JP2003210112A - 文字・図柄等を型押しして表示した菓子とその製造方法 - Google Patents

文字・図柄等を型押しして表示した菓子とその製造方法

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JP2003210112A
JP2003210112A JP2002009543A JP2002009543A JP2003210112A JP 2003210112 A JP2003210112 A JP 2003210112A JP 2002009543 A JP2002009543 A JP 2002009543A JP 2002009543 A JP2002009543 A JP 2002009543A JP 2003210112 A JP2003210112 A JP 2003210112A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 菓子生地表面に対して、顧客の注文に応じた
言葉の贈り物としての希望の文字やメッセージあるいは
簡単な図柄としてのイラストやマーク等を簡単な方法で
しかも低コストで形成する。 【解決手段】 顧客の注文に応じた文字・図柄W等の凸
版面部を型押用板部材に形成する凸版面部作成工程A
と、焼成前の菓子生地表面に型押用板部材の凸版面部を
型押しして文字・図柄W等の凹部を形成する凹部形成工
程Bと、菓子生地表面に形成した凹部内に着色剤溶液を
流し込む塗布工程Cと、塗布工程C後の菓子生地を焼成
する焼成工程Dとから成る。凸版面部作成工程Aは、ケ
ミカルウッド・ABS樹脂・アクリル樹脂等から成る型
押用板部材の表面を切削研磨装置のドリルによって文字
・図柄部分を残して周囲を削り取ることにより当該文字
・図柄等の凸版面部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば顧客の注文
により希望のメッセージや簡単なイラストもしくはマー
ク等を入れた例えば誕生日・結婚式・各種イベント・パ
ーティー等の記念贈呈用菓子類として、あるいは中元・
歳暮・クリスマスプレゼント等の引出物用菓子類として
形成したクッキー等の文字・図柄等を型押しして表示し
た菓子とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クッキー等の焼成菓子類は、小麦粉・牛
乳・バター・砂糖等を攪拌混練した素材を型抜材によっ
て例えば円形・楕円形・矩形・ハート型・人形等の外形
に成形し、この生地をオーブン等によって焼成すること
で全体がクリーム色もしくは白色を呈するクッキーとし
て形成されている。また、この生地に対して例えばココ
ア・生チョコレート等を加えて焼成することによって全
体が黒色を呈するクッキーが形成されるようにしてもい
る。さらに上記した2つの生地を使って2色のクッキー
を形成することも可能であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の焼成菓子類の生地表面に対し、言葉の贈り物と
しての希望の文字やメッセージ、あるいは簡単な図柄と
してのイラストやマーク等を種々の内容のものとして簡
単に形成できないため、例えば誕生日・結婚式・各種イ
ベント・パーティー等の記念贈呈用菓子類としてあるい
は中元・歳暮・クリスマスプレゼント等の引出物用菓子
類として作製するにはあまりにも無味乾燥したものであ
った。しかも顧客の注文に応じて希望の文字やメッセー
ジあるいはイラストやマーク等の簡単な図柄等を生地自
体に形成する場合には、オーブン装置による焼成と同時
にこれら文字や図柄等の焼き目を生地表面に刻印形成す
るためのヒートプレス装置類を顧客の注文数に応じて多
数製造しなければならず、作製に手間が掛かり過ぎてし
まい、しかもコストアップにもなる等の問題点を有して
いた。
【0004】そこで本発明は叙上のような従来存した諸
事情に鑑み創出されたもので、クッキー等の焼成菓子類
の生地表面に対して、顧客の注文に応じて、言葉の贈り
物としての希望の文字やメッセージ、あるいは簡単な図
柄としてのイラストやマーク等を簡単な方法でしかも低
