JP3001070U - ロ−ルペ−パホルダに取付けるアダプタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 切目線の有無に拘らず、ロ−ルペ−パを装填
したホルダの蓋板に取付けて、ロ−ルペ−パの先端部を
挿通隙間に挿通し、該先端部を略水平方向に引いて所要
長さ引き出し、下方に引張すれば、簡単に切断できる、
換言すれば、片手だけの作業でロ−ルペ−パの引き出
し，切断が可能で、切断後は再度ペ−パの引き出しが可
能なアダプタを提供する。 【構成】 取付板１に一体に設けた側板２に軸３を架設
して、外軸にロ−ル状に巻取られたロ−ルペ−パＰを回
転自在に支持させると共に、側板の後上部に前記ロ−ル
ペ−パを覆う蓋板４を開閉自在に装着したロ−ルペ−パ
ホルダの蓋板の表面に取付ける取付部材５の先端側に、
取付部材の幅と略同長で摩擦係数の比較的高い切断用部
材７を、取付部材の先端との間にペ−パ挿通用の隙間８
を形成させて遊着した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、切目線を入れたトイレットペ−パやタオルペ−パ等のロ−ルペ−パ は勿論、切目線を入れないロ−ルペ−パでも片手で簡単に切断できるようにする ため、それらペ−パのホルダに取付けて使用するアダプタに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のトイレットペ−パのホルダは、図３に例示するように、取付板１に一体 に設けた両側板２，２に軸３を架設して、ロ−ル状に巻取られたトイレットペ− パＰを回転自在に支持すると共に、前記両側板２，２の後上部に断面弧状の蓋板 ４を開閉自在に装着して構成され、トイレットペ−パを図示のように装填して、 その使用に際しては、一方の手でペ−パＰを所要長さだけ引き出してから、他方 の手で蓋板４を上から押させ、ペ−パＰを引張するか、又は上方へ引き上げて切 断するようになっている。即ち、ペ−パＰの切断に際しては、必ず両手を使用し なければならなかった。

【０００３】 この従来のホルダによれば、両手を使用するので切目線ａの設けられたペ−パ でも、設けられていないペ−パでも、所望の長さに切断することができるが、両 手を使用しないで、片手だけでペ−パを切断できるトイレットペ−パ等のペ−パ のホルダが開発されれば、有用されるものと考えられる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記のような従来技術に鑑み、切目線の有無に拘らず、ロ−ルペ− パを装填したホルダの蓋板に取付けて、ロ−ルペ−パの先端部を挿通隙間に挿通 し、該先端部を略水平方向に引いて所要長さ引き出し、下方に引張すれば、簡単 に切断できる、換言すれば、片手だけの作業でロ−ルペ−パの引き出し，切断が 可能で、切断後は再度ペ−パの引き出しが可能なアダプタを提供することを、そ の課題とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決することを目的としてなされたもので、その構成は、 取付板に一体に設けた側板に軸を架設して、外軸にロ−ル状に巻取られたロ−ル ペ−パを回転自在に支持させると共に、前記側板の後上部に前記ロ−ルペ−パを 覆う蓋板を開閉自在に装着したロ−ルペ−パホルダの前記蓋板の表面に取付ける 取付部材の先端側に、該取付部材の幅と略同長で摩擦係数の比較的高い切断用部 材を、前記取付部材の先端との間にペ−パ挿通用の隙間を形成させて遊着したこ とを特徴とするものである。

【０００６】

【作 用】

本考案のアダプタは、これをトイレットや台所の壁等に取付けたロ−ルペ−パ のホルダの蓋板に取付けて、ロ−ルペ−パの先端部を挿通隙間に挿通した状態に しておき、ペ−パを使用する者が、一方の手でその先端部を引いて所要長さ引き 出し、下方に引張すれば、簡単に切断できる。特に、切目線を設けたロ−ルペ− パの場合は、切断すべき切目線を切断用部材よりやや突出させ、前記切断用部材 に押しつけるようにして下方へ引張すれば、ホルダ側に支持された残りのロ−ル 状のペ−パが切断用部材に押圧されてその回転が阻止乃至は抑止されるので、ペ −パがそれ以上引き出されることないので、切目線から必らず切断される。

【０００７】 また、切目線を設けないロ−ルペ−パの場合も、上記と同様にして任意の長さ で切断できる。尚、ペ−パの切断部をきれいにするためには、切断用部材の上に 摩擦材層を形成したり、鋸歯状の切断部材を取付けるようにすれば良い。尚、ペ −パの切断後は、残りのペ−パの先端部が挿通隙間より突出して、再度ペ−パの 引き出し，切断が可能となる。

【０００８】

【実施例】

次に、本考案の実施例を図により説明する。図１は本考案の一例のアダプタを トイレットペ−パを装填したホルダの蓋板に取付けてペ−パを所要長さ引き出し て切断する状態の斜視図、図２は予備のトイレットペ−パＰを保持するペ−パ保 持部材の斜視図、図３は従来のホルダにペ−パを装填した状態の斜視図である。 尚、図において、同一符号は同一箇所を示す。

【０００９】 図１において、１は取付板で、その両側に一体に設けた側板２，２に軸３を架 設して、該軸３にロ−ル状に巻取られたトイレットペ−パＰを回転自在に支持さ せると共に、前記両側板２，２の後上部に蓋板４を開閉自在に取付けて、ホルダ を構成し、本考案のアダプタは、このホルダの蓋板４に取付けて使用するもので ある。

