JP3017473U - 屈曲管継手用保温材 - Google Patents

屈曲管継手用保温材

Info

Publication number
JP3017473U
JP3017473U JP1995003976U JP397695U JP3017473U JP 3017473 U JP3017473 U JP 3017473U JP 1995003976 U JP1995003976 U JP 1995003976U JP 397695 U JP397695 U JP 397695U JP 3017473 U JP3017473 U JP 3017473U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
flange
bent pipe
retaining member
heat retaining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1995003976U
Other languages
English (en)
Inventor
智信 中島
常行 中島
Original Assignee
アディア株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アディア株式会社 filed Critical アディア株式会社
Priority to JP1995003976U priority Critical patent/JP3017473U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3017473U publication Critical patent/JP3017473U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水、油、蒸気、ガス、空気、その他流体を移
送する配管の屈曲管継手の外表面全体を成形加工により
形成された保温部材を用いて空間を生じないように覆え
るようにする。 【構成】 屈曲管の両端部に溶接されたフランジ面に、
挿通されたボルト頭部およびナットの最大径よりわずか
に大きい凹部が形成された円弧状の第一保温部材を配置
し、この第一保温部材を屈曲管継手全体を覆う第二保温
部材で内包する。 【効果】 現物合わせによる屈曲管とフランジの溶接の
際に、両端部に配置されたフランジのボルト穴位置のず
れに影響されることなく装着が可能となり、作業工数を
低減することができるとともに、保温部材装着状態を個
人差がなく均一化することができ、美観を損なわないよ
うにすることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、水、油、蒸気、ガス、空気、その他流体の配管の保温材として利用 する。本発明は、配管の屈曲部分に利用する。本発明は、特にJIS−B231 1に定められた規格品の屈曲管(通称エルボ、サイズは各種あり、その屈曲角度 も3種類定められている)の両端に、JIS−B2220に定められた規格品の フランジを溶接して形成される屈曲管継手の外表面全体を覆う保温材として利用 する。
【0002】
【従来の技術】
工場プラント内その他では、液体および気体の移送のために配管が施され、そ の配管の外周には周囲環境の温度の影響を小さくするために保温材が装着される 。例えば配管内を流れる液体が低温液体であるときには、その低温液体の温度は 周囲環境により影響を受けて移送中に温度が上昇する。このような周囲環境によ る影響をできるだけ小さくするように、配管の周囲にプラスチック成形品のカバ ーや他の断熱材により構成された保温部材を装着する技術が広く知られている。
【0003】 この配管が直線状であるときには、その保温材の構造は単純であり、内径が配 管の外径に等しい円筒形状である。しかし、その配管が屈曲する場合には保温部 材はその屈曲形状にあわせて製作しなければならない。図22は従来例における 保温部材の使用例を示す正面図、図23は従来例における図22のC矢視方向分 離側面図である。従来から、この図22および図23に示すように屈曲角度が9 0度の屈曲管(エルボ)11の外周に、屈曲部分の内側に中心軸線に沿って割り を有する発泡プラスチック成形によるフランジ部保温部材7aおよび屈曲部保温 部材7bが広く利用されている。この屈曲管(エルボ)11の他にも、屈曲管は JIS−B2311に管径および形状についてさまざまにその規格が制定されて いるから、その形状に合わせた成形品を用意することにより各種形状のものに対 応することができる。そして、結露した水や空気中の水蒸気が侵入することがな いように、また配管の場所によっては美観の上から、外装材が取付けられる。ま た、保温厚さに不足する部分があればグラスウールなど他の保温材で厚みをつけ てその上から金属製の薄板や各種テープ(アルミガラスクロス:アルミニューム とガラスクロスの複合材、ビニールテープなど)を外装する。
