JP3019123U - 寒冷地用逆流防止付屋内止水栓 - Google Patents

寒冷地用逆流防止付屋内止水栓

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JP3019123U
JP3019123U JP1995006650U JP665095U JP3019123U JP 3019123 U JP3019123 U JP 3019123U JP 1995006650 U JP1995006650 U JP 1995006650U JP 665095 U JP665095 U JP 665095U JP 3019123 U JP3019123 U JP 3019123U
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JP1995006650U
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Inventor
達雄 後藤
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北海道水道機材株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】寒冷地における逆流防止付屋内止水栓を設けた
配管で手間のかかる水抜き作業を簡単にしたものであ
る。 【構成】流入口21、流出口22間の通路23を導通又
は閉鎖するスピンドル26下方にスプリング26による
可動するコマ30を弾性体のリング31により連結し、
弁箱20と螺合するスピンドル26の螺子部以下にシリ
ンダー面28と常時接する環状パッキン27を装着し、
通路下方には逆流防止時、コマ30を押し上げる弾性体
のリング36を装着した解除棒34を備えた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は屋内の水道配管に使用される寒冷地用逆流防止付屋内止水栓に関した ものである。
【0002】
【従来の技術】
寒冷地においては冬期になると、室内においてさえもしばしば室内配管の水が 凍結して水道が使用不能となることがある。このため、就寝時や長時間外出時に は配管内の水を抜いて凍結深度以下の地中に排出する水抜栓が使用されている。
【0003】 図5は一般住宅の水道配管図である。1は水道管、2は水抜栓、3は水抜栓2 の排水弁、4は水道管1と連絡して水道の水を屋内に導入する立上リ管で、立上 リ管4以降は水平配管となり、末端は蛇口5、水平配管途中には逆流防止付屋内 止水栓6を設け、その前後に蛇口7、8を設けている。
【0004】 ここで蛇口5を開き、洗濯機9へホース10を介して給水している際に、地下 埋設の水道管1に何らかの理由で負圧が発生した場合、洗濯機9内の洗濯水が吸 引され水道管1に逆流し、管内が汚水により汚れてしまうのを防ぐため逆流防止 付屋内止水栓6を取り付けている。
【0005】 図6は図5に示す逆流防止付屋内止水栓6の断面図である。図で11は弁箱、 12は流入口、13は流出口、14は流入口12と流出口13を導通する通路、 通路14の上方にはハンドル15を取り付けたスピンドル16があり、スピンド ル16の外周に螺刻されたねじは弁箱11の内壁に形成されたねじとかみあい、 ハンドル15の回転によりスピンドル16は上下動する。18はコマで大径部と 小径部より成り、大径部にはパッキン17を収容し、小径部はスピンドル16の 縦穴に嵌合している。19はスプリングでコマ18とスピンドル16間に装着さ れ、通路14より流入する水圧より小さい力を持ち、コマ18を通路14を閉鎖 する方向に押圧している。
【0006】 図示の通水状態では流入口からの水は通路14へ達し、通路14を塞いでいた コマ18は水圧により押し上げられて流出口へ給水される。ハンドル15を操作 してスピンドル16を下方に移動させるとコマ18も連動して下がり、最後には コマ18に収容したパッキン17が通路14を塞いで止水状態となる。また、通 水状態にて、地下埋設の水道管に何らかの理由で負圧が発生した場合、直ちにコ マ18はスプリング19の作用によって下降し、パッキン17が通路14を塞ぎ 、通路14以降の配管の水は逆流しない、いわゆる逆流防止状態となる。
【0007】 冬期において配管の水抜き作業を行なうには、まず、逆流防止付屋内止水栓6 、蛇口5、7を開放して水抜栓を操作するが、その時、前述の様に逆流防止状態 と同じ事が逆流防止付屋内止水栓6で生じる。そのため、逆流防止付屋内止水栓 6以降、蛇口5に至る区間の水は残り、凍結するため、蛇口8を開放して残水を 取り除く作業を行なっている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
