JP3015330U - ワンハンドカットロ−ルペ−パ−ホルダ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロ−ルペ−パ−をそのホルダ−から片手で引
き出し、その片手で引き出したペ−パ−を所望の長さに
切断できるワンハンドカットロ−ルペ−パ−ホルダ−を
提供すること。 【構成】 ロ−ルペ−パ−ホルダ−ＲＰのカバ−３の裏
側にすべり止め６を付け、ペ−パ−５を引き出す力によ
りそのペ−パ−５のカットしたい部分でくさび効果を発
揮させてロ−ルペ−パ−ＲＰの回転を止めてカットする
ようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はロ−ルホルダ−のカバ−に至って簡単な構成を付加することにより、 ロ−ルペ−パを所望の引出し量において、片手で容易に切断することができるよ うにしたワンハンドカットロ−ルペ−パ−ホルダ−に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のロ−ルペ−パ−は、一方の手で必要な長さのロ−ルペ−パ−を引き出し て、もう一方の手でホルダ−カバ−を押えながら引き出したペ−パ−をカットし ているため、必らず両手を使うことを必要とする。

【０００３】 一方の手が塞がっているなど、どうしても片手だけでカットする場合には、切 断したい部分を持って急激に引かないとカットできない。しかし、この場合には 、ロ−ルが急速に回転してしまうため、必要な長さ以上にペ−パ−が出てしまう ことが多い。

【０００４】 特に、不特定多数の人が使用する場所、例えば、劇場やデパ−ト等においては 、自分が使用するペ−パ−以外の部分は触りたくない心理がはたらくが、切断の ためにホルダ−カバ−を上から押すことが必要であり、どうしても不潔感は拭え ないという難点がある。

【０００５】 また、片手を怪我している等の理由により両手を使用できない人にとって、従 来のロ−ルペ−パ−ホルダ−は操作の基本が両手を使用することになっている点 で、使い勝手が悪いものであった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような点に鑑み、ロ−ルペ−パ−をそのホルダ−から片手で引き出し、 その片手で引き出したペ−パ−を所望の長さに切断できるワンハンドカットロ− ルペ−パ−ホルダ−を提供することを課題とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決することを目的としてなされた本考案ペ−パ−ホルダ−の構成 は、ロ−ルペ−パ−ホルダ−カバ−の裏側にすべり止めを付け、ペ−パ−を引き 出す力によりそのペ−パ−のカットしたい部分でくさび効果を発揮させてロ−ル ペ−パ−の回転を止め、カットするようにしたことを特徴とするものである。

【０００８】 本考案において、ホルダ−カバ−の裏側に設けるすべり止めは、ロ−ルペ−パ −の支持軸の水平面からホルダ−カバ−の前端側をみて略45度前後乃至はそれ以 下の位置に設けることが望ましい。

【０００９】 また、すべり止めはホルダ−カバ−の裏面に、適宜の接着剤（両面接着テ−プ を含む）を使用した貼着により取付けたり、或は、該カバ−の裏面に形成した溝 や穴に、すべり止め側全体、又は、すべり止めに形成した凸部を嵌合させる嵌着 により取付ける。勿論、貼着と嵌着を併用した取付け態様であってもよい。

【００１０】 すべり止めの材質は、ゴムが望ましいが、これ以外の摩擦係数が大きい材料で あってもよい。また、その断面形状も、円形，矩形，三角形等いずれの形状であ ってもよい。

【００１１】

【実施例】

次に、本考案ペ−パ−ホルダ−の実施例を図に拠り説明する。図１は本考案ペ −パ−ホルダ−の側断面図、図２は図１のペ−パ−ホルダ−の正面図、図３は図 １の本考案ペ−パ−ホルダ−を引き出している状態の側断面図、図４は切断時の 側断面図、図５はすべり止めの取付状態の一例を示す側断面図、図６はすべり止 めの取付状態の別例の側断面図である。

【００１２】 図において、１はペ−パ−ホルダ−の本体フレ−ムで、壁面Ｗ等に取付けるた めの小立壁状をなすベ−ス部材1aと、該ベ−ス部材1aの両側から前面側へ突出さ せて設けた左，右のア−ム部材1b，1cとから形成されている。

【００１３】 ２は、前記ア−ム部材1b，1cの前端側に着脱自在に架設したペ−パ−ホルダ− の支持軸となる芯杆２より上位に、その後端両側を軸3aによって枢着支持させた ホルダ−カバ−で、これら本体フレ−ム１からカバ−３までの部材によって、最 も一般的な公知のロ−ルペ−パ−ホルダ−の一例を構成する。

【００１４】 上記ペ−パ−ホルダ−は、図１に示すように、ロ−ルペ−パＲＰをその中空巻 芯４を芯杆２に通して架装し、使用時には、一方の手でペ−パ−５の先端側を所 要長さ引き出してから、もう一方の手でホルダ−カバ−３を上から押え、そこで ペ−パ−５を上方へ引き上げてカバ−３の先端で該ペ−パ−５をカットする態様 で使用される。

【００１５】 しかし、上記の使用態様では、両手の使用がペ−パ−の引き出し、カットに不 可欠であるため、様々な難点があることは先に述べたとおりである。

【００１６】 そこで、本考案では、ホルダ−カバ−３の先端側裏面に、すべり止め６を取付 け、片手でペ−パ−５の引き出しからカットまでを行えるようにしたので、以下 、この点について説明する。

