JP3019014U - 建築用束石 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、床束を固定する金具と束石を固定
する挿通穴を備えた束石を提供することを目的とするも
のである。 【構成】 本考案は、束石本体１の上面２に、Ｌ字形状
に折曲形成された取り付け金具３を前後，左右調整可能
な状態で立設し、更に上記束石本体１の両側側面に固定
用挿通穴１１、１１を貫設した構成とするものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、床下の床束を受け止める束石に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来からの束石は、図５に示すように、基礎ブロック間の地面上に台形状の束 石ａが載置され、その周辺にモルタルｂを盛ることによって固定し、大引きｃと 束石ａ上面との間に床束ｄを設けることによって上記大引きｃを支持するもので ある。そこで上記床束ｄの固定方法は、床束ｄの上面と大引きｃとを釘などによ って固定し、床束ｄの下面を束石ｄの上面に載置した状態となっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし上記施工方法では、大引きｃと束石ｄとの距離と、床束ｄとの長さの誤 差によって床束ｄが束石ａ上に浮いた状態となることが多々ある。 又床束ｄの下面と束石ｄの上面とが均一状に接触せずに不安定となりやすい問 題がある。 更には上記束石ａが外部からの衝撃によってずれるなどの問題がある。 そこで本考案では上記問題点を解消するために、床束を固定する金具と束石を 固定する挿通孔を設けた束石を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の上記目的は次の如き構成の束石によって達成できる。即ちその要旨は 束石本体の上面に、Ｌ字形状に折曲形成される取り付け金具の底面を、前後，左 右調整可能な状態で立設せしめ、更に上記取り付け金具の直立面に複数の釘穴を 貫設せしめたことを特徴とする建築用束石である。 更に上記束石本体の周側面に束石を地面に対して固定するための固定用挿通穴 を所要数貫設するものである。

【０００５】

【作用】

本考案の束石は図４に示すように、束石本体１を地面Ａに対して固定用挿通穴 １１、１１に固定用杭Ｂを打ち込むことによって強固に固定し、更に取り付け金 具３は斜め状に貫設された長穴７によって左右，前後の調整が可能となるために 、床束Ｃ側面に対して均一に接触することができ、更に釘Ｄによって取り付け金 具３を床束Ｃに固定するものである。

【０００６】

【実施例】

以下本考案に係る建築用束石を、その実施例を示す図面を参酌し乍ら詳述する 。 図１に示すように、コンクリ−ト製から成る束石本体１の上面２に、Ｌ字形状 の取り付け金具３を設けるものである。 この取り付け金具３は、図２に示すように、その直立面４に複数の釘孔５、５ 、・・が貫設され、又その底面６には、斜め状の長孔７が貫設されるものである 。

【０００７】 そして上記束石本体１の上面２にはネジ孔８を刻設し、上記長孔７を介して固 定ボルト９によって取り付け金具３を束石本体１の上面２に固定するものである 。 次に図３に示すように、束石本体１の両側の側面１０、１０に対して、固定用 挿通穴１１、１１を貫設するものである。

【０００８】

【考案の効果】

以上述べて来た如く本考案によれば、束石の定位置への固定と束石と束床との 連結が容易かつ強固に行うことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の概要を示す全体説明図である。

【図２】本考案の取り付け金具を示す説明図である。

【図３】本考案の断面説明図である。

【図４】本考案の使用状態を示す説明図である。

【図５】従来の束石における施工説明図である。

【符号の説明】

１ 束石本体 ３ 取り付け金具 ５ 釘孔 ７ 長孔 ８ ネジ孔 ９ 固定ボルト １１ 固定用挿通穴

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 束石本体の上面に、Ｌ字形状に折曲形成
   される取り付け金具の底面を、前後，左右調整可能な状
   態で立設せしめ、更に上記取り付け金具の直立面に複数
   の釘穴を貫設せしめたことを特徴とする建築用束石。
2. 【請求項２】 上記束石本体の周側面に、束石固定用と
   しての固定用挿通穴を所要数貫設せしめたことを特徴と
   する請求項１記載の建築用束石。