配管の水抜き作業は前述に示したが、蛇口7、8の開閉作業を行なうことが不 可欠であり、特に蛇口8においては残水を受ける排水受けが必要であった。その ため、蛇口7、8の開閉作業をしなくても配管の水が水抜栓より全部排出される 器具が望まれていた。
【0009】 また、水抜き作業後、従来の逆流防止付屋内止水栓のコマ18と通路14付近 にわずかな残水を生じているため、それが凍ると水圧によりコマ18を押し上げ れないことから通水できず、弁箱11を暖めて解氷作業を行なう手間があった。
【0010】 更に、寒い時期に水抜き作業を行なうと逆流防止付屋内止水栓のハンドル操作 が出来ない場合がある。これはスピンドル16の外周ねじと弁箱11の内ねじが かみ合っている箇所にわずかな隙間があるため、侵入していた水が凍結するため 操作が出来なくなるのである。この様な現象が無いことも望まれていた。
【0011】 本考案の目的は、上記従来技術における課題を解決し、寒冷地用で操作が容易 であり、かつ、どのような配管状態にあっても水抜きを完全に行なうことができ る寒冷地用逆流防止付屋内止水栓を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本考案は弁箱には水の流入口と流出口を有し、こ の間の通路を導通又は閉鎖するため、通路上方のハンドル操作により、外側に弁 箱内シリンダー面と接する環状パッキンを、下方にコマを連結したスピンドルが 上下動し、このスピンドル上動時に、コマが通路より流入する水圧より低い力の スプリングで通路を閉鎖する方向に押圧され、前記通路下方には通路閉鎖時にス プリングにより常時下方に押圧されるコマを上方に押す解除棒を設けたことを特 徴とするものである。
【0013】
【作用】
ハンドルを操作し、スピンドルが上動すると、通水位置となり、コマはスプリ ングより押圧されて通路を塞いだ状態となっているが、流入口から入った水は水 圧によりコマを押し上げて通路を開き、流出口から出ていく通水状態である。
【0014】 ハンドルを操作し、スピンドルが下動すると、止水位置となり、スピンドルは コマを押し下げて通路を塞ぐ止水様態である。
【0015】 通水状態にて地下埋設の水道管に何らかの理由で負圧が発生した場合、及び冬 期に、水抜栓を操作し排水状態の場合、管内の水は地中へ排出され水圧が無くな るため、スプリングがコマを押し下げて通路を塞ぐ。いわゆる逆流防止状態とな り、本考案より流出側の水は管内に滞まったままである。この状態で前述の滞ま った水を抜くには、本考案品の通路下方にある解除棒を上方に押すと先端がコマ を押し上げるため、通路は導通し、管内の水は水抜栓より完全に排出される。
【0016】
【実施例】
以下、本考案を図示の実施例に基いて説明する。
【0017】 図1において、流入口21及び流出口22を設けた弁箱20内中央に通路23を 設け、流入口21は水抜栓2側、流出口22は蛇口5側の配管に接続される。
【0018】 24は通路23上面に形成された弁座、通路23上方にはハンドル25を取り 付けたスピンドル26があり、スピンドル26の外周に螺刻されたねじは弁箱2 0の内壁に形成されたねじとかみ合い、ハンドル25の回転によりスピンドル2 6は上下動する。
【0019】 スピンドル26の上記ねじの下には環状パッキン27を装着し、弁箱20の上 記ねじの下に設けたシリンダー面28と環状パッキン27は常時接する。スピン ドル26下方には縦穴を有し、弁座24と接離するパッキン29を収容したコマ 30の小径部が入り、その小径部端近くには一部切り裂いた弾性体のリング31 を装着し、リング31が通常の広がった状態の外径はスピンドル26の最小内径 より大きいためコマ30がスピンドル26より脱落するのを防ぐ。
【0020】 32はスプリングでコマ30とスピンドル26の間にスプリング受ケ33を介 して設け、常時コマ30を下方に押圧しているが、コマ30に水圧がかかると、 圧縮されて通路を開放することになる。
【0021】 34は弁箱20の下方において通路23の真下に設けた解除棒で、上方に止メ 輪35を装着し、中央には常時弁箱20のシリンダー部38と接する環状パッキ ン37を装着し、下方には一部切り裂いた弾性体のリング36を装着し、リング 36の外径の状態は、シリンダー部38の内径より大きく、また、リング36を 狭めた時のリング36の外径は弁箱20の端面内径39より小さい。
【0022】 次に本実施例の作動を説明する。まず、図1に示す通水状態について説明する 。この時、スピンドル26は最上方の位置にあり、この状態でコマ30はスプリ ング32の作用により、コマ30に収容されているパッキン29が弁座24へ当 接して通路23を閉鎖しているが、流入口21から流入する水の圧力により押し 上げられ、通路23は通水状態となる。従って、流入口21からの水は通路23 を通り、流出口から蛇口5へ供給される。