【0004】 そして一般に、この屈曲管継手の両端には、他の直線管または屈曲管11と接 続するためにフランジ12が溶接される。このフランジ12として、JIS−B 2220に定められた規格品が用いられる。
【0005】 このような構造では、フランジ12と屈曲管11とが、あらかじめ溶接されて いるものがある。しかし、配管を行うための装置がはじめに設置され、配管が設 置され、その後で配管と装置を屈曲管11を用いて接続するという手順で工事が 行われると、JIS−B2311に定められた屈曲管とJIS−B2220に定 められたフランジ12とが、作業現場で現物合わせにより溶接されることになる 。
【0006】 はじめから屈曲管11とフランジ12とが溶接された部品では、フランジ12 と屈曲管11とが屈曲管11の中心線を含む平面が、ちょうどフランジ12の中 央を二つのボルト穴から等しい距離位置を横切るように溶接されている。したが って、保温部材7a、7bについてもあらかじめ用意した発泡スチロールなどの 均一な成形加工品で対応することができる。
【0007】 しかし、現物合わせにより溶接される場合には、フランジ12はその中心軸ま わりに自由に回動した位置で溶接されることになる。この場合には、均一な成形 加工品ではフランジ12のボルト穴の位置が合わない。フランジ12のボルト穴 の位置を合わせて使用すると、屈曲管11の外周に保温部材7a、7bが密着せ ず、保温効果が十分でなくなり管壁に水滴が結露するなどの原因となる。
【0008】 このために、従来から現物合わせを行い現場で溶接をしたフランジ12と屈曲 管11については、既製品の保温部材7a、7bを使用することができないから 、そのような現場では、ガラスウールなどの変形可能な保温部材を使用して、屈 曲管11およびフランジ12の周囲に保温部材を手作業により巻付け、保温厚さ に不足する部分があれば、その外側から他の保温材で厚みをつけて、その上から 金属製の薄板や各種テープの外装材が取付けられる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来構造では、直線的な配管部分と屈曲管の部分とで保温部材の構 造が違うので美観を損ねることになる。また、手作業で行う保温部材の装着作業 は、作業工数が大きく高価になるとともに、作業者により均一に工作できないこ とから、しばしば顧客からのクレームの対象になる。すなわち、一つの工場の中 に同一形状の屈曲管が多数あるような場合に、複数の作業者が保温部材の装着を 行うと見た目に均一でない保温部材の固まりができてしまい、顧客はなかなか満 足しないことになる。また、作業者が不慣れであると、ガラスウールなどの保温 部材が細かい部分に挿入されずに空間ができてしまって、保温効果がわるくなり 、結露が発生するなのどの不都合がある。
【0010】 本考案はこのような背景に行われたものであって、現物合わせにより屈曲管と フランジを溶接した場合にも、成形加工品により保温部材を装着することができ る構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、屈曲管継手を構成する屈曲管およびその両端部に配置するフランジ が現物合わせにより溶接された場合でも、発泡プラスチックにより成形された保 温部材を装着可能にすることを特徴とする。
【0012】 すなわち、本考案は、屈曲管およびその両端部にフランジが溶接された屈曲管 継手に外装される発泡プラスチック成形品による屈曲管継手用保温材において、 前記フランジ面に挿通されたボルト頭部またはナットの最大径よりわずかに大き い凹部が形成され、前記フランジに沿って配置されその外周が円弧状に形成され た第一保温部材と、この第一保温部材を内包し前記屈曲管継手を覆う第二保温部 材とが別部品により形成されたことを特徴とする。
【0013】 前記第二保温部材の内側に、前記第一保温部材の外表面と摺接する内表面が形 成され、この内表面は、前記フランジの平面に平行な面および前記フランジの周 囲円筒面と同心の円筒面であり、前記第一保温部材はほぼ半円弧状であり、一つ のフランジの一つの面に2個の第一保温部材が当接されることが望ましい。この 第一の保温材はほぼ3分の1円弧状であり、一つのフランジの一つの面に3個の 第一保温部材を当接することができる。
