JP3016300B2 - 超音波センサを用いた減衰力切換装置 - Google Patents
超音波センサを用いた減衰力切換装置Info
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Description
衰力切換装置に関する。
この超音波センサから車両の前方下方に向かって超音波
を送信し、その反射波の強さを検出することにより前方
路面の突起を検出し、車輪が突起を乗り越えるときには
ショックアブソ−バの減衰力をソフトに切換えておくよ
うにして突起を乗り越える時の衝撃を吸収して乗り心地
を向上させるようにした超音波センサを用いた減衰力切
換装置が知られている。
サを用いた減衰力切換装置を搭載した車両が降雨中を走
行すると、雨滴が車両前部に取り付けられた超音波セン
サに入り込み、センサ内部に設けられた超音波振動子を
振動させ、超音波センサを誤作動させる。このため、降
雨状態では不必要にサスペンションの減衰力が長い間ソ
フトに切換えられてしまうため、操安性が悪化するとい
う問題点がある。
置を搭載した車両を石畳路上を走行させた場合も、路面
を突起が常に検出され続けるためにサスペンションの減
衰力がソフトに切換え続けられ、ばね下共振に対し悪影
響を与えるという問題点がある。
で、その目的は超音波センサにより前方の路面の突起を
検出し減衰力をソフトに切換えるようにした装置におい
て、ソフトに切換えることにより操安性が悪化する状況
を自動的に検出し、その状況下ではソフトに切換えるこ
とを禁止するようにして操安性を確保するようにした超
音波センサを用いた減衰力切換装置を提供することにあ
る。
ンサを用いた減衰力切換装置は、車両の前方下方の路面
に向かって超音波信号を送信し、その反射波の強さを検
出することにより前方の路面の突起を検知して突起信号
を出力する路面突起検出手段と、車両のサスペンション
の減衰力を切換える減衰力切換えアクチュエ−タと、上
記路面突起検出手段から出力される突起信号を所定時間
毎に計数し、その計数値が車速の増加に応じて漸増する
所定値を越えたとき降雨状態と判定する降雨判定手段
と、同降雨判定手段により降雨状態でないと判定された
場合には上記路面突起検出手段から出力される突起信号
を検出すると上記アクチュエ−タを作動させてサスペン
ションの減衰力をソフトに切換える切換え制御を行な
い、上記降雨判定手段により降雨状態と判定されたとき
に減衰力の切換制御を禁止する減衰力切換制御手段とを
具備したことを特徴とする。
た場合には路面突起検出手段から出力される突起信号を
検出するとアクチュエ−タを作動させてサスペンション
の減衰力をソフトに切換える切換え制御を行ない、降雨
判定手段により降雨状態と判定されたときに減衰力の切
換制御を禁止するようにしている。
る超音波センサを用いた減衰力切換装置について説明す
る。図1は超音波センサを用いた減衰力切換装置のシス
テム構成図、図2は超音波センサの取付け場所を示す車
両前部の斜視図、図3は車速に応じて変化する禁止フラ
グのセット条件及びリセット条件の閾値を示す図、図4
は動作を説明するためのタイミング図、図5は降雨判定
部の機能を示すフロ−チャ−トである。
た減衰力切換装置のシステム構成図について説明する。
図において、11R,11Lはそれぞれ車両の前部右
側、前部左側に取り付けられて、超音波を放射する放射
面が車両の前方下側を向いている超音波センサである。
ば8msec毎に超音波を前方下側に向けて送信し、路面か
らの反射波を受信する送受信部12と、この送受信部1
2で受信された反射波のレベルが所定値以上であると
“路面突起あり”と判定する突起判定部13と、判定部
13により突起が検出されると突起信号として1パルス
を出力する突起信号出力部14とから構成されている。
ここで、超音波センサ11R,11Lからそれぞれ出力
される突起信号をp1,p2と呼称する。
る突起信号p1,p2はそれぞれコントロ−ラ15の減
衰力切換判定部17に送られる。この減衰切換判定部1
7には現在の車速を更新しながら記憶しているメモリ1
9、ロ−ル制御中フラグ,ダイブ制御中フラグ,スクワ
ット制御中フラグを記憶するメモリ20、図4に示す降
雨判定を行い降雨時には禁止フラグをセットする降雨判
定部21が接続される。そして、この減衰力切換判定部
17はメモリ19にロ−ル制御中フラグ,ダイブ制御中
フラグ,スクワット制御中フラグがセットされていな
く、しかも降雨判定部21での判定で禁止フラグがリセ
ットされていれば、突起信号p1あるいはp2の入力に
応答して減衰力を切換える判定を行なう。この減衰力切
換判定部17には減衰力切換指示部18が接続される。