コストで形成することができ、例えば誕生日・結婚式・
各種イベント・パーティー等の記念贈呈用菓子類とし
て、あるいは中元・歳暮・クリスマスプレゼント等の引
出物用菓子類として、顧客に対して顧客が希望する内容
に対応した表示が施された焼成菓子類を容易に提供でき
る文字・図柄等を型押しして表示した菓子とその製造方
法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を達成する
ため、本発明にあっての文字・図柄等を型押しして表示
した菓子は、例えば顧客の注文に応じた表示内容のもの
として、文字・図柄W等の凸版面部2が形成された型押
用板部材1を、焼成前の柔軟な菓子生地P表面に型押し
して文字・図柄W等の凹部Qを形成し、当該凹部Q内に
着色剤溶液Rが流し込まれて焼成して成るものである。
また、これの製造方法は、文字・図柄W等の凸版面部2
を型押用板部材1に形成する凸版面部作成工程Aと、焼
成前の菓子生地P表面に型押用板部材1の凸版面部2を
型押しして文字・図柄W等の凹部Qを形成する凹部形成
工程Bと、菓子生地P表面に形成された凹部Q内に着色
剤溶液Rを流し込む塗布工程Cと、塗布工程C後の菓子
生地Pを焼成する焼成工程Dとから成るものであり、文
字・図柄W等は顧客の注文に応じた表示内容とすること
ができる。凸版面部作成工程Aは、ケミカルウッド・A
BS樹脂・アクリル樹脂等から成る型押用板部材1の表
面を切削研磨装置21のドリル22によって文字・図柄
W部分を残して周囲を削り取ることにより当該文字・図
柄W等の凸版面部2が形成されるものとできる。凸版面
部作成工程Aは、無発泡ウレタン樹脂から成るトレー状
の鋳型部材11の内底部に切削研磨装置のドリルによっ
て文字・図柄W部分に沿って削り取ることにより当該文
字・図柄W等の凹版面部12を形成すると共に、鋳型部
材11内に透明シリコン樹脂Tを流し込み硬化させるこ
とにより表面に文字・図柄W等の凸版面部2が形成され
た透明な型押用板部材1を形成するものとできる。切削
研磨装置21は、左右方向にスライド移動可能となるよ
うドリル22を備えた切削研磨駆動源23と、上下方向
にスライド移動可能となるよう型押用板部材1もしくは
鋳型部材11を固定したステージ面部24とを有し、予
めパソコンPC画面に作成表示してある文字・図柄W等
の鏡映反転信号を切削研磨駆動源23側およびステージ
面部24側に出力してそれぞれを相対移動させることに
より当該型押用板部材1もしくは鋳型部材11に鏡映反
転された文字・図柄W等を切削形成するものとできる。
【0006】以上のように構成された本発明に係る文字
・図柄W等を型押しして表示した菓子において、型押用
板部材1を焼成前の柔軟な菓子生地P表面に型押しし
て、文字・図柄W等の凹部Qが形成され、当該凹部Q内
に着色剤溶液Rが流し込まれて焼成されることで、例え
ば顧客の注文に応じた言葉の贈り物としての希望の文字
やメッセージあるいは簡単な図柄としてのイラストやマ
ーク等を菓子に対し簡単且つ低コストに形成させる。ま
た本発明に係る文字・図柄W等を型押しして表示した菓
子の製造方法において、凸版面部作成工程Aにより顧客
の注文に応じた文字・図柄W等の凸版面部2が形成され
た型押用板部材1は、凹部形成工程Bにおいて焼成前の
菓子生地P表面に当該凸版面部2を型押しして文字・図
柄W等の凹部Qを形成させると共に、塗布工程Cにおい
て、凹部Q内に流し込まれた着色剤溶液Rによって文字
・図柄W等の輪郭を浮き出させ、しかも焼成工程Dにお
いて塗布工程C後の菓子生地Pを焼成することで菓子表
面に文字・図柄W等の輪郭を着色剤色で表現可能にさせ
る。このとき文字・図柄W等の凸版面部2は、凸版面部
作成工程Aにおいて、ケミカルウッド・ABS樹脂・ア
クリル樹脂等から成る型押用板部材1の表面が切削研磨
装置21のドリル22によって文字・図柄W部分を残し
て周囲が削り取られることで形成される。また文字・図
柄W等の凸版面部2は、凸版面部作成工程Aにおいて、
無発泡ウレタン樹脂から成るトレー状の鋳型部材11の
内底部に切削研磨装置21のドリル22によって文字・
図柄W部分に沿って削り取ることにより当該文字・図柄