【0014】 また、前記第二保温部材は、前記屈曲管の中心曲線を含む平面で切断された2 個の部材からなることが望ましく、前記第一保温部材は、前記フランジに当接す る面の反対面を前記フランジの中心に向かうほど厚さが大きくなるようにテーパ 状に形成し、前記第二の保温材は、この第一保温部材を内包する前記反対面に接 する内面は前記テーパ状の形状に対応するようにテーパ状に形成することができ 、さらに、前記第一保温部材は、前記フランジの外周に接する鍔部が設けられ、 前記第二保温部材は、ボルトおよびナットにより結合された二つのフランジを共 に覆う形状であり、前記第二保温部材は、ボルトおよびナットにより結合された 二つのフランジの前記屈曲管に接合された一方を覆う形状であることが望ましい 。
【0015】
【作用】
屈曲管の両端部に溶接されたフランジ面に挿通される複数のボルト頭部および ナットが外周が円弧状の第一保温部材に形成された凹部内に収容され、この第一 保温部材の外表面が第二保温部材の内表面に摺接して構成されることにより、ボ ルト頭部およびナットの位置に第一保温部材が影響されない状態になる。すなわ ち、ボルト頭部およびナットは第一保温部材により包含されて円板状になるため に、その位置が設計寸法に対しずれが生じたとしても、第一保温部材は第二保温 部材内部を軸心を中心に回動し摺動することができるので、屈曲管の曲がりによ り取付け位置が限定されている第二保温部材をボルト頭部およびナットの位置ず れに対応して回動させる必要がなくなり、その限定された位置で屈曲管およびフ ランジのすべての外周面に第二保温部材の内周面を隙間なく接触させることがで きる。
【0016】 これにより、現物合わせによる屈曲管とフランジとを溶接する際に、フランジ 面に配置されたボルト穴位置にずれが生じても、その影響を受けることなく正確 かつ容易に装着することができる。また、これにともなって保温部材装着作業の 工数をいちじるしく低減させることができるとともに、保温部材の装着状態を個 人差がなく均一にすることができ、美観が損なわれないようにすることができる 。
【0017】 第一保温部材はほぼ半円状に形成され、一つのフランジの一つの面に2個の第 一保温部材が両側から当接されるので、その装着は容易に行うことができ、両端 部のフランジが接近している小形の屈曲管継手の場合には、3分の1円弧状に形 成することにより作業を行いやすくすることができる。
【0018】 また、第二保温部材は屈曲管の中心曲線を含む平面で切断された2個の部材に より構成されるので、屈曲管継手の両側から挟み込むだけの操作で容易に装着す ることができる。
【0019】 さらに、第一保温部材は、フランジに当接する面の反対側をフランジの中心に 向かうほど厚さが大きくなるようにテーパ状に形成し、第二保温部材の第一保温 部材を内包する反対面に接する内面をそのテーパ状の形状に対応するようにテー パをもたせれば、第一保温部材で第二保温部材を内包する際に装着をしやすくす るとともに、テーパをもたせたことによって抜き勾配が大きくなるので成形後の 金型からの分離を容易に行うことができる利点がある。
【0020】 第一保温部材のフランジの外周に接する部分に鍔部を設けることもでき、この 形状にした場合には第二保温部材のフランジの外周に接する部分に段差を設けな くてよくなるために内周面の形状を単純化することができる。
【0021】 第二保温部材は、ボルトおよびナットにより結合された二つのフランジを屈曲 管に接合された状態でその両側から覆う形状に形成されている場合にも、フラン ジの外周面と第二保温部材との間に空間が生じることはなく、保温効果を高める ことができる。
【0022】
【実施例】
次に、本考案実施例を図面に基づいて説明する。
【0023】 (第一実施例) 図1は本考案第一実施例の構成を示す正面図、図2は本考案第一実施例の構成 を示す図1のA矢方向分離側面図、図3(a)は本考案第一実施例における第一 保温部材の形状を示す正面図、(b)はその一部断面側面図、図4は本考案第一 実施例の全体構成を示す分解斜視図である。
【0024】 本考案第一実施例は、屈曲管継手10を構成する屈曲管11の両端部に溶接さ れたフランジ12の面に挿通される複数個(本第一実施例では8個)のボルト1 3の頭部またはナット14の最大径よりわずかに大きい凹部3が形成され、フラ ンジ12に沿って配置される円弧状の第一保温部材1と、この第一保温部材1を 内包するように形成され屈曲管継手10を覆う第二保温部材2とが別部品により 形成される。
【0025】 第一保温部材1は、図3(a)に示すように半円弧状に形成され、一つのフラ ンジ12の一つの面に2個当接される。したがって一つの屈曲管継手10には第 一保温部材1が8個使用される。この第一保温部材1の凹部3には図3(b)に 示すようにボルト13の先端部を逃すための貫通孔4がそれぞれに設けられ、ボ ルト13の先端部がフランジ12のいずれの面側にあっても共通に使用できるよ うに形成される。
【0026】 また、第二保温部材2の内側には、フランジ12が第一保温部材1に挟持され た状態で収容される溝5および屈曲管11が収容される空間6が形成される。
