JP3016878U - データ記録媒体におけるヘッダのサーチ装置 - Google Patents

データ記録媒体におけるヘッダのサーチ装置

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亘 下坂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CD−ROM等のデータ記録媒体の再生を行
う装置において、目的とするヘッダの時間情報が与えら
れて該ヘッダをサーチする時のアクセス時間を短くす
る。 【構成】 データ記録媒体であるCD−ROMが再生装
置に装填された時、サブコードの時間情報を読み取り
(ステップS1)、次いで、ヘッダの時間情報を読み取
る(ステップS2)。読み取ったサブコードとヘッダと
の時間情報の差異に基づいてオフセット値を演算し(ス
テップS3)、記憶する(ステップS4)。目的とする
ヘッダの時間情報が与えられると、与えられたヘッダの
時間情報にオフセット値を加算して目標時間情報を演算
し、目標時間情報の値に等しい時間情報を示すサブコー
ドを、目標サブコードとしてサーチする。目標サブコー
ドがサーチされると、ヘッダの時間情報を読み取る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スパイラル状のトラックがディスク上に形成されたCD−ROM等 のデータ記録媒体を再生する装置に係り、より詳細には、目的とするヘッダの時 間情報が与えられた時に該ヘッダをサーチする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラックがスパイラル状に形成されたデータ記録媒体であるCD−ROMには 、データブロックを識別するための時間情報からなるヘッダが記録され、また、 各種情報が含まれるサブコードが記録されている。このCD−ROMの情報を再 生するドライブ装置において、外部からの指令に基づいて、目的とするヘッダア ドレスをサーチするとき、デ・インターリーブによるデータの並び替えの必要が なくドライブ装置内部で迅速にアクセス可能なサブコード(その中のサブコード Q)により示されるアドレスをサーチするサーチ方法が用いられていた。すなわ ち、目標とするアドレスと等しいアドレスを示すサブコードQをサーチし、該当 するサブコードQがサーチできた時に、続いて、ヘッダアドレスを読み取る。と ころで、CD−ROMは、通常、ディスク自身にヘッダの時間情報とサブコード Qに含まれる時間情報との間に僅かなずれ(誤差)が存在する。そのため、読み 取ったヘッダアドレスが、目的とするヘッダアドレスより時間的にずれており、 例えば、目的とするヘッダアドレスより前方に位置し、該ずれが予め設定された 値より小さい場合には、目的とするヘッダアドレスが現れるまで、次々とヘッダ アドレスの読み取りを行っていた。
【0003】 また、読み取ったヘッダアドレスが、目的とするヘッダアドレスより時間的に 前方に位置し、該ずれが予め設定された値より大きい場合、又は読み取ったヘッ ダアドレスが、目的とするヘッダアドレスを通り過ぎていることを示す場合、該 ずれに対応するサブコードQのアドレスを演算し、この演算結果に対応するサブ コードQのサーチを行い、その演算結果に対応するサブコードQがサーチされた 時、続いて得られるヘッダアドレスの読み取りを行っていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、CD−ROMの再生装置における読み取りには、光学の読み取 りヘッドが用いられているため、トラックに記録されたデータの読み取りが可能 となるまでに所要の時間を要し、異なるトラックに移動する場合には、移動のた めの所要時間が長くなる。このため、目標とするサブコードQのサーチとヘッダ アドレスの読み取りとを行った後、再度、サブコードQのサーチとヘッダアドレ スの読み取りとを行う場合、目的とするヘッダアドレスが与えられてから、目的 とするヘッダアドレスを読み取るまでの所要時間が長くなり、その結果、データ をアクセスするに要する時間が長くなるという問題を生じていた。