W等の凹版面部12が形成され、鋳型部材11内に透明
シリコン樹脂Tを流し込み硬化させることにより透明な
型押用板部材1表面に文字・図柄W等の凸版面部2が形
成される。切削研磨装置21におけるドリル22を備え
た左右方向にスライド移動可能な切削研磨駆動源23、
型押用板部材1もしくは鋳型部材11を固定した上下方
向にスライド移動可能なステージ面部24のそれぞれ
は、予めパソコンPC画面に作成表示してある文字・図
柄W等の鏡映反転信号を当該切削研磨駆動源23側、ス
テージ面部24側それぞれに同時に出力させることによ
り、ドリル22と、型押用板部材1もしくは鋳型部材1
1とを相対移動可能にさせ、型押用板部材1もしくは鋳
型部材11に対し鏡映反転された文字・図柄W等を切削
形成させる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の一実
施の形態を説明すると、図において示される符号1は、
例えば顧客が希望するメッセージや簡単なイラストもし
くはマーク等を入れるべく顧客から注文の依頼を受けた
製造販売元が作製する例えばクッキー等の焼成菓子であ
る。この菓子の製造に際しては、顧客の注文に応じた表
示内容の文字・図柄W等を菓子表面に形成する為の凸版
面部2が形成された柄3付の型押用板部材1を、焼成前
の柔軟な菓子生地P表面に型押しして文字・図柄W等の
凹部Qを形成し、当該凹部Q内に例えばココアの水溶液
等の着色剤溶液Rが流し込まれてから焼成して形成され
る。
【0008】尚、このクッキー等の菓子自体は、小麦粉
・牛乳・バター・砂糖等を攪拌混練した菓子生地Pを不
図示の型抜材によって例えば円形・楕円形・矩形・ハー
ト型・人形等の外形に成形し、この菓子生地Pをオーブ
ン装置V等によって焼成することで全体がクリーム色も
しくは白色を呈するクッキーとして形成されるものとし
てある。また、着色剤溶液Rとしては、菓子の文字・図
柄Wに対してココア色(茶色・黒色等)を呈するものと
するよう例えばココアの水溶液等を使用しているが、菓
子の文字・図柄Wに対して他の色彩を付与すべくココア
以外の食材による他の水溶液を代用することも可能であ
る。
【0009】顧客が希望するメッセージの具体的内容と
しては、図5に示すような「お誕生日おめでとう」、
「LOVE」、「メリークリスマス」等の他に「先日は
お世話になりました」、「本日はありがとうございまし
た」、「合格おめでとう」、「お元気ですか」、「ごぶ
さたしています」、「ご苦労さまでした」、「今後とも
よろしく」、「はやく元気になってください」等の最大
で例えば15文字程度の文言が挙げられるも、その内
容、字数等は限定されるものではない。また顧客が希望
する図柄の具体的内容としては、図5中の(d)、
(h)に示すような小犬の顔やサンタクロース等が挙げ
られるも、これらに限定されるものではない。また製造
された菓子は、例えば1個ずつ適当な形状保護材と共に
透明なセロファン材製等の包装小袋に入れてから複数個
をまとめて箱に収納して梱包するか、あるいは例えばリ
ボン付のネット袋もしくは透明ビニール樹脂製の包装袋
等に収納して顧客に販売されるものとしてある。
【0010】次に以上のように構成された実施の形態に
ついての製造方法の一例を説明するに、本発明の製造工
程は、図1に示すように、顧客の注文に応じた表示内容
とする等の文字・図柄W等の凸版面部2を型押用板部材
1に形成するための凸版面部作成工程Aと、焼成前の柔
軟な菓子生地P表面に型押用板部材1の凸版面部2を型
押しして文字・図柄W等の凹部Qを形成するための凹部
形成工程Bと、菓子生地P表面に形成された凹部Q内に
例えばココアの水溶液等の着色剤溶液Rを流し込み塗布
するための塗布工程Cと、塗布工程C後の菓子生地Pを
焼成して完成させるための焼成工程Dとから成る。
【0011】凸版面部作成工程Aにおいては、図2に示
すように、製造販売元が顧客からの注文の依頼を受けて
当該顧客の注文に応じた内容・形態の文字・図柄W等の
凸版面部2を、水平な左右方向にスライド移動可能とな
るようドリル22を備えた切削研磨駆動源23と、斜め
の上下方向にスライド移動可能となるよう型押用板部材
1を固定したステージ面部24とを有する切削研磨装置
