JP3019140U - バルコニー取付け構造 - Google Patents
バルコニー取付け構造Info
- Publication number
- JP3019140U JP3019140U JP1995005677U JP567795U JP3019140U JP 3019140 U JP3019140 U JP 3019140U JP 1995005677 U JP1995005677 U JP 1995005677U JP 567795 U JP567795 U JP 567795U JP 3019140 U JP3019140 U JP 3019140U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- balcony
- sliding portion
- main body
- sliding
- mounting structure
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- Expired - Lifetime
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- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】沓摺部をPC化しても、バルコニーに連続する
沓摺部の高さを抑えることが可能なバルコニー取付け構
造を提供することを目的としている。 【構成】バルコニーは、バルコニーの壁部1aと床部1
bとを構成するバルコニー本体1と、長板状の沓摺部2
と、両者1,2を接合する接合金物3とから構成され
る。バルコニー本体1と沓摺部2とは、予め工場にて作
製されてPC化される。そして、バルコニー本体1の小
口1cに接合金物3の第1フランジ部3aを当接して固
定する。次に、PC大梁9の上に、ハーフPC床版12
と共に、バルコニー本体1を支持させる。次に、上記各
接合金物3の第2フランジ部3bの上面に沓摺部2を載
せて固定する。次に、床面位置Fまで、現場打ちコンク
リートを打設する。
沓摺部の高さを抑えることが可能なバルコニー取付け構
造を提供することを目的としている。 【構成】バルコニーは、バルコニーの壁部1aと床部1
bとを構成するバルコニー本体1と、長板状の沓摺部2
と、両者1,2を接合する接合金物3とから構成され
る。バルコニー本体1と沓摺部2とは、予め工場にて作
製されてPC化される。そして、バルコニー本体1の小
口1cに接合金物3の第1フランジ部3aを当接して固
定する。次に、PC大梁9の上に、ハーフPC床版12
と共に、バルコニー本体1を支持させる。次に、上記各
接合金物3の第2フランジ部3bの上面に沓摺部2を載
せて固定する。次に、床面位置Fまで、現場打ちコンク
リートを打設する。
Description
【0001】
本考案は、沓摺を備えたプレキャストコンクリート製(以下、プレキャストコ ンクリート製をPCと呼ぶ)のバルコニーを躯体に取り付ける際のバルコニー取 付け構造に関するものである。
【0002】
従来の沓摺付きPCバルコニーは、図3に示すように、バルコニー本体30と 沓摺部31とが一体に成形されている。そして、この沓摺付きPCバルコニー2 9の取付けは、躯体であるPC大梁32の上にバルコニー29の沓摺部31側を 配設した後に、現場打ちコンクリートを打設することで、バルコニー29をPC 大梁32等と一体化させていた。なお、図3中、33は、上記PC大梁32に支 持されるハーフPC床版を示している。
【0003】
しかしながら、上記従来の沓摺付きPCバルコニー29にあっては、バルコニ ー本体30に対して沓摺部31が一体に支持された形状にPC化されているので 、バルコニー本体30と沓摺部31との連結部分34のコンクリートを、当該沓 摺部31が所定の強度で支持されるだけの厚さをもって成形する必要があり、そ の厚くした部分だけ沓摺部31も厚くなってしまう。
【0004】 そして、上記PC大梁32の上にバルコニー29の沓摺部31側を配設した際 に、上記連結部分34及び沓摺部31がPC大梁32の主筋32aに被さるので 、その連結部分34や沓摺部31下面がPC大梁32の主筋32aと干渉しない ように配置すると、上記沓摺部31上面の位置が高くならざるを得ない。この結 果、上記バルコニーを取り付ける階の床スラブ厚Hを厚く設定する必要があり、 これは、建物全体の高さが必要以上に高くなる原因になるという問題がある。
【0005】 本考案は、上記のような問題点に着目してなされたもので、沓摺部をPC化し ても、バルコニーに連続する沓摺部の高さを抑えることが可能なバルコニー取付 け構造を提供することを目的としている。
【0006】
上記目的を達成するために、本考案のバルコニー取付け構造は、沓摺を備えた プレキャストコンクリート製バルコニーの躯体への取付け構造であって、上記バ ルコニーを、プレキャストコンクリート化した沓摺部とバルコニー本体とから構 成し、上記バルコニー本体を躯体に支持させると共に、そのバルコニー本体の小 口に山形鋼からなる接合金物を介して上記沓摺部を支持させることを特徴として いる。
【0007】
本考案においては、バルコニー本体の小口に対して接合金物を介してPC化し た沓摺部を支持させるので、バルコニー本体と沓摺部とを一体にPC化した際に 要求される、上記バルコニー本体と沓摺部との間を連結するコンクリート部分が 不要となる。
【0008】 また、沓摺部はPC化しているので、沓摺部を前もって所定の形状に成形可能 である。
【0009】
本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 まず、バルコニーの構成について説明すると、図1に示すように、バルコニー の壁部1aと床部1bとを構成するバルコニー本体1と、長板状の沓摺部2と、 両者1,2を接合する接合金物3とから構成されている。上記バルコニー本体1 と沓摺部2とは、それぞれ予め工場にて作製されてPC化されている。
