは生成中の副旋律のライン番号を示す。MAXLIN
Eは電子楽器1で生成する副旋律のライン数を示す。MDN
はメロディ音を格納する配列MD[ ]のサイズを示す。
第2図には各変数のタイプも示されている。T、Tm、
F、L、CLK、LINE、MAXLINE、MDN、は変数のタイプが
整数であり、CTはコードタイプであり、CR、EL[ ]、
MD[ ]、CKT[ ]、はメロディタイプである。ここ
にいうコードタイプとメロディタイプの変数の意味は第
3図に定義される通りである。即ち、メロディタイプの
変数は数値“−1"がoff、すなわち音の無い状態を表わ
し、数値“0"が音高C2を表わし、以下、半音上るごとに
1だけインクリメントする数値で各々の音高C#2、D
2、D#2……を表現している。メロディタイプにおけ
るoffのデータ“−1"に関連し、メロディ音格納配列MD
[ ]は変数のタイプがメロディタイプであり、その配
列要素番号(メモリアドレス)によって時間が表現され
ている。したがって、配列MD[ ]にはメロディのリズ
ムの情報も間接的に含まれている。後述するように、副
旋律の発消音制御のときに参照される、主旋律参照時刻
Tmを引数とする配列要素MD[Tm]がoffのときに副旋律
音の消音処理を行い、音高情報を示すときに副旋律音の
発音処理を行うことにより、副旋律のリズムを、主旋律
(メロディ)のリズムから遅れて追従するようなパター
ンに制御することができる。後述するように、主旋律参
照時刻Tmは副旋律ラインによって異なるように生成さ
れ、副旋律ごとに異なる時間差をもつリズムが得られ
る。
一方、コードタイプの変数は数値“0"が例えばメジャ
ー(maj)のコードタイプ、“1"がマイナー(min)のコ
ードタイプ、“2"がマイナーセブン(min7)のコードタ
イプ、“3"がメジャーセブン(maj7)のコードタイプと
いうように、数値ごとに異なるコードタイプを表現する
ことができる。第4図のコード構成音テーブルCKT
[ ]はこのコードタイプの変数の値を引数の1つとす
る配列であり、特に、ここでは、形式上、各コードは4
つの構成音から成るものとして各コードのために4つの
連続する配列要素(記憶エリア)を確保し、実際の構成
音数に合わせて、配列要素の内容を調整し、例えば3つ
の構成音をもつコードに対しては、4つの配列要素の1
つをoff(数値“−1")にマスクしている。第4図にお
いて、配列要素の内容は第3図の定義に従うと、例えば
“0"はC2の音高、“4"はE2の音高、“7"はG2の音高とな
る。実際には、“0"以上の数値はコード根音からの音高
の差(音程)を表現していると考える方がわかりやす
い。例えば、0、4、7は夫々、コード根音(と等しい
高さの音)、コード根音から長3度上の音、コード根音
から完全5度上の音を表わし、したがって、メジャーの
コードを構成する。具体的(絶対的)なコード構成音の
音高表現は、コードの根音の絶対値が与えられたとき
に、この根音の絶対値(例えばD2を表わす数値2)をコ
ード構成音テーブルの各コードの音程データ(メジャー
であれば、0、4、7)に加えることによって得られ
る。
第5図は実施例の動作のメインルーチンを示す。メイ
ンルーチンでは鍵盤2からの鍵情報を検出する鍵処理5
−1と音源6を制御する音源処理5−2を行う。ただ
し、音源処理5−2で行う発音と消音の対象はメロディ
鍵盤からの鍵情報にしたがった主旋律であり副旋律に対
する発音と消音の処理は第7図に示す時間インタラプト
ルーチンのなかで行われる。5−3で入力/表示装置8
のパネルスイッチ変化に対する処理を行う。この処理の
一環として、第6図に示すように、副旋律のライン数の
設定入力があったときは(6−1)、その設定内容をMA
XLINEにストアする(6−2)。
第7図の時間インタラプトルーチンは小節の分解能、
例えば、96分の1小節ごとに起動される。最初に現在時
刻Tをインクリメントし(7−1)、その値がメロディ
格納配列MD[ ]のサイズMDN(例えば96)に達したと
きにはTからサイズMDNを引いてTをメロディ格納配列M
D[ ]の最初の要素を示す値に再初期化する(7−
2、7−3)。次に、7−4で現コードを伴奏鍵盤から
の鍵情報から検出するコード処理を行う。続いて7−5
で副旋律処理を行い、7−6でメロディの記憶処理を行
う。
コード処理7−4の詳細は第8図に示すようになって
おり、伴奏鍵盤の押鍵からコードのタイプと根音を周知
の仕方で判定し(8−1)、その結果をタイプCTと根音
CRにストアする(8−2)ことで行われる。
メロディ記憶処理7−6では、第10図に示すようにメ
ロディ鍵盤で押鍵されている音(ノート)を現時刻Tの
メロディ格納配列要素MD[T]に格納する(10−1)。
第9図は副旋律処理7−6のフローチャートである。
9−1で生成するライン番号LINEを0に初期化する。初
期化の後、9−2でライン番号LINEを引数として、この
