JP3016751B2 - 圧搾式フィルタプレスにおける圧搾板 - Google Patents

圧搾式フィルタプレスにおける圧搾板

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JP3016751B2
JP3016751B2 JP9184892A JP18489297A JP3016751B2 JP 3016751 B2 JP3016751 B2 JP 3016751B2 JP 9184892 A JP9184892 A JP 9184892A JP 18489297 A JP18489297 A JP 18489297A JP 3016751 B2 JP3016751 B2 JP 3016751B2
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棟之 宮野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芯板の表裏両面に
配置した圧搾膜を圧搾流体の供給により膨張可能とする
とともに、圧搾膜上の濾液を圧搾膜の濾液孔に回収する
圧搾式フィルタプレスにおける圧搾板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の圧搾式フィルタプレスに
おける圧搾板は種々の構造のものが知られている。例え
ば、特公昭58−15004号公報には、圧搾板の圧搾
膜の表面の濾液を回収する濾液回収孔を圧搾膜の角部に
設けて、上記濾液回収孔から貫通孔により圧搾板の芯板
の耳部の濾液回収通路内まで濾液を案内するようにした
ものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造のものでは、圧搾膜の濾液回収孔を設けた部分におい
て、芯板から圧搾膜の端部が離れて、圧搾膜と芯板との
間に供給される圧搾流体が漏れ出てしまう恐れがあっ
た。従って、本発明の目的は、上記問題を解決すること
にあって、圧搾流体が漏れ出ることを防止できる濾液回
収孔を有する圧搾式フィルタプレスにおける圧搾板を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段及びその作用効果】上記目
的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、芯板の濾液孔に嵌合する胴
体部と、上記胴体部の両端部にフランジ状に張り出して
設けられ、裏面が上記圧搾膜に当接するとともに、表面
に上記圧搾膜上の濾液を上記胴体部内の貫通孔内に案内
する導液部を有する導液板と、上記胴体部に形成されか
つ上記芯板の上記濾液孔の内壁に設けられた第1係合部
に密着係合する第2係合部と、上記濾液孔内に回収され
た濾液を上記芯板の濾液回収用貫通孔に案内して上記芯
板外部に上記濾液を排出する開口と、を備える導液部材
を備えるようにしたことを特徴とする圧搾式フィルタプ
レスにおける圧搾板を提供する。本発明の第2態様によ
れば、上記第1係合部は上記芯板の濾液孔の内壁に設け
られた凹所であり、上記第2係合部は上記凹所に密着係
合する凸片である第1態様に記載の圧搾板を提供する。
本発明の第3態様によれば、上記第1係合部は凸片であ
り、上記第2係合部は上記凸片に密着係合する凹所であ
る第1態様に記載の圧搾板を提供する。本発明の第4態
様によれば、上記導液板と、上記第1係合部又は上記第
2係合部との間に、上記圧搾膜の厚さより小さな間隔で
あって、上記圧搾膜を入り込ませる隙間を備えるように
した第1〜3態様のいずれかに記載の圧搾板を提供す
る。本発明の第5態様によれば、上記第2係合部は、上
記導液部材の上記胴体部において上記開口の両側にそれ
ぞれ設けられ、上記第1係合部は、上記複数の第2係合
部にそれぞれ対応して設けられている第1〜4態様のい
ずれかに記載の圧搾板を提供する。本発明の第6態様に
よれば、上記第2係合部は、上記導液部材の上記胴体部
の上記開口を囲むように設けられ、この第2係合部に密
着係合するように上記第1係合部が設けられている第1
態様に記載の圧搾板を提供する。
【0005】上記構成によれば、導液部材の胴体部に第
2係合部を形成し、これらの係合部に密着係合可能とな
るように、芯板の濾液孔に第1係合部を形成している。
よって、筒状の導液部材の外側から、圧搾流体が、第1
係合部と第2係合部との係合を解除するように作用して
も、筒状の導液部材の胴体部の貫通孔内に入り込んで通
過する濾液の液圧が、導液部材の胴体部の内側から、第
