JP2010037434A - 固形描画材 - Google Patents

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伸二 辻尾
Hidetoshi Fukuo
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Abstract

【課題】アート紙やコート紙等の平滑な表面を有する描画面のみならず、樹脂やガラスや金属板等のような非吸収性の描画面にも滑らかに描画することができ、しかも、描線が高い濃度を有する軟質固形描画材を提供する。
【解決手段】本発明による軟質固形描画材は、顔料とワックスと鉱物油と非晶性ポリα−オレフィンとロジンを含んでなる固形描画材であって、固形描画材の全量に対して、非晶性ポリα−オレフィンを0.05〜1.0重量%の範囲で含み、ロジンを2.5〜20重量%の範囲で含むと共に、上記非晶性ポリα−オレフィン1重量部に対して、ロジンを10〜150重量部の範囲で含んでなるものである。
【選択図】なし

Description

本発明は固形描画材に関し、詳しくは、アート紙やコート紙等の吸収性の描画面のみならず、プラスチック、ガラス、金属板等のような非吸収性の描画面にも滑らかに描画することができ、しかも、描画跡、即ち、描線が高い濃度を有する軟質の固形描画材に関する。
従来、固形描画材には、軟質固形描画材と硬質固形描画材とが知られている。軟質固形描画材は、代表的には、顔料とワックスと鉱物油と必要に応じて体質顔料を含んでなる固形描画材であって、クレヨンやパスと呼ばれるものがこの範疇に属する。硬質固形描画材としては、例えば、顔料と体質顔料と樹脂とワックスと必要に応じて滑剤とを含んでなり、所謂プラスチッククレヨンと呼ばれるものが知られている(特許文献1参照)。
上記軟質及び硬質固形描画材のうち、軟質のものは、従来、アート紙やコート紙等の吸収性の描画面には滑らかに描画することができ、また、その描線は高い濃度を有するが、プラスチック、ガラス、金属板等のような非吸収性の描画面には描画し難いという問題がある。
特開平03−221574号公報
本発明は、上述した従来の固形描画材における問題を解決するためになされたものであって、アート紙やコート紙等の吸収性の描画面のみならず、プラスチック、ガラス、金属板等のような非吸収性の描画面にも滑らかに描画することができ、しかも、描線が高い濃度を有する軟質固形描画材を提供することを目的とする。
本発明による固形描画材は、少なくとも顔料とワックスと鉱物油と非晶性ポリα−オレフィンとロジンを含んでなる固形描画材であって、固形描画材の全量に対して、非晶性ポリα−オレフィンを0.05〜1.0重量%の範囲で含み、ロジンを2.5〜20重量%の範囲で含むと共に、上記非晶性ポリα−オレフィン1重量部に対して、ロジンを10〜150重量部の範囲で含んでなるものである。
本発明による固形描画材は、顔料とワックスと鉱物油に加えて、非晶性ポリα−オレフィンとロジンをそれぞれ所定の割合にて含むと共に、非晶性ポリα−オレフィンに対してロジンを所定の割合にて含むことによって、軟質でありながら、プラスチック、ガラス、金属板等のような非吸収性の描画面にも滑らかに描画することができ、しかも、描画跡、即ち、描線が高い濃度を有する。
本発明による固形描画材は、顔料とワックスと鉱物油に加えて、非晶性ポリα−オレフィンとロジンを含み、更に、ロジンを上記非晶性ポリα−オレフィンに対して所定の割合で含んでなるものである。
本発明において、顔料は、描画面上に形成された描線における着色剤として機能するものであって、従来、固形描画材において着色剤として用いられているものであれば、いずれでもよく、無機顔料、有機顔料、白色顔料、蛍光顔料等が用いられる。無機顔料としては、例えば、弁柄、群青、紺青、カーボンブラック等を、白色顔料としては、例えば、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、アルミナホワイト等を、有機顔料としては、例えば、フタロシアニン系、アゾ系、キナクリドン系、ジオキサジン系、ジケトピロロピロール系等を挙げることができ、具体例としては、例えば、ピグメントブルー15、ピグメントブルー15:3、ピグメントグリーン7、ピグメントイエロー93、ピグメントレッド144、ピグメントオレンジ5、ピグメントバイオレット19、ピグメントレッド122、ピグメントバイオレット23、ピグメントオレンジ71、ピグメントレッド254等を挙げることができる。これら顔料は、単独にて、又は2種以上を組み合わせて用いられる。
顔料の配合量は、その種類にもよるが、発色性や描画性等を考慮すれば、固形描画材の全量において、通常、1〜50重量%の範囲である。顔料の配合量が固形描画材の全量において、1重量%よりも少ないときは、描線の濃度が薄く、実用的でなく、他方、50重量%よりも多いときは、得られる固形描画材が強度に劣って、実用的でない。
本発明によれば、上記顔料と共に、必要に応じて、体質顔料が用いられる。体質顔料としては、例えば、タルク、マイカ、カオリンクレー、ベントナイト、雲母、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、板状アルミナ、硫酸マグネシウム等が用いられる。これら体質顔料は、描画に際して固形描画材の摩耗を促進させる機能を有し、必要に応じて、固形描画材の全量に対して、通常、50重量%以下の範囲で用いられ、好ましくは、10〜40重量%の範囲で用いられる。