【0005】 本考案は、前記のような問題点を解消するためになされたもので、目的とする ヘッダの時間情報が与えられて該ヘッダをサーチする時に、目的とするヘッダを アクセスするまでの所要回数と時間を短くすることのできるデータ記録媒体にお けるヘッダのサーチ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の考案に係るデータ記録媒体におけるヘッ ダのサーチ装置は、スパイラル状にトラックが形成され、このトラックには複数 のブロック単位のデータが記録され、そのデータブロックの各々には各データブ ロックを識別するための時間情報を含むヘッダが含まれ、さらに、各データブロ ックに対応してトラック位置を示す時間情報を含むサブコードが記録されている データ記録媒体におけるヘッダのサーチ装置であって、データ記録媒体が再生装 置に装填されたとき、任意のサブコードの時間情報を読み取るサブコード読み取 り手段と、このサブコードの読み取りに続いて得られるヘッダの時間情報の読み 取りを行うヘッダ読み取り手段と、読み取られたサブコードの時間情報とヘッダ の時間情報との差異に基づいてオフセット値を演算すると共に演算したオフセッ ト値を記憶するオフセット値演算及び記憶手段と、目的とするヘッダの時間情報 が与えられたとき、この与えられたヘッダの時間情報に記憶したオフセット値を 加算することによって目標時間情報を演算する目標時間情報演算手段と、この目 標時間情報の値に等しい時間情報を示すサブコードを目標サブコードとしてサー チするサーチ手段と、このサーチにより目標サブコードがサーチされたとき、そ れに続いて得られるヘッダの時間情報の読み取りを行い、このヘッダの時間情報 が目的とするヘッダの時間情報と一致するか否かを検査する読み取り検査手段と からなるものである。 また、請求項2の考案に係るデータ記録媒体におけるヘッダのサーチ装置は、 請求項1記載の構成において、データ記録媒体がCD−ROMであり、サブコー ドがサブコードQであるものである。
【0007】
【作用】
上記の構成を有する請求項1に記載のデータ記録媒体におけるヘッダのサーチ 装置において、サブコードの時間情報とヘッダの時間情報とが同一である場合、 サブコードが記録されたトラック位置とヘッダが記録されたトラック位置とのト ラックに沿った距離は、時間情報の値に関わりなく一定である。このため、サブ コードの時間情報を読み取り、このサブコードの読み取りに続いて得られたヘッ ダの時間情報を読み取ると、読み取られたサブコードの時間情報と読み取られた ヘッダの時間情報との差異は、同一時間情報を示すサブコードの記録位置とヘッ ダの記録位置とのトラックに沿った距離に対応した値を示す。このため、差異に 基づいて演算されるオフセット値は、同一時間情報を示すサブコードの記録位置 とヘッダの記録位置とのトラックに沿った距離を補正する値となる。 すなわち、目的とするヘッダの時間情報が与えられた時、与えられたヘッダの 時間情報にオフセット値を加算することによって目標時間情報を演算することは 、目的とする時間情報を示すヘッダの近傍に位置するサブコードが示す時間情報 を演算することになる。このため、目標時間情報の値に等しい時間情報を示すサ ブコードを、目標サブコードとしてサーチすることは、目的とするヘッダが記録 されたトラック位置に近い位置をサーチすることになる。その結果、目標サブコ ードがサーチされた時、読み取りヘッドを移動させることなく、続いてヘッダの 時間情報を読み取ると、目的とする時間情報を示すヘッダが短時間で現れること になる。
【0008】 また、請求項2に記載のデータ記録媒体におけるヘッダのサーチ装置において 、CD−ROMにおけるサブコードQの時間情報とヘッダの時間情報とが同一で ある場合、サブコードQが記録されたトラック位置とヘッダが記録されたトラッ ク位置とのトラックに沿った距離は、時間情報の値に関わりなく一定である。こ のため、目標サブコードQがサーチされたとき、読み取りヘッダを移動させるこ となく、続いてヘッダの時間情報の読み取りを行うと、目的とする時間情報を示 すヘッダが短時間で現れることとなる。
【0009】
【実施例】
以下に、本考案の一実施例について図面を参照しつつ説明する。 図1は、データ記録媒体である光ディスクの一つであるCD−ROMに記録さ れデータを読み取るCD−ROMドライブ装置1の構成を示すブロック図である 。ここでは、音響ディジタル信号処理部6及びCD−ROMディジタル信号処理 部7を有するCD−ROMドライブ装置1について説明する。CD−ROM2に は、スパイラル状にトラックが形成され、このトラックには複数のブロック単位 のデータが記録されている。そして、1データブロックのトラック長さに対応し てデータブロックの各々には各データブロックを識別するための時間情報を含む ヘッダが含まれ、さらに、各データブロックに対応してトラック位置を示す時間 情報を含むサブコードが記録されている。本実施例のドライブ1において、目的 とするヘッダのサーチは、目的とするヘッダの時間情報が外部から与えられると 、該ヘッダの時間情報からサブコードQの時間情報を演算により求め、この目標 時間情報の値に等しい時間情報を示すサブコードを目標サブコードとしてサーチ することにより実行される。