21を使用して、例えばケミカルウッド・ABS樹脂・
アクリル樹脂等から成る型押用板部材1に形成する。
尚、型押用板部材1の裏面には型押しの際に当該型押用
板部材1自体を作業者の手指で支持するためのハンドル
柄3が取り付けられる。
【0012】この切削研磨装置21は、側面から見て略
コ字形を呈するように加工エリア凹所25が形成されて
おり、加工エリア凹所25の上側には水平軸杆26を配
設して、型押用板部材1の表面を切削するためのドリル
22を備えた切削研磨駆動源23が当該水平軸杆26に
案内されて左右水平方向にスライド移動可能となるよう
に配置されている。そして切削研磨装置21の加工エリ
ア凹所25の奥面は若干上側に傾斜されており、この奥
面には、水平軸杆26に対して直交するように左右一対
の垂直軸杆27を配設して、型押用板部材1を固定した
ステージ面部24が左右一対の垂直軸杆27に案内され
て上下斜め方向にスライド移動可能となるように配置さ
れている。このときドリル22を備えた切削研磨駆動源
23、型押用板部材1を固定したステージ面部24のそ
れぞれは、予めパソコンPC画面に顧客の注文に応じて
作成表示してある文字・図柄W等の鏡映反転信号をイン
ターフェース接続用のケーブルを介して受信し、それぞ
れが同時に移動させられることにより当該型押用板部材
1に対し鏡映反転された文字・図柄W等を切削形成する
ようにしてある。尚、切削研磨駆動源23、ステージ面
部24のそれぞれをパソコンPCからの鏡映反転信号に
基づいてスライド制御させるための不図示の駆動源およ
び制御処理装置等が切削研磨装置21に内蔵されてい
る。
【0013】こうして型押用板部材1の表面を切削研磨
装置21のドリル22によって文字・図柄W部分を残し
て周囲を削り取ることにより当該文字・図柄W等の凸版
面部2が形成される。しかもパソコンPC画面に作成表
示されている文字・図柄W等はマウスMもしくはキーボ
ードKの操作により自由に変更可能とさせるアプリケー
ションによって作製されるため、型押用板部材1に対す
る顧客の注文に応じた文字・図柄W等の作製が迅速に行
なえるのである。
【0014】凹部形成工程Bにおいては、図3に示すよ
うに、小麦粉・牛乳・バター・砂糖等を攪拌混練した菓
子生地Pを不図示の型抜材によって例えば円形・楕円形
・矩形・ハート型・人形等の外形を呈するように成形
し、この菓子生地Pをオーブン装置V等によって焼成す
る前の柔軟な菓子生地P表面に型押用板部材1の凸版面
部2を型押しして文字・図柄W等の凹部Qが形成され
る。
【0015】塗布工程Cにおいては、図4に示すよう
に、例えばココアの水溶液等の着色剤溶液Rを入れた例
えばスプレー容器Sを使って、菓子生地P表面に形成さ
れた凹部Q内に着色剤溶液Rを噴霧することで当該着色
剤溶液Rは凹部Qの低位置に流れ込む。そして刷毛Hを
使って凹部Q周囲に塗着されている不要な着色剤溶液R
を払い除いた後に、焼成工程Dにおいて所定のオーブン
装置Vを使って菓子生地Pを焼成して文字・図柄W付の
菓子が完成される。
【0016】また、図6には本発明に係る凸版面部作成
工程Aの他の実施の形態が示されている。すなわちこの
凸版面部作成工程Aにおいては、予め無発泡ウレタン樹
脂によりトレー状の鋳型部材11を形成しておき、開口
部側が外側に向くように鋳型部材11を切削研磨装置2
1のステージ面部24に固定配置する。この鋳型部材1
1の内底部に上記した切削研磨装置21のドリル22に
よって文字・図柄W部分に沿って削り取ることにより当
該文字・図柄W等の凹版面部12を形成する。そしてこ
の鋳型部材11内に透明シリコン樹脂Tを流し込み硬化
させてから取り出せば、表面に文字・図柄W等の凸版面
部2が形成された透明な型押用板部材1が形成されるの
である。尚、鋳型部材11の凹版面部12形成に際し、
予めパソコンPC画面に作成表示してある文字・図柄W
等の鏡映反転信号を切削研磨駆動源23側およびステー
ジ面部24側に出力してそれぞれを相対移動させること
により当該鋳型部材11の内底面部に鏡映反転された文
字・図柄W等の凹版面部12を切削形成するものとして
いる。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているた
