JPH0235509Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 黒板、掲示板、パネル等のボードの上端に一端
を固定させ、各種の説明資料やポスター、掲示物
等を挾持させるホルダーに関する。

［従来の技術］ 従来、この種のボードにポスター等の掲示物を
保持させるには、鋲止めできるボードでは鋲で打
止めて固定させ、また、鋲止めができないボード
では粘接着テープや糊を使つて貼付け固定させて
いた。

［考案が解決しようとする問題点］ 上述の如き従来のものではポスター等の掲示物
取付けに手数が掛かり、また、一旦取付けたもの
を取外す場合にポスター等掲示物を傷め、さらに
はボードをも傷つけたり、汚してしまう問題があ
つた。

［問題点を解決するための手段］ 本考案は、断面略〓状の支持部材の上端部下面
に取付片部を設けると共に下端部内側に軸受部を
設け、さらに該軸受部より上方で支持部材の内側
面にばねの受止部を形成し、一方挾持部材は横軸
に支え板を介して上方に挾持片部と下方に操作レ
バーとを突設して形成し、前記横軸を軸受部に枢
軸させると共に挾持片部の上端と支持部材のばね
受止部とにばねの端部を支持させてボード用ホル
ダーを構成し、このホルダーの操作レバーのワン
タツチ操作によりボードにポスター等の掲示物を
簡易に掲示するようになしたものである。

［作用］ 本考案は、取付片部をボードの頂部に嵌着させ
て支持部材を固定させ、ボード前面に対接させた
挾持片部を操作レバーを下方へ引下げる操作でボ
ード前面との間に間隙を生じさせ、この間隙にポ
スター等の掲示物上部を挾ませ、操作レバーの引
下げを解除することでポスター等を挾みつけ保持
させる。

［実施例］ 図において１は断面略〓状をし、所要の長さを
持つた支持部材であり、該支持部材の上端部下面
にはボードの上端に嵌合させる取付片部２，２を
設け、下端部の内側に軸受部３を設ける。さらに
該軸受部３より上方にばね受止部４を形成してい
る。

５は挾持部材で、前記軸受部３に枢軸させる横
軸６に支え板７を介して挾持片部８を設けると共
に該挾持片部８の下方に操作レバー９を設けて形
成される。前記挾持片部８は断面略円弧状に形成
して外側面は鋸歯状の凹凸面１０に形成して滑り
止め効果を持たせるようにし、さらに内側面の上
端にばね受止部１１を設けている。１２は略Ｕ字
状に形成したばねである。

前記挾持部材５の横軸６を軸受部３に枢軸させ
て、支持部材１と挾持部材５とを一体的に連結さ
せることにより本考案のホルダーＡを構成する。

このように構成したホルダーＡは取付片部２，
２をボードＢの上端に嵌合させて挾持部材５をボ
ードＢの前面上部に対向させた状態で、ばね１２
の両端をばね受止部４と１１とに夫々嵌合させ
て、該ばね１２の弾発力で挾持片部８をボードＢ
の前面に圧接させる。

そして、ポスター等掲示物を支持させるとき
は、第４図のように操作レバー９を下方へ引下げ
て横軸６を支点にして挾持部材５を回動上昇させ
ばね１２を圧縮して挾持片部８とボードＢの前面
との間に間隙を生じさせる。この間隙にポスター
等の掲示物上部を挾ませて操作レバー９の引下げ
を解除すれば、第５図のようにばね１２の弾発力
でもつてポスター等の掲示物をボードＢに押付け
ると共に挾持片部８に設けた鋸歯状の凹凸面１０
により滑落させることなく保持される。

［考案の効果］ 以上に述べたように本考案のボード用ホルダー
は、ボードの上部に取付ける支持部材に設けた軸
受部に枢軸させた挾持片部と操作レバーとを備え
る挾持部材を組合わせて成り、挾持片部をボード
の前面に圧接させ、操作レバーの引下げでボード
と挾持部材の間に間隙を生じさせて、この間隙よ
りポスター等の掲示物を挿入し、操作レバーの引
下げを解除することでポスター等の掲示物を挾持
する。さらにポスター等の掲示物が大版のもの或
いは若干重量のあるものでも挾持片部の外側面に
設けた鋸歯状の凹凸面で確実に挾持し続けさせる
ものであるから、ポスター等の掲示物が滑落した
り、掲示物或いはボード等を傷つけたり汚したり
することもない。しかもポスター等の掲示物の挾
持並びに取外しともに操作レバーのワンタツチ動
作にて行なえる取扱かい易いものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例に係わるもので第１図は使
用状態の斜視図、第２図は同上の一部拡大斜視
図、第３図は分解斜視図、第４図及び第５図は作
用説明図である。 １……支持部材、２，２……取付片部、３……
軸受部、４……ばね受止部、５……挾持部材、６
……横軸、７……支え板、８……挾持片部、９…
…操作レバー、１０……鋸歯状の凹凸面、１１…
…ばね受止部、１２……ばね、Ａ……ホルダー、
Ｂ……ボード。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 断面略状の支持部材の上端部下面に取付片
   部を設けると共に下端部内側に軸受部を設け、
   さらに該軸受部より上方で支持部材の内側面に
   ばね受止部を形成し、一方挾持部材は、横軸に
   支え板を介して上方に断面略円弧状の挾持片部
   と下方に操作レバーとを突設して形成し、前記
   横軸を軸受部に枢軸させると共に挾持片部の上
   端と支持部材のばね受止部とにばねの端部を支
   持させて構成したボード用ホルダー。 ２ 断面略円弧状の挾持片部の外側面に鋸歯状の
   凹凸面を形成したことを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載のボード用ホルダー。