【0027】 このように構成された本考案第一実施例における保温部材を装着するには、ま ず、屈曲管11の両端部に溶接されたフランジ12の内側に、ボルト13の頭部 が凹部3に収容されるように二枚の第一保温部材1を当てがい、屈曲管11側の フランジ12に締結された被接続側のフランジ12のそれぞれの外側に、凹部3 内にナット14およびボルト13の先端が収容されるように第一保温部材1を当 てがう。この状態で第二保温部材2により屈曲管継手10をその両側から内包す る。
【0028】 このとき、あらかじめフランジ12に当てがわれた第一保温部材1の外周は第 二保温部材2の溝5内にフランジ12とともに収容され、屈曲管11が空間6内 に収容される。屈曲管継手10側のフランジ12は屈曲管11と現物合わせによ り溶接されるために、屈曲管11の中心線を含む平面がフランジの中心線に対し 対象に設けられボルト穴相互間の距離の中点を通る位置に一致せずずれを生じる ことがあるが、このようなずれが生じても、ボルト13の頭部およびナット14 は第一保温部材1の凹部3に収容され、図5に示すように第一保温部材1がずれ たままの状態でフランジ12に取付けられる。この状態で第二保温部材2により 屈曲管継手10を内包しても、ボルト13の頭部およびナット14は第一保温部 材1の凹部3内にあるので、第二保温部材2に対してはずれのない状態となり、 第一保温部材1およびフランジ12の外周が第二保温部材2の溝5内に図6に示 すように抵抗なく収容されるとともに、屈曲部11も第二保温部材2の空間6の 形状に一致するように収容される。
【0029】 (第二実施例) 図7は本考案第二実施例の構成を示す分離側面図である。本第二実施例は、外 周に段差を設けない第二保温部材2aを用いた例を示したもので、その他の構成 部材、装着方法およびその効果については第一実施例同様である。本第二実施例 の場合、第二保温部材2aの金型形状が段差がなくなる分だけ単純にすることが できる。
【0030】 (第三実施例) 図8は本考案第三実施例の構成を示す分離側面図である。本第三実施例は、第 一実施例における第二保温部材を屈曲管11の半径方向に二分割した例を示した もので、一つの屈曲管継手に、第二保温部材2aが2個、2bが2個用いられる 。本第三実施例は第二保温部材の部品点数は増えるが、二種類の第二保温部材2 aおよび2bが小形になるので装着作業時の第一保温部材1との合わせ作業を行 いやすくする利点がある。第二保温部材2aおよび2b以外の構成部材は第一実 施例同様であり、同様の効果を得ることができる。
【0031】 (第四実施例) 図9は本考案第四実施例における第一保温部材の形状を示す平面図である。本 第四実施例は、第一実施例における第一保温部材を3分の1円弧状にしたもので フランジを固定するボルトおよびナットが6個使われるような場合に使用するこ とができ、同図に示すように第一保温部材1aを3個用いることにより一つのフ ランジ12の片面の保温部材が構成される。第一保温部材1aそれぞれには凹部 3および貫通孔4が設けられる。本第四実施例は、小形の屈曲管継手のように、 窮屈な部分に第一保温部材を装着するような場合に作業をしやすくする利点があ る。
【0032】 (第五実施例) 図10(a)は本考案第五実施例における第一保温部材の形状を示す平面図、 (b)はその一部断面側面図である。本第五実施例は、第一実施例における第一 保温部材1から貫通孔4が取除かれた形状の第一保温部材1bが用いられる。こ の第一保温部材1bはフランジ12に装着した際にボルト13の先端部分により 閉塞された部分が突き抜かれるように構成される。本第五実施例の場合は第一保 温部材1bを成形する金型の形状が貫通孔4がなくなる分だけ単純化することが できる。本第五実施例の場合も第四実施例のように第一保温部材1bを3分割す ることができる。
【0033】 (第六実施例) 図11は本考案第六実施例の構成を示す正面図、図12は本考案第六実施例の 構成を示す図11のB矢方向分離側面図、図13(a)は本考案第六実施例にお ける第一保温部材の形状を示す正面図、(b)はその一部断面側面図である。
【0034】 本第六実施例は、フランジ12に当接する面の反対面にフランジ12の中心に 向かうほど厚さが大きくなるようにテーパが形成された第一保温部材1cと、こ の第一保温部材1cを内包するフランジ12に当接する面の反対面に接する内面 をそのテーパに対応するように形成された第二保温部材2cとが用いられ、その 他は第一実施例同様に構成される。第二保温部材2bのそれぞれを第三実施例の ように二分割することも可能である。
【0035】 本第六実施例の場合は、第一保温部材1cおよび第二保温部材2cの成形の際 に、金型の抜き勾配が大きくなるので成形品の離型がよくなり、また、第一保温 部材1cに第二保温部材2cを取付ける際に相互に競りが生じないので装着しや すくなるなどの利点がある。