この減衰力切換指示部18は減衰力切換判定部17によ
り減衰力切換判定が行われと、突起が車輪を乗り越える
タイミングを見計らって前後輪のショックアブソ−バの
減衰力をソフトに切換える指示を減衰力切換アクチュエ
−タ16に出力する。この減衰力切換アクチュエ−タ1
6により車両の前後輪のショックアブソ−バの減衰力が
ソフトあるいはハ−ドに切換えられる。
実施例の動作について説明する。超音波センサ11R,
11Lが作動されると、超音波センサ11R,11Lの
送受信部12から8msec毎に超音波が車両の前方下方に
向かって送信される。この超音波センサ11R,11L
は路面で反射された超音波を送受信部12で受信し、そ
のレベルが所定値以上であると“突起あり”と突起判定
部13で判定する。そして、突起信号出力部14はその
判定が行われる毎に突起信号p1あるいはp2をコント
ロ−ラ15に出力する。
定部17に送られる。そして、降雨判定部17は詳細な
動作を後述する図4のフロ−チャ−トに示すように10
sec毎に突起信号p1,p2の入力回数を計数し、そ
の計数値が車速に応じて可変設定される閾値PREIN
以上であれれば、降雨と判定して禁止フラグを設定
し、閾値PREOUT以下であれば禁止フラグをリセットする
処理を行う。
部21で禁止フラグがセットされていれば、突起信号p
1あるいはp2が入力されても減衰力を切換えない判定
を行なう。一方、禁止フラグがリセットされていれば、
突起信号p1あるいはp2が入力されると減衰力を切換
える判定を行ない、その判定信号を減衰力切換指示部1
8に出力する。
れると、突起が車輪を乗り越えるタイミングを見計らっ
て前後輪のショックアブソ−バの減衰力をソフトに切換
える指示を減衰力切換アクチュエ−タ16に出力する。
このようにして、前輪あるいは後輪が突起を乗り越える
ときにはショックアブソ−バの減衰力はソフトに切換え
られているので、突起を乗り越えるときのショックを車
体に伝達されるのを抑制し、乗り心地を向上させること
ができる。
て図5のフロ−チャ−トを参照して説明する。まず、突
起信号p1あるいはp2を計数するカウンタNに“0”
がセットされ、10sec タイマがセットされてタイマの
計時動作が開始される(ステップS1,S2)。
されたか判定し、入力された場合にはカウンタNを+1
し、10sec タイマに10sec が経過されるまではステ
ップS3,S4の処理が繰り返し行われ、突起信号p1
あるいはp2の計数が行われる(ステップS3〜S
5)。そして、ステップS5において「YES」、つま
り10sec タイマで10secが経過したと判定されると
10sec タイマがリセットされる(ステップS6)。
判定される(ステップS7)。このステップS7の判定
で「YES」と判定された場合には、前述のステップS
4で計数されたカウンタNの計数値が閾値PREIN 以上で
あれるか判定され、「YES」であれば禁止フラグがセ
ットされる(ステップS8,S9)。
つまり禁止フラグがセットされていると判定された場合
には、前述のステップS4で計数されたカウンタNの計
数値が閾値PREOUT以下であれるか判定され、「YES」
であれば禁止フラグがリセットされる(ステップS1
0,S11)。
に、車速が高くなると大きくなるように設定されてい
る。これは、車速が高くなると同じ降雨状態でも超音波
センサ11R,11Lの超音波振動子に衝突する雨滴の
数が増加するためである。また、この閾値PREIN は降雨
でない状態で突起信号p1あるいはp2を計数してもそ
の計数値Nが閾値PREIN 以上とならないように設定され
ている。これは、降雨でない状態で計数値Nが閾値PREI
N 以上となると、禁止フラグがセットされてしまい、突
起を乗り越えるときに減衰力をソフトに切換える制御が
なされなくなるためである。一般に高速道路の継目など
の突起は10mに1回程度である。このため、時速12
0Km/h で走行する車両は毎秒33m走行するため、1
秒間に3個の突起を乗り越える。この突起を両センサ1
1R,11Lで検出すると10sec で60個の突起信号
を計数することになる。そこで、車速が110Km/h 乃
至120Km/h の間ではその「60」より大きい[6
1」に閾値を設定しておくことにより、降雨状態でない
状態で禁止フラグがセットされるのを防止している。な
お、他の車速領域での閾値も同様の主旨に基づいて設定
されている。
≧PREIN 」であることが判定されてもまた、すぐには禁
止フラグをセットしないで、10sec タイマに10sec
が経過した時刻t2で始めて禁止フラグをセットするよ
うにしている。これは、まれに1m間隔程度で継目があ
る場合を考慮して、測定時間内の時刻t1に「N≧PREI