1係合部と第2係合部とを互いに密着係合するように作
用するため、第1係合部と第2係合部は圧搾流体の圧力
に抗して密着係合し続けることができて、導液部材と圧
搾膜との密封を保持することができる。また、導液部材
の導液板と第1係合部又は第2係合部との間の隙間を圧
搾膜の厚さより小さな間隔として、その隙間内に圧搾膜
のー部が嵌まり込むようにすれば、第1係合部と第2係
合部との係合を解除するように向かおうとする圧搾流体
圧がその前に減じられ、第1係合部と第2係合部との間
での密封性をより高めることができる。
【0006】
【発明の実施の形態及び実施例】以下に、本発明にかか
る実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。本発明
の第1の実施形態にかかる圧搾式フィルタプレスにおけ
る圧搾板は、図1,2,7に示すように、圧搾膜2の濾
液回収孔付近での圧搾流体の漏れを防止しようとするも
のである。各圧搾板は、芯板1の表裏両面に圧搾膜2,
2を配置したものであり、多数の圧搾板を一対のサイド
ビーム7,7により進退可能に吊り支持し、かつ、隣接
する圧搾板間に一対の濾布4,4を配置するものであ
る。芯板1は、従来公知のものであって、四角枠状の額
縁1b内にくぼんだ矩形の濾過床1aを有する一方、額
縁1bの両側の上下端部には、横方向に突出した耳部1
e,…,1eをそれぞれ備え、各耳部1eには厚み方向
に貫通する貫通孔1fが形成されている。圧搾膜2は、
芯板1の額縁1bと濾過床1aをそれぞれ覆う額縁部2
bと濾過床部2aとが配置されている。4個の耳部1
e,…,1eのうちの例えば図1の左上の貫通孔1fを
圧搾流体供給孔として使用し、芯板1の濾過床1aと圧
搾膜2の濾過床部2aとの間に、圧搾流体供給孔1fか
ら貫通孔1tを介して圧搾流体を供給することにより、
芯板1に対して圧搾膜2を膨張して圧搾濾過を行うよう
にしている。
【0007】このような圧搾板において、図1〜7に示
すように、本発明の上記実施形態においては、次のA,
B,Cを特徴とする導液部材12を備えることにある。 (A) 図3〜6に示されるように、芯板1の表裏両面
を圧搾膜2,2で被う圧搾式フィルタプレスにおける圧
搾板において、芯板1の額縁1bの4隅のうちの3隅の
近傍をそれぞれ貫通する濾液孔1j,1j,1jのそれ
ぞれに、大略楕円形状の筒状の導液部材12の胴体部1
2dを嵌合し、かつ、濾液孔1jの周縁及びその近傍に
おいて、各導液部材12の胴体部12dの表裏両端部の
矩形フランジ状の導液板12f,12fが圧搾膜2,2
にそれぞれ当接するようにしたこと。 (B) 図3〜5に良く示されるように、上記筒状の導
液部材12の胴体部12dの外面に、軸方向の両端を上
記表裏両側の導液板12f,12fにそれぞれ接近さ
せ、かつ、外側を上記芯板1の濾液孔1jの内壁を凹ま
せた凹所1k,1kに嵌め込まれる凸片12a,12a
が設けられていること。 (C) 図4,6に良く示されるように、上記筒状の導
液部材12の胴体部12dの外面に、上記凸片12a,
12aが形成されている部分とは大略90度位相が異な
る部分に開口12cが形成され、該開口12cは、上記
芯板1の耳部1eの濾液回収孔1fな連通するように芯
板1内に貫通して形成された濾液貫通孔1iに連通し
て、上記導液部材12の胴体部12d内の貫通孔12h
に入り込んだ濾液を上記開孔12cを介して上記貫通孔
1iから濾液回収孔1fに案内するようにしたこと。以
上が、本実施形態の特徴である。以下、この特徴を中心
としてさらに詳細に本実施形態を説明する。
【0008】上記導液部材12の導液板12f,12f
の表面には、多数の凹凸溝からなる導液部12bが形成
されて、圧搾膜2の濾過床部2a上の濾液を導液部12
bを通して導液部材12の胴体部12d内の貫通孔12
h内に円滑に入り込ませるように案内している。本実施
形態の上記特徴(A)の観点から、言い換えれば、導液
板12f,12fの裏面が圧搾膜2,2の表面にそれぞ
れ当接させやすくするため、筒状の導液部材12の軸方
向の長さは、芯板1の厚さと芯板1の表裏2枚の圧搾膜
2,2の厚さの合計である圧搾板の厚さ寸法に近い寸法
を有することが好ましい。また、導液部材12の胴体部
12dなどの部分の外面と、芯板1の濾液孔1jの内面
及び該濾液孔1jに対応して形成される圧搾膜2,2の
濾液孔の内面とを密着させやすくするため、導液部材1
2の外径寸法は芯板1の濾液孔1jと大略同一とするの
が好ましい。導液部材12の材質としては、弾性材で、
