JP3334484B2 - ランプの製造方法 - Google Patents

ランプの製造方法

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JP3334484B2 JP10859696A JP10859696A JP3334484B2 JP 3334484 B2 JP3334484 B2 JP 3334484B2 JP 10859696 A JP10859696 A JP 10859696A JP 10859696 A JP10859696 A JP 10859696A JP 3334484 B2 JP3334484 B2 JP 3334484B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、封止部に金属箔を
使用するランプであって、特に、ランプの外部リード棒
と給電部材との電気抵抗を小さくするために、外部リー
ド棒の給電部材と接触する部分に金メッキが施されたラ
ンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ランプの外部リード棒と給電部材
との電気抵抗による発熱を防止するために、給電部材と
接触する外部リード棒の一部に金メッキが施されたラン
プが知られている。図5は従来のランプの説明図であ
る。発光管1の圧着封止部11にモリブデン製の金属箔
2が埋設されており、外部リード棒30の一部がこの金
属箔2に溶接された状態で、圧着封止部11から外部に
突出している。
【0003】次に、従来のランプの外部リード棒につい
て詳細に説明する。図6(イ)に示す外部リード棒31
は、モリブデン部材Mの表面全域にニッケルメッキnが
施されており、さらに、ニッケルメッキnの表面全域に
金Kがメッキされている。そして、図中Aで示されてい
る部分で、外部リード棒31が金属箔2にスポット溶接
される。
【0004】このような外部リード棒31の製造方法
は、モリブデン部材Mを数百本から数千本まとめて、そ
れぞれのモリブデン部材Mの表面全域に電解メッキによ
ってニッケルメッキnを施す。その後、このモリブデン
部材Mを再び数百本から数千本まとめて、再び電解メッ
キよって金Kをメッキするものである。このような製造
方法をとる理由は、モリブデン部材に金を電解メッキす
る場合、モリブデン部材の表面に不動態である酸化被膜
ができるので、モリブデン部材には直接金がメッキでき
ないという理由からである。
【0005】図6(ロ)に示す外部リード棒32は、モ
リブデン部材Mとニッケル部材Nがバット溶接されてお
り、ニッケル部材Nの表面に金Kがメッキされている。
そして、図中Aで示されている部分で、外部リード棒3
2が金属箔2にスポット溶接される。
【0006】このような外部リード棒32の製造方法
は、ニッケル部材Nとモリブデン部材Mを1本づつバッ
ト溶接して一体物に成形し、その後、この一体物を数百
本から数千本まとめて電解メッキによって金Kをこの一
体物にメッキするものである。このような製造方法をと
る理由は、前述したとおりモリブデン部材には直接金が
メッキされないという性質を利用して、ニッケル部材の
み金をメッキすることができるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た外部リード棒31をモリブデン製の金属箔2にスポッ
ト溶接する場合、外部リード棒31の表面の金がモリブ
デン製の金属箔2のモリブデンの粒界に拡散して、この
溶接部近傍の金属箔2が金により脆化してしまい、金属
箔2が切れるという問題があった。
【0008】また、前述した外部リード棒32のモリブ
デン部材Mの表面には金がメッキされていないが、製造
上モリブデン部材Mとニッケル部材Nを溶接して一体物
にした後、電解メッキによって金をその一体物のニッケ
ル部材Nのみにメッキすることにより外見上はモリブデ
ン部材Mの表面には金が存在しないように見える。しか
し、このような製造方法をとれば、モリブデン部材Mの
表面の微小な凹凸の部分に金の粉末が、若干ではある
が、存在してしまうことになる。従って、外部リード棒
32をモリブデン製の金属箔2にスポット溶接する場
合、モリブデン部材Mの表面に存在する金がモリブデン
製の金属箔2のモリブデンの粒界に拡散して、この溶接
部近傍の金属箔2が金により脆化していまい、金属箔2
が切れるという問題があった。
【0009】また、外部リード棒31,32を金属箔2
にスポット溶接する際、溶接に必要な熱が溶接部に存在
する金を溶かすためにも使われ、結果的に、外部リード
棒31,32と金属箔2が十分に溶接されないという問
題もあった。
【0010】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
のであり、その目的は、外部リード棒と金属箔の溶接不
良がなく、外部リード棒と金属箔の溶接時に金属箔の箔
切れが起こらないランプの製造方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載のランプの製造方法は、発光管の端
部に金属箔が圧着封止され、この金属箔に溶接されて発
光管の外部に突出する外部リード棒を有し、当該外部リ
ード棒が給電部材と接触するランプの製造方法におい
て、前記外部リード棒は、モリブデン部材と、予め略全
体に金メッキが施された給電端子とが、その端部同士で
バット溶接、もしくは、銀ロウ付けされ、次に、前記外
部リード棒のモリブデン部材を前記金属箔に溶接するこ
とを特徴とするランプの製造方法。
【0012】
【発明の実施の形態】まず、全体構成について説明す
る。図1は一端封止型の本発明のランプの製造方法を用
いたランプの構成を示す説明図であり、図2は両端封止
型の本発明のランプの製造方法を用いたランプの構成を
示す説明図である。発光管1の端部に圧着封止部11が
形成されており、この圧着封止部11にモリブデン製の
金属箔2が埋設されている。そして、外部リード棒3の
一部がこの金属箔2に溶接された状態で、圧着封止部1
1から外部に突出している。外部リード棒3は、便宜上
斜線で示した部分に金Kがメッキされており、この金K