ライン番号の副旋律ラインに対する制御パラメータ(T
m、L、F)を生成する。次9−3でTm番目のメロディ
格納配列要素がOffかどうかを調べ、Offならば、着目し
ている副旋律ラインの発音を停止し、(9−4)Offで
なければ(音高を示しているときには)、副旋律発音処
理を行なう(9−5)。続いて、副旋律ライン番号LINE
をインクリメントし(9−6)、設定した副旋律ライン
の数MAXLINEだけ9−2〜9−5の処理を行ったかどう
かを調べ(9−7)、まだであれば、インクリメントし
だLINEの副旋律に対し、9−2〜9−5の処理を繰り返
す。
制御パラメータ生成9−2の詳細は第13図に示され
る。この処理の目的はLINEで示される番号の副旋律ライ
ンに対する制御パラメータを得ることである。13−1〜
13−3で、着目している副旋律ラインが参照する主旋律
の部分を指すポインタTmを計算している。具体的には、
T−(LINE+1)×ClKを計算してその結果をTmにセッ
トし(13−1)Tm<0ならば(13−2)Tmにメロディ格
納配列サイズMDNを加える(13−3)、この計算例で
は、メロディ格納配列ポインタTmは1番目(LINE=0)
の副旋律ラインに対しては現在(T)より1小節前の主
旋律の内容を指し、2番目(LINE=1)の副旋律ライン
に対しては2小節前の主旋律の内容を指す。次に13−4
で(LINE+1)をLにセットし、13−5で(LINE mod
2)×2−1を計算し、その結果をFにセットする。こ
のように第13図のフローではライン番号LINEを引数とし
て、各副旋律ラインに対する各種制御パラメータを自動
的に計算するようにしている。従って、この例では比較
的簡単な処理でありながら、副旋律ラインごとに固有な
制御パラメータを得ることができる。
副旋律発音処理9−5の詳細は第11図に示される。ま
ず、11−1で現コードの指定の有無を判別する。CR=of
fならば、コード指定なしなのでなにもしない。指定あ
りのときは、制御パラメータ生成処理で得た主旋律の参
照部分を指すポインタTm、上/下フラグF、音高距離パ
ラメータLと、現在のコードの構成情報と、ポインタTm
の指す主旋律の参照部分の音高(基準音高)とから、着
目している副旋律ラインの現音高を求める。即ち、11−
2で基準音高から上方向または下方向に、検索において
見つけられるコード構成音の数のカウンタCを“0"に初
期化し、11−3でMD[Tm]+Fにより、音高ポインタi
をTmの指す主旋律音高MD[Tm]より、半音上(F=1の
とき)または半音下(F=1のとき)に初期化する。続
いて、11−4で音高iがコード構成音がどうか調べ、コ
ード構成音でなければ、iを上/下フラグFに従って半
音上または半音下にかえて(11−7)、再びコード構成
音チェック11−4を行い、コード構成音であれば、構成
音カウンタCをインクリメントし(11−5)、その値が
音高距離パラメータLの値に一致するかどうか調べ(11
−6)、不一致なら、音高iをFだけ更新して(11−
7)、コード構成音チェック11−4をくり返す。11−6
で一致するときは、そのときの音高iが主旋律上からポ
インタTmによって参照した主旋律音高MD[Tm]からFの
示す方向(上または下)に沿ってL番目に見つけだした
現在のコードの構成音である。したがって、この音高i
が着目している副旋律ラインの現音高を定める。そこ
で、11−8でレジスタEL[LINE]に格納されている副旋
律ラインの直前の音高と現音高iを比較し、一致すれば
何もしないが、不一致ならば音高iで副旋律ラインの音
を発音し、iを次の時間インタラプトルーチンのパスで
11−8の比較を行うために、EL[LINE]にセーブする。
候補音高iがコード構成音がどうかの検査11−4は第
12図のフローに従って行われる。コード構成音テーブル
(第4図)において、各コードの構成音は形式上、4つ
の連続する配列要素に置かれている。従って、現在のコ
ードのタイフCTに4を乗じることで、コード構成音テー
ブル上で、現コードのタイプのコードの最初のコード構
成音が置かれる位置Aが計算される(12−1)。相対位
置jを0から4まで動かす間において(12−2〜12−
7)、逐次、コード構成音の音高CKT[A+j]に現コ
ードの根音の高さCRを加えたものにmod12をとること
で、そのコード構成音の音高クラス×1(CからBの1
つ)を求め(12−3)、同様にして、音高候補iの音高
クラス×2を求め(12−4)、この2つの音高クラスの
比較を行い(12−5)、一致すれば、音高候補iをコー
ド構成音として認めてフローを抜け、不一致ならば相対
位置jを次の位置に移動させる(12−6)。
以上の実施例によれば、設定副旋律ライン数MAXLINE
が、N、例えば3ラインの場合に、第1(LINE=0)の
副旋律ラインはそのリズムが主旋律ラインのリズムより
第1の所定時間(1小節)だけ遅れたものとなり、第2