たとえば半硬質のゴム又はポリエチレン樹脂が密着性を
向上させるためにも好都合である。また、導液部材12
の長さ寸法については、要するに、圧搾板が締め付けら
れる圧搾濾過のときに、濾液孔1j内で連続して切れ目
なく、導液部材12がつながった状態であればよいの
で、たとえば、導液部材12を軸方向の途中で軸方向と
交差する方向に2分割して、圧搾のときに両側の圧搾板
から押し付けられることにより上記2分割体を連続さ
せ、導液部材12がー体ものであるようにしてもよい。
かえって、このような分割体の導液部材12のほうが、
濾液孔1jに嵌め込み易いという利点がある。また、た
とえ、一体ものとして導液部材12を構成したとして
も、その材質がある程度柔らかいもので構成するため、
芯板1の濾液孔1jに比較的容易に嵌め込むことができ
る。導液部材12の硬さが圧搾膜2の硬さより柔らかい
ものであれば、場合によっては、圧搾膜2,2との密封
性がよくなることがある。しかしながら、別の場合に
は、圧搾圧力を導液部材12が受けても過度に変形しな
いようにするため、導液部材12の硬さを圧搾膜2と同
じ程度又はやや硬めにすることもある。また、本実施形
態の上記特徴(B)の観点から、凸片12a,12a
は、その各端部と導液板12fの裏面との間に、たとえ
ば圧搾膜2の厚さの半分くらいの隙間12gが形成でき
るようにする。この隙間12gに圧搾膜2のー部を入れ
ることにより、後述するように、圧搾流体の密封効果を
かなりの程度で助けることができる。
【0009】上記したように、導液部材12を芯板1の
濾液孔1jに嵌合するとき、凸片12a,12aが芯板
1の濾液孔1jの内面の凹所1k,1kに嵌め込まれて
密着係合することにより、従来濾液孔の部分から濾液回
収孔側に漏れ出ていた圧搾流体を密封するようにしてい
る。すなわち、筒状の導液部材12の貫通孔12h内に
濾液が入り込むことにより、導液部材12の胴体部12
dの内側からは、胴体部12d内を通過する液圧が凸片
12a,12aを凹所1k,1k内に押し込むように作
用する。一方、筒状の導液部材12の外側からは、芯板
1と圧搾膜2との隙間から濾液孔1jを介して貫通孔1
iに入り込もうとして迫る圧搾流体が凹所1k,1kか
ら凸片12a,12aを追い出そうと作用する。しかし
ながら、導液部材12の胴体部12d内に入り込んだ濾
液の液圧により、凸片12a,12aは圧搾流体に抗し
て凹所1k,1k内に嵌まり込んだままで前記密封を保
持するようにしている。このとき、前記導液部材12の
凸片12aと導液板12fとの間の隙間12g内に圧搾
膜2のー部が嵌まり込んでいるので、凸片12aに向か
おうとする圧搾流体圧がその前に減じられ、凸片12a
と凹所1kとの間での密封性をより高めることができ
る。
【0010】このようにして、凸片12a,12aと凹
所1k,1kとが密着嵌合することにより、圧搾流体
が、芯板1と圧搾膜2との間から上記芯板1の濾液孔1
jを通って上記芯板1の濾液回収孔1fに連通する貫通
孔1iに流れ込むのを効果的に防止することができる。
このような効果を得るため、凸片12a,12aと凹所
1k,1kを設ける位置は、上記開口12c言い換えれ
ば上記貫通孔1iの両側に少なくとも配置するのが好ま
しい。本実施形態では、上記導液部材12の胴体部12
dの上記開口12cから90度ずつ位相がずれた位置に
凸片12a,12aがそれぞれ設けられている。さら
に、本実施形態の上記特徴(C)の観点から、開口12
cは、濾液などの流体を、対向する圧搾膜2,2の濾過
床部2a,2a間で濾布4,4を介して形成される濾過
室内から、芯板1の貫通孔1iを介して、濾液回収孔1
fを経て圧搾板の外部へ通過させ、又、圧搾板の外部か
ら、洗浄水やブロー用の空気などの流体を、逆に、濾過
室内へ通過させることができる。
【0011】上記構成の圧搾板を有するフィルタプレス
においては、フィルタプレスの前後スタンド間に複数の
圧搾板を一対の濾布4,4を介して配置し、圧搾板を前
スタンドに向けて可動板で公知のように締め付けて、圧
搾板間の濾布4,4間に形成された濾過室内に、芯板
1、圧搾膜2、濾布4のそれぞれの原液孔1g,2g,
4gから、濾過すべき原液を供給して濾過を開始する。
図7の右側から1枚目と2枚目の圧搾板で形成される濾
過室と、2枚目と3枚目の圧搾板で形成される濾過室と
は、濾過中の状態を示しており、圧搾膜2,2は芯板側
に寄っている。この濾過に次ぐ圧搾濾過段階では、図7
の右側から3枚目と4枚目の圧搾板で形成される濾過室
に示す圧搾濾過中の状態では、各圧搾膜2と芯板1との
