JP3018080B2 - 固形描画材 - Google Patents

固形描画材

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JP3018080B2 JP17046189A JP17046189A JP3018080B2 JP 3018080 B2 JP3018080 B2 JP 3018080B2 JP 17046189 A JP17046189 A JP 17046189A JP 17046189 A JP17046189 A JP 17046189A JP 3018080 B2 JP3018080 B2 JP 3018080B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は固形描画材に関し、更に詳細には、描画跡の
濃度が高い固形描画材に関するものである。
(従来の技術) 従来、固形描画材には、顔料と、パラフィンワックス
・マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス及
び/又はカルナウバワックス・木ロウ・ミツロウといっ
た植物系や動物系のワックスと、必要に応じて体質顔料
と、ワセリン・スピンドル油・鉱油等のオイル分とより
なる、所謂クレヨン、パスと呼ばれる軟質固形描画材
と、顔料と、体質顔料と、ポリエチレン等の成型用樹脂
と、ポリエチレンワックス等の合成ワックスと、パラフ
ィンワックス・マイクロクリスタリンワックス等の石油
系ワックスと、必要に応じてステアリン酸等の滑剤とよ
りなる、所謂プラスチッククレヨンと呼ばれる硬質固形
描画材とが知られている。
(発明が解決しようとする課題) 上記軟質の固形描画材は描画跡の濃度は高いが、紙、
プラスチックフィルム等で、その表面を覆っておかない
と、使用時に手指等が汚れるという欠点が有り、又、硬
質の固形描画材は、裸のままで使用しても手指が汚れる
ことは無いが、描画跡が薄いという欠点が有った。
そこで、本発明者は、硬質固形描画材タイプであっ
て、且つ、描画跡の濃度が高い固形描画材を得ることを
目的とし、本発明を完成させた。
(課題を解決するための手段) 本発明は、顔料と成型用樹脂とワックスとを少なくと
も含む固形描画材において、前記成型用樹脂が、メルト
インデックス20〜50(g/10min,190℃)のポリエチレン
であり、ワックスが分子量2000〜5000のポリエチレンワ
ックスであり、更に、炭素数が22〜24の脂肪酸アミドを
含むことを特徴とする固形描画材を要旨とするものであ
る。
以下本発明を詳細に説明する。
顔料は着色剤として使用するものであって、従来公知
の、カーボンブラック、酸化チタン、酸化亜鉛、フタロ
シアニンブルー、フタロシアニングリーン、ワッチング
レッド、カーミン6B、ハンザイエロー等無機、有機を問
わず使用可能であって、単独又は2種以上混合して用い
ても良く、その使用量は顔料の種類によって大きく異な
るが、発色並びに描画性等を考慮すれば、固形描画材全
量に対して3〜30重量%が好ましい。
成型用樹脂は、固形描画材を形成するために用いるも
のであって、ポリエチレンを用い、そのメルトインデッ
クス(以下、MIと略記する)は、ASTM(アメリカ材料試
験協会規格)D1238に規定された試験方法において、20
〜50(g/10min,190℃)であることが必要である。
これはMIが20未満では描画跡の濃度が低いためであ
り、50を越えると、濃度の点では良好であるものの固形
描画材として成形が困難になったり、固形描画材の折損
強度が低下し、実用上の問題を呈するためである。
成型用樹脂の使用量は固形描画材全量に対して10〜40
重量%、更に好ましくは15〜25重量%が用いられる。
ワックスは、分子量が2000〜5000のポリエチレンワッ
クスを用いる。
ワックスの使用量は固形描画材全量に対して5〜60重
量%が好ましい。
炭素数が22〜24の脂肪酸アミドは、エルカ酸アミド
(炭素数22)、リグノセリン酸アミド(炭素数24)があ
る。
尚、上記必須成分以外に、必要に応じて増量剤若しく
は充填剤として従来公知の、炭酸カルシウム、タルク、
クレー、シリカ、硫酸バリウム等の体質顔料を固形描画
材全量に対して3〜25重量%用いたり、天然ワックス、
合成ワックス、金属石鹸や脂肪酸エステル系、シリコン
系、アルキルアマイド系、アルキルフェノール系などの
界面活性剤を用いたりすることもできる。
本発明の固形描画材は、上記各成分を加熱撹拌混合
し、また必要に応じてニーダー、ロールミル等の混練機
で、混練し、これを溶融状態で型に流し込み、または射
出・圧入、もしくは押出しし、冷却固化して得ることが
できる。
(作 用) 本発明の固形描画材は、顔料と、メルトインデックス
20〜50(g/10min,190℃)のポリエチレンと、分子量200
0〜5000のポリエチレンワックスと、炭素数が22〜24の
脂肪酸アミドとを併用しているので、樹脂の伸びが小さ
く、切れが良好であるため、描画時の圧力により容易に
崩壊し、更に紙面上で微細化する。更に、ワックスのタ
ック性と相まって、描画時の塗膜が厚くなり、更に樹脂
は伸びが小さく平面化しにくいため顔料を被う割合が小
さい。このため描画跡の濃度が向上すると推察される。
(実施例) 以下、本発明を実施例で更に詳細に説明するが、実施
例及び比較例中「部」とは「重量部」を示すものとす
る。