【0010】 また、上記バルコニー本体1の小口1cには、図2に示すように、ボルト7を 螺合可能なアンカー金具4が埋設されている。そのアンカー金具4は、小口1c の長手方向に沿い且つ所定間隔あけて複数,配設されている。 また、上記沓摺部2の上面には、水返し用の立上り部2aが沓摺部2の長手方 向に沿って形成されている。また、その沓摺部2には、その長手方向に沿い且つ 所定間隔あけて、軸を上下に向けた貫通穴2bが複数開設されている。その各貫 通穴2bには、それぞれカラー5が同軸に嵌着されている。なお、上記沓摺部2 には、上記貫通穴2bとは別に確認用の貫通穴(以下、確認穴と呼ぶ)が開口し ている。
【0011】 また、上記接合金物3は、山形鋼から構成されていて、バルコニー本体1の小 口1cに当接するフランジ部3a(以下、第1フランジ部と呼ぶ)には、ボルト 7を遊嵌可能な取付け穴3cが開口している。また、接合金物3の沓摺部2と当 接するフランジ部3b(以下、第2フランジ部と呼ぶ)には、上記沓摺部2の貫 通穴2bを遊挿可能なスタッドボルト6が立設している。
【0012】 次に、上記構造のPCバルコニーの取付けについて説明する。 まず、図2に示すように、バルコニー本体1の小口1cに設けられた各アンカ ー金具4の位置に、それぞれ上記接合金物3の第1フランジ部3aを当接し、当 該接合金物3の取付け穴3cを介して上記アンカー金具4にボルト7を仮止めす る。このとき、各接合金物3の第2フランジ部3bが上方に位置するように設定 する。そして、上記仮止めした複数の接合金物3の各第2フランジ部3bの高さ を揃えた後に、上記ボルト7を本締めして各接合金物3をバルコニー本体1に固 定する。
【0013】 このとき、各接合金物3の第2フランジ部3bを、大梁9の主筋8と干渉しな い高さ位置に設定する。 次に、図1に示すように、予め立設しているPC大梁9の上に、オムニア板か らなるハーフPC床版12を支持させると共に、上記接合金物3を固定したバル コニー本体1の小口1c側下面をPC大梁9に支持させる。
【0014】 次に、上記各接合金物3の第2フランジ部3bの上面に沓摺部2を載せる。こ のとき、沓摺部2に設けた各貫通穴2bに、各接合金物3のスタッドボルト6を 貫通させる。 次に、上記各スタッドボルト6の先端部にワッシャ13を介してナット14を 螺合することで、各接合金物3と沓摺部2とを固定する。なお、図2に示すよう に、バルコニー本体1と沓摺部2との接合部分の目地にはシーリング材10及び パテ状の充填材11を詰める。
【0015】 次に、床面位置Fまで、現場打ちコンクリートを打設する。このとき、上記沓 摺部2に設けた確認穴によって、打ち込んでいるコンクリートが沓摺部2の下方 に充填されることを確認する。 これによって、バルコニーは、躯体と一体化して当該躯体に取り付けられた状 態となる。
【0016】 このように、本実施例のバルコニー取付け構造では、PC化した沓摺部2が接 合金物3を介してバルコニー本体1に支持されるので、沓摺部2とバルコニー本 体1とを一体にPC化した場合に要求される、両者1,2を連結するコンクリー ト部分が不要となると共に、沓摺部2の肉厚を従来よりも薄く設定するなど最適 な肉厚に当該沓摺部2の肉厚を設定可能となる。
【0017】 このため、沓摺部2の上面の高さを従来よりも低く設定可能となり、床スラブ 厚Hを従来よりも薄く設定可能となる。 また、沓摺部2を従来と同様にPC化しているので、上記のような水返し用の 立上り部2aを設けるなど沓摺部2を予め所望の形状に成形することで、現場で 沓摺部2の形状を加工する作業は必要ない。
【0018】
以上説明したきたように、本考案のバルコニー取付け構造では、沓摺を備えた プレキャストコンクリート製のバルコニーを採用しても、沓摺部上面の高さを従 来よりも低く抑えることができるので、当該バルコニーを設けた階の床スラブ厚 を従来よりも薄く設定可能であるという効果がある。
【0019】 これは、建物全体としての高さを低くすることに繋がる。
【図1】本考案に係る実施例のバルコニー取付け構造を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図2】本考案に係る実施例のバルコニー取付け構造を
示す拡大図である。
示す拡大図である。
【図3】従来のバルコニー取付け構造を示す側面図であ
る。
る。
1 バルコニー本体 2 沓摺部 3 接合金物 9 大梁 12 ハーフPC床版
Claims (1)
- 【請求項1】 沓摺を備えたプレキャストコンクリート
製バルコニーの躯体への取付け構造であって、上記バル
コニーを、プレキャストコンクリート化した沓摺部とバ
ルコニー本体とから構成し、上記バルコニー本体を躯体
に支持させると共に、そのバルコニー本体の小口に山形
鋼からなる接合金物を介して上記沓摺部を支持させるこ
とを特徴とするバルコニー取付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995005677U JP3019140U (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | バルコニー取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995005677U JP3019140U (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | バルコニー取付け構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3019140U true JP3019140U (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=43154563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995005677U Expired - Lifetime JP3019140U (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | バルコニー取付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3019140U (ja) |
-
1995
- 1995-06-09 JP JP1995005677U patent/JP3019140U/ja not_active Expired - Lifetime
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