【0023】 次に止水状態について図2を参照しながら説明する。この時、スピンドル26 は最下方の位置にあり、この状態ではコマ30はスピンドル32の下端と接する ため押し下げられ、パッキン29は弁座24に当接して通路23を閉鎖している 。このため蛇口5へ水は供給されない。
【0024】 次に水抜き時の作動について図3を参照しながら説明する。この時、スピンド ル26は最上方の位置にあり、通水状態と同様であるが、流入口21から流入す る水の圧力が無いためコマ30はスプリング32の押圧により弁座24へパッキ ン29が当接する。この時解除棒34を押し上げるとコマ30は上昇しパッキン 29が弁座24より離れる。ここで、解除棒34に装着したリング36は露出し ているフリーの状態から一度狭まって弁箱20の端面内径部39を通過して上の 袋部へ入る。この動作により流出側の水は逆流して通路23から水抜栓の排水弁 へ至り、地中へ排出される。
【0025】 次に水抜き後、残水部が凍結を生じた場合に再通水すると、流入口21からの 水は通路23、弁座24とパッキン29の間を通りスムーズに流れる。また、こ の時の水温によって一部残水を解氷し、水圧によって解除棒34は下方へ押され 、リング36は一度狭まって弁箱20の端面内径部39を通過し最下方まで下が る。更に、本実施例では通水時において水道管に何らかの理由により負圧が発生 した場合、流入口21の圧力は瞬時零以下の負圧となるため、コマ30はスプリ ング32及びコマ30自身の自重により下降し、図4の様にパッキン29は弁座 24に当接して、通路23は閉鎖される。従って、蛇口5からの水の逆流は阻止 され、汚水が逆流することがない。また、解除棒34も負圧により上昇されよう とするがリング36の外径が端面内径部39より大きいため上昇しない。
【0026】 最後に、スピンドル26と弁箱20はねじによりかみ合っているが、その部分 の下方に環状パッキン27によってスピンドル26の上下動を問わず常時、シリ ンダー28とシールしてあるため水の侵入がなく凍結がない。
【0027】
【考案の効果】
以上述べたように本考案品の寒冷地用逆流防止付屋内止水栓は、従来の逆流防 止付屋内止水栓の操作方法と同じであるが、水抜き時に解除棒34を押すだけで 、従来の配管の水抜き用蛇口8あるいは空気流入用蛇口7を操作する必要がない 。かつ、それらの蛇口の設置が不要となり経済的である。また、水抜栓の水抜き 時に本考案品の内部の残水が凍結して再通水時には通路を妨害することがないた め、従来のように再通水できない場合行っていた弁箱を暖める作業も不要となり 、即通水ができる。更に、寒い時期にも軽快にハンドル操作を支障なく行なうこ とができる。
【0028】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る寒冷地用逆流防止付屋内
止水栓の通水状態の断面図。
【図2】本考案の実施例に係る寒冷地用逆流防止付屋内
止水栓の止水状態の断面図。
【図3】本考案の実施例に係る寒冷地用逆流防止付屋内
止水栓の水抜き状態の断面図。
【図4】本考案の実施例に係る寒冷地用逆流防止付屋内
止水栓の逆流防止状態の断面図。
【図5】一般住宅の水道配管図。
【図6】従来の逆流防止付屋内止水栓の断面図。
【符号の説明】
6 .逆流防止付屋内止水栓 21.流入口 22.流出口 23.通 路 24.弁 座 26.スピンドル 27.環状パッキン 29.パッキン 30.コ マ 31.リング 32.スプリング 34.解除棒 36.リング 37.環状パッキン

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁箱には水の流入口と流出口を有し、この
    間の通路を導通又は閉鎖するため、通路上方のハンドル
    操作により、外側に弁箱内シリンダー面と接する環状パ
    ッキンを、下方にコマを連結したスピンドルが上下動
    し、このスピンドル上動時にコマが通路より流入する水
    圧より低い力のスプリングで通路を閉鎖する方向に押圧
    され、前記通路下方には通路閉鎖時にスプリングにより
    常時下方に押圧されるコマを上方に押す解除棒を設けた
    ことを特徴とする寒冷地用逆流防止付屋内止水栓。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記解除棒は外側上方
    に弁箱より脱落を防ぐ止メ輪を装着し、外側中央には弁
    箱と接する環状パッキンを装着し、外側下方は栓内負圧
    により解除棒が栓内に引き込まれるのを防ぐため、弾性
    体のリングを装着したことを特徴とする寒冷地用逆流防
    止付屋内止水栓。
JP1995006650U 1995-06-08 1995-06-08 寒冷地用逆流防止付屋内止水栓 Expired - Lifetime JP3019123U (ja)

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