実施例1 J2522(ポリエチレン、MI:20、宇部興産(株)製)30部 ハイワックス210P(ポリエチレンワックス、平均分子量
2000、三井石油(株)製) 25部 140゜Fパラフィン(パラフィンワックス、日本精蝋
(株)製) 25部 エルカ酸アミド 5部 ステアリン酸亜鉛 5部 カーミン6B(赤色顔料) 10部 上記成分中、J2522、ハイワックス210P、140゜Fパラ
フィンをヘンシェルミキサーで加熱混合し、溶融した
後、他の成分を加え、再度混合する。その後冷却し、ペ
レット化したのち、成型機にて射出成型し、赤色固形描
画材を得た。
実施例2 J2522(ポリエチレン、MI:20、宇部興産(株)製)30部 ハイワックス410P(ポリエチレンワックス、平均分子量
4000、三井石油(株)製) 25部 140゜Fパラフィン(パラフィンワックス、日本精蝋
(株)製) 25部 エルカ酸アミド 5部 ステアリン酸亜鉛 5部 カーミン6B(赤色顔料) 10部 上記成分中、J2522、ハイワックス410P、140゜Fパラ
フィンをヘンシェルミキサーで加熱混合し、溶融した
後、他の成分を加え、再度混合する。その後冷却し、ペ
レット化したのち、成型機にて射出成型し、赤色固形描
画材を得た。
実施例3 J5019(ポリエチレン、MI:50、宇部興産(株)製)30部 CWO−301(酸化型ポリエチレンワックス、平均分子量30
00、中国製油(株)製) 25部 140゜Fパラフィン 25部 リグノセリン酸アミド 5部 ステアリン酸亜鉛 5部 カーミン6B(赤色顔料) 10部 上記成分中、J5019、CWP−301、140゜Fパラフィンを
ヘンシェルミキサーで加熱混合し、溶融した後、他の成
分を加え、再度混合する。その後冷却し、ペレット化し
たのち、成型機にて射出成型し、赤色固形描画材を得
た。
実施例4 J3519(ポリエチレン、MI:35、宇部興産(株)製)30部 2203A(酸変性型ポリエチレンワックス、平均分子量2,7
00、三井石油(株)製) 20部 カルナウバワックス((株)野田ワックス製) 15部 マイクロクリスタリンワックス(日本石油(株)製) 15部 エルカ酸アミド 4部 ステアリン酸カルシウム 6部 フタロシアニンブルー(青色顔料) 10部 上記成分中、J3519、2203A、カルナウバワックス、マ
イクロクリスタリンワックスをヘンシェルミキサーで加
熱混合し、溶融した後、他の成分を加え、再度混合す
る。その後冷却し、ペレット化したのち、成型機にて射
出成型し、青色の固形描画材を得た。
比較例1 J2522(ポリエチレン、MI:20、宇部興産(株)製)30部 PEW−K2(ポリエチレンワックス、平均分子量750、中国
製油(株)製) 25部 140゜Fパラフィン(パラフィンワックス、日本精蝋
(株)製) 25部 エルカ酸アミド 5部 ステアリン酸亜鉛 5部 カーミン6B(赤色顔料) 10部 上記成分中、J2522、PEW−K2、140゜Fパラフィンをヘ
ンシェルミキサーで加熱混合し、溶融した後、他の成分
を加え、再度混合する。その後冷却し、ペレット化した
のち、成型機にて射出成型し、赤色固形描画材を得た。
比較例2、3 比較例1のJ2522を、各々B128(MI:1)F320(MI:3)
(以上、ポリエチレン、宇部興産(株)製)に変えた他
は、すべて比較例1と同様になして赤色の固形描画材を
得た。
比較例4 実施例3のJ5019を、B128(ポリエチレン、MI:1、宇
部興産(株)製)に変えた他は、すべて実施例3と同様
になして赤色の固形描画材を得た。
比較例5 比較例1のJ2522をL719(ポリエチレン、MI:7、宇部
興産(株)製)に変えた他は、すべて比較例1と同様に
なして赤色の固形描画材を得た。
比較例6 実施例4のJ3519をB128に変えた他は、すべて実施例
4と同様になして青色の固形描画材を得た。
(発明の効果) 以上実施例1〜4、比較例1〜6で得た固形描画材に
ついて濃度試験を行なった。結果を表1、2に示す。
濃度試験: 各例で得た固形描画材先端を市販の鉛筆削り器で削
り、筆記角度75゜筆記圧300gでレコード式画線機(精機
工業研究所(株)製、Model PS−5)にて、400rpmの条
件で筆記した。
試験用紙は、コート紙を用いた。
その後、描画跡のY値(明度)をカラーコンピュータ
Model SM−4(スガ試験機(株)製)にて、測定した。
(Y値が小さい方が濃度が高いことを示す。) 尚、濃度試験で測定した試験片の描画面を目視観察し
たところ、実施例1〜4は良好な塗布状態であったが、
比較例1はわずかながら塗膜の剥離が見られ、比較例2
〜6は塗膜の剥離が多く見られた。これは、ワックスと
して用いた分子量が2000から5000のポリエチレンワック
スのタック性に起因するものと考えられる。
以上、詳細に説明したように、本発明に係る固形描画
材は濃度の高い描画跡を得ることができる優れたもので
ある。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顔料と成型用樹脂とワックスとを少なくと
    も含む固形描画材において、前記成型用樹脂が、メルト
    インデックス20〜50(g/10min,190℃)のポリエチレン
    であり、ワックスが分子量2000〜5000のポリエチレンワ
    ックスであり、更に、炭素数が22〜24の脂肪酸アミドを
    含むことを特徴とする固形描画材。
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