【0036】 (第七実施例) 図14(a)は本考案第七実施例における第一保温部材の形状を示す平面図、 (b)はその一部断面側面図である。
【0037】 本考案第七実施例は、同図に示す第一保温部材1dが用いられる。この第一保 温部材1dは第六実施例における第一保温部材1dから貫通孔4が取除かれた形 状に形成され、フランジ12に装着した際にボルト13の先端部分により閉塞部 分が突抜かれるように構成される。本第七実施例の場合も第五実施例同様に、第 一保温部材1dを成形する金型の形状が貫通孔4がなくなる分だけ単純化するこ とができる。本第七実施例の場合も第四実施例同様に3分割することができる。
【0038】 (第八実施例) 図15は本考案第八実施例の構成を示す分離側面図、図16(a)は本考案第 八実施例における第一保温部材の形状を示す平面図、(b)はその一部断面側面 図である。
【0039】 本考案第八実施例は、フランジ12の外周に接する鍔部8が設けられた第一保 温部材1eと、この第一保温部材1eの外周面に対応する内周面が形成された第 二保温部材2dとが用いられ、その他は第一実施例同様に構成される。本第八実 施例は第二保温部材2d内周に段差がなくなるので、その分だけ金型形状を単純 化することができる。本第八実施例も第四実施例のように第一保温部材1eを3 分割することができ、また、第五実施例のように貫通孔4を閉塞した形状にする こともできる。
【0040】 (第九実施例) 図17は本考案第九実施例の構成を示す分離側面図、図18(a)は本考案第 九実施例におけるフランジ部保温部材の形状を示す正面図、(b)はその側面図 、図19(a)は本考案第九実施例における屈曲部保温部材の形状を示す正面図 、(b)はその側面図、図20(a)は本考案第九実施例における保温リングの 形状を示す正面図、(b)はその側面図である。
【0041】 本考案第九実施例は、フランジ12に挿通されたボルト13の頭部またはナッ ト14の最大径よりわずかに大きい二段凹部3aがその内面にフランジ12の面 に沿って配置されその外周が半円弧状に形成されたフランジ部保温部材7aと、 屈曲管11側のフランジ12の外周に配置される保温リング9と、この保温リン グ9の側面にその外周側面が当接しボルト13の頭部またはナット14を凹部3 内に収容する第一保温部材1(第一実施例で使用)と、屈曲管11を保温する屈 曲部保温部材7bとにより構成される。一つの屈曲管継手には、フランジ部保温 部材7aが4個、保温リング9が4個、第一保温部材1が4個、屈曲部保温部材 が2個使用される。
【0042】 本第九実施例の場合は、フランジ部保温部材7aおよび屈曲部保温部材7bは 市販されている物品であるので、第一保温部材1および保温リング9の金型だけ を新規に製作すればよいので、きわめて安い費用で保温部材を得ることができる 。
【0043】 (第十実施例) 図21は本考案第十実施例の構成を示す分離側面図である。
【0044】 本考案第十実施例は、第九実施例で用いたフランジ部保温部材7aおよび屈曲 保温部材7bと、第八実施例で用いた第一保温部材1eとにより構成される。一 つの屈曲管継手には、フランジ部保温部材7aが4個、屈曲部保温部材7bが2 個、第一保温部材1eが4個使用される。
【0045】 本第十実施例は、第九実施例同様に、フランジ部保温部材7aおよび屈曲部保 温部材7bは市販品を使用することができる。さらに、第九実施例で使用した保 温リング9が不要になるので、第一保温部材1eの金型だけを新規に作成すれば よく、より安い費用で保温部材を調達することができる。
【0046】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、水、油、蒸気、ガス、空気、その他流体 を移送する配管の屈曲管継手の外表面全体を成形加工により形成された保温部材 を用いて内部に空間を生じないように覆うことができ、屈曲管継手が屈曲管とフ ランジの現物合わせにより溶接され、フランジのボルト穴位置にずれが生じた場 合でも、そのずれの影響を受けることなく容易かつ確実に装着することができる 。これにより、作業工数が低減されるとともに、保温部材の装着を個人差がなく 均一化することができ、美観を損なわないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案第一実施例の構成を示す正面図。
【図2】本考案第一実施例の構成を示す図1のA矢方向
分離側面図。
【図3】(a)は本考案第一実施例における第一保温部
材の形状を示す正面図、(b)はその一部断面側面図。
【図4】本考案第一実施例の全体構成を示す分解斜視
図。
【図5】本考案第一実施例におけるフランジの位置ずれ
状態を説明する図。
【図6】本考案第一実施例におけるフランジが位置ずれ