めに、クッキー等の菓子生地P表面に対して、顧客の注
文に応じて、言葉の贈り物としての希望の文字やメッセ
ージ、あるいは簡単な図柄としてのイラストやマーク等
を簡単な方法でしかも低コストで形成することができ、
例えば誕生日・結婚式・各種イベント・パーティー等の
記念贈呈用菓子類としてあるいは中元・歳暮・クリスマ
スプレゼント等の引出物用菓子類として顧客に対し容易
に提供することができる。
【0018】すなわちこれは本発明に係る文字・図柄W
等を型押しして表示した菓子が、例えば顧客の注文に応
じた表示内容となる文字・図柄W等の凸版面部2が形成
された型押用板部材1を、焼成前の菓子生地P表面に型
押しして文字・図柄W等の凹部Qを形成し、当該凹部Q
内に着色剤溶液Rが流し込まれて焼成して成るからであ
り、これにより、顧客の注文に応じた言葉の贈り物とし
ての希望の文字やメッセージあるいは簡単な図柄として
のイラストやマーク等を菓子に対し簡単且つ低コストで
形成することができるのである。
【0019】また本発明に係る文字・図柄W等を型押し
して表示した菓子の製造方法においては、例えば顧客の
注文に応じた表示内容となる文字・図柄W等の凸版面部
2を型押用板部材1に形成する凸版面部作成工程Aと、
焼成前の菓子生地P表面に型押用板部材1の凸版面部2
を型押しして文字・図柄W等の凹部Qを形成する凹部形
成工程Bと、菓子生地P表面に形成された凹部Q内に着
色剤溶液Rを流し込む塗布工程Cと、塗布工程C後の菓
子生地Pを焼成する焼成工程Dとから成るので、菓子表
面に対し文字・図柄W等の凹部Qを着色剤色で容易に表
現することができる。
【0020】凸版面部作成工程Bは、ケミカルウッド・
ABS樹脂・アクリル樹脂等から成る型押用板部材1の
表面を切削研磨装置21のドリル22によって文字・図
柄W部分を残して周囲を削り取ることにより当該文字・
図柄W等の凸版面部2が形成されるので、焼成前の菓子
生地P表面に文字・図柄W等の凹部Qを形成するための
型押用板部材1を低コストで簡単に製作することができ
る。
【0021】凸版面部作成工程Bは、無発泡ウレタン樹
脂から成るトレー状の鋳型部材11の内底部に切削研磨
装置21のドリル22によって文字・図柄W部分に沿っ
て削り取ることにより当該文字・図柄W等の凹版面部1
2を形成すると共に、鋳型部材11内に透明シリコン樹
脂Tを流し込み硬化させることにより表面に文字・図柄
W等の凸版面部2が形成された透明な型押用板部材1を
形成するので、焼成前の菓子生地P表面に文字・図柄W
等の凹部Qを形成するための透明な型押用板部材1を低
コストで簡単に製作することができる。しかも型押用板
部材1自体が透明であるために、焼成前の菓子生地P表
面に型押用板部材1の凸版面部2を型押しして文字・図
柄W等の凹部Qを形成するに際し、菓子生地P表面に対
する凸版面部2の当接位置を型押用板部材1上側から透
かして見ることができ、菓子生地P表面に対する凸版面
部2の位置決めを正確に行なうことができる。
【0022】切削研磨装置21は、左右方向にスライド
移動可能となるようドリル22を備えた切削研磨駆動源
23と、上下方向にスライド移動可能となるよう型押用
板部材1もしくは鋳型部材11を固定したステージ面部
24とを有し、予めパソコンPC画面に作成表示してあ
る文字・図柄W等の鏡映反転信号を切削研磨駆動源23
側およびステージ面部24側に出力してそれぞれを相対
移動させることにより当該型押用板部材1もしくは鋳型
部材11に鏡映反転された文字・図柄W等を切削形成す
るので、焼成前の柔軟な菓子生地P表面に文字・図柄W
等の凹部Qを形成するための型押用板部材1を顧客の注
文に応じて自由自在に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるクッキー等の焼
成菓子に文字・図柄等を型押しして表示作製する工程を
示すフローチャートである。
【図2】本発明の一実施の形態におけるパソコンに接続
された切削研磨装置の斜視図である。
【図3】同じく型押用板部材の一例を示すもので、
(a)は凸版面部側から見た斜視図、(b)は型押用板