ワックスは、描線の定着性の向上のために用いられるものであって、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス、カルナウバワックス、ミツロウ、木ロウ、牛脂等の動・植物系ワックス、モンタンワックス等の鉱物系ワックス、ポリエチレンワックス等の合成ワックス等、従来固形描画材に用いられているワックスが適宜に用いられる。本発明による固形描画材において、これらワックスの配合量は、固形描画材の全量に対して、通常、15〜60重量%の範囲である。ワックスの配合量が固形描画材の全量に対して15重量%よりも少ないときは、得られる描線が描画面上において定着性に劣り、一方、60重量%よりも多いときは、得られる固形描画材が強度に劣ることとなる。本発明によれば、好ましくは、ワックスの配合量は、固形描画材の全量に対して、好ましくは、20〜50重量%の範囲であり、最も好ましくは、25〜45重量%の範囲である。
本発明による固形描画材は、アート紙やコート紙等の吸収性の描画面のみならず、軟質でありながら、プラスチック、ガラス、金属板等のような非吸収性の描画面にも滑らかに描画することができ、しかも、描画跡、即ち、描線が高い濃度を有するように、鉱物油と共に、非晶性ポリα−オレフィンとロジンを含んでいる。
鉱物油としては、流動パラフィン、ミネラルオイル、マシン油、スピンドル油等が好ましく用いられる。その配合量は、固形描画材の全量に対して、通常、5〜25重量%の範囲である。鉱物油の配合量が固形描画材の全量に対して5重量%よりも少ないときは、上記効果に乏しく、他方、25重量%よりも多いときは、得られる固形描画材が強度に劣るのみならず、得られる描線がべたつきを有するようになるので好ましくない。
非晶性ポリα−オレフィンは、炭素原子数3〜6のα−オレフィンの単独重合体若しくは2種以上の共重合体又は炭素原子数3〜6のα−オレフィンとエチレンとの共重合体であり、具体的には、非晶性ポリプロピレン、非晶性プロピレン−エチレン共重合体、非晶性プロピレン−ブテン共重合体、非晶性エチレン−ブテン共重合体、非晶性エチレン−プロピレン−ブテン共重合体等を挙げることができる。その配合量は、固形描画材の全量に対して、通常、0.05〜1.0重量%の範囲であり、好ましくは、0.1〜0.5重量%の範囲である。
また、ロジンは、天然樹脂の一つであって、ガムロジン、ウッドロジン、ロジンエステル等が好ましく用いられる。その配合量は、固形描画材の全量に対して、通常、2.5〜20重量%の範囲であり、好ましくは、5〜15重量%の範囲である。
更に、本発明によれば、ロジンの配合量は、前記非晶性ポリα−オレフィン1重量部に対して、10〜150重量部、好ましくは、15〜130重量部の範囲である。
本発明によれば、このように、前記成分に加えて、非晶性ポリα−オレフィンとロジンを固形描画材に基づいてそれぞれ上記割合にて含むと共に、非晶性ポリα−オレフィンに対してロジンを所定の割合にて含むことによって、軟質でありながら、樹脂やガラスや金属板等のような非吸収性の描画面にも滑らかに描画することができ、しかも、描線が高い濃度を有する固形描画材を得ることができる。
本発明による固形描画材は、その製造方法において、特に限定されるものではないが、例えば、上述した各成分を混合し、これを加熱下に溶融混練し、これを所定の型中に流し込んだ後、冷却し、固化させて、得ることができる。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例によって何ら限定されるものではない。
表1に示す割合にて各成分を混合し、80℃に加熱し、溶融混練し、これを所定の型中に流し込んだ後、冷却、固化させて、それぞれの固形描画材を得た。
表1において各成分として下記のものを用いた。
(顔料)
顔料1:古河工業(株)製サンカチタンFA−50(酸化チタン、ピグメント・ホワイト6)
顔料2:クラリアント製ホスタパームレッドF5RK(ピグメント・レッド170)
顔料3:三菱化学(株)製カーボンブラック#30(ピグメント・ブラック7)
(体質顔料)
炭酸カルシウム
(ワックス)
ワックス1:ミヨシ油脂(株)製ギュウシIHFフレーク
ワックス2:モービル石油(株)製パラフィン135°
(鉱物油)
中央化成(株)製ホワイトミネラルオイル
(非晶性ポリα−オレフィン)
非晶性ポリα−オレフィン1:宇部興産(株)製ウベタックUT−2585
非晶性ポリα−オレフィン2:宇部興産(株)製ウベタックUT−2535
(ロジン)
荒川化学(株)製パインクリスタルKE−311(ロジンエステル)
吸収性の描画面を市販の画用紙とし、非吸収性の描画面をガラス面とし、これらに表1に示すそれぞれの固形描画材を用いて描画し、円滑に描画することができ、しかも、描線が高い濃度を有するときを「○」とし、円滑に描画することができず、しかも、描線が薄い濃度を有するときを「×」とした。結果を表1に示す。
Figure 2010037434
表1の結果から明らかなように、本発明によれば、吸収性の描画面のみならず、非吸収性の描画面にも円滑に描画することができ、しかも、描線は高い濃度を有する。

Claims (3)

  1. 少なくとも顔料とワックスと鉱物油と非晶性ポリα−オレフィンとロジンを含んでなる固形描画材であって、固形描画材の全量に対して、非晶性ポリα−オレフィンを0.05〜1.0重量%の範囲で含み、ロジンを2.5〜20重量%の範囲で含むと共に、上記非晶性ポリα−オレフィン1重量部に対して、ロジンを10〜150重量部の範囲で含むことを特徴とする固形描画材。
  2. 顔料を1〜50重量%、ワックスを15〜60重量%及び鉱物油を5〜25重量%の範囲で含む請求項1に記載の固形描画材。
  3. 体質顔料を50重量%以下の範囲で含む請求項2に記載の固形描画材。
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