JP3018004B2 - カメラスタビライザの防振機構 - Google Patents

カメラスタビライザの防振機構

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JP3018004B2
JP3018004B2 JP7103492A JP10349295A JP3018004B2 JP 3018004 B2 JP3018004 B2 JP 3018004B2 JP 7103492 A JP7103492 A JP 7103492A JP 10349295 A JP10349295 A JP 10349295A JP 3018004 B2 JP3018004 B2 JP 3018004B2
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義彦 渡辺
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】航空機、車両等に搭載される、ジ
ンバルサーボ機構を用いたカメラスタビライザの防振機
構に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
この種の防振機構では、図4に示すような複数の防振ゴ
ム3が、カメラスタビライザ1と機体(振動発生側)2
との間に取付けられている。しかしながら、この防振ゴ
ム3によっては、機体1の10Hz程度以上の振動(上下
方向、前後、左右方向)に対しては防振効果はあるが、
それ以下の、ジンバルサーボ機構が応答できる周波数
(数Hz)までの間の、数Hzから10Hzの振動に対しては
防振効果がほとんど期待できないと言う欠点があった。
【0003】この発明の目的は、ジンバルサーボ機構が
応答できない数Hz以上の周波数域において機体から受け
る振動を防振できるようにしようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1の防振機構は、カメラを保持したジンバ
ルサーボ機構を支持するユニバーサルジョイントと、そ
のユニバーサルジョイントを保持するジョイント保持部
と、そのジョイント保持部を支持して、上下方向に配さ
れる円筒状の内部シャフトと、その内部シャフトの外側
に同軸心に係合され、内部シャフトに対して回動自在か
つ上下にスライド自在に配される円筒状の外部シャフト
とが設けられる。また、内部シャフトの周りに巻回さ
れ、内部シャフトの上部の外周面に形成されたフランジ
と、外部シャフトの下端の内周面に形成されたフランジ
との間に偏倚されるコイルばねと、外部シャフトの外周
面をベアリングを介して回動自在に保持して、機体に取
付けられるカメラスタビライザのハウジングとが設けら
れる。
【0005】(2)請求項2の発明では、前記(1)に
おいて、外部シャフトの一端に同軸心に取付けられたプ
ーリ取付円筒と、そのプーリ取付円筒に同軸心に取付け
られ、ベルトにより回動される駆動用プーリと、が付加
されている。 (3)請求項3の発明では、前記(1)において、対向
する内部シャフトの外周面と外部シャフトの内周面との
間に、それら両シャフト間の上下方向の位置ずれ(振
動)にダンピングを与える複数のリニアベアリングが介
在されている。
【0006】(4)請求項4の発明では、 前記(2
おいて、プーリ取付円筒は、その上端面を閉塞する端
板を有し、その端板が外部シャフトの上端にほぼ直角に
取付けられ、その端板と外部シャフトのフランジとの間
に、複数のガイドシャフトが取付けられ、それらのガイ
ドシャフトの各々に円筒状のリニアベアリングが嵌合さ
れている。
【0007】(5)請求項5の発明では、前記(4)に
おいて、プーリ取付板の回転をベルトを介してポテンシ
ョメータに伝達する測定用プーリが、プーリ取付円筒の
端板の中心部に同軸心に取付けられている。 (6)請求項6の発明では、前記(5)において、測定
プーリの中心孔に、ジンバルサーボ機構に電源を供給
するためのスリップリングが保持されている。
【0008】
【実施例】この発明の防振機構は、図1乃至図3に示す
ように、カメラを保持したジンバルサーボ機構4をユニ
バーサルジョイント5により吊り下げて支持する。ユニ
バーサルジョイント5はジョイント保持部6により保持
される。円筒状の内部シャフト7はジョイント保持部6
を下端に保持した状態で上下方向に延長され、その内部
シャフト7の外側に円筒状の外部シャフト8が同軸心に
係合される。外部シャフト8は内部シャフト7に対して
回動自在かつ上下にスライド自在に配されている。
【0009】内部シャフト7の周りにコイルばね9が巻
回される。コイルばね9は内部シャフト7の上部の外周
面に形成されたフランジ7aと、外部シャフト8の下端
の内周面に形成されたフランジ8aとの間に偏倚されて
挟持される。カメラスタビライザのハウジング1aはリ
ング状の複数のベアリング10を介して外部シャフト8
を回動自在に保持し、その状態で機体(図示せず)に取
付けられる。この実施例ではコイルばね9の大部分は内
部シャフトのフランジ7aにリング状に形成された凹部
7b内に収容される。
【0010】機体の上下方向の振動は、コイルばね9に
より防振され、機体の横振動(前後、左右方向の振動)
はユニバーサルジョイント5により防振される。なお、
ジョイント保持部6の内面に貼り付けられたダンパーシ
ート11によって、ユニバーサルジョイント5で除去で
きなかった横振動を抑圧するようにしている。コイルば
ね9の機械的共振周波数は2〜3Hzと極めて低いので、
数Hz以上の上下振動を効果的に防振できる。
【0011】プーリ取付円筒13の端板13aが外部シ
ャフト8の上端に同軸心に取付けられ、プーリ取付円筒
13の円筒部13bの外側に駆動用プーリ14が取付け
られる。駆動用プーリ14はその外周面に係合されたベ
ルト(図示せず)により回動され、この駆動用プーリ1
4と共に外部シャフト8が回動される(請求項2)。外
部シャフト8の回動は、外部シャフト8とコイルばね9
の偏倚力によって結合されている内部シャフト7に伝達
され、内部シャフト7の下方にユニバーサルジョイント
5等を介して取付けられているシンバルサーボ機構4を
任意の方向に回動させることができる。
【0012】この実施例では、対向する内部シャフト7
の外周面と外部シャフト8の内周面との間に、円筒状の
複数のリニアベアリングが軸線(中心線)Lに対してほ
ぼ等角間隔に配され(請求項3)、内部シャフト7の外
周面に取付けられる。これらのリニアベアリング15は
内部及び外部シャフト間の上下方向の位置ずれ(振動)
に対して適当なダンピングを与える機能を持つ。
【0013】プーリ取付円筒13の端板13aは、外部
シャフト8の上端にほぼ直角に、下端のフランジ8aと
対向するように取付けられる。端板13aとフランジ8
aとの間に、複数のガイドシャフト16がねじで取付け
られ、それらのガイドシャフトの各々に円筒状のリニア
ベアリング15が嵌合される(請求項4)。既に述べた
ように、駆動用プーリ14に係合されたベルト(図示せ
ず)によりプーリ取付円筒13が軸線Lを中心に回動さ
れ、これにより外部シャフト8,内部シャフト7が回動
され、内部シャフトの下側にユニバーサルジョイント5
を介して吊り下げられたジンバルサーボ機構が回動され
る。プーリ取付円筒13の回動角をポテンショメータ
(図示せず)に伝達するために、測定用プーリ18がプ
ーリ取付円筒13の端板13aの中心部に同軸心に取付
けられる(請求項5)。
【0014】測定用プーリ18の中心孔に、ジンバルサ
ーボ機構4に電源を供給するためのスリップリング20
が保持される(請求項6)。
【0015】
【発明の効果】この発明では、内部シャフト7と外部シ
ャフト8との間に共振周波数の極めて低い(2〜3Hz程
度)コイルばね9を介在させることによって、従来防振
できなかった数Hz以上の超低周波数の機体の上下方向の
振動を抑圧することができる。この防振効果は内部及び
外部シャフトの間にリニアベアリング15を介在させる
ことによって一層顕著となる。
【0016】また、機体の横振動(前後、左右方向の振
動)は内部シャフトの下側に取付けたユニバーサルジョ
イント5により効果的に抑圧されてカメラを搭載したジ
ンバルサーボ機構4に伝達されない。この発明の防振機
構によって、機体振動の影響の少ない安定したカメラ映
像を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の防振機構の要部の断面図。
【図2】この発明の防振機構の要部を断面で示した斜視
図。
【図3】この発明の防振機構の断面膜式図。
【図4】従来の防振機構の正面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/56