部材の凸版面部を生地表面に型押しする状態を示す斜視
図である。
【図4】同じく生地表面に形成された文字・図柄等の凹
部に着色剤溶液を流し込み塗布してからオーブン装置に
収納する状態を示す斜視図である。
【図5】(a)乃至(f)は作製された各種形態のクッ
キー菓子を透明包装袋に包装した状態を示す平面図であ
る。
【図6】型押用板部材を作製する他例を示すもので、
(a)は鋳型部材に溶解した透明シリコン樹脂を流し込
む状態を示す斜視図、(b)は鋳型部材内部で硬化した
透明シリコン樹脂による型押用板部材を抜脱する状態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
A…凸版面部作成工程 B…凹部形成工
程 C…塗布工程 D…焼成工程 P…菓子生地 Q…凹部 R…着色剤溶液 S…スプレー容
器 H…刷毛 V…オーブン装
置 T…シリコン樹脂 PC…パソコン M…マウス K…キーボード W…文字・図柄 1…型押用板部材 2…凸版面部 3…ハンドル柄 11…鋳型部材 12…凹版面部 21切削研磨装置 22…ドリル 23…切削研磨駆動源 24…ステージ
面部 25…加工エリア凹所 26…水平軸杆 27…垂直軸杆

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字・図柄等の凸版面部が形成された型
    押用板部材を、焼成前の菓子生地表面に型押しして文字
    ・図柄等の凹部を形成し、当該凹部内に着色剤溶液が流
    し込まれて焼成して成ることを特徴とする文字・図柄等
    を型押しして表示した菓子。
  2. 【請求項2】 文字・図柄等の凸版面部を型押用板部材
    に形成する凸版面部作成工程と、焼成前の菓子生地表面
    に型押用板部材の凸版面部を型押しして文字・図柄等の
    凹部を形成する凹部形成工程と、菓子生地表面に形成さ
    れた凹部内に着色剤溶液を流し込む塗布工程と、塗布工
    程後の菓子生地を焼成する焼成工程とから成ることを特
    徴とする文字・図柄等を型押しして表示した菓子の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 文字・図柄等は顧客の注文に応じた表示
    内容とする請求項2記載の文字・図柄等を型押しして表
    示した菓子の製造方法。
  4. 【請求項4】 凸版面部作成工程は、ケミカルウッド・
    ABS樹脂・アクリル樹脂等から成る型押用板部材の表
    面を切削研磨装置のドリルによって文字・図柄部分を残
    して周囲を削り取ることにより当該文字・図柄等の凸版
    面部が形成される請求項2または3記載の文字・図柄等
    を型押しして表示した菓子の製造方法。
  5. 【請求項5】 凸版面部作成工程は、無発泡ウレタン樹
    脂から成るトレー状の鋳型部材の内底部に切削研磨装置
    のドリルによって文字・図柄部分に沿って削り取ること
    により当該文字・図柄等の凹版面部を形成すると共に、
    鋳型部材内に透明シリコン樹脂を流し込み硬化させるこ
    とにより表面に文字・図柄等の凸版面部が形成された透
    明な型押用板部材を形成する請求項2乃至4のいずれか
    記載の文字・図柄等を型押しして表示した菓子の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 切削研磨装置は、左右方向にスライド移
    動可能となるようドリルを備えた切削研磨駆動源と、上
    下方向にスライド移動可能となるよう型押用板部材もし
    くは鋳型部材を固定したステージ面部とを有し、予めパ
    ソコン画面に作成表示してある文字・図柄等の鏡映反転
    信号を切削研磨駆動源側およびステージ面部側に出力し
    てそれぞれを相対移動させることにより当該型押用板部
    材もしくは鋳型部材に鏡映反転された文字・図柄等を切
    削形成する請求項4または5記載の文字・図柄等を型押
    しして表示した菓子の製造方法。
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