JP3015295U - ビニールハウス用把持部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 風で飛ばされることなく、ビニールハウスの
支柱に強固に把持できる把持部材を提供すること 【構成】 挟持部３、腹部４、握り部５から構成された
把持部材であって、挟持部３の先端部６に各々小突起部
７ａ・７ｂ、挟持部３の中間部８に各々長突起部９ａ・
９ｂを有している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、農作物の温室用として使用されるビニールハウス用把持部材に関 し、更に詳しくはビニールハウスの支柱に対しビニールを把持する把持部材に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、農作物の温室用として使用されているビニールハウスは、細長い丸パイ プや丸棒の支柱、または断面が「Ｔ」字状からなる支柱を湾曲状に複数本併設し その上からビニールを被包させていた。そしてビニ−ルが風で飛ばされないよう に各々の支柱の形状に合わせた把持部材が使用されていた。

【０００３】 例えばパイプや丸棒の場合、断面が半円状の細長い部材を針金状のスプリング で巻掛した部材がビニールハウス用把持部材として使用されていて、また断面が 「Ｔ」字状からなる支柱の場合、一般家庭で使用されている洗濯挟みが使用され いた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の把持部材はいずれも把持する力が弱く風で把持部材が飛ばされ てビニ−ルがはずれたり、破れたりしていた。

【０００５】 この考案は、上述の課題を解決するものであり、農作物を保護するためのビニ −ルがはずれたり、破れたりすることのないように、風で飛ばされない強固なビ ニールハウス用把持部材を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案に係るビニールハウス用把持部材は、 相対する２個の爪部材を有し、挟持部と腹部と握り部を有する把持部材におい て、前記挟持部が、前記各々爪部材のお互いの方向に向かうように、先端部に小 突起部と中間部に長突起部を有するものである。

【０００７】

【考案の作用・効果】

この考案に係るビニールハウス用把持部材では、ビニールハウスの支柱の形状 に合わせ、挟持部の先端部に小突起部、中間部に長突起部を有するようにするた め、ビニールハウスの支柱を強固に把持することができる。

【０００８】 また２個の爪部材の各々の長突起部がストッパーの役割をするため、各々の小 突起部間に隙間が生じ、支柱を把持しやすくなる。

【０００９】 更に長突起部と小突起部間、長突起部と腹部間に２か所の空間部を有するため 、用途に応じていずれかの空間部を使用することができる。。

【００１０】

【実施例】

以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

【００１１】 相対する爪部材２ａ・２ｂを有する把持部材１は、図１、図２に示されるよう に挟持部３、腹部４、握り部５から構成される。

【００１２】 挟持部３は、先端部６に各々小突起部７ａ・７ｂ、中間部８に各々長突起部９ ａ・９ｂが配設され、そのため前記小突起部と前記長突起部間に第１空間部１０ が配設され、前記長突起部と腹部４間に第２空間部１１が配設される。

【００１３】 腹部４は、中央部で爪部材２ａ・２ｂがピン１２によって枢着されている。

【００１４】 またスプリング１３が、ピン１２を支点に挟持部６が内側に付勢されるように 、腹部４の外周から挟持部の外側から巻掛されている。このため挟持部の各々の 長突起部９ａ・９ｂは、お互いに当接しストッパーの役割を果たす。

【００１５】 この時、小突起部７ａ・７ｂ間には隙間が発生する。

【００１６】 上述の構成の把持部材を「Ｔ」字状の支柱１４に対して把持する例を図３に示 す。

【００１７】 挟持部３の第１空間部１０と小突起部間の隙間によって、「Ｔ」字を形成でき るため「Ｔ」字状の支柱が簡単に納まり、またスプリングの付勢力によって小突 起部７ａ・７ｂが支柱１４を押えるので強固に把持することができる。また予め 小突起部間に隙間を有しているので、把持部材１を支柱１４に容易に取りつける ことができる。

【００１８】 本考案の把持部材をビニールハウスに使用する例を図４に示す。

【００１９】 湾曲状にされ、その両端が土の中に差し込まれている「Ｔ」字状の支柱１４が 複数併設されている。各々の支柱のすべてを覆うように支柱の上からビニ−ル１ ５が被包されている。ビニ−ル１５は１枚でも何枚かに分けても良い。

【００２０】 把持部材１は１本の支柱１４に対し、両側の根本部に各々１個づつ取り付けら れている。場合によってはその中間に１〜２個取りつけられていても良い。

【００２１】 １列のビニールハウスに対して支柱数本間隔に把持部材を取りつけているが、 もちろん必要に応じて取りつければ良い。

【００２２】 なお、把持部材を支柱に取りつける時は、ビニ−ルを保護するために、ビニ− ルと把持部材の間にテープ等を挟めばなお良い。

【００２３】 この把持部材１を更に強固に把持するように取りつけたい時は、握り部５を強 く握り挟持部３をいっぱいに開いて、挟持部の第２空間部１１を「Ｔ」字状支柱 １４に嵌めれば良い。

【００２４】 また、まるパイプや丸棒の支柱を使用する時は、図７に示すように、挟持部３ １の第１空間部１０１及び第２空間部１１１を丸状に形成できるように小突起部 ７１ａ・７１ｂ、長突起部９１ａ・９１ｂを形成すれば良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による把持部材の斜視図

【図２】本考案による把持部材の断面図

【図３】本考案による把持部材でビニ−ル及び支柱を挟
持する例

【図４】本考案による把持部材をビニールハウスで使用
している例

【図５】本考案によるビニ−ル及び支柱を挟持する別の
例

【図６】従来の洗濯ばさみ

【図７】本考案による別の実施例

【符号の説明】

１……把持部材 ２ａ・２ｂ……爪部材 ３……挟持部 ４……腹部 ５……握り部 ６……先端部 ７ａ・７ｂ……小突起部 ８ａ・８ｂ……長突起部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 相対する２個の爪部材を有し、挟持部と
   腹部と握り部を有する把持部材において、前記挟持部
   が、前記各々爪部材のお互いの方向に向かうように先端
   部に小突起部と中間部に長突起部を有することを特徴と
   するビニールハウス用把持部材。