【0010】 CD−ROMドライブ装置1(以下、ドライブという)は、CD−ROM2を 保持するディスクホルダ3と、CD−ROM2を回転駆動するためのスピンドル モータ4と、CD−ROM2の情報を読み取るための光ピックアップ5と、音響 ディジタル信号処理部6と、CD−ROMディジタル信号処理部7と、光ピック アップ5のフォーカシング制御、トラックキング制御及び送りサーボ制御を行な うサーボ制御部8と、マイクロコンピュータを有し、サーボ制御部8を制御する システム制御部9と、ホストコンピュータ10と通信を行なうためのインターフ ェース11とを有している。
【0011】 CD−ROM2には、1本のトラックが内周より外周に向かってスパイラル状 に巻かれて複数本のトラックが形成され、トラック上には各種データでなる情報 が記録されている。スピンドルモータ4は、音響ディジタル信号処理部6からの 制御信号により、CD−ROM2のトラック上に線速度一定(Constant Linear Velocity)での記録ができるようにCD−ROM2を CLV回転制御する。光ピックアップ5は、CD−ROM2のトラック上にスポ ット光を照射し、その反射光を受光してデータを読み取るためのものであり、C D−ROM2の径(ラジアル)方向に移動可能に構成されている。この光ピック アップ5には、図2に示すように、スポット光を収束するための対物レンズ27 が設けられ、この対物レンズ27はCD−ROM2の径方向及びCD−ROM2 への接離方向に移動可能に設けられている。対物レンズ27の径方向移動により 、トラッキングサーボが行われ、また、対物レンズ27の接離方向移動によりフ ォーカシングサーボが行なわれる。トラッキングサーボは、CD−ROM2が偏 心して回転してもスポット光を常にトラックに沿って正確にトレースさせる。ま た、フォーカシングサーボは、CD−ROM2が面揺れしてもCD−ROM2上 のスポット光を所定の径に収束させる。サーボ制御部8は、上記トラッキングサ ーボ、フォーカシングサーボ、及び、光ピックアップ5を径方向に移動させる送 りサーボを制御する。
【0012】 音響ディジタル信号処理部6は、光ピックアップ5からの信号が入力されるE FM(Eight to Fourteen Modulation)復調部1 2と、データを記憶するRAM13と、RAM13へのデータの書き込み及び読 み出しを制御するためのアドレス制御部14と、誤り訂正符号(CIRC:Cros s Interleaved Reed-solomon Code )によってデータの誤り訂正を行なう誤り訂 正部15と、スピンドルモータ4をスピンドルサーボ制御するための速度制御部 16とを有している。EFM復調部12は、8ビットのデータを14ビットに変 調してCD−ROM2に記録したデータを、元の8ビットのデータに復調するも のである。また、速度制御部16は、読み取られたトラックの情報などに基づい てスピンドルモータ4を速度制御するためのドライブ信号を出力するものであり 、通常再生時にはCD−ROM2のトラック上での線速度が一定になるようにス ピンドルモータ4を回転制御し(回転数はトラックの内周側では低く、外周側に 行く程高くなる)、サーチ時にはスピンドルモータ4を目標トラックの回転数に 合わせるように加減速制御する。なお、アドレス制御部14は、RAM13内の アドレスマップに基づいて、インターリーブ(並び変え)されて記録されたデー タを元の順に戻す作業(デ・インターリーブ)も行なう。誤り訂正部15の出力 は、オーディオ信号として外部に出力されると共に、CD−ROMディジタル信 号処理部7に入力される。
