JP3015457B2 - マグネトロン用陰極構体 - Google Patents

マグネトロン用陰極構体

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JP3015457B2
JP3015457B2 JP2317100A JP31710090A JP3015457B2 JP 3015457 B2 JP3015457 B2 JP 3015457B2 JP 2317100 A JP2317100 A JP 2317100A JP 31710090 A JP31710090 A JP 31710090A JP 3015457 B2 JP3015457 B2 JP 3015457B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、マグネトロンの陰極構体に係わり、フィラ
メントをサポートするハットとフィラメントのろう接性
の改善に関するものである。
(ロ) 従来の技術 従来よりマグネトロンの陰極を構成するフィラメント
とフィラメントをサポートするハットの接合には、モリ
ブデン粉末とルテニウム粉末とをニトロセルローズ等の
結着剤溶液中に分散させたものをろう材として、前記フ
ィラメントとハットのろう接部に塗布し、前記ろう材を
加熱溶融することによりなされる。
しかしながら、前記ろう材の塗布は筆などを用いて行
われるため、塗布量や塗布領域にばらつきが発生しやす
く、これらが陰極の機械的、電気的特性に影響するた
め、塗布作業には熟練者が必要である。このため、ろう
材塗膜の形成には、かなりの時間と労力を要している。
上記問題点を解決するために、特公昭58−16795号公
報によるモリブデンとルテニウムを混合した焼結合金ろ
う、及び特公平2−32729号公報による高融点ろう材粉
末仮焼結体をハットに係合せしめる製造方法などが提案
されているが、上記の方法においてもいくつかの問題点
が残っている。以下に第5図乃至第10図に従い説明す
る。
第5図及び第6図は、従来技術によるフィラメントと
ハットのろう接前の構成を断面図で示したものであり、
第7図乃至第10図は、前記構成及びろう接後の状態の要
部断面図及び要部正面図である。第5図は凸型ハットの
組み合わせによる陰極構体であり、20は一方のリード
棒、21は上部ハットで、前記リード棒20と溶接により接
合されている。22は他方のリード棒で、下部ハット23と
上記同様に溶接により接合されている。24はフィラメン
トで、上部ハット21と下部ハット23によりサポートされ
ている。上部ハット21及び下部ハット23の間にフィラメ
ント24を装着した陰極構体は、予め上部ハット21および
下部ハット23に塗布された、あるいは載置装着されたモ
リブデンとルテニウムの焼結合金ろう25が加熱により溶
融し、上部ハット21および下部ハット23とフィラメント
24のろう接が完了する。また、第6図は下部ハット26が
凹型の場合の従来例である。この場合は下部ハット26の
凹部内接面とフィラメントの外周面がろう接される。
しかしながら、第7図乃至第9図で示されるように、
フィラメント24の両端が前記焼結合金ろう25に当接して
いることは皆無に等しく、通常は第7図乃至第9図に示
す如く、少なくともフィラメント24の端部と焼結合金ろ
う25の間にはギャップdが存在する。これはフィラメン
トの全長が上記ハット間寸法より短く設定されているた
めで、例えば、フィラメントの全長が上記ハット間寸法
より長い場合は、フィラメントの突き上げによりハット
間の寸法が拡大するし、またろう接時に治具などで上下
ハット間を規制した場合は、フィラメントに残留応力が
生じる。このため、フィラメントの全長は上下のハット
間の寸法より短く設定してある。またこの陰極構体の上
下ハット間寸法は、マグネトロンの特性上重要な部位で
もあり、ハット間寸法は厳密に管理を要求されるもので
ある。
上記の点から、フィラメントの全長寸法はハット間の
寸法がばらつかない寸法、つまり上下ハット間寸法より
短く設定する必要がある。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 加熱ろう接時に焼結合金ろうが溶融温度以上に達する
と、焼結合金ろうはハット表面を濡れていき、フィラメ
ントの端部が焼結合金ろうの拡がりの範囲にあれば、フ
ィラメントとハット当接部の微小空間で、毛細管現象に
より濡れが加速され、フィラメントとハットのろう接は
確実に行われることになる。しかしながら、第10図に示
す如く、焼結合金ろう25の溶融による拡がりが、フィラ
メント24まで到達しないときはろう接ができない。
本発明は上記の問題点を解決し、フィラメントとハッ
トのろう接が容易に、かつ確実に行えることを課題とす
るものである。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明は、上記課題を解決するために、フィラメント
とろう接されるハットの内周面及び外周面に溝を形成し
たものである。
(ホ) 作用 本発明によれば、フィラメントとろう接されるハット
の内周面及び外周面に溝が形成されているため、この溝
が微小空間として作用し、毛細管現象により濡れが加速
され、フィラメントとハットのろう接が確実に行われ
る。
(ヘ) 実施例 以下、本発明の一実施例を第1図乃至第4図により説
明する。
1は凸型の上部ハットで、2は鍔部、3はフィラメン
ト4とろう接されるハットの凸部である。上部ハット1
の中央部には電源に接続されたリード棒5を挿入する係
合孔6が形成されており、上部ハット1とリード棒5は
アーク溶接、電気抵抗溶接などで溶着されている。上部
ハット1の凸部3には溝7が形成されており、溝7はV
字状にカットされている。前記凸型の上部ハット1の凸
部3は、第2図に示すようにフィラメント4の内周面と
係合され、ろう接されている。焼結合金ろう8は第2図
に示すようにV字状の溝7を毛細管現象により濡れ進
み、フィラメント4の端部まで到達する。次にフィラメ
ント4と上部ハット1の当接部の微小空間での毛細管現
象により、濡れは加速され、確実にフィラメント4と上
部のハット1がろう接される。
第3図において9は凹型の下部ハットである。10はフ
ィラメント4の外周面に係合する凹部であり、下部ハッ
ト9の中央部には前記上部ハット1に接続されたリード
棒5の外径より十分に大きいリード棒挿通孔11が形成さ
れ、リード棒5が下部ハット9に接触しないように挿通
されている。下部ハット9は他方のリード棒12とアーク
溶接、電気抵抗溶接などで溶着されている。フィラメン
ト4の外周面に係合する凹部10にはV字状の溝12が形成
されおり、焼結合金ろう13は第4図に示すようにV字状
の溝12を毛細管現象により濡れ進み、フィラメント4の
端部まで到達する。上部ハット1の場合と同様にフィラ
メント4の下部ハット9の当接部の微小空間での毛細管
現象により、濡れが加速され、確実にフィラメント4と
下部ハット9がろう接される。
(ト) 発明の効果 以上の如く、本発明によればフィラメントへのストレ
スが皆無の状態でフィラメントとハット間のろう接が確
実に、かつ容易に行え、特性の安定性において優位であ
り、さらにフィラメント寸法の管理を緩和でき、コスト
効果も期待できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実地例であるところの上部の凸型の
ハットの外観斜視図、第2図は同実施例の要部正面図、
第3図は同実施例であるところの下部の凹型のハットの
外観斜視図、第4図は同実施例の要部断面図、第5図、
第6図は従来例の正面断面図、第7図、第8図は同従来
例の要部正面図、第9図は同従来例の要部断面図、第10
図は同従来例の要部正面図である。 1……凸型の上部ハット、4……フィラメント、5、12
……リード棒、7……溝部、8……焼結合金ろう。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】螺旋上のフィラメントと、一対のリード棒
    の端部に固着され、前記フィラメントを支持固定するた
    めのハットとからなり、前記フィラメントと嵌合ろう接
    されるハットの接合面に溝部を形成したことを特徴とす
    るマグネトロン用陰極構体。
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