JP3018221U - 立体地形をしたセンベイ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】センベイ状のお菓子に、立体地形をかたち作っ
て、食べるため以外に、立体地図情報を提供する。 【構成】従来のセンベイの原料を、地形をかたどった型
によって、焼きあげて、断面が図１の（１）の様に凹凸
になって、上から見ると、立体地図になる様にした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、麦センベイ，塩センベイ，あるいはビスケットの様な、厚さのう すい、お菓子に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、センベイ状のお菓子はいろいろあるが、食べる以外に情報を与える ものは、Ａ，Ｂ，Ｃ等の文字をかたどった、ビスケットやレリーフ状の文様をあ しらった、麦センベイくらいで、特に米を原料としたセンベイには、それさえな かった。

【０００３】

【本考案が解決しようとする課題】

本考案は、センベイ状のお菓子に立体的な凹凸を付けて、一種の立体地図のよ うなお菓子を作る事である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の製品を作るには、立体地形をした型を作り、これによって原料を焼き 製品を作る。 図１の様な断面を有する製品の場合は図２の様な型で、図３の場合は図４の型 で、図５の場合は図６の型で作る。 製品の大きさは、表現する地域の範囲と縮尺の度合いによって、いかようにも なるが、凸部の高さが高いところで、１０〜１５ｍｍくらいが良い。地図で言っ て２５万分の１のサイズで、大きさが、はがき大の１００ｍｍ×１５０ｍｍくら いの範囲を表現すると良い。 例えば、富士山を中心にして、本案の製品を作ると、富士山の高さは１５ｍｍ になる。 型の作り方は５万分の１の地形図に１ｍｍ角のメッシュをかけて、その交点の 高さを等高線より読み取ってＸ，Ｙ，Ｚの値として、数値表を作り、これをコン ピューターに入力し、ＮＣテープを作り、これをマシニングに入れて、機械加工 をした。 この時の型材として粘土を適当な硬さにして、これを用いた。 加工 した粘土は、乾燥させた後に電気炉にて素焼きして、これを型とした。

【０００５】

【作用と実施例】

次に本案の実施例について説明する。

【０００６】 実施例 １ 小麦粉を主原料とした麦センベイは、小麦粉，澱粉，落花生，砂糖，食塩，そ れと膨張剤などを水で練って、図２，図４の型に入れて焼きあげれば良い。 膨張剤が小量の時は、製品が硬めに出来るので、食べやすい肉厚がうすく作れ る図２の型で焼くのが良い。 ビスケットの原料で作る場合は、油脂，砂糖を多くして小麦粉を軟らかくこね て腰を弱めにした、軟質ビスケットの方が空気孔をあけないで良いから地形がき れいに出来る。

【０００７】 実施例 ２ これは、図５の断面で示した物で、従来のセンベイにチョコレートで本案の旨 である地形を作ったもので、図６の型にチョコレートを入れて溶かして、その上 にセンベイをのせれば出来る。

【０００８】 実施例 ３ 米を使った、いわゆる一般的にセンベイと呼ばれている物で、うるち米を使う 事が多い。 その作り方は、米を多少しめらせてから、粗とぎをして水を加えて蒸して、良 く練って、水中に入れて冷やしうすく延ばしてから外形を抜いて、水分が均一に なるまで時間をかけて乾燥させてから、焼く。焼く事によってセンベイ独特の風 味が生ずる、これを粘度の増した醤油に漬けたり、油で揚げたりするわけである が、膨張剤は使わずに、生地の水分と空気とが焼くときに膨張し、これによって 膨れるのであるが、本案の製品を作るためにセンベイの両側にこのふくれが出た のでは、地形が壊れてしまって駄目なので片側のみに出るようにする。 それには薄く延ばしてから、外形を型に入る大きさに抜いて、少し乾燥させて から、図７に示す下型（３）に入れて、上型（２）で押して地形の形を付けなが ら、更に１００℃で強制乾燥させる。この時、型が素焼きであり、通気孔（９） があるので乾燥し易くなっている。 そして、乾燥のころあいを見て温度を上げて、焼きあげてしまう。この時、上 型（２）を強めに押しつつ焼きあげる。すると、図中の通気孔（７）が素焼きの 上型（２）まで続いているので、気泡がそこに逃げて、下型（３）の表面には出 なくなるので、きれいな地形が作られる。この様にセンベイの場合は圧力の逃げ 場を設けた型なら良い。 又、図中の通気孔（７）は、直径５ｍｍにした。数は多いほど良いが、押す力 で型が壊れてしまってはいけないので、型の強度によって選ばねばならない。 図中の（８）は、本案の製品が大きめになるので食べやすくするために、ミシ ン目，あるいは折れ目を付ける為で、突起部によって、その部分がうすくなって 割れやすくなる。 本案のうるち米によるセンベイは、この様な型で焼きあげた後に、型より出し て、もう一度、炭火にて焼きあげて、醤油等で味付けて製品とする。

【０００９】

【考案の効果】

旅先の宿に着いた時など、お茶と本案のセンベイが出ると、自分たちが今現在 どのような地形の、どの位の高さの所に居るのかが実感として味わえるのでとて も便利だ。 お土産品として頂いた時も、どこのお土産品だかがすぐ解ってとても良い。 最近、国内においても、古代の遺跡の発掘が続いているが、これらの地形を本 案のセンベイに表現しておけば、とても良いお土産品になると思う。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本案製品例の断面図

【図２】 同上品を作る為の型の断面図

【図３】 本案製品例の断面図

【図４】 同上品を作る為の型の断面図

【図５】 本案製品例の断面図

【図６】 同上品を作る為の型の断面図

【図７】 本案製品を作る型の断面図

【符号の説明図】

１ センベイ状のお菓子 ２ 上型 ３ 下型 ４ ギャップ ５ 外枠 ６ チョコレート ７ 上型の通気孔 ８ 突起部 ９ 下型の通気孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】立体的な地形をしたセンベイ状のお菓子。