【0013】 CD−ROMディジタル信号処理部7は、同期検出部17と、再生データを格 納するためのRAM18と、RAM18へのデータの書き込み及び読み出しを制 御するためのRAM制御部19と、CD−ROM固有のECC(Error Correcti on Code )及びEDC(Error Detecting Code)などにより誤り訂正を行なう誤 り訂正部20とを有している。同期検出部17は、音響ディジタル信号処理部6 で処理されたデータのうちの同期データを検出し、この同期データの検出結果に 応じて、記録時に施されたスクランブル処理を解く。また、RAM制御部19は 、RAM18に格納された再生データより、該データ内のヘッダーアドレスをチ ェックする。ホストコンピュータ10はトラックサーチ等の指令を、インターフ ェース11を介してCD−ROMディジタル信号処理部7に入力する。 また、システム制御部9は、音響ディジタル信号処理部6及びCD−ROMデ ィジタル信号処理部7から信号を受取り、光ピックアップ5のフォーカシング、 トラックキング及び送りサーボの各制御を行なうようにサーボ制御部8に対して 制御信号を出力する。
【0014】 図2は、サーボ制御部8およびシステム制御部9の機能構成を示すブロック図 である。サーボ制御部8は、光ピックアップ5のトラッキング制御を行なうトラ ッキングサーボ部21と、光ピックアップ5の対物レンズ27のフォーカシング 制御を行なうフォーカシングサーボ部22と、光ピックアップ5をCD−ROM 2の径方向へ送る(トラックサーチ時の光ピックアップ5をジャンプさせる動作 を含む)送りサーボ部23とを備えている。
【0015】 システム制御部9は、以下に述べる機能部から構成される。サブコード読み取 り制御部24aは、CD−ROM2がドライブ1に装填されたとき、任意のサブ コードの時間情報を読み取る。ヘッダ読み取り制御部24bは、上記のサブコー ド読み取りに続いて得られるヘッダの時間情報の読み取りを行う。オフセット値 演算部25は、上記各読み取り制御部により読み取られたサブコードの時間情報 と、ヘッダの時間情報との差異に基づいてオフセット値を演算する。オフセット 値メモリ26は、演算したオフセット値を記憶するもので、メモリの所定エリア を用いればよい。目標時間情報演算部27は、ホストコンピュータ10から目的 とするヘッダの時間情報が与えられたとき、この与えられたヘッダの時間情報に 、オフセット値メモリ26に記憶したオフセット値を加算することによって目標 時間情報を演算する。サーチ制御部28は、目標時間情報の値に等しい時間情報 を示すサブコードを目標サブコードとしてサーチする。読み取り検査部29は、 上記のサーチにより目標サブコードがサーチされたとき、それに続いて得られる ヘッダの時間情報の読み取りを行い、このヘッダの時間情報が目的とするヘッダ の時間情報と一致するか否かを検査する。
【0016】 次に、上記のように構成されたドライブ1の制御動作について説明する。 図3はオフセット値を求める方法の一実施例を示すフローチャートであり、図 4は目的とするヘッダの時間情報がホストコンピュータ10から与えられた時、 ヘッダをサーチする方法を示すフローチャートである。図5はサブコードQの記 録位置とヘッダの記録位置との互いの関係を示す説明図である。1つの区画はブ ロックの1単位である。
【0017】 まず、CD−ROM2がドライブ1に装填された時に、システム制御部9のサ ブコード読み取り制御部24aは、任意のサブコードQの時間情報の読み取りを 行う(ステップS1)。本実施例では、任意のサブコードQを、予め設定された 時間情報を示すサブコードQとしている。予め設定された時間情報を示すサブコ ードQの読み取りが終了した時には、ヘッダ読み取り制御部24bは続いて得ら れたヘッダの時間情報の読み取りを行う(ステップS2)。予め設定された時間 情報を示すサブコードQの読み取りと、続いて得られたヘッダの時間情報の読み 取りとが終了した時には、オフセット値演算部25は、読み取られたサブコード Qの時間情報(予め設定された時間情報に等しい)と、読み取られたヘッダの時 間情報との差異に基づいてオフセット値を演算すると共に、演算したオフセット 値をオフセット値メモリ26に記憶する(ステップS3,S4)。以上でオフセ ット値が求まる。
【0018】 上記のオフセット値を求める方法について図5を用いてさらに具体的に説明す る。ドライブ1に装填されたCD−ROM2のサブコードとヘッダを読み取った ところ、サブコードQのa2の示す時間情報が5分5秒74となっており、ヘッ ダb2の示す時間情報が5分6秒33となっていたとする(1秒は75データブ ロックにより構成されている)。この場合、サブコードQのa2の時間情報と同 一の5分5秒74の時間情報を示すヘッダは、ヘッダb2に対し、34データブ ロック長だけ、時間的に前方に記録されていることになる。この関係は、異なる トラック位置においても同様であって、任意のサブコードQがa3であるとする なら、その時間情報と同じ時間情報を示すヘッダは、ヘッダb3に対し、34デ ータブロック長だけ、時間的に前方に記録されていることになる。