を生じたまま第二保温部材で内包した状態を示す図。
【図7】本考案第二実施例の構成を示す分離側面図。
【図8】本考案第三実施例の構成を示す分離側面図。
【図9】本考案第四実施例における第一保温部材の形状
を示す平面図。
【図10】(a)は本考案第五実施例における第一保温
部材の形状を示す平面図、(b)はその一部断面側面
図。
【図11】本考案第六実施例の構成を示す正面図。
【図12】本考案第六実施例の構成を示す図11のB矢
方向分離側面図。
【図13】(a)は本考案第六実施例における第一保温
部材の形状を示す正面図、(b)はその一部断面側面
図。
【図14】(a)は本考案第七実施例における第一保温
部材の形状を示す正面図、(b)はその一部断面側面
図。
【図15】本考案第八実施例の構成を示す分離側面図。
【図16】(a)は本考案第八実施例における第一保温
部材の形状を示す平面図、(b)はその一部断面側面
図。
【図17】本考案第九実施例の構成を示す分離側面図。
【図18】(a)は本考案第九実施例におけるフランジ
部保温部材の形状を示す正面図、(b)はその側面図。
【図19】(a)は本考案第九実施例における屈曲部保
温部材の形状を示す正面図、(b)はその側面図。
【図20】(a)は本考案第九実施例における保温リン
グの形状を示す正面図、(b)はその側面図。
【図21】本考案第十実施例の構成を示す分離側面図。
【図22】従来例における保温部材の使用例を示す正面
図。
【図23】従来例における図22のC矢視方向分離側面
図。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c、1d、1e 第一保温部材 2、2a、2b、2c、2d 第二保温部材 3 凹部 3a 二段凹部 4 貫通孔 5 溝 6 空間 7a フランジ部保温部材 7b 屈曲部保温部材 8 鍔部 9 保温リング 10 屈曲管継手 11 屈曲管 12 フランジ 13 ボルト 14 ナット

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈曲管およびその両端部にフランジが溶
    接された屈曲管継手に外装される発泡プラスチック成形
    品による屈曲管継手用保温材において、 前記フランジ面に挿通されたボルト頭部またはナットの
    最大径よりわずかに大きい凹部が形成され、前記フラン
    ジに沿って配置されその外周が円弧状に形成された第一
    保温部材と、 この第一保温部材を内包し前記屈曲管継手を覆う第二保
    温部材とが別部品により形成されたことを特徴とする屈
    曲管継手用保温材。
  2. 【請求項2】 前記第二保温部材の内側に、前記第一保
    温部材の外表面と摺接する内表面が形成された請求項1
    記載の屈曲管継手用保温材。
  3. 【請求項3】 前記内表面は、前記フランジの平面に平
    行な面および前記フランジの周囲円筒面と同心の円筒面
    である請求項2記載の屈曲管継手用保温材。
  4. 【請求項4】 前記第一保温部材はほぼ半円弧状であ
    り、一つのフランジの一つの面に2個の第一保温部材が
    当接される請求項1ないし3のいずれかに記載の屈曲管
    継手用保温材。
  5. 【請求項5】 前記第一の保温材はほぼ3分の1円弧状
    であり、一つのフランジの一つの面に3個の第一保温部
    材が当接される請求項1ないし3のいずれかに記載の屈
    曲管継手用保温材。
  6. 【請求項6】 前記第二保温部材は、前記屈曲管の中心
    曲線を含む平面で切断された2個の部材からなる請求項
    1または5のいずれかに記載の屈曲管継手用保温材。
  7. 【請求項7】 前記第一保温部材は、前記フランジに当
    接する面の反対面は前記フランジの中心に向かうほど厚
    さが大きくなるようにテーパ状に形成され、 前記第二の保温材は、この第一保温部材を内包する前記
    反対面に接する内面は前記テーパ状の形状に対応するよ
    うにテーパ状に形成された請求項1ないし6のいずれか
    に記載の屈曲管継手用保温材。
  8. 【請求項8】 前記第一保温部材は、前記フランジの外
    周に接する鍔部が設けられた請求項1ないし7のいずれ
    かに記載の屈曲管継手用保温材。
  9. 【請求項9】 前記第二保温部材は、ボルトおよびナッ
    トにより結合された二つのフランジを共に覆う形状であ
    る請求項1ないし8のいずれかに記載の屈曲管継手用保
    温材。
  10. 【請求項10】 前記第二保温部材は、ボルトおよびナ
    ットにより結合された二つのフランジの前記屈曲管に接
    合された一方を覆う形状である請求項1記載の請求項1
    ないし9のいずれかに記載の屈曲管継手用保温材。