の副旋律ラインのリズムは主旋律ラインのリズムより第
2の所定時間(2小節)たけ遅れたものとなり、以下、
同様にして副旋律ラインごとに主旋律ラインとの間の時
間差が異なるリズム(音長列)が生成される。音高に関
しては、第1の副旋律ラインの音高は制御パラメータF
=−1、L=1に従って、主旋律ラインの第1の基準音
高(1小節時間前の主旋律の音高)から下に数えて最初
の現コード構成音に相当する音高となり、第2の副旋律
ラインの音高はF=1、L=2により主旋律ラインの第
2の基準音高(2小節時間前の主旋律音高)から上に数
えて2番目の現コード構成音に相当する音高となり、第
3の副旋律ラインの音高はF=−1、L=3により主旋
律ラインの第3の基準音高(第3小節時間前の主旋律音
高)から下に数えて3番目の現コード構成音に相当する
音高となり、以下、同様にして、副旋律ラインごとに異
なる形式で各副旋律の音高が形成される。このようにし
て、変化に富む多様な複数の副旋律ラインが生成され
る。
[変形例] 以上で実施例の説明を終えるが、この発明の範囲内で
種々の変形、変更が可能である。
例えば、上記実施例では副旋律のライン番号LINEを引
数として各副旋律のラインに対する固有の制御パラメー
タを自動計算しているが、入力/表示装置8のパネルス
イッチの変化に対する設定処理で、少なくとも一部の制
御パラメータを得るようにしてもよい。その例を第14図
に示す。14−1と14−2はライン数MAXLINEの設定処理
であり、これについては既に述べた通りである。14−3
に示すように副旋律のライン番号が入力されたら、その
値をレジスタNo.にストアする。そして音域設定入力が
あった場合(14−5)は、その入力の符号(+1か−
1)をNo.で示されるレジスタF[No.]にストアし(14
−6)、その入力の絶対値をNo.で示されるレジスタL
[No.]にストアする(14−7)。なお、レジスタF[N
o.]に任意の整数をレジスタL[No.]に任意の自然数
をストアするようにしても良い。このような構成の場
合、第13図の制御パラメータ生成処理における13−4と
13−5の処理は省略され、副旋律発音処理(第11図)の
11−3、11−7でFの代りに、生成ライン番号LINEで示
されるF[LINE]の設定内容を使用し、11−6でLの代
りに、生成ライン番号LINEで示されるL[LINE]の設定
内容を使用する。この結果、副旋律ライン別に使用者の
指定した副旋律音域が実現される。
また、予め主旋律(メロディ)の情報とコード進行の
情報が与えられている場合には(例えば使用者だけの演
奏モードのときに演奏入力装置からの主旋律の情報とコ
ード進行の情報をメモリに記憶しておくことにより確保
できる)、過去の代りに将来の主旋律情報(音高情報と
音長情報の少なくとも一方)を副旋律の現音情報の基礎
として利用できる。また、主旋律情報もしくはその他の
楽曲パート情報のなかで、現在と所定の関係をもつ複数
の時点における音情報を副旋律の現音情報に作用するパ
ラメータとして使用するようにしてもよい。例えば、現
在から所定の時間差をもつ第1時点T1における主旋律の
音高MD[T1]と第2時点T2における主旋律の音高MD[T
2]とから MD=W1×MD[T1]+W2×MD[T2] (ここにW1とW2は重み係数) で例示するように線形結合により、副旋律の現音高に作
用する音高情報MDを求め、このMDを実施例におけるある
小節前のメロディ音高情報として使用すれば、より微妙
な相関関係を主旋律と副旋律との間にもたせることがで
きる。上記係数W1とW2は固定値でもよければ、小さな乱
数成分と組み合わせて生成される可変値でもよい。更に
は音楽時間によって値の変化する重みパターンW1
(t)、W2(t)のデータを予め用意しておき、現在時
刻に対応する重みバターンの要素を取り出して、上記MD
の式におけるW1、W2として使用してもよい。上記MDの式
の線形結合は、2つのメロディ音要素の線形結合である
が、3以上のメロディ音要素の線形結合を採用してもよ
い。
また、現在の副旋律の音情報に作用する主旋律の時点
(現在に対する相対時刻)が音楽時間(例えば楽節)に
よって可変となるようにしてもよい。
[発明の効果] 最後に、特許請求の範囲に記載した発明の効果、利点
について述べる。
請求項1によれば、複数の副旋律パート(副旋律ライ
ン)に対する制御パラメータを副旋律パート別に生成
し、この副旋律パート別制御パラメータと、主旋律パー
トの情報とコード進行の情報とに基づいて各副旋律パー
トを生成し、その際、副旋律パートの各々の部分に作用
する主旋律パートの部分を副旋律パート別のポインタパ
ラメータによって異ならせているので、これに基づく相
違(例えば、リズムの相違)を生成する複数の副旋律パ
ート上に実現することができる。
また、請求項2によれば、各副旋律パート同士の現在
の音高を確実に異ならせて変化に富むものとすることが