間に圧搾流体が供給されて圧搾板2,2が膨張して圧搾
膜2,2は芯板1から離れて中央寄りに移っている。濾
過中でもまた圧搾中でも、濾液は、各圧搾板の濾液孔1
jを通って各圧搾板の左下、右上、及び右下の耳部1
e,1e,1eの濾液回収孔1f,1f,1fへ流れ
て、圧搾板外部へ排出される。上記圧搾膜2の膨張など
の動きは、公知のように、図1の右上にある圧搾流体供
給孔1fから貫通孔1tを通して芯板1と圧搾膜2との
間の圧搾流体室に圧搾流体を供給することに因る。
【0012】圧搾圧力は、例えば、20ないし、高い場
合は30キログラム/平方センチメートルある。圧搾板
の必要締付圧力で圧搾板を締め付けても、上記したよう
に、従来のフィルタプレスでは濾液孔1j,…,1jの
周縁から圧搾流体が漏れ出ることがある。また、従来の
フィルタプレスでは、濾液がこの濾液孔1jを通過する
際に、濾液孔1j内に嵌合された導液部材のフランジ状
導液板が押し潰されて該導液板が濾液孔1j内に入り込
むことがある。そうすると、ますます、圧搾流体が濾液
孔側へ漏れ易くなる。ところが、上述したように、本実
施形態の上記筒状の導液部材12の胴体部12dにある
凸片12a,12aが、芯板1の濾液孔1j内にある凹
所1k,1kの所で密着係合することにより、上記漏れ
出ようとする圧搾流体を阻止して密封することができ
る。さらに、凸片12a,12aの端と導液板12f,
12fとの間にある隙間12g,12gに圧搾膜2のー
部が入っていると、この部分で圧搾流体がある程度止め
られて濾液孔1j内へ入ろうとする圧搾流体が減じられ
る。また、本実施形態によれば、上記フランジ状の導液
板12f,12fが押し潰されて濾液孔1j内に入るよ
うなこともなくなる。
【0013】上記のとおり、本実施形態によれば、圧搾
流体の漏れを効果的に防止して圧搾濾過操作を行った
後、各圧搾板間を開板してケーキ排出を行い、濾過作業
を終了する。その他、圧搾板の構造、圧搾板の配列組み
合わせなどについては公知のものを適用することができ
る。上記実施形態によれば、導液部材12の胴体部12
dに大略180度位相を異ならせて1つの係合部の例と
しての凸片12a,12aを形成し、これらの凸片12
a,12aに密着係合可能となるように、芯板1の濾液
孔1jに他の係合部の例として凹所1k,1kを形成し
ている。よって、筒状の導液部材12の外側から、圧搾
流体が、凹所1k,1kから凸片12a,12aを追い
出そうと作用しても、筒状の導液部材12の貫通孔12
h内に入り込んで通過する濾液の液圧が、導液部材12
の胴体部12dの内側から、凸片12a,12aを凹所
1k,1k内に押し込むように作用するため、凸片12
a,12aは圧搾流体の圧力に抗して凹所1k,1k内
に嵌まり込んで密着係合し続けることができて、導液部
材12と圧搾膜2との密封を保持することができる。
【0014】また、前記導液部材12の凸片12aと導
液板12fとの間の隙間12g内に圧搾膜2のー部が嵌
まり込んでいると、凸片12aに向かおうとする圧搾流
体圧がその前に減じられ、凸片12aと凹所1kとの間
での密封性をより高めることができる。また、濾過作業
にケーク洗浄行程又はケークブロー行程が入れば、洗浄
液又はブローガスが上記濾液体孔1jを通過することか
ら、本実施形態の導液部材12により、この洗浄液又は
ブローガスの通過を円滑にすることができる。なお、本
発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他
種々の態様で実施できる。例えば、図8〜11に示すよ
うに、凸片12a,12aを有する導液部材12に代え
て、凹所14a,14aを有する導液部材14にしても
良い。すなわち、凸片12aに対応する箇所に、凹所1
4aを形成する一方、芯板1の濾液孔1jの凹所1kに
対応する箇所に凸片を備えるようにしてもよい。なお、
導液部材12の導液部12b、開口12c、胴体部12
d、導液板12f、隙間12g、貫通孔12hは、それ
ぞれ、導液部材14の導液部14b、開口14c、胴体
部14d、導液板14f、隙間14g、貫通孔14hに
相当する。
【0015】導液部材12,14において、互いに密着
係合する2つの係合部の例としての凸片と凹所との組み
合わせは、複数箇所、適宜間隔をあけて形成すればよ
い。また、具体的には図示しないが、導液部材12,1
4において、芯板1の貫通孔1jに連通する開口12
c,14cの周縁に、該開口12c,14cを取り巻く
ように凸片又は凹所を設ければ、この凸片又は凹所は、