JP1995003976U 1995-04-27 1995-04-27 屈曲管継手用保温材 Expired - Lifetime JP3017473U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995003976U JP3017473U (ja) 1995-04-27 1995-04-27 屈曲管継手用保温材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995003976U JP3017473U (ja) 1995-04-27 1995-04-27 屈曲管継手用保温材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3017473U true JP3017473U (ja) 1995-10-31

Family

ID=43152953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1995003976U Expired - Lifetime JP3017473U (ja) 1995-04-27 1995-04-27 屈曲管継手用保温材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3017473U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10185082A (ja) * 1996-12-18 1998-07-14 Mitsubishi Materials Corp 配管継手用保温材及びその施工方法
JP2005098400A (ja) * 2003-09-25 2005-04-14 Daikin Ind Ltd ジョイント
JP2020101234A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 明星工業株式会社 配管断熱構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10185082A (ja) * 1996-12-18 1998-07-14 Mitsubishi Materials Corp 配管継手用保温材及びその施工方法
JP2005098400A (ja) * 2003-09-25 2005-04-14 Daikin Ind Ltd ジョイント
JP2020101234A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 明星工業株式会社 配管断熱構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4475623A (en) Universal muffler assembly
US5518277A (en) Single piece duct connector for leakfree attachment to sidewall of highly flexible trunkline duct
US11255541B2 (en) Joint seal system and method
US3463691A (en) Method for forming liquid heat exchange piping system
SK284816B6 (sk) Spôsob výroby spojovacieho dielu a montážna súprava na jeho kompletizáciu
JP3017473U (ja) 屈曲管継手用保温材
US3977709A (en) Universal interface gasket
JPH0914545A (ja) 管継手とパッキン
CA2651140C (en) Chimney duct
JPH0222551Y2 (ja)
KR200202349Y1 (ko) 파이프 커버
JPH08219355A (ja) 塩化ビニル鋼管継手とその製造方法
JPH10185082A (ja) 配管継手用保温材及びその施工方法
JPH0141880B2 (ja)
JP3195712B2 (ja) 管継手の製造方法
JP2556088Y2 (ja) パイプ接続構造
JPH0522764Y2 (ja)
JPH061973U (ja) パイプ接合装置
JPH0741981Y2 (ja) クランプ部材による配管固定構造
JP2549729Y2 (ja) 継手用防食カバー
JP2533562Y2 (ja) バルブ用断熱被覆装置
JPS587075Y2 (ja) エンジンのポ−トライナの接続装置
JPS6347811Y2 (ja)
JPS6324307Y2 (ja)
JP2021183861A (ja) 管継手装置