がメッキされた部分に不図示の給電部材が接触する。
【0013】次に外部リード棒について詳細に説明す
る。図3は、図1及び図2におけるランプの外部リード
棒のみを取り出した説明図である。外部リード棒3は、
外径0.6mm,長さ6mmのモリブデン部材Mと、外
径1.0mm,長さ7mmの給電端子であるニッケル部
材Nがバット溶接されており、ニッケル部材Nの表面に
厚さ0.1〜0.2μmの金Kがメッキされている。そ
して、図中Aで示されているモリブデン部材Mの一部分
で、外部リード3が図1,図2で示されている金属箔2
にスポット溶接される。なお、この実施例において、給
電端子としてニッケル部材を用いたが、ニッケル合金部
材、銅合金部材であっても良い。
【0014】この外部リード棒3の製造方法について説
明する。予め、電解メッキによりニッケル部材Nの表面
全域に金Kをメッキする。次に、このニッケル部材Nの
一端部とモリブデン部材Mの一端部を接触させ、バット
溶接により1本の外部リード棒にする。この場合、金K
を介在してニッケル部材Nとモリブデン部材Mを溶接す
ることになるが、ニッケル部材Nが溶けるほどの高温に
なるまでには、既にニッケル部材Nと比較して融点の低
い金Kは溶けだし蒸発してしまうので、金Kによるニッ
ケル部材Nとモリブデン部材Mの溶接不良は起こらな
い。また、ニッケル部材Nとモリブデン部材Mをバット
溶接するので、モリブデン部材M側のニッケル部材Nの
表面の金Kが一部焼き飛ばされる。このようなことは、
給電端子をニッケル合金部材、銅合金部材にしても同様
である。
【0015】また、この実施例において、モリブデン部
材Mとニッケル部材Nはバット溶接されているが、銀ロ
ウ付けでも良い。この場合も、金Kを介在してニッケル
部材Nとモリブデン部材Mが銀ロウ付けされることにな
るが、バーナ等で加熱して銀ロウが溶けるほどの高温に
なるまでには、既に銀ロウと比較して融点の低い金Kは
溶けだし蒸発してしまうので、金Kによるニッケル部材
Nとモリブデン部材Mの溶接不良は起こらない。
【0016】つまり、上記のような方法で外部リード棒
3が製造されることにより、図3中Aで示される金属箔
2に溶接される部分の外部リード棒3には、金が存在し
ないことになる。従って、外部リード棒3をモリブデン
製の金属箔2にスポット溶接する際、金が金属箔2のモ
リブデンの粒界に拡散することがないので、溶接部近傍
の金属箔2の脆化が起こらず、よって箔切れが発生しな
い。また、外部リード棒3を金属箔2にスポット溶接す
る際、発生する熱が全て外部リード棒3と金属箔2の溶
接のためにのみ使われるので、十分な溶接強度を得るこ
とができる。
【0017】次に、完成したランプを用いて、金属箔に
溶接される部分の外部リード棒表面に存在する金の量と
溶接不良発生率の関係を調べる実験を行った。その結果
を図4に示す。この実験において、完成したランプの外
部リード棒間に電流を流し、その電気抵抗値を測定し、
基準抵抗値より5%以上抵抗値が大きいランプを不良と
判定した。その理由は、金属箔と外部リード棒との溶接
が完全でない場合、接触面積が小さくなり、その結果、
抵抗値が上がるからである。図4から明らかなように、
外部リード棒表面に存在する金の量が増えれば、それに
伴い溶接不良発生率が大きくなることが分かる。つま
り、外部リード棒表面に存在する金が11.4wt%で
あれば溶接不良発生率が30%と非常に高い値を示して
いるが、外部リード棒表面に存在する金が2.2wt%
であれば溶接不良発生率が0.04%と非常に小さい値
になる。そして、最終的に外部リード棒表面に存在する
金が0wt%であれば溶接不良が発生しないことが分か
る。
【0018】以上の結果より、モリブデン部材と、全体
に金メッキが施され前記モリブデンン部材の端部に接合
された給電端子からなる外部リード棒を作成し、次に、
この外部リード棒のモリブデン部材と金属箔を溶接する
本願発明のランプの製造方法によれば、外部リード棒と
金属箔の溶接不良がなくなり、外部リード棒と金属箔の
溶接時に金属箔の箔切れが起こらないランプとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一端封止型の本発明のランプの構成を示す説明
図である。
【図2】両端封止型の本発明のランプの構成を示す説明
図である。
【図3】本発明のランプの外部リード棒の説明図であ
る。
【図4】金属箔に溶接される部分の外部リード棒表面に
存在する金の量と溶接不良発生率の関係を調べた実験デ
ータ説明図である。
【図5】従来のランプの構成を示す説明図である。
【図6】従来のランプの外部リード棒の説明図である。
【符号の説明】
1 発光管 11 圧着封止部 2 金属箔 3 外部リード棒 30 外部リード棒 M モリブデン部材 N ニッケル部材 K 金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01K 3/00 H01K 1/38 H01K 1/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光管の端部に金属箔が圧着封止され、こ
    の金属箔に溶接されて発光管の外部に突出する外部リー
    ド棒を有し、当該外部リード棒が給電部材と接触する
    ンプの製造方法において、 前記外部リード棒は、モリブデン部材と、予め略全体に
    金メッキが施された給電端子とが、その端部同士でバッ
    ト溶接、もしくは、銀ロウ付けされ、 次に、前記外部リード棒のモリブデン部材を前記金属箔
    に溶接することを特徴とするランプの製造方法。
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US7719194B2 (en) * 2006-05-12 2010-05-18 General Electric Company Inhibited oxidation foil connector for a lamp

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