一重ならば1個、二重ならば2個設ければよい。また、
各凸片又は凹所は直線状のものに限らず、湾曲したりし
てもよい。また、上記本発明の各部材は上記実施形態の
ものに限られるものではない。導液部材12は大略楕円
形の筒体に限らず、円筒型にしてもよい。また、中空の
角柱にしてもよい。導液部材12の貫通孔12hの形状
ももっと大きくすることもできる。また、導液部材12
は各圧搾膜2の各隅部に複数個設けるようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかる圧搾式フィルタ
プレスにおける圧搾板の濾布が掛けられた状態での正面
図である。
【図2】 図1の圧搾板を構成する芯板の1つの耳部の
近傍の拡大一部正面図である。
【図3】 図1の導液部材の一部切欠状態での平面図で
ある。
【図4】 図3の導液部材の一部切欠状態での正面図で
ある。
【図5】 図3の導液部材の左側面図である。
【図6】 図3の導液部材の開口を貫通する部分での断
面図である。
【図7】 本実施形態の圧搾板の使用例を示す、部分断
面図である。
【図8】 本発明の他の実施形態の圧搾板の導液部材の
一部切欠状態での平面図である。
【図9】 図8の導液部材の一部切欠状態での正面図で
ある。
【図10】 図8の導液部材の左側面図である。
【図11】 図8の導液部材の開口を貫通する部分での
断面図である。
【符号の説明】
1…芯板、1a…濾過床、1b…額縁、1e…耳部、1f…
貫通孔(圧搾流体供給孔、濾液回収孔)、1g,2g,
4g…原液孔、1i…貫通孔、1j…濾液孔、1k…凹
所、1t…貫通孔、2…圧搾膜、2a…濾過床部、2b…
額縁部、2g…隙間、4…濾布、7…サイドビーム、1
2,14…導液部材、12a…凸片、12b,14b…
導液部、12c,14c…開口、12d,14d…胴体
部、12f,14f…導液板、12h,14h…貫通
孔、14a…凹所。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯板(1)の濾液孔(1j)に嵌合する
    胴体部(12d,14d)と、 上記胴体部の両端部にフランジ状に張り出して設けら
    れ、裏面が上記圧搾膜に当接するとともに、表面に上記
    圧搾膜上の濾液を上記胴体部内の貫通孔(12h,14
    h)内に案内する導液部(12b,14b)を有する導
    液板(12f,14f)と、 上記胴体部に形成されかつ上記芯板の上記濾液孔の内壁
    に設けられた第1係合部(1k)に密着係合する第2係
    合部(12a,14a)と、 上記濾液孔内に回収された濾液を上記芯板の濾液回収用
    貫通孔(1i)に案内して上記芯板外部に上記濾液を排
    出する開口(12c,14c)と、 を備える導液部材(12)を備えるようにしたことを特
    徴とする圧搾式フィルタプレスにおける圧搾板。
  2. 【請求項2】 上記第1係合部は上記芯板の濾液孔の内
    壁に設けられた凹所(1k)であり、上記第2係合部は
    上記凹所に密着係合する凸片(12a)である請求項1
    に記載の圧搾板。
  3. 【請求項3】 上記第1係合部は凸片であり、上記第2
    係合部は上記凸片に密着係合する凹所(14a)である
    請求項1に記載の圧搾板。
  4. 【請求項4】 上記導液板と、上記第1係合部又は上記
    第2係合部との間に、上記圧搾膜の厚さより小さな間隔
    であって、上記圧搾膜を入り込ませる隙間(12g,1
    4g)を備えるようにした請求項1〜3のいずれかに記
    載の圧搾板。
  5. 【請求項5】 上記第2係合部は、上記導液部材の上記
    胴体部において上記開口の両側にそれぞれ設けられ、上
    記第1係合部は、上記複数の第2係合部にそれぞれ対応
    して設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の圧
    搾板。
  6. 【請求項6】 上記第2係合部は、上記導液部材の上記
    胴体部の上記開口を囲むように設けられ、この第2係合
    部に密着係合するように上記第1係合部が設けられてい
    る請求項1に記載の圧搾板。
JP9184892A 1997-07-10 1997-07-10 圧搾式フィルタプレスにおける圧搾板 Expired - Lifetime JP3016751B2 (ja)

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