【0019】 CD−ROM2のサブコードQとヘッダとが上記の関係にある場合において、 上記ステップS1において読み取られたサブコードQが図5のa2であり、その 時間情報が5分5秒74であるとすると、ステップS2において読み取られたヘ ッダb2の時間情報は5分6秒33となる。つまり、サブコードQのa2の時間 情報とヘッダb2の時間情報との差異は34データブロックであり、この値は、 ヘッダがサブコードQに対して、34データブロック長だけ時間的に前方に記録 されていることを示す。このため、ステップS3においては、求められた差異の 34データブロックに1データブロックの余裕を見込むことにより、“−35” がオフセット値として演算され、ステップS4において、この値がオフセット値 メモリ26に記憶される。
【0020】 次に、目的とするヘッダの時間情報がホストコンピュータ10から与えられた 時、ヘッダをサーチする方法を図4を用いて説明する。いま、図5のb2により 示されるヘッダの時間情報が5分6秒33であるとすると、ヘッダはサブコード Qより34ブロックだけ時間的に前方に位置しているので、a2により示される サブコードQの時間情報は5分5秒74である。また、a1により示されるサブ コードQの時間情報は5分5秒73である。ホストコンピュータ10から目的と する時間情報として、例えば、5分6秒33が送出されたとすると、システム制 御部9は時間情報の5分6秒33を受け取る(ステップS5)。次いで、目標時 間情報演算部27は、オフセット値メモリ26に記憶したオフセット値の“−3 5”を読み出し、受け取った時間情報の5分6秒33に、オフセット値の“−3 5”を加算することによって、5分5秒73を目標時間情報として算出する(ス テップS6)。
【0021】 上記の目標時間情報の算出が終了すると、サーチ制御部28は、目標時間情報 を示すサブコードQのサーチを開始する(ステップS7)。このサーチにおいて は、a1により示されるサブコードQが検出されることとなる。a1により示さ れるサブコードQが検出された後、ヘッダの時間情報の読み取りが開始される (ステップS8)。これによりb1により示すヘッダの時間情報である5分6秒 32が読み取られる。 次いで、読み取り検査部29は、上記により読み取られた時間情報が受け取っ た時間情報、つまり5分6秒33に一致するかどうかを判定する(ステップS9 )。両者が一致しない時は、処理はステップS8に戻り、上記読み取ったヘッダ に続いて存在するヘッダの時間情報を読み取る。すなわち、b1に続いて存在す るb2により示すヘッダの時間情報5分6秒33を読み取る。その後のステップ S9では、目的とする時間情報の5分6秒33と読み取った時間情報とは一致す ることから、処理はステップS10に移行する。ステップS10において、ヘッ ダに続くデータの読み取りが行われると共に、読み取られたデータがホストコン ピュータ10に転送される。
【0022】 上記のように、予め所要のオフセット値を求めておき、このオフセット値を加 えた目標時間情報を示すサブコードQをサーチするようにしているので、該サブ コードQがサーチされた時には、読み取りヘッドである光ピックアップ5は目的 とするヘッダの近傍にアクセスしており、従って、読み取りヘッドを移動させる ことなく、1回目のヘッダの時間情報読み取りに続く2回目のヘッダの時間情報 読み取りを行うことにより、多くの場合、目的とする時間情報に一致することに なる。
【0023】
【考案の効果】