可能となり、さらに、請求項3によれば、変化に富む複
数の副旋律パートを得ることができると共に、主旋律パ
ート及びコード進行の音高と、より音楽的に相性の良い
音高からなる副旋律パートを得ること可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係る副旋律生成機能を有
する電子楽器の全体構成図、 第2図は実施例で使用する主な変数のリストを示す図、 第3図は変数のデータフォーマットを示す図、 第4図はコード構成音テーブルを例示する図、 第5図は実施例のメインルーチンを示すフローチャー
ト、 第6図は副旋律のライン数を設定するフローチャート、 第7図は実施例の時間インターラプトルーチンを示すフ
ローチャート、 第8図はコード処理のフローチャート、 第9図は副旋律処理のフローチャート、 第10図はメロディ記憶処理のフローチャート、 第11図は副旋律発音処理のフローチャート、 第12図はコード構成音検査のフローチャート 第13図は制御パラメータ生成のフローチャート、 第14図は制御パラメータ設定のための別のフローチャー
トである。 2……鍵盤(主旋律付与手段及びコード進行付与手
段)、4……CPU(副旋律生成手段の一部)、5……ROM
(副旋律生成手段の一部)、Tm、F、L……制御パラメ
ータ、LINE……生成中の副旋律ライン番号、MD[ ]…
…メロディ音格納配列、CR……現在コード根音、CT……
現在コードタイプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−116696(JP,A) 特開 平2−173697(JP,A) 特開 昭56−123599(JP,A) 実開 平3−5200(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 101 - 102 G10H 1/18 - 1/30 G10H 1/36 - 1/46

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽曲の主旋律パートの情報を付与する主旋
    律付与手段と、 上記楽曲のコード進行の情報を付与するコード進行付与
    手段と、 上記主旋律パートに付加すべき複数の副旋律パートの各
    々に対する制御パラメータを副旋律パート別に生成する
    制御パラメータ生成手段と、 上記主旋律パートの情報と上記コード進行の情報と上記
    制御パラメータとに基づいて上記複数の副旋律パートを
    生成する副旋律パート生成手段と、 を備え、 上記制御パラメータ生成手段は、上記複数の副旋律パー
    トの各々に対し、上記制御パラメータの1つとして、上
    記主旋律パートの部分を指すポインタパラメータを、上
    記副旋律パートごとに指す部分が異なるようにして生成
    するポインタパラメータ生成手段を有し、 上記副旋律パート生成手段は、各副旋律パート用の上記
    ポインタパラメータが指す上記主旋律パートの部分を参
    照し、当該参照部分と上記コード進行の現コード情報と
    に基づいて各副旋律パートの現在の内容を決定する決定
    手段を有する ことを特徴とする楽曲パート生成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の楽曲パート生成装置におい
    て、 上記制御パラメータ生成手段は、上記複数の副旋律パー
    トの各々に対し、上記制御パラメータの1つとして、副
    旋律パートごとに異なる音高が決定されるように制御す
    る音高制御パラメータを生成する音高制御パラメータ生
    成手段を更に有し、 上記決定手段は、各副旋律パート用の音高制御パラメー
    タと上記参照部分と上記コード進行の現コード情報とに
    基づいて各副旋律パートの現在の音高を決定する ことを特徴とする楽曲パート生成装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の楽曲パート生成装置におい
    て、 上記制御パラメータ生成手段は、上記複数の副旋律パー
    トの各々に対し、上記制御パラメータの1つとして、上
    記ポインタパラメータが指す上記主旋律パートの参照部
    分の音高を基準音高としたときの当該基準音高からの音
    高差を、上記コード進行の現コード情報の何番目のコー
    ド構成音かで表現した音高制御パラメータを生成する音
    高制御パラメータ生成手段を更に有し、 上記決定手段は、各副旋律パート用の音高制御パラメー
    タと上記参照部分の音高と上記コード進行の現コード情
    報とに基づいて各副旋律パートの現在の音高を決定する ことを特徴とする楽曲パート生成装置。
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