N 」である条件が成立してもすぐに禁止フラグをセット
しないで測定時間終了時(時刻t2)に禁止フラグをセ
ットするようにしている。つまり、1m間隔程度で継目
があると、測定時間内の早く時刻で「N≧PREIN 」であ
る条件が成立する。この時点ですぐに禁止フラグをセッ
トしてしまうと、減衰力はソフトに切換えることが禁止
されてしまい、突起を乗り越えるときの振動が車体に伝
達されて乗り心地が悪化してしまうためである。
判定された場合には、禁止フラグがセットするようにし
たので、雨滴による誤動作により突起があると判定され
てショックアブソ−バの減衰力がソフトに切換えられた
状態が継続して操安性が悪化するのを防止している。ま
た、雨滴による超音波センサの誤作動に限らず車両を石
畳路上を走行させた場合も、路面を突起が常に検出され
続けるためにサスペンションの減衰力がソフトに切換え
続けられ、ばね下共振によるストロ−ク変化が大きくな
ることを防止することができる。なお、上記実施例にお
いて超音波センサ11R,11Lは突起を検出していた
が、突起に限らず溝を検出するようにしても良い。
音波センサにより前方の路面の突起を検出し減衰力をソ
フトに切換えるようにした装置において、降雨等のよう
にソフトに切換えることにより操安性が悪化する状況を
自動的に検出し、その状況下ではソフトに切換えること
を禁止するようにしたので、操安性を向上させることが
できる超音波センサを用いた減衰力切換装置を提供する
ことができる。
た減衰力切換装置のシステム構成図。
図。
及びリセット条件の閾値を示す図。
図。
16…減衰力切換えアクチュエ−タ、17…減衰力切換
判定部、21…降雨判定部。
Claims (1)
- 【請求項1】 車両の前方下方の路面に向かって超音波
信号を送信し、その反射波の強さを検出することにより
前方の路面の突起を検知して突起信号を出力する路面突
起検出手段と、 車両のサスペンションの減衰力を切換える減衰力切換え
アクチュエ−タと、上記路面突起検出手段から出力される突起信号を所定時
間毎に計数し、その計数値が車速の増加に応じて漸増す
る所定値を越えたとき降雨状態と判定する降雨判定手段
と、 同降雨判定手段により降雨状態でないと判定された場合
には上記路面突起検出手段から出力される突起信号を検
出すると上記アクチュエ−タを作動させてサスペンショ
ンの減衰力をソフトに切換える切換え制御を行ない、上
記降雨判定手段により降雨状態と判定されたときに減衰
力の切換制御を禁止する 減衰力切換制御手段とを具備し
たことを特徴とする超音波センサを用いた減衰力切換装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4085154A JP3016300B2 (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 超音波センサを用いた減衰力切換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4085154A JP3016300B2 (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 超音波センサを用いた減衰力切換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05286337A JPH05286337A (ja) | 1993-11-02 |
JP3016300B2 true JP3016300B2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=13850755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4085154A Expired - Fee Related JP3016300B2 (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 超音波センサを用いた減衰力切換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Family Cites Families (2)
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-
1992
- 1992-04-07 JP JP4085154A patent/JP3016300B2/ja not_active Expired - Fee Related
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