以上のように請求項1に記載の本考案に係るデータ記録媒体におけるヘッダの サーチ装置によれば、ヘッダとサブコードが記録されているデータ記録媒体が再 生装置に初めて装填された時に、任意のサブコードの時間情報を読み取り、この サブコードの読み取りに続いて得られたヘッダの時間情報を読み取り、上記によ り読み取られたサブコードの時間情報と読み取られたヘッダの時間情報との差異 に基づいてオフセット値を演算すると共に、この演算したオフセット値を記憶し ておく。その後、目的とするヘッダの時間情報が与えられ、サーチを行う時には 、この与えられたヘッダの時間情報に上記の記憶したオフセット値を加算するこ とによって目標時間情報を演算すると共に、この目標時間情報の値に等しい時間 情報を示すサブコードを目標サブコードとしてサーチする。この目標サブコード がサーチされた時、続いてヘッダの時間情報の読み取りを行う。目標サブコード がサーチされた時には、目的とするヘッダの近傍にまでアクセスできているので 、読み取りヘッドを移動させることなく、目的とする時間情報を示すヘッダを短 時間でサーチすることができ、データのアクセス時間を短くすることができる。
【0024】 また、請求項2に記載の本考案に係るデータ記録媒体におけるヘッダのサーチ 装置によれば、データ記録媒体をCD−ROMとし、サブコードをサブコードQ としているので、目標サブコードQがサーチされたとき、読み取りヘッドを移動 させることなく、続いてヘッダの時間情報の読み取りを行うと、目的とする時間 情報を示すヘッダを短時間でサーチすることができ、従って、CD−ROM再生 装置のデータのアクセス時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるCD−ROMドライブ
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本考案の一実施例によるCD−ROMドライブ
装置のサーボ制御部とシステム制御部の機能構成を示す
ブロック図である。
【図3】CD−ROMドライブ装置においてオフセット
値を求める方法を示すフローチャートである。
【図4】CD−ROMドライブ装置において目的とする
ヘッダの時間情報が与えられた時、ヘッダをサーチする
方法を示すフローチャートである。
【図5】CD−ROMドライブ装置においてサブコード
Qの記録位置とヘッダの記録位置との互いの関係を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 CD−ROMドライブ装置 2 CD−ROM 5 光ピックアップ 8 サーボ制御部 9 システム制御部 10 ホストコンピュータ 24a サブコード読み取り制御部 24b ヘッダ読み取り制御部 25 オフセット値演算部 26 オフセット値メモリ 27 目標時間情報演算部 28 サーチ制御部 29 読み取り検査部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパイラル状にトラックが形成され、こ
    のトラックには複数のブロック単位のデータが記録さ
    れ、そのデータブロックの各々には各データブロックを
    識別するための時間情報を含むヘッダが含まれ、さら
    に、各データブロックに対応してトラック位置を示す時
    間情報を含むサブコードが記録されているデータ記録媒
    体におけるヘッダのサーチ装置において、 前記データ記録媒体が再生装置に装填されたとき、任意
    の前記サブコードの時間情報を読み取るサブコード読み
    取り手段と、 このサブコードの読み取りに続いて得られる前記ヘッダ
    の時間情報の読み取りを行うヘッダ読み取り手段と、 前記により読み取られたサブコードの時間情報と、ヘッ
    ダの時間情報との差異に基づいてオフセット値を演算す
    ると共に、演算したオフセット値を記憶するオフセット
    値演算及び記憶手段と、 目的とするヘッダの時間情報が与えられたとき、この与
    えられたヘッダの時間情報に、前記により記憶したオフ
    セット値を加算することによって目標時間情報を演算す
    る目標時間情報演算手段と、 この目標時間情報の値に等しい時間情報を示すサブコー
    ドを目標サブコードとしてサーチするサーチ手段と、 前記サーチにより目標サブコードがサーチされたとき、
    それに続いて得られるヘッダの時間情報の読み取りを行
    い、このヘッダの時間情報が前記目的とするヘッダの時
    間情報と一致するか否かを検査する読み取り検査手段と
    からなることを特徴とするデータ記録媒体におけるヘッ
    ダのサーチ装置。
  2. 【請求項2】 前記データ記録媒体がCD−ROMであ
    り、前記サブコードがサブコードQであることを特徴と
    する請求項2に記載のデータ記録媒体におけるヘッダの
    サーチ装置。
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