【００１０】 即ち、本考案アダプタは、前記蓋板４の表面に取付ける柔軟な板状の取付部材 ５の一側に、棒状の芯材６を摩擦係数の比較的高い外皮7aを内装して形成した切 断用部材７を、前記取付部材５に、それとの間にペ−パ挿通隙間８を形成させて 、当該部材７の両端において遊着7bしたものである。遊着7bは外皮7aの両端に捩 りを与えてそのスプリングバック力によって前記隙間８を形成保持するための手 段の一例である。従って、この遊着7bは、切断用部材７を取付部材５の先端側に 隙間８を保持し、かつ、反撥力でロ−ルペ−パＰ側へ押し付けることができるス プリングヒンジのような自己復帰型の蝶番などの枢着部材によって、支持させる ようにしてもよい。

【００１１】 而して、前記切断用部材７は、ペ−パＰの幅と同等又はそれよりやや長く形成 した木製等の角杆状の硬質のものを芯材６として用い、また、この芯材６を内装 した外皮7aは、摩擦係数の比較的高い材料製とし、取付部材５の先端部、即ちホ ルダの蓋板４の先端部側に、外皮7aの端部を反転させた状態で取付けることによ って遊着7bの状態を形成し、取付部材５の先端部と切断部材７との間にペ−パ挿 通隙間８が形成保持されるのである。

【００１２】 尚、取付部材５を蓋板４に取付けるには、接着剤による接着が考えられるが、 取付部材５の裏面に両面粘着テ−プを取付けて、該粘着テ−プにより取付けるよ うにすれば、取扱が簡便なものとなる。また、外皮7aは上記のように摩擦係数の 比較的高い材料を用いず、芯材６の内装部表面に直接摩擦材層を形成しても良い 。

【００１３】 更に、取付部材５，切断用部材７の外皮7a、及び、図２に示す予備ペ−パの保 持部材９を同一素材の織物等で作製してペアの商品にすれば、体裁が良好となっ て商品価値が向上する。その他、取付部材５の他側に予備ペ−パの保持部材９を 延設しても良い。ここで、予備ペ−パ保持部材９は、柔軟シ−ト，布等のシ−ト 材9aを２つ折りして、上端をテ−プ材9bにより重合し、テ−プ材9bにハト目9cを 設けて形成されている。この保持部材９の上端部を前記アダプタの取付部材５の 後端と連結等によって一体、又は、接続態様で形成してもよい。

【００１４】 上記のように構成される本考案アダプタは、図１に示すように、ホルダの蓋板 ４に取付けて、ロ−ルペ−パＰの先端部を挿通隙間８に挿通した状態にしておき 、ペ−パＰを使用する者が、一方の手でその先端部を略水平方向に引いて所要長 さ引き出し、下方に引張すれば、簡単に切断できる。特に、切目線ａを設けたロ −ルペ−パの場合は、切断すべき切目線ａを切断用部材７の部分よりやや突出さ せ、前記切断用部材７に押しつけるようにして下方へ引張すれば、残りのロ−ル 状のペ−パＰは切断用部材７に押圧されるので、回転が阻止乃至は抑止されて、 これ以上ペ−パが引き出されることなく、引き出されたペ−パＰは切断用部材７ の摩擦力と相俟って、切目線ａから切断され、残りのペ−パＰの先端部が挿通隙 間８から突出し、再度のペ−パＰの引き出し，切断の準備態勢となる。

【００１５】 また、切目線ａが設けられていないロ−ルペ−パＰの場合も、上記と同様にし て任意の長さで切断できるが、この場合、ペ−パＰの切断部をきれいにするため に、切断用部材７の上に鋸歯状の切断部材を別に取付けても良い。

【００１６】 上記実施例においては、ロ−ルペ−パがトイレットペ−パの場合について述べ たが、本考案はこれに限られることなく、ロ−ル状の巻取られたペ−パタオルに も適用できること、勿論である。

【考案の効果】

本考案は上述のとおりであって、ロ−ルペ−パのホルダの蓋板に取付けて使用 すれば、ペ−パの使用者が片手のみの操作で簡単にペ−パを切断できるので、片 手を負傷したときや、台所等で片手しか使えない状態にあるときでも、ペ−パの 切断が可能であり、使い勝手が極めて良好である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一例のアダプタをトイレットペ−パを
装填したホルダの蓋板に取付けてペ−パを所要長さ引き
出して切断する状態の斜視図。

【図２】予備のペ−パ保持部材の斜視図。

【図３】従来のホルダにペ−パを装填した状態の斜視
図。

【符号の説明】

１ 取付板 ２ 側板 ３ 軸 ４ 蓋板 ５ 取付部材 ６ 芯材 ７ 切断用部材 ８ ペ−パ挿通隙間 ９ 予備ペ−パの保持部材

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 取付板に一体に設けた側板に軸を架設し
   て、外軸にロ−ル状に巻取られたロ−ルペ−パを回転自
   在に支持させると共に、前記側板の後上部に前記ロ−ル
   ペ−パを覆う蓋板を開閉自在に装着したロ−ルペ−パホ
   ルダの前記蓋板の表面に取付ける取付部材の先端側に、
   該取付部材の幅と略同長で摩擦係数の比較的高い切断用
   部材を、前記取付部材の先端との間にペ−パ挿通用の隙
   間を形成させて遊着したことを特徴とするロ−ルペ−パ
   ホルダに取付けるアダプタ。
2. 【請求項２】 切断用部材の上面に摩擦材層を形成した
   請求項１に記載のアダプタ。
3. 【請求項３】 切断用部材の上面に鋸歯状の切断部材を
   取付けた請求項１に記載のアダプタ。
4. 【請求項４】 取付部材の他端側に予備ペ−パ保持部材
   を連設した請求項１乃至３のいずれかに記載のアダプ
   タ。