【００１７】 一般に、ホルダ−カバ−３は、ロ−ルペ−パ−ＲＰの装着状態において、その 先端側の裏面が前記ペ−パ−ＲＰの上面にほぼ接するように弯曲形成されている 。本考案では、このホルダ−カバ−３の先端側の裏面にすべり止め６を設け、こ のすべり止め６にペ−パ−５の引き出し時には、クサビ効果が発生せず、引き出 されたペ−パ−５をカットしたいときには、クサビ効果によってペ−パ−５のカ ット機能を発揮させるようにしたものである。

【００１８】 即ち、図３，４に示すように、ペ−パ−５を斜め横から上側の範囲において横 方向に引き出すと、ホルダ−カバ−３の先端3bが引き出されるペ−パ−によって 少し持ち上げられ、従って、すべり止め６はペ−パ−５に接触することなくペ− パ−５から浮いた状態になるので、ペ−パ−５の引き出しの障害になることはな い。3cはホルダ−カバ−３の裏面とロ−ルペ−パ−ＲＰの上面との間に形成され た隙間である。

【００１９】 一方、引き出したペ−パ−５をカットしたい場合には、そのペ−パ−５を図４ に示すように下向きに引くと、先の引き出し時にペ−パ−５によって少し持ち上 げられていたカバ−３の先端3bが自重で下がり、これによってすべり止め６が未 だロ−ル状態のペ−パ−５に当接し、すべり止め６の摩擦力がペ−パ−５の引き 出しを阻止するように作用する。

【００２０】 このとき、ペ−パ−５に作用している下向きの引き出し力は、前記すべり止め ６の摩擦力がペ−パ−に作用することによってロ−ルペ−パ−ＲＰ全体を芯杆２ の上で持上げ、当該ロ−ルペ−パ−ＲＰの上面をホルダ−カバ−６の裏面に押し 付ける作用をし、この結果、すべり止め６の裏面とロ−ルペ−パ−ＲＰの上面の 隙間3cを無くしてしまい両者の当接度合を高めるので、下向きに引き出されよう としているペ−パ−５はすべり止め６の摩擦による引出し阻止力を更に強く受け ることとなり、遂には、切断されるに至るのである。

【００２１】 上述のように本考案ペ−パ−ホルダ−では、ホルダ−カバ−３の裏面にすべり 止め６を設け、このすべり止め６の作用よって、片手で引き出したペ−パ−５を そのまま片手でカットすることができるようにしたものであるが、上記作用をす るすべり止め６は、図５に示すように、ホルダ−カバ−３の裏面に設けた溝3dに すべり止め６を嵌合させて取付けたり、穴3eにすべり止め６に形成した凸部6aを 嵌入させて取付けたり、接着剤や両面テ−プ使用の接着以外の任意の取付態様を とることができる。

【００２２】 また、すべり止め６は、芯杆２からホルダ−カバ−３の裏面前方を見て、水平 角から約45度前後立上った角度の位置に設けることが望ましい。なお、本考案は 、ロ−ルペ−パ−であれば、トイレットペ−パ−以外のあらゆるロ−ルペ−パ− に適用しても、上記で説明した効果を得ることが出来る。

【００２３】

【考案の効果】

本考案ペ−パ−ホルダ−は以上の通りであって、ホルダ−カバ−の裏面にすべ り止めを設け、このすべり止めの作用よって、片手で引き出したペ−パ−をその まま片手でカットすることができるようにしたので、ロ−ルペ−パ−用のワンハ ンドカットホルダ−としてきわめて有用である。

【００２４】 また、本考案は新たに製造するホルダ−には勿論、現在使用中の、或は、既存 のロ−ルペ−パ−ホルダ−にもそのまま適用できるので、コストもそれ程かから ず、従って実用上きわめて有用である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案ペ−パ−ホルダ−の側断面図。

【図２】図１のペ−パ−ホルダ−の正面図。

【図３】図１の本考案ペ−パ−ホルダ−を引き出してい
る状態の側断面図。

【図４】切断時の側断面図。

【図５】すべり止めの取付状態の一例を示す側断面図。

【図６】すべり止めの取付状態の別例の側断面図。

【符号の説明】

１ ペ−パ−ホルダ− ２ 支持芯杆 ３ ホルダ−カバ− ４ 巻芯 ５ 引き出されるペ−パ− ６ すべり止め ＲＰ ロ−ルペ−パ−

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ロ−ルペ−パ−ホルダ−カバ−の裏側に
   すべり止めを付け、ペ−パ−を引き出す力によりそのペ
   −パ−のカットしたい部分でくさび効果を発揮させてロ
   −ルペ−パ−の回転を止め、カットするようにしたこと
   を特徴とするワンハンドカットロ−ルペ−パホルダ−。
2. 【請求項２】 ホルダ−カバ−の裏側に設けるすべり止
   めは、ロ−ルペ−パ−の支持軸の水平面からホルダ−カ
   バ−の前端側をみて略45度前後乃至はそれ以下の位置に
   設けた請求項１のワンハンドカットロ−ルペ−パホルダ
   −。
3. 【請求項３】 すべり止めは、ホルダ−カバ−の裏面に
   貼着又は嵌着により取付けた請求項１又は２のワンハン
   ドカットロ−ルペ−パホルダ−。