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラを保持したジンバルサーボ機構を
    支持するユニバーサルジョイントと、 そのユニバーサルジョイントを保持するジョイント保持
    部と、 そのジョイント保持部を支持して、上下方向に配される
    円筒状の内部シャフトと、 その内部シャフトの外側に同軸心に係合され、内部シャ
    フトに対して回動自在かつ上下にスライド自在に配され
    る円筒状の外部シャフトと、 前記内部シャフトの周りに巻回され、前記内部シャフト
    の上部の外周面に形成されたフランジと、前記外部シャ
    フトの下端の内周面に形成されたフランジとの間に偏倚
    されるコイルばねと、 前記外部シャフトの外周面をベアリングを介して回動自
    在に保持して、機体に取付けられるカメラスタビライザ
    のハウジングと、 を具備するカメラスタビライザの防振機構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記外部シャフトの
    一端に同軸心に取付けられたプーリ取付円筒と、そのプ
    ーリ取付円筒に同軸心に取付けられ、ベルトにより回動
    される駆動用プーリと、が付加されていることを特徴と
    するカメラスタビライザの防振機構。
  3. 【請求項3】 請求項1において、対向する前記内部シ
    ャフトの外周面と外部シャフトの内周面との間に、それ
    ら両シャフト間の上下方向の位置ずれにダンピングを与
    える複数のリニアベアリングが介在されていることを特
    徴とするカメラスタビライザの防振機構。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記プーリ取付円筒
    はその上端面を閉塞する端板を有し、その端板が前記外
    部シャフトの上端にほぼ直角に取付けられ、その端板と
    前記外部シャフトのフランジとの間に、複数のガイドシ
    ャフトが取付けられ、それらのガイドシャフトの各々に
    円筒状の前記リニアベアリングが嵌合されていることを
    特徴とするカメラスタビライザの防振機構。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記プーリ取付円筒
    の回転をベルトを介してポテンショメータに伝達する
    定用プーリが、前記プーリ取付円筒の前記端板の中心部
    に同軸心に取付けられていることを特徴とするカメラス
    タビライザの防振機構。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記測定用プーリの
    中心孔に、ジンバルサーボ機構に電源を供給するための
    スリップリングが保持されていることを特徴とするカメ
    